JPS635605B2 - - Google Patents

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JPS635605B2
JPS635605B2 JP59126741A JP12674184A JPS635605B2 JP S635605 B2 JPS635605 B2 JP S635605B2 JP 59126741 A JP59126741 A JP 59126741A JP 12674184 A JP12674184 A JP 12674184A JP S635605 B2 JPS635605 B2 JP S635605B2
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hole
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JP59126741A
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Yoshitoki Hayashi
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6018611A publication Critical patent/JPS6018611A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] この発明は板材等を一定の間隔を隔てて安定し
て取り付けることのできる固定具に関するもので
ある。
[従来の技術] 電気機器の内部に設置されるシヤーシ、プリン
ト基板等のパネル(以下基板と呼ぶ)を、絶縁状
態で一定の間隔をおいて電気機器のシヤーシに載
置固定し、機器内のスペースの有効利用をはかる
事が行われている。
この場合基板相互に一定の平行な間隔を保持す
る固定具が使用されるが、この固定具としてある
長さを有する支柱の一端には他のパネル把持する
取り付け機構を、他端には他のパネルやシヤーシ
へ固定する固定脚部を有する固定具を基板に予め
穿設した固定孔に差し込み固定するようにしたも
のが用いられている。
こうした固定具の固定脚部として従来提案され
ているものには例えば第1図に示す如きものが挙
げられる。即ち基板1を表面から抑止する側断面
が弓状をした拘止片2と、中央部の連結板3と、
その左右端部4,5を連結片6,7を介して連設
された矢じり状の弾性逆止片8とからなり、該弾
性逆止片8が前記基板1の固定孔9を貫通して、
拘止片2と共に基板を表裏面から挾持するように
なされている。こうした固定脚部の構成を支持台
部10の両側に設けて、2枚の基板を固定するの
である。
ところが、第1図に示したタイプの固定具では
基板1の外側に弾性逆止片8が突出するが、こう
した出張りは見苦しく、電子機器の外観を著しく
損ねてしまう。また他の機材に接触することもし
ばしば生じ邪魔となつていた。この問題点を回避
するには、弾性逆止片8の基板1からの出張りを
小さくすればよいのであるが、構造上一定限度以
下に小さくすることは非常に困難であつた。従つ
て、使用される場所によつては、更に化粧カバー
等を要する場合もあり、部品点数や製造工数を増
加させるといつたことも考えられた。
こうした問題に対して、例えば実公昭48−
16063号公報に記載の締め具のように、2枚の板
材に対して同一の方向から貫挿され、これを固定
するものが提案されている。かかる締め具では締
め具本体を挿入する側の板材の表面には平らに形
成しうるフランジ付頭部のみが突出することにな
り、外観を美しくすることができる。
[発明が解決しようとする問題点] 係る従来技術を背景として本発明が解決しよう
とする問題は次の点にある。
(1) 第1図示した固定具では拘止片2に対し基板
1は弾性逆止片8の側から取付けられる為、基
板1の板厚にある程度の許容範囲をもたせるこ
とができる。即ち、第1図の例では拘止片2が
ほぼ水平に伸びきるような板厚までの基板の取
付が許されるのである。
ところが2枚の基板に対し同一の方向から貫
挿されて固定する固定具では、拘止片2は第1
図のように構成することができず、[従来の技
術]の項で述べた締め具においても、拘止片に
相当する耳部14には板厚に対する許容性を付
与することはなされておらず、単一の板厚の基
板しか固定することができないという問題があ
つた。
所定の板厚以外の基板を取付けようとする
と、板厚が厚い場合には固定が充分に行なわれ
ず、一方、薄い場合には嵌合後にガタツキが生
じてしまうことがあり得たのである。これは拘
止片に相当する部材が基板を貫通せねばならな
いことから、形状の自由度がほとんどとれない
ことによつている。
(2) そこで、板材に設ける固定孔を、拘止片に相
