JPS63308760A - 磁気テ−プの早送り／早戻し方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はＶＨ８方式の磁気記録再生装置に関し、特にシ
リンダに磁気テープを所定角度分巻き付けた記録再生可
能状態にて、該磁気テープの早送り又は早戻しを行う磁
気テープの早送り／早戻し方法に関する。

（ロ）従来の技術 一般に家庭用％インチＶＴＲにおけるテープローディン
グ方式は、βフォーマットで採用されている実開昭６１
−６１６３９号公報に示される様なυローディング方式
と、ＶＨＳフォーマットで採用されている特開昭６１−
２１７９５６号公報に開示される様なＭローディング方
式とに大別される。

前者のびローディング方式のテープローディング機構で
は、録画あるいは再生のテープバス形成において摺動部
である固定ポストの巻付は角は小さく、また巻付は角の
大きくなる折返し点の所は回転ローラにできるため全体
としてテープ走行が緩慢になり、テープ巻取り系では、
巻取り側及び供給側の両リール部を各々独立のリールモ
ータを用いて駆動させ、制御系においては、大径の該リ
ールモータの外周部に電気的に反応するプランジャを圧
着させ、前記リールモータの制動を行い、テープの走行
開始及び停止等を電気的にコントロールする。上記のび
ローディング方式では、テープをアンローディングさせ
ることなく希望する画面を捜し出す操作が早（手間がか
からないという利点がある反面、テープを緩慢に走行さ
せるテープパスの形成には部品数が多くなることや、各
ポストの調整等の作業を多（必要とし、高価なモータや
プランジャ等を使用するためコスト的に不利となる。

一方後者のＭローディング方式はテープパスの形成にお
いて、一対の傾斜ポストの採用で、かかる部品数を少な
くでき、調整等も容易となる利点を生かすため、テープ
の巻取り系はキャプスタン軸を直接大径モータで定速回
転させ、該キャプスタン軸とピンチローラとの間にテー
プを挟持し、テープを定速で走行させ、更に前記モータ
でアイドラローラを回転させ、該回転方向により、アイ
ドラの首を振らせ、テープを巻回したリールを回転させ
、巻取り及び巻戻しを行う。尚録画再生時においては、
キャプスタン軸の回転により送り出されるテープをリー
ル間のスリップによりたるまないように巻取り、また該
テープの走行安定のために、回転シリンダの入口側のテ
ープテンションとして、リールに摺動スリップをかげる
ことにより、通常約３５〜４５．９−ｃｍのテンション
を与えている。この状態での前記回転シリンダの出口側
のテープテンションは前記入口側の約２倍近くになって
しまうため、テープや回転ヘッドの損傷等を考慮すると
、フルロ−ディング状態でのテープの高速化には限度が
あった。また駆動の面からも、キャプスタンモータの性
能上キャプスタン軸によりテープを送り出す場合、録画
再生時のテープ走行速度より、約１０〜１２倍の該テー
プ走行速度の増速が限界となり、通常の早送り及び早戻
しでは、前記テープ走行速度は録画再生時の３０倍以上
必要となるため、前記テープを前記キャプスタン軸より
離間させ、リールを増速させた回転力で巻き取る必要が
あった。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 前述の従来例のびローディング方式のテープローディン
グ方式では、テープをアンローディングさせることなく
、早送り及び早戻しができ、操作性がよいという利点が
ある反面、テープパスの形成には部品数が多くなり、各
ポストの調整等の作業を多（必要とし、高価なモータや
プランジャ等を使用するため、コストアップを避けられ
ないという問題点が存在し、また従来のＭローディング
方式のテープローディング方式を採用した磁気記録再生
装置ではコスト面では有利となる反面、テープをフルロ
−ディングした状態での早送り及び早戻しは不可能なた
め、該早送り及び早戻しの度にテープアンローディング
を行うため、操作性が悪いという問題点が存在する。

