JPS6343138Y2 - - Google Patents

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JPS6343138Y2
JPS6343138Y2 JP1982013240U JP1324082U JPS6343138Y2 JP S6343138 Y2 JPS6343138 Y2 JP S6343138Y2 JP 1982013240 U JP1982013240 U JP 1982013240U JP 1324082 U JP1324082 U JP 1324082U JP S6343138 Y2 JPS6343138 Y2 JP S6343138Y2
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chamber
engine
air
air chamber
pressure
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JP1982013240U
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JPS58115421U (ja
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高周波振動領域では動的ばね定数が小
さく、低周波振動領域では減衰係数が大きくて、
振動しや断性能にすぐれた理想的なばね特性を有
する自動車用エンジン支承装置に関する。
自動車用エンジンを防振ゴムにより弾性的に支
持する場合においては、特に機器の起動・停止に
際し、また、支持系の固有振動数付近の周波数成
分を有する励振によつて共振現象が現われ、過大
な振幅が種々のトラブルの原因となることが多
い。
従来はこの種の共振を抑制するために高減衰材
であるゴムを使用していたが、これはクリープや
へたり現象が大きく、また、高周波振動に対して
は弾性率が増大するために振動絶縁性が劣る欠点
があつた。
かゝる欠点の解消をはかるものとして、空気に
よる動的ばね定数を利用した所謂空気ばねが最近
になつて多用される傾向にあるが、従来のものは
設計時点で室容積、ゴム材質、空気室の内圧が決
定されているために、アイドリング時から高速走
行時の間の広範囲な振動領域全般にわたつて均一
な妨振特性を発揮させることはできなく、低域あ
るいは高域に対する防振性能が低下することは避
けられなかつた。
本考案はかゝる従来の問題点に対処して、高低
両周波振動領域いづれにおいても満足し得る防振
特性を発揮することを可能ならしめるべく種々検
討を重ねた結果、ここに案出するに至つたもので
ある。
すなわち、本考案は対向させた上金具・下金具
間に弾性変形し得るゴム筒状体を介在させて気密
一体構造となすことにより、大気とはしや断され
た容積変化が可能な空気室を内部に形成せしめる
一方、前記空気室内に前記両金具に対向させたゴ
ムピストン状体を横設して空気室内を上室と下室
の2室に区切らせるとともに、上金具又は下金具
に一体的な移動可能に連結せしめ、さらにゴムピ
ストン状体に貫通させて上室・下室間を連通せし
め、かつ絞り機能を有するオリフイスを設けてな
り、エンジンを防振的に支承可能となしたエンジ
ンマウントと、前記空気室の下室又は上室に接続
させて空気室の内圧を調節するための給気ライン
とからなつており、この給気ラインは、前記エン
ジンマウントが支承するエンジンの回転数を検出
する回転数検出手段と、検出した回転数に応じて
給気圧力を高域回転数では低く、低域回転数では
高く制御する自動調圧手段とを備えしめたことを
特徴とする。
かくして本考案は高周波振動領域では動的ばね
定数を小さく抑え得る一方、低周波振動領域では
減衰係数を大きくすることが可能となつて、広い
振動領域にわたつて安定した振動しや断性能を発
揮し得るに至つたものである。
かゝる特徴を有する本考案の具体的内容を添付
図面の1例にもとづいて以下詳細に説明する。
第1図は本考案装置を機能的に示したものであ
つて、エンジンマウント1を断面示し、給気ライ
ンを記号示しているが、エンジンマウント1は上
金具2、下金具3、ゴム筒状体4、ゴムピストン
状体5および減圧ダイアフラム9を主要部材とな
し構成される。
上金具2は自動車用エンジンに固定するための
上座であり、一方、下金具3は車体のフレームに
固定するための下座であるが、取付形態はこの逆
とすることも勿論可能である。
ゴム筒状体4は中心に軸6を気密貫挿する孔が
設けられた鼓状をなす筒体に形成されて、上下両
金具2,3間に介在させ、上面は上金具2に、下
部周面は下金具3に夫々気密一体に結合してい
る。但し、このゴム筒状体4の形状は円筒に限定
されなく多角筒形であつてもよい。
そしてこの結合によつて、ゴム筒状体4の下面
部と下金具3とで囲撓される空洞を形成し、該空
洞を容積変化が可能な空気室10に形成してい
る。
次にゴムピストン状体5はゴムによつて適宜形
状に形成していて、該ピストン状体5を、ゴム筒
状体4に上下の気密に貫挿した前記軸6によつて
金具2に一体結合すると共に、前記空気室10内
に横設せしめており、かゝる構造となしたことに
