JPS6367426B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼帯にスロツト部を打抜きながら巻
回積層してなる軸方向空隙形回転電機の巻鉄心に
おいて、特に複数個の同時打抜きされたスロツト
を複数組有する巻鉄心に関するもので、全ての磁
気面の面積をほぼ等しくすることを目的とするも
のである。

従来より軸方向空隙形回転電機に用いられる巻
鉄心においては、その製造コストの低減を図るた
めに複数個のスロツトを同時に打抜く方法が知ら
れている。ところが、このような製造方法により
得られる巻鉄心は、第１図からも明らかな如く、
巻回積層鉄心の磁極面が全て同一形状とはなら
ず、一般に隣り合う磁極面が異なるものであつ
た。すなわち、一般に同時打抜きされたスロツト
１（このスロツトピツチは一定）と、隣り合う同
時打抜きされたスロツト２で挾まれた磁極面３
は、同時に打抜かれたスロツトどうしで挾まれた
磁極面４と面積に差を生じていた。この結果、磁
束分布が不均一となつて高調波を含む歪波とな
り、入力及び入力電流の増加、振動騒音の増大、
温度上昇の増加など電気的特性の悪化を招く欠点
があつた。

本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、
隣り合う全ての磁気面積が等しくなるようにして
電気特性を最適なものとしたものであり、以下本
発明を第２図を参照して説明する。図は回転子用
巻鉄心を示すもので、同時に打抜くスロツト間の
スロツトピツチをＰ、スロツト数をｎ、巻回積層
される巻鉄心の内径をRi、外径をRoとすると、 Ｐ≒π（Ri＋Ro）／ｎ となるようにスロツトピツチを定め、同時打抜き
されたスロツト１１と、隣り合う同時打抜きされ
たスロツト１２で挾まれた磁極面１３の面積を同
時打抜きされたスロツトどうしで挾まれた磁極面
１４の面積と略同一としている。

なお、図はスキユーのない場合を図示している
が、スキユーがつく場合も同様に適用される。

以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、全ての磁気面の面積がほぼ等しくなるため、
空隙中の磁束分布の改善が図れ、電気的特性、と
りわけ温度上昇に著しい効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の軸方向空隙形回転電機の巻鉄心
の平面図、第２図は本発明にかかる巻鉄心の平面
図である。 １１，１２……スロツト、１３……隣り合うス
ロツトで挾まれた磁極面、１４……同時打抜きさ
れたスロツト間の磁極面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鋼帯に複数個のスロツト部を同時打抜きにて
   打抜きながら巻回積層してなる巻鉄心において、
   同時に打抜くスロツト間のスロツトピツチをＰ、
   スロツト数をｎ、巻回積層される巻鉄心の内径を
   Ri、外径をRoとすると、 Ｐ≒π（Ri＋Ro）／ｎ となるようスロツトピツチを設定してなる軸方向
   空隙形回転電機の巻鉄心。