JPS6351338B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は回路しや断器に関するものである。

従来の底面取付型回路しや断器のカバーの上面
側を取付板に取付ける場合、第１図にように取付
孔１の裏からピン等を通すようにすることで一応
達成できるが、端子２へ結線した後に取付けるこ
とが必要になるため、作業性が悪くなるという欠
点があつた。３はしや断器外殻、４はハンドルで
ある。

したがつて、この発明の目的は、天地いずれに
取付けるにも作業が同等で簡単に行える回路しや
断器を提供することである。

この発明の一実施例を第２図ないし第５図に示
す。すなわち、この回路しや断器は、器台５とカ
バー６よりなる外殻７の両端面に極数の縦溝８を
形成し、その上下の近傍に横溝９を形成し、縦溝
８の高さ方向中央位置に内部から端子板１０を突
出させる。端子板１０には端子穴としてねじ孔
（図示せず）または挿通孔を形成し挿通孔の場合
を用意し、これらに座金１１ａ付き端子ねじ１１
をねじ込む。また外殻７の両端部にいずれの方向
からも取付けできる取付孔１２を形成する。端子
カバー１３は外殻７の平板部１４に縦溝８に嵌る
挿入部１５を立設し、その先端面に凹部１６を形
成し、平板部１４の一側に横溝９に嵌る突条部１
７を形成し、また取付孔１２に対応して孔１８を
形成している。

この回路しや断器の底面を取付板Ｐに取付ける
場合、第３図および第５図のようにする。すなわ
ち、端子カバー１３を外殻７の縦溝８の下端開口
に臨ませ、挿入部１５を縦溝８に圧入し突条１７
を横溝９に嵌合するか、ねじ止めして外殻７に取
付け、挿入部１５の先端により端子板１０を支持
し、外殻７の取付孔１２を通してピンまたはねじ
により取付板Ｐに取付ける。端子板１０の上面に
リード線Ｑを載せ端子ねじ１１で締付ける。また
しや断器の上面を取付ける場合、第２図および第
４図のようにする。すなわち、端子カバー１３を
外殻７の縦溝８の上端開口に取付けて取付孔１２
を通してしや断器を取付板P′に取付ける。つぎに
端子板１０の下面にリード線Ｑを載せ、端子ねじ
１１により下面からドライバＸで締付ける。この
結果、しや断器を天地いずれに取付ける場合も作
業は同等となり、しかも従来よりも簡単になる。

以上のように、この発明の回路しや断器は、上
面の略中央にハンドルが突出するとともに両端部
の前記上面から下面側に至る取付孔を貫通しかつ
前記両端部の各端面に前記上面側から下面側に至
る縦溝を形成し前記縦溝の中央位置に内部より突
出した端子穴付き端子板と有する外殻と、前記両
端部の前記上面側または下面側に着脱自在に取付
けられて前記取付孔に整合する孔を形成するとと
もに前記縦溝内の前記端子板を支持する挿入部を
有しかつ前記端子板の端子ねじの先端側を嵌める
凹部を前記挿入部に形成した端子カバーとを備え
たため、つぎの作用効果がある。

すなわち、縦溝の中央位置に端子板を設け縦溝
の両端のいずれにも端子穴付き端子板を支持する
挿入部のある端子カバーを取付けられるようにし
たため、回路しや断器を天地いずれに取付ける場
合も作業が同等に行え、従来よりも能率がよくな
り安価にすることができる。また回路しや断器を
取付ける取付板に対して常に端子カバーが位置す
るので端子板と取付板との間の縦溝内にゴミ等の
異物が侵入するのを防止できるとともに端子板に
対する電気絶縁性を確保でき安全性が図れるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図はこの発明の
一実施例の上面取付状態の部分斜視図、第３図は
下面取付状態の部分斜視図、第４図は上面取付状
態の正面図、第５図は下面取付状態の正面図であ
る。 ４……ハンドル、７……外殻、８……縦溝、１
０……端子板、１１……端子ねじ、１２……取付
孔、１３……端子カバー、１５……挿入部、１６
……凹部、１８……孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上面の略中央にハンドルが突出するとともに
   両端部の前記上面から下面側に至る取付孔を貫通
   しかつ前記両端部の各端面に前記上面側から下面
   側に至る縦溝を形成し前記縦溝の中央位置に内部
   より突出した端子穴付き端子板を有する外殻と、
   前記両端部の前記上面側または下面側に着脱自在
   に取付けられて前記取付孔に整合する孔を形成す
   るとともに前記縦溝内の前記端子板を支持する挿
   入部を有しかつ前記端子板の端子ねじの先端側を
   嵌める凹部を前記挿入部に形成した端子カバーと
   を備えた回路しや断器。