JPS6369204A - 磁石用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 音業上の利用分野 本発明は、特に塗装時のマスキング用磁石シートなどに
好適に用いられるプラスチック磁石用組成物に関するも
のである。さらに詳しくいえば、本発明は、バインダー
成分として、酸無水物変性エチレン−ブテン共重合体樹
脂とポリオレフィン樹脂との樹脂混合物を用い、かつシ
リコンオイルを併用することにより、たわみ性、耐衝１
注、塗料剥離性、耐溶剤性など全向上させた新規なプラ
スチック磁石用組成物に関するものである。

従来の技術 プラスチックやゴムの中に強磁性体粉末を分散させ、こ
れに磁界を印加して得られる永久磁石は、公知である（
例えば特公昭３７−３３２１号公報、特公昭４７−４８
３５６号公報）。これらの永久磁石のバインダーとして
は、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリアミド、合成ゴムなどが用いられているが、
この加工特注の改善のために特定のアクリル系エラスト
マーを用いたもの（特開昭５８−９６７０２号公報）や
、磁気特性を向上させるためにトルエンスルホン酸アミ
ドを添加したポリアミドを用い念もの（特公昭５９−２
３４４５号公報）も提案されている。

ところで、塗装時には通常、所望の箇所のみ全塗装する
目的で、不必要な個所をマスキングすることが行われて
いる。このマスキングには、これまで粘着テープが用い
ら九、塗料を付着させたくない部分に該粘着テープを貼
り付けておいて、塗装復刊がして廃棄するという方法が
とられている。

しかしながら、この方法においては、粘着テープ全所望
の形状に合わせて貼り付ける必要があるために、作業性
が悪く、その上肢粘着テープは使い捨てるので不経済で
あるなどの問題ｆ！：１’ｉ−している。

そこで、作業性全改善するために、近年脱着容易なマグ
ネットシートの使用が試みられている。

この場合、該マグネットシートとしては、特に塗料剥離
性、耐溶剤性に優九るものが要求され、さらにこのもの
は、これらの特性に加えてｌｉｔ衝撃性や可撓性の良好
なものが望ましい。

しかしながら、従来のゴム磁石やプラスチック磁石から
成るマグネットシートは、塗料との接着性が強く、塗料
剥離性が悪い上に、ゴム磁石から成るものでは、可撓性
はよいが耐溶剤性に劣るという欠点を有しており、また
プラスチック磁石から成るものでは、耐溶剤性は優れて
いるが、可撓性、耐衝１性に劣るという欠点を肩してい
る。

特に、該マグネットシートにおいては、塗料剥離性が重
要で、これが悪いと、塗料が剥離しにくいので、繰り返
し使用する場合に、塗料の堆積により、該シートのたわ
み性がそこなわれて、被着体に密着しなくなり、該シー
トの繰り返し使用が不可能となる。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、このような事情のもとで、特に塗装時のマス
キング用磁石シートなどに好適な、塗料剥離性、耐溶剤
性、耐衝撃性、たわみ性などに優れた新規なプラスチッ
ク磁石用組成物を提供することを目的としてなされたも
のである。

問題点を解決するための手段 本発明者へは、前記の優れた性質を有するプラスチック
磁石用組成物を開発するために鋭意研究を重ねた結果、
バインダー成分として、酸無水物変性エチレン−ブテン
共重合体樹脂とポリオレフィン樹脂とを所定の割合で含
有する樹脂混合物を用い、かつシリコーンオイルを併用
することにより、その目的を達成しうろことを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、（Ａ）酸無水物変性エチレン−ブ
テン共重合体樹脂５０〜９０ｉ量チとポリオレフィン樹
脂５０〜１０重量％から成る樹脂混合物１２〜２５重量
部と、（Ｂ）強磁性体粉末８８〜７５重量部とをその合
計量が１００！量部になるように配合し、さらにこの１
００重量部に対して、（Ｃ）シリコーンオイル１〜１０
重量部２配合して成るプラスチック磁石用組成物を提供
するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明組成物においては、ＧＡ）成分のバインダーとし
て、酸無水物変性エチレン−ブテン共重合体樹脂とポリ
オレフィン樹脂との樹脂混合物が用いられる。前記酸無
水物変性エチレン−ブテン共重合体樹脂は、例えばエチ
レン単位とブテン単位とを重敬比１：９ないし９：１の
範囲で含むエチレン−ブテン共重合体に、無水マレイン
酸、α−メチル無水マレイン酸のような不飽和酸無水物
金グラット重合させて得られるもので、この酸無水物の
含育量は、共重合体全量に基づき０．０１〜１．０重量
％程度が適当である。この量が０．０１重量％よりも少
ないと強磁性体粉末に対する結合力が不十分であるし、
また１、０重量％よりも多くなると物理的、化学的特性
の骨格となるエチレン−ブテン共重合体本来の性質がそ
こなわれる。また、この酸無水物変性エチレン−ブテン
共重合体は、ＡＳＴＭ　Ｄ−１２３８に従って測定した
メルトインデックス（ｒ／１０分）が８〜２０の範囲の
ものが好適である。

