JPS63503056A - 物品保持のための方法および装置ならびにそのマットレス製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 物品保持のための方法および装置ならびにそのマツトレス製品本発明は、減圧さ れＩ；密封ハウジング内に置かれた粒状物質による、物品ないし物体の保持全般 に関するものである。

粒状体を内蔵した、柔軟性をもつ壁面から成る袋の減圧による硬化の原理は、と くに、その医療方面の応用（縛帯）を記述している文書ＦＲ−Ａ−１２７０４４ ３およびその梱包への適用を述べている文書ＦＲ−Ａ−１４３７１，９４によっ てすでに知られている。本出願においては、これら２文書の内容を既知のものと 前提する。

本発明の一般的な目的は、これら減圧される袋の可能な用途をさらに広げること にある。

以上の２文書によれば、保持すべき物品ないし物体は、粒状材を包む密封ハウジ ング（の内容積）の外側に置かれる。この容器は、物品ないし物体を外側から包 む形をとり、物品を室内に入れることはない。外形が複雑な物品に対しては、こ の方法によってえられる保持状態は芳しいものではない。

本発明は、特にこの種の物品についての保持状態の改善を一つの狙いとするもの である。

本発明によれば、保持ないし梱包される内容物は、密封ハウジング自体の内部に それが含む粒状材の中に直接置くというものである。この粒状材が、内容物の輪 郭を完全に包み込むことにより、保持状態は大幅に改善されるのである。粒状材 はバラ状態であってもよいが、通風性のよい小袋に小分けして入れる方法にする １ｇ９１Ｍ。

上記の文書に記述されている技術にともなうもう一つの不利な点は、密封容器内 にバラ状に包まれた粒状体が、少なくとも部分的に減圧化を施さない限り、例え ば重力によって容器内の一方に偏在してしまう傾向があることである。

本発明は、このような不都合の是正を目的とする。

本発明によれば、粒状材は、容器の内部を分割（コンパーチメント化）する保持 材内に収められる。このように保持材で仕切ると、容器自体が大気圧下にあって も、粒状材の移動を妨げ、粒状材の層厚をほぼ一定に保つ効果を上げることによ り、粒状材の役割を有効に果たさせる。この有効性は、物品の与えられた外形と 重量に対して、まさに粒状保護材の厚味と減圧とに左右されるわけである。

これらの保持材は、容器自体の壁面を利用して作ることもできるが、むしろ容器 とは別個の材料で作り、それを容器内に設置するやり方が望ましい。

これら保持材は粒状材を保持するため、当然これら粒状材が通過できるものであ ってはならないが、できれば、容器の減圧化が藺単に行なえるよう、通気性をも つことが望ましい。

保持材を、上記の粒状材により充填された、並列されｊ；チューブのマツトレス として作る。これらチューブはその壁面が柔軟性に富む材料、とくに繊維性の布 地（織布、ニットその他）であるとよい。この布地はその素材自体の特性あるい は製法によって一方向、つまりチューブの長手方向と直交する方向に伸長するも のである。

本発明に従うこのマツトレス製品は、まず第一に、密封ハウジング自体がどのよ うなものであるかにかかわらず、その仕切り／充填用に設計されｌ；ものであり 、これに限らず種々な用途に供せられる本質的特性を備えており、とくに、膨張 したポリスチレンポールを充填した、非常に通気性のよい布地（ガーゼ・メツシ ュ）製のホースでできている場合に用途が多い。

このマツトレス材の製法は、２枚の織布を重ね、長手方向に縫い目を入れて仕切 り、それを横方向に縫い閉じ、こうしてできた、一端を閉じたチューブに粒状材 を注入するものである。

