JPS637689Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は木製屋外遊具等の木製構造物を製作す
る際に角材等の厚い木材相互を連結するのに使用
する木材の連結金具に関するものである。

（従来技術） 角材等の厚い木材相互を連結するには、従来は
普通のボルトとナツトをもつてするのを普通とす
るが、連結箇所に上下方向の大きな荷重がかかつ
た場合、木材に挿通したボルトのねじ山が食い込
んで木材を損傷させるおそれがあつた。

（考案の目的） 本考案は前記のような普通のボルトとナツトに
みられる問題点を解決した木材の連結金具を目的
として完成されたものである。

（考案の構成） 本考案は中空管材よりなる主体の一端に複数個
の釘打付用の小孔を配設した鍔部と回り止め工具
係止用の係合部を設けるとともに該主体の他端に
は雄ねじを突設し、該雄ねじには前記主体の径よ
り大径の座金を嵌装したうえナツトを螺装したこ
とを特徴とするものである。

（実施例） 次に、本考案を図示の実施例について詳細に説
明する。

１は中空管材よりなる主体であつて、該主体１
の一端には該主体１の管径より大径の端板を溶接
することにより鍔部２を設けて該鍔部２には釘打
付用の小孔３が複数個配設され、また、同じく該
主体１の一端には回り止め工具係止用の係合部７
が設けられる。４は主体１の他端に基部を挿込み
溶接することにより突設した雄ねじで、該雄ねじ
４には主体１の径より大径の座金５を嵌装したう
えナツト６を螺装している。なお、図中、８は主
体１の両端付近に必要に応じ設けられる通気孔で
ある。

このように構成されたものは、雄ねじ４に螺装
したナツト６および嵌装した座金５を取り外し、
他方、連結しようとする厚い木材１０ａ，１０ａ
には予め主体１を挿通する所定の透孔１１ａ，１
１ｂを透設するとともに該透孔１１ａ，１１ｂの
各外側端部にはそれぞれ鍔部２および座金５を嵌
合させる拡大開口部１２ａ，１２ｂを設けてお
き、先ず、主体１の雄ねじ４を突設した他端から
前記一方の拡大開口部１２ａを通じ透孔１１ａ，
１１ｂに挿通し、続いて他方の拡大開口部１２ｂ
から雄ねじ４に座金５を嵌装したうえナツト６を
螺合し、次に、主体１の一端に設けた鍔部２を前
記拡大開口部１２ａの段部に受けさせた状態で同
じく一端に設けている回り止め工具係止用の係合
部７に適当な回り止め工具を係止させて主体１が
回動しないように仮固定したうえナツト６を強く
締付けてゆけば、他方の拡大開口部１２ｂの段部
には主体１の径より大径の座金５が圧接して木材
１０ａ，１０ｂは主体１の鍔部２と座金６との間
に挟持されて締付固定されることとなる。そこ
で、回り止め工具を外したうえ前記鍔部２に配設
した複数個の釘打付用の小孔３を通じ釘１３を木
材１０ａに打付固定し、拡大開口部１２ａ，１２
ｂにはそれぞれ埋め木１４ａ，１４ｂを詰めれ
ば、ここに木材１０ａ，１０ｂは体裁のよい仕上
がにをもつて確実に連結されたものとなるもので
ある。しかして、このようにして連結される木材
１０ａ，１０ｂはこれに挿通した主体１がその一
端の鍔部２を釘打ちされて回動を許されないうえ
該木材１０ａ，１０ｂには中空管材としての滑ら
かな円弧面をもつて接するため、連結箇所に大き
な荷重が反復してかかつても容易に損傷を生じる
ことがないものである。

（考案の効果） 本考案は前記実施例の説明によつて明らかなよ
うに、厚い木材相互を体裁よく確実に連結できる
とともに連結個所に大きな荷重がかかつても木材
を損傷させることがないものであつて、構造が簡
単で安価に提供できる利点と相まち従来の木材の
連結金具の問題点を一掃したものとして実用的価
値極めて大なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠斜視
図、第２図は同じく使用状態で示す一部切欠正面
図である。 １：中空管材よりなる主体、２：鍔部、３：釘
打付用の小孔、４：雄ねじ、５：座金、６：ナツ
ト、７：回り止め工具係止用の係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空管材よりなる主体１の一端に複数個の釘打
   付用の小孔３を配設した鍔部２と回り止め工具係
   止用の係合部７を設けるとともに該主体１の他端
   には雄ねじ４を突設し、該雄ねじ４には前記主体
   １の径より大径の座金５を嵌装したうえナツト６
   を螺装したことを特徴とする木材の連結金具。