JPS6331418B2 - - Google Patents

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JPS6331418B2
JPS6331418B2 JP24325685A JP24325685A JPS6331418B2 JP S6331418 B2 JPS6331418 B2 JP S6331418B2 JP 24325685 A JP24325685 A JP 24325685A JP 24325685 A JP24325685 A JP 24325685A JP S6331418 B2 JPS6331418 B2 JP S6331418B2
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JP
Japan
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glaze
pbo
oxidized silver
mno
tiles
Prior art date
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JP24325685A
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English (en)
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JPS62105938A (ja
Inventor
Hisanori Myawaki
Makoto Myawaki
Harumi Masuda
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MYAWAKI GUREIZU KOGYO KK
Original Assignee
MYAWAKI GUREIZU KOGYO KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はいぶし銀色陶磁器製品およびその製造
方法に関するものである。 (従来の技術) 粘土瓦の表面にうすいいぶし銀色の炭素膜を形
成する方法は、還元焼成と燻化工程を必要として
おり、特に高温における燻化条件と、さらにひき
つづく冷却過程での還元雰囲気の管理に非常に大
きな注意を払わなければならず、そのために、製
品歩留りが悪く大量生産に向かないという欠点が
ある。又、燻化条件や素地土の組成によつては変
色するということがありこの点も品質上の大きな
欠点となつている。 さらには、還元焼成、燻化工程を必須条件とし
ていることにより、同じ粘土瓦である酸化焼成の
釉薬瓦と比較した場合、製造にかかる費用が大き
いという経済上の欠点も大なるものである。 これに対して、現在では燻化工程を必要とせ
ず、酸化焼成でのいぶし銀色釉瓦が提案され、生
産されているが、いぶし銀色という点では、燻化
工程を経たものと比べると未だ不充分である。 かかるいぶし銀色釉瓦について、従来にも特公
昭52−3961号公報、特公昭52−3962号公報、特開
昭53−16015号公報等に例示されている方法があ
るが、これらの方法においてはいずれもCuOを必
須成分として含有しており、為に、外観発色では
いぶし銀色を呈するものの経時的な褪色や、酸に
よる変色が著しく、屋根瓦として、長期間風雨に
露呈される状況下での使用においては決定的な欠
点となつてしまうものである。 近年になつて、MnOがいぶし銀色発色に効果
のある成分として、CuOに代つて使用されてい
る。 CuOを含まない銀色釉についてMnOをいぶし
銀色発色の主成分として用いる方法は特開昭55−
37418号公報に例示されたものがあるが、ここに
例示されている方法は、釉成分の中にPbO、
B2O3を含まないことを特徴としてMnO、TiO2
Cr2O3、V2O5、Fe2O3、CoO、NiO、ZnO、ZrO2
の成分をもつていぶし銀色を得るものである。 又、本発明者は特開昭58−79838号公報におい
てCuOを含まない、無変色、無貫入のいぶし銀色
釉瓦を完成させており、銀色釉の変色防止、貫入
防止に貢献してきたものであるが、ここに例示さ
れている方法は、PbOを含み、MnO、TiO2
ZrO2、Fe2O3、NiO、CoO、MoO、WO4の成分
をもつていぶし銀色を得んとするものである。こ
れらの方法はいずれもMnOのモル数が小さく、
特開昭55−37418号公報に例示されているものは
0.3〜0.4モル程度、特開昭58−79838号公報に例
示されているものでも0.8モル以下である。 このためにMnOのいぶし銀色発色成分として
の効果が充分発現せず、燻化工程をもつて生産さ
れているいぶし銀色瓦に比較して、いぶし銀色と
いう面では不充分であつた。 こうして、酸化焼成で大量生産可能な、環元焼
成、燻化工程をもつて生産されるいぶし銀色瓦に
明度、色調共に近似したいぶし銀色釉瓦が瓦業界
の中で強く求められているのが現状である。 (発明が解決しようとしている問題点) 本発明は以上の欠点を解決し環元焼成、燻化工