より、空気室10を上室10aと下室10bの2
室に区切らせている。
上記ゴム筒状体4およびゴムピストン状体5は
モールド成型に際して、下金具3に一体固着する
ための剛性環状体7および17を夫々周面部に一
体的に密着させており、ゴムピストン状体5はさ
らに軸6との機械的固着を増大させるために剛性
板8を一体に密着せしめている。
なお、上金具2と軸6とは、嵌合部分を溶接に
より一体化させ、あるいは軸6の頭部に刻設した
ねじ部をエンジンのハウジングあるいは車体のフ
レームにナツト締めで固着させることによつて、
両者2,6を一体とすることができる。
そして、ゴムピストン状体5を収納してなる前
記空気室10内を給気ライン22の給気管に接続
することにより、適当な値の圧力空気を封入せし
める。
かゝる構造としたことによつて、エンジン本体
が振動するときは上金具2を介してゴム筒状体4
が動的な圧縮撓みを受け、また、軸6を介してゴ
ムピストン状体5が上下の圧縮撓みを受けること
となり、上室10aおよび下室10bが夫々容積
変化する。
この容積変化に応じて両室10a,10b内に
存在する圧力空気が出入りさせられると、適切な
減衰能が発揮されるものであつて、そのために図
示例においては、ゴムピストン状体5に貫通させ
て設けた絞り機能を有するオリフイス11によつ
て、両室10a,10b間を連通し、かつ、両室
を大気とはしや断した構造となしており、ゴムピ
ストン状体4の上下振動により、一方の室10a
あるいは10bが増量側に容積変化すると、他方
の室10bあるいは10aが減量側に容積変化す
るのは当然であり、従つてオリフイス11を通過
する空気の流れが正逆反転し、その際に絞り効果
による減衰機能がより一層発揮される。なお、上
記オリフイス11を通過する空気の絞り効果によ
り得られる減衰能の大きさは、下金具3に対する
上金具2の動的変位に対応する上・下室10a,
10bの容積変化の割合に比例し、かつ上・下室
10a,10bの容積に反比例することが、理論
上から明らかであつて、従つて2つの空気室10
a,10bを設けたことによつて相乗的に高い減
衰能が得られることは言うまでもない。
さらに、空気室10内に封入した空気の圧力に
ついては、高くする程低周波振動に対する空気室
10の減衰係数が上昇し、逆に低くして大気圧に
近付ける程、高周波振動に対する動ばね特性が下
がることが実験によつても明らかにされている。
このことは封入気体の圧力と減衰係数とが略々
比例関係に存することを示すものであつて、従つ
て内圧を適当な値に設定することにより、高・低
周波振動の何れにも平均した振動しや断特性を発
揮し得る支承装置を容易に提供し得るものであ
る。
なお、本考案に係るエンジンマウント1は減圧
ダイアフラム9を省略した形態のものも当然包含
されるものである。
しかして、上記減圧ダイアフラム9は第2図に
例示するごとく、柔軟性を有する膜12の両側
に、該膜の変形を制限するための板20,21が
存していて、これをゴムピストン状体5内に配設
せしめて、上方開口部15を上室10aに連通す
ると共に、下室開口部16を下室10bに連通せ
しめている。
かく配設した減圧ダイアフラム9は、機械振動
にもとづく空気室90a,9bの体積変化量の一
部量を吸収することができ、換言するならば有効
な体積変化量を一定量低減することが可能となつ
て、高周波振動領域側においていわゆる空気室の
内圧を極端に上昇しないようにすることが可能な
如き機能を有している。
具体的構造としては、例えば柔軟性を有する
膜、ゴム膜などの両面から一定距離の位置にこの
膜の可動範囲を制限する板が存するようなダイア
フラム、あるいは微小変形では柔軟性を有し、一
定量の変形を超えると急激に張力が増大して変形
し難くなる膜例えばコード入りゴム膜からなる減
圧ダイアフラムが好適である。
一方、給気ライン22については、圧縮機2
3、アキユムレータ24、パイロツト付主リリー
フ弁25およびスプリングオフセツト電磁弁26
を主回路に有すると共に、電磁弁27、パイロツ
ト式切換弁28、第1パイロツトリリーフ弁29
および第2パイロツトリリーフ弁30を制御回路
に有する周知の圧力遠隔制御回路である。
主リリーフ弁25の設定圧力をAとし、第1パ
イロツトリリーフ弁29の設定圧力をB(A>B)
に、第2パイロツトリリーフ弁30の設定圧力を
C(B>C)に夫々調節しているとして、エンジ
ンマウント1が支承しているエンジン(図示せ
ず)の回転数を検出し比例したパイロツト圧力に
変換し得る回転数−圧力変換器によりパイロツト
式切換弁28を切換操作するようにしている。
今、エンジンが低速回転であるとすると、電磁
弁26を励磁し、電磁弁27を消磁の状態となす
ことにより、主回路の空気圧力は主リリーフ弁2
5の設定圧力Aすなわち高段側圧力となり、従つ
てエンジンマウント1の空気室10における減衰
係数は最大となる。
一方、エンジンが中速回転であれば、電磁弁2
6,27を共に励磁し、切換弁28には第1図に
おいて左方のパイロツト室に圧力を加えた図示状
態とすることにより、主リリーフ弁25のベント
圧が設定圧力Bの第1パイロツトリリーフ弁29
