JPS63317131A - 電子血圧計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、被測定体の動脈を圧迫するためのカフと、そ
のカフを加圧する加圧手段と、急速排気信号に応答動作
して前記カフ内を急速排気する急速排気手段と、前記カ
フに伝えられる動脈の脈圧を検出するとともに、その検
出出力２を脈圧信号として出力する脈圧センサと、前記
加圧信号および急速排気信号の出力制御と、前記脈圧セ
ンサからの脈圧信号の処理制御とを行う制御手段とを具
備した電子血圧計に関する。

（従来技術） 従来のこの種の電子血圧計、例えばオシロメトリック方
式の電子血圧計においては、第５図に示すように制御手
段からの加圧信号に応答動作する加圧手段（加圧ポンプ
）に上りカフ圧を、通常は＋３０〜＋６０　＋ｎＨｇ程
度の最高血圧値よりも高い設定加圧値まで一旦上昇させ
る。そして、その加圧後は微量排気弁により徐々にカフ
内を排気させなから脈圧センサから得られる動脈の脈圧
信号を、制御手段において検出分析して最高血圧値と最
低血圧値とを測定し、その測定終了後はカフ内を急速排
気するようにしていた。

ところが、このような血圧測定では最高血圧値よりも高
い圧力まで一旦、カフの圧力を上昇させるため、外部か
ら目標とする加圧値を設定する必要があり、設定した加
圧値が適切でなくて低すぎると、最高血圧値が決定でき
ず、また逆に不必要に高すぎると、被測定者の苦痛が増
し、またうっ血が生じ、正しい血圧測定ができなくなる
。

上記のような問題点を解決するためにカフの圧力を上昇
させる過程において前記脈波を検出し血圧測定を行う方
法が提案されている。

すなわち、前記微量排気弁により、カフ圧を減少させる
のと同程度の速度で加圧ポンプによりカフ圧を上昇させ
ながら、脈波を検出し血圧を測定しようとするものであ
る。しかし、このような血圧値測定では、加圧ポンプの
機械的動作に伴って発生する雑音が電気的な雑音成分と
して前記脈圧信号と共に制御手段に入力されてしまうと
、制御手段ではその雑音成分により正確な血圧値測定が
できなくなる。

このようなことを防止して正確な血圧値測定を行うため
には、その雑音成分を脈圧信号から電気的に弁別すると
よいのであるが、そのような弁別は必ずしも容易ではな
く特に家庭用電子血圧計の場合には低コスト化を図る必
要からも高価な弁別手段を用いることは難しいものであ
った。

（発明の目的） 本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、
血圧値測定時には加圧手段の動作を停止させることによ
り加圧手段からの雑音成分と脈圧センサからの脈圧信号
との弁別を不要にして高価な弁別手段を用いなくても容
易にかつ正確に血圧値測定を行えるようにすることを目
的としている。

（発明の構成） このような目的を達成するために、本発明は被測定体の
動脈を圧迫するためのカフと、加圧信号が加えられるご
とに前記カフに対する加圧圧力値を上げて前記カフを加
圧する加圧手段と、急速排気信号に応答動作して前記カ
フ内を急速排気する急速排気手段と、前記カフに伝えら
れる動脈の脈圧を検出するとともに、その検出出力を脈
圧信号として出力する脈圧センサと、前記加圧信号およ
び急速排気信号の出力制御と、前記脈圧センサからの脈
圧信号の処理制御とを行う制御手段とを具備し、 前記制御手段は、前記加圧手段に対して前記加圧信号を
間欠的に出力する加圧信号出力手段と、前記加圧信号出
力手段からの前記加圧信号の出力停止時における前記脈
圧センサからの脈圧信号を処理して最低血圧値と最高血
圧値とを決定する血圧値決定手段と、前記血圧値決定手
段からの血圧値決定終了信号に応答動作して前記急速排
気手段に対して前記急速排気信号を出力する急速排気信
号出力手段とを具備したことを特徴としている。

この構成において、加圧手段は加圧信号が加えられるご
とにカフに対する加圧圧力値を上げる。

そして、制御手段の加圧信号出力手段は、加圧手段に対
して加圧信号を間欠的に出力する。したがって、加圧手
段は加圧動作と加圧動作の停止とを交互に繰り返すこと
によりカフ圧はステップ状に、っまりカフ圧上昇とカフ
圧上昇停止とを交互に繰り返して上昇させられる。

