JPS636160A - ポリエステル繊維の製造法 - Google Patents

ポリエステル繊維の製造法

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JPS636160A
JPS636160A JP7186487A JP7186487A JPS636160A JP S636160 A JPS636160 A JP S636160A JP 7186487 A JP7186487 A JP 7186487A JP 7186487 A JP7186487 A JP 7186487A JP S636160 A JPS636160 A JP S636160A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステル繊維の製造法に関する。
更に詳細には、特殊な微細孔を有し、着色した際に改善
された色の深みを呈りるポリニスニル繊組の製造法に関
す“る。
ポリエステルは多くの優れた特性を有するがゆえに合成
繊維として広く使用されている。しかしながら、ポリエ
ステル繊維は、羊毛や絹の如き天然繊維、レーヨンやア
ヒテートの如き繊維索系繊維、アクリル系繊維等に比較
して、着色した際に深みがないため発色tq、鼾明性に
劣る欠点がある。
従来より、この欠点を解消ぜんとして、染料の改善やポ
リエステルの化学改質等が試みられてきたが、いずれも
充分な効果は得られていない、また、ポリエステル繊維
表面に透明薄膜を形成ざUる方法や織編物表面に80〜
500mA −sec/cm2のプラズマ照射を施して
繊維表面に微細な凹凸を形成さける方法等が提案されて
いる。しかしながら、これらの方法によっても、色の深
みを改善する効果は不充分であり、その上繊維表面に形
成された透明aI膜は洗)R等によって容易に脱落し、
その耐久性も不充分である。プラズマ照射を施す方法で
は、照射面の影になる繊維部分の臓雑に凹凸が生じない
ため、着用中に生じる織編組織内での糸の転び等によっ
て平滑iIi雑而が面面にでて色斑になる欠点がある。
他方、ポリエステル繊維の表面に凹凸を付与覆る方法と
して、ポリオキシエチレングリコール又はポリオキシエ
チレングリコールとスルホン酸化合物を配合したポリエ
ステルよりなる繊維をアルカリ水溶液で処理することに
より1Ift軸方向に配列した皺状の微細孔を!維表面
に形成させる吸湿性繊維の製造法、又は酸化亜鉛の如き
無機微粉末を配合したポリエステルよりなる繊維をアル
カリ水溶液で処理して無機微粉末を溶出することにより
、微細孔を形成心ける吸湿性繊維の製造法等が提案され
ている。しかしながら、これらの方法によって1′:?
られる繊維には、乙の深みを改善する効果は認められず
、かえって視感温度の低下が認められる。即ら、これら
の方法において、アルカリ水溶液による処理が充分でな
いときは、凹凸が繊維のごく表面のみに生じるためか、
色の深みを改善する効果は仝く認められず、アルカリ水
溶液による処理が充分なときは、色の深みを改善するど
ころか、微細孔による光の乱反則によるためか、視感濃
度が低下し、潤色に着色しても白っぽく見えるようにな
り、その上ポリエステル自体の分解により繊維の強度が
著しく低下し、容易にフィブリル化するようになり使用
に耐えない。
更に、本発明者は、特定のスルホン酸化合物を配合した
ポリエステルよりなる中空繊維をアルカリ水溶液で処理
することにより、強度低下やフィブリル化が実用上支障
のない程度に抑えた上で連通した微細孔を形成できるこ
とを知り、先に提案した。しかしながら、この方法によ
って1qられる繊維も視感1talUが低下し、色の深
みを改善する効果は得られなかった。
本発明者は、ポリエステル繊維の色の深みを、微細孔に
付与することによって改善せんとして、鋭意検問を重ね
た結果、微細孔の大ぎさに適当な範囲があること、微細
孔が適当な層に存在することが必要なこと、中空部の存
在が問題になること等を知り、更に倹あ1を重ねた結果
、本発明を完成し lこ。
叩ら、本発明は下記−般式 %式%) で表わされるスルホン酸化合物を2〜16モル%(変性
ポリエステルを構成するスルホン酸化合物以外の酸成分
に対して)共重合せしめた変性ポリエステル0.1〜1
00IU部と未変性ポリエステル100重量部との混合
物を溶融紡糸して中実繊維となし、該繊維をアルカリ化
合物の水溶液で処理して該繊維からその2〜50重量%