に）問題点を解決するための手段 本発明は前記問題点を解決するためになされたものであ
り、回転磁気ヘッドを備えたシリンダと、該シリンダを
駆動する駆動手段と、記録再生位置に装着されたカセツ
トより磁気テープを引出し前記シリンダ周囲に所定の巻
付は角にわたって斜めに巻きつけ、所定のテープ走行路
を形成する複数組のテープガイド手段と、該テープガイ
ド手段を駆動する駆動手段とを具備した磁気記録再生装
置において、前記磁気テープを前記シリンダに所定の巻
付は角にわたって斜めに巻きつげた状態にて、前記磁気
テープの早送り又は早戻しを行う際、前記磁気テープと
前記シリンダとの摩擦を最小にするために、前記シリン
ダを記録または再生時と同方向に回転させ、前記シリン
ダと前記磁気テープとの間に空気層を介在させうる前記
シリンダの周速度の範囲で、前記シリンダと前記磁気テ
ープの相対速度が最小となるように、前記シリンダの回
転速度を設定することにより前記問題点を解決する。

（ホ）作用 本発明の磁気テープの早送り／早戻し方法では、磁気テ
ープをシリンダに所定の巻付けにわたって巻付けた状態
にて、前記磁気テープを早送り又は早戻しを行う際、前
記磁気テープの損傷を防ぐために前記シリンダと前記磁
気テープとの摩擦の低減のため、前記シリンダを記録ま
たは再生時と同方向に回転させ、該回転速度は前記シリ
ンダと前記磁気テープとの間に空気層を介在させる前記
シリンダと前記磁気テープの相対速度の範囲で該相対速
度が最小となるように設定し、前記摩擦の低減を行う。

（へ）実施例 図面に従って本発明の磁気テープの早送り／早戻し方法
を用いた磁気記録再生装置について説明すると、第１図
は同磁気記録再生装置のテープローディング完了状態を
示す要部平面図、第２図及び第３図は各々同装置に用い
るリール及びリール制御手段の一動作状態を示す要部平
面図、第４図は同装置のテープローディング機構を示す
要部平面図、第５図〜１０図は各々同装置のフルロ−デ
ィング状態で、種々の巻取りテンションにて早送りまた
は早戻しを行った際の、シリンダの回転数とキャプスタ
ンモータへの負荷との特性図、第１１図及び第１２図は
各々早送り及び早戻じの際の、シリンダの周速度と磁気
テープの走行速度との相対速度を示す特性図、第１３図
及び第１４図は各々早送り及び早戻しの際のリールの巻
取りトルクとキャプスタンモータへの負荷を示す特性図
である。

第１図〜第４図について符号及び構成を説明すると、（
１）は磁気ヘッドを搭載したシリング゛、（２）は磁気
テープ、（３）は該磁気テープ（２）を収納したカセッ
）、　（４ａ）（４ｂ）は各々前記磁気テープ（２）を
巻回した供給側リール及び巻取り側１ノール。

（５ａ）（５ｂ）は前記磁気テープ（２）をガイド°溝
（６ａ）（６ｂ）に沿って引出し、前記シリング゛（１
）に所定の巻付は角にわたって斜めに巻付ける複数組の
テープガイド手段、（７ａ）（７ｂＨ！該テ一プガイド
手段（５ａ）（５ｂ）に各々一端を連結されたローディ
ングリンク、（８）はモータ（図示せず）により駆動す
る前記テープガイド手段（５ａ）　（５ｂ）を駆動する
駆動手段としてのテープローディングカムギア、（９）
は該テープローディングカムギア（８）の回動に従動す
るセクタギア、　　（１０）は該セクタギア（９）に噛
合し、前記ローディングリンク（７ａ）の他端を保持し
た第１のギア、（１１）は該第１のギア（１０）と同軸
な第２のギア、　　（１２）は該第２のギア（１１）と
噛合し、前記ローディングリンク（７ｂ）の他端を保持
した第３のギア、（１３ａ）（１３ｂ）は前記第１のギ
ア（１０）及び前記第３のギア（１２）に設けられた圧
接用スプリング、（１４）はインピーダンスローラ、（
１５）はＡＣＥヘッド、（１６）はガイドボスト、（１
７）はキャプスタン軸、（１８）はキャプスタンモータ
、（１９）は前記キャプスタン軸（１７）に圧接するこ
とにより前記磁気テープ（２）を前記キャプスタン軸（
１７）との間で挟持するピンチローラ、（２０）は前記
キャプスタンモータ（１８）よりベル）　（２１）を介
して駆動力を伝達され、前記キャプスタンモータ（１８
）の回転方向の変化により首振りを行（・、前記巻取り
側リール（４ｂ）もしくは前記供給側リール（４ａ）に
圧接し駆動力を伝達するアイドラ、（２２）は基台、　
（２３ａ）（２３ｂ）は各々該基台（２２）に設けられ
た第１の支軸、（２４ａ）　（２４ｂ）は各々前記基台
（２２）に設けられた第２の支軸、（２５ａ）　（２５
ｂ）は前記第１の支軸（２３ａ）　（２３ｂ）に回動可
能に支持された第１のブレーキレバー、（２６ａ）　（
２６ｂ）は各々前記第２の支軸（２４ａ）　（２４ｂ）
に回動自在に支持され。

