JP5384144B2 - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ Download PDF

Info

Publication number
JP5384144B2
JP5384144B2 JP2009049085A JP2009049085A JP5384144B2 JP 5384144 B2 JP5384144 B2 JP 5384144B2 JP 2009049085 A JP2009049085 A JP 2009049085A JP 2009049085 A JP2009049085 A JP 2009049085A JP 5384144 B2 JP5384144 B2 JP 5384144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
position setting
stator
setting member
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009049085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010206918A (ja
Inventor
大二郎 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009049085A priority Critical patent/JP5384144B2/ja
Publication of JP2010206918A publication Critical patent/JP2010206918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5384144B2 publication Critical patent/JP5384144B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

本発明は、円盤状のロータとステータを回転中心軸線方向に対向させたアキシャルギャップ型モータに関し、特に該モータの空隙を可変とする技術に関する。
円盤型のロータに対して、ロータの回転中心軸線方向の端面に空隙を挟んでステータを対向させて配置したいわゆるアキシャルギャップ型モータは従来から知られている。このモータは、回転中心軸線方向で対向したロータとステータの対向する表面間で作用する磁力により回転駆動力を得るものである。アキシャルギャップ型モータは、在来の円筒状のロータとその周面を取巻く環状のステータとで構成されるいわゆるラジアルタイプのモータに対して、回転中心軸線方向の厚みを小さくできるという長所がある。
そして、永久磁石同期モータでは、モータ回転速度の上昇に比例して逆起電力が生じ、この逆起電力がモータを回転駆動する電圧より高くなると、それ以上モータを高速回転させることはできない。
そこで、この逆起電力を抑えるために、ステータコイルにモータ駆動用の磁界に加えて逆起電力を生じさせる磁界を打ち消すための磁界を発生させるように電圧を加える。この方法は、通常、弱め界磁制御と呼ばれる。この弱め界磁制御により、モータをより高速に回転させることが可能となる。
そして、例えば、車両駆動用モータとして用いられ、定速走行状態では、モータは高速回転で低出力トルクであることが求められる。そのような場合に、前記した弱め界磁制御のための電流を弱めることが可能なように、前記空隙距離を増大させてステータとロータ間の磁界を弱めることにより弱め界磁制御の電流を抑制可能にするアキシャルギャップ型モータの技術が特許文献1に開示されている。
特開2005−318718号公報(図1参照)
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、ステータとロータとの回転中心軸方向の空隙を拡大する方向にロータを付勢する弾性部材(本発明における位置設定部材に対応)としてのコイルバネが、ステータの内周部にロータシャフトに沿って配置された構成が示されており(特許文献1、図1参照)、ステータのコアが配置される領域の内径を小さくし、トルクに有効な磁路面積を確保しようとすると、ステータの内周部に配置されたコイルバネがそれを制約する構成であった。
また、弾性部材の付勢力(弾性力)は、ロータとステータとの磁気吸引力に応じて設定する必要があり、大きなトルクを発生させるようなアキシャルギャップ型モータの場合、磁気吸引力も大きくなるので、それに応じて付勢力(斥力)が大きな弾性部材が必要となる。その場合に、弾性部材としてコイルバネを考えると、コイルバネの線材径を太くするとともに、外径も大きくする必要がある。そうすると、ステータの周方向に周期的に複数配置されたコアの領域の内径を小さくすることがより強く制約される。
本発明は、前記した課題を解決するものであり、ステータとロータとの間に形成される軸方向の空隙の間隔を調整可能とするアキシャルギャップ型モータにおいて、出力トルクを増大させながら比較的径方向のサイズを小さくすることができるアキシャルギャップ型モータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係るアキシャルギャップ型モータは、回転中心軸周りに回転可能なシャフトの外周上を、回転中心軸方向に摺動可能に配置されたロータと、前記回転中心軸方向の一方側からロータと空隙を挟んで対向配置され、コイルを巻回するためのコアとして用いられるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、ロータは、ステータとの対向面に周方向に配列され、回転中心軸方向に磁化されるとともに、周方向に隣接する磁極が互いに反転するように配置された複数の永久磁石部を有し、空隙の間隔を拡大する方向に回転中心軸に沿ってロータを付勢する位置設定部材をロータの内周部に配置し、前記位置設定部材は、同一磁極の面を対向して配置した一対の永久磁石を備えることを特徴とする。
通常、ロータに放射状に固定される永久磁石部が配置される領域の内径の方が、ステータのコアおよびコイルを含めた領域の内径よりもステータのコイルエンド分だけ大きいので、ロータの永久磁石部より径方向内方側の内周部にスペースが確保できる。
請求項1に記載の発明によれば、位置設定部材をロータの内周部に配置するので、ステータのコアを径方向内方側に広げ、従来よりも広い磁路面積を確保しつつ、径方向にコンパクトで回転中心軸方向の空隙を拡大、縮小できるギャップ可変のアキシャルギャップ型モータを構成できる。
また、位置設定部材は、同一磁極の面を対向して配置した一対の永久磁石を備えるので、例えば、S極同士、または、N極同士を対向して配置することにより磁気斥力が発生し、空隙の間隔と付勢力の関係を非線形にすることができる。
特に、位置設定部材としてコイルバネと、同一磁極の面を対向して配置した一対の永久磁石とを組み合わせることにより、空隙の間隔と付勢力の関係を非線形に、特に、永久磁石間の距離と磁気斥力の特性から、空隙の間隔が最小に近づくと急激に位置設定部材の付勢力が増加する特性にすることができる。これにより、ロータの永久磁石部およびステータのコイルに通電する電流による吸引力が強い場合も、空隙の間隔を最小値より大きく維持することも可能となる。