を除去することによって、該繊維の横断面の少なくとも
周辺部に、度数分布の最大値が0.1〜0.3μmの範
囲になる孔径を有し、繊維軸方向に配列し且つその少な
くとも一部は連通している微細孔を散在せしめることを
特徴とするポリエステル繊維の製造法である。
本発明の方法によって1qられるポリニスデル繊維を添
付の写真により説明覆る。第1図及び第2図は夫々本発
明のポリエステル繊維の横断面及び表面を3000倍に
拡大した電子顕微鏡写真である。
これらの写真より明らかなように、本発明のポリエステ
ル繊維の微細孔は、直径が主として0.1〜0.3μm
の範囲にある。
本発明者の数多くの検討結果の知見によれば、本発明の
ポリエステル繊維は、巨視的には中空部を有しない中実
繊維でなGノればならない。中空部を有するとぎは、後
述する微細孔を有していても充分な色の深みの改善効果
は得られない。また、本発明の繊維は、微視的には微細
孔を有していることが必要であり、この微細孔は、孔径
の度数分布の最大値が0.1〜0.3μmの範囲になけ
ればならず、更にこの微細孔は、繊維の横断面において
その周辺より少なくとも0.5μmの範囲となる周辺部
に散在していることが好ましく、また繊維軸方向に配列
し且つその少なくとも一部は連通していなければならな
い。
この微細孔の孔径の度数分布の最大値が0.1μlに達
しないときは色の深みは改善されず、0.3μmを越え
るとぎは逆に祝感Q度が低下する。
この原因は、明らかではないが、微細孔によって生じる
繊維表面の凸部からの反射光と凹部からの反則光との暗
干渉が可視光線の波長の範囲では、孔径0.1〜0.3
μmの範囲においてのみ起り、繊維表面及び内部からの
反射光が大巾に減少するためと考えられ、また孔径が0
.3μmを越えると視感濶度が低下するのは、光の散乱
が大ぎくなるためと考えられる。
更に、微細孔が、繊維の横断面においてその周辺より少
なくとも0.5μmの範囲となる周辺部に存在している
ときは、色の深みは著しく改善される。また、上記微細
孔は、!1iiffl軸方向に配列し、ぞの少なくとも
一部が連通している必要があり、こうなることによって
はじめて色の深みを充分に改善することができる。また
、繊維の横断面において上記微細孔の総断面積の占める
割合は、あまりに大きいと繊維強度が低下するようにな
るので、繊維横断面の2〜50%の範囲が好ましい。な
お、上記微細孔の形状、大きさ及び存在状態は、繊維の
横断面及び表面を3000倍程度に拡大して観察−Jる
ことができる。
また、本発明のポリエステル繊維の横断面における形状
は円形であっても異形でおってもよく、繊度については
約o、 oiデニール(円形のときは直径的1μm)以
上が好ましい。
本発明でいうポリエステルは、テレフタル酸を酸成分と
し、炭素数2〜6のフルキレングリコール即ちエチレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキリーメチ
レングリコールから、特に好ましくはエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコールから選ばれた少なくとも
一種のグリコールをグリコール成分とするポリエステル
を主たる対象とする。また、テレフタル酸成分の一部を
他の二官能性カルボン酸成分で置き換えたポリエステル
であってもよい。他の二官能性カルボン酸としては例え
ばイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル
ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−
オキシエトキシ安息香M、p−オキシ安息香酸の如き二
官能性芳香族カルボンa、 L?バシン酸、アジピン酸
、蓚酸の如き二官能性脂肪族カルボン酸、1.4−シク
ロヘキチンジカルボン酸の如き二官能性脂環族カルボン
酸等をあげることができる。また、グリコール成分の一
部を他のグリコール成分で置き換えたポリニスデルであ
ってもよく、かかるグリコールとしては主成分以外の上
記グリコール及び他のジオール化合物例えばシクロヘキ
サン−1,4−ジメタツール、ネオペンデルグリコール
、ビスフェノールA、ビスフェノールSの如き脂肪族、
脂環族。
芳香族のジオール化合物をあげることができる。
かかるポリエステルは任意の方法によって合成づること
ができる。例えばポリエチレンテレフタレートについて