粒状材は、その上端が粒状材の溜り（リザーブ）の中に挿入され、インジェクタ からの圧縮空気ジェット流を送込むパイプを通じて水平に注入する方法がよい。

文書ＦＲ−Ａ−１２７０４４３８よびｌ　４３７　１９４に記載されている装置 のもうひとつの不便な点は、それらが圧縮状態での保持に利用できないこ七であ る。

本発明は、減圧袋（減圧容器）の使用可能性を大幅に改善できる一般的方策によ り、この不備を是正することも狙いとしている。

本発明による減圧袋は、その長手方向に隣接する、少なくとも一つの第２の気密 室（容器）をもっており、この部屋には、その応用に応じて液体１粒状体または 両者の混合物を充填できるものである。

第１の容器はその長手方向に仕切られることが望ましく、このように仕切ること によって粒状材の過度の移動性を妨げるようにする。同じ目的で、粒状物の保持 材を用いることもできる。この保持材は繊維状素材で作られ、粒状物を動けなく するものである。

本発明は、とくに、梱包材と保持装置の製造並びにマントレス、とくにコーナー 保護用マントレスの製造に応用される。

本発明のその他の特性・利点は、そのいくつかの製法についての以下の記述を通 じておいおい理解されよう。末尾ｌ：揚げた略図を参照されたい。略図は以下の ことを表わしている。

・第１図は、物品の保持・梱包の第１方式を利用した袋（ポジエツト）を表わし ている。

・搏２図は、物品の保持・梱包の第２方式を使用した、平面に展げられたマツト レスを示す。

・第３図は、第２図のマツトレスを物品に巻きつけ！こところを示す断面図であ る。

・第４図は、包装用になる梱包容器を示す。

・第５図は、とくに本発明に従う容器への充填用のマツトレスを示す。

・第６図は、第１の製作方式による多連型容器の略式断面図である。

・第７ｒ：ｇＪは、第２の製作方式による多連型容器の略式断面図である。

・第８図は、第３の製作方式による多連型容器の略式平面図である・・第９図は 、梱包用多連型容器の第４の製作方式の適用例を示す。

・第１０図は、第１の製作方式の適用による梱包用多連型容器である。

・第１１図は、コーナー保護用マツトレスを作るための多連型容器の第５方式の 製作例の略式断面図である。

・第１２図と第１３図は、第５図のマツトレスの充填設備の側面図および平面図 である。

第１図では、保持される物品１は３面を閉じたサックないし袋２の内部に置かれ ており、この中には、物品ｌの周囲にバラ状態での粒状材３も充填されている。

袋は真空バック用に使われるタイプのものであってよく、ポリウレタンまたは塩 化ポリビニールまたは同等の他の柔軟で気密なプラスチック材であり、場合によ ってはこれら材料を数層に重ねて使用することもできる。

袋の中に、物品および粒状材を入れてからその入口を密封するが、閉じ方には色 々な方法（のり付け９両面粘着テープ、高周波溶接または熱溶接）が使用でき、 また袋の口の２枚の縁を重ねて圧縮するのｊこ剛性または半剛性の口金を備えた プレスを使用してもよい。

もう一つの方式は、袋の口を２つ折にし、次いで４つ折、８つ折と続け、この折 り部を固く（紐で）縛る方法である。

また文書ＦＲ−Ａ−２４９３２６８に記述された閉じ方と袋とを使ってもよく、 このことを参考のためにここに記しておく。

袋には、自明なように一つのバルブを備えた空気口４が付いており、減圧手段（ 真空ポンプ）をこれにつないで、袋の内部から成る密封ハウジングを減圧すると 共に、減圧状態を維持する働きをする。

減圧すると、物品は、大気圧と袋中の残存圧との差圧によって、袋の中の保持用 材料（粒状材）にぴったりと接触する。こうして内容物は、脆くないコンパクト な塊に周囲を覆われた状態に置かれるのである。この保持材の真中に置かれた内 容物のいずれの点においても、これにかかる合力は、気圧の及ぼす諸刃の等方性 のおかげでゼロになる。

非常に脆くて空洞をもち、口が狭まっている物品（例：ティーポット）の梱包に は、この物品内に、軽くて、圧縮変形しない別の材料を充填するという補足的保 護を講するのもよい。