特に、位置設定部材として、圧電素子のスタックと、同一磁極の面を対向して配置した一対の永久磁石とを組み合わせることにより、空隙の間隔と付勢力の関係を非線形に、特に、永久磁石間の距離と磁気斥力の特性から、空隙の間隔が最小に近づくと急激に位置設定部材の付勢力が増加する特性にすることができる。また、圧電素子を組み合わせて用いることにより、ロータとステータとの空隙の間隔を、圧電素子に通電する電圧により任意に制御できる。
請求項に記載の発明に係るアキシャルギャップ型モータは、回転中心軸周りに回転可能なシャフトの外周上を、回転中心軸方向に摺動可能に配置されたロータと、前記回転中心軸方向の一方側から前記ロータと空隙を挟んで対向配置され、コイルを巻回するためのコアとして用いられるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、ロータは、ステータとの対向面に周方向に配列され、回転中心軸方向に磁化されるとともに、周方向に隣接する磁極が互いに反転するように配置された複数の永久磁石部を有し、空隙の間隔を拡大する方向に回転中心軸に沿ってロータを付勢する位置設定部材をロータの内周部に配置し、シャフトが、その外周面に、置設定部材を支持するための径方向外方に拡径された位置設定支持部を有し、ロータは、永久磁石部が周方向に配列された領域よりも内周側に、ステータと対向する面に開口し、回転中心軸方向に伸びる環状かつ有底の位置設定部材配置室を有し、前記位置設定部材は、一対の永久磁石であり、一方の永久磁石を位置設定部材配置室に固定し、他方の永久磁石を位置設定支持部のロータと対向する面に、同一磁極が対向するように固定することによって、付勢力をロータに与えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、永久磁石部が周方向に配列された領域よりも内周側に、位置設定部材配置室を配し、一対の永久磁石のうちの一方の永久磁石を位置設定部材配置室に固定し、他方の永久磁石を位置設定支持部のロータと対向する面に、同一磁極が対向するように固定するので、ステータのコアを径方向内方側に広げ、従来よりも広い磁路面積を確保しつつ、径方向にコンパクトで回転中心軸方向の空隙を拡大、縮小できるギャップ可変のアキシャルギャップ型モータを構成できる。
請求項に記載の発明に係るアキシャルギャップ型モータは、請求項に記載の発明の構成に加え、位置設定部材配置室の開口の縁部が、位置設定支持部のロータと対向する面と当接可能に配置し、開口の縁部と位置設定支持部のロータと対向する面とが当接することにより、ロータとステータとの空隙を最小間隔に規定することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、位置設定部材配置室の開口の縁部が、位置設定支持部のロータと対向する面と当接可能に配置し、開口の縁部と位置設定支持部のロータと対向する面とが当接することにより、ロータとステータとの空隙を最小間隔に規定するので、ロータとステータとが接触することを防止できる。
請求項に記載の発明に係るアキシャルギャップ型モータは、請求項に記載の発明の構成に加え、一対の永久磁石内の一方の永久磁石を、位置設定部材配置室に圧入された第1のカラーで固定し、他方の永久磁石を、位置設定支持部のロータと対向する面に開口するように形成した環状の位置設定部材配置溝に挿入し、その後に、第2のカラーを位置設定部材配置溝に圧入して固定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、第1および第2のカラーで一対の永久磁石をそれぞれ固定できるので、永久磁石を確実に固定できる。
請求項に記載の発明のアキシャルギャップ型モータは、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発明の構成に加え、シャフトの外周面に、ロータが空隙の許容される最大間隔以上ステータと離れないようにストッパを設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、位置設定部材の付勢力によりロータとステータが回転中心軸方向に離れ過ぎて、ロータとステータ間で磁気吸引力が発生しなくなるのを防止でき、弱め界磁制御、強め界磁制御が可能となる。
本発明によれば、ステータとロータとの対向面の間に形成される回転中心軸方向の空隙の間隔を調整可能とする位置設定部材の付勢力を、より増大させながら、ステータのコアとロータの磁路面積を確保しつつ、径方向のサイズを小さくすることができる出力トルクが大きなアキシャルギャップ型モータを提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面である。 第1の実施形態における空隙の間隔の制御の説明図である。 図1におけるロータとステータの回転中心軸Lの上半分を模式的に示したものであり、(a)は、ロータとステータとの磁気吸引力が増すように界磁電流を通電制御している場合の説明図、(b)は、ロータとステータとの磁気吸引力が減ずるように界磁電流を通電制御している場合の説明図である。 第2の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの図1におけるA部拡大図である。 第2の実施形態における弾性部材の荷重特性の曲線X1Bと、コイルへの非通電時に、ロータの永久磁石とステータのコアとの間に働く磁気吸引力FMの特性曲線の説明図である。 第3の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータの図1におけるA部拡大図であり、(a)は、弾性部材として軸方向ピッチの異なる円筒コイルバネを用いた場合の説明図、(b)は、弾性部材として円錐コイルバネを用いた場合の説明図である。 第3の実施形態における弾性部材の荷重特性の曲線X1Cと、コイルへの非通電時に、ロータの永久磁石とステータのコアとの間に働く磁気吸引力FMの曲線の説明図である。 第2および第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータにおけるロータとステータの回転中心軸Lの上半分を模式的に示したものであり、(a)は、コイルに非通電時の空隙の間隔最大の状態の説明図、(b)は、ロータとステータとの磁気吸引力を増して空隙の間隔を縮小する状態の説明図、(c)は、トルク制御に応じたロータとステータとの磁気吸引力により弾性部材の反発力とバランスしている状態の説明図である。 第2および第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータにおける空隙の間隔の制御方法の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面である。 図10におけるB部拡大図である。 第4の実施形態の変形例に係るアキシャルギャップ型モータの図10におけるB部拡大図である。 本発明の第5の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面である。 本発明の第6の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面である。 (a),(b)は、第6の実施形態の変形例に係るアキシャルギャップ型モータの図14におけるC部拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの比較例の模式断面である。 本発明の第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの比較例の模式断面である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
