JPS634329Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、車両用灯具の分野に利用できるも
のである。

（従来の技術） 激しい振動が加わる車両用灯具には、ソケツト
回りにゴムクツシヨンを設けてバルブの断線を防
止するようにしている。この場合、通常ゴムクツ
シヨンはリフレクタ等で押えてビスでランプハウ
ジングに固定されるが、その組付作業が面倒であ
り、かつビス締めのスペースを必要とし小型の灯
具においては構造上不都合を来たすことがあつ
た。また、灯具の合せ目（ランプハウジングと前
面レンズとの合着部）には、シール用のガスケツ
トが介在させられるが、これまた作業工数を増や
す原因になつている。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、上記した従来の問題点を解決するた
めになされ、ゴムクツシヨン及びシール用ガスケ
ツトの取付けを容易になすことができると共に、
作業工数を減少させ、かつスペースの狭小な灯具
にも余裕をもつて取付けられるようにした構造の
車両用灯具を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 問題点を解決するための本考案の手段は、ソケ
ツトホルダ部とシール用フランジ部を一体成形し
たゴムクツシヨンを、ベースの内側に嵌装し、両
側に取付部を設けたリフレクタを、前記ソケツト
ホルダ部の先端に嵌合すると共に、取付部を前記
ベースのボスにあてがい、ベースの前面側に被せ
たレンズ付きフードを前記ボスにネジ止めするこ
とにより、フードを前記フランジ部に密着させ、
同時に前記ゴムクツシヨン及びリフレクタを固定
したことを要旨とする。

（作用） フードをベースにネジ止めすると、同時にゴム
クツシヨンとリフレクタを固定できるので、取付
作業が容易で能率的であり、かつゴムクツシヨン
に設けたフランジ部がシール作用をなすので、シ
ール用のガスケツトが不要となる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を添付図面により説明す
ると、１は合成樹脂で形成されたベースであり、
第５図に示すようにその前面側にゴムクツシヨン
２の嵌着用凹部１ａが形成され、中央部に孔１ｂ
が穿設され、この孔の両側にはボス１ｃ及び小突
起１ｄがそれぞれ対設されている。ゴムクツシヨ
ン２は、ソケツトホルダ部２ａとシール用フラン
ジ部２ｂとが一体に成形され、ソケツトホルダ部
の前端面には受止面２ｃ及び回り止用の突起２ｄ
が設けられ、フランジ部には前記ボス１ｃに嵌合
する通孔２ｅ及び小突起１ｄに嵌合する凹み２ｆ
が設けられている。このゴムクツシヨン２は、前
記通孔２ｅにボス１ｃを嵌入し、凹み２ｆに小突
起１ｄを嵌めるようにしてベース１の凹部１ａに
嵌装できるようになつている。３はリフレクタで
あり、基部３ａの中央に前記ソケツトホルダ部２
ａの先端に嵌合する孔３ｂが形成され、上端には
反射面３ｃが張り出して形成され、両側には略Ｌ
形の取付部３ｄが形成され、かつその先端面に略
Ｕ形の切欠き３ｅが設けられている。このリフレ
クタ３は、前記孔３ｂにゴムクツシヨン２のソケ
ツトホルダ部２ａの先端部を嵌合すると、基部３
ａは前記受止面２ｃに受止され、取付部３ｄの先
端面は前記ベース１のボス１ｃの先端面に当接さ
れるようになつている。そして、前記突起２ｄに
より、リフレクタ３の誤組み防止と、回り止め防
止がなされる。４はベース１の前面側に被せるよ
うにして取付けるフードであり、第３図に示すよ
うに下面側にはレンズ５が嵌着されている。この
フード４は開口端４ａをベース１に嵌合すると、
内側に形成されたボス４ｂがベース１のボス１ｃ
に対応するようになつており、かつネジ６を差し
込んでボス１ｃに螺着すればフード４を固定でき
るようにしてある。このようにして、フード４を
ベース１に取付けると、前記リフレクタ３の取付
部３ｄの先端面がボス４ｂとボス１ｃとの間に挾
着されてリフレクタ３が固定され、かつゴムクツ
シヨン２も同時に固定される。７はゴムクツシヨ
ン２のソケツトホルダ部２ａに嵌着されたソケツ
トであり、バルブ８を挿着できるようになつてい
る。９はカバーであり、ボス９ａにネジ１０を差
し込み前記ボス１ｃに螺着することによつて、ベ
ース１の背面側に取付けられ、下部にはナンバー
プレート取付部１１が取付けられている。

本考案に係る灯具は、上記のように構成され、
前記ナンバープレート取付部１１に取付けられた
ナンバープレート１２を前記バルブ８により照明
することができる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案はゴムクツシヨン
及びリフレクタを、フードの取付けと同時に固定
できる構造としたので、組付作業がきわめて能率
的であり、リフレクタを別途にネジ止めする必要
がないのでスペースの狭小な小型の灯具にも最適
である。また、ゴムクツシヨンのフランジ部がシ
ール用ガスケツトをも兼ねるので、従来のガスケ
ツトが不要となり、作業工数の削減及びコストダ
ウンを図ることが可能となる。

なお、実施例はライセンスプレートランプにつ
いて述べたが、灯具の種類によつては、前記フー
ドの代りにレンズを用い、かつリフレクタの基部
を反射面に形成して実施することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る灯具の一部破断平面
図、第２図は同じく一部破断正面図、第３図は第
２図のＡ−Ａ線断面図、第４図は側面図、第５図
は要部の分解斜視図である。 １……ベース、１ａ……嵌着用凹部、１ｂ……
孔、１ｃ……ボス、１ｄ……小突起、２……ゴム
クツシヨン、２ａ……ソケツトホルダ部、２ｂ…
…シール用フランジ部、３……リフレクタ、３ａ
……基部、３ｂ……孔、３ｃ……反射面、３ｄ…
…取付部、４……フード、５……レンズ、６……
ネジ、７……ソケツト、８……バルブ、９……カ
バー、１０……ネジ、１１……ナンバープレート
取付部、１２……ナンバープレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケツトホルダ部とシール用フランジ部を一体
   成形したゴムクツシヨンを、ベースの内側に嵌装
   し、両側に取付部を設けたリフレクタを、前記ソ
   ケツトホルダ部の先端に嵌合すると共に、取付部
   を前記ベースのボスにあてがい、ベースの前面側
   に被せたレンズ付きフードを前記ボスにネジ止め
   することにより、フードを前記フランジ部に密着
   させ、同時に前記ゴムクツシヨン及びリフレクタ
   を固定したことを特徴とする車両用灯具。