保持用の細かい粒状材としては、粉砕したコルク、８が屑、虫喰い材木などを用 いるが、とくに適しているのは膨張させたポリスチレンの球である。

図２と３とに示した梱包原理では、保護すべき内容物は、密封ハウジングの中に 置かれるのではなく、これによって被うものである。

容器は、粒状材を含んだ気密マツトレス５のようなものにしてよい。

マツトレスは、その周縁部６全体を、例えば高周波溶接によって溶接したＰＶＣ フィルム（厚さ２／１０−３／１０ｍｍ）２枚を用いてよく、この中に、できれ ばポリスチレンポールを粒状材として充填しＩ；ものとすればよい。

マツトレス５が、過度にぐにゃぐにゃしないように、それを使用する前にこの容 器に幾らかの減圧操作を施すことにより（バルブ付きの空気ロアを使って）全体 のこわさを幾分増強する。

保護すべき物品８をマツトレスの上に置き、マツトレスを手でこれの上にぴった り密着するように巻きつける（第３図）。そこで、全体の剛性を高め、物品の保 持、保護効果を上げるＩ；め、もう一度、先よりも強度のエア抜きを行なう（例 えば８００ミリバールまで）。

梱包を解いてマツトレスを再使用できる状態に戻すには、バルブを通じて空気を 再び入れてやればよい。

マツトレス５は種々な形状９寸法にしてよく、単に物品を完全にくるむためだけ でなく、それを部分的に保護するに使える。例えば、マツトレスを、運搬する絵 の縁を保護するコーナーボードの代わりに用いることも可能である。長く幅の狭 いマツトレス（例：　２ｍｘ０．１３ｍ）は、保持用のバンドとして使用できる 。テストの示す結果では、それほど圧縮しなくても十分保持の役目を果ｌ；せる 。このバンドの１巻き１巻きを、前の１巻きに固定するには内棒テープを用いれ ばよい。後述するマツトレス製品を介在させることによって内部に作る仕切りに より、バンド厚さは一定に保てる。強く圧縮を加える必要がある時は、後述の方 法に従って、このバンドの気密ハウジングを、第２の膨張できるハウジングに組 み合わせる。その他の応用例としては、止血用スリーブのクランプ（貼付けなど のため）が考えられる。（この場合は、前もって防腐処理を五さなけらばならな い。） 第４図の製作例では、密封ハウジングは封筒１０の形にアレンジされており、そ の表壁１１と裏壁１２とはそれぞれ二重化されて、それぞれの二重折りの間に部 屋を作り、粒状体を内蔵するようになっている。保護する物品を、この封筒の二 重壁１１と１２の間に開く開口部１３から挿入し、二重蓋１４を折り返して表壁 １１の上にかぶせる。この二重蓋具１５で迅速接着させる。封筒ｌＯを物品の周 囲に硬化させるには、エア抜き１６により内部に真空状態を作り出しさえすれば よい。封筒１００表面に発信人と宛先を記入する。前の数例と同様、この製作例 でも、各折り込み部分あるいは少なくともその内の一つを、放射による熱伝導を 避けるため（対流による伝達は、モールディングの際に除去される）、アルミフ ォイルを挿入しながら作ることが適切であり、これによってこの梱包は著しく等 温性を帯びる。

本発明によるハウジングの内部に生ずる減圧は、硬化した粒状材により形成され る保護まゆに要求される硬度如何にかかつている。２００ｍｂａｒの減圧下に置 かれた袋は、非常に脆い被梱包品についても、まったく満足のいく結果を出しｌ ；。しかし、粘性／弾力性効果をめる場合には、弱い減圧を考える。

これらの方法の内いずれか１つによってえられる梱包は、コンテナー内への設置 に際しては、膨張できる材料と一緒に置く（文書ＦＲ−Ａ−１５５３１８０、Ｆ Ｒ−Ａ−２１９００９６，ＰＲ−Ａ−２５７４６３９参照）。