《第1の実施形態》
まず、図1から図3を参照して本発明の第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面であり、図2は、第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータにおける空隙の間隔の制御の説明図である。
本実施形態におけるモータ100Aは、アキシャルギャップ型モータであり、コア2bとコイル22が配置されて電磁石を構成するステータ2と、ロータシャフト(シャフト)10の軸方向にステータ2と空隙を挟んで対向し、永久磁石(永久磁石部)11を有し、回転中心軸Lの方向(以下、「軸線方向」と称する)に摺動可能にロータシャフト10に支持されたロータ1と、空隙を軸線方向に拡大する方向にロータ1を付勢する弾性部材(位置設定部材)3Aと、を備える。ここで、弾性部材3Aは、その軸方向に等ピッチの円筒コイルバネで構成されている。
図1では、ロータ1とステータ2のそれぞれの対向面101,103の間の空隙の最小間隔LGminの状態を示し、二点鎖線の仮想線で空隙の最大間隔の状態位置を示す。
図2を参照しながら弾性部材3Aの空隙の間隔LGに対する弾性部材3Aの反発力(付勢力)FSの変化を示す荷重特性と、コイル22への非通電時に、永久磁石11とステータ2のコア2bとの間に働く磁気吸引力FMについて説明する。図2において横軸は空隙の間隔LG(mm)を示し、縦軸は弾性部材3Aの反発力FSと、磁気吸引力FMを示す。
このモータ100Aにおける空隙の間隔LGに対する弾性部材3Aの反発力FSの変化を示す荷重特性は、図2に直線X1Aで示すように線形である。そして、コイル22への非通電時に、永久磁石11とステータ2のコア2bとの間に働く磁気吸引力FMは、図2に曲線X2で示すように、空隙の間隔LGが増大すると急速に減衰する非線形である。ここで、空隙の間隔LGは最小間隔LGminと最大間隔LGmaxとの間、つまり、ΔLGの区間に後記するように規制されている。
そして、弾性部材3Aを構成するコイルバネの線材径やコイルバネの内径および線材の材質などによって決まるバネ定数(荷重特性)は空隙の間隔LGが最小間隔LGminに近い場合は、反発力FSが磁気吸引力FMよりも下回り、空隙の間隔LGが大きくなると、逆に反発力FSが磁気吸引力FMを上回るように、つまり、直線X1Aと曲線X2がクロスするように設定する。
図1にもどって、各部分ごとに細部構成を説明する。
ロータ1は、主にハブ部1aと、ハブ部1aの径方向外方側に設けられ、極数に応じて周方向に複数固定配置された永久磁石11を保持する円盤部1bとで構成されている。ハブ部1aは、ほぼ環状体の形状をしており、内周側がロータシャフト10にスプライン係合構造51などの回り止め手段で係合し、それによりハブ部1aがロータシャフト10に対して軸線方向に摺動可能に、かつ、周方向に相対回転不能に支持されている。
円盤部1bのロータコア42には、極数に応じた数の永久磁石11が周方向に等間隔で固定配置されている。このとき、周方向に隣接する永久磁石11の磁極が互いに反転するように、具体的には、ステータ2側に向いた永久磁石11の磁極がS極、N極、S極、N極、…と周方向に交互に反転するように配置する。
永久磁石11は、例えば、内周部が空所となった透磁率の高い材質で構成されたロータコア42に埋め込まれ、磁極表面をステータ2側に露出させて固定されている。そして、ロータコア42に放射状に穿かれた固定部材孔と連通するハブ部1aの外周側の固定用孔に、ネジ孔を有する固定用部材40を挿通し、その後に固定リング43をロータコア42の外周に嵌め、ネジ41で前記ネジ孔に締付け固定することによって、ロータコア42がハブ部1aに固定されている。
ステータ2は、ロータシャフト10の軸端方向からみて扇形のコア2bの周りにコイル22を巻付けた電磁石セグメントを、ロータ1側に対向するように周方向に極数分だけ設け、磁極環状のバックヨーク部2aで全体としてほぼ環状体の形状に構成されている。ステータ2は図示しないモータケースに支持されている。
ハブ部1aの内周側の前記したスプライン係合構造51部分から径方向外側に所定の距離を離して、ステータ2側に開口した有底の環状の位置設定部材配置室35Aが設けられている。また、ロータシャフト10の外周面に、弾性部材3Aの一端を支持するための径方向外方に拡径された鍔状の支持部(位置設定支持部)53Aが、ステータ2側に近接して設けられている。弾性部材3Aは、一端を前記した位置設定部材配置室35Aの底部に当接させ、他端を前記した支持部53Aに当接させて配置されている。
ロータシャフト10には、ハブ部1aのステータ2から遠ざかる軸方向への移動量、つまり、空隙の最大間隔LGmaxを規制するストッパ13が固定配置されている。このストッパ13は、ハブ部1aのステータ2と反対側のスプライン係合構造51部分に設けられたストッパ当て座33と当接する配置とされている。
そして、ストッパ13と前記した支持部53Aとによりハブ部1aの軸方向の移動可能な範囲が規制される。
ちなみに、ハブ部1aの位置設定部材配置室35Aの開口の径方向内方側の縁部を、前記した支持部53Aのロータ1側の面と当接させて、空隙の最小間隔LGminを規制する突き当て部31とし、ロータ1とステータ2とが接触しないようにしている。また、突き当て部31は、対向面101よりもステータ2側と反対側の軸方向に後退させてあり、支持部53Aのロータ1側の面と突き当て部31のステータ2側の面が当接するとき、支持部53Aはハブ部1aの軸方向の長さの中に含まれるように構成してあり、モータ100Aの外形の軸方向長さを短くできる構成としてある。
(空隙の間隔の制御方法)
次に、図2、図3を参照しながら、モータ運転時に、ロータ1とステータ2との空隙の間隔を2段階、つまり、最小間隔LGminと、ステータ2のコイル22に流れる電流に応じて発生するロータ1とステータ2との磁気吸引力と弾性部材3Aの付勢力とがバランスする空隙の間隔と、の2段階に制御する方法について説明する。
図3は、図1におけるロータ1とステータ2の回転中心軸Lの上半分を模式的に示したものであり、(a)は、ロータとステータとの磁気吸引力が増すように界磁電流を通電制御している場合の説明図、(b)は、ロータとステータとの磁気吸引力が減ずるように界磁電流を通電制御している場合の説明図である。
ステータ2のコア2bに発生する界磁磁束Φaは、コイル22に流される界磁電流Iaによって決まる。界磁電流Iaは、ベクトルとしてIa=[Id,Iq]Tと表わされる。ここで、Idはd軸電流成分を、Iqはq軸電流成分を示す。電流位相差βは、回転磁界Φaを作る界磁電流Iaおよび回転磁界Φaと、q軸との位相差である。
界磁電流Iaを、電流位相差βが遅角90°のd軸電流成分、つまり、強め界磁電流成分の多いものとする。言い換えると、永久磁石11の形成する磁束BMに加えて、さらに、コイル22に流す界磁電流Iaのd軸電流成分により形成されるステータ磁束BSにより、さらに磁気吸引力FMが増すように界磁電流Iaを制御すると、ロータ1とステータ2との間の磁気吸引力FMが増加し、もし、空隙の間隔LGが、図2において直線X1Aと曲線X2のクロスポイントより右側にいたとしても、直線X1Aの反発力FSを上側に越えるようなロータ1の永久磁石11およびステータ2の電磁石による合成力の磁気吸引力FMになると、空隙の最小間隔LGmin上のポイントPHiに移動する。