程をもつて生産されているいぶし銀色瓦に近似
し、かつ変色のない、いぶし銀色釉瓦等の陶磁器
製品を酸化焼成によつて得る方法を提供するので
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明者は以上の欠点を解決するために鋭意研
究の結果、釉組成をゼーゲル表示で示したときに
アルカリ成分としてMnOを0.9〜1.0モル含み、か
つZr、Ti、VおよびSnの各酸化物、および任意
にSbの酸化物が合計で0.2モル〜1.5モル含むこと
を特徴とする釉薬を使用し、酸化焼成された釉瓦
等の陶磁器製品がすぐれたいぶし銀色を示すこと
を見い出した。 即ち、本発明の釉薬はゼーゲルで表したとき、 0.9〜1.0MnO+PbO 0.9〜1.0MnO+PbO 0.0〜0.1R1 2O+R2O0.02〜0.8Al2O3および/またはFe2O3
0.5〜1.5SiO2 0.0〜0.3B2O3 0.2〜1.5MOX ただし、PbO≦0.3であり、R1 2OはLi2O、K2O
及び/又はNaOを表し、R2OはCaO、BaO、
SrO、MgO及び/又はZnOを表し、MOXはZr、
Ti、V、Snの酸化物及び任意にSbの酸化物の合
計を表す組成を有することを特徴とする。 MnOを釉薬中に飽和するまで添加していくと、
焼成後に釉表面に結晶が析出する。このとき釉組
成中にMnO成分が単独で存在しているときは黒
味を帯びた金属光沢か、つや消し状に発色するの
みである。この状態のときZr、Ti、V、Sn、Sb
の酸化物がMnOと共存すると銀色発色を示すも
のである。 先に出願された特開昭58−79838号公報ではい
ぶし銀色発色に効果のある成分として、Fe、Ni、
Co、Mo、W、Zr、Ti等の酸化物が例示されてお
り、特開昭55−37418号公報ではTi、V、Cr、
Fe、Co、Ni、Zn、Zr、の酸化物がいぶし銀色発
色の補助成分として例示されているが、いぶし銀
色即ち還元焼成、燻化工程を経たいぶし銀色瓦
へ、一層近似させるため、本発明においては、ゼ
ーゲル表示でのアルカリ成分のうち、MnOを0.9
〜1.0モルと規定し、かつSn、Sbの酸化物をいぶ
し銀色発色に効果のある成分として添加すること
にしたものであり、このことによつて発明を完成
させたものである。 MnOを0.9〜1.0モル必要とする本発明におい
て、MnOとTi、Zr、Sn、Sb、Vの酸化物との関
係は重要であり、MnOが0.9モル以下の場合は
Ti、Zr、V、Sn、Sbの酸化物のモル数を合計で
1.4モル以上にしても良好ないぶし銀色は得られ
ず又、Ti、Zn、Sn、Sb、Vの酸化物のモル数が
合計で0.2モル以下の場合はMnOを1モルにして
も黒い発色をするのみである。 MnOと置換可能なアルカリ成分としてPbOが
挙げられる。このPbOは本発明の釉薬において、
融剤としての性質といぶし銀色発色成分としての
性質を合わせもつものであり、特に釉の焼成温度
が1000℃前後のときに釉の耐火度調整といぶし銀
色発色の両方をかねて用いることができる。 又、MnO、PbO以外のアルカリ成分について
は、CaO、BaO、SrO、MgO、ZnO、K2O、
Na2Oおよび/またはLi2Oが合計で0〜0.1モルま
での範囲で用いられる。 PbO、B2O3、SiO2、Al2O3(Fe2O3)成分のモ
ル数については、980℃〜1200℃という釉薬焼成
の設定温度によつて適宜選択することが可能であ
るが、 PbO 0〜0.3モル B2O3 0〜0.3モル SiO2 0.15〜1.5モル Al2O3(Fe2O3) 0.02〜0.8モル の範囲が好ましい。 さらに本発明の釉薬においても、Co、Ni等の
金属の酸化物については釉薬調合を全組成に対し
て3%までなら添加を妨げるものではない。 本発明の釉薬を瓦素地に施釉する際の釉の付着
量は和型桟瓦でJIS53A版(305mm×305mm)で1
枚当り10〜50gが好ましく10g以下では素地の被
覆が不充分となり素地表面が露出し、50g以上で
は釉薬表面が焼成後発泡したり、ハク離したりす
る現象を生ずる。 尚、従来のいぶし銀色釉瓦用の釉薬は付着量が
60〜100gである。 又、釉薬を粉砕混合するときの粒度は細かい方
が良く、10μ以下の粒子を85%以上含む程度に微
粉砕することが好ましい。 従来の釉薬では粒度分布は +10μ 32% 10〜3μ 46% −3μ 22% であり、比較的粗い粒子が用いられている。 本発明の実施例に用いた釉薬の粒度分布は次の
とおりである。 +10μ 1% 10μ〜3μ 17% −3μ 82% 本発明の釉薬は粘土瓦用の素地なら一般に全国
各地で使用されている粘土素地に施釉して用いる
ことが可能であるが、特に次の様な粒度組成をも
つ粘土をもつて成形される素地が好ましい。 +250μ 3%以下 −5μ 50〜60% その理由は、前述の如く本発明の釉薬が従来の
釉薬に比べて、極めてうすい膜厚であるために、
素地土の粒子が粗かつたり、特に成形素地となつ
たときの素地表面に粗い粒子があると、釉薬を施
