JPS63500253A - 建築物の通気を行なう方法およびその方法を実施するための構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 建築物の通気を行なう方法およびその方法を実施するための構造 本発明の目的は、常圧と異なる圧力がその室内空間内に存在しまたは生起される 建築物の通気を行なうための方法にある。更に本発明の目的は、本方法を実施す るための構造にある。

大部分の建造物においては、あらゆる環境における建築物の通気を確保すること が問題となる。特に、加温される建物においては、問題となるのは、換気の質お よび量、および異なる室内への換気の分配である。暖かい条件下もしくは例えば 製氷工場等空気が冷却される建物においては、問題は構造物の給温および信頼性 の高い方法で通気が行なわれることによって生じる諸欠陥である。

外部から取入れられる換気を加温することを望む時、壁面に含まれるエネルギか ら充分に利益が得られない。

機械的な空調装置を使用する際、建物の内部からの空気は連続的に排出され、換 気が建物内に取入れられる。

換気は、室内空間および換気のための流入チャネル内への取込みに先立って環境 に応じて加温されるかあるいは冷却されねばならず、これらの目的のためいくつ もの種類の構成が設計されている。同様に、室内空間からは種々の装置の助けに より空気を排出せねばならない。空気の取込み、洗浄、冷却または加温のため作 られたこの種の配管網であるチャネルは、コストが高くかつ窩高であり、その取 付け、洗浄および保守は時間ならびにコストを要する。更に、天井と室との間の 中間の空間に含まれる熱エネルギは、換気の加温のためには現在充分に利用され てはいない。空気の取込みおよび排出等のため機械的な空調を用いる際、空調運 転から生じるコストもまた１つの問題である。

本発明の目的は、建物の通気を構成するための方法であフて、これにより現在の 方法の短所を取除く方法の提供にある。特に本発明の目的は、これを用いる際に は空気の換気または排気の搬送のための高価な配管系統および（または）チャネ ルが不必要であると共に、洗浄および加温装置の必要が比較的少なくて済む方法 の提供にある。更にまた、本発明の目的は使用法が易しく運転の信頼性が高い方 法の提供にある。更に、本発明の目的は、製造に適しかつその空調の効率がよく かつ信頼性が高い上記方法に適用される構造の提供にある。

本発明の目的は、交尾の請求の範囲に記載されることを主な特徴とする方法およ び構造によって達成される。

本発明によれば、壁面の片側において、比較的高い圧力下に置かれた空気が主と して壁面の空気が透過し得る断熱材を通して壁面の反対側に送られ、更にその周 囲と比較して空気の通りが悪く壁面内の断熱材に含められた指向作用のある材料 により指向される。室内空間に比較的低い圧力が存在する時、空気は室外から壁 面を流入する。これと関連して、もし室内空間に正圧が存在するならば、流動方 向は室内から出る方向となる。

建物を加温することを欲する場合、換気は室内空間内への取入れに先立って加温 されなければならない。本発明による方法においては、室内空間内に比較的低い 圧力が生じる場合に、壁面を通１ノて換気が導入される。これにより、換気は建 物の壁面に含まれる熱エネルギの作用下で同時に加温される。空気は、壁面内部 に穿孔された所要の地点において建物の外壁面を流通させられ、断熱材料により 室内に指向される。この方法を用いる場合は、空気チャネル、従って加温装置の いずれも必要でないが、こねは建物の壁面が空気チャネルおよび熱交換器の両方 として機能するためである。加温する季節の間は、換気は主として壁面から取入 れられるが、暖かい期間例えば夏期においては、換気は他の方法、例えば窓およ び通気ゲートを介して取入れることができる。絶縁材としては、このような目的 のため換気の洗浄手段およびフィルタとしても同時に機能する適当な公知の断熱 材料を使用する。

高い温度環境下および特殊目的、例えば冷蔵倉庫およびその相当設備においては 、室内温度は外気よりも低く保持されることが望まれる。建物の室内空間の圧力 が外部の圧力より高い場合、空気は室内空間から指向性材料により指向されて建 物の壁面を通って逃出す。このため、別個の排気チャネルが一切必要でなく、同 時に給湿から生じる諸問題は生じない。

本発明によれば、建物の加温時に換気が充分に加温された後室内空間内に指向さ れるまで建物の壁面の材料内部で循環させられ、また建物の冷却時には、排気が 壁面の材料内で循環させられ、そこで空気が送出されるまで空気が加温さね壁面 が冷却される構造が簡単で効率のよい空調系統が達成される。前者の場合に指向 作用を有する材料および空調の助けにより、建物の壁面を流通する熱エネルギの 一部が回収され、壁面内に生じる対流が防止される。これと対応して、後者の場 合には、壁面は室内空間から出てくる空気によって冷却される。