例えば、モータ100Aのコイル22に非通電状態で図2おいて空隙の間隔がLGmaxのFM2の位置にあったとしても、直線X1Aの反発力FSを上側に越えるようなステータ2の電磁石による吸引力や、弾性部材3Aの反発力FS2を越えるようなステータ2の電磁石による吸引力ΔFC2が加わると、経路Y1に沿って、空隙の最小間隔LGmin上のポイントPHiに移動する。ここで、コイル22に流す前記した強め界磁電流を停止すれば、ポイントFM1に移動する。ここでは、コイル22に非通電状態でも永久磁石11による磁気吸引力FMの値(FM1)であり、弾性部材3Aの反発力FSの値(FS1)よりも大きいので、その後は、空隙の間隔LGはLGminを維持する。
界磁電流Iaを、電流位相差βが進角90°のd軸電流成分、つまり、弱め界磁電流成分の多いものとする。言い換えると、永久磁石11の形成する磁束BMと反対方向のステータ磁束BSを界磁電流Iaのd軸電流成分により形成させるように界磁電流Iaを制御すると、磁束BMが打ち消されて、ロータ1とステータ2との間の磁気吸引力FMが低減し、空隙の間隔LGが、図2において空隙の最小間隔LGminの位置にいたとしても、曲線X2の磁気吸引力FMを下側に越えるようなロータ1の永久磁石11およびステータ2の電磁石による合成力の磁気吸引力FMまで低減すると、経路Y2に沿って空隙の最大間隔LGmax上のポイントPLOWに移動する。
図2において、直線X1Aと曲線X2のクロスポイントの位置を右側に越えた任意の位置で、コイル22に流す前記した弱め界磁電流を停止すれば、その後の空隙の間隔LGは、弾性部材3Aの反発力FSと、永久磁石11の磁束BMおよびコイル22に流れる界磁電流Iaによるステータ磁束BSの合成による磁気吸引力FMとがバランスするところに落ち着く。
本実施形態によれば、ロータ1の永久磁石11が、周方向に配列された円盤部1b(永久磁石部が周方向に配列された領域)よりも径方向内方側のハブ部1aに、位置設定部材配置室35Aを配し、弾性部材3Aは、位置設定部材配置室35Aの底部と支持部53Aのロータ1と対向する面に当接するように配置するので、ステータ2のコア2bを径方向内方側に広げ、従来よりも広い磁路面積を確保して出力トルクや回生トルクを増大させつつ、径方向にコンパクトな、軸方向の空隙を拡大、縮小できるギャップ可変のアキシャルギャップ型モータであるモータ100Aを構成できる。
図1に示す本実施形態のモータ100Aを、図17に示す比較例のアキシャルギャップ型のモータ150と比較すると、比較例のモータ150ではステータ2のコア2bおよびコイル22を含む環状の領域の内周部に弾性部材であるバネ153を配置しているので、コア2bを周方向に配置する領域の内周径はD2となり、図1におけるコア2bを周方向に配置する領域の内周径はD1の方が小さな値となっている。つまり、本実施形態によれば、比較例よりも径方向に小型のモータとすることができる。
また、比較例のモータ150では、ステータ2の内周部に配置するため、バネ153の巻き径が本実施形態の弾性部材3Aのコイルスプリングよりも小さくなり、空隙の間隔を拡大する方向のバネ反発力(付勢力)を大きくする上でも不利な構成である。逆に言えば、本実施形態は、図17の比較例に比して、バネ反発力(付勢力)を大きくする上で有利な構成である。
また、弾性部材3Aのバネ定数(荷重特性)は空隙の間隔LGが最小間隔LGminに近い場合は、反発力FSが磁気吸引力FMよりも下回り、空隙の間隔LGが大きくなると、逆に反発力FSが磁気吸引力FMを上回るように、つまり、直線X1Aと曲線X2がクロスするように設定しているので、界磁電流Iaの弱め界磁制御や強め界磁制御により、モータの運転状態に適した空隙の間隔LGに2段階、最小間隔LGminと、永久磁石11の磁束BMおよびステータ磁束BSの合成による磁気吸引力FMとがバランスする位置のいずれかを任意に選択して設定できる。その結果、必要とされる出力トルクまたは回生トルクの値が小さいときとか、モータ100Aの回転速度が大きく、弱め界磁電流を低減する場合には、積極的に空隙の間隔を最小間隔より大きくすることができ、モータの効率の良い運転が可能となる。
《第2の実施形態》
次に、図1、図4および図5を参照しながら本発明の第2の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて説明する。
本実施形態におけるモータ100Bは基本的に、第1の実施形態における弾性部材3Aが弾性部材(位置設定部材)3Bに置き換わり、弾性部材3Bの荷重特性曲線が変わった点を除いて、第1の実施形態と同じ構成である。第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図4は、第2の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの図1におけるA部拡大図であり、図5は、第2の実施形態における弾性部材の荷重特性の曲線X1Bと、コイルへの非通電時に、ロータの永久磁石とステータのコアとの間に働く磁気吸引力FMの特性曲線の説明図である。
図4に示すように本実施形態における弾性部材3Bは、複数のコイルバネ3B1,3B2,3B3を、環状の板材46A,46Bを介して直列に重ねた多段バネで構成されている。そして、コイルバネ3B1,3B2,3B3のそれぞれの線材径をdB1,dB2,dB3とすると、dB2>dB3>dB1の配置としている。これは、線材径の一番大きいものを軸方向中央に配置することにより、コイルバネ3B2の座屈を防止するためである。
このように、バネ定数の異なる複数のコイルバネ3B1,3B2,3B3を、直列に接続することにより、図5に曲線X1Bで示すような、折れ線状の荷重特性が得られる。そして、本実施形態では、空隙の間隔LGの最小間隔LGminと最大間隔LGmaxとの間(ΔLG)で、第1の実施形態のように荷重特性の直線X1Aと磁気吸引力の曲線X2をクロスさせることなく、荷重特性の曲線X1Bが磁気吸引力の曲線X2を常に上回るように、バネ定数を設定する。
《第3の実施形態》
次に、図1、図6および図7を参照しながら本発明の第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて説明する。
本実施形態におけるモータ100Cは基本的に、第1の実施形態における弾性部材3Aが弾性部材(位置設定部材)3Cまたは弾性部材3Dに置き換わり、弾性部材3Bまたは弾性部材3Dの荷重特性曲線が変わった点を除いて、第1の実施形態と同じ構成である。第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図6は、第3の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータの図1におけるA部拡大図であり、(a)は、弾性部材として軸方向ピッチの異なる円筒コイルバネを用いた場合の説明図、(b)は、弾性部材として円錐コイルバネを用いた場合の説明図である。図7は、第3の実施形態における弾性部材の荷重特性の曲線X1Cと、コイルへの非通電時に、ロータの永久磁石とステータのコアとの間に働く磁気吸引力FMの曲線の説明図である。
本実施形態における第1の実施例の弾性部材3Cは、図6の(a)に示すように軸方向に非等ピッチの円筒コイルバネで構成されている。また、本実施形態おける第2の実施例の弾性部材3Dは、図6の(b)に示すように円錐コイルバネで構成されている。