第１図の方法によるか、第２図〜第４図の製作例によるかを問わず、容器の内部 に保持材を設けて粒状材を動かさないようにすること、つまり減圧をかける前に 、重力などによる粒状材の偏在を妨げる、容器の内部を仕切る方策をとっておく ことが非常に大切な意味をもつ。このような仕切りは、粒状材を通さず、またで きれば、−回だけの操作で全体を減圧できるように通ガス性（通気性）をもたせ ることが必要である。

容器の気密壁から直接この仕切りを作ることもできるが、むしろ、壁と独立した 形で、粒子を通さない材料でてきｔ；チューブを並列させ、その中にその粒状材 を充填したマツトレスにしｌ；方がよい。次にこのマツトレス２０を密封ハウジ ングに、単独または他のマツトレスと共に挿入する。

嬉５図は、このようなマツトレス２０を示している。これは柔軟で通気性を備え た布（ナイロンまたはポリエステル繊維など）２枚（２１゜２２）を合わせ、こ れに長手方向に並行に縫い目２３を入れることによりチューブ２４を（その間に ）作り、これにポリス゛チレン球体を強制的に送り込むことで並列チューブとす るのである。布地（または植物性のノンウーブン地、さらには鉱物性ないし金属 製の布でもよい）は、これらチューブに対し幅方向にのびるような織り方がされ ているとなおよい。

このことはチューブに横方向の弾性を持たせ、これにより内部に含まれる粒状材 に対する一定のクランプ圧が維持でき、マツトレスに柔軟性を与えると共に、そ の持ちをよくする。

反対に、この布地は、マツトレスが吊り下げられた時に変形しないよう、長手方 向にはほとんど伸びないことが望ましい。

メツシュは、粒状材のサイズより小さくなければならない。膨張したポリスチレ ン球体の場合、その径は一般に２ミリ程度であるから、これ以下ということであ る。マツトレスが減圧されるハウジング内に使用される場合は、メツシュ・サイ ズは、できるだけ迅速に減圧操作が行なえるよう、前記の制約条件の範囲内でな るべく大きくとる。

縫い目２３の間隔は通常、チューブ２４の径が３．２，４．８，６．６ｅｍなど であれば、それぞれこれに合わせて５，７．５．また１０ｃｍにとる。

本発明によるマツトレス２０は、密封ハウジングと組合わせて使用するのが有利 であるが、そのままの形で種々な用途に供することもできる。

絶縁カバー（プール用、トラックの幌、コンテナー用）として、また壁面、天井 の表または裏面のライニング、床面（上塗りセメントの下）のライニングに、そ の防音および断熱効果またオリジナルな装飾効果を利用できる。

これで壁紙、ベッドカバー、マツトレスカバーが作れるし、また圧力の平均的な 分布、風通しのよさ、快いきしみ、軽いマツサージ効果があるので、枕（使い捨 ても可）を作るのもよい。また断熱衣類（場合によっては気密性のカバーを付け て、潜水服に応用できる堅固なもの）、ヘルメット、脛当て９手袋その他各種保 護具（とくに振動を伴う工事用の）などが作れる。また、オムツや動物用の寝床 にも利用できる。

各々の用途に応じて、ポリスチレン球に静電気防止用、のみ撃退用。

あるいは防腐用その他の塗布塗装を施してもよい。たとえば、防腐塗装した本発 明のマツトレスは、コーナー保護材として使用できる。マツトレスは、それに溜 るかも知れない液体のドレンのため、透水性をもった布地を用いるのがよい。

前もって膨張させたポリスチレン球が充填材としては最良であるが、その他の軽 くて丈夫な材料も同等に使うことができる。

前述したように、本発明に沿う減圧室は、液体または粒状材を含む１つ以上の第 ２の密封ハウジングと結合させると利点がある。

第６図において、袋３１は柔軟で変形自在の外壁３４と３５および内壁３６で仕 切られた、亙いに隣接する部屋（容器）３２と３３をもち、その幅方向の縁３７ ．３８および長手方向の縁は、お互いにのり付け。