一方、ポリオレフィン樹脂としては、メルトインデック
スが５〜２０の範囲にあるポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−１、エチレン−プロピレン共重合体な
どがある。これらは単独で用いてもよいし、また２種以
上混合して用いてもよい。

本発明組成物における（Ａ）成分の樹脂混合物は、前記
の酸無水物変性エチレン−ブテン共重合体樹脂及びポリ
オレフィン樹脂を、それぞ０５０〜９０重量％及び５０
〜１０ｉ量チ、好ましくは６０〜８０重量％及び４０〜
２０重量％の割合で含有することが必要である。核酸無
水物変性エチレン−ブテン共重合体樹脂の含有量が５０
重量％未満では可撓性が不十分であるし、また９０重量
％を超えると塗料剥離性が不十分となる。

本発明組成物において、（Ｂ）成分として用いられる強
磁性体粉末としては、例えばフェライト磁石粉末、コバ
ルト磁石粉末、希土類・コバルト磁石粉末、希土類・鉄
・ホウ素磁石粉末、アルニコ磁石粉末、マンガン・アル
ミニウム・炭素磁石粉末、ソフトフェライト粉末、パー
マロイ粉末など、これまでゴム磁石やプラスチック磁石
の強磁性体粉末として通常使用されているものの中から
任意のものを用いることができる。

一般のゴム磁石やプラスチック磁石においては、磁気特
性に優ｎた磁石を得るためには、できるだけ該強磁性体
粉末の配合量を多くすることが好ましいが、他方、ゴム
磁石やプラスチック磁石に適した物性全方することも要
求されるので、その配合量にはおのずから制限がある。

本発明組成物における前記（−Ａ）成分の樹脂混合物と
（Ｂ）成分の強磁性体粉末との配合割合については。

該樹脂混合物１２〜２５重量部と該強磁性体粉末８８〜
７５重量部とを、その合計量が１００Ｍ量部になるよう
に配合することが必要である。該樹脂混合物の配合量が
１２重量部未満では念わみ性が不十分であるし、また２
５重量部を超えると磁気特性が低下して好ましくない。

本発明組成物において用いらｎる（Ｃ）成分のシリコー
ンオイルとしては、例えばジメチルシリコーンオイル、
メチルフェニルシリコーンオイル、変性シリコーンオイ
ル（−ＲＯＨ基を万する）などが挙げられ、これらは１
種用いてもよいし、２種以上組み合わせて用いてもよい
。この（Ｃ）成分のシリコーンオイルの配合量について
は、前記の（ハ成分と（Ｂ）成分との合計１００Ｍ量部
に対し、（Ｃ）成分が１〜１０重量部、好ましくは３〜
７重量部になるような割合で配合することが必要である
。この（Ｃ）成分の配合量が１重量部未満では塗料剥離
性が不十分であり、また１０重量部を超えると加工性が
低下する。

本発明組成物には、所望に応じ通常のポリオレフィン系
樹脂に慣用されている添加剤、例えば抗酸化剤、紫外線
吸収剤、滑剤などを配合することができる。抗酸化剤を
配合することにより、安定した性能及び耐久性を向上す
ることができるし、紫外線吸収剤を配合することにより
、屋外における使用時の耐久性を向上することができ、
また滑剤を配合することによシ、加工性を向上すること
ができる。

本発明組成物は、前記各成分を混合し、１！ｆ＠成分を
加熱溶融させ、十分に混練することにより調製すること
ができ、また該組成物は押出成形、圧延成形、射出成形
、圧縮成形などによシ適当な形状に成形することができ
る。この際の加熱温度としては、樹脂のみで成形する場
合より、１０〜３０℃程度高い温度が好ましい。

本発明組成物において、強磁性体粉末として異方性のも
のを用いる場合には、磁場配同型にあっては、磁場配向
させながら、押出成形、射出成形、圧縮成形することが
できるし１機械配向型にあっては、圧延成形、又は押出
成形時の機械的な力によって配向させ、成形することが
できる。

発明の効果 本発明のプラスチック磁石用組成物は、バインダー成分
として、酸無水物変性エチレン−ブテン共重合体樹脂と
ポリオレフィン樹脂との樹脂混合物を用い、かつシリコ
ーンオイルを併用することにより、可撓性、耐衝撃性、
塗料剥離性、耐溶剤性などを向上させたものであり、特
に塗装時のマスキング用磁石シートなどに好適に用いら
れる。