このように、非等ピッチ円筒コイルバネや、円錐コイルバネを用いることにより、図7に曲線X1Cで示すような、非線形の荷重特性が得られる。そして、本実施形態では、空隙の間隔LGの最小間隔LGminと最大間隔LGmaxとの間(ΔLG)で、第1の実施形態のように荷重特性の直線X1Aと磁気吸引力の曲線X2をクロスさせることなく、荷重特性の曲線X1Cが磁気吸引力の曲線X2を常に上回るように、バネ定数を設定する。
(第2および第3の実施形態における空隙の間隔LGの制御方法)
次に、図8、図9を参照しながら第2の実施形態および第3の実施形態における空隙の間隔LGの制御方法について説明する。この説明においては、代表的に弾性部材3D、つまり、円錐コイルバネを用いた第3の実施形態のモータ100Cとし、弾性部材3Cの荷重特性の曲線X1Cを例に説明する。
図8は、第2および第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータにおけるロータとステータの回転中心軸Lの上半分を模式的に示したものであり、(a)は、コイルに非通電時の空隙の間隔が最大の状態の説明図、(b)は、ロータとステータとの磁気吸引力を増して空隙の間隔を縮小する状態の説明図、(c)は、トルク制御に応じたロータとステータとの磁気吸引力により弾性部材の反発力とバランスしている状態の説明図である。
図9は、第2および第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータにおける空隙の間隔の制御方法の説明図である。
モータ100Cでは、弾性部材3Dの荷重特性の反発力FSが、空隙の間隔LGの許容範囲ΔLG内で、非通電時のロータ1とステータ2の磁気吸引力FMの曲線X2の値よりも上回っているので、モータ100Cを運転している場合は、弾性部材3Dの荷重特性の反発力FSと磁気吸引力FMとがバランスする空隙の間隔LGとなる。
例えば、ロータ1が空隙の最大間隔LGmax、図9におけるポイントP1にある場合に、空隙の間隔LGをより縮小したい場合は、移動電流として界磁電流Iaにおいて、電流位相差βが遅角90°のd軸電流成分を増大させる(図8における移動電流通電の状態)。つまり、強め界磁電流成分の多い90°遅角に近い界磁電流Iaとして、強め界磁制御を行い、ポイントP2の状態に移行させる(Step1)。
すると、磁気吸引力FMが反発力FSを上回るので、図9において左上方向に磁気吸引力を増大させながら移動する(Step2)。
ちなみに、図8の(a),(b)における左側の図が、このロータ1が空隙の最大間隔LGmaxである初期状態を示している。そして、前記したStep1,Step2の状態が図8の(a),(b)における左右中央の図である。
目標の空隙の間隔LG(ポイントP3)に到ったときに移動電流として加えた電流位相差βが遅角90°のd軸電流成分を元のレベルまで減少させ、界磁電流Iaをトルク制御に好適な制御(図8におけるトルク通電の状態)を行う(Step3)と、弾性部材3Cの反発力FSとトルク通電の状態における磁気吸引力FMがバランスして、ポイントP5に落ち着き、空隙の間隔LGはモータ効率の良い値に維持される。コイル22への通電を切るとポイントP1に戻る。
もし、Step2において、移動電流として加えた電流位相差βが遅角90°のd軸電流成分を元のレベルまで減少させるタイミングが遅く、Step2’の経路でポイントP4の最小間隔LGminまで行き過ぎても、移動電流として加えた電流位相差βが遅角90°のd軸電流成分を元のレベルまで減少させれば、Step3’の経路でポイントP4に落ち着く。
なお、トルク通電状態において、ロータ1とステータ2の空隙の間隔LGを最大間隔LGmaxとしたい場合は、界磁電流Iaを90°進角のd軸電流成分、つまり、弱め界磁電流成分の多い弱め界磁制御をすることにより、容易に曲線X1Cに沿って右下方向に移動し、空隙の最大間隔LGmaxとするモータ100Cの運転ができる。
このように第2および第3の実施形態のモータ100B,100Cによれば、第1の実施形態と同様に、径方向にコンパクトで図17に示したような比較例よりも出力トルクおよび回生トルクの大きい、空隙の間隔LGが可変のアキシャルギャップ型モータを構成できる。
さらに、弾性部材3B,3C,3Dの荷重特性を図17の比較例よりも大きな付勢力とでき、かつ、非線形にすることができ、空隙の間隔調整のため一時的に前記した移動電流の制御(d軸電流成分の制御)を行い、トルク制御の上でモータ効率の良い空隙の間隔LGに任意に移動させることができる。
《第4の実施形態》
次に、図10、図11を参照しながら本発明の第4の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ100Dについて説明する。図10は、本発明の第4の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面であり、図11は、図10におけるB部拡大図である。
本実施形態のモータ100Dは、第1の実施形態のモータ100Aと以下の点が異なる。(1)第1の実施形態のモータ100Aにおける弾性部材3Aの代わりに、一対の永久磁石(位置設定部材)54(54A,54B)を、同一磁極を対向して、永久磁石54Aを位置設定部材配置室35Bと支持部53Bに設けた溝56に嵌め込んだ点である。
第1の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
第1の実施形態における位置設定部材配置室35Aよりも位置設定部材配置室35Bの軸方向の深さは浅くなっており、一対の環状体の永久磁石54の内の永久磁石54Aが嵌められ、さらに、カラー55A(図11参照)が圧入されて、径方向および軸方のガタつきの無いように固定されている。また、ロータシャフト10の外周面には、径方向外方に拡径されたフランジ状の支持部(位置設定支持部)53Bが、ステータ2側に近接して設けられている。支持部53Bには、ロータ1側の面に開口した環状の溝56が形成され、前記一対の永久磁石54の他方の永久磁石54Bが嵌められ、カラー55B(図11参照)が圧入されて、径方向および軸方のガタつきが無いように固定されている。
ちなみに、ハブ部1aの位置設定部材配置室35Bの開口の径方向内方側の縁部を、前記した支持部53Bの溝56の対向する開口の径方向内方側縁部と当接させて、空隙の最小間隔LGminを規制する突き当て部31とし、ロータ1とステータ2とが接触しないようにしてある。
本実施形態では、フランジ状の支持部53Bの軸方向の厚みは、第1の実施形態の鍔状の支持部53Aよりも厚く、その分、突き当て部31は、対向面101よりもステータ2側と反対側の軸方向により深く後退させてあり、支持部53Bのロータ1側の面と突き当て部31のステータ2側の面が当接するとき、支持部53Bはハブ部1aの軸方向の長さの中に含まれるように構成してあり、モータ100Dの外形の軸方向長さを短くできる構成としてある。
本実施形態における一対の永久磁石54によっても、図7に示した非線形の荷重特性の曲線X1Cが実現できる。
(第4の実施形態の変形例)
次に、図12を参照しながら第4の実施形態の変形例を説明する。図12は、第4の実施形態の変形例に係るアキシャルギャップ型モータの図10におけるB部拡大図である。
ハブ部1aの位置設定部材配置室35Bの形状や、支持部53Bの形状は、第1の実施形態に寸法的に近い。つまり、環状の位置設定部材配置室35Bの軸方向の長さは、第1の実施形態並みに長く、支持部53Bは鍔状であり、溝56はロータ1側に開口した浅い軸方向深さの環状の溝である。
