JPS6345305Y2 - - Google Patents

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JPS6345305Y2
JPS6345305Y2 JP1982064733U JP6473382U JPS6345305Y2 JP S6345305 Y2 JPS6345305 Y2 JP S6345305Y2 JP 1982064733 U JP1982064733 U JP 1982064733U JP 6473382 U JP6473382 U JP 6473382U JP S6345305 Y2 JPS6345305 Y2 JP S6345305Y2
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thickness
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JP1982064733U
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JPS58166425U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓋材に係り、更に詳しくは酒容器用易
開封性成形蓋形成用に主として用いる蓋材に関す
る。
一般に、酒のカツプ包装は、ホツト充填となる
ため、減圧吸収の部分が不可欠である。現在、ほ
とんどすべての場合、減圧吸収部分は、蓋を成形
して、減圧吸収部分をもうけている。しかし、こ
の場合、成形するため、蓋材は厚く、ヒートシー
ル時に、シールバーの熱が蓋材を通してシール面
に伝わりにくく、かつ、熱むらを起こしやすく、
シールが不安定で極端な場合にはシールが局部的
になされていない、いわゆるシール抜けと称すシ
ール不良が生じることがある。
また、ヒートシール層もシール強度の安定した
ものほとんど無く、且つ臭気の少ない低分子量の
含まれないシートシール層を付与した酒用蓋材
は、現在皆無である。
このような点から保形性を保ちながら蓋材の薄
肉化及びヒートシール性の安定したヒートシール
層を用いた易開封性の酒用蓋材の発明が望まれて
いる。
本考案者は保形性があり、且つ、安定したヒー
トシール性と安定した良好な易開封性を示し、且
つ酸素バリヤー性のある酒容器用成形蓋を、開発
すべく研究の結果、最上層としてのポリプチレン
テレフタレートフイルムと中間層としてのポリ塩
化ビニリデンコート未延伸ナイロンフイルム及び
未延伸ポリプロピレンフイルムと最下層としてポ
リエチレン−ポリプロピレンブレンドポリマーよ
りなる凝集破壊性シーラント層と該ポリエチレン
−ポリプロピレンブレンドポリマーとの熱融着性
の良好な樹脂よりなる支持層よりなる共押出し二
層フイルムとからなる蓋材によれば、上記したよ
うな酒容器用成形蓋を得ることができることを見
い出し、かかる知見にもとづいて本考案を完成し
たものである。
即ち、本考案の要旨は、最上層としてのポリプ
チレンテレフタレートフイルムと中間層としての
ポリ塩化ビニリデンコート未延伸ナイロンフイル
ム及び未延伸ポリプロピレンフイルムと最下層と
しての共押出し二層フイルムとからなる積層材で
あり、前記共押出し二層フイルムはポリエチレン
−ポリプロピレンブレンドポリマーよりなる凝集
破壊性シーラント層と該ポリエチレン−ポリプロ
ピレンブレンドポリマーとの熱融着性の良好な樹
脂よりなる支持層の二層よりなり、且つその支持
層側面が中間層側に向くように積層されているこ
とを特徴とする蓋材である。
以下、本考案につき、図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図は本考案に係る蓋材7を示す。
本考案の蓋材は最上層としてのポリプチレンテ
レフタレートフイルム1と中間層としてのポリ塩
化ビニリデンコート未延伸ナイロンフイルム2及
び未延伸ポリプロピレンフイルム3と最下層とし
ての共押出し二層フイルム4を積層してなるもの
で、前記共押出し二層フイルム4はポリエチレン
−ポリプロピレンブレンドポリマーよりなる凝集
破壊性シーラント層6と該ポリエチレン−ポリプ
ロピレンブレンドポリマーとの熱融着性の良好な
樹脂よりなる支持層5の二層よりなり、且つその
支持層5側面が中間層2,3側に向くように積層
されているものである。
而して、本考案において、ポリプチレンテレフ
タレートフイルム1は成形性、耐熱性、保形性な
どの性質を蓋材に付与するために積層するもの
で、その厚みは30〜150μが好ましく、30μ以下の
ときは成形物のコーナー部にピンホール、穴あき
が発生し、保形性も悪くなり、蓋の形を保てない
ので好ましくなく、150μ以上のときはヒートシ
ール時に極端に熱がつたわりにくくなり、ヒート
シール不良となりやすく、且つコストアツプにな
るので好ましくない。