酸素アセチレン吹管溶接その他の方法でしっかりと密着されている。

部屋３３は、たとえば、一定の厚さになるように十分な数の膨張ポリスチレン球 などのポール３９をバラで大量に含んでいる。

部屋３２と３３には、バルブ４０．４１が付いており、これは、液体ないし気体 、とくに復動ポンプにより減圧また圧縮を行なう際の接続口である。

球体を含む部屋３３は、減圧前に呈していた自然の形状もしくは与えられた形状 を維持しつつ硬化するように減圧されるものである。

部屋３２への粒状材の重点は、以下さらに述べる袋の利用法により行なわれる。

第７図には、第６図の袋の改良型を掲げているが、ここでは容器３３は、合成綿 のような繊維質材料でできた２層４２．４３から成り、その間にバラ状の球体３ ９を詰めである。これらの球体は、図６の製作例に比べて、減圧する以前の袋を 扱う際に部屋に一部に偏在しにくい。その理由は、繊維材料による層４２．４３ を越えるファイバーに軽くひっ掛る状態に球体が置かれるからであり、また球体 および繊維質材料の素材如何によっては、静電気を発生させて、球体を縛りつけ るからである。もちろん、繊維質材料４２．４３は多孔質で、部屋３３が減圧下 に置かれると潰れるが、減圧が解除されるとその弾性によって旧形を回復するも のである。

この球体の縛りつけは、袋３１、まｊ；は少なくとも部屋３３の長手方向に保持 材４２．４３を仕切ることによってさらに改善される。この仕切りは、例えば、 幅方向の縁部３７，３８および長手方向の縁に平行させてミシン縫い目４４．４ ５を入れることによって作る。これら縫い目４４．４５は層４２．４３を閉じ、 粒状材を通過させないという意味でほとんど気密状態、但し液体は通す程度のも のである。これら仕切りは、したがって、バルブ４０のみを使っての全室３３の 減圧を阻害することはない。壁３４，３５．３６については、これらの密封性を 損なわない限りにおいて、他の仕切り方も考えられる。

とくに、仕切り製作の好例としては、前述のマツトレスを第５図と組合わせる方 法を挙げておく。

袋の形状と寸法とは用途次第で変えられる。

したがってこれらの袋は、図６〜８に示されるように平たく、長方形ないし正方 形であってもよく、また図９のように筒形でもよいわけで、この図９では、球３ ９′を充填した内室３３′と、これとは柔軟な変形可能な壁で塞られる外室３２ ′とをもつ袋３１′が示されているが、この外室３２′の外壁３４′は、たとえ ば箱の外壁を作る場合には、かなり剛性をもたせてもよい。とくにこの製作例で は、その箱は、２つの内一方の部屋を減圧し、他方の部屋を膨張させるための簡 単な復動ポンプ装置を内蔵させることも可能である。

第９図の袋３１’は、とくに内部空間４７′の中に置かれる脆い物品の梱包に使 用できる。まず、部屋３２′と３３′を大気圧に等しい状態にして物品をこの空 間に置き、次に球体を含む部屋３３′を減圧すると同時に、部屋３２′に圧力を かけるが、場合によっては、部屋３３′からパルス・エアを部屋３２′に流し込 んでもよい。このようにすると、部屋３３′は、空間４７′内に置かれた物品の 周囲に硬化し、この硬化しｔ；容器は、膨張された部屋３２′を介して空圧によ り吊り下がる状態におかれる。

部屋３３′の減圧に対し、部屋３２′が過圧化する度合ないしテンポにより、ま だ完全に物品の濁りに硬着していない部屋３３′の形状を調節することができる 。

この装置の利点は、どのような種類の梱包（ダンボール、特殊運搬用トランク他 ）の中にでも納まって、自らの外形を損なわない点にある。

同じ装置は、たとえばアテル、あるいは手足の保持具にも向いている。

ある種の応用では、減圧室が外側に、圧力室が内側にくるような配置を考えても よい。

第９図の装置の不便の一つは、包み込む物品の大きさに合わせて、いくつかのサ イズのものを別個に作らなければならない点である。

そこで、第６〜８図のようなタイプで１、場合によっては帯状の袋３１を、こう して形成した内部空間に置がれる物品に巻きつけて用いるほうがよい。袋３１に は、減圧のため硬化作用が効いてくるのを待つ間、少なくとも暫時的目的で固定 具を付属させることもできる。このような固定具は、マジックテープ方式にする ととくに有利で、そのマジックテ−プの両サイドは、袋の両面３４．３５に示さ れている。