前記第１のブレーキレバー（２５ａ）　（２５ｂ）に各
々植立されたピン（２７ａ）　（２７ｂ）をカム溝（２
８ａ）　（２３ｂ）にて遊嵌し、突出し片（２９ａ）（
２９ｂ）を設けた第２のブレーキレバー、　（３０ａ）
（３０ｂ）、（３１ａ）　（３１ｂ）は前記第１のブレ
ーキレバー（２５ａ）　（２５ｂ）及び前記第２のブレ
ーキレバー（２６ａ）　（２６ｂ）に取付けられたバッ
ト、（３２ａ）　（３２ｂ）は各々前記第１のブレーキ
レバ（２５ａ）と前記第２のブレーキレバー（２６ａ）
及び前記第１のブレーキレバー（２５ｂ）と前記第２の
ブレーキレバー（２５ｂ）から成るメインブレーキ、（
３３）はローディングモータ（図示せず）の駆動力によ
り回転するカムギア（３４）に従動するブレート、（３
５ａ）　（３５ｂ）は各々該プレート（３３）の摺動に
より前記供給側リール（４ａ）に圧着／離間する第１の
サブブレーキ及び第２のサブブレーキ（３６）は各々前
記プレート（３３）の摺動により前記巻取り側リール（
４ｂ）に圧着／離間する第３のサブブレーキである。

次に本発明の磁気テープの早送り／早戻し方法を用いた
磁気記録再生装置の動作について説明すると、第２図に
示す状態がテープローディングを開始する際の供給側リ
ール（４ａ）及び巻取り側リール（４ｂ）への制御手段
の作動状態であり、前記供給側リール（４ａ）のみより
磁気テープ（２）が引出されるように前記巻取り側リー
ル（４ｂ）にはメインブレーキ（３２ｂ）が圧接し、前
記磁気テープ（２）が引出される際、前記磁気テープ（
２）がたるまないように、第１のサブブレーキ（３５ａ
）及び第２のサブブレーキ（３５ｂ）を両方前記供給リ
ール（４ａ）に圧接させ、テープローディング時に最適
なテープテンシ冒ンを与えた状態にて、モータ（図示せ
ず）を駆動させ、テープローディングカムギア（８）を
回動させれば、セクタギア（９）は従動し、第１のギア
（１の及び第３のギア（１２）は回動じ、ローディング
リンク（７ａ）　（７ｂ）を回動させれば、ガイド溝（
６ａ）（６ｂ）に沿ってテープガイド手段（５ａ）（５
ｂ）は摺動し、前記磁気テープ（２）をシリンダムギア
（３４）は回動じ、プレート（３３）を変位させ。

前記カムギア（３４）がストップモードに停止すれば、
メインブレーキ（３２ａ）は前記供給側リール（４ａ）
に圧接し、前記磁気テープ（２）の引出しを停止させる
。この状態が第１図に示すテープローディング完了状態
であり、この状態より、早送りの釦（図示せず）を押圧
すると、前記モータ（図示せず）は駆動し、前記プレー
ト（３４）を変位させ、メインブレーキ（３２ａ）　（
３２ｂ）の供給側リール（４ａ）及び巻取り側リール（
４ｂ）への圧接を解除させ。

キャプスタンモータ（１８）を再生時の前記磁気テープ
（２）の走行を行う際の回転数で回転させ、第２のサブ
ブレーキ（３５ｂ）を前記供給側リール（４ａ）より離
間させ前記供給側リール（４ａ）にかけるトルクを減少
させることによりテープテンシ薔ンを減少させ、一方シ
リンダ（１）を記録または再生時の回転方向と同方向且
つ記録または再生時の前記シリンダ（１）の回転数（１
８００ｒｌｌりより減速した所定の回転数で回転させた
後、更に前記プレート（３３）は変位し、アイドラ（２
０）への突出片に９ｂ）への係止を解除し、該アイドラ
（２のを前記巻取り側リール（４ｂ）に圧接させた後、
前記アイドラ（２０）は、前述のキャプスタンモータ（
１８）の前記磁気テープ（２）の記録あるいは再生時の
回転数より増速し、通常の早送りの回転数まで前記キャ
プスタンモータ（１８）の回転数を上げ、第３図に示す
早送り状態となる。