次にポリ塩化ビニリデンコート未延伸ナイロン
フイルム2は蓋材に酸素バリヤー性を付与するた
めに積層するもので、20〜50μが好ましく、20μ
以下のときは成形時のコーナーにピンホール、穴
あきが発生し、バリヤー効果がなくなるので好ま
しくなく、50μ以上のときはナイロンは成形性が
良くないため、蓋材全体の成形性が悪くなり、コ
ーナー部がシヤープに成形できないので好ましく
ない。
次に未延伸ポリプロピレンフイルム3は蓋材に
剛性を付与すると共にクツシヨン性を付与するた
めに積層するもので、その厚みは20〜100μが好
ましく、20μ以下のときは成形時のコーナー部に
ピンホール、穴あきが発生し、且つクツシヨン効
果がないので好ましくなく、100μ以上のときは
ヒートシール時に熱が伝わりにくくなりヒートシ
ール不良となりやすいので好ましくない。
次に共押出し二層フイルム4としてはポリエチ
レン−ポリプロピレンブレンドポリマーを、支持
層用の製膜しやすく、且つポリエチレン−ポリプ
ロピレンブレンドポリマーとの熱融着性の良好な
樹脂と共に押出し、Tダイ法又はインフレーシヨ
ン法により製膜したものを適用し得る。
ポリエチレン−ポリプロピレンブレンドポリマ
ーからなる凝集破壊性シーラント層の厚みは3〜
50μが好ましく、3μ以下のときは熱融着後の剥離
強度が実用強度以下であるので好ましくなく、
50μ以上のときはコストアツプとなるばかりか製
膜性が極度に悪化し好ましくない。
又、ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド
比は7対3ないし3対7が好ましく、ポリエチレ
ン量が多くなりブレンド比が7対3以上になると
凝集破壊をおこさず、界面剥離となり、且つその
ヒートシール強度は、温度に依存して変動し、不
安定であるので好ましくなく、ポリプロピレン量
が多くなりブレンド比が3対7以下になると完全
融着し、易開封性がなくなるので好ましくない。
次に支持層4用の樹脂としてエチレン−αオレ
フイン共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどを適用することができ、又、その厚みは20
〜100μが好ましく、20μ以下のときは支持層に亀
裂が入り正常な開封が行なえず、未延伸ポリプロ
ピレンフイルムと支持層間でデラミネーシヨンが
生じ、膜はりになりやすいので好ましくなく、
100μ以上のときはヒートシール時に熱が伝わり
にくく、ヒートシール不良となりやすいので好ま
しくない。
次に本考案において、ポリエチレン−ポリプロ
ピレンブレンドポリマー及び支持層用樹脂と共に
該支持層用樹脂に隣接してポリプロピレン、ポリ
エチレン、エチレン−αオレフイン共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物、アイオノマー樹脂、ポリ
アミド、ポリ塩化ビニリデンなどの樹脂を押出
し、支持層を二層の樹脂層で構成しても良い。
第2図は本考案の別の例8を示す。
この本考案の例はポリ塩化ビニリデンコート未
延伸ナイロンフイルム2及び未延伸ポリプロピレ
ンフイルム3の積層順序が入れかわつている点が
第1図示のものと異なるものである。
ポリプチレンテレフタレートフイルム1、ポリ
塩化ビニリデンコート未延伸ナイロンフイルム
2、未延伸ポリプロピレンフイルム3、及び共押
出し二層フイルム4は第1図又は第2図示の積層
順序で、イソシアネート系接着剤などの接着剤を
用いてドライラミネートすることにより本考案の
蓋材を得ることができる。
第3図は第1図示の本考案の蓋材7を用いて成
形した成形蓋の1例を示し、図において、9は成
形蓋、10は減圧吸収凸部、11は開封用タブを
示す。
第4図は第3図示の成形蓋9で密封した包装体
を示し、図において、12は容器本体、13は酒
などの内容物を示す。減圧吸収凸部10は容器本
体12内に熱い状態で充填した内容物13が冷却
すると共に容器内部が減圧化することによつて容
器内部にひかれてほゞ平らな状態になつている。
第5図は第4図示の包装体を開封した状態を示
す。
開封用タブ11を上方へ引きあげると先ず凝集
破壊性シーラント層6が膜破断し、次いで支持層
5と凝集破壊性シーラント層6の間の界面で剥離
し、容器本体12のフランジ面の糸引き、けば立
ちなどを生ぜしめることなく容易に開封すること
ができる。
以上、詳記した通り、本考案の蓋材によれば、
容器本体のフランジ面の糸引き、けば立ちなどを
生ぜしめることなく適度の剥離強度で容易に開封
することができる蓋体を提供し得るのみならず、
蓋材の厚みがシールバーの熱が蓋材を通してシー
ル面に充分に伝わり得る厚さであるので、シール
不良を生ぜしめることのない蓋体を提供すること
ができ、又、シーラント層が押出し成形してなる
もので、製膜にあたつては食品衛生上好ましくな
いスリツプ剤、酸化防止剤等の添加剤なくして製