そして、制御手段の血圧値決定手段は、加圧信号出力手
段からの加圧信号の出力停止時における脈圧センサから
の脈圧信号を処理して最低血圧値と最高血圧値とを決定
し、その血圧値決定終了後にその血圧値決定手段から与
えられる血圧値決定終了信号に応答動作して急速排気手
段がカフ圧を急速排気する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。第１図は本発明の実施例に係る電子血圧計の回路図で
あり、第２図は第１図の制御手段の回路図である。これ
らの図において、符号２は被測定体の動脈を圧迫するた
めのカフ、４は加圧信号が加えられるごとにカフ２に対
する加圧圧力値を上げてカフ２を加圧する加圧手段とし
ての加圧ポンプ、６は急速排気信号に応答動作してカフ
２内を急速排気する急速排気手段としての急速排気弁、
８はカフ２に伝えられる動脈の脈圧を検出するとともに
、その検出出力を脈圧信号として出力する脈圧センサ、
１０は前記加圧信号および急速排気信号の出力制御と、
脈圧センサ８からの脈圧信号の処理制御とを行う、マイ
クロコンピユー。

夕で構成された制御手段である。このマイクロコンピュ
ータは、通常、ＣＰＵ、ＲＡＭおよびＲＯＭで構成され
ている。ＣＰＵは全体の動作をプログラムに従ってデー
タを処理制御し、ＲＡＭは各種データを記憶し、ＲＯＭ
はＣＰＵの動作手順のプログラムを記憶している。この
実施例におけるマイクロコンピュータはソフトウェア動
作をするのであるが、実施例においてはそのマイクロコ
ンピュータの構成を第２図のようにハードウェア構成で
示している。

１２は血圧値測定のために操作されて制御手段１０に対
して操作信号を出力する操作スイッチ、１４は制御手段
ｌＯからの血圧値表示信号に応答動作して血圧値を表示
する表示装置である。なお、！６はカフ２と加圧ポンプ
４と急速排気弁６とを連通接続する空気パイプである。

次に、制御手段１０の構成について第２図を参照して説
明する。第２図において、１８は加圧ポンプ４に対して
加圧信号を間欠的に出力する加圧信号出力手段、２０は
加圧信号出力手段１８からの加圧信号の出力停止を検出
し、その出力停止時における脈圧センサ８からの脈圧信
号を分析処理して最低血圧値と最高血圧値とを決定する
血圧値決定手段、２２は血圧値決定手段２０からの血圧
値決定終了信号に応答動作して急速排気弁６に対して急
速排気信号を出力する急速排気信号出力手段、２３は脈
圧信号を検出するとともに、その検出脈圧信号を血圧値
決定手段２０に出力する脈圧信号検出手段、２４は加圧
信号出力手段１８から与えられる加圧信号に応答動作し
てタイマー動作をスタートさせるとともに、タイムアツ
プのときにタイムアツプ信号を脈圧信号検出手段２３に
出力するタイマーである。

次に、実施例の電子血圧計の動作を第３図のフローチャ
ートおよび第４図のカフ圧特性図に従って説明する。

操作スイッチ１２が操作されてその操作スイッチ１２か
らの血圧値測定のための操作信号が制御手段１０１こ与
えられる。操作信号を与えられた制御手段１０は、動作
をスタートする。

ステップｎ１において、制御手段ｌθの加圧信号出力手
段１８は、与えられた操作信号に応答して加圧信号を加
圧ポンプ４に対して出力する。加圧ポンプ４は、その加
圧信号に応答動作してカフ２を加圧する。これにより、
カフ２は第４図に示すようにカフ圧ＰＯに加圧される。

そして、カフ圧がＰＯに到達すると、カフ２に対する加
圧を停止する。なお、第４図において、ＳＯはカフ２の
加圧中、Ｓｌはカフ２の加圧停止５中（そのカフ圧をそ
の加圧値に保持している）、Ｓ２はカフ２内の排気中を
それぞれ示している。

ステップｎ２においては、制御手段１０はタイマー２４
の動作をスタートさせるとともに脈圧信号検出手段２３
において脈圧センサ８の脈圧信号（動脈の拍動による振
動成分を表す信号）が検出されたかどうかを判断する。

脈圧信号が検出されていないと判断（ＮＯ）するとステ
ーツブｎ３に進む。ステップｎ３において、タイマー２
４が一定時間経過によりタイムアツプしたかどうかを判
断する。そして、この一定時間が経過するまでの間は、
加圧ポンプ４の加圧動作が停止されているから、この加
圧動作停止中のステップｎ２において脈圧信号検出手段
２３は脈圧信号の検出を行う。

そして、一定時間経過するまでの間にステップｎ２にお
いて脈圧信号が検出されずに、その一定時間が経過する
とステップｎ３においてＹＥＳと判断して、ステップｎ
４に進む。