本変形例では、例えば、軸方向に等ピッチの円筒コイルバネである弾性部材3Aの一端が、位置設定部材配置室35Bの底部に当接し、他端が永久磁石54Aを保持する断面コの字形の環状の金属製保持リング54aに溶接されている。そして、永久磁石54Aと一対をなす他方の永久磁石54Bが支持部53Bの溝56に嵌めこまれ固定されている。ここで、弾性部材3Aと一対の永久磁石54の組み合わせが、特許請求の範囲に記載の「位置設定部材」に対応する。
このように円筒コイルバネの弾性部材3Aと一対の永久磁石54とを組み合わせることによって、一対の永久磁石54だけの場合よりも移動可能な空隙の間隔ΔLGを拡大でき、かつ、図7に示すような非線形の荷重特性を実現できる。
このように第4の実施形態のモータ100Dおよびその変形例によれば、第1の実施形態と同様に、径方向にコンパクトで図17に示したような比較例よりも出力トルクおよび回生トルクの大きい、空隙の間隔LGが可変のアキシャルギャップ型モータを構成できる。
さらに、一対の永久磁石54、または、弾性部材3Aと一対の永久磁石54を組み合わせたものの荷重特性を図17の比較例よりも大きな付勢力とでき、かつ、非線形にすることができ、空隙の間隔調整のため一時的に前記した移動電流の制御(d軸電流成分の制御)を行い、トルク制御の上でモータ効率の良い空隙の間隔LGに任意に移動させることができる。特に一対の永久磁石54をもちいることにより、空隙の最小間隔LGminに近づくほど急激に反発力の増大する特性を位置設定部材に持たせることができる。
なお、本変形例では、一対の永久磁石54に軸方向に組み合わせる弾性部材として、軸方向等ピッチの円筒コイルバネである弾性部材3Aとしたがそれに限定されるものではない。弾性部材3Aの代わりに前記した非等ピッチの円筒コイルの弾性部材3Cまたは円錐コイルバネである弾性部材3Dを一対の永久磁石54に軸方向に組み合わせても良い。
(第4の実施形態に対する比較例)
なお、比較例として、図16に示すように、一対の永久磁石54A,54Bを、ステータ2のコア2bおよびコイル22を含むほぼ環状体の領域よりも内方側に配置することも考えられる。その場合、ロータシャフト10の外周面から拡径して、ロータ1の突き当て部31に当接する段差部と、さらに拡径して、永久磁石54A,54Bを収容可能なスペースと他方の永久磁石54Bを固定する支持部155Bを設ける。この場合、一方の永久磁石54Aを、ロータ1の突き当て部31より径方向外側のステータ2に面する面に固定する。
このように、一対の永久磁石54をステータ2のコア2bおよびコイル22を含むほぼ環状体の領域よりも内方側に配置するので、図10におけるコア2bを周方向に配置する領域の内周径はD3の方が小さな値となっている。つまり、第4実施形態およびその変形例によれば、図16に示す比較例よりも径方向に小型のモータとすることができる。
《第5の実施形態》
次に、図13を参照しながら本発明の第5の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ100Eについて説明する。図13は、本発明の第5の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面である。
本実施形態のモータ100Eは、第4の実施形態のモータ100Dと以下の点が異なる。(1)第4の実施形態のモータ100Dにおける一対の永久磁石54の代わりに、永久磁石54Aを位置設定部材配置室35Bに配置し、支持部53Bに設けた溝56に電磁石57を嵌め込んだ点である。
ここで、永久磁石54Aと電磁石57が、特許請求の範囲に記載の「位置設定部材」に対応する。
第4の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
位置設定部材配置室35Bには、永久磁石54Aが嵌められ、さらに、カラーが圧入されて、径方向および軸方のガタつきの無いように固定されている。環状の溝56には、コア57bにコイル57a巻回した電磁石57が、周方向に複数はめ込まれ、さらに、カラーが圧入されて、径方向および軸方のガタつきの無いように固定されている。支持部53Bには溝56の底部からステータ2の内周側に斜めに貫通する配線孔105が穿かれ、コイル57aの絶縁被覆された配線58が、挿通されている。その配線58は、ロータシャフト10の外周面を軸方向に沿って配線され、プラス端子とマイナス端子のスリップリング107A,107Bに電気接続されている。そして、図示しない2つの摺動子がそれぞれのスリップリング107A,107Bと摺動して直流電流を供給可能になっている。
本実施形態における永久磁石54Aと電磁石57との間で斥力が発生するように電磁石57に通電制御することによっても、図7に示した非線形の荷重特性の曲線X1Cが実現できる。そして、空隙の間隔LGを制御するために、d軸電流成分の制御をする必要は無く、単に電磁石57のコイル57aへの通電電流を制御することでトルク制御の上でモータ効率の良い空隙の間隔LGに任意に移動させることができる。
《第6の実施形態》
次に、図14を参照しながら本発明の第6の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ100Fについて説明する。図14は、本発明の第6の実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの模式断面である。
本実施形態のモータ100Fは、第4の実施形態のモータ100Dと以下の点が異なる。(1)第4の実施形態のモータ100Dにおける一対の永久磁石54の代わりに、環状体をしたピエゾ素子スタック(圧電素子)59の軸方向長さのほぼ半分長を位置設定部材配置室35Cに嵌め込み、支持部53Cに設けた溝56に前記したピエゾ素子スタック59の軸方向長さの残りほぼ半分長を嵌め込んだ点である。
ここで、ピエゾ素子スタック59が、特許請求の範囲に記載の「位置設定部材」に対応する。
第4の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
ピエゾ素子スタック59は、環状体に成型されており、ロータ1のハブ部1aに第4の実施形態における位置設定部材配置室35Bよりも軸方向に深い位置設定部材配置室35Cおよび溝56に挿入される。支持部53Cは、第4の実施形態における支持部53Bとほぼ同じ形状であるが、軸方向により深い溝56を有している。溝56の底部からステータ2の内周側に斜めに貫通する配線孔105が穿かれ、コイル57aの絶縁被覆された配線58が、挿通されている。その配線58は、ロータシャフト10の外周面を軸方向に沿って配線され、プラス端子とマイナス端子のスリップリング107A,107Bに電気接続されている。そして、図示しない2つの摺動子がそれぞれのスリップリング107A,107Bと摺動して直流電圧を供給可能になっている。
そして、ピエゾ素子スタック59は、伸縮両方向の電圧をかけることによって空隙の間隔LGを調節可能としている。
なお、図14では、ピエゾ素子スタック59の軸方向長さが最小長さに縮小した状態を示している。
本実施形態によれば、ピエゾ素子スタック59を用いることにより、ロータ1とステータ2との空隙の間隔を、ピエゾ素子スタック59に通電する電圧により任意に制御できる。本実施形態におけるピエゾ素子スタック59が発生する伸び力によっても、図7に示した非線形の荷重特性の曲線X1Cが実現できる。