また早戻し動作は、同じく第３図に示す状態に、メイン
ブレーキ（３２ａ）　（３２ｂ）及び第３のサブブレー
キ（３６）を位置させ、前記キャプスタンそ一タ（１８
）を５記録あるいは再生時の回転方向と逆方向且つ同一
回転数で回転させ、前記アイドラ（２０）の首振りを行
って、いったん前記突出し部（２９ａ）に係止された後
に、前記アイドラ（２０）は前記供給側リール（４ａ）
に圧接し、前記キャプスタンモータ（１８）を通常の早
戻しの回転数まで増速させて、早戻し動作を行う。以上
が本考案の磁気テープの早送り／早戻し方法を用いた磁
気記録再生装置の早送り及び早戻し動作である。

次に本考案の磁気テープの早送り／早戻し方法について
説明すると、前述の様に磁気テープ（２）の早送り及び
早戻しは、該磁気テープ（２）をシリンダ（１）に巻回
したテープローディング完了状態にて行うのであるが、
当然該シリンダ（２）と前記磁気テープ（２）との摩擦
が問題になる。

そこでＶＨ８方式の磁気記録再生装置の多（の場合、記
録あるいは再生時には、上部シリンダは高速で回転し、
前記上部シリンダの磁気テープ（２）との接触面は鏡面
仕上げになっており、前記磁気テープ（２）は直接キャ
プスタン軸（１７）の回転により送り出され、一定速度
で、走行し、前記上部シリンダと前記磁気テープ（２）
の間には、所定の相対速度を持つと、前記上部シリンダ
と前記磁気テ−プ（２）との間にエアフィルムと呼ばれ
る空気層が介在する。該エアフィルムが形成されれば、
前記上部シリンダと前記磁気テープ（２）との接触抵抗
は小さくなるが、前記エアフィルムの形成には、前記磁
気テープ（２）に与えるテンションここではアイドラ（
２０）が圧接していない側のリールにかげるトルクに左
右され、該トルクが高いほど、より高速の前記相対速度
が必要となるが、前記相対速度を高めることは、前記磁
気テープ（２）へ与える損傷を大きくすることになる。

以上の事実よりテープローディング完了状態にて、磁気
テープ（２）に大きな損傷を与えずに該磁気テープ（２
）を早送り／早戻しするには、シリンダ（１）と前記磁
気テープ（２）との間にエアフィルムを介在させ且つ前
記シリンダ（１）と前記磁気テープ（２）との相対速度
を最小することが必要となる。

ここでＴ−１２０テープを例にして、該Ｔ−１２０テー
プを４分間で巻き取るように、キャプスタンモータ（１
８）を約９０Ｏｒｐｌで定速回転させれば、リールは約
３５０ｒｌ’−の回転数で回転し、磁気テープ（２）の
速度は、リールのハブ径の変化（３２朋〜８２朋以内）
により、巻始め、中間、巻終りになるに従い速くなり、
０．５４　ｍ　／　Ｓ　〜１．４　ｍ　／　Ｓの速度以
内で変化する。このため巻取り側リール（４ｂ）を定速
回転させれば、供給側リール（４ａ）は、該巻取り側リ
ール（４ｂ）の約１７２．６〜２．６倍の回転速度以内
で変化する。よって該供給側リール（４ａ）に付加した
第１のサブブレーキ（３５ａ）のトルクは、供給側ハブ
内のテープ巻き径の変化（３２／８２〜１倍以内）する
ためテープテンションも巻始め、中間１巻終りになるに
従い増加する。第５図〜第１０図では、縦軸は磁気テー
プ（２）の巻取り負荷を示すキャプスタンモータ（２の
の電流（Ａ）であり、横軸はシリンダ（１）の回転数σ
ｐｍ）を示し、第５図、第６図及び第７図は種々のテー
プテンション（供給側リール（４ａ）に各々トルク７ｇ
−１，１４，９−鑞、１８ｇ−のを付加する）で、前述
の様にキャプスタンモータ（１８）の回転数を９０Ｏｒ
ｐＩとしてアイドラ（２０）を介して巻取り側リール（
４ｂ）を回転させれば、巻始め、中間、巻終りという頴
に前記キャプスタンモータ（１８）への負荷は大きくな
る。なぜなら前記シリンダ（１）の回転方向と前記磁気
テープ（２）の走行方向が同一方向であるため、前述の
ように磁気テープ（２）の走行速度が上がれば、前記シ
リンダ（１）の周速度と前記磁気テープ（２）の走行速
度の相対速度は減少するため、エアフィルムは減少し、
シリンタ亀）とテープ（２）の摩擦は増加し、更に前述
の如く、前記供給側リール（４ａ）に付加した前記第１
のサブブレーキ（３５ａ）によるトルクの増加によるテ
ープテンションの増加のためである。また第５図、第６
図及び第７図の比較であるが、第５図が最も前記キャプ
スタンモータ（１８）への負荷は小さいが、供給側リー
ル（４ａ）に７９−ｃｍ程度のトルクを付加した際のテ
ープテンションで早送りを行うと前記磁気テープ（２）
がばたつく恐れがある。第７図に示す該供給側リール（
４ａ）に１８ｙ−α程度のトルクを付加した際のテープ
テンションでは前記キャプスタンモータ（１８）への負
荷は大きくなり。

