JPH01161079A - ヒートシール用接着剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、金属とプラスチック、またはプラスチック相
互を良好に接着させるヒートシール用接着剤に関する。

（発明の技術的背景およびその問題点）ポリエチレン、
ポリプロピレン等の非極性ポリマーは、成型性、電気特
性など多くの優れた特性を持ち、これらプラスチックの
使用は、物品の軽量化を実現させる要求等から多種用途
に及んでいる０ ヒートシール用接着剤は、接着剤を加熱して半溶融状態
とし、その後湯度の降下とともに接着し硬化するタイプ
のもので、例えば金属とプラスチックとを接着させる制
振鋼板やエアコン用蓄熱容器等に用いられている。しか
しながら、一般にプラスチックは接着性の悪さが欠点で
あり、金属とプラスチック、あるいはプラスチック相互
の接着は従来大きな課題であった。

このため、従来はポリウレタン系、ポリエステル系、エ
ポキシ系の接着剤を用いる方法や、マレイン酸等をグラ
フト化したポリオレフィンを用いる方法などが行われて
きた。また、特開昭５６−１９４７３２号公報に見られ
るように、エポキシ樹脂を介してシラン架橋ポリオレフ
ィン層を設ケる方法も提案されている。しかしながら、
これら従来例の接着方法では、接着強度が不充分であり
、特に高温時における接着強度が低いため、耐熱性に欠
けるなどの問題点があった。

（発明の目的） 本発明は以上の点に着目し、金属とプラスチック、およ
びプラスチック相互の接着性を向上さ悠かつ耐熱性を向
上させることにより、幅広い用途に使用できるヒートシ
ール用接着剤を提供することを目的とする。

（発明の概要） 本発明は即ち、マレイン酸および／またはアクリル酸を
０．５〜ｌＯ重Ｍ％グラフト化してなるポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチルコポリマーの１種または２種以
上１００重量部に、シラン系カップリング剤０．１〜５
重量部を混合してなるヒートシール用接着剤に関する。

本発明におけるポリエチレンとしては、低密度ポリエチ
レン（鎖状低密度ポリエチレンを含む）、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレンのいずれも使用することが
できる。

ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸エチルコポリマーにグ
ラフトするマレインじおよび／またはアクリル酸のグラ
フト量は、０．５〜１０重量％が望ましく、０．５重ｉ
ｔ％未満では接着性に劣り、１０重量％を越えると耐熱
性が低下する（以下、グラフト化したこれらの樹脂をペ
ースポリマーという）。

本発明のシラン系カップリング剤としては、Ｙ。

篭 Ｘ−８ｉ−Ｙ、の構造式を持ち、Ｘの中に１個以上の炭
素炭素２重結合を有し、Ｙ、−Ｙ、の中に１個以上のメ
トキシ基またはエトキシ基を有する化合物を使用する。

具体的には、次に示すメタクリロキシシランやビニルシ
ランなどがある。

Ｃ′Ｈ８ ＣｊＨ＊　−ＯＣｊ　　０　０ｓＨｏ　Ｓ　ｉ　（０Ｏ
Ｈｓ　）ａ■ ０Ｈ。

ＣＨ２−０−００Ｃ５ＨａＳｉ（００ｔＨｓ）ｓ０ＨＭ
　−ＣＨ３ｉ　（００ｔＨｓ　）ｓＣｕｔ　−（！Ｈ８
ｉ　（００ｔ　Ｈ４０ＣｊＨｓ　）ｓ　　　　　　　Ｙ
＋これらのシラン系カップリング剤は、ｘ−ｓｉ−ｙｔ
で表わされるＸ成分のうちの炭素炭素２重結合により、
プラスチックを形成する樹脂間の接着性を向上させ、ま
たＸ成分が金属表面の水酸基と反応することによって金
属との接着性が向上すると考えられる。シラン系カップ
リング剤の添加量としでは、ベースポリマー１００重量
部に対して０．１〜５重量部が望ましい。添加量が０．
１重量部未満だと耐熱性が劣り、５重量部を越えると接
着性の向上が見られなくなる。

また、本発明においては、１分半減期の温度が１００〜
１８０℃の範囲内にある有機過酸化物を添加することに
より、さらに接着性が向上する。

例えばｔ−プチルペルオキシイソブロビルカーボ＊−）
　（１５８℃）、ベンゾイルペルオキシド（１３０″Ｃ
）、１．１−ビス（ｔ−ブチルペルオキシ）３，３，５
−）リメチルシクロヘキサン（１４８℃）、２，２−ビ
ス（ｔ−ブチルペルオキシ）ブタン（１６０，５°Ｃ）
、ジクミルペルオキシド（１７１℃）等が使用できる（
カッコ内は１分半減期の温度）０ この有機過酸化物の添加量は、ペースポリマーとシラン
系カップリング剤の混合物に対して、０．０５〜３重景
％重量ましく、０．０５重量％未満では打。