指向性を有する材料としては、例えばプラスチック、ファイバボード、糊層また は相当材料の如き本目的に適する公知の材料が用いられる。指向性を有する材料 は、断熱材料よりもかなり通気性が悪く、通気特性を変えるため例えば開口を設 けることができる。この指向性材料は、一部は通気性材料から選択することがで き、あるいはある場合には完全に通気性のない指向性材料が用いられる。

室内空間に比較的低い圧力が生じる本発明の望ましい一つの実施態様においては 、換気は主として壁面内部の建物の外壁面を通して取入れられ、壁面の内側部分 の内部で循環させられ、主として室内空間の上方部分から室内空間内に取入れら れる。これにより、空気はその循環中に加温されるが、室内の空気よりは温度が 低く、室内の空気と有効に混合される。主として建物の壁面の下方部分から壁面 内に空気が取入れられる一実施態様においては、空気は壁面の内側部分で循環さ せられ、壁面の上方部分から室内空間内に取入れられる。これにより、加温され る時空気は上方向に指向され、比較的低い圧力の結果建物の内部に送られる。室 内空間内では、空気の循環を生じかつ空気の交換を生じる。

換気が主として建物の壁面の上方部分から壁面の内部に取入れられる１つの実施 態様においては、換気は壁面の内側部分内で循環させられ、主として室内空間の 上方部分から室内空間内に導入される。この場合、冷たい換気は最初に下方に指 向され、ある地点において壁面の内部で上方に向い、ここで壁面から換気への有 効な熱移動が達成される。

本発明の第３の実施態様においては、換気は壁面の上方部分および下方部分の双 方から、またおそらくは壁面の中間部分から壁面の内部へ取入れられて、壁面の 内部で循環され、主として室内空間の上方部分から室内空間内に送られる。この ため、壁面全体が空調チャネルならびに熱交換器として有効に利用することがで きる。本実施態様および他の実施態様においては、換気は少なくとも一部は建物 の室内空間の上方部分以外の他の地点から室内空間に対して指向され得るが、最 も良好な結果は、換気を室内空間の上方部分に指向させることにより達成される 。

本発明による方法においては、天井と屋根との中間空間における熱は、これらの 空間内へ、更にここから天井に設けた空気を通す断熱材料を経て室内空間へ・送 ることにより最もよく利用される。これらの空間の温度は、寒冷季では外部温度 よりも５乃至１０℃高くなり得、本方法によればこの熱エネルギを最もよく利用 することが可能である。

室内空間内に正圧が生じあるいは導入される本発明の望ましい実施態様において は、空気は室内空間から壁面の内部へ送られ、壁面の内部で循環させられ、主と して壁面の下方部分から送出される。外気の温度が室内空間内の温度より一般に 高いこのような環境においては、送出された空気は壁面を冷却すると同時に空気 自体が暖められる。このため、壁面の温度は内側から外側へ比較的均一に変化し 、給湿により生じる欠陥は防止される。

本実施態様においては、空気は室内空間から壁面の下見張りの所要の地点に設け た開口を平行て排出することができる。

本方法の実施態様においては、空気は主として壁面の外表面または内表面に設け た開口を介して壁面の内部に取入わられる。この外表面または内表面は、絶縁材 よりも通気性がかなり悪い指向性材料から形成され、ある実施態様においては全 く空気を通さない指向性材料から形成される。

絶縁材としては、例えば断熱材である本目的のため適当な絶縁材が使用される。

適当な絶縁材は、換気から不純物を濾過し、また空気を予め給湿し、これにより 空気は健康によくかつ快よいものとなる。

以下においては、本発明を図面に関して更に詳細に説明する。

第１図は、本発明による方法を実施したある建物の壁面を示す断面側面図、第２ 図は本発明による方法を実施した建物の壁面の第２の実施例の主要部分の断面側 面図、第３図は本発明による方法を実施した建物の壁面の第３の実施例の主要部 分の断面側面図、および第４図は第４の実施例の壁面構造の断面側面図である。