第６図に示す前記供給側リール（４ａ〕に１４９−α程
度のトルクを付加した際のテープテンションが最も適正
な値と考えられる。第６図を見ると、前記シリンダ（１
）の回転数を上げれば、前記キャプスタンモータ（１８
）への負荷は減少するが、ある回転数を超えれば、負荷
の減少はなくなることがわかる。第８図、第９図及び第
１０図に示す早戻しの場合も早送りの際と同様に、巻始
め、中間。

巻終りになるに従ってキャプスタンモータ（１８）への
負荷は大きくなっていく。これはシリンダ（１）の回転
方向と磁気テープ（２）の走行方向が逆になるため、巻
始め、中間、巻終りになるに従って前記シリンダ（１）
の周速度と前記磁気テープ（２）の走行速度との相対速
度が上がるが、前記シリンダ（１）の回転方向と前記磁
気テープ（２）の走行方向が逆なため、走行摩擦力は増
加するため負荷と。

巻取り側リール（４ｂ）に付加した第３のサブブレーキ
（３６）によるトルクは該巻取り側リール（４ｂ）の径
が太き（なるため大きくなりテープテンションが増加し
たための負荷は前記相対速度の上昇によるエアフィルム
の増加による効果を上まわるためである。また第８図〜
第１０図においても第５図〜第７図と同様にシリンダ（
１）の回転数が上がるに従ってキャプスタンモータ（１
８）への負荷は減少する力瓢ある回転数を超えると負荷
は減少しなくなる。前述のようにキャプスタンモータ（
１８）への負荷を小さく且つシリンダ（１）の周速度と
磁気テープ（２）の走行速度との相対速度を小さくする
には、早送りでは、シリンダ（１）の回転数を９０Ｑ　
ｒｐｌより該シリンダ（１）の回転数を上昇させても。

キャプスタンモータの負荷電流はほとんど低下しないた
め、前記シリンダ（１）の回転数は９００ｒ＋’−程度
が適当と思われ、また前述のようにテープテンションは
、供給側リール（４ａ）へのトルクが１４ｇ−儂程度と
なるように第１のサブブレーキ（３５ａ）の付勢力を調
整した状態にすればよい。一方早戻しについては、シリ
ンダ（１）の回転数は早送り時と同様に９０Ｏｒ！１ｍ
が適当であり、また第１３図及び第１４図に示す巻終り
付近でのリールへのトルクとキャプスタンモータ（１８
）への負荷電流の特性図をシリンダ（１）の各回転数（
０，９０Ｏｒｐｍ。

１８００ｒｉｅｍ、　　３０００ｒｌｌｌｌ）　におい
て示したものであり、第１３図及び第１４図を比較する
と、早送りに比べ、シリンダ（１）と磁気テープ（２）
が逆走性するため、抵抗が増え１巻取り側リール（４ｂ
）に付加するトルクとしては約３．ｊｉ’　−ｃｒｎＯ
差が出ることがわかり、よって第３のサブブレーキ（３
６）による該巻取りリール（４ｂ）へ付加するトルクは
早送りの際より少なめの１１９−、程度になるように、
該第３のサブブレーキ（３６）を調整すればよい。

