JPS63312204A

JPS63312204A - 空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number: JPS63312204A
Application number: JP62146760A
Authority: JP
Inventors: Fumio Ogawa; 文夫小川; Toru Fukuoka; 徹福岡
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1987-06-11
Filing date: 1987-06-11
Publication date: 1988-12-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は空気入りラジアルタイヤ、特に、小型トラック
用タイヤのトレッドの両側区域に周方向および横断方向
の狭幅の溝により区画された陸部を有するトレンド模様
を備えた空気入りラジアルタイヤの耐摩耗性および耐久
性の向上に関する。

（従来の技術）一般に、空気入りラジアルタイヤ、特に、小型トラック
用のタイヤにおいては、トレンドの側端区域はトレッド
の中央区域より大きい外力を受け、摩耗も早い、また、
トレッドの側端区域は性能上重要な区域であり、特に、
最近、耐摩耗性の向上と、湿潤路面を走行時のトラフシ
ラン性の向上および旋回時の旋回性能の向上、という二
律背反する性能を同時に向上するために、側端区域に狭
幅の溝を設ける試みがなされている。

従来のこのようなタイヤとして、例えば、第６．７図に
示すようなものがある。第６図において、１は空気入り
ラジアルタイヤであり、空気入りラジアルタイヤ１はト
レンド２の表部２ａに周方向に延在する広幅の３本の主
導３と、トレッド２のトレッド端２ａからトレッドＱＭ
　Ｗ　！の１／４までの側端区域５にタイヤ周方向の狭
幅の周溝６と、周溝６に開口しタイヤ周方向に交差する
タイヤ断面方向の狭幅の横溝７とを有している。側端区
域５の周溝６の内方には内方ブロック８が横溝７、主溝
３および周溝６により区画され、周溝６の外方には外方
ブロック９が横溝７、表部２ａおよび周溝６により区画
されている。

本来、このような内方および外方ブロック８．９はあら
ゆる方向からの外力に対してその剛性バランスが均一に
なることが望ましい。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、このような側端区域５のブロック８．９
は、通常の加硫金型により製造されるが、ブロック８．
９を形成する狭幅の周溝６、横溝７および広幅の主溝３
は対応する加硫金型の骨部をアルミニューム材等による
湯流しおよび薄板状の複数のブレードを組合せたものを
用いている。

側端区域５のブロック８．９を有するタイヤ１が車両に
装着され、路面上を回転走行すると、第７．８図に示す
ように、内方ブロック８および外方ブロック９の鋭角部
分８ａおよび９ａは大きい外力を受は周溝６の側壁６ａ
からクランク１０が発生するという問題点がある。

また、加硫金型の骨部が複数ブレードにより構成されて
いると、そのブレードの継目１２に生ずるはみ出しゴム
１３の近傍にクランク故障が発生するという問題点があ
る。

また、内方ブロック８の鋭角部分８ａと鈍角部分８ｂま
たは外方ブロック９の鋭角部分９ａと鈍角部分９ｂとの
間には、摩耗量の差異を生じ、偏摩耗が発生してタイヤ
寿命が短くなるという問題点がある−。

そこで本発明は、トレッドの表部の狭幅の周溝および横
溝により区画される陸部の隅部を面取りすることにより
、陸部の剛性のバランスを取って、クラック故障の発生
および偏摩耗の発生を防止し、タイヤ寿命を大幅に増大
した空気入りラジアルタイヤを提供することを目的とす
る。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは、狭幅な周溝および横溝により区画される
陸部の隅部に生ずるクラック故障および偏摩耗の発生の
原因につき種々研究を行った。その結果、陸部の隅部、
特に鋭角部分の剛性の低下および応力の集中がクランク
故障の発生原因であり、また陸部の隅部の剛性のバラン
スの不良が偏摩耗の発生の原因である°ことを見出した
。