当する部材の形状に合わせた特殊形状、例えば
長孔やダルマ孔等として、板材の厚みの相違に
対するある程度の許容性を得ようとする試みも
種々なされているが、以下の問題を解決するこ
とができない。即ち、基板等に外力が加えられ
ると、板厚の相違に対して許容性のある固定具
では、2枚の基板間の寸法が小さくなることが
あり、基板上の抵抗器、IC等の脚等の接触に
よる不慮の事故を招くおそれがあるという問題
である。第1図に示す固定具において、板厚の
相違を許容するための構成により、基板が、そ
の離間寸法が短くなる方向に移動可能であるこ
とは、直ちに了解されよう。この問題は、2枚
の基板に同一方向から貫挿されてこれを固定す
るものでは、形状の自由度が少ない分だけ、よ
り免れがたいものであつた。
(3) また、同様の理由から、2枚の板材に対して
同方向から貫挿されるタイプの固定具では、振
動を吸収するような構造を備えることが極めて
困難であつた。ところが、こうした固定具は振
動の多い場所、例えば車両等に実装されること
も多く、基板に加わる振動をもう一枚の基板に
加えないような構成を備えていることが望まれ
ていた。
本発明は上記の問題を解決し、基板等の外側へ
の出張りが小さく、しかもある程度異なつた板厚
の板材を取付けることができ、振動も良く吸収す
る固定具を提供することを目的とする。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記の問題を解決するための手段と
して次の構成をとつた。即ち、本発明の固定具
は、 対向する2枚の板材M1,M2の各々に設けら
れた固定孔に、第2の板材M2の外側から第1の
板材M1の側へと貫挿されて両板材を固定する固
定具であつて、 第1の板材M1の固定孔より大きな径を有し可
撓性を有しない支持台部M3と、 該支持台部M3の先端側に設けられ、第1の板
材M1の固定孔を潜り抜けると復元して抜止をな
す逆止部M4と、 前記支持台部M3の他端から延出された支柱M
5の先端部に設けられ、該支持台部側M3を内側
として湾曲し、第2の板材M2の固定孔より大き
な径を有し、かつその周縁部が前記支柱M5の軸
方向に直交する平面上にある笠状かつ薄肉の弾性
逆止部M6と、 前記支柱M5を挟んで両側に一対に設けられ、
前記支持台部M3から遠ざかるに従つて相互間の
距離が大きくなり、少なくとも前記支柱M5に近
付く方向に弾性を有し、かつその先端が対向する
前記弾性逆止部M6の周縁部を含む平面に対して
板厚分だけ離間された弾性拘止片M7と、 該弾性拘止片先端M7に設けられ、第2の板材
M2の固定孔を潜り抜けて前記弾性拘止片M7が
復元するに伴い該固定孔に嵌合する段付部M8と を備える。
ここで弾性逆止部M6としては、球面円形皿状
や略台形形状など種々のものを考えることができ
るが、その周縁部が支柱M5軸方向に直交する略
平面上にあつて、これが弾性をもつて第2の板材
M2に当接される形状であればどんなものでも差
支えない。球面円形皿状の場合には、その曲率半
径を適当な大きさに選択することにより、弾性逆
止部M6の板材M2からの高さを自由に設計する
ことができる。
逆止部M4としては周知の種々の構成が考えら
れ、例えば第1図に示した矢じり状の係合部を有
するものなどが考えられる。
板材M1,M2としては、プリント基板やこれ
を収納するケースなどが考えられる。こうした板
材の厚みに応じて逆止部M4や弾性拘止片M7と
弾性逆止部M5との間隔などを定めればよいが、
本発明の固定具においては、第2の板材M2のあ
る程度の範囲の板厚の相違は許容でき、これを固
定することができる。
[作用] 本発明の固定具は、支持台部M3上の逆止部M
4の側から、第2の板材M2の固定孔、第1の板
材M1の固定孔へと貫挿されて両板材M1,M2
を固定する。第1の板材M1は、その固定孔を潜
り抜けると復元して抜止をなす逆止部M4と支持
台部M3との間に強固に固定される。しかも、支
持台部M3は可撓性を有しないから、第1の板材
M1が第2の板材M2側へ変位することはない。
一方、第2の板材M2は、その固定孔を潜り抜け
ると復元する弾性拘止片M7の先端の段付部M8
と薄肉かつ笠状の弾性送止部M6との間に強固に
固定される。しかも、弾性拘止片M7は段付部M
8の存在により拡開する方向への動きを規制され
るから、第2の板材M2が第1の板材M1側へ変
位することはない。加えて、弾性逆止部M6は薄
肉で弾性を有しかつ笠状をなしていることから、
第2の板材M2が厚目の場合には変形し、板厚が
相違しても、弾性拘止片M7と共に第2の板材M
2を変わることなく挟持・固定する。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。