第１図に示される実施態様においては、建物の壁面２に空気を透過し得る断熱材 ３と、絶縁材として空気の通気性がかなり悪い空気の指向用材料４が属しており 、ある実施例においては、空気を透過しない材料が用いられた。建物の壁面は主 として空気を透過しない表面を備え、その面には換気の取入れのための開口５ａ 、５ｂが形成されている。開口５ａは壁面の下方部分に形成され、開口５ｂは壁 面の上方部分に形成されている。この実施例においては、壁面の上方部分に指向 性材料４ａが延在するように配置され、これが開口５ｂから入フた空気をチャネ ル７を設けた通気性の断熱層を経て屋根裏の空間へ指向させる。屋根裏空間には 他の空調用開口を設けることは必要でない。本例においては、壁面の中間部分に は壁面の全長にわたって指向性材料４が延在し、その中間部分には開口５が設け られている。更に、壁面の内側および内部の天井は空気を透過しない材料が装備 され、壁面の上方部分に開口５Ｃが配置されている。天井には主として空気を透 過しない断熱材が用いられ、ある実施態様においては内部の天井の指向性材料に 開口が配置され、換気は屋根裏空間からこの開口を通ワて室内空間１内に指向さ れる。

建物の室内空間内には、例えば機械的に低圧が存在し、あるいは導入される。換 気は壁面を通りあるいは壁面に対して取入れられ、空気は開口５ａ、５ｂを経て 流入する。下方の開口５ａから流入した空気は、開口５を経て壁面の上方部分へ 循環し、更に開口５Ｃを介して室内空間内へ循環する。上方の開口から流入した 空気は、チャネル７および屋根裏の空間６を介して壁面の断熱材へ循環し、更に 開口５を経て壁面の内側部分へ、また開口５ｃを経て室内空間内に循環する。

このため、空気は指向性材料により所要の方法で指向し、更にこの空気を例えば 天窓の基部を介して室内空間へ送ることができ、これにより天窓からの熱もまた 流入する空気を加温する。

第２図においては、専ら壁面の上方部分の開口５ｂから取入れる場合の空気の循 環状態が示される。指向性材料は、本実施態様においては、壁面の上方部分から 壁面の下方部分まで延在するよう配置され、この下方部分で空気が壁面の構造部 内に有効に循環させられる。

第３図に示される実施態様においては、換気を専ら壁面の下方部分の開口５ａか ら取入れる場合、空気の壁面内の循環が生じる。ここには、壁面には壁面内部に 空気を有効に循環させる数枚の指向性材料のシートがある。

第４図に示した実施態様においては、壁面の内側面に接近して指向性材料が配置 されている。この場合、壁面と指向性材料との間の空間は通気性が悪い材料即ち 絶縁材で充填することができ、絶縁層として作用する。また、屋根裏の空間から 流入する空気は、図に示されるように内部の天井で循環させられ、指向性材料に より壁面内で指向される。

室内空間内に正圧が存在しあるいは正圧が生じる実施態様においては、空気は戸 外から室内空間内に送られる本文に述べた実施例とは対照的な状態で室内空間か ら外部へ送られる。

本発明は、本文に述べた実施態様に限定されるものではなく、交尾の請求の範囲 内で変更することができる。

本方法は、古い建物の改装ならびに新規の建築における使用にも適するものであ る。壁面の指向性シートの形態および位置は所要の方法で変更し得る。ある実施 態様においては、壁面の一部のみが換気の取入れに利用される。

補正口の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の７第１項） 特許庁長官　黒　１）明　雄　殿 １、特許出願の表示 ＰＣＴ、／ＦＩ８６１０００６６ ２、発明の名称 建築物の通気を行なう方法およびその方法を実施するための構造３、特許出願人 住　所　フィンランド共和国ニスエフ−７０９００トイヴアラ（番地なし） 氏　名　ミ゛−テイネン、ライン ４、代理人 住　所　東京都千代田区大手町二丁目２番１号新大手町ビル　２０６号室 ５、補正口の提出日 昭和６１年１１月２７日 ６、添付書類の目録 （１）　補正口の翻訳文　１通 補正された請求の範囲 １、建物の室内空間内に常圧と異なる圧力が存在しあるいは生ずる建物の通気を 行なう方法であって、該建物の壁面（２）の片側における比較的高い圧力の空気 が主として前記壁面の空気を透過する絶縁材（３）を通って壁面の反対側に取入 れられる方法において、前記空気が絶縁材の内部にその周囲゛と比較して実質的 に悪い通気性を有しかつ前記壁面内に主として前記絶縁材の中に設けられた主と して構造物の方向に延在する指向性材料（４）により指向されることを特徴とす る方法。

２、前記空気が前記壁面内に設けられた空気を透過しない指向性材料の助けによ り循環させられることを特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。

３、低圧が前記建物の室内空間内に存在しあるいは生じる場合であって、換気が 主として壁面内部に建物の外壁面を通って取入れら第１、該壁面の内部で循環さ せられ、主として室内空間の上方部分から前記室内空間内に取入れられることを 特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記載の方法。

