JPS6350050Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はトランスフアプレスで成形するブラ
ンク材を搬送するためのブランク材供給装置に関
する。

従来この種搬送装置として、例えば実開昭56−
126932号で出願されたものがすでに公知である
が、上記出願のものはマグネツトレールで吸着し
たブランク材をプツシヤで搬送するようにしたも
ので、機構が簡単ではあるが、磁性体しか搬送で
きない不具合があつた。

この考案はかかる不具合を改善する目的でなさ
れたもので、磁性体は勿論、非磁性体の搬送も可
能なブランク材供給装置を簡単な構成で提供しよ
うとするものである。

以下この考案を図示の一実施例を参照して詳述
する。図において１はこの装置の機枠で、搬送す
べきブランク材２を積層したデイスタツカ３の上
方に位置しており、この機枠１に一端側が上記デ
イスタツカ３の上方において機枠１にピン４によ
り枢支されたガイドフレーム５が設けられてい
る。上記ガイドフレーム５はブランク材２の搬送
方向に沿つて設けられていると共に、他端側は機
枠１より垂下された昇降シリンダ６の下端に接続
されていて、上記昇降シリンダ６によりピン４を
中心に上下動されるようになつている。

また上記ガイドフレーム５の外側面にはガイド
レール７が布設されていて、これらガイドレール
７にキヤリヤ８に設けられたローラ９が転動自在
に載架されている。上記キヤリヤ８はガイドフレ
ーム５と直交する方向に長尺な形状で、両端側に
長手方向に沿つて移動自在な球軸受け１０が設け
られており、この球軸受け１０にトランスフアバ
１１の上面より突設された駆動杆１２の先端側が
摺動自在に貫通されている。上記トランスフアバ
１１は図示しないトランスフアプレスの動作に連
動して上下方向、接離方向及びブランク材２の搬
送方向（フイード方向）へ動作するようになつて
おり（なお２次元の場合は上下方向へは動作しな
い）、フイード方向の動作時駆動杆１２を介して
キヤリヤ８がガイドレール７に沿つて移動される
ようになつている。

一方上記キヤリヤ８には、これと直交する方向
に一対の取付けバ１４がキヤリヤ８の長手方向に
離間して設けられており、これら取付けバ１４に
ブランク材保持手段１５が取付けられている。上
記保持手段１５は例えばブランク材２の両側縁を
クランプする一対のジヨウ１６で、固定ジヨウ１
６ａと、シリンダ１６ｂにより、回動される可動
ジヨウ１６ｃよりなる。そしてこれら固定ジヨウ
１６ａ及び可動ジヨウ１６ｃの間で、ブランク材
２の両側縁を上下方向からクランプして、キヤリ
ヤ８に対してブランク材２を保持するようになつ
ている。なお上記保持手段１５はバキユームカツ
プでもよい。

また上記各保持手段１５の間にはブランク材２
の搬送方向に沿つて複数枚のストツパ板１７が並
設されている。これらストツパ板１７は機枠１よ
り垂下されたブラケツト１８を介して機枠に固着
されており、下端縁は各保持手段１５にクランプ
されたブランク材２の上面に当接するようになつ
ていて、保持手段１５にクランプされたブランク
材２の中間部が上方へはね上るのを阻止してい
る。

一方２０は上面がソリ形に形成された受け台
で、上記キヤリヤ８で搬送されたブランク材２を
受け取る位置にあり、機枠１側に設けられた弾性
部材２１を介して弾性保持されている。上記弾性
部材２１は例えば機枠１に上下摺動自在に支承さ
れたガイド杆２１ａと、このガイド杆２１ａに嵌
挿されて、上記受け台２１を上方へ付勢する圧縮
ばね２１ｂとよりなり、上記圧縮ばね２１ｂによ
り受け台２０上面がストツパ板１７の下端に接す
るように押上げられている。そして上記受け台２
０内にはトランスフアバ１１にブランク材２を受
け渡すまでブランク材２を吸着するバキユームカ
ツプ２２が設置されている。なお受け台２０をエ
アシリンダなどで昇降させて、ブランク材２を保
持するようにしてもよい。

次に動作を説明すると、デイスタツカ３に搬入
されたブランク材２を２次元動作するトランスフ
アバ１１を介して図示しないトランスフアプレス
に供給する場合、まず昇降シリンダ６を伸長して
３次元供給位置Ａ（第２図参照）より２次元供給
位置Ｂまでガイドフレーム５の遊動端側をピン４
を中心に下降させる。この状態でキヤリヤ８側に
設けられた保持手段１５がデイスタツク３上のブ
ランク材２を保持し、トランスフアバ１１のフイ
ード動作により駆動杆１２を介してフイード方向
に移動されるキヤリヤ８とともに、搬入ステーシ
ヨンからアイドルステーシヨンへ搬入され
る。そしてこのブランク材２は受け台２０とスト
ツパ板１７の間に保持される。以後トランスフア
バ１１のフイード動作毎に順次アイドルステーシ
ヨン，へと順次搬送され、トランスフアバ１
１に受け渡されるものであるが、アイドル位置
においては搬入位置が３次元位置Ａより低くなつ
ているが、ブランク材２により受け台２０が第２
図仮想線位置まで押下げられるので、受け渡しに
何等支障をきたさない。

この考案は以上詳述したように、ブランク材の
搬入方向へ移動自在なキヤリヤにブランク材をク
ランプまたは吸着する保持手段を設けたことか
ら、ブランク材が非磁性体であつてもトランスフ
アプレスへの供給が可能となる。またブランク材
の供給位置を複数段階に設定できることから、供
給位置の異なる２次元、３次元トランスフアプレ
スにも適用でき、汎用性に優れていると共に、構
造が簡単なことから、容易かつ安価に実施でき
る。しかも上記保持部材の間にはブランク材の位
置決めを行うストツパ板を、そして受け台には非
磁性体でも保持可能なバキユームカツプを設けた
ことから、ブランク材の搬送中に位置ずれが生じ
てミスグリツプの原因となるなどの不具合を解消
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し第１図は平面
図、第２図は側面図、第３図は正面図である。 ２はブランク材、５はガイドフレーム、６は昇
降シリンダ、８はキヤリヤ、１１はトランスフア
バ、１５は保持手段、２０は受け台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 積層されたブランク材２をトランスフアプレス
   へ搬入するものにおいて、上記トランスフアプレ
   スの搬入側に、昇降シリンダ６によつてトランス
   フアプレス側端部が上下動自在なガイドフレーム
   ５を設け、このガイドフレーム５にトランスフア
   バ１１によりブランク材２の搬入方向へ移動自在
   なキヤリヤ８を設け、このキヤリヤ８に上記ブラ
   ンク材２を磁力を利用しないで保持する複数の保
   持手段１５を設け、またこれら保持手段１５の間
   に保持手段１５が保持するブランク材２の位置決
   めを行うストツパ板１７を設けると共に、ガイド
   フレーム１５の下方には上記保持手段１５より解
   放されたブランク材２を載置する受け台２０を弾
   性支持して設け、この受け台２０にブランク材２
   を吸着するバキユームカツプ２２を設けてなるブ
   ランク供給装置。