なお、ロータ1とステータ2との間には、コイル22に通電、非通電に係りなく、永久磁石11による常にロータ1とステータ2との間の磁気吸引力が働いていて、ピエゾ素子スタック59には圧縮力が作用しており、ピエゾ素子スタック59を縮小させる電圧を印加しても、ピエゾ素子スタック59に引張り応力が発生することはない。
(第6の実施形態の変形例)
次に、図15を参照しながら第6の実施形態の変形例を説明する。図15の(a),(b)は、第6の実施形態の変形例に係るアキシャルギャップ型モータの図14におけるC部拡大図である。
図15の(a)に示す変形例は、例えば、軸方向に等ピッチの円筒コイルバネである弾性部材3Aの一端が、位置設定部材配置室35Cの底部に当接し、他端がピエゾ素子スタック59の一端に固定された環状の金属製座板59aに溶接されている。そして、ピエゾ素子スタック59のほぼ全体が支持部53Cの溝56に格納され、底部にその他端が固定されている。ここで、弾性部材3Aとピエゾ素子スタック59の組み合わせが、特許請求の範囲に記載の「位置設定部材」に対応する。
このように円筒コイルバネの弾性部材3Aとピエゾ素子スタック59とを組み合わせることによって、ピエゾ素子スタック59だけの場合よりも移動可能な空隙の間隔ΔLGを拡大でき、かつ、図7に示すような非線形の荷重特性を実現できる。
ちなみに、ピエゾ素子スタック59と組み合わせる弾性部材は、軸方向等ピッチの円筒コイルバネに限定されることは無く、前記した軸方向に不等ピッチの円筒コイルバネ、円錐コイルバネなどでも良い。
図15の(b)に示す変形例は、一対の同一磁極同士を対向させた環状体の永久磁石54(54A,54B)の一方の永久磁石54Aが、位置設定部材配置室35Cの底部にカラー55Aを圧入することで固定されている。また、他方の永久磁石54Bをその一端に接続部材59bを介して固定された環状体のピエゾ素子スタック59の一端に固定された環状の金属製座板59aに溶接されている。そして、ピエゾ素子スタック59のほぼ全体が支持部53Cの溝56に格納され、底部にその他端が固定されている。ここで、一対の永久磁石54(54A,54B)とピエゾ素子スタック59の組み合わせが、特許請求の範囲に記載の「位置設定部材」に対応する。
このように一対の永久磁石54とピエゾ素子スタック59とを組み合わせることによって、ピエゾ素子スタック59だけの場合よりも移動可能な空隙の間隔ΔLGを拡大でき、かつ、図7に示すような非線形の荷重特性を実現できる。
このように第6の実施形態のモータ100Fおよびその変形例によれば、第1の実施形態と同様に、径方向にコンパクトで図17に示したような比較例よりも出力トルクおよび回生トルクの大きい、空隙の間隔LGが可変のアキシャルギャップ型モータを構成できる。
さらに、弾性部材とピエゾ素子スタック59の組み合わせ、または、一対の永久磁石54とピエゾ素子スタック59の組み合わせたものの荷重特性を非線形にすることができ、空隙の間隔調整のためにd軸電流成分の制御を行うことなく、ピエゾ素子スタック59に印加する電圧を制御することで、トルク制御の上でモータ効率の良い空隙の間隔LGに任意に移動させることができる。
なお、第1の実施形態(図1参照)、第2の実施形態(図4参照)、第3の実施形態(図6参照)、第4の実施形態の変形例(図12参照)、第6の実施形態の変形例(図15の(a)参照)における弾性部材3A,3B,3C,3Dの代わりに皿バネを複数重ねて用いても良い。また、弾性部材3A,3B,3C,3Dの一部分を、1枚または複数枚重ねた皿バネで置き換えても良い。
1 ロータ
1a ハブ部
1b 円盤部
2 ステータ
2a バックヨーク部
2b コア
3A,3B,3C,3D 弾性部材(位置設定部材)
3B1,3B2,3B3 コイルバネ
10 ロータシャフト(シャフト)
11 永久磁石(永久磁石部)
13 ストッパ
22 コイル(コイル)
31 突き当て部
33 ストッパ当て座
35A,35B,35C 位置設定部材配置室
40 固定用円盤部材
43 固定リング
46A 板材
51 スプライン係合構造
53A,53B,53C 支持部
54 一対の永久磁石
54A、54B 永久磁石
54a 金属製保持リング
55A,55Bカラー
56 溝
57 電磁石
57a コイル
57b コア
58 配線
59 ピエゾ素子スタック(圧電素子)
59a 金属製座板
59b 接続部材
100A,100B,100C,100D,100E,100F モータ
101 対向面(ロータの対向面)
103 対向面(ステータの対向面)
105 配線孔
107A、107B スリップリング
L 回転中心軸

Claims (5)

  1. 回転中心軸周りに回転可能なシャフトの外周上を、前記回転中心軸方向に摺動可能に配置されたロータと、前記回転中心軸方向の一方側から前記ロータと空隙を挟んで対向配置され、コイルを巻回するためのコアとして用いられるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、前記ステータとの対向面に周方向に配列され、前記回転中心軸方向に磁化されるとともに、前記周方向に隣接する磁極が互いに反転するように配置された複数の永久磁石部を有し、
    前記空隙の間隔を拡大する方向に前記回転中心軸に沿って前記ロータを付勢する位置設定部材を前記ロータの内周部に配置し、
    前記位置設定部材は、同一磁極の面を対向して配置した一対の永久磁石を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 回転中心軸周りに回転可能なシャフトの外周上を、前記回転中心軸方向に摺動可能に配置されたロータと、前記回転中心軸方向の一方側から前記ロータと空隙を挟んで対向配置され、コイルを巻回するためのコアとして用いられるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、前記ステータとの対向面に周方向に配列され、前記回転中心軸方向に磁化されるとともに、前記周方向に隣接する磁極が互いに反転するように配置された複数の永久磁石部を有し、
    前記空隙の間隔を拡大する方向に前記回転中心軸に沿って前記ロータを付勢する位置設定部材を前記ロータの内周部に配置し、
    前記シャフトは、その外周面に、前記位置設定部材を支持するための径方向外方に拡径された位置設定支持部を有し、
    前記ロータは、前記永久磁石部が周方向に配列された領域よりも径方向内方側に、前記ステータと対向する面に開口し、前記回転中心軸方向に伸びる環状かつ有底の位置設定部材配置室を有し、
    前記位置設定部材は、一対の永久磁石であり、一方の永久磁石を前記位置設定部材配置室に固定し、他方の永久磁石を前記位置設定支持部の前記ロータと対向する面に、同一磁極が対向するように当接または固定することによって、付勢力を前記ロータに与えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記位置設定部材配置室の前記開口の縁部は、前記位置設定支持部の前記ロータと対向する面と当接可能に配置し、
    前記開口の縁部と前記位置設定支持部の前記ロータと対向する面とが当接することにより、前記ロータと前記ステータとの空隙を最小間隔に規定することを特徴とする請求項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記一対の永久磁石内の一方の永久磁石を、前記位置設定部材配置室に圧入された第1のカラーで固定し、