層性向上の効果はほとんど無く、３重量％を越えると、
得られるヒートシール用接着剤の硬化が著しく柔軟性に
欠ける。

（発明の実施例） 本発明における実施例を詳細に説明する。

実施例１ メルトインデックス１．０の低密度ポリエチレン１２０
〜１７０°Ｃで押出成型してペレットを得た。

得られたペレットに、トリエトキシビニルシラ２２本社
部を混合し、再度押出機にて押出成型してヒートシール
用接着剤を得た。これを３０μ１１１厚のフィルムに成
型して２　ｃｍ　Ｘ　Ｂ　ａｍサイズの試験片を作成し
た。

実施例２〜７及び９は、第１表に示す配合で、実施例１
と同様にして作成した。又、実施例８゜１０は、第１表
に示す配合で実施例１と同様にして試験片を作成した後
、第１表に示す有機過酸化物でそれぞれ含浸した。

比較例１及び３〜６は、実施例１と同様にして又比較例
２は、実施例８と同様にして、それぞれ第１表に示す配
合で作成した。

接着強度の評価は、１．５鴎厚銅板と２關厚ポリプロピ
レン板との間に試験片をはさみ、１５０°ＣＸ５分、圧
力５　ｋｇ　／　ｃｔｌで接着させた後、室温と９０°
Ｃのそれぞれについてせん断剥離試験を実施したＯ又、
プラスチック相互の接着強度の評価は、２枚のポリプロ
ピレン板の間に試験片をはさみ、同様に接着させて同様
の試験を行った。

実施例１〜１０は、良好な接着強度と耐熱性を示してい
る。なお、実施例８及び１０は、実施例２．９の配合に
それぞれ有機過酸化物を添加しており、接着性はさらに
優れたものとなりている。

比較例１は、シラン系カップリング剤として炭素炭素２
重結合を含まないアミノシランを用いた場合、比較例２
，３．６はシラン系カップリング剤を添加しない場合・
比較例４はシラン系カップリング剤を過剰量添加した場
合が示してあり、いずれも接着強度が著しく低下した。

比較例５は、マレイン酪のグラフト曾が少なすぎる場合
で、この場合も接着強度は著しく低下している。

第１図及び第２図は、幅広い温度領域における、実施例
及び比較例の接着強度をグラフに示したもので、第１図
は銅−プラスチック、第２図はプラスチック相互の接着
である。図中・は実施例１０゜０は実施例９、×は比較
例６の配合内容で試験片作成方法及び試験方法は前述と
同様である。

以下余白 ※ｌ・・・信越化学社製　商品名　シラン系カップア リング剤。

※２・・・同上、　　ＣＨ２−ＣＨ８ｉ（ＯＯ２Ｈｓ）
ｓ※３・・・同上、　　　　ＯＲ。

０Ｈｔ−０−００ＧｊｓＨａＳＩ（ＯＣＨｓ）ｓ※４・
・・同上＋　　Ｈ２Ｎ　０２　Ｈ４ＮＵ　Ｃｓ　Ｉ（６
Ｓ　！　（ＱＣ！　Ｈ３）！※５・・・日本油脂社製　
商品名　、　ｔ−ブチルペルオキシイソプロビルカーボ
ネート （１分半減期の湿度１５８°Ｃ） ※６・・・同上、　ジクミルペルオキシド（１分半減期
の湿度１７１°Ｃ） （発明の効果） 本発明のヒートシール用接着剤は、耐オ“〜性と接着性
に優れ、幅広い湿度で使用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明の実施例と比較例における
、湿度と接着強度の関係を示すグラフである。 °吐°二′

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、マレイン酸および／またはアクリル酸を０．５〜１
   ０重量％グラフト化してなるポリエチレン、ポリプロピ
   レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
   リル酸エチルコポリマーの１種または２種以上１００重
   量部に、シラン系カップリング剤０．１〜５重量部を混
   合してなるヒートシール用接着剤。 ２、１分半減期の温度が１００〜１８０℃である有機過
   酸化物を０．０５〜３重量％配合してなる特許請求の範
   囲第１項記載のヒートシール用接着剤。