説明覆れば、通常、テレフタル酸とエチレングリコール
とを直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメヂ
ルの如きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレ
ングリコールとをエステル交換反応させるか又はテレフ
タル酸とエチレンオキリイドとを反応ざUるがしてテレ
フタル酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体
を生成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物
を減圧上加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応さ
せる第2段階の反応によって製造される。なお、ポリエ
ステルの合成に際しては、前述した第3成分を併用して
もよく、更に得られるポリエステルが実質的に熱可塑性
を有する範囲内で3個以上のエステル形成性官能阜を右
りる多官能性化合物、例えばトリメリット酸、ピロメリ
ッ1〜酸、グリレリン、ペンタエリスリトール等を併用
してもよく、また充分な高分子量のポリエステルが1q
られる範囲内で単官能性化合物、例えば安息香酸等を併
用してもよい。
本発明におっては、後記のエステル形成性官能基を有す
るスルホン酸化合物を特定量共重合した変性ポリエステ
ルと、共重合しない未変性ポリエステルとを特定割合で
混合し、この混合物を中実繊維紡糸口金装置を用いて溶
融紡糸し、必要に応じて延伸、熱処理、捲縮(嵩高)加
工し、得られたポリエステル繊維を直接又は編織した後
アルカリ水溶液で処理してポリエステル繊維からその2
〜50市辺%を除去することによって所定の微細孔を形
成ざUる。
ここで使用量るスルホン酸化合物は下記−般式%式%) で表わされる。式中、Zは芳香族基又は脂肪族基を示し
、なかでも芳香族基が好ましい。Mは金属又は水素原子
を示し、なかでもアルカリ全屈が好ましい。R1はエス
テル形成性官能基を示し、具体例としては + CI(2) 10 I−1。
−0(Ct−1z←→O(CHz ) m→、011゜
■ 等をあげることができる。R2はR1と同−又は異なる
エステル形成性官能基を示し、nはO又は1であり、特
に1であることが好ましい。かかるスルホン酸化合物の
はかでも特に好ましい具体例として3.5−ジ(カルボ
メトキシ)ペンビンスルーホン酸ノ1〜リウム(又はカ
リウム)、1.8−ジ(カルボメトキシ)ナフタレン−
3−スルホン酸ナトリウム(又はカリ【クム)、2.5
−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンスルホン酸ナト
リウム(又はカリウム)等をあげることができる。
かかるスルホン酸化合物を共重合した変性ポリエステル
を¥JaJるには、前述したポリエステルの合成が完了
Jる以前の任意の段階で、好ましくは第1段階の反応が
終了する以前の任意の段階でスルホン酸化合物を添加す
ればよい。この際のスルホン酸化合物の使用量は、あま
りに少ないと得られるポリエステル繊維の邑の深みが充
分でなくなり、またあまりに多いと変性ポリエステルの
アルカリ水溶液による溶解速度が大になり、アルカリ処
理によって形成される微細孔が大きくなって視感温度が
低下し目的が達成されなくなるばかりか、変性ポリエス
テルそのものの合成工程において1ヘラプルが発生し易
く、また未変性ポリエステルとの混合物の紡糸工程にお
いてもトラブルが発生し易く、しかも17られるポリエ
ステル繊維の強度等の糸物性が悪化するようになるので
、−変・lポリエステルを構成覆るテレフタル酸を主と
覆る二官能性カルボン酸成分(スルホン酸成分を除く)
に対して2〜16モル%となる範囲に1べきである。
かくして得られた変性ポリエステルと未変性ポリエステ
ルとを混合し、溶融紡糸してポリエステル繊維にづるに
際し、変性ポリエステルと未変性ポリエステルとの混合
には任意の方法が採用されるが、変性ポリエステルと未
変性ポリエステルとの間で分配反応を生起uしめると、
最終的に17られるポリエステル繊維の微細孔の径が小
さくなり、極端な場合即ら分配反応が完全に進行すると
微細孔が生じなくなる。従って、変性ポリエステルと未
変性ポリエステル間の分配反応は、多少生じるのは差支