第１１図は、３つの連接した密封ハウジングをもつ袋１０１の断面を示し、その 目的は、単独またはその他の同様の袋と共に、コーナー保護用のマツトレスを作 ることにある。

部屋（各チューブ）はそれぞれ別個に製作して、重ね合わせてから、完全固定（ 接着、溶接など）または引剥し可能な粘着剤で接続する。

中央室１０３は強度をもつ材質の球体で充填され、減圧用のバルブ１１０を備え ている。この「部屋」の目的は、すでに知られている方法で患者の患部を固定す ることにあるが、但し、その場合、液体または鎚、体中球体混合物を充填した、 バルブ１１９を備えた内室１１８により大幅に効果が改良され、これにもたれる 患者に均一な圧力で応じるものである。こうしてできる形状（モールド）は、局 所貧血を起こさせない。

王室１０２は、患部と接する時、中央室１０３の減圧が続く間、はじめは真空に なっている。これを次に流体で充満することにより、硬化した中央室と患者の間 にクッションを作りだして快適さを改善し、滑液のうの役割を果たすので、副木 からくる摩擦力、せん断力を軽減させる効果がある。また、部屋１０２を球体と 液の混合物で充填した後、これを適当な柔軟性１手応えをもたせるように調節し ｔ；減圧下におくことができる。部屋１０２の壁１０４は、患者との接触におい ての生理的心理的快感を基準に選ぶ。しわができないように、十分に厚い、ない し剛い弾性材で作らなければならない。

第６図の袋３１も、このようなモールディングに使用できる。この場合、まず部 屋３２を軽く膨張させ、次に部屋３３を軽く減圧して、粘弾性をもつ層をえる。

袋を平らに置くと、エアで膨張しＩ；部屋は下になり、患部が粒状体を含む部屋 に置かれる時に平均的に圧力をかけることになる。身体部分が、望みのモールデ ィング位置にくれば、そのままの形状を維持するのに、十分の真空状態を作りだ してやるだけでよい。

上記の袋３１は、その粘弾力効果により、コーナー保護用マツトレスまたは、幼 児用マツトレス等に応用できる。

もちろん、第６．７図に示したすべての特性を第１１図の製作例に転用すること で効果が高められる。第８図による仕切りにより、とくに、硬化容器１０３に、 そのいくつかの面相互に軽い「関節化」を生じて、多面体としての性能を生じさ せることができる。これによって、本発明によるコーナー保護用マツトレスは患 部の形を受けとった部位で、完全にこれを包み込むことになるが、その内部での 変位を吸収することも同時に可能である。

第１２．１３図は、第５図のマツトレス材を作るための機械の原理を示している 。

前もって、布地の全幅（例：１．６０ｍまたは３．２０ｍ）を同時に縫えるミシ ンによって平行縫い目２３を入れ、またその一方を閉じるため、端部２５に横方 向の縫い目を１本人れて２枚の布地２１．２２を縫い合わせておく。

次に、並列チューブの開口部に、充填パイプ１３０の端を挿入する。

具体的には第１２．１３図に示した工程例において、充填パイプ１３０の周りに 、チューブを、最初縮んでいたものをその全面に亘って伸ばすやり方によって通 すのであるが、この場合、当布地に適した摩擦材でライニングされ、矢印方向に 回転するローラー１３１を用いる。この通し作業は、縫い目２５に対応するチュ ーブ端がほとんど充填パイプ１３０の端部にくるまで続けられる。