膜してなるもので、安定した剥離強度を示すと共
にシーラント層が蓋材の基材部分から容易に剥離
することがなく、又シーラント層に有害な添加剤
は何ら含まれていないので食品衛生上全く問題の
ない利点を有する。
次に、実施例をあげて、本考案につき具体的に
説明する。
実施例 ポリプチレンテレフタレートフイルム50μ、ポ
リ塩化ビニリデンコート未延伸ナイロン30μ、未
延伸ポリプロピレン50μ、ポリエチレン40μ(密度
0.94、MI=2)と、ポリエチレン−ポリプロピ
レンブレンドポリマー20μ(ポリプロピレン;
50wt%ランダム共重合体、密度0.90、MI=6.0、
ポリエチレン;密度0.97、MI=8)の共押出成
形フイルム60μをこの順にイソシアネート系接着
剤を使用し、積層し、この積層材を真空成形によ
り落し蓋を成形した。次にこの蓋を、70℃の酒の
充填されたポリプロピレン容器に240℃でヒート
シールした。冷却後蓋に異常はなく、開封も良好
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の蓋材の例の断面図、第2図は
本考案の蓋材の別の例の断面図、第3図は本考案
の蓋材を用いてなる成形蓋の1例の断面図、第4
図は第3図示の成形蓋で密封した包装体の断面
図、第5図は第4図示の包装体を開封した状態を
示す断面図である。 1…ポリプチレンテレフタレートフイルム、2
…ポリ塩化ビニリデンコート未延伸ナイロンフイ
ルム、3…未延伸ポリプロピレンフイルム、4…
共押出し二層フイルム、5…支持層、6…凝集破
壊性シーラント層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 最上層としてのポリプチレンテレフタレート
    フイルムと中間層としてのポリ塩化ビニリデン
    コート未延伸ナイロンフイルム及び未延伸ポリ
    プロピレンフイルムと最下層としての共押出し
    二層フイルムとからなる積層材であり、前記共
    押出し二層フイルムはポリエチレン−ポリプロ
    ピレンブレンドポリマーよりなる凝集破壊性シ
    ーラント層と該ポリエチレン−ポリプロピレン
    ブレンドポリマーとの熱融着性の良好な樹脂よ
    りなる支持層の二層よりなり、且つその支持層
    側面が中間層側に向くように積層されているこ
    とを特徴とする蓋材。 (2) 支持層がエチレン−αオレフイン共重合体よ
    りなることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の蓋材。 (3) 支持層が高密度ポリエチレンよりなることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の蓋材。 (4) 支持層が中密度ポリエチレンよりなることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の蓋材。 (5) 支持層が低密度ポリエチレンよりなることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の蓋材。 (6) ポリプチレンテレフタレートフイルムの厚み
    が30〜150μであり、ポリ塩化ビニリデンコー
    ト未延伸ナイロンフイルムの厚みが20〜50μで
    あり、未延伸ポリプロピレンフイルムの厚みが
    20〜100μであり、支持層の厚みが20〜100μで
    あり、凝集破壊性シーラント層の厚みが3〜
    50μであることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項ないし第5項記載の蓋材。
JP6473382U 1982-04-30 1982-04-30 蓋材 Granted JPS58166425U (ja)

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JP6473382U JPS58166425U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 蓋材

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JP6473382U JPS58166425U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 蓋材

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JPS58166425U JPS58166425U (ja) 1983-11-05
JPS6345305Y2 true JPS6345305Y2 (ja) 1988-11-24

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