えないが、なるべく避けるのが好ましい。
また、所定の孔径の微細孔を得るために、変性ポリエス
テルの種類に応じた混合方法と混合糸イ9を選ぶのが好
ましい。好ましい混合方法としては例えば、 ■ 変性ポリエステルと未変性ポリエステルとを、夫々
粉粒状で混合し、そのまま、又は−旦チツブ化して紡糸
工程に供給する方法。
■ 重合終了時の溶融状態にある未変性ポリエステル(
又は変性ポリエステル)に変性ポリエステル(又は未変
性ポリエステル)を添加して溶融混合し、そのまま、又
は−旦チツブ化し、て紡糸工程に供給する方法。
■ 変性ポリエステルと未変性ポリエステルとを、夫々
溶融状態で合流してスタテックミキサー、押出スクリュ
ー等により混合し、そのまま、又は−旦チツブ化して紡
糸工程に供給する方法。
等をあげることができる。
変性ポリエステルと未変性ポリエステルとの混合割合は
、変性ポリエステルの混合量が、あまりに少ないと、最
終的に19られるポリエステル繊維の色の深みが不充分
になり、あまりに多いとアルカリ水溶液の処理により強
度低下が著しくなるため、未変性ポリエステル100 
ffl量部置部して変性ポリエステル0.1〜1001
M部となる割合にゴベきである。なお、変性ポリエステ
ルを構成フるポリニスデル成分は、未変性ポリエステル
と同一でも異なってもよく、変性ポリエステルと未変性
ポリニスデルとはその重合度において異なって′しよい
変性ポリエステルと未変性ポリエステルとの混合物を溶
融紡糸してポリエステル繊維を製造lるには、格別な方
法を採用する必要はなく、通常のポリエステルta、I
ftの溶融紡糸法が任意に採用される。
また、ポリエステル繊維を紡糸するに際して、変性ポリ
エステルと″未変性ポリエステルとの混合物を鞘成分と
し未変性ポリエステルのみを芯成分とする芯鞘型複合繊
維にしても、混合ポリエステルと未変性ポリエステルと
を用いて2層又はそれ以上の多層のサイド・パイ・サイ
ド型複合tIJ&Qfiにしてもよい。
かくして得られたポリエステル繊維から、その−部を除
去するには、必要に応じて延伸熱処理又は仮撚加工等を
h&シた後、又は更に布帛にした後アルカリ化合物の水
溶液に浸漬処理することにより容易に行なうことができ
る。
ここで使用するアルカリ化合物としては水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、テ1−ラメチルアンモニウムハイ
ドロオキリイド、炭酸ナトリウム。
r′A酸カリウム等をあげることができる。なかでも水
酸化すトリウム、水酸化カリウムが特に好ましい。
かかるアルカリ化合物の水溶液の深度は、アルカリ化合
物の種類、処理条件等によって異なるが、通常0.01
〜40重量%の範囲が好ましく、特に0.1〜30車m
%の範囲が好ましい。処理温度は常温〜100℃の範囲
が好ましく、処理時間は1分〜4時間の範囲で通常行な
われる。また、このアルカリ化合物の水溶液の処理によ
って溶出除去する囲は、繊維組量に対して2〜50重刊
%の範囲にすべきである。このようにアリカリ化合物の
水溶液で処理することによって、前述の微細孔を容易に
形成することができる。
なお、本発明のポリエステル繊維には、必要に応じて任
意の添加剤、例えば触媒2着色防止剤。
耐熱剤、l燃剤、蛍光増白剤、艶消剤1着色剤。
無機微粒子等が含まれていてもよい。
以下に実施例をあげて更に説明づる。実施例中の部は重
量品を示し、jqられるポリニスデル繊維の色の深み、
アルカリ処理後の強度低下率、耐フィブリル性及び微細
孔の孔径・分イ[状態は以下の方法で測定した。
(i)  色の深み ポリエチレンテレフタレートよりなる73デニール/3
6フイラメン1〜のマルチフィラメン1−を平織した標
準布と、この標準布と同一布帛構成にした試験布とを同
一条件下で染色し、両名を隣接して並べ、曇天の昼光下
池窓付近で観察し、下記の判定基準で判定者5名の平均
をとり、4級以上を合格とした。
1@:標準イ[より深み感がない。
2級:標準布との差が認められない。
3級:at%布との差は認められるが、差が小さい。
4級:標準布に比べかなり深み感がおる。
5級:標準布に比べ深み感が顕著で必る。
(11)アルカリ処理による強度低下率アルカリ処理す
る前の布帛を解舒して得た繊維の強度とアルカリ処理後
の46帛を解舒して(qた繊維の強度を比較した。
(ii)  jii4フィブリル性 摩擦堅牢度試験用の学振型平面摩耗機を使用して、摩擦