パイプ１３０は一部フレキシブルであってよく、また剛性パイプでもよい。硬い 材質の場合は、その並置間隔は、膨張状態のチューブの間隔に合わせてとる。

ここで、チューブ中に粒状材を注入すると、充填が進むにつれ、膨張したチュー ブは、第１２．１３図の右方に押しやられていく。

ローラー１３１は、マツトレスの後退にブレーキをかけ、その充填を均等に、ま たやや圧力をかけ気味に進行させる役を果たす（布地に張りを与えることにより ）。

充填が了れば、マツトレス材の予定の長さの開口部を、新たに横方向に縫いつけ るだけでよい。

パイプ１３０の射出端は円筒形でもいいが、できれば漏斗形にすると、底密度の 材料の注入を促進でき、また張った布地をその入口にかぶせる上で都合がよい。

前もって２枚の布２１．２２を長手方向に平行した縫い目で縫いつける代りに、 ミシンかけ作業を充填と同時に、充填部のやや上流地点で、布地２１．２２を上 から下へ連続的に流すことにより、連続的に運び、さらに前もって定めた一定間 隔での幅方向の閉じの施工も考えられる。

閉じ作業は次の方法で行なう。

・ミシン縫い（ステッチマシン、またはチェーンステッチマシン）・マツトレス 用の布がかなり薄く通気性に富む場合は、ポリエチレンのような溶加材を用いた 熱溶接 ・各種樹脂による接着 ・裏側への折込み ・袋のヘッドに、１センチの幅でポリスチレンを圧縮、溶接できるスチームプレ ス パイプ１３０への粒状材供給は次のように行なう。

ホッパー１３３の下に置く供給箱１３２にバラ粒状材１３４を受ける。

パイプ１３０の上流側端部をこの箱１３２中に水平に置き、この端部は、漏斗様 入口１３５をもつ。これら入口１３５と同軸的に、また上流部に、圧縮空気源に 連絡した共通導管１３７から供給を受けるインジェクター１３６が圧縮エアを注 入すると、空気は周辺の粒状材を巻き込んで、これを漏斗１３５およびパイプ１ ３０の内に押込む。パイプの径はインジェクター１３６の径を上回る。流体の流 れはこうして促進され、漏斗１３５からの吸引現象を惹起す。インジェクター１ ３６は、漏斗１３５から一定の距離を隔てて設置してもよく、あるいは、それぞ れの径が粒状材の通路をそれほど狭隘化しない範囲内で、パイプ１３０内に設置 すれば、さらに高い吸引が得られる。膨張させｔ；ポリスチレン球体の供給を行 なう製作例では、次の配置方法がよいと判った。つまり、インジェクター１３６ の径を６ｍｍ、パイプ１３０の径を１４ｍｍ、漏斗１３５の最大径を２４ｍｍと するインジェクター１３６を漏斗１３５から隔てる距離を１８ｍｍとする。

インジェクタ−１３６の出側付近で起りうる乱流の影響を避けるため、インジェ クター１３６と隣の漏斗１３５の間の箱１３２の中に隔壁１３８を設ける。

前述のマツトレス材の充填方法は、それが慣性をほとんど、あるいはまったくも たない点、充填を均一に行ない、布のふくれを生ずるマツトレス材中に過圧を生 ずることなく、（機械に入ることを）渋るマツトレス材を抑えて強制送りを果た す点がとくに有利である。

これまで粒状材の注入はその最終的な形状、ｔ；とえば膨張させたポリスチレン 球体の形で行なうものとしてきた。

しかし粒状材を中間的形状で射入することも本発明に適合する。たとえば、膨張 させない、原状のままの粒状材としてである。この場合は、マツトレス材の布地 は、膨張をその中で行なうので、膨張温度（８０〜１００°Ｃ）に耐える繊維で なければならない。

チューブの内容積の大体７分の１はど充填し、膨張中のポリスチレン粒子が動け るよう、またスラックを防ぐため、全体に交互に掃射される熱風を通す。また、 自動振動式の保持枠に布地を張ることで機械的に動かす方法でもよい。