４、前記換気の一部が、屋根と天井との中間の空間へ取入れられ、更に該空間か ら前記天井に配置された空気を透過する絶縁材を通って前記室内空間内へ取入れ られることを特徴とする請求の範囲第３項記載の方５、正圧が前記建物の室内空 間内に存在しあるいは生じる場合であって、前記空気が前記室内空間から前記壁 面の内部に取入れられ、該壁面の内部で循環させられ、主として壁面の下方部分 から取出されることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記載の方法。

６、前記構造の壁面（２）には、空気を透過する絶縁材（３）と主として構造が 延在する方向に設けられた指向性材料（４）とを備え、該指向性材料は前記絶縁 材よりも実質的に悪い通気性を呈し、かつ比較的高い圧力下の空間から比較的低 い圧力下の空間へ壁面内の空気を指向させるよう構成されることを特徴とする請 求の範囲第１項乃至第５項のいずれかに記載の方法に適用される構造。

７、前記構造からなる建物の室内空間が低圧である構造において、指向性材料と 、該材料間の開口（５）とが、換気が前記壁面の外側部分から壁面の内側部分へ 取入れられ、更に該内側部分から前記室内空間内へ取入れられるように構成され ていることを特徴とする請求の範囲第６項記載の構造。

８、構造からなる建物の室内空間が正圧である構造において、前記指向性材料と 該材料間の開口とが、前記室内空間から流出する空気が前記壁面の内側部分から 壁面の外側部分へ循環させられ、更に該外側部分から戸外へ循環させられるよう に配置されることを特徴とする請求の範囲第６項記載の構造。

９、前記の空気を透過する絶縁材が前記壁面の上方部分に配置されて、屋根と天 井との中間の空間（６）に対する空気の流入チャネルを形成し、少なくとも天井 の一部が空気を透過する断熱材を有することを特徴とする請求の範囲第６項また は第７項に記載の構造。

国際調査報告　ＰＣＴ７Ｆ１８６１０００６６−１．−［有］＾−■＾＠ｐＮ１ １＋−Ｎφ　ＰＣＴ／ｌＦ１８６１０００６６−軸ｎ−−−＾＠−−自＋１ｓ＋ ＋　ｈ働、ｐ　（τ／ＦＩ８６１０００６６

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．常圧と異なる圧力が存在しあるいは生じる建物の通気を行なう方法において 、建物の壁面（２）の片側に存在する比較的高い圧力の空気が、主として壁面の 空気を透過する絶縁材（３）を通して壁面の反対側に取入れられ、周囲と比較し て壁面に設けた空気をほとんど透過しない指向性の材料（４）により前記絶縁材 内部において指向されることを特徴とする方法。
2. ２．空気が前記の壁面内に設けた空気を透過しない指向性材料の助けにより循環 させられることを特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。
3. ３．低圧が建物の室内空間内に存在しあるいは生じる場合であって、換気が主と して壁面の内側に建物の外壁面を通して取入れられ、壁面の内部で循環させられ 、主として室内空間の上方部分から室内空間内に取入れられることを特徴とする 請求の範囲第１項または第２項に記載の方法。
4. ４．換気の一部が屋根と天井との中間の空間に取入れられ、ここから天井に設け られた空気を透過する絶縁材を経て室内空間内に取入れられることを特徴とする 請求の範囲第３項記載の方法。
5. ５．建物の室内空間内に正圧が存在しあるいは生じる場合であって、空気が室内 空間から壁面の内部に取入れられ、壁面の内部に循環させられ、主として壁面の 下方部分から取出されることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記載 の方法。
6. ６．構造物の壁面（２）は、空気を透過し得る絶縁材（３）と、該絶縁材よりも ほとんど空気を透過せずかつ前記壁面内の空気を比較的高い圧力下の空間から比 較的低い圧力下の空間へ指向するよう構成された指向性材料（４）とが設けられ ることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第５項のいずれかに記載の方法。
7. ７．構造物からなる建物の室内空間が低圧である構造において、前記指向性材料 とその間の開口（５）とが、換気が壁面の外部から壁面の内側部分へ、また該内 側部分から室内空間内へ取入れられるように配置されることを特徴とする請求の 範囲第６項記載の構造。
8. ８．構造物からなる建物の室内空間が正圧である構造において、指向性材料と該 材料間の開口とが、前記室内空間から流出する空気が壁面の内側部分から壁面の 外側部分へ、また該外側部分から戸外へ循環させられるように配置されることを 特徴とする請求の範囲第６項記載の構造。
9. ９．空気を透過する絶縁材が壁面の上方部分に配置されて屋根と天井との中間の 空間（６）内への空気の流入チャネルを形成し、天井の少なくとも一部に空気を 透過する断熱材が設けられることを特徴とする請求の範囲第６項または第７項に 記載の構造。