また、狭幅の周溝および横溝は、通常加硫金型の骨部と
して、アルミ材等の湯流し、および薄板状のいわゆるブ
レード等を複数継ぎ合わせて形成した突出体を用い、未
加硫ゴムを加硫する。タイヤの加硫時には、上記骨部の
継ぎ合わせた継目にははみ出しゴムが発生し、このはみ
出しゴムが周溝および横溝の溝壁または溝底に残る。走
行時にこのはみ出しゴムに応力が集中し、さらにクラン
クの発生を促進することを見出した。

本発明者らは、さらに鋭意研究を重ね本発明に到達した
。

すなわち、本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、ト
レッドの表部にタイヤ周方向に延在する少なくとも１本
の狭幅の周溝と、該周溝に開口し周溝に交差するタイヤ
横断方向の狭幅の横溝と、周溝および横溝により区画さ
れる陸部と、を有する空気入りラジアルタイヤにおいて
、陸部が面取りされた隅部を有することを特徴としてい
る。また、前記隅部が周溝および横溝の少なくとも一方
を形成する加硫金型の骨部の継目から少なくとも所定距
離だけ離隔したことが好ましい。

ここに、狭幅の周ｍ１６および横溝１７とは、第４．５
図に示すように、接地時に溝壁１８が互いに接触するよ
うなものであり、これらの溝幅Ｗ１．およびｗｅｔはト
レッドのトレッド幅ＴＷの半分の０．０１倍〜０．１倍
が望ましい０通常は０．７　ｍ重〜２．Ｏｌ−である、
トレッド幅ＴＷの半分の０．０１倍〜０．１倍としたの
は、０．０１倍未満では加硫金型の骨部が薄くなり過ぎ
て骨部の耐久性が低下し、０．１倍を越えると、陸部の
動きが大きく、剛性が小さくなり過ぎるからである。

また、陸部１９の隅部１９ａの面取りの長さは、第４．
５図に示すように、タイヤ断面方向の長さ１１、および
タイヤ周方向の長さｍ＋、をともにトレッド幅ＴＷの半
分の０．０５倍〜０．１５倍が望ましい。これは０．０
５倍未満では陸部１９の隅部１９ａの剛性の向上の効果
が小さく　、０．１５倍を越えると陸部１９の外観の低
下が大きいからである。

また、所定距離とは、第４．５図に示すように、隅部１
９ａを形成する周溝１６と横溝１７との交差する溝中心
点Ｓから近接する陸部１９の角１９ｂ、１９Ｃまたは１
９ｄまでの距離の内で最も大きい最大距ＭＲのことであ
り、隅部１９ａを代表する溝中心点Ｓから継目２０まで
の距離ｎ２゜は最大距離Ｒ（所定距離）より大きいこと
が望ましい。所定距離（Ｒ）以上としたのは、Ｒ未満で
は継目のはみ出し等により陸部の隅部１９ａの耐久性能
が低下し、本発明の効果が少ないからである。

また、隅部１９ａの面取りの深さＤＩ９は、第５図に示
すように、隣接する周溝１６の溝深さＤＩ６の５０％〜
１００％が望ましく、好ましくは７０％〜１００　％で
ある。

また、横溝１７の中心線とタイヤ周方向とのなす角度α
１．は９０°〜４５°が望ましく、好ましくは８０゜〜
４５°である。

（作用）本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、トレッドの表
部に設けられた周溝および横溝により区画された陸部が
面取りされた隅部を有するので、トレッドの表部におけ
る陸部の各部分の剛性のバランスが良好であるとともに
陸部の隅部に応力集中も起こらない。このため、走行中
のタイヤの接地部において、陸部の各部分の摩耗は一様
で偏摩耗の発生も起こらず、クランク故障の発生もない
。

また、陸部の隅部が周溝および横溝の少なくとも一方を
形成する加硫金型の骨部の継目から所定距離だけ離隔し
ているので、タイヤの加硫時に周溝および横溝に骨部の
継目にゴムのはみ出しによるはみ出しゴムが発生しても
、はみ出しゴムは隅部の応力集中やクランク故障の発生
を促進することはない。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１〜３図は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一
実施例を示す図であり、タイヤサイズは１８５　Ｒ１４
ｃである。