布としてポリエチレンテレフタレー1〜100%からな
るジョーピットを用い、試験布をsoogの加重下で所
定回数平面摩耗して、フィブリル化の発生の有無を調べ
た。
(ivl  微細孔の孔径及び分布状態アルカリ処理後
解舒して得た単謀維の横断面及び表面を3000倍の顕
微鏡写真に躍り観察した。
(A)変性ポリエステルのI’JjJ12テレフタル酸
ジメチル194部、エチレングリコール129部、3,
5−ジ(カルボメトキシ)ベンピンスルボン酸ナトリウ
ム14.8部(テレフタル酸ジメチルに対して5.0モ
ル%)、r!#Mマンガン4水塩0.051部及び酢酸
す1〜リウム3水塩0、408部を精留塔付反応槽に入
れ、常法に従ってニスデル交換反応を行ない、理論量の
メタノールが沼田した後、反応生成物を精留塔何重縮合
用フラスコに入れ、安定剤として正リン酸の56%水溶
液0.055部0重縮合触媒として三酸化アンデモ20
.083部及び艶消剤として二酸化チタンの20%エチ
レングリコールスラリー0.717部を加え、温度27
5°Cで、常圧下20分、 301部1口+1(]の減
圧下15分反応ざぜた後高真空下で100分間反応させ
た。最終内圧は0.70mmt1gであり、得られた共
重合ポリマーの極限粘度は0.458 、軟化点は25
2℃であった。反応終了後共重合ポリマーを常法に従い
チップ化した。
(B)未変性ポリエステルの製造 上記(A)の変性ポリエステルの’AMにおいて使用し
た共重合成分である3、5−ジ(カルボメトキシ)ベン
ゼンスルホン酸ナトリウム及び副反応抑制剤である酢酸
す1〜リウムを添加しない以外は(A)の変性ポリニス
デルの製造と同様に行ない、極限粘度0.640の未変
性ポリエステルチップを19だ。
実施例1 上記(A)で得た変性ポリエステルチップ15部と(B
)で得た未変性ポリエステルチップ85部とをナウタ・
ミキサー(線用鉄工所製)中で5分間混合した後、窒素
気流中にて110℃で2時間、更に160℃で5時間乾
燥した後、二軸のスクリュー式押出機を用いて275°
Cで溶融混練してチップ化した。このチップの極限粘度
は0.596であった。
このチップを常法により乾燥し、孔径0.3mmの円形
紡糸孔を36個設けた紡糸口金を使用し、常法に従って
溶融紡糸し、306デニール/36フイラメントの未延
伸糸を得た。次いでこの未延伸糸を常法に従って4.2
倍に延伸し73デニール/36フイラメントのマルチフ
ィラメントを1qだ。
得られたフィラメントを平織地になし、常法により精練
、乾燥した後、第1表記載の′Q度の水酸化すトリウム
水溶液で沸騰温度にて表記載の口)間処理し、このアル
カリ処理による減量率を第1表に示した。この処理後の
45帛の単糸の横断面及び表面を3000倍の電子顕微
鏡で写した写真が第1図及び第2図であり、微細孔の孔
径の度数分布の最大値は0.25μmであった。このJ
Fi帛を常法により黒色に高圧染色し、染色イトの色の
深み及びアリカリ処理による強度低下率を第1表に示し
た。また摩耗200回後の顕微鏡観察でフィブリル化は
認められなかった。
実施例2 前記(A)で1qた変性ポリエステルチップ5部と(B
)で得た未変性ポリエステルチップ95部とを実施例1
と同様に混合、乾燥、溶融混練した。17られたチップ
の極限粘度は0.605であった。
このチップをY形紡糸孔を36個設()た紡糸口金を使
用する以外は実施例1と同様に紡糸、延伸して三角断面
、73デニール/36フイラメン1〜のマルチフイラメ
ンl〜をIJ、以下実施例1と同様に行なった。微細孔
は周辺3μmの範囲に散在し、その孔径の度数分布の最
大値は0.15μmであった。色の深み及びアルカリ処
理による強度低下率を第1表に示した。また、摩耗20
0回後の顕微鏡観察でフィブリル化は認められなかった
実施例3 前記(八)で得た変性ポリエステルチップ10部と(B
)で1qた未変性ポリエステルチップ90部とを実施例
1と同様に混合、乾燥、溶融混練して極限粘度0.60
1の混合ポリエステルチップを得た。
この混合ポリエステルチップと(B)で得た未変[生ポ
リエステルチップとを1=1の割合で、芯鞘型複合紡糸
口金を用いて、混合ポリエステルを鞘とし、未変性ポリ
エステルを芯とする以外は実施例1と同様条件で溶融紡
糸、延伸して73デニール/36フイラメントの芯鞘型
丸中実複合マルチフィラメントを得、以下実施例1と同
様に行なった。
微細孔は周辺より1〜2μmまでの範囲に散在し、その