実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

なお、各側における組成物の特性は次のようにして求め
た。

（１）　　可撓性 直径２０關から１５．１０．５．３．２ｎまでの丸棒を
用い、２０℃にて、太い方から細い方に順次試料を巻き
付け、亀裂又は割れを生じるまでこれを続け、亀裂又は
割れを生じない最小の直径値によって災わした。

（２）塗料剥離性 試料に塗料を、塗布厚（ウェット）が０．２ｉｎ（ドラ
イ約ｏ、ｘｍ）になるように、試料の両端にスペーサー
をおいて、バーコーターで塗布し、２０℃にて２４時間
放置乾燥後、塗膜の剥離性を観察し、次の判定基準に従
って評価した。

Ａ：　容易に剥離できる。

Ｂ：　剥離可能。

Ｃ：　剥離困難。

Ｄ：　剥離不能。

（３）耐溶剤性 ＡＳＴＭ　Ｄ　５４３に規定された方法に従って、厚さ
０．６正の試料を２０℃に保持した各溶剤に浸漬し、７
日後の容積変ｆヒ率を求めた。

実施例１ 第１表に示す配合割合で各成分をかきまぜ混会し、これ
を押出機（スクリュー径４Ｑｍ、い１５、単軸スクリュ
ー）にて、シリンダ一温度１９０〜２２０℃、ダイス温
度２２０℃の条件で、断面２Ｘ６Ｑｔｘのシート状物を
２ｍ／分のスピードで押出した。

次に、ダイスに近設して付設した２本ロール（表面温度
８０〜９０℃）にて圧延を行い、断面０．６Ｘ６０１ｍ
＋のシート状物に成形し、このものの各特性を求めた。

その結果を第３表に示す。

実施例２〜４、比較例１〜４ 第１表に示す割合で各成分を用い、実施例１と全く同様
にして、シート状物全作成し、このものの各特性を求め
た。その結果を第３表に示す。

注１）、２） 密度（５’／ｉ）ＡＳＴＭＤ−１５０５０，９１０，９
１無水マレイン酸含Ｍ量（重ｉ％）　　　　０．０２　
　　０密度（Ｐ／ｍ）　ＡＳＴＭ　Ｄ−１５０５０，９
２密度（ｆ／ｅｎｌ　）　ＡＥＩＴＭ　Ｄ−１５０５０
，９０７）異方性、機械配向型、平均粒子径１．３μｍ
比較例５ 第２表に示す配合割合に従って各成分を２本ロールで混
練後（ロール表面温度約７０℃）、２本ロールで約０．
４騙厚に圧延した。次に、このものを３枚重ねて、２本
ロールにて０．６１１１１厚に積層圧延し、このものの
各特性を求めた。その結果を第３表に示す。

比較例６ 第２表に示す配合割合のゴムとフェライトと全２本ロー
ル（表面温度約８０℃）で混線後、板状に取り出して室
温まで冷却したのち、再びロールに掛けて加硫剤、加硫
促進剤、活性剤を加えて混練後、２本ロールにて０．４
冨富厚に圧延成形した。

次いでこれを２枚重ねて、プレス積層加硫（１６０℃、
１５分）にて、０．６１３１厚に成形し、このものの各
特性を求めた。その結果を第３表に示す。

比較例７ 第２表に示す割合で各成分を用い、比較例５と同様にし
て（ただし、ロール表面温度約１１０℃）、０．６１１
１厚に圧延を試みたが、ロールまとりが悪く成形できな
かった。

シート状磁石として使用するには、シート状物の片面に
、公知の方法で、Ｎ、Ｓ、Ｎ、Ｓ、−−−と多極ヲ有す
る着磁ヨークを用いて縞目状に着磁する必要がある。

９）平均粒子径１．３μｍ 第３表から明らかなように、本発明のプラスチック磁石
用組成物は、従来のゴム磁石に比べ、塗料剥離性、耐溶
剤性が著しく優れる上に、ゴム磁石に匹敵する可撓性ｆ
ｃ有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １（Ａ）酸無水物変性エチレン−ブテン共重合体樹脂５
   ０〜９０重量％とポリオレフィン樹脂５０〜１０重量％
   から成る樹脂混合物１２〜２５重量部と、（Ｂ）強磁性
   体粉末８８〜７５重量部とをその合計量が１００重量部
   になるように配合し、さらにこの１００重量部に対して
   、（Ｃ）シリコーンオイル１〜１０重量部を配合して成
   る磁石用組成物。