まず、構成について説明する。第１．２図において、２
１は小型トラック用の空気入りラジアルタイヤであり、
空気入りラジアルタイヤ２１はトレッド２２の表部２２
ａにタイヤ周方向にジグザグ状に延在する３本の主溝２
３と、主溝２３によってタイヤ断面方向に区画される周
方向の２本の中央リブ２４と中央リブ２４の両側の一対
の側端リブ２５とを有している。トレッド２２の側端リ
ブ２５は、トレッド端２２ｂからトレンド２２のトレッ
ド幅ＴＷの１／４までの区域２２Ａに、タイヤ周方向に
延在する１本の狭幅の周溝２６と、周溝２６に開口し周
溝２６に交差するタイヤ横断方向の狭幅の横溝２７と、
周溝２６および横溝２７により区画され周溝２６より内
方に位置するブロック状の内方ブロック（陸部）２８、
および内方ブロック２８より外方に位置する外方ブロッ
ク（陸部）２９を有している。内方ブロック２８を形成
する横４２７の軸線とタイヤ周方向とのなす角度αは７
０°であり、外方ブロック２９を形成する横溝２７の軸
線とタイヤ周方向とのなす角度βは７０”であり、それ
ぞれの横溝２７は周溝２６に開口している。

周溝２６および横溝２７はそれぞれ溝幅Ｗ２６およびＷ
２、約１．５鰭であり、加硫金型には厚さ１．２龍の鋼
鉄製のブレードを固定し、加硫時に未加硫のトレッドゴ
ムを押圧して形成する。３０はブレードを突き合わせた
継目である。内方ブロック２８および外方ブロック２９
はその隅部３１にそれぞれの周縁が鋭角に交差する鋭角
部分２８Ａおよび２９Ａと、それぞれの周縁が鈍角に交
差する鈍角部分２８１および２９、とを有している。こ
れら隅部３１の鋭角部分２８Ａおよび２９Ａは第１．２
図に斜線にて示すように、面取りされた面取り面３２を
有しており、隅部３１の面取り面３２の長さはタイヤ断
面方向の長さβ３．およびタイヤ周方向の長さｍ　３　
、それぞれを６鶴、６關であり、面取りの深さＤｆｆｌ
は近接の周溝２６の深さＤｚｈ　（６，４＠鳳）の７０
％（４，５ｍ層）である。すなわち、内方ブロック２８
および外方ブロック２９は面取りされた面取り面３２を
有する隅部３１を有している。また、Ｓは溝中心点であ
り、溝中心点Ｓは周溝２６および横溝２７により形成さ
れる隅部３１を代表する点であり、周溝２６の溝幅Ｗ０
の中心でかつ、隅部３１の角３１ａおよび３１ｂ間の距
離の中心である。

所定距離は溝中心点Ｓから隅部３１の角３１ａ、３１ｂ
および３１ｃまでの距離の肉量も大きい最大距ＨＲであ
り、ここでは溝中心点Ｓと角３１ｃまでの距離である。

溝中心点Ｓとブレードの継目３０との距離ｎ、。は所定
距離すなわち最大距＠Ｒより大きく、８ｍ−である、前
述以外の構成は通常の空気入りラジアルタイヤと同じで
ある。

次に、作用について説明する。

本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、内方ブロック
２８および外方ブロック２９が面取りされた面取り面３
２を有する隅部３１を備えているとともに、内方ブロッ
ク２８および外方ブロック２９の隅部３１を代表する溝
中心点Ｓからブレードの継目３０までの距離ｎ、。が８
鶴で所定距離Ｒを越えて離隔しているので、側端リブ２
５の内方ブロック２８および外方ブロック２９の鋭角部
分２８Ａおよび２９Ａの近傍の剛性は向上し、鈍角部分
２８８および２９．との剛性バランスは十分である。こ
のため、偏摩耗の発生はな（、溝壁が疲労してクランク
故障の発生もない。

