JPS6340675B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印字装置におけるプラテン機構に関
し、特にスプロケツトピンによつて給送される印
字用紙を取り扱うカツター付プラテン機構に関す
る。

インパクト形印字装置において、スプロケツト
孔を有する印字用紙をプラテンに設けられたピン
に引掛け、給送する様なプラテン機構は公知であ
る。

第１図に公知のプラテン機構が示される。プラ
テン１にはスプロケツトピン２が設けられ、かつ
該プラテン１の近傍にカツター４が配設される。
印字用紙３のスプロケツト孔が引掛けられ、プラ
テン１がａ方向に回転することにより、用紙３が
ｃ方向に給送される。プラテン１の軸方向に移動
する公知のキヤリツジに印字ヘツドが搭載されて
おり、該キヤリツジをパルスモータ等で駆動する
ことにより、インクリボンを介して印字用紙３に
インパクトを与えて、印字がなされる。

また、最近の技術に至つては、同じ印字装置で
種々の用紙巾をした帳票に印字する要求がある
他、印字用紙の無駄をなくすためにカツター４を
できる限りプラテン１に近づけて設けることが行
なわれている。

然るに上述の如き公知の印字装置においては、
プラテン１に直接、ピンを取りつけるために、プ
ラテン１上のピンの間隔は固定となり、同じ印字
装置で任意の幅の印字用紙を使用することができ
ない。

従つて本発明の目的は、叙上の如き従来技術の
欠点を徐去することにあり、印字用紙先端に近い
位置から印字可能にすることにより、用紙の無駄
を減らし、かつ同一の印字装置で任意の幅の印字
用紙を取り扱うことができるプラテン機構を提供
することにある。

本発明はプラテンと用紙送りホイルとを独立し
て設け、用紙送りホイルを移動することにより、
任意の幅の用紙を送ることと同時に、印字位置か
らごく近い位置にカツターを設け、印字済の用紙
を切断する様にしたものである。用紙送りホイル
はピンの出入りが可能であり、印字位置のごく近
くで用紙を切断しても、そのまま継続して用紙を
送ることができる。而して、印字用紙の節約を図
ることができ、またプラテンと用紙送りホイルを
独立させ用紙送りホイルを移動することにより、
任意の幅の用紙を送ることが可能となる。

以下図面を参照して本発明の一実施例について
詳述する。

第２図乃至第３図において、プラテン５はほぼ
台形形状をしており、その両端は図示せざる印字
機構に固定されている。このプラテン５の前面に
印字用紙３がセツトされ、給送される。プラテン
５の背後において該プラテン５の底面の巾ｌより
大なる径を有する一対のスプロケツトホイール６
が配設される。スプロケツトホイール６はスプラ
インシヤフト７上を移動可能となつており、この
スプラインシヤフト７と固定シヤフト１０との間
に掛けられているレバー１１によつて、スプライ
ンシヤフト７上の任意の位置に固定され得る。即
ち、プラテン５にセツトされる印字用紙３の巾に
応じて該レバー１１を移動させ、調整レバー９を
セツトすることによりスプロケツトホイール６は
所定位置に固定される。このスプロケツトホイー
ル６及び調整レバー９を固定する機構については
詳しく図示されていないが、公知の手段によつて
次の様に行なわれる。例えば、調整レバー９はレ
バー１１上に支点をもち、固定シヤフト１０と接
する面で摩擦クラツチを形成する。通常時は固定
シヤフト１０に対しスプリングで押しつけられて
レバー１１を固定シヤフト１０上に固定してい
る。移動時には調整レバー９をスプリングに抗し
て固定シヤフト１０から引き離し、レバー１１と
固定シヤフト１０の固定を解除する。

またレバー１１はスプロケツトホイール６をス
プラインシヤフト７上で固定すると同時に、後述
するスプロケツトホイール６の内部でピン２の出
入りを制御している確動カムの回転を防止してい
る。

スプロケツトホイール６には出入り可能なスプ
ロケツトが設けられ、公知の確動カム機構によつ
て第３図の２点鎖線のようにその出入りが制御さ
れる。これは例えば米国特許第2047233号に開示
されている技術によつて達成され得る。

また、スプロケツトホイール６の上部には用紙
押え８が設けられ、スプロケツトピン２から給送
される用紙３のスプロケツト孔が外れないように
印字用紙３を押えている。更に用紙押え８の後部
即ち、スプロケツト孔とスプロケツトピンとの係
合が外れる位置の直後には、カツター４が設けら
れ印字用紙３の切断位置を印字位置に極力接近さ
せて切断し、用紙の無駄を減らしている。

次に動作について述べるに、用紙３は、まずス
プロケツトホイール６の下側のピン２にかかり、
次に固定プラテンの前面を通過し再びスプロケツ
トホイール６の上側のピン２にかかる。スプロケ
ツトの上側では印字用紙３は用紙押え８により押
えられ、ピンからはずれないように給送される。
印字終了後、用紙３はカツター４で切断される
が、スプロケツト上側のピンに少なくとも左右１
組の送り孔が引つ掛つているため、継続して送る
ことが可能である。

以上説明した如く本発明によれば、スプロケツ
トホイールを可動としたので種々の巾を持つ印字
用紙をプラテン上に案内することができる。ま
た、プラテンの背後に一対のスプロケツトホイー
ルを設け、かつ、このホイール外周に突出可能な
スプロケツトピンで、プラテン前後端の印字用紙
のスプロケツトを引掛けるようにしたので、プラ
テン機構が簡単かつコンパクトになる。更に、ス
プロケツト孔とスプロケツトピンとの係合が外れ
る位置の直後にカツターを配置したので、印字用
紙の無駄をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプラテン機構を示す斜視図、第
２図は本発明の一実施例説明するためのプラテン
機構の斜視図、第３図は第２図の側断面図。２は
ピン、３は印字用紙、４はカツター、５はプラテ
ン、６はスプロケツトホイール、７はスプライン
シヤフト、８は用紙押え、９は調整レバー、１０
は固定シヤフト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プラテンの長手方向に平行に移動可能な少な
   くとも２個のスプロケツトホイールと、該スプロ
   ケツトホイールに設けられたスプロケツトピン
   と、これと係合する印字用紙の両側に設けられた
   スプロケツト穴との係合が外れる位置の近傍に設
   けられたカツターを具備したプラテン機構におい
   て、該スプロケツトピンを該スプロケツトホイー
   ルの回転中心に対して往復動可能にするととも
   に、該スプロケツトホイールが回転する際、該ス
   プロケツトホイールが該プラテンに対向して接触
   している位置においては、該スプロケツトホイー
   ルの円周表面より内側に位置させるようにし、該
   スプロケツトホイールが該プラテンに対向する位
   置の前後の印字用紙と係合する位置においては、
   該スプロケツトホイールの円周表面より外側に位
   置させるようにしたことを特徴とするプラテン機
   構。