JPS6389638A - 点火プラグ用電極材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、点火プラグ用電極材料、特に耐鉛アタック
性に優れる電極材料に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

点火プラグ用電極材料としては、ＮｉにＳｉｓ　Ｃｒ、
Ｍｎ等を１種又は２種以上、重量比で１〜１０％程度添
加したＮｉ基合金が専ら使用されている。

この既存のＮｉ基合金は、−船釣な使用状況下では充分
な耐久性をもっているが、エンジンの高出力化、高速回
転化が進むにつれて、有鉛ガソリンを使用するエンジン
においては耐鉛アタック性が不足するようになってきて
おり、この面においての耐久性の改善が当分野における
課題の１つとなっている。

そこで、この発明は、Ｎｉに添加するＳｉ、Ｃｒ、Ｍｎ
等の量を調整し、新たにＡ！を加えることにより、従来
材料に比較して耐鉛アタック性に優れる電極材料を提供
することを目的としている。

〔目的を達成するための手段〕

この発明は、耐鉛アタック性の改善のために、電極材料
の組成を、重量比でＳｉが１．３〜１．７％、Ｃ「が１
．３〜１．７％、Ａｌが１．２〜１．６％、！′Ｉｎが
０゜４％以下、Ｃが０．０５％以下で、残部は不純物を
除いて実質的にＮｉとなしたのである。

Ｓｉは、耐高温酸化性と耐鉛アタック性を同上させる目
的で添加した元素であり、他の金属元素の添加量との関
係で、その含有量が１．３重量％以下、特に１．０重量
％を下回ると効果が少なく、一方、１．７重世％を越え
ると特に冷間加工性が悪化する。

従って、この５ｉの添加量は１．３〜１．７重量％に限
定する。

Ｃｒも、この発明の材料においては、耐高温酸化性と耐
鉛アタック性を向上させる元素であるが、これも、他の
添加物との関係で１．３重量％を下回ると効果が少なく
、逆に１．７重量％を越えると特に冷間加工性を悪化さ
せる。従って、その添加量は１．３〜１．７重量％に限
定する。

ＡＩもＳｉ、　Ｃｒと同様この発明の材料では耐高温酸
化性と耐鉛アタック性を向上させる元素である。

このＡｌは、添加量が１．２重量％以下、特に１重量％
を下回ると効果が少なく、逆に１．６重量％以上、特に
２．０重量％以上になると前２者の元素と同様に特に冷
間加工性を悪化させるので、その量は１．２〜１．６重
量％とする。

Ｍｎは、この発明においては脱酸添加剤として投入する
が、その量が０．４重量％を越えると特に冷間加工性が
低下するため、０．４重量％以下とする。

また、Ｃは、０．０５重量％を越えると、特に冷間加工
性が悪化するため、０．０５重量％以下とする。

〔実施例〕

以下に、実施例について述べる０表１にこの発明の電極
材料と、各元素の添加量がこの発明の範囲から外れる比
較材料及び従来の電極材料の各々に関してのＮｉに対す
る添加成分と量を示す。Ｉ’ｈｌ、−２がこの発明の電
極材料であり、阻３〜隘１２は比較材料、１ｌｈ１３は
従来材料を示している。

表２は、表１の各材料についての耐鉛アタック性、耐高
温酸化性、加工荷重の評価結果を表している。

表　　　１ 表　　　２ 雀　耐鉛アタック性：　段幻：ＰｂＳ−１：１の混合浴
中に魚’ｃｘ２時間保持後の母材残存率 炙　耐高温酸化性：　１０００ｔ　ｘ　４分べω’ＣＸ
Ｚ分の熱サイクルを渡河繰返えした後の母材残存率 〈　加工荷重：押出し成形に必要な荷重上の表２から、
この発明の７％極材料（魚Ｌｌｈ２）は従来材料（ｍ１
３）よりも加工荷重で劣るものの、耐高温酸化性でやや
上回り、また、耐鉛アタック性では４０％以上向上した
ことが判る。

また、寛３〜磁９の比較材の評価結果から、Ｓｉ、Ｃｒ
５Ａｔｔのいずれかの含有量が少ないと特に耐鉛アタッ
ク性が低下することが判る。さらに、１ｌｋ１．１０〜
磁１２の比較材の評価結果から、各添加元素の含有量が
増えると加工性が著しく悪化することも判る。

〔効果〕

上の実施例から明らかな通り、Ｎｉに対するＳｉ、Ｃｒ
、　　ＡＩ、Ｍ１１％　Ｃの添加量を特定したこの発明
によれば、顕著な耐鉛アタック性の改善効果が得られ、
有鉛燃料を使用するエンジンの点火プラグ用電極に採用
しても不足のない耐久性を発ｌし得る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 重量比でＳｉを１．３〜１．７％、Ｃｒを１．３〜１．
   ７％、Ａｌ１．２〜１．６％、Ｍｎを０．４％以下、Ｃ
   を０．０５％以下含有し、残部が不純物を除いて実質的
   にＮｉから成ることを特徴とする点火プラグ用電極材料
   。