JPS6310394Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車のライセンスランプの取付
構造に関するものである。

自動二輪車の後部には夜間にライセンス（車両
登録番号プレート）を照明するランプが設けら
れ、ライセンスランプの従来の取り付けはかしめ
付け構造や専用のビス締めが必要で、取付作業が
面倒であつたり組付工数が多く、又部品点数が多
かつたりした。

本考案は以上の如き従来のライセンスランプの
取り付けを改善すべくなされたもので、その目的
とする処は、下向きに開放されたランプケースの
車体側取付壁に開放端迄切り欠いたライセンスラ
ンプ取付用凹欠を設け、該凹欠部に弾性体で抱持
したライセンスランプを嵌挿し、ランプケースの
開放部をレンズで被覆するとともにこれの一部で
弾性体を保持する如くし、部品点数の削減、組付
作業の容易化、ランプの防振、シール性向上を図
つたライセンスランプの取付構造を提供するにあ
る。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動二輪車の後部の斜視図で、実施例
ではシートカウル１を示し、シートカウル１の後
端部の左右にウインカーランプ２，２をこれのレ
ンズがシートカウル側面１ａ及び後面１ｂと一体
感を呈する如く設け、一段起立して設けられた起
立部１ｃの後面にテイルライトユニツト３が設け
られ、これのレンズ部が後面を向く。

ライセンスランプの構造は第２図乃至第６図に
示される如くで、テイルライトユニツト３は車体
側、実施例ではシートカウル１側に取付支持され
たランプボデイ４を備え、ランプボデイ４は後方
に開放された凹球反射面をなす内壁４ａを備え、
底片４ｂはこの上に設けたリブ４ｃ及び開口部４
ｄを介してバルブ５ａ、ソケツト５ｂ及びソケツ
ト５ｂを抱持するクツシヨンラバー５ｃからなる
灯体５の該ラバー部分を保持し、バルブ５ａは内
壁４ａ後方に臨み、ラバー５ｃ上面は底片４ｂ前
端に折曲端をビス止めした押え金具６でも支持さ
れ、ボデイ４の開放後面にはカバー状レンズ７を
被冠してボデイ４の内壁に設けたステー４ｅ及び
レンズ７内壁に設けたステー７ａでビス止め結着
する。

底片４ｂの開放側後端部には一段下つて後方に
延びる延出片８を一体に設け、延出片８の後端部
には下方に支持片９を折曲垂下し、支持片９は底
片４ｂの幅方向長さ一杯に設けられる。支持片９
は中央部に下向きに開放した凹欠９ａを設け、凹
欠９ａは延出片８の下端迄切欠されている。

ライセンスランプユニツト１０はランプ収納体
であるハウジング１１とレンズ１９及び灯体１３
からなる。ハウジング１１は鋼板や不透明な合成
樹脂で下向きに開放された箱状に形成され、これ
の縦に設けられた前片１１ａの中央部には下向き
に開放された凹欠１１ｂが形成され、前片１１ａ
の凹欠１１ｂ左右の部分を止孔１１ｃ，１１ｃで
ビス１７を介して支持片９に取付支持せしめ、凹
欠１１ｂと９ａとを同心的に合せ、凹欠１１ｂは
凹欠９ａより若干小さい。ハウジング１１の上片
１１ｄの内頂部左右には凹状の取付ブラケツト１
８，１８を設ける。灯体１３はバルブ１４、ソケ
ツト１５及びソケツト１５を囲繞する如く設けら
れたクツシヨンラバー１６からなり、クツシヨン
ラバー１６は端断面外形が支持片９の凹欠９ａに
嵌合する形状をなし、基部外周にフランジ部１６
ａを、先部上にフランジ部１６ｂを備え、フラン
ジ部１６ｂの上流に少くとも上面及び左右側面に
溝１６ｃを備える。バルブ及びソケツトを装着し
た状態でラバー１６を溝１６ｃでハウジング１１
の凹欠１１ａ縁辺を挾む如く凹欠１１ｂの開放
側、即ち下側から嵌挿し、フランジ部１６ａ，１
６ｂの頂面を延出片８の下面に当て、溝１６ｃの
前方部は支持片９の凹欠１１ｂを通つて前方に延
出される。バルブ１４はハウジング１１内のブラ
ケツト１８，１８間に臨む。

ハウジング１１の下からこれの開放部１１ｅ全
面を覆う如くレンズ１９を被ぶせ、レンズ１９は
前方への延出部１９ａを備え、延出部１９ａをラ
バー１６のフランジ部１６ａ手前の下面に当て、
延出部１９ａの基部に設けた溝１９ｂにハウジン
グ１１の前片１１ａ下端を係合する。レンズ１９
の上面左右には予じめステー１９ｃ，１９ｃが突
設され、下面からビス２０をステー１９ｃ，１９
ｃ内に通してブラケツト１８，１８にレンズ１９
を結着する。かくしてレンズ１９はハウジング１
１に結合され、灯体１３のラバー１６下からこれ
を保持し、ラバー１６はこれと併せて凹欠１１ｂ
で前後方向を規制され、且つシールを行い、灯体
部のシールは溝１１ｂ、レンズ延出片１９ａ、延
出片８とラバーとの接触面で構成されることとな
る。

以上実施例ではライセンスランプユニツト１０
の取付ベースとしてテイルライトユニツト３のラ
ンプボデイ４を用い、これによればテイルライト
とライセンスランプとがユニツト化され、部品点
数の減少が図れるが、上記支持片９を自動二輪車
の車体側に別設しても良い。

以上で明らかな如く本考案によれば、下から灯
体を嵌挿してレンズをビス止めするだけでライセ
ンスランプを組み付けることができ、組付作業が
容易化するとともに、ビスのみで組着するため部
品点数も少なく、且つ特殊なビスやかしめ付け作
業、工具を必要とせず、更にはラバーの上記構造
により防振上有利であり、シール性にも優れる等
多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は自動二輪車の後部の斜視図、第２図はシートカ
ウルを取り外した状態の背面図、第３図は灯体の
斜視図、第４図は第２図４−４線断面図、第５図
は第２図５−５線断面図、第６図はテイルランプ
ユニツトのハウジングの正断面図である。 尚図面中１０はライセンスランプユニツト、１
１は収納体、１１ｂは凹欠、１３は灯体、１６は
弾性体、１９はレンズである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下向きに開放されたランプ収納体の車体側取付
   部に開放端迄切り欠いたライセンスランプ取付用
   凹欠部を設け、該凹欠部に弾性体で抱持したライ
   センスランプを構成する灯体を嵌挿し、収納体の
   開放部を該収納体の支持部で締付支持するレンズ
   で被覆するとともに、該レンズで灯体の一部を支
   持するようにしたことを特徴とする自動二輪車用
   ライセンスランプの取付構造。