孔径の度数分布の最大値は0.2μmであった。
色の深み及びアルカリ処理による強度低下率を第1表に
示した。摩耗20’O回後の顕微鏡観察でフィブリル化
は認められなかった。
実施例4 実施例3で使用した極限粘度0.601の混合ポリニス
デルデツプと前記(B)で得た未変性ポリエステルチッ
プとを1:1の割合で、サイド・パイ・サイド型紡糸口
金を用いる以外は実施例1と同様条件で溶融紡糸、延伸
して73デニール/36フイラメントのサイド・パイ・
リーイド型丸中実複合マルチフィラメントを得、以下実
施例1と同様に行なった。微細孔は混合ポリエステル成
分の周辺より3〜4μmまでの範囲に散在し、ぞの孔径
の度数分イJiの最大値は0.2μmであった。色の深
み及びアルカリ処理による強度低下率を第1表に示した
摩耗200回後の顕微鏡観察でフィブリル化は認められ
なかった。
比較例1〜4 実施例1〜4夫々で得られた平織地をアルカリ処理−り
ることなく黒色に高圧染色し、この場合の減量率(染料
を添加することなく該高圧染色条件下で水抽出した場合
の値を示づ)及び色の深みを第1表に示した。また、染
色後の繊維には、いずれも微細孔は認められなかった。
比較例5 3.5−ジ(カルボメi−キシ)ベンゼンスルホン酸ツ
ートリウムの使用量を59.2部(テレフタル酸ジメチ
ルに対して20モル%)とし、酢酸ナトリウム3水塩の
使用量を1.6部とする以外は前記(八)の変性ポリエ
ステルの製造と同様に行ない、極限粘fg0.305の
変性ポリエステルチップ@1qた。
この変性ポリエステルチップ30部と前記(8)で得た
未変性ポリエステルチップ70部とを使用づる以外は実
施例1と同様に行なった。得られた繊維の表面を300
0倍の電子顕微鏡で写した写真が第3図であり、第3図
より明らかなように微細孔は繊維断面全面に散在し、そ
の孔径の度数分布の最大値は0.8〜0.9μmであっ
た。色の深み及びアルカリ処理による強度低下率を第1
表に示した。摩耗200回後の顕微鏡観察でフィブリル
化が認められた。
比較例6 3.5−ジ(カルボメ1〜キシ)ペンUンスルホン酸ノ
ー1〜リウムの使用量を4.4部(テレフタル酸ジメチ
ルに対して1.5モル%)とし、西乍酸太1−リ[シム
3水塩の使用量を0.14部とブる以外は前記(八)の
変性ポリエステルの製造と同様に行ない、極限粘1g0
.550の変性ポリエステルチップを(qた。
この変性ポリエステルチップ10部と前記(B)で1′
1だ未変性ポリエステルチップ90部とを使用量る以外
は実施例1と同様に行なった。jqられた繊維の表面の
3000倍電子顕微鏡写真が第4図であり、第4図より
明らかなように微細孔は表面にのみ存在して繊維内部に
は存在けず、その孔径の度数分布の最大値は0.2μm
であった。色の深み及びアルカリ処理による強度低下率
を第1表に示した。
第1表
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリエステル繊維の横断面を3000
倍の電子顕微鏡で写した写真であり、第2図は本発明の
ポリエステル繊維の表面を3000倍の電子顕微鏡で写
した写真であり、第3図及び第4図は夫々比較例5及び
比較例6てi9だポリニスデル繊維の表面を3000倍
の電子顕微鏡で写した写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Zは芳香族基又は脂肪族基、Mは金属又は水素
    原子、R^1及びR^2は同一又は異なるエステル形成
    性官能基、nは0又は1を示す。〕 で表わされるスルホン酸化合物を2〜16モル%(変性
    ポリエステルを構成するスルホン酸化合物以外の酸成分
    に対して)共重合せしめた変性ポリエステル0.1〜1
    00重量部と未変性ポリエステル100重量部との混合
    物を溶融紡糸して中実繊維となし、該繊維をアルカリ化
    合物の水溶液で処理して該繊維からその2〜50重量%
    を除去することによって、該繊維の横断面の少なくとも
    周辺部に、度数分布の最大値が0.1〜0.3μmの範
    囲になる孔径を有し、繊維軸方向に配列し且つその少な
    くとも一部は連通している微細孔を散在せしめることを
    特徴とするポリエステル繊維の製造法。
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