第2〜9図において、12は固定脚部であり、
連結板14とその先端部に設けられた弾性逆止部
16と一対の弾性拘止片18とにより構成されて
いる。支柱として設けられた連結板14はある幅
の板状の部材であり、その基部は支持台部20の
中央部に垂直に設けられている。連結板14の先
端部には、薄肉の円形球面皿状の弾性逆止部16
が形成されている。そして、弾性逆止部16は連
結板14の長手方向に弾性変形可能とされ、基板
22を外表面から抑止し得るようになつている。
支持台部20の連結板14の取り付け部両側に
は、一定幅の弾性拘止片18が弾性変形可能にか
つ対称的に配設され、弾性逆止部16に接近する
につれて両弾性拘止片18の外側寸法が大きくな
るようにされている。弾性拘止片18の両先端部
には、基板22の固定角孔24にはまり得る段付
部26が形成されている。段付部26の底面28
と弾性逆止部16の外周縁上側との隙間は基板2
2の厚さより若干小さくされ、弾性逆止部16の
弾性により基板22の固定が確実に行われ得るよ
うになつている。また、両段付部26の垂直面3
0間の距離は固定角孔24の内側寸法より広くな
るようにされ、弾性拘止片18の弾性による拡開
に基づく取り付けを確実になし得るようになつて
いる。又、両弾性拘止片18の先端部の幅方向
(第2図の紙面に垂直方向)の寸法は固定角孔2
4の同方向の寸法と同じか、または若干小さくな
されている。尚、弾性逆止部16の外形は固定角
孔24より大きくされている。従つて、固定脚部
12は、がたがなく基板22に適確に取り付ける
ことが可能となる。更に、両弾性拘止片18の連
結板14に対する取り付け基部の内側は一定隙間
のにがし32が設けられ、弾性拘止片18の左右
方向の弾性変形が容易になし得るようにされてい
る。
支持台部20はその中央部に前記連結板14
と、弾性拘止片18とが設置されている部分であ
り、連結板14の長手方向に直角に円板状に突設
され、基板34の内表面を支持する拘止片として
の役割を有している。
次に逆止部として働く支持台部20の上部の構
成について説明する。
支持台部20の上側端面中央部には、一定厚さ
の連結板36が延び出されており、その先端部左
右には矢じり状の弾性逆止片38が弾性変形可能
に連設されている。弾性逆止片38は第4図に示
すように両側が円弧状をなすと共に、第3図に示
すように先端部の幅が支持台部20の取り付け基
部付近の幅よりやや狭くされている。これによ
り、弾性逆止片38の基板34の固定丸孔40へ
の挿通の容易化を図つている。
弾性逆止片38は第5図に示すように横断面が
半月類似の形状をなすと共に、連結板36の先端
部から支持台部20側に向うにつれて自身の外側
寸法が大きくなるようにされている。また、弾性
逆止片38の左右下端部には、図に示すように薄
肉の連結片42を介して支持台部20に連設さ
れ、弾性逆止片38は左右方向に弾性変形可能と
されている。弾性逆止片38の下端と支持台部2
0との隙間は基板34の厚さとほぼ同じとされ、
基板34を表面から抑止し得るようになつてい
る。また、両弾性逆止片38の連結板36取り付
け基部内側には、にがし44が設けられ、弾性逆
止片38を基板34の固定丸孔40に挿通する際
の弾性変形の容易化を図ると共に挿通後の拡開を
確実にするようにされている。これら、連結板3
6、弾性逆止片38及び連結片42により、基板
34に対する逆止部が構成される。尚、支持台部
20は、支柱14に対しては張り出しているが、
合成樹脂等の材料が自ら備える材料の柔かさ以上
の可撓性は特に付与されていない。また連結板3
6、弾性逆止片38及び支持台部20は基板22
の固定角孔24を貫通し得る大きさの寸法とされ
ている。
以上の構成よりなる固定具を基板22に取り付
けるには、固定角孔24に弾性逆止片38側から
挿通された固定具が同方向に貫挿されると、弾性
拘止片18が固定角孔24により押しせばめられ
た状態で進行しその端部に達すると弾性拘止片1
8が拡開し、段付部26が固定角孔24に嵌入す
ると共に段付部26の底面28と弾性逆止部16
の外縁上面とにより基板22が押し付けられて確
実に挾持される。
以上説明したように、本実施例の固定具は、2
枚の基板22,34に同方向から貫挿されてこれ
を固定するが、各基板22,34を上述の通り固
定するので、2枚の基板22,34の間隔が狭く
ならないという優れた効果が得られる。即ち、外
力がいずれの基板22,34に加えられても、支
持台部20は撓まず、弾性拘止片18は拡開しな
いので、基板間距離が縮まることはないのであ
る。従つて、基板34の基板22側に電子部品の
リード線・脚等が突出していたとしても、基板間
距離が小さくなつて基板22上の電装品や基板2
2自身に接触するということがない。しかも、本