に接続されるので、主回路の空気圧力は中段側圧
力となり、前記空気室10における減衰係数は中
速の振動に見合つた適当な値となる。
さらにエンジンが回転を増して高速回転となる
と、切換弁28は右方のパイロツト室に圧力を加
えた状態に切換えられるため、主リリーフ弁25
のベント圧が設定圧力Cの第2のパイロツトリリ
ーフ弁30に接続される結果、主回路の空気圧力
は低段側圧力に転じ、エンジンマウント1におけ
る空気室10の減衰係数は低下すると共に、動的
ばね定数は小さく抑えられる。
このように空気室10内の圧力がエンジンの回
転数によつて自動的に調整される結果、広範囲の
回転数範囲で平均した防振特性を発揮することが
できる。
このようにエンジンの回転数に応じて空気室内
圧力を調節する調圧手段としては、上述した3段
階によるほか低・高2段方式や、無段階的な連続
変化方式も勿論可能であつて、給気ラインの構造
に若干の改変を加えればよく、それ等の方式もま
た本考案に包含されるものである。
叙上の如く、本考案は空気ばねに類するエンジ
ンマウントの空気室内圧力を高周波振動領域では
低く制御することによつて、動ばね特性を小さく
保つて高周波の振幅が小さい振動をしや断する上
に十分な機能が発揮されると共に、低周波振動領
域では空気宿内圧力を高く制御することにより、
減衰係数を増大せしめ、もつて低周波高振幅の振
動をしや断することが可能であり、かくして自動
車の共振点付近はもとより、高・低両周波振動領
域のいずれにも平均かつ安定した防振効果が奏さ
れる。
さらに本考案は空気室内に上・下金具のうちの
一方と一体に移動可能となしたゴムピストン状体
を横設せしめて空気室内を上室と下室の2室に区
切るとともに、前記両室を連通させ、かつ、絞り
機能を有するオリフイスをゴムピストン状体に貫
通して設けたことにより、低周波振動領域に対す
る減衰機能はより一層有効に発揮されて自動調圧
手段との相乗作用が相俟つて防振性能を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置例の態様を示し、エンジン
マウントを断面示し、給気ラインを記号回路示し
てなる装置概要図、第2図は第1図エンジンマウ
ントにおける減圧ダイアフラムの拡大断面図であ
る。 1……エンジンマウント、2……上金具、3…
…下金具、4……ゴム筒状体、5……ゴムピスト
ン状体、10……空気室、10a……上室、10
b……下室、11……オリフイス、22……給気
ライン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 対向させた上金具・下金具間に弾性変形し得る
    ゴム筒状体を介在させて気密一体構造となすこと
    により、大気とはしや断された容積変化が可能な
    空気室を内部に形成せしめる一方、前記空気室内
    に前記両金具に対向させたゴムピストン状体を横
    設して空気室内を上室と下室の2室に区切らせる
    とともに、上金具又は下金具に一体的な移動可能
    に連結せしめ、さらにゴムピストン状体に貫通さ
    せて上室・下室間を連通せしめ、かつ絞り機能を
    有するオリフイスを設けてなり、エンジンを防振
    的に支承可能となしたエンジンマウントと、前記
    空気室の下室又は上室に接続させて空気室の内圧
    を調節するための給気ラインとからなつており、
    この給気ラインは、前記エンジンマウントが支承
    するエンジンの回転数を検出する回転数検出手段
    と、検出した回転数に応じて給気圧力を高域回転
    数では低く、低域回転数では高く制御する自動調
    圧手段とを備えていることを特徴とする自動車用
    エンジン支承装置。
JP1324082U 1982-02-01 1982-02-01 自動車用エンジン支承装置 Granted JPS58115421U (ja)

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JPS58115421U JPS58115421U (ja) 1983-08-06
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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611392Y2 (ja) * 1987-03-26 1994-03-23 東洋ゴム工業株式会社 液体減衰防振マウント
JP2581701Y2 (ja) * 1989-11-16 1998-09-24 フオルクスウアーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト 減衰支持体
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JPS5643026A (en) * 1979-09-17 1981-04-21 Nissan Motor Co Ltd Engine supporting device

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