この工程の利点は、容積のまだ小さい中間マツトレス材をストックできること、 輸送費の軽減、充填後の布の閉じが容易なことである。逆に、この方法は膨張を 後工程に必要とし、こうして得られる最終形状は、第１の方法の場合にみられろ 布の張りを呈しない。

また、６原形ポリスチレンからではなく、半分膨張させたポリスチレンから始め て、工程内で膨張を完了させることもできる。

国際調査報告 −１−−＾−―−ｋ　ＰＣＴ／ｒＲ８７１００１１５−１惰＋ｔｓｌＡ＊Ｎｅａ ｂｅｅｌｅ、ＰＣＴ／ＦＲ８７１００４１５国際調査報告 ＦＲ８７００１１５ ＳＡ　１６７６７ 国際調査報告 ＦＲ８７００１１５ ＳＡ　１６７６７

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．密封された容器（密封ハウジング）内に粒状材を挿入し、該容器を減圧し、 物品（１）を該粒状材（３）の真中に設置して該容器（２）内に固定することを 特徴とする物品を保持するための方法。
2. ２．密封された容器（密封ハウジング）（２，５，１０，３１）内に粒状材を挿 入し、該粒状材が該容器内で仕切りをなす保持材（２０）内に納められ、また該 容器が減圧されることを特徴とする物品の保持方法。
3. ３．密閉された容器（密封ハウジング）（２，５，１０，３１）に納められた粒 状材を利用し、該粒状材が容器の内部の仕切りをなす保持材（２０）内に納めら れ、該容器が減圧装置と接続されることを特徴とする物品保持装置。
4. ４．容器（１０）が封筒形であり、その中に梱包する物品が納められ、迅速閉じ 具（１５）を備えた折返し蓋（１４）をもつことを特徴とする特許請求の範囲第 ３項に記載の装置。
5. ５．保持材（２０）がチューブに充填された粒状材を通さない柔軟な材料ででき た内壁（２１，２２）で作られた並置の該チューブで構成されたマットレスであ ることを特徴とする特許請求の範囲第３項または第４項に記載の装置。
6. ６．該柔軟材料が通気性をもつことを特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の 装置。
7. ７．チューブを充填する粒状材を通過させない柔軟材料を利用する内壁（２１， ２２）でつくる並置されたチューブから成るマットレス（２０）で構成されるこ とを特徴とするマットレス製品。
8. ８．柔軟な材料が通気性をもつことを特徴とする特許請求の範囲第７項に記載の マットレス製品。
9. ９．柔軟材料が繊維性の布地であることを特徴とする特許請求の範囲第７項に記 載のマットレス製品。
10. １０．布地がチューブに対し直交方向に部分的に伸長することを特徴とする特許 請求の範囲第９項に記載のマットレス製品。
11. １１．２枚の布地（２１，２２）を長手方向の縫い目（２３）で合わせ、幅方向 の縫い目（２５）で閉じることでできたチューブ（２４）に粒状材を注入するこ とを特徴とする特許請求の範囲第７〜１０項の何れかによるマットレス製品の製 造方法。
12. １２．粒状材（１３４）の溜り（１３２）の中に設置する端部をもち、注入器（ １３６）により圧縮空気を吹込まれるパイプ（１３０）により粒状材を水平的に 注入し、かつ該注入器の径が該パイプより小さいことを特徴とする特許請求の範 囲第１項に記数の方法。
13. １３．密封ハウジング（３３，１０３）内に入れる粒状体を利用し、該密封ハウ ジングが減圧装置と連結され、また該密封ハウジングに１個以上の第２密封ハウ ジング（３２，１０２，１１８）をもつことを特徴とする物品保持装置。
14. １４．第２密封ハウジング（３２，１０２，１１８）が液体ないし粒子を含むこ とを特徴とする特許請求の範囲第１３項に記載の装置。
15. １５．液体を含むための第３の密封ハウジング（１１８）をもち、第１の袋（１ ０３）が第２室（１０２）と第３室との間に挟まれることを特徴とする特許請求 の範囲第１４項に記載の装置。