また、内方ブロック２８および外方ブロック２９の隅部
３１の角３１ａが継目３０から十分な距離を有している
ので、継目３０にはみ出しゴムがあってもこれによりク
ランクの発生が促進されることはなく、側端リブ２５に
偏摩耗の発生もない。このため、耐摩耗性能が大幅に向
上するとともに耐久性能が大幅に向上し、タイヤ寿命が
大幅に向上できる。

次に試験タイヤを２種（実施例、比較例）準備して本発
明の効果を確認したので説明する。

試験タイヤの実施例は、第１〜３図に示す前述の実施例
と同じである。また、比較例（従来タイヤ）は第６〜８
図に示すものと同じであり、陸部が面取りした隅部を有
せず、かつ、周溝のブレード継目は隅部に近接したもの
で、これら以外は実施例と同じ構成で同様に製造された
。

試験は、これら試験タイヤについて、陸部の隅部に発生
したクランク故障の長さと、偏摩耗につき試験した。ク
ランク故障の長さは、試験タイヤの試験車に装着し、所
定の旋回走行を５００回行って、隅部のゴムに繰り返し
疲労を与え、走行後のクランク故障の長さを測定した。

また、偏摩耗試験は試験車に装着し、一般道路を４万一
走行後、摩耗量を測定した。試験結果は、それぞれ比較
例のタイヤを１００として指数表示した。クランク故障
の長さは、比較例１００に対して実施例は１４で極めて
僅かであった。また、偏摩耗量は比較例１００に対して
実施例は２０であり、偏摩耗の発生が大幅に減少した。

（効果）以上説明したように、本発明によれば、陸部がその鋭角
部分に面取りした隅部を設けることにより、鋭角部分の
剛性が上昇し、剛性バランスが向上し、クラック故障の
発生を大幅に低減するとともに、偏摩耗量を大幅に減少
できる。このため耐摩耗性能を向上するとともに耐久性
能を向上し、タイヤ寿命を大幅に向上できる。また、狭
幅の溝のブレードの継目を隅部から所定距離だけ離隔す
ることにより、前記本発明の効果をさらに促進できる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一
実施例を示す図であり、第１図はその一部平面図、第２
図はその要部拡大図、第３図は第２図のｍ−ｍ矢視断面
図である。第４．５図はそれぞれ本発明の構成および作
用を説明するための図である。第６〜８図は従来のタイ
ヤを示す図であり、第６図はその一部平面図、第７図は
その要部拡大図、第８図は第７図の■−■矢視断面図で
ある。１６・・・・・・周溝、１７・・・・・・横溝、１８・・・・・・溝壁１．１９・・・・・・陸部、２０・・・・・・骨部の継目、２１・・・・・・空気入りラジアルタイヤ、２２・・・
・・・トレッド、２３・・・・・・主溝、２４・・・・・・中央リブ、２５・・・・・・側端リブ、２６・・・・・・周溝、２７・・・・・・横溝、２８・・・・・・内方ブロック、２９・・・・・・外方ブロック、３０・・・・・・継目、３１・・・・・・隅部、３２・・・・・・面取り面、ｎ２゜・・・・・・継目から溝中心点Ｓまでの距離、Ｓ
・・・・・・溝中心点、Ｒ・・・・・・最大距離（所定距離）。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トレッドの表部にタイヤ周方向に延在する少なく
とも１本の狭幅の周溝と、該周溝に開口し周溝に交差す
るタイヤ横断方向の狭幅の横溝と、周溝および横溝によ
り区画される陸部と、を有する空気入りラジアルタイヤ
において、陸部が面取りされた隅部を有することを特徴
とする空気入りラジアルタイヤ。
（２）前記隅部が周溝および横溝の少なくとも一方を形
成する加硫金型の骨部の継目から少なくとも所定距離だ
け離隔したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
の空気入りラジアルタイヤ。