実施例の固定具は、基板22,34の板厚が若干
厚目に相違しても、強固に固定しえるのであり、
板厚に対する許容性と基板間寸法の確保という相
反する課題を解決している。
この他、本実施例においては、球面状円形皿形
の弾性逆止部16外縁の弾性を利用して当該固定
具を基板22に固定するものであるため、第9図
に示すように、従来例に比し基板22からの出張
り高さHを格段に小さくすることが可能となる。
従つて、基板22がプリント基板等である場合に
は、基板裏面側に突出したはんだ付け後のばり等
の出張りを削除する際に、弾性逆止部16の頂部
が削除されたことが回避され、固定脚部12の固
定機能が損なわれることがない。ちなみに本実施
例における第9図の出張り量Hは約1.9mmであり、
従来例の半分以下になし得たものである。また電
子機器の外観を損ねることもなく、出張りが他の
機材の邪魔となることもない。
また、本実施例の弾性逆止部16の外形の直径
寸法は約10mmであり、Hが小さい割には大きいの
で、基板22との接触半径が大きく固定脚部12
を安定した状態で確実に支持し得る。
更に本実施例の固定具には、次のような優れた
効果が存する。即ち、弾性逆止部16は外縁が弾
性をもつて基板22に接するので、接触面積が極
めて小さくなり単位面積当りの接触圧力が高くな
つている。この結果、弾性を有するこの外縁はぴ
つたりと基板22に接し、外部からの塵埃・微粒
子等の侵入をかなり防止することができる(弾性
逆止部16が平板な形状をしていては、この効果
はさほど期待できない)。
第1図の従来の固定具と比較してみればこの効
果は明白であつて、実際、こうした固定具が車両
等の内部のようにかなり環境の劣悪な場所で用い
られることを考えれば、この効果は大きい。しか
も本実施例では弾性逆止部16は球面円形皿状を
なしているので、こうした固定具を樹脂形成する
ような場合に生じることのあるバリ等が弾性逆止
部16の内面に生じたとしても、上述した防塵性
には何ら悪影響を及ぼすことはないのである。
更に、本実施例の固定具では、基板22よりも
若干板厚の大きな基板を使用した場合には、弾性
拘止片18の端部28が確実に基板22の固定角
孔24に嵌まるよう弾性逆止部16は弾性変形す
る。従つて、取り付ける基板の板厚に対する一定
の許容範囲を有し、その範囲ではガタツキや嵌合
不充分(弾性拘止片18の端部28が基板22に
嵌まらない)といつた状態になることはなく、し
つかりと基板22を固定することができる。しか
も、基板22が振動しても、基板22の面方向の
振動は弾性拘止片18の弾性によつて、基板22
の面に垂直な方向の振動は弾性逆止部16の弾性
によつて、各々ある程度吸収するので、もう一枚
の基板34に激しい振動や衝撃を伝えることが少
なく、基板34上に実装された電子部品等の信頼
性向上にも資している。本実施例では取り付け機
構としての弾性逆止片38にも振動を吸収する働
きがあるので、この固定具を、例えば自動車等の
ように絶えず振動を受ける場所に使用した場合で
あつても、振動を吸収することができ、簡単な作
業により基板22と基板34とを一定間隔を隔て
て安定確実に保持することができる。
上記本発明の実施例において、球面円形皿状の
弾性逆止部16に代えて、第10図に示すように
外径の両側若しくは一部を削除した形状の弾性逆
止部46を使用することも可能である。外径の一
部を削除しても弾性逆止部16の肉厚の範囲であ
つて、その周縁部がおよそ同一平面に含まれてい
れば、防塵性を損うことはない。
また、支持台部20の上端部側に設けられる基
板の取り付け機構として通常使用される他の型式
のものを採用することも可能である。たとえば、
第11図、第12図、第13図に示すようにそれ
ぞれ異なる取り付け機構を設けることも可能であ
る。
すなわち、第11図に示す固定具48は支柱4
9の先端部に取り付け機構を設けたものであり、
取り付け機構は第14図に示すように基台50上
には、前記実施例の場合と同様に、連結板51に
1対の弾性拘止片52が矢じり状に取付けられ、
その両側には基台50と一体成形された1対の弾
性押付片53が設けられている。弾性押付片53
の弾性によつて基板34をよく把持できる利点が
ある。なお、支柱49の基端部側における基板2
2取り付け構造は前記実施例の場合と同様であ
る。第12図、第13図に示す固定具55,56
についても同様である。
第12図に示す固定具55は、支柱58の先端
部に取り付け機構が構成されている。取り付け機
構は第15図に示すように、支柱58の先端部に
基台59が設けられ、基台59上には弾性拘止部
60が立設されている。弾性拘止部60は中間部
において内側に折曲げられた左右対称な薄肉片が
その先端部において一体に連結されてなつてい
る。弾性拘止部60の先端部内側には、一辺が傾