    前記他方の永久磁石を、前記位置設定支持部の前記ロータと対向する面に開口するように形成した環状の位置設定部材配置溝に挿入し、その後に、第2のカラーを前記位置設定部材配置溝に圧入して固定されることを特徴とする請求項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記シャフトの外周面に、前記ロータが前記空隙の許容される最大間隔以上前記ステータと離れないようにストッパを設けたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
JP2009049085A 2009-03-03 2009-03-03 アキシャルギャップ型モータ Expired - Fee Related JP5384144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049085A JP5384144B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 アキシャルギャップ型モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049085A JP5384144B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 アキシャルギャップ型モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010206918A JP2010206918A (ja) 2010-09-16
JP5384144B2 true JP5384144B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=42967840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009049085A Expired - Fee Related JP5384144B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 アキシャルギャップ型モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5384144B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6194919B2 (ja) * 2015-04-23 2017-09-13 マツダ株式会社 回転電機及び同回転電機を備えた車両
DE102021124533A1 (de) * 2021-03-11 2022-09-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Elektrische Maschine, Verfahren zur Steuerung einer elektrischen Maschine, Computerprogrammprodukt und Steuereinheit
DE102021127161A1 (de) 2021-10-20 2022-12-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Scheibenläufermotor und Verfahren zur Montage eines Scheibenläufermotors
DE102021127790A1 (de) 2021-10-26 2023-04-27 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Scheibenläufermotor und Verfahren zur Montage eines derartigen Scheibenläufermotors
DE102021129989A1 (de) 2021-11-17 2022-11-24 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Axialflussmaschine, Verfahren zur Herstellung einer Axialflussmaschine und Getriebemotor-Einheit

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2591862Y2 (ja) * 1992-08-24 1999-03-10 株式会社安川電機 可変ギャップ同期電動機
WO2005008865A1 (ja) * 2003-07-18 2005-01-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 回転電機及びこの回転電機を備えた電動車両
JP2007244027A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nissan Motor Co Ltd 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010206918A (ja) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5384144B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5359192B2 (ja) 異方性永久磁石型モータ
KR101360010B1 (ko) 필드 약화 기능을 갖는 전기모터
WO2009081766A1 (ja) 電動機および回転電機用ロータ
US20160344271A1 (en) Single Phase Brushless Motor and Electric Apparatus Having the Same
US7948132B2 (en) Axial gap-type electric motor
CN101454962B (zh) 同步电机
EP0813287B1 (en) Switched reluctance motors
JP5329910B2 (ja) リニアアクチュエータ
WO2020230507A1 (ja) ロータ及びそれを備えたモータ
CN107800210B (zh) 无刷电动机
JP5602815B2 (ja) 永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機
JP3943892B2 (ja) 回転制御装置及び内燃機関のバルブタイミング制御装置
CN110662905A (zh) 磁致动制动器
WO2014167720A1 (ja) 可動子およびリニアモータ
JP2005304177A (ja) 電動機および電動機の回転子に用いられるエンドプレート
JP2016524448A (ja) 電気機械における軸受力の低減
JP4604199B2 (ja) 永久磁石界磁形ブラシレスモータ
AU2015225336B2 (en) Rotor
JP5525416B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP2005529575A (ja) 相互作用するステータ要素及びロータ要素間のエアギャップが変化する回転永久磁石型電動モータ
JP2012080616A (ja) 可変磁束モータ
JP5251531B2 (ja) 可変特性回転電機
JP5402009B2 (ja) 可変特性回転電機
JP2019146422A (ja) 可変界磁モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees