JPWO2003092783A1 - 留置チューブガイド装置 - Google Patents
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Abstract
留置チューブ(16、114)と、ガイド部材(11)と、前記留置チューブ(16、114)の内腔と前記ガイド部材(11)との隙間に挿入されて前記留置チューブ(16、114)を係脱可能に係止する係止部(19、119)と、前記ガイド部材(11)の内腔を挿通している挿通部とを備え、前記係止部(19、119)と前記留置チューブ(16、114)との係合時に前記留置チューブ(16、114)を牽引操作する牽引部材(19、120)と、前記係止部(19、119)と前記留置チューブ(16、114)との係合状態を解除する係合解除部(20、122)とを具備する。
Description
技術分野
この発明は、内視鏡を用いて留置チューブを患者の体腔内に挿入して留置する操作を行なう際に使用される留置チューブガイド装置に関する。
背景技術
例えば、胆管内に溜まった胆汁等を排出する処置として次のような処置が行なわれる。すなわち、内視鏡のチャンネル内を通して留置チューブとしてのステントを胆管の狭窄部に導き、ステントを狭窄部に留置する。この状態で、胆管に溜まった胆汁をステントの内腔を介して排液することが行われる。
ステントは、例えば、実開昭63−20854号公報(特許文献1)に示すように、ポリエチレン、シリコンゴム等の高分子化合物を素材とする比較的柔軟な中空パイプである。このステントの両端近傍の外周部には抜去防止のための互いに向き合うフラップが設けられている。
そして、前述のように構成されたステントを経内視鏡的に体腔内に導き、胆管の狭窄部に留置する手技は次のような手順で行われる。すなわち、図23Aに示すように、内視鏡1の挿入部4に設けられた鉗子チャンネル2に予め可撓性ワイヤからなる長尺なガイドワイヤ3を挿入しておく。この状態で、ガイドワイヤ3を内視鏡1の挿入部4とともに胆管5に導く。
次に、ガイドワイヤ3を手元側の操作によって前進させて狭窄部6に通す。その後、図23Bに示すように狭窄部6を通過したガイドワイヤ3をガイドとしてステント7をプッシャチューブ8によって押し込み、狭窄部6に挿入して留置させている。
ところが、狭窄部6は体腔内の深部に位置している。そのため、狭窄部6を内視鏡1によって直接、観察することはできない。一般には、狭窄部6をX線撮影下で処置が行われる。この場合、ステント7をプッシャチューブ8によって狭窄部6に押し込む際に、押し込みすぎてしまうことがある。しかし、ステント7とプッシャチューブ8とは連結されていない。そのため、ステント7を押し込みすぎた際に、図23B中に矢印で示すようにプッシャチューブ8を引き戻しても、ステント7を引き戻すことができないという不都合がある。
そこで、米国特許第5,921,952号明細書(特許文献2)に示すトレインカテーテルデリバリシステムが開発された。このシステムでは、プッシャチューブとステントとを糸によって連結している。そして、ステントを押し込みすぎた際に、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができるようにしている。
特許文献2のシステムは、プッシャチューブの遠位端に糸を挿通する挿通孔を設けている。ステントにはフラップを形成することによって開口した開口を設けている。そして、ガイドワイヤに絡めた糸(スーチャー)をステントの開口から導出する。続いて、糸をプッシャチューブの挿通孔に通して結ぶことにより連結したものである。
従って、ステントを押し込みすぎた際に、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができる。また、ステントを狭窄部に留置した後、ガイドワイヤを引き戻す。このとき、ガイドワイヤの遠位端が糸との絡み部分から外れると、糸がステントから抜ける。これにより、ステントとプッシャチューブとが分離されるようになっている。
特許文献2のシステムは、ステントを狭窄部に留置した後、ガイドワイヤを引き戻す。このとき、ガイドワイヤの遠位端が糸との絡み部分から外れないとステントとプッシャチューブとが分離されない構造である。
従って、ステントを留置する作業時に、ガイドワイヤを抜いてしまっている。そのため、ステントを留置した後、再びガイドワイヤをガイドとして次の処置を行おうとしてもその処置をすることができない。
また、特許文献2のシステムは、使用前のセット状態ではステントがガイドワイヤに挿通され、ステントの遠位端がプッシャチューブの遠位端と当接した状態で保持されている。そのため、プッシャチューブとステントとの連結部分はプッシャチューブとステントとの端面同士が当接しただけの状態で保持されているので、プッシャチューブとステントとの連結部の屈曲強度が弱い。従って、ステントを狭窄部に留置する作業時に、プッシャチューブを押し進める際に、プッシャチューブとステントとの連結部で座屈し、ステントを目的部位にアプローチできない可能性が有る。
さらに、プッシャチューブの遠位端には糸を挿通するための挿通孔を設ける必要がある。そのため、プッシャチューブを介して送液する際に、液が挿通孔から漏れてしまうという不都合がある。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、留置チューブを留置する作業時に、留置チューブを押し込みすぎても引き戻すことができ、しかも、留置チューブの屈曲強度が高く、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくても留置チューブを目的部位に押し進めることができ、さらに、送液する際に、液漏れの虞がない留置チューブガイド装置を提供することにある。
発明の開示
この発明は、留置チューブガイド装置において、留置チューブと、少なくとも遠位部が前記留置チューブ内に挿通可能で、かつ内腔を有したガイド部材と、前記留置チューブの内腔と前記ガイド部材との隙間に挿入されて前記留置チューブを係脱可能に係止する係止部と、前記ガイド部材の内腔の少なくとも一部を挿通している挿通部とを備え、前記係止部と前記留置チューブとの係合時に前記留置チューブを牽引操作する牽引部材と、前記牽引部材を前記ガイド部材の軸方向に移動させることにより前記係止部と前記留置チューブとの係合状態を解除する係合解除部とを具備することを特徴とする留置チューブガイド装置である。
前記構成によれば、牽引部材の遠位部に接続している係止部材が留置チューブとガイド部材との間に係合状態で位置している為、ガイド部材を前進させることにより留置チューブを目的部位にアプローチして留置させることができる。留置チューブを押し込みすぎた際には牽引部材を近位方向に引き込むことにより留置チューブを引戻すことができる。
また、留置チューブを目的部位に配置後、ガイド部材を保持した状態で牽引部材を近位方向に引くことにより係止部材と留置チューブとの係合状態を解除し、留置チューブを目的部位に留置することができる。さらに留置チューブの内腔にガイド部材の遠位部が挿通されているため、留置チューブを内視鏡の湾曲部の湾曲に追従して目的部位に押し進めることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1Aおよび図1Bは、第1の実施形態の留置チューブガイド装置を示す。
図1Aに示すように本実施形態の留置チューブガイド装置には、図示しない内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な長尺のガイドカテーテル11が設けられている。このガイドカテーテル11は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。ガイドカテーテル11は全長に亘って内腔12が形成されている。ガイドカテーテル11の近位端にはガイドカテーテルコック13が設けられている。
図1Bに示すようにガイドカテーテル11の遠位端近傍の側壁には1個の小孔14が穿設されている。ガイドカテーテル11の外周面には小孔14と対応する位置に外径寸法が大きい拡大部としての固定リング15が嵌着されている。固定リング15は、小孔14の一部を閉塞するように配置されている。
さらに、ガイドカテーテル11の外周面には固定リング15の遠位側に留置チューブとしての中空パイプ状のステント16が設けられている。このステント16がガイドカテーテル11に嵌合した状態で、ガイドカテーテル11の小孔14は、固定リング15とステント16とによって閉塞されている。
ステント16は、例えばポリエチレン、フッ素樹脂、ナイロン系の樹脂、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム等の生体適合性を有する樹脂からなる。このステント16の外周面には、親水性潤滑材をコーティングすることが望ましい。ステント16の両端近傍の外周部には抜去防止のための互いに向き合うフラップ17が設けられている。
また、ガイドカテーテル11の内腔12にはガイドワイヤ18と、牽引部材としての可撓性ワイヤ19が挿通されている。可撓性ワイヤ19は、長尺の金属製撚り線からなる。なお、可撓性ワイヤ19は、少なくとも一部がステンレス、ニッケル、チタン合金、ナイロン、液晶ポリマー、シルク等の線状体でもよい。さらに、可撓性ワイヤ19は、断面が略矩形、略円径でもよく、また遠位端に拡大部を設けたものでもよい。
ガイドワイヤ18は長尺の金属製の線状体、撚り線状、コイル状のものからなり、特にニッケル−チタン合金からなる超弾性特性を有する金属からなるものが好ましい。ガイドワイヤ18の遠位端は、先細に形成されている。さらに、ガイドワイヤ18の近位端は、ガイドカテーテルコック13から外部側に導出されている。可撓性ワイヤ19の遠位側はガイドカテーテル11の内腔から小孔14を介してガイドカテーテル11の外部に導出されている。
そして、可撓性ワイヤ19の遠位端はステント16の内周面とガイドカテーテル11の外周面との間に圧入状態で係合されている。可撓性ワイヤ19の近位端には操作リング20が設けられている。
ここで、可撓性ワイヤ19の遠位端は、必ずしもステント16の全長に亘って圧入する必要はない。可撓性ワイヤ19を近位側に引き戻したときにステント16を可撓性ワイヤ19と一体的に近位側に移動させることができる圧接力が得られる程度の長さに係合していればよい。例えば、可撓性ワイヤ19の軸方向に5mm以上程度がステント16内に位置していればよい。
また、ステント16が固定リング15に当接した状態で、可撓性ワイヤ19をさらに強く近位側に引き戻したときに、係合が解除されてステント16と可撓性ワイヤ19が分離するようになっている。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、留置チューブガイド装置のガイドカテーテル11の内腔12に可撓性ワイヤ19を挿通し、その遠位端を小孔14から外部に導出する。そして、ガイドカテーテル11にその遠位端からステント16を嵌合する。さらに、ステント16とガイドカテーテル11との間に可撓性ワイヤ19の遠位部を圧入する。これにより、図1Bに示すようにガイドカテーテル11と、ステント16と、可撓性ワイヤ19とが組み付けられた状態にセットされる。
その後、予め体腔内に内視鏡の挿入部を挿入し、内視鏡の挿入部の先端に配置された先端構成部を胆管の近傍まで導く。
続いて、体内に挿入された内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通する。このとき、内視鏡による観察、およびX線による観察のもとで、ガイドワイヤ18を前進させてガイドワイヤ18の遠位端を胆管の狭窄部に導く。
その後、上述した通り、ステント16をセットしたガイドカテーテル11をガイドワイヤ18に挿通し、ガイドワイヤ18をガイドとしてガイドカテーテル11を鉗子チャンネルに挿通する。
このとき、ガイドカテーテル11の近位端側の手元操作によってガイドカテーテル11を前進させる。そして、内視鏡の先端構成部からガイドカテーテル11を導出し、ガイドカテーテル11及びステント16を狭窄部に挿通する。
また、ガイドカテーテル11の挿入作業中は、ステント16はガイドカテーテル11に嵌合された状態で保持される。そのため、ステント16の屈曲強度が高く、ガイドワイヤ18が大きな湾曲角で湾曲していてもステント16が座屈することがない。そして、ステント16をガイドカテーテル11と一体的に前進させ、目的部位に導くことができる。
また、ガイドカテーテル11によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合にはステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決めして留置することができる。
その後、ガイドカテーテル11を保持したまま、操作リング20に手指を掛けて可撓性ワイヤ19を近位側に引き込む操作が行なわれる。この操作時には、可撓性ワイヤ19の遠位端はガイドカテーテル11とステント16との間から抜ける。そのため、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ18はガイドカテーテル11に挿通された状態で保持されている。このガイドワイヤ18の遠位端は狭窄部の位置に残されている。そのため、ガイドワイヤ18をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
また、ガイドカテーテル11は内腔12を有しているため、ガイドカテーテルコック13から送液したり、吸引することも可能である。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施形態の留置チューブガイド装置ではガイドカテーテル11にステント16を嵌合し、さらに、ステント16とガイドカテーテル11との間に可撓性ワイヤ19の遠位部を圧入させている。これにより、図1Bに示すようにガイドカテーテル11と、ステント16と、可撓性ワイヤ19とを一体的に組み付けられた状態にセットされている。そのため、ステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
しかも、ガイドカテーテル11の挿入作業中は、ステント16はガイドカテーテル11に嵌合された状態で保持される。そのため、ステント16の屈曲強度が高く、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくてもステント16を目的部位に押し進めることができる。
さらに、ガイドカテーテル11の小孔14は固定リング15とステント16とによって閉塞されているので、送液する際に、液が小孔14から漏れてしまう液漏れの虞がない。
図2A〜2Dは本発明の第2の実施形態を示す。なお、第1の実施形態と同一構成の部分は同一の符号を付して説明を省略する。ガイドカテーテル11の遠位端にはステント16が外嵌されている。
さらに、ガイドカテーテル11の外周面には、ステント16より近位側にプッシャチューブ21が軸方向に進退自在に嵌合されている。プッシャチューブ21は、可撓性を有する合成樹脂材料からなる。このプッシャチューブ21の近位端にはプッシャチューブコック22が設けられている。
また、ガイドカテーテル11の外周面とプッシャチューブ21の内周面との間には牽引部材としての可撓性ワイヤ19が軸方向の進退自在に挿通されている。可撓性ワイヤ19の遠位端はステント16の内周面とガイドカテーテル11の外周面との間に圧入されて係合されている。
可撓性ワイヤ19の近位端はプッシャチューブコック22から外部に導出されている。そして、この可撓性ワイヤ19の近位端に操作リング20が設けられている。
次に、第2の実施形態の留置チューブガイド装置の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、留置チューブガイド装置のガイドカテーテル11とプッシャチューブ21との間に可撓性ワイヤ19を挿通する。続いて、ガイドカテーテル11の遠位端にステント16を外嵌する。その後、ステント16とガイドカテーテル11との間に可撓性ワイヤ19の遠位端を圧入する。これにより、図2Aに示すようにガイドカテーテル11と、ステント16と、可撓性ワイヤ19と、プッシャチューブ21とが組み付けられた状態にセットされる。
その後、第1の実施形態と同様に内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通したのち、ガイドカテーテル11を介してステント16を胆管の狭窄部に導く操作が行なわれる。この方法は第1の実施形態の同様である。そして、本実施形態ではプッシャチューブ21を前進させることにより、ステント16を狭窄部に挿通する。
また、プッシャチューブ21によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、ステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
その後、ガイドカテーテル11を保持したまま、操作リング20に手指を掛けて可撓性ワイヤ19を近位側に引き込む操作が行なわれる。この操作時には、可撓性ワイヤ19の遠位端はガイドカテーテル11とステント16との間から抜ける。そのため、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ18はガイドカテーテル11に挿通された状態で保持されている。このガイドワイヤ18の遠位端は狭窄部の位置に残されている。そのため、ガイドワイヤ18をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
また、ガイドカテーテル11は内腔12を有しているため、ガイドカテーテルコック13から送液したり、吸引することも可能である。
そこで、上記構成のものにあってもステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
しかも、ガイドカテーテル11の挿入作業中は、ステント16はガイドカテーテル11に嵌合された状態で保持される。さらに、ステント16の内腔に可撓性ワイヤ19の遠位部が挿通されているため、ステント16の屈曲強度が高い。そのため、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくてもステント16を内視鏡の湾曲部の湾曲に追従して目的部位に押し進めることができる。
また、ステント16を目的部位に配置後、ガイドカテーテル11を保持した状態で可撓性ワイヤ19を近位方向に引くことにより、可撓性ワイヤ19の遠位端とステント16との係合状態を解除する。これにより、ステント16を目的部位に留置することができる。
さらに、ガイドカテーテル11は送液する際に、液が漏れてしまう虞もない。
図3Aおよび図3Bは本発明の第3の実施形態を示す。なお、第1の実施形態と同一構成の部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のステント23には、先端部に細径部23aが形成されている。このステント23の基端部には太径部23bが形成されている。この太径部23bは、プッシャチューブ21と同径に設定されている。
そして、ステント23の太径部23bの内周面とガイドカテーテル11の外周面との間には可撓性ワイヤ19の遠位端が圧入されて係合されている。
従って、本実施形態ではステント23の先端部に細径部23aが形成されているため、ステント23を胆管の狭窄部に挿入する際に、挿入しやすいという効果がある。
図4A〜図6Aは本発明の第4の実施形態を示す。本実施形態では、第2の実施形態(図2A〜2D参照)のプッシャチューブ21とは異なる構成のプッシャチューブ24が設けられている。これ以外の部分は第2の実施形態と同一構成になっている。なお、第2の実施形態と同一構成の部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図4Aに示すようにプッシャチューブ24の遠位端に細径部24aが設けられている。この細径部24aは、ステント16の内腔に挿入される。
プッシャチューブ24には細径部24aと、この細径部24aの近位端側の太径部24bとの間に段差部24cが設けられている。この段差部24cには挿通孔25が設けられている。
また、プッシャチューブ24の内腔に挿通された可撓性ワイヤ19の遠位端は挿通孔25から細径部24aの外部に導出される。そして、可撓性ワイヤ19の遠位端はステント16の内周面と細径部24aの外周面との間に圧入されて係合されている。
さらに、プッシャチューブ24の側壁には側孔26が設けられている。可撓性ワイヤ19の近位端はプッシャチューブ24の側孔26から外部に導出されている。
次に、第4の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、プッシャチューブ24の内腔に可撓性ワイヤ19を挿通し、その遠位端を挿通孔25から細径部24aの外部に導出する。続いて、プッシャチューブ24の遠位端の細径部24aにステント16を外嵌する。その後、図4Bに示すように可撓性ワイヤ19の遠位端をステント16の内周面と細径部24aの外周面との間に圧入して係合する。これにより、図4Aに示すようにプッシャチューブ24と、ステント16と、可撓性ワイヤ19とが組み付けられた状態にセットされる。
また、内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通したのち、プッシャチューブ24を介してステント16を胆管の狭窄部に導く方法は、第1の実施形態の同様である。そして、本実施形態ではプッシャチューブ24を前進させると段差部24cがステント16の近位端に当接する。プッシャチューブ24をさらに前進させるとステント16が狭窄部に挿通される。
そして、プッシャチューブ24によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このとき、X線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、ステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決めすることができる。
その後、プッシャチューブ24を保持したまま、操作リング20に手指を掛けて可撓性ワイヤ19を近位側に引き込む操作が行なわれる。この操作時には、図5Aに示すように可撓性ワイヤ19の遠位端がプッシャチューブ24とステント16との間から抜ける。これにより、図6Aに示すように、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離される。従って、ステント16は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ18はプッシャチューブ24に挿通された状態で保持されている。このガイドワイヤ18の遠位端は狭窄部の位置に残されている。そのため、ガイドワイヤ18をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
そこで、上記構成のものにあってもステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
また、本実施の形態ではガイドカテーテル11を省略することができるので、コスト削減が図れる。さらに、ステント16とプッシャチューブ24を細径化することが可能であり、狭窄部が狭い場合などにステント16の挿入を容易にする。
また、図6B、6Cは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の変形例を示す。ここでは、ガイドワイヤ18をプッシャチューブ24の側孔26を通してプッシャチューブ24の内部に挿入している。
図7は本発明の第5の実施形態を示す。本実施の形態は第4の実施形態(図4A〜図6C参照)の留置チューブガイド装置を次の通り変更したものである。なお、第4の実施形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ガイドカテーテル11の近位部に操作リング20aが軸方向に進退自在に嵌合されている。この操作リング20aにはプッシャチューブ24内に挿通された可撓性ワイヤ19の近位端が連結されている。
そこで、本実施形態によれば、操作リング20aを後退させることにより、可撓性ワイヤ19を牽引してステント16との係合状態を解除することができる。
図8Aは本発明の第6の実施形態を示す。なお、本実施の形態で第2の実施形態(図2A〜2D参照)と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態では可撓性ワイヤ19の遠位端に上方へ屈曲する屈曲部19cが設けられている。この屈曲部19cをステント16の内壁に圧接したものである。
図8Bは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第1の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に波状屈曲部27を設けている。この波状屈曲部27をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Cは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第2の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端にS字状屈曲部28を設けている。このS字状屈曲部28をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Dは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第3の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端を幅方向に拡げた拡幅部29を設けている。この拡幅部29をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Eは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第4の変形例を示す。本変形例は1本の可撓性ワイヤ19をステント16の内部で屈折して折り返し部30を設け、折り返し部30をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Fは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第5の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に蛇行状部31を設けている。この蛇行状部31をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Gは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第6の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に幅方向に波状に屈曲する波状屈曲部32を設けている。この波状屈曲部32をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Hは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第7の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に螺旋状部33を設けている。この螺旋状部33をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Iは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第1の変形例を示す。本変形例は2本の可撓性ワイヤ19a,19bを平行状態に設けている。そして、2本の可撓性ワイヤ19a,19bの遠位端をステント16の内壁に圧接したものである。
また、図9乃至図12は、この発明の第7の実施形態を示す。本実施の形態は第2の実施形態(図2A〜図2D参照)の留置チューブガイド装置を次の通り変更したものである。なお、本実施の形態の留置チューブガイド装置では第2の実施形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の留置チューブガイド装置のステント16には図9に示すように前端部側にフラップ17による開口部17aが形成されている。
さらに、牽引部材としての可撓性ワイヤ19の先端部には係止部材42が設けられている。この係止部材42には、板ばね状の係止板43が設けられている。この係止板43はバネ特性を有しており、例えばステンレス鋼のバネ材からなる略板状の部材を用いている。
この係止板43の前端部は可撓性ワイヤ19の先端部にロー付けなどの手段で固定されている。そして、図9、図10に示すようにこの係止板43の後端部がステント16のフラップ17による側孔17aに挿入された状態で係脱可能に係止されている。
そして、本実施の形態の留置チューブガイド装置では図11Aおよび図12に示すように係止板43の後端部がステント16の側孔17aに挿入されて係止された状態にセットされる。この状態で、第1の実施形態と同様に内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通したのち、ガイドカテーテル11を介してステント16を胆管の狭窄部に導く操作が行なわれる。この方法は第1の実施形態の同様である。そして、本実施形態ではプッシャチューブ21を前進させることにより、ステント16を狭窄部に挿通する。
また、プッシャチューブ21によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、ステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
また、可撓性ワイヤ19とステント16とを分離させる場合には、操作リング20を一度押し込む。これにより、可撓性ワイヤ19を前方に押し出し操作する。このとき、係止部材42の弾性変形により係止板43がステント16の側孔41から外れる。そして、図11Bに示すように係止板43の後端部がステント16の側孔41から引き抜かれる。このとき、係止板43はまっすぐに伸びた元の形状に戻る。そのため、この状態で、可撓性ワイヤ19を後方に引っ張り操作することにより、図11Cに示すように係止板43がステント16の側孔41を乗り越えて後方に引き抜かれる。これにより、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16は狭窄部に留置される。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では係止部材42の係止板43の後端部がステント16の側孔17aに挿入されて係止された状態にセットされる。そのため、ステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
また、可撓性ワイヤ19とステント16とを分離させる場合には、操作リング20を一度押し込むことにより、可撓性ワイヤ19を前方に押し出し操作する。これにより、係止部材42の弾性変形により係止板43がステント16の側孔41から外れた状態で、可撓性ワイヤ19を後方に引っ張り操作する。この状態で、図11Cに示すように係止板43がステント16の側孔41を乗り越えて後方に引き抜くことにより、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16を狭窄部に留置させることができる。
さらに、本実施の形態では可撓性ワイヤ19がステント16とプッシャチューブ21に跨って接続されている。そのため、ステント16とプッシャチューブ21との接続部における屈曲強度が高いので、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくてもステント16とプッシャチューブ21との接続部での座屈が軽減される。
図13A乃至図13Cは本発明の第8の実施形態の留置チューブガイド装置を示す。図13Aに示すように本実施形態の留置チューブガイド装置には、図示しない内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な長尺のガイドカテーテル111が設けられている。このガイドカテーテル111は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。ガイドカテーテル111は全長に亘って内腔112が形成されている。ガイドカテーテル111の近位端にはガイドカテーテルコック113が設けられている。
ガイドカテーテル111の遠位部にはガイドカテーテル111に嵌合した状態で留置チューブとしてのステント114が設けられている。ガイドカテーテル111の外周面には、ステント114より近位側にプッシャチューブ115が設けられている。プッシャチューブ115は、ガイドカテーテル111に嵌合した状態で保持されている。
ステント114は、例えばポリエチレン、シリコンゴム等の生体適合性の高分子化合物を素材とする比較的柔軟な中空パイプである。ステント114の外周面には、親水性潤滑材をコーティングしたものが望ましい。ステント114の両端近傍の外周部には抜去防止のための互いに向き合うフラップ116が設けられている。
前記プッシャチューブ115は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。プッシャチューブ115の近位端にはプッシャチューブコック117が設けられている。
ガイドカテーテル111の内腔にはガイドワイヤ118が軸方向に挿通されている。ガイドワイヤ118は長尺の金属製撚り線からなる。ガイドワイヤ118の遠位端は先細に形成されている。ガイドワイヤ118の近位端はガイドカテーテルコック113から外部に導出されている。
また、図13Cに示すようにステント114の近位部の内腔と、プッシャチューブ115の遠位部の内腔とに跨って接続機構としての円筒部材119が圧入されている。この円筒部材119によってステント114とプッシャチューブ115とが分離可能に接続されている。この円筒部材119は合成樹脂材料または金属材料によって形成されている。円筒部材119の内腔にはガイドカテーテル111が挿通されている。
円筒部材119の近位端部には解除手段としての操作ワイヤ120の一端部が接続されている。この操作ワイヤ120の他端部はプッシャチューブ115の内腔を挿通してプッシャチューブコック117の近傍まで延長されている。プッシャチューブコック117の近傍のプッシャチューブ115には側孔121が設けられている。操作ワイヤ120は側孔121から外部に導出されて操作リング122と接続されている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、前述のように構成された留置チューブガイド装置によれば、円筒部材119によってステント114とプッシャチューブ115が接続されている。そのため、プッシャチューブ115の軸方向の進退によってステント114が一体的に軸方向に移動できる。しかも、円筒部材119がステント114及びプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。そのため、ステント114とプッシャチューブ115との接続部における屈曲強度が高い。これにより、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくても接続部で座屈することなく、ステント114を目的部位に押し進めることができる。
さらに、プッシャチューブ115を保持した状態で操作リング122によって操作ワイヤ120を近位側に引き込むと、円筒部材119の遠位部はステント114の内腔から脱出してプッシャチューブ115の内腔に引き込まれる。そのため、ステント114とプッシャチューブ115とが分離されるようになっている。
次に、第8の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、図13Aに示すように、プッシャチューブ115に操作ワイヤ120を挿通する。続いて、プッシャチューブ115の遠位部の内腔に円筒部材119の近位部を圧入する。円筒部材119には操作ワイヤ120に接続されている。
さらに、プッシャチューブ115にガイドカテーテル111を挿通した後、このガイドカテーテル111の遠位部にステント114を挿通する。この状態で、ステント114の内腔に円筒部材119の遠位部を圧入してステント114の近位端とプッシャチューブ115の遠位端とを当接する。これにより、図13Aに示すようにプッシャチューブ115と、ステント114と、円筒部材119とが組み付けられた状態にセットされる。
その後、予め体腔内に内視鏡の挿入部を挿入し、内視鏡の挿入部の先端に配置された先端構成部を胆管の近傍まで導く。
続いて、体内に挿入された内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ118を挿通する。このとき、内視鏡による観察、およびX線による観察のもとで、ガイドワイヤ118を前進させてガイドワイヤ118の遠位端を胆管の狭窄部に導く。
また、内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ118を挿通したのち、ステント114及びプッシャチューブ115をセットしたガイドカテーテル111をガイドワイヤ118に挿通する。このとき、ガイドワイヤ118の近位端からガイドカテーテル111を挿通し、ガイドワイヤ118をガイドとしてガイドカテーテル111を鉗子チャンネルに挿通する。
続いて、ガイドカテーテル111の近位端側の手元操作によってガイドカテーテル111及びプッシャチューブ115を前進させ、内視鏡の先端構成部から導出する。この状態で、ガイドカテーテル111及びステント114を狭窄部に挿通する。このとき、ステント114はガイドカテーテル111に嵌合され、しかもステント114及びプッシャチューブ115の内腔に円筒部材119が圧入された状態である。そのため、ガイドワイヤ118が大きな湾曲角で湾曲していても座屈することなく、ステント114はガイドカテーテル111及びプッシャチューブ115と一体的に前進し、目的部位に導くことができる。
そして、ガイドカテーテル111によってステント114を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント114を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、プッシャチューブ115を近位側に引き戻す。これにより、円筒部材119を介してステント114を引き戻すことができ、ステント114を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
その後、ガイドカテーテル111及びガイドワイヤ118をそのままの状態で、プッシャチューブ115の近位部を把持して保持し、操作リング122に手指を掛けて近位側に引き込む。これにより、円筒部材119が操作ワイヤ120を介してプッシャチューブ115の内腔に引き込まれる。従って、図13Bに示すように、円筒部材119の遠位部がステント114の内腔から抜け、ステント114とプッシャチューブ115とが分離される。これにより、ステント114は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドカテーテル111及びガイドワイヤ118の遠位端は狭窄部に挿通された状態であるため、ガイドカテーテル111をガイドとして造影剤等を送液することもでき、またガイドワイヤ118をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
図14は第9の実施形態を示す。本実施の形態は第8の実施形態(図13A乃至図13C参照)の留置チューブガイド装置の一部を次の通り変更したものである。なお、第8の実施形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第8の実施形態のガイドカテーテル111を使用しない実施形態である。そのため、本実施の形態では、構成を簡単にすることにより、コスト削減が図れる。さらに、ステント114及びプッシャチューブ115を細くすることが可能であり、狭窄部が狭い場合等にステント114の挿入を容易にすることが可能である。
本実施形態の作用・効果は第8の実施形態と同一である。
図15は本発明の第10の実施形態を示す。本実施の形態は、ガイドカテーテル111を使用しない実施形態である。そして、接続部材としての略円筒部材が螺旋体123によって形成されている。この螺旋体123の遠位部はステント114の内腔に圧入され、近位部はプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。螺旋体123としてばね材を使用することにより、接続部における弾性変形の復元力が優れ、より接続部の耐座屈性を向上させることができる。
本実施形態の作用・効果は第8の実施形態と同一である。
図16A〜16Cは本発明の第11の実施形態を示す。本実施の形態は、ガイドカテーテル111を使用しない実施形態である。円筒部材124がステント114及びプッシャチューブ115の外周面に密に嵌合されている。
プッシャチューブ115の遠位部の側壁には側孔125が設けられている。円筒部材124に接続された操作ワイヤ120は側孔125からプッシャチューブ115の内腔に導入されている。
第8の実施形態と同様に、ステント114を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント114を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、プッシャチューブ115を近位側に引き戻す。これにより、円筒部材124を介してステント114を引き戻すことができ、ステント114を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
また、プッシャチューブ115の近位部を把持して保持し、操作リング122に手指を掛けて近位側に引き込むと、操作ワイヤ120を介して円筒部材124がプッシャチューブ115の外周面に引き込まれる。従って、図16Bに示すように、円筒部材124の遠位部がステント114の外周面から抜け、ステント114とプッシャチューブ115とが分離され、ステント114は狭窄部に留置される。
本実施形態によれば、ステント114及びプッシャチューブ115の内腔に内蔵物がないため、より細径化を図ることが可能である。
図17Aは本発明の第12の実施形態を示す。本実施の形態は第8の実施形態の留置チューブガイド装置の接続機構としての円筒部材119を次の通り変更したものである。
本実施の形態の円筒部材126には外周面に周方向に複数の凹凸部127が設けられている。各凹凸部127は円筒部材126の軸方向に延設されている。そして、本実施の形態の円筒部材126はステント114及びプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。この場合、円筒部材126がステント114及びプッシャチューブ115の内腔にそれぞれ強固に圧入されて固定される。
図17Bは第12の実施形態の円筒部材126の変形例を示す。本変形例では図17Bに示すように円筒部材128の外周面の一部にその軸方向に亘って凸条部129が設けられている。そして、本実施の形態の円筒部材128はステント114及びプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。この場合、円筒部材128はステント114及びプッシャチューブ115の内腔に強固に圧入される。
図18乃至図20は、この発明の第13の実施形態を示す。本実施の形態では第11の実施形態(図16A〜16C参照)の円筒部材124が熱収縮チューブによって形成されている。さらに、図19に示すようにステント114の外周面には円筒部材124の被覆部位の一部に凹陥部131が設けられている。この凹陥部131にはボールチップ132が埋設されている。このボールチップ132は操作ワイヤ120の先端部に連結されている。
そして、ステント114の凹陥部131にボールチップ132が装着された状態で円筒部材124の熱収縮チューブが被せられて、円筒部材124とステント114の凹陥部131との間にボールチップ132が埋設されるようになっている。
次に、第13の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には円筒部材124によってステント114とプッシャチューブ115が接続されている。そのため、プッシャチューブ115の軸方向の進退によってステント114が一体的に軸方向に移動できる。しかも、円筒部材119がステント114及びプッシャチューブ115の外周面に跨った状態で被覆されている。そのため、ステント114とプッシャチューブ115との接続部における屈曲強度が高い。これにより、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくても接続部で座屈することなく、ステント114を目的部位に押し進めることができる。
さらに、プッシャチューブ115を保持した状態で操作リング122によって操作ワイヤ120を近位側に引き込むと、ボールチップ132が円筒部材124とステント114の凹陥部131との間から引き抜かれる。このとき、ボールチップ132の引き抜によって図20に示すように、円筒部材124の内腔からプッシャチューブ115が抜け、ステント114とプッシャチューブ115とが分離される。これにより、ステント114は狭窄部に留置される。
そこで、本実施の形態でも第11の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態では特に、ステント114とプッシャチューブ115とが分離された際に、ステント114に円筒部材124が接続された状態で分離される。そのため、ステント114の交換時にステント114の円筒部材124の部分を掴むことができ、ステント114を取外す作業を行ないやすくすることができる。
図21Aおよび図21Bは、この発明の第14の実施形態を示す。本実施の形態は第8の実施形態(図13A乃至図13C参照)の円筒部材119を形状記憶合金パイプによって形成したものである。
この円筒部材119の形状記憶合金パイプは例えば常温(基準温度)では図21Aに示すように外径寸法がステント114よりも大径な形状に拡開されている。このとき、円筒部材119によってステント114とプッシャチューブ115とが分離可能に接続されている。
また、円筒部材119の形状記憶合金パイプは例えば基準温度よりも高温に加熱される、或いは基準温度よりも低温に冷却されることにより、図21Bに示すように外径寸法がステント114よりも小径な形状に変形するように設定されている。
そのため、本実施の形態では円筒部材119の形状記憶合金パイプを縮小形状に変形させることにより、ステント114とプッシャチューブ115とを分離させることができる。
なお、円筒部材119の形状記憶合金パイプは、通電加熱によって加熱する構成にしてもよい。
図22Aおよび図22Bは、第14の実施形態の変形例を示す。本変形例では、第14の実施形態(図21Aおよび図21B参照)の円筒部材119の形状記憶合金パイプに代えてコイル状の係止部材141が設けられている。この係止部材141は形状記憶合金の螺旋体によって形成されている。
この係止部材141の形状記憶合金は例えば常温(基準温度)では図22Aに示すように外径寸法がステント114よりも大径な形状に拡開されている。このとき、係止部材141によってステント114とプッシャチューブ115とが分離可能に接続されている。
また、係止部材141の形状記憶合金は例えば基準温度よりも高温に加熱される、或いは基準温度よりも低温に冷却されることにより、図22Bに示すように外径寸法がステント114よりも小径な形状に変形するように設定されている。
そのため、本実施の形態では係止部材141の形状記憶合金を縮小形状に変形させることにより、ステント114とプッシャチューブ115とを分離させることができる。
産業上の利用可能性
以上説明したようにこの発明は、内視鏡を用いて留置チューブを患者の体腔内に挿入して留置する操作を行なう際に使用される留置チューブガイド装置の分野、この留置チューブガイド装置を製造、使用する技術分野に有効である。
【図面の簡単な説明】
図1Aは、この発明の第1の実施形態の留置チューブガイド装置全体を示す側面図。
図1Bは、第1の実施形態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図。
図2Aは、この発明の第2の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して示す側面図。
図2Bは、図2AのIIB−IIB線断面図。
図2Cは、図2AのIIC−IIC線断面図。
図2Dは、第2の実施形態の留置チューブガイド装置の側面図。
図3Aは、この発明の第3の実施形態の留置チューブガイド装置の先端部を示す縦断面図。
図3Bは、図3Aの留置チューブガイド装置の先端部の側面図。
図4Aは、この発明の第4の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して示す側面図。
図4Bは、図4AのIVB−IVB線断面図。
図4Cは、図4AのIVC−IVC線断面図。
図4Dは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の側面図。
図5Aは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して可撓性ワイヤとステントとを分離した状態を示す側面図。
図5Bは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の可撓性ワイヤとステントとを分離した状態を示す側面図。
図6Aは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置によってステントを狭窄部に留置した状態を示す先端部の縦断面図。
図6Bは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の変形例を示す要部の縦断面図。
図6Cは、図6Bの留置チューブガイド装置の可撓性ワイヤの押込み状態を示す縦断面図。
図7は、この発明の第5の実施形態の留置チューブガイド装置を示す側面図。
図8Aは、この発明の第6の実施形態の留置チューブガイド装置の先端部を示す縦断面図。
図8Bは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第1の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Cは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第2の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Dは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第3の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Eは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第4の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Fは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第5の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Gは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第6の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Hは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第7の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Iは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第8の変形例を示す要部の縦断面図。
図9は、この発明の第7の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して示す側面図。
図10は、第7の実施形態の留置チューブガイド装置のステントと係止部材とが係合している状態を示す平面図。
図11Aは、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材がステントと係合している位置にセットされた状態を示す縦断面図。
図11Bは、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材が前方に押し出されてステントとの係合が解除された状態を示す縦断面図。
図11Cは、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材を手元側に引っ張り操作した状態を示す縦断面図。
図12は、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材の動作状態を説明する説明図。
図13Aは、この発明の第8の実施形態の留置チューブガイド装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す斜視図。
図13Bは、第8の実施形態の留置チューブガイド装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す斜視図。
図13Cは、図13A中のA部の縦断面図。
図14は、この発明の第9の実施形態を示すステントとプッシャチューブとの接続部の縦断面図。
図15は、この発明の第10の実施形態を示すステントとプッシャチューブとの接続部の縦断面図。
図16Aは、この発明の第11の実施形態の留置チューブガイド装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す斜視図。
図16Bは、第11の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す斜視図。
図16Cは、図16A中でB部の縦断面図。
図17Aは、この発明の第12の実施形態の装置における円筒部材がステント及びプッシャチューブの内腔に圧入された状態を示す横断面図。
図17Bは、第12の実施形態のステントの変形例を示す横断面図。
図18は、この発明の第13の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す斜視図。
図19は、図18のB部の縦断面図。
図20は、第13の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す斜視図。
図21Aは、この発明の第14の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す要部の縦断面図。
図21Bは、第14の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す要部の縦断面図。
図22Aは、第14の実施形態の装置の変形例のステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す要部の縦断面図。
図22Bは、図22Aのステントとプッシャチューブが分離した状態を示す要部の縦断面図。
図23Aはステントを経内視鏡的に体腔内に導く手技を説明するための説明図。
図23Bはステントをプッシャチューブによって押し込み、狭窄部に挿入して留置させた状態を説明するための説明図。
この発明は、内視鏡を用いて留置チューブを患者の体腔内に挿入して留置する操作を行なう際に使用される留置チューブガイド装置に関する。
背景技術
例えば、胆管内に溜まった胆汁等を排出する処置として次のような処置が行なわれる。すなわち、内視鏡のチャンネル内を通して留置チューブとしてのステントを胆管の狭窄部に導き、ステントを狭窄部に留置する。この状態で、胆管に溜まった胆汁をステントの内腔を介して排液することが行われる。
ステントは、例えば、実開昭63−20854号公報(特許文献1)に示すように、ポリエチレン、シリコンゴム等の高分子化合物を素材とする比較的柔軟な中空パイプである。このステントの両端近傍の外周部には抜去防止のための互いに向き合うフラップが設けられている。
そして、前述のように構成されたステントを経内視鏡的に体腔内に導き、胆管の狭窄部に留置する手技は次のような手順で行われる。すなわち、図23Aに示すように、内視鏡1の挿入部4に設けられた鉗子チャンネル2に予め可撓性ワイヤからなる長尺なガイドワイヤ3を挿入しておく。この状態で、ガイドワイヤ3を内視鏡1の挿入部4とともに胆管5に導く。
次に、ガイドワイヤ3を手元側の操作によって前進させて狭窄部6に通す。その後、図23Bに示すように狭窄部6を通過したガイドワイヤ3をガイドとしてステント7をプッシャチューブ8によって押し込み、狭窄部6に挿入して留置させている。
ところが、狭窄部6は体腔内の深部に位置している。そのため、狭窄部6を内視鏡1によって直接、観察することはできない。一般には、狭窄部6をX線撮影下で処置が行われる。この場合、ステント7をプッシャチューブ8によって狭窄部6に押し込む際に、押し込みすぎてしまうことがある。しかし、ステント7とプッシャチューブ8とは連結されていない。そのため、ステント7を押し込みすぎた際に、図23B中に矢印で示すようにプッシャチューブ8を引き戻しても、ステント7を引き戻すことができないという不都合がある。
そこで、米国特許第5,921,952号明細書(特許文献2)に示すトレインカテーテルデリバリシステムが開発された。このシステムでは、プッシャチューブとステントとを糸によって連結している。そして、ステントを押し込みすぎた際に、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができるようにしている。
特許文献2のシステムは、プッシャチューブの遠位端に糸を挿通する挿通孔を設けている。ステントにはフラップを形成することによって開口した開口を設けている。そして、ガイドワイヤに絡めた糸(スーチャー)をステントの開口から導出する。続いて、糸をプッシャチューブの挿通孔に通して結ぶことにより連結したものである。
従って、ステントを押し込みすぎた際に、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができる。また、ステントを狭窄部に留置した後、ガイドワイヤを引き戻す。このとき、ガイドワイヤの遠位端が糸との絡み部分から外れると、糸がステントから抜ける。これにより、ステントとプッシャチューブとが分離されるようになっている。
特許文献2のシステムは、ステントを狭窄部に留置した後、ガイドワイヤを引き戻す。このとき、ガイドワイヤの遠位端が糸との絡み部分から外れないとステントとプッシャチューブとが分離されない構造である。
従って、ステントを留置する作業時に、ガイドワイヤを抜いてしまっている。そのため、ステントを留置した後、再びガイドワイヤをガイドとして次の処置を行おうとしてもその処置をすることができない。
また、特許文献2のシステムは、使用前のセット状態ではステントがガイドワイヤに挿通され、ステントの遠位端がプッシャチューブの遠位端と当接した状態で保持されている。そのため、プッシャチューブとステントとの連結部分はプッシャチューブとステントとの端面同士が当接しただけの状態で保持されているので、プッシャチューブとステントとの連結部の屈曲強度が弱い。従って、ステントを狭窄部に留置する作業時に、プッシャチューブを押し進める際に、プッシャチューブとステントとの連結部で座屈し、ステントを目的部位にアプローチできない可能性が有る。
さらに、プッシャチューブの遠位端には糸を挿通するための挿通孔を設ける必要がある。そのため、プッシャチューブを介して送液する際に、液が挿通孔から漏れてしまうという不都合がある。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、留置チューブを留置する作業時に、留置チューブを押し込みすぎても引き戻すことができ、しかも、留置チューブの屈曲強度が高く、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくても留置チューブを目的部位に押し進めることができ、さらに、送液する際に、液漏れの虞がない留置チューブガイド装置を提供することにある。
発明の開示
この発明は、留置チューブガイド装置において、留置チューブと、少なくとも遠位部が前記留置チューブ内に挿通可能で、かつ内腔を有したガイド部材と、前記留置チューブの内腔と前記ガイド部材との隙間に挿入されて前記留置チューブを係脱可能に係止する係止部と、前記ガイド部材の内腔の少なくとも一部を挿通している挿通部とを備え、前記係止部と前記留置チューブとの係合時に前記留置チューブを牽引操作する牽引部材と、前記牽引部材を前記ガイド部材の軸方向に移動させることにより前記係止部と前記留置チューブとの係合状態を解除する係合解除部とを具備することを特徴とする留置チューブガイド装置である。
前記構成によれば、牽引部材の遠位部に接続している係止部材が留置チューブとガイド部材との間に係合状態で位置している為、ガイド部材を前進させることにより留置チューブを目的部位にアプローチして留置させることができる。留置チューブを押し込みすぎた際には牽引部材を近位方向に引き込むことにより留置チューブを引戻すことができる。
また、留置チューブを目的部位に配置後、ガイド部材を保持した状態で牽引部材を近位方向に引くことにより係止部材と留置チューブとの係合状態を解除し、留置チューブを目的部位に留置することができる。さらに留置チューブの内腔にガイド部材の遠位部が挿通されているため、留置チューブを内視鏡の湾曲部の湾曲に追従して目的部位に押し進めることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1Aおよび図1Bは、第1の実施形態の留置チューブガイド装置を示す。
図1Aに示すように本実施形態の留置チューブガイド装置には、図示しない内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な長尺のガイドカテーテル11が設けられている。このガイドカテーテル11は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。ガイドカテーテル11は全長に亘って内腔12が形成されている。ガイドカテーテル11の近位端にはガイドカテーテルコック13が設けられている。
図1Bに示すようにガイドカテーテル11の遠位端近傍の側壁には1個の小孔14が穿設されている。ガイドカテーテル11の外周面には小孔14と対応する位置に外径寸法が大きい拡大部としての固定リング15が嵌着されている。固定リング15は、小孔14の一部を閉塞するように配置されている。
さらに、ガイドカテーテル11の外周面には固定リング15の遠位側に留置チューブとしての中空パイプ状のステント16が設けられている。このステント16がガイドカテーテル11に嵌合した状態で、ガイドカテーテル11の小孔14は、固定リング15とステント16とによって閉塞されている。
ステント16は、例えばポリエチレン、フッ素樹脂、ナイロン系の樹脂、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム等の生体適合性を有する樹脂からなる。このステント16の外周面には、親水性潤滑材をコーティングすることが望ましい。ステント16の両端近傍の外周部には抜去防止のための互いに向き合うフラップ17が設けられている。
また、ガイドカテーテル11の内腔12にはガイドワイヤ18と、牽引部材としての可撓性ワイヤ19が挿通されている。可撓性ワイヤ19は、長尺の金属製撚り線からなる。なお、可撓性ワイヤ19は、少なくとも一部がステンレス、ニッケル、チタン合金、ナイロン、液晶ポリマー、シルク等の線状体でもよい。さらに、可撓性ワイヤ19は、断面が略矩形、略円径でもよく、また遠位端に拡大部を設けたものでもよい。
ガイドワイヤ18は長尺の金属製の線状体、撚り線状、コイル状のものからなり、特にニッケル−チタン合金からなる超弾性特性を有する金属からなるものが好ましい。ガイドワイヤ18の遠位端は、先細に形成されている。さらに、ガイドワイヤ18の近位端は、ガイドカテーテルコック13から外部側に導出されている。可撓性ワイヤ19の遠位側はガイドカテーテル11の内腔から小孔14を介してガイドカテーテル11の外部に導出されている。
そして、可撓性ワイヤ19の遠位端はステント16の内周面とガイドカテーテル11の外周面との間に圧入状態で係合されている。可撓性ワイヤ19の近位端には操作リング20が設けられている。
ここで、可撓性ワイヤ19の遠位端は、必ずしもステント16の全長に亘って圧入する必要はない。可撓性ワイヤ19を近位側に引き戻したときにステント16を可撓性ワイヤ19と一体的に近位側に移動させることができる圧接力が得られる程度の長さに係合していればよい。例えば、可撓性ワイヤ19の軸方向に5mm以上程度がステント16内に位置していればよい。
また、ステント16が固定リング15に当接した状態で、可撓性ワイヤ19をさらに強く近位側に引き戻したときに、係合が解除されてステント16と可撓性ワイヤ19が分離するようになっている。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、留置チューブガイド装置のガイドカテーテル11の内腔12に可撓性ワイヤ19を挿通し、その遠位端を小孔14から外部に導出する。そして、ガイドカテーテル11にその遠位端からステント16を嵌合する。さらに、ステント16とガイドカテーテル11との間に可撓性ワイヤ19の遠位部を圧入する。これにより、図1Bに示すようにガイドカテーテル11と、ステント16と、可撓性ワイヤ19とが組み付けられた状態にセットされる。
その後、予め体腔内に内視鏡の挿入部を挿入し、内視鏡の挿入部の先端に配置された先端構成部を胆管の近傍まで導く。
続いて、体内に挿入された内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通する。このとき、内視鏡による観察、およびX線による観察のもとで、ガイドワイヤ18を前進させてガイドワイヤ18の遠位端を胆管の狭窄部に導く。
その後、上述した通り、ステント16をセットしたガイドカテーテル11をガイドワイヤ18に挿通し、ガイドワイヤ18をガイドとしてガイドカテーテル11を鉗子チャンネルに挿通する。
このとき、ガイドカテーテル11の近位端側の手元操作によってガイドカテーテル11を前進させる。そして、内視鏡の先端構成部からガイドカテーテル11を導出し、ガイドカテーテル11及びステント16を狭窄部に挿通する。
また、ガイドカテーテル11の挿入作業中は、ステント16はガイドカテーテル11に嵌合された状態で保持される。そのため、ステント16の屈曲強度が高く、ガイドワイヤ18が大きな湾曲角で湾曲していてもステント16が座屈することがない。そして、ステント16をガイドカテーテル11と一体的に前進させ、目的部位に導くことができる。
また、ガイドカテーテル11によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合にはステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決めして留置することができる。
その後、ガイドカテーテル11を保持したまま、操作リング20に手指を掛けて可撓性ワイヤ19を近位側に引き込む操作が行なわれる。この操作時には、可撓性ワイヤ19の遠位端はガイドカテーテル11とステント16との間から抜ける。そのため、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ18はガイドカテーテル11に挿通された状態で保持されている。このガイドワイヤ18の遠位端は狭窄部の位置に残されている。そのため、ガイドワイヤ18をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
また、ガイドカテーテル11は内腔12を有しているため、ガイドカテーテルコック13から送液したり、吸引することも可能である。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施形態の留置チューブガイド装置ではガイドカテーテル11にステント16を嵌合し、さらに、ステント16とガイドカテーテル11との間に可撓性ワイヤ19の遠位部を圧入させている。これにより、図1Bに示すようにガイドカテーテル11と、ステント16と、可撓性ワイヤ19とを一体的に組み付けられた状態にセットされている。そのため、ステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
しかも、ガイドカテーテル11の挿入作業中は、ステント16はガイドカテーテル11に嵌合された状態で保持される。そのため、ステント16の屈曲強度が高く、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくてもステント16を目的部位に押し進めることができる。
さらに、ガイドカテーテル11の小孔14は固定リング15とステント16とによって閉塞されているので、送液する際に、液が小孔14から漏れてしまう液漏れの虞がない。
図2A〜2Dは本発明の第2の実施形態を示す。なお、第1の実施形態と同一構成の部分は同一の符号を付して説明を省略する。ガイドカテーテル11の遠位端にはステント16が外嵌されている。
さらに、ガイドカテーテル11の外周面には、ステント16より近位側にプッシャチューブ21が軸方向に進退自在に嵌合されている。プッシャチューブ21は、可撓性を有する合成樹脂材料からなる。このプッシャチューブ21の近位端にはプッシャチューブコック22が設けられている。
また、ガイドカテーテル11の外周面とプッシャチューブ21の内周面との間には牽引部材としての可撓性ワイヤ19が軸方向の進退自在に挿通されている。可撓性ワイヤ19の遠位端はステント16の内周面とガイドカテーテル11の外周面との間に圧入されて係合されている。
可撓性ワイヤ19の近位端はプッシャチューブコック22から外部に導出されている。そして、この可撓性ワイヤ19の近位端に操作リング20が設けられている。
次に、第2の実施形態の留置チューブガイド装置の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、留置チューブガイド装置のガイドカテーテル11とプッシャチューブ21との間に可撓性ワイヤ19を挿通する。続いて、ガイドカテーテル11の遠位端にステント16を外嵌する。その後、ステント16とガイドカテーテル11との間に可撓性ワイヤ19の遠位端を圧入する。これにより、図2Aに示すようにガイドカテーテル11と、ステント16と、可撓性ワイヤ19と、プッシャチューブ21とが組み付けられた状態にセットされる。
その後、第1の実施形態と同様に内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通したのち、ガイドカテーテル11を介してステント16を胆管の狭窄部に導く操作が行なわれる。この方法は第1の実施形態の同様である。そして、本実施形態ではプッシャチューブ21を前進させることにより、ステント16を狭窄部に挿通する。
また、プッシャチューブ21によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、ステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
その後、ガイドカテーテル11を保持したまま、操作リング20に手指を掛けて可撓性ワイヤ19を近位側に引き込む操作が行なわれる。この操作時には、可撓性ワイヤ19の遠位端はガイドカテーテル11とステント16との間から抜ける。そのため、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ18はガイドカテーテル11に挿通された状態で保持されている。このガイドワイヤ18の遠位端は狭窄部の位置に残されている。そのため、ガイドワイヤ18をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
また、ガイドカテーテル11は内腔12を有しているため、ガイドカテーテルコック13から送液したり、吸引することも可能である。
そこで、上記構成のものにあってもステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
しかも、ガイドカテーテル11の挿入作業中は、ステント16はガイドカテーテル11に嵌合された状態で保持される。さらに、ステント16の内腔に可撓性ワイヤ19の遠位部が挿通されているため、ステント16の屈曲強度が高い。そのため、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくてもステント16を内視鏡の湾曲部の湾曲に追従して目的部位に押し進めることができる。
また、ステント16を目的部位に配置後、ガイドカテーテル11を保持した状態で可撓性ワイヤ19を近位方向に引くことにより、可撓性ワイヤ19の遠位端とステント16との係合状態を解除する。これにより、ステント16を目的部位に留置することができる。
さらに、ガイドカテーテル11は送液する際に、液が漏れてしまう虞もない。
図3Aおよび図3Bは本発明の第3の実施形態を示す。なお、第1の実施形態と同一構成の部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のステント23には、先端部に細径部23aが形成されている。このステント23の基端部には太径部23bが形成されている。この太径部23bは、プッシャチューブ21と同径に設定されている。
そして、ステント23の太径部23bの内周面とガイドカテーテル11の外周面との間には可撓性ワイヤ19の遠位端が圧入されて係合されている。
従って、本実施形態ではステント23の先端部に細径部23aが形成されているため、ステント23を胆管の狭窄部に挿入する際に、挿入しやすいという効果がある。
図4A〜図6Aは本発明の第4の実施形態を示す。本実施形態では、第2の実施形態(図2A〜2D参照)のプッシャチューブ21とは異なる構成のプッシャチューブ24が設けられている。これ以外の部分は第2の実施形態と同一構成になっている。なお、第2の実施形態と同一構成の部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図4Aに示すようにプッシャチューブ24の遠位端に細径部24aが設けられている。この細径部24aは、ステント16の内腔に挿入される。
プッシャチューブ24には細径部24aと、この細径部24aの近位端側の太径部24bとの間に段差部24cが設けられている。この段差部24cには挿通孔25が設けられている。
また、プッシャチューブ24の内腔に挿通された可撓性ワイヤ19の遠位端は挿通孔25から細径部24aの外部に導出される。そして、可撓性ワイヤ19の遠位端はステント16の内周面と細径部24aの外周面との間に圧入されて係合されている。
さらに、プッシャチューブ24の側壁には側孔26が設けられている。可撓性ワイヤ19の近位端はプッシャチューブ24の側孔26から外部に導出されている。
次に、第4の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、プッシャチューブ24の内腔に可撓性ワイヤ19を挿通し、その遠位端を挿通孔25から細径部24aの外部に導出する。続いて、プッシャチューブ24の遠位端の細径部24aにステント16を外嵌する。その後、図4Bに示すように可撓性ワイヤ19の遠位端をステント16の内周面と細径部24aの外周面との間に圧入して係合する。これにより、図4Aに示すようにプッシャチューブ24と、ステント16と、可撓性ワイヤ19とが組み付けられた状態にセットされる。
また、内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通したのち、プッシャチューブ24を介してステント16を胆管の狭窄部に導く方法は、第1の実施形態の同様である。そして、本実施形態ではプッシャチューブ24を前進させると段差部24cがステント16の近位端に当接する。プッシャチューブ24をさらに前進させるとステント16が狭窄部に挿通される。
そして、プッシャチューブ24によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このとき、X線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、ステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決めすることができる。
その後、プッシャチューブ24を保持したまま、操作リング20に手指を掛けて可撓性ワイヤ19を近位側に引き込む操作が行なわれる。この操作時には、図5Aに示すように可撓性ワイヤ19の遠位端がプッシャチューブ24とステント16との間から抜ける。これにより、図6Aに示すように、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離される。従って、ステント16は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ18はプッシャチューブ24に挿通された状態で保持されている。このガイドワイヤ18の遠位端は狭窄部の位置に残されている。そのため、ガイドワイヤ18をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
そこで、上記構成のものにあってもステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
また、本実施の形態ではガイドカテーテル11を省略することができるので、コスト削減が図れる。さらに、ステント16とプッシャチューブ24を細径化することが可能であり、狭窄部が狭い場合などにステント16の挿入を容易にする。
また、図6B、6Cは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の変形例を示す。ここでは、ガイドワイヤ18をプッシャチューブ24の側孔26を通してプッシャチューブ24の内部に挿入している。
図7は本発明の第5の実施形態を示す。本実施の形態は第4の実施形態(図4A〜図6C参照)の留置チューブガイド装置を次の通り変更したものである。なお、第4の実施形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ガイドカテーテル11の近位部に操作リング20aが軸方向に進退自在に嵌合されている。この操作リング20aにはプッシャチューブ24内に挿通された可撓性ワイヤ19の近位端が連結されている。
そこで、本実施形態によれば、操作リング20aを後退させることにより、可撓性ワイヤ19を牽引してステント16との係合状態を解除することができる。
図8Aは本発明の第6の実施形態を示す。なお、本実施の形態で第2の実施形態(図2A〜2D参照)と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態では可撓性ワイヤ19の遠位端に上方へ屈曲する屈曲部19cが設けられている。この屈曲部19cをステント16の内壁に圧接したものである。
図8Bは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第1の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に波状屈曲部27を設けている。この波状屈曲部27をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Cは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第2の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端にS字状屈曲部28を設けている。このS字状屈曲部28をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Dは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第3の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端を幅方向に拡げた拡幅部29を設けている。この拡幅部29をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Eは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第4の変形例を示す。本変形例は1本の可撓性ワイヤ19をステント16の内部で屈折して折り返し部30を設け、折り返し部30をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Fは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第5の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に蛇行状部31を設けている。この蛇行状部31をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Gは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第6の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に幅方向に波状に屈曲する波状屈曲部32を設けている。この波状屈曲部32をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Hは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第7の変形例を示す。本変形例は可撓性ワイヤ19の遠位端に螺旋状部33を設けている。この螺旋状部33をステント16の内壁に圧接したものである。
図8Iは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第1の変形例を示す。本変形例は2本の可撓性ワイヤ19a,19bを平行状態に設けている。そして、2本の可撓性ワイヤ19a,19bの遠位端をステント16の内壁に圧接したものである。
また、図9乃至図12は、この発明の第7の実施形態を示す。本実施の形態は第2の実施形態(図2A〜図2D参照)の留置チューブガイド装置を次の通り変更したものである。なお、本実施の形態の留置チューブガイド装置では第2の実施形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の留置チューブガイド装置のステント16には図9に示すように前端部側にフラップ17による開口部17aが形成されている。
さらに、牽引部材としての可撓性ワイヤ19の先端部には係止部材42が設けられている。この係止部材42には、板ばね状の係止板43が設けられている。この係止板43はバネ特性を有しており、例えばステンレス鋼のバネ材からなる略板状の部材を用いている。
この係止板43の前端部は可撓性ワイヤ19の先端部にロー付けなどの手段で固定されている。そして、図9、図10に示すようにこの係止板43の後端部がステント16のフラップ17による側孔17aに挿入された状態で係脱可能に係止されている。
そして、本実施の形態の留置チューブガイド装置では図11Aおよび図12に示すように係止板43の後端部がステント16の側孔17aに挿入されて係止された状態にセットされる。この状態で、第1の実施形態と同様に内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ18を挿通したのち、ガイドカテーテル11を介してステント16を胆管の狭窄部に導く操作が行なわれる。この方法は第1の実施形態の同様である。そして、本実施形態ではプッシャチューブ21を前進させることにより、ステント16を狭窄部に挿通する。
また、プッシャチューブ21によってステント16を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント16を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、ステント16の位置を近位側に引き戻す作業が行なわれる。この作業時には、操作リング20に手指を掛けて近位側に引張り操作する。これにより、可撓性ワイヤ19を介してステント16を引き戻すことができ、ステント16を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
また、可撓性ワイヤ19とステント16とを分離させる場合には、操作リング20を一度押し込む。これにより、可撓性ワイヤ19を前方に押し出し操作する。このとき、係止部材42の弾性変形により係止板43がステント16の側孔41から外れる。そして、図11Bに示すように係止板43の後端部がステント16の側孔41から引き抜かれる。このとき、係止板43はまっすぐに伸びた元の形状に戻る。そのため、この状態で、可撓性ワイヤ19を後方に引っ張り操作することにより、図11Cに示すように係止板43がステント16の側孔41を乗り越えて後方に引き抜かれる。これにより、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16は狭窄部に留置される。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では係止部材42の係止板43の後端部がステント16の側孔17aに挿入されて係止された状態にセットされる。そのため、ステント16を胆管の狭窄部に留置する作業時に、ステント16を押し込みすぎても可撓性ワイヤ19を介してステント16を手元側に引き戻すことができる。
また、可撓性ワイヤ19とステント16とを分離させる場合には、操作リング20を一度押し込むことにより、可撓性ワイヤ19を前方に押し出し操作する。これにより、係止部材42の弾性変形により係止板43がステント16の側孔41から外れた状態で、可撓性ワイヤ19を後方に引っ張り操作する。この状態で、図11Cに示すように係止板43がステント16の側孔41を乗り越えて後方に引き抜くことにより、可撓性ワイヤ19とステント16とが分離され、ステント16を狭窄部に留置させることができる。
さらに、本実施の形態では可撓性ワイヤ19がステント16とプッシャチューブ21に跨って接続されている。そのため、ステント16とプッシャチューブ21との接続部における屈曲強度が高いので、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくてもステント16とプッシャチューブ21との接続部での座屈が軽減される。
図13A乃至図13Cは本発明の第8の実施形態の留置チューブガイド装置を示す。図13Aに示すように本実施形態の留置チューブガイド装置には、図示しない内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な長尺のガイドカテーテル111が設けられている。このガイドカテーテル111は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。ガイドカテーテル111は全長に亘って内腔112が形成されている。ガイドカテーテル111の近位端にはガイドカテーテルコック113が設けられている。
ガイドカテーテル111の遠位部にはガイドカテーテル111に嵌合した状態で留置チューブとしてのステント114が設けられている。ガイドカテーテル111の外周面には、ステント114より近位側にプッシャチューブ115が設けられている。プッシャチューブ115は、ガイドカテーテル111に嵌合した状態で保持されている。
ステント114は、例えばポリエチレン、シリコンゴム等の生体適合性の高分子化合物を素材とする比較的柔軟な中空パイプである。ステント114の外周面には、親水性潤滑材をコーティングしたものが望ましい。ステント114の両端近傍の外周部には抜去防止のための互いに向き合うフラップ116が設けられている。
前記プッシャチューブ115は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。プッシャチューブ115の近位端にはプッシャチューブコック117が設けられている。
ガイドカテーテル111の内腔にはガイドワイヤ118が軸方向に挿通されている。ガイドワイヤ118は長尺の金属製撚り線からなる。ガイドワイヤ118の遠位端は先細に形成されている。ガイドワイヤ118の近位端はガイドカテーテルコック113から外部に導出されている。
また、図13Cに示すようにステント114の近位部の内腔と、プッシャチューブ115の遠位部の内腔とに跨って接続機構としての円筒部材119が圧入されている。この円筒部材119によってステント114とプッシャチューブ115とが分離可能に接続されている。この円筒部材119は合成樹脂材料または金属材料によって形成されている。円筒部材119の内腔にはガイドカテーテル111が挿通されている。
円筒部材119の近位端部には解除手段としての操作ワイヤ120の一端部が接続されている。この操作ワイヤ120の他端部はプッシャチューブ115の内腔を挿通してプッシャチューブコック117の近傍まで延長されている。プッシャチューブコック117の近傍のプッシャチューブ115には側孔121が設けられている。操作ワイヤ120は側孔121から外部に導出されて操作リング122と接続されている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、前述のように構成された留置チューブガイド装置によれば、円筒部材119によってステント114とプッシャチューブ115が接続されている。そのため、プッシャチューブ115の軸方向の進退によってステント114が一体的に軸方向に移動できる。しかも、円筒部材119がステント114及びプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。そのため、ステント114とプッシャチューブ115との接続部における屈曲強度が高い。これにより、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくても接続部で座屈することなく、ステント114を目的部位に押し進めることができる。
さらに、プッシャチューブ115を保持した状態で操作リング122によって操作ワイヤ120を近位側に引き込むと、円筒部材119の遠位部はステント114の内腔から脱出してプッシャチューブ115の内腔に引き込まれる。そのため、ステント114とプッシャチューブ115とが分離されるようになっている。
次に、第8の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には留置チューブガイド装置は次の通りセットされる。
まず、図13Aに示すように、プッシャチューブ115に操作ワイヤ120を挿通する。続いて、プッシャチューブ115の遠位部の内腔に円筒部材119の近位部を圧入する。円筒部材119には操作ワイヤ120に接続されている。
さらに、プッシャチューブ115にガイドカテーテル111を挿通した後、このガイドカテーテル111の遠位部にステント114を挿通する。この状態で、ステント114の内腔に円筒部材119の遠位部を圧入してステント114の近位端とプッシャチューブ115の遠位端とを当接する。これにより、図13Aに示すようにプッシャチューブ115と、ステント114と、円筒部材119とが組み付けられた状態にセットされる。
その後、予め体腔内に内視鏡の挿入部を挿入し、内視鏡の挿入部の先端に配置された先端構成部を胆管の近傍まで導く。
続いて、体内に挿入された内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ118を挿通する。このとき、内視鏡による観察、およびX線による観察のもとで、ガイドワイヤ118を前進させてガイドワイヤ118の遠位端を胆管の狭窄部に導く。
また、内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ118を挿通したのち、ステント114及びプッシャチューブ115をセットしたガイドカテーテル111をガイドワイヤ118に挿通する。このとき、ガイドワイヤ118の近位端からガイドカテーテル111を挿通し、ガイドワイヤ118をガイドとしてガイドカテーテル111を鉗子チャンネルに挿通する。
続いて、ガイドカテーテル111の近位端側の手元操作によってガイドカテーテル111及びプッシャチューブ115を前進させ、内視鏡の先端構成部から導出する。この状態で、ガイドカテーテル111及びステント114を狭窄部に挿通する。このとき、ステント114はガイドカテーテル111に嵌合され、しかもステント114及びプッシャチューブ115の内腔に円筒部材119が圧入された状態である。そのため、ガイドワイヤ118が大きな湾曲角で湾曲していても座屈することなく、ステント114はガイドカテーテル111及びプッシャチューブ115と一体的に前進し、目的部位に導くことができる。
そして、ガイドカテーテル111によってステント114を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント114を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、プッシャチューブ115を近位側に引き戻す。これにより、円筒部材119を介してステント114を引き戻すことができ、ステント114を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
その後、ガイドカテーテル111及びガイドワイヤ118をそのままの状態で、プッシャチューブ115の近位部を把持して保持し、操作リング122に手指を掛けて近位側に引き込む。これにより、円筒部材119が操作ワイヤ120を介してプッシャチューブ115の内腔に引き込まれる。従って、図13Bに示すように、円筒部材119の遠位部がステント114の内腔から抜け、ステント114とプッシャチューブ115とが分離される。これにより、ステント114は狭窄部に留置される。
このとき、ガイドカテーテル111及びガイドワイヤ118の遠位端は狭窄部に挿通された状態であるため、ガイドカテーテル111をガイドとして造影剤等を送液することもでき、またガイドワイヤ118をガイドとして次の処置を行うことも可能である。
図14は第9の実施形態を示す。本実施の形態は第8の実施形態(図13A乃至図13C参照)の留置チューブガイド装置の一部を次の通り変更したものである。なお、第8の実施形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第8の実施形態のガイドカテーテル111を使用しない実施形態である。そのため、本実施の形態では、構成を簡単にすることにより、コスト削減が図れる。さらに、ステント114及びプッシャチューブ115を細くすることが可能であり、狭窄部が狭い場合等にステント114の挿入を容易にすることが可能である。
本実施形態の作用・効果は第8の実施形態と同一である。
図15は本発明の第10の実施形態を示す。本実施の形態は、ガイドカテーテル111を使用しない実施形態である。そして、接続部材としての略円筒部材が螺旋体123によって形成されている。この螺旋体123の遠位部はステント114の内腔に圧入され、近位部はプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。螺旋体123としてばね材を使用することにより、接続部における弾性変形の復元力が優れ、より接続部の耐座屈性を向上させることができる。
本実施形態の作用・効果は第8の実施形態と同一である。
図16A〜16Cは本発明の第11の実施形態を示す。本実施の形態は、ガイドカテーテル111を使用しない実施形態である。円筒部材124がステント114及びプッシャチューブ115の外周面に密に嵌合されている。
プッシャチューブ115の遠位部の側壁には側孔125が設けられている。円筒部材124に接続された操作ワイヤ120は側孔125からプッシャチューブ115の内腔に導入されている。
第8の実施形態と同様に、ステント114を狭窄部に挿入したのち、X線による観察が行なわれる。このX線観察によってステント114を深く押し込みすぎたことを確認した場合には、プッシャチューブ115を近位側に引き戻す。これにより、円筒部材124を介してステント114を引き戻すことができ、ステント114を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
また、プッシャチューブ115の近位部を把持して保持し、操作リング122に手指を掛けて近位側に引き込むと、操作ワイヤ120を介して円筒部材124がプッシャチューブ115の外周面に引き込まれる。従って、図16Bに示すように、円筒部材124の遠位部がステント114の外周面から抜け、ステント114とプッシャチューブ115とが分離され、ステント114は狭窄部に留置される。
本実施形態によれば、ステント114及びプッシャチューブ115の内腔に内蔵物がないため、より細径化を図ることが可能である。
図17Aは本発明の第12の実施形態を示す。本実施の形態は第8の実施形態の留置チューブガイド装置の接続機構としての円筒部材119を次の通り変更したものである。
本実施の形態の円筒部材126には外周面に周方向に複数の凹凸部127が設けられている。各凹凸部127は円筒部材126の軸方向に延設されている。そして、本実施の形態の円筒部材126はステント114及びプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。この場合、円筒部材126がステント114及びプッシャチューブ115の内腔にそれぞれ強固に圧入されて固定される。
図17Bは第12の実施形態の円筒部材126の変形例を示す。本変形例では図17Bに示すように円筒部材128の外周面の一部にその軸方向に亘って凸条部129が設けられている。そして、本実施の形態の円筒部材128はステント114及びプッシャチューブ115の内腔に圧入されている。この場合、円筒部材128はステント114及びプッシャチューブ115の内腔に強固に圧入される。
図18乃至図20は、この発明の第13の実施形態を示す。本実施の形態では第11の実施形態(図16A〜16C参照)の円筒部材124が熱収縮チューブによって形成されている。さらに、図19に示すようにステント114の外周面には円筒部材124の被覆部位の一部に凹陥部131が設けられている。この凹陥部131にはボールチップ132が埋設されている。このボールチップ132は操作ワイヤ120の先端部に連結されている。
そして、ステント114の凹陥部131にボールチップ132が装着された状態で円筒部材124の熱収縮チューブが被せられて、円筒部材124とステント114の凹陥部131との間にボールチップ132が埋設されるようになっている。
次に、第13の実施形態の作用について説明する。本実施形態の留置チューブガイド装置の使用時には円筒部材124によってステント114とプッシャチューブ115が接続されている。そのため、プッシャチューブ115の軸方向の進退によってステント114が一体的に軸方向に移動できる。しかも、円筒部材119がステント114及びプッシャチューブ115の外周面に跨った状態で被覆されている。そのため、ステント114とプッシャチューブ115との接続部における屈曲強度が高い。これにより、内視鏡の湾曲部の湾曲角度が大きくても接続部で座屈することなく、ステント114を目的部位に押し進めることができる。
さらに、プッシャチューブ115を保持した状態で操作リング122によって操作ワイヤ120を近位側に引き込むと、ボールチップ132が円筒部材124とステント114の凹陥部131との間から引き抜かれる。このとき、ボールチップ132の引き抜によって図20に示すように、円筒部材124の内腔からプッシャチューブ115が抜け、ステント114とプッシャチューブ115とが分離される。これにより、ステント114は狭窄部に留置される。
そこで、本実施の形態でも第11の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態では特に、ステント114とプッシャチューブ115とが分離された際に、ステント114に円筒部材124が接続された状態で分離される。そのため、ステント114の交換時にステント114の円筒部材124の部分を掴むことができ、ステント114を取外す作業を行ないやすくすることができる。
図21Aおよび図21Bは、この発明の第14の実施形態を示す。本実施の形態は第8の実施形態(図13A乃至図13C参照)の円筒部材119を形状記憶合金パイプによって形成したものである。
この円筒部材119の形状記憶合金パイプは例えば常温(基準温度)では図21Aに示すように外径寸法がステント114よりも大径な形状に拡開されている。このとき、円筒部材119によってステント114とプッシャチューブ115とが分離可能に接続されている。
また、円筒部材119の形状記憶合金パイプは例えば基準温度よりも高温に加熱される、或いは基準温度よりも低温に冷却されることにより、図21Bに示すように外径寸法がステント114よりも小径な形状に変形するように設定されている。
そのため、本実施の形態では円筒部材119の形状記憶合金パイプを縮小形状に変形させることにより、ステント114とプッシャチューブ115とを分離させることができる。
なお、円筒部材119の形状記憶合金パイプは、通電加熱によって加熱する構成にしてもよい。
図22Aおよび図22Bは、第14の実施形態の変形例を示す。本変形例では、第14の実施形態(図21Aおよび図21B参照)の円筒部材119の形状記憶合金パイプに代えてコイル状の係止部材141が設けられている。この係止部材141は形状記憶合金の螺旋体によって形成されている。
この係止部材141の形状記憶合金は例えば常温(基準温度)では図22Aに示すように外径寸法がステント114よりも大径な形状に拡開されている。このとき、係止部材141によってステント114とプッシャチューブ115とが分離可能に接続されている。
また、係止部材141の形状記憶合金は例えば基準温度よりも高温に加熱される、或いは基準温度よりも低温に冷却されることにより、図22Bに示すように外径寸法がステント114よりも小径な形状に変形するように設定されている。
そのため、本実施の形態では係止部材141の形状記憶合金を縮小形状に変形させることにより、ステント114とプッシャチューブ115とを分離させることができる。
産業上の利用可能性
以上説明したようにこの発明は、内視鏡を用いて留置チューブを患者の体腔内に挿入して留置する操作を行なう際に使用される留置チューブガイド装置の分野、この留置チューブガイド装置を製造、使用する技術分野に有効である。
【図面の簡単な説明】
図1Aは、この発明の第1の実施形態の留置チューブガイド装置全体を示す側面図。
図1Bは、第1の実施形態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図。
図2Aは、この発明の第2の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して示す側面図。
図2Bは、図2AのIIB−IIB線断面図。
図2Cは、図2AのIIC−IIC線断面図。
図2Dは、第2の実施形態の留置チューブガイド装置の側面図。
図3Aは、この発明の第3の実施形態の留置チューブガイド装置の先端部を示す縦断面図。
図3Bは、図3Aの留置チューブガイド装置の先端部の側面図。
図4Aは、この発明の第4の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して示す側面図。
図4Bは、図4AのIVB−IVB線断面図。
図4Cは、図4AのIVC−IVC線断面図。
図4Dは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の側面図。
図5Aは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して可撓性ワイヤとステントとを分離した状態を示す側面図。
図5Bは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の可撓性ワイヤとステントとを分離した状態を示す側面図。
図6Aは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置によってステントを狭窄部に留置した状態を示す先端部の縦断面図。
図6Bは、第4の実施形態の留置チューブガイド装置の変形例を示す要部の縦断面図。
図6Cは、図6Bの留置チューブガイド装置の可撓性ワイヤの押込み状態を示す縦断面図。
図7は、この発明の第5の実施形態の留置チューブガイド装置を示す側面図。
図8Aは、この発明の第6の実施形態の留置チューブガイド装置の先端部を示す縦断面図。
図8Bは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第1の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Cは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第2の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Dは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第3の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Eは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第4の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Fは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第5の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Gは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第6の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Hは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第7の変形例を示す要部の縦断面図。
図8Iは、第6の実施形態の留置チューブガイド装置の第8の変形例を示す要部の縦断面図。
図9は、この発明の第7の実施形態の留置チューブガイド装置の一部を切欠して示す側面図。
図10は、第7の実施形態の留置チューブガイド装置のステントと係止部材とが係合している状態を示す平面図。
図11Aは、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材がステントと係合している位置にセットされた状態を示す縦断面図。
図11Bは、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材が前方に押し出されてステントとの係合が解除された状態を示す縦断面図。
図11Cは、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材を手元側に引っ張り操作した状態を示す縦断面図。
図12は、第7の実施形態の留置チューブガイド装置の係止部材の動作状態を説明する説明図。
図13Aは、この発明の第8の実施形態の留置チューブガイド装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す斜視図。
図13Bは、第8の実施形態の留置チューブガイド装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す斜視図。
図13Cは、図13A中のA部の縦断面図。
図14は、この発明の第9の実施形態を示すステントとプッシャチューブとの接続部の縦断面図。
図15は、この発明の第10の実施形態を示すステントとプッシャチューブとの接続部の縦断面図。
図16Aは、この発明の第11の実施形態の留置チューブガイド装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す斜視図。
図16Bは、第11の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す斜視図。
図16Cは、図16A中でB部の縦断面図。
図17Aは、この発明の第12の実施形態の装置における円筒部材がステント及びプッシャチューブの内腔に圧入された状態を示す横断面図。
図17Bは、第12の実施形態のステントの変形例を示す横断面図。
図18は、この発明の第13の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す斜視図。
図19は、図18のB部の縦断面図。
図20は、第13の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す斜視図。
図21Aは、この発明の第14の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す要部の縦断面図。
図21Bは、第14の実施形態の装置におけるステントとプッシャチューブが分離した状態を示す要部の縦断面図。
図22Aは、第14の実施形態の装置の変形例のステントとプッシャチューブが接続されている状態を示す要部の縦断面図。
図22Bは、図22Aのステントとプッシャチューブが分離した状態を示す要部の縦断面図。
図23Aはステントを経内視鏡的に体腔内に導く手技を説明するための説明図。
図23Bはステントをプッシャチューブによって押し込み、狭窄部に挿入して留置させた状態を説明するための説明図。
Claims (15)
- 留置チューブガイド装置において、
留置チューブと、
少なくとも遠位部が前記留置チューブ内に挿通可能で、かつ内腔を有したガイド部材と、
前記留置チューブの内腔と前記ガイド部材との隙間に挿入されて前記留置チューブを係脱可能に係止する係止部と、前記ガイド部材の内腔の少なくとも一部を挿通している挿通部とを備え、前記係止部と前記留置チューブとの係合時に前記留置チューブを牽引操作する牽引部材と、
前記牽引部材を前記ガイド部材の軸方向に移動させることにより前記係止部と前記留置チューブとの係合状態を解除する係合解除部と
を具備することを特徴とする留置チューブガイド装置。 - 前記ガイド部材は、前記留置チューブの内径よりも外径が大きいプッシャチューブを有することを特徴とする請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記留置チューブは、近位側に前記留置チューブの内径よりも大きい外径を有する拡大部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の留置チューブ。
- 前記牽引部材は、近位側の少なくとも一部が前記プッシャチューブの内腔に位置することを特徴とする請求項2に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記牽引部材は、近位操作部が前記プッシャチューブの近位部に位置し、前記プッシャチューブの軸方向に対して進退可能であることを特徴とする請求項2に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記留置チューブは、内部に複数の前記牽引部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記係止部は、前記留置チューブ内に少なくとも湾曲部、螺旋状部もしくは屈曲部のいずれか1つを有していることを特徴とする請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記留置チューブは、少なくとも1つ以上の側孔を有し、
前記係止部材は、バネ弾性を有し、かつ前記留置チューブの側孔と前記留置チューブの内腔と前記ガイド部材との隙間に跨って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の留置チューブガイド装置。 - 留置チューブガイド装置において、
留置チューブと、
内腔を有し前記留置チューブの内径より大きい外径を有するプッシャチューブと、
遠位部が前記留置チューブの近位部に位置し、近位部が前記プッシャチューブの遠位部に位置し、前記留置チューブと前記プッシャチューブとを分離可能に接続する略円筒形の接続部材と、
遠位端が前記接続部材の近位端に接合し、かつ少なくとも一部が前記プッシャチューブの内腔を挿通している牽引部材と、
前記牽引部材を軸方向に移動させる操作によって前記留置チューブの係合状態を解除する係合解除部と
を具備することを特徴とする留置チューブガイド装置。 - 少なくとも遠位部が前記留置チューブの内腔に挿通可能な外径を有し、かつ内腔を有したガイド部材を設けたことを特徴とする請求項9に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記接続部材は、遠位部において前記留置チューブと内周若しくは外周において圧入状態で嵌合し、近位部において前記プッシャチューブと内周若しくは外周において挿通自在であることを特徴とする請求項9に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記接続部材は、前記留置チューブ及び前記プッシャチューブの内腔に圧入される外周面に少なくとも1つ以上の凸部を有していることを特徴とする請求項9に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記接続部材は、バネ特性を有している螺旋体であることを特徴とする請求項9に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記接続部材は、前記留置チューブに接合されており、
前記係合解除部は、前記接続部材を前記プッシャチューブから取り外すことを特徴とする請求項9に記載の留置チューブガイド装置。 - 前記接続部材は、前記留置チューブ及び前記プッシャチューブの内腔に圧入される圧入部を有し、
前記圧入部は、第1の形状、この第1の形状は前記留置チューブ及び前記プッシャチューブと係合可能な第1の外径を有する,と、
第2の形状、この第2の形状は前記留置チューブの係合状態を解除したときに前記第1の外径とは異なる第2の外径を有する,と、に変形することを特徴とする請求項9に記載の留置チューブガイド装置。
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