斜した板状の弾性係止片61が一体に下垂され、
かつ弾性係止片61の斜辺下方には係止切欠62
が形成されている。弾性拘止部60および弾性係
止片61が基板34の円孔63に嵌込まれると、
弾性拘止部60は円孔63内で拡開し、かつ弾性
係止片61の係止切欠62に基板34が引掛かる
ことによつて基板34が取付けられる。
第13図に示す固定具56は、支柱66の先端
部に取付けられた基台67に、前記固定具55の
場合とほぼ同様な弾性拘止部68が立設されてい
る。弾性拘止部68の一方の折曲り点付近に係止
切欠69が形成され、かつ係止切欠69より下方
は弾性拘止部68の他の部分より薄肉とされ、弾
性変形が容易とされている。基板34は係止切欠
69が引掛かることによつて、抜止めされる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はかかる実施例に何等限定されるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
なる改良変更等を加えた態様で実施し得るもので
ある。
発明の効果 以上詳述したように本発明の固定具によれば、
2枚の板材に対して同一方向から貫挿されて、 (1) 第1、第2の板材を強固に固定でき、 (2) 第1、第2の板材間距離を確保して両板材間
距離が小さくなることがなく、 (2) 少なくとも第2の板材の板厚に所定の許容範
囲をとることができ、 (4) 第2の板材の外側への突出を小さくすること
ができ、外観も美しくなり、 (5) 弾性逆止部の周縁部による防塵性が実現で
き、 (6) 板材の水平・垂直方向から加わる振動や衝撃
を好適に吸収することができる、 という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の正面図である。第2図は本発
明の一実施例の正面図、第3図は同例の側面図で
あり、第4図は同例の平面図、第5図は第2図に
おける−断面図、第6図は同例の底面図、第
7図は第3図の−断面図、第8図は第2図の
−断面図、第9図は同例の使用状態を示す一
部破断断面図、第10図は本発明の別の実施例を
示す底面図である。また第11図、第12図、第
13図はそれぞれ本発明の他の実施例を示す正面
図であり、第14図、第15図はそれぞれ、第1
1図、第12図に示す固定具の取り付け機構の部
分斜視図である。更に、第16図は本発明の基本
的な構成を例示する模式図である。 12……固定脚部、14,36……連結板、1
6,46……弾性逆止部、18……弾性拘止片、
20……支持台部、22,34……基板、38…
…弾性逆止片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 対向する2枚の板材の各々に設けられた固定
    孔に、第2の板材の外側から第1の板材の側へと
    貫挿されて両板材を固定する固定具であつて、 第1の板材の固定孔より大きな径を有し可撓性
    を有しない支持台部と、 該支持台部の先端側に設けられ、第1の板材の
    固定孔を潜り抜けると復元して抜止をなす逆止部
    と、 前記支持台部の他端から延出された支柱の先端
    部に設けられ、該支持台部側を内側として湾曲
    し、第2の板材の固定孔より大きな径を有し、か
    つその周縁部が前記支柱の軸方向に直交する平面
    上にある笠状かつ薄肉の弾性逆止部と、 前記支柱を挟んで両側に一対に設けられ、前記
    支持台部から遠ざかるに従つて相互間の距離が大
    きくなり、少なくとも前記支柱に近付く方向に弾
    性を有し、かつその先端が対向する前記弾性逆止
    部の周縁部を含む平面に対して板厚分だけ離間さ
    れた弾性拘止片と、 該弾性拘止片先端に設けられ、第2の板材の固
    定孔を潜り抜けて前記弾性拘止片が復元するに伴
    い該固定孔に嵌合する段付部と を備えた固定具。 2 第2の板材の固定孔が角孔であり、両弾性拘
    止片の先端部の段付部が該角孔にはまる形状をな
    し、かつ支持台部が該角孔を貫通可能であり、更
    に第1の板材の固定孔が丸孔である特許請求の範
    囲第1項に記載の固定具。 3 弾性逆止部が球面円形皿状をなし、該皿状部
    の直径が、両弾性拘止片の段付部間寸法より大き
    いものである特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載の固定具。
JP12674184A 1984-06-20 1984-06-20 固定具 Granted JPS6018611A (ja)

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