ステップｎ４においては、動脈の拍動による振動成分を
検出しないものと処理してステップｎ５に移行する。ス
テップｎ５においては、最高血圧と最低血圧の検出条件
が成立したかどうかを判断する。成立していないと判断
（Ｎｏ）すると、ステップｎ６において、加圧信号出力
手段１８から加圧信号を出力してカフ２を１ステップ分
加圧する。この加圧に上りカフ２は第４図に示すように
カフ圧Ｐ１に加圧される。こののち、ステップ２に戻り
上記各ステップを繰り返すのであるが、カフ２に対する
加圧がカフ圧Ｐ２に到達すると、ステップｎ２において
、脈圧センサ８からの脈圧信号に応答動作して脈圧信号
検出手段２３はその脈圧信号を血圧値決定手段２０に出
力する。血圧値決定手段２０ではその脈圧信号に従って
最低血圧値を決定するとともに、その最低血圧値を記憶
する。次に、ステップｎ５に移行するのであるが、この
ステップｎ５においては、最低血圧検出の条件が成立し
たが最高血圧の検出条件が成立していないので、Ｎｏと
判断してス゛テップｎ６に進み、そのステップｎ６では
カフ圧を１ステップ分だけ加圧する。そして、同様にし
て前記各ステップを繰り返してのちに、カフ圧が加圧Ｐ
３に到達すると、ステップｎ２においては、脈圧信号検
出手段２３からの脈圧信号により血圧値決定手段２０が
最高血圧値を決定するとともに、その最高血圧値を記憶
する。こうして、最低血圧と最高血圧とが決定されると
、ステップｎ５においては、最低血圧と最高血圧との検
出条件が成立したと判断してステップｎ７に移行する。

ステップｎ７では、血圧値決定手段２０が血圧値決定終
了信号を急速排気信号出力手段２２に対して出力する。

急速排気信号出力手段２２はその信号に応答動作して急
速排気弁６を作動させる。これによって、カフ２内が急
速排気される。そして、ステップｎ８においては、血圧
値決定手段２０からは最低血圧値と最高血圧値との表示
信号が表示装置４に与えられ、これによって、表示装置
４は最高血圧値と最低血圧値とを表示する。これにより
、血圧値の測定が終了する。

したがって、この実施例の電子血圧計では、カフ２に対
する加圧動作の停止中に血圧値を測定するから、加圧ポ
ンプ４の作動に伴う雑音成分の弁別を行うことなく、血
圧値を測定することができる。

（効果） 以上説明したことから明らかなように本発明によれば、
血圧値測定時には加圧手段の動作を停止させることから
、加圧手段からの雑音成分と脈圧センサからの脈圧信号
との弁別を不゛要にして高価な弁別手段を用いなくても
容易にかつ正確に血圧値測定を行えることができ、しか
も、最低血圧を測定し、そののちに最高血圧を測定する
とカフを急速排気するから、最高血圧値が被測定者ごと
に相違していても、最高血圧値よりも必要以上に高（カ
フ圧を上げる必要なくして血圧値の測定が可能となり、
したがって、カフ圧による被測定者に対する圧迫感を緩
和してそれによる苦痛を緩和できる電子血圧計を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の実施例に係り、第１図は
その実施例に係る電子血圧計の構成図、第２図は第１図
の制御手段の回路図、第３図は動作説明に供するフロー
チャート、第４図はカフ圧の変化を示す図である。 第５図は従来例の電子血圧計におけるカフ圧の変化を示
す図である。 図中、符号２・・・カフ、４・・・加圧ポンプ、６・・
・急速排気弁、８・・・脈圧センサ、ＩＯ・・・制御手
段、１８・・・加圧信号出力手段、２０・・・血圧値決
定手段、２２・・・急速排気信号出力手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）被測定体の動脈を圧迫するためのカフと、加圧信
   号が加えられるごとに前記カフに対する加圧圧力値を上
   げて前記カフを加圧する加圧手段と、 急速排気信号に応答動作して前記カフ内を急速排気する
   急速排気手段と、 前記カフに伝えられる動脈の脈圧を検出するとともに、
   その検出出力を脈圧信号として出力する脈圧センサと、 前記加圧信号および前記急速排気信号の出力制御と、前
   記脈圧センサからの脈圧信号の処理制御とを行う制御手
   段とを具備し、 前記制御手段は、 前記加圧手段に対して前記加圧信号を間欠的に出力する
   加圧信号出力手段と、 前記加圧信号出力手段からの前記加圧信号の出力停止時
   における前記脈圧センサからの脈圧信号を処理して最低
   血圧値と最高血圧値とを決定する血圧値決定手段と、 前記血圧値決定手段からの血圧値決定終了信号に応答動
   作して前記急速排気手段に対して前記急速排気信号を出
   力する急速排気信号出力手段とを具備したことを特徴と
   する電子血圧計。