釉して焼成した後にも釉面の凹凸が目立ち、いぶ
し銀色の発色効果が弱められるからである。 本発明の実施例に使用した粘土の粒度分布は +250μ 2.8% 250〜44μ 18.2% −44μ 79% (うち−5μ 58.3%) である。 さらに素地土の成分的なものとして本発明の釉
薬との濡れ性が良いもの、例えば、珪石分は少な
い程良く、カオリン質の素地土や、MgO成分を
含むステアタイト系の素地土を用いると、一層発
色の良い、いぶし銀色釉瓦が得られるものであ
る。 次に実施例をもつて本発明を具体的に示す。 SiO2 45.06% Al2O3 2.92 B2O3 45.06 K2O+Na2O 6.16 BaO 0.81 なる化学組成をもつフリツトと木節粘土、長石、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化バ
ナジウム、酸化アンチモン、鉛白、石灰、ドロマ
イト、炭酸ストロンチウム、炭酸リチウム、炭酸
バリウム、二酸化マンガン、酸化鉄、アルミナ
粉、酸化ニツケル、酸化コバルトを原料にして第
1表に示す実施例1〜18のゼーゲル表示で表わさ
れる組成の釉薬をポツトミルで湿式粉砕し得たス
リツプを乾燥瓦素地に、和型桟瓦JIS 53A版
(305mm×305mm)1枚当り20〜40gの付着量にな
るよう施釉し、第1表に示した温度で酸化焼成
し、得た瓦を色差計で測定したものが第1表であ
る。酸試験はPH2の希塩酸中に約6時間浸漬し、
乾燥後釉面の状態を観察した。 同様に第2表において比較例と、対照例として
還元焼成、燻化工程で生産されているいぶし銀色
瓦を示す。 色差計で測定されたL、a、bの各値を第2表
に掲載した対照例(従来の還元焼成、燻化工程を
経たもの)と対比すると、比較例に比べかなり近
似している。このことは肉眼で観察した場合と一
致しており、目的のいぶし銀色が得られたことが
定量的にも確認された。
【表】
【表】
【表】
【表】 (発明の効果) 以上の実施例で示した通り、本発明の効果とし
て、 1 還元焼成、燻化工程のいぶし銀色瓦に明度、
色調共に近似したいぶし銀色発色が得られるこ
と、 2 酸化焼成、大量生産が可能であること、 3 変色せず、耐候性があること、 4 釉組成の特に中性成分、酸性成分の選択によ
つて、980℃〜1200℃という広範囲な温度域で
の焼成が可能なこと、 5 膜厚がうすいため、貫入が発生しにくいこ
と、そして 6 屋根瓦のみでなくタイル、陶板、植木鉢等の
陶磁器製品でも上記温度範囲なら使用可能なこ
と が挙げられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゼーゲル表示で表したとき、 0.9〜1.0MnO+PbO 0.9〜1.0MnO+PbO 0.1〜0.0R1 2O+R2O0.02〜0.8Al2O3および/またはFe2O3
    0.5〜1.5SiO2 0.0〜0.3B2O3 0.2〜1.5MOX ただし、PbO≦0.3であり、R1 2OはLi2O、K2O
    および/またはNa2Oを表し、R2OはCaO、
    BaO、SrO、MgOおよび/またはZnOを表し、
    MOXはZr、Ti、V、Snの酸化物および任意に
    Sbの酸化物の合計を表す組成を有することを特
    徴とする、いぶし銀色陶磁器用釉薬。 2 釉薬の粒度分布が +10μ 1% 10〜3μ 17% −3μ 82% である、特許請求の範囲第1項に記載の釉薬。 3 ゼーゲル表示で表したとき、 0.9〜1.0MnO+PbO 0.9〜1.0MnO+PbO 0.1〜0.0R1 2O+R2O0.02〜0.8Al2O3および/またはFe2O3
    0.5〜1.5SiO2 0.0〜0.3B2O3 0.2〜1.5MOX ただし、PbO≦0.3であり、R1 2OはLi2O、K2O
    および/またはNa2Oを表し、R2OはCaO、
    BaO、SrO、MgOおよび/またはZnOを表し、
    MOXはZr、Ti、V、Snの酸化物および任意に
    Sbの酸化物の合計を表す組成を有する釉薬を陶
    磁器製品用素地に施し、980℃〜1200℃で酸化焼
    成することを特徴とする、いぶし銀色陶磁器製品
    の製造方法。 4 釉薬の粒度分布が +10μ 1% 10〜3μ 17% −3μ 82% である、特許請求の範囲第3項に記載の方法。 5 陶磁器製品用素地の粒度分布が +250μ 3%以下 −5μ 50〜60% である、特許請求の範囲第3項に記載の方法。
JP24325685A 1985-10-30 1985-10-30 いぶし銀色陶磁器用釉薬およびいぶし銀色陶磁器製品の製造方法 Granted JPS62105938A (ja)

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JPS62105938A JPS62105938A (ja) 1987-05-16
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