またシリンダ（１）の回転数を９００甲としてＴ−１６
０テープ（最も走行速度が変化する〕を５分で巻取る際
の、前記シリンダ（１）の周速度と前記磁気テープ（２
）の走行速度との相対速度（縦軸）と時間（横軸）との
関係を第１１図及び第１２図に各々早送り及び早戻しの
場合を示し斜線部が前記相対速度である。

以上の結果より、前述の本発明の磁気テープの早送り／
早戻し方法を用いた磁気記録再生装置において、シリン
ダ（１）に磁気テープ、（２）をフルロ−ディングした
状態にて、該シリンダ（１）を９０Ｑ　ｒｐｌ程度の回
転数で回転させた状態で、早送りの際は供給側リール（
４ａ）に第１のサブブレーキ（３５ａ）により１４ｇ−
ｃｍのトルクを付加し、早戻しの際は巻取り側リール（
４ｂ）に第３のサブブレーキ（３６）により前述の早戻
りの際よりも３．！ｉ’　−ａｎ少ない１１．Ｆ−ｃｍ
のトルクを与えたテープテンションにて、Ｔ−１２０テ
ープを４分間で巻取る通常の早送り又は早戻しを行うよ
うに、キャプスタンモータ（１８）の回転数を９０Ｏｒ
ｐｍで定速回転させれば、前記シリンダ（１）と前記磁
気テープ（２）の間にエアフィルムと呼ばれる空気層が
形成され、前記キャプスタンモータ（１８）への負荷は
小さいものとなり、且つ前記シリンダ（１）の回転数も
記録再生時（通常１８０Ｃ）ｒｌｌｌ）より半分の９０
Ｏｒｐｍ程度なため前記シリンダ（１）の周速度と前記
磁気テープ（２）の走行速度との速射速度も第１１図及
び第１２図に示すように小さいものとなるため、前記磁
気テープ（２）に大きなダメージを与えずに前記磁気テ
ープ（２）の早送り又は早戻しが、巻始めから巻終りま
で何の支障な（行える。また前述の実施例では、キャプ
スタ／モータ（１８）を９００ｒｌ’ｌで一定速度で回
転させた例を示したが、該キャプスタンモータ（１８）
の回転数を可変とし、巻終り付近で減速すれば１巻終り
時のキャプスタンモータ（１８）の負荷の増加を防ぐこ
とができ、またシリンダ（１）の速度を可変にし、エア
フィルムの量を調整してもよい。

（ト）発明の効果 本発明の磁気テープの早送り／早戻し方法によれば、従
来ＶＨ８方式のＶＴＲでは、磁気テープをアンローディ
ングさせた状態で行っていた該磁気テープの早送り及び
早戻しを、シリンダに磁気テープを所定巻付は角にわた
って斜めに巻付けたフルロ−ディング状態にて早送り及
び早戻しを行うことを可能としたため、従来再生モード
より早送り又は早戻しモードへと移行するには、磁気テ
ープをシリンダよりアンロードする必要が有り、また同
じ（早送り又は早戻しモードより再生モードに移行する
には、該磁気テープを該シリンダにローディングする必
要があり、特に再生モードより早送り又は早戻しモード
より再生モードへ移行の際は、大変操作性が悪く５時間
がかかるのに対し、前述のアンローディング及びローデ
ィングが不要且つ前記シリンダも再生時と同方向に回転
しているため、すぐに再生時の前記シリンダの回転数ま
で増速できるため、操作性が向上し、前述のモードの移
行時間も大幅に短縮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気テープの早送り／早戻し方法を用
いた磁気記録再生装置の要部平面図、第２図及び第３図
は各々同装置に用いるリール制動手段の一動作状態を示
す要部平面図、第４図は同装置のテープローディング機
構を示す要部平面図。 第５図、第６図、第７図、第８図、第９図及び第１０図
は各々同装置のフルロ−ディング状態で。 種々の巻取りテンションにて早送りまたは早戻しを行っ
た際のシリンダの回転数とキャプスタンモータへの負荷
との特性図、第１１図及び第１２図は各々早送り及び早
戻しの際の、シリンダの周速度と磁気テープの走行速度
との相対速度を示す特性図、第１３図及び第１４図は各
々早送り及び早戻しの際の、リールにかげるトルクとキ
ャプスタンモータへの負荷を示す特性図である。 （１）・・・シリンダ、　　（２ル・・磁気テープ、（
３ン・・・カセット、　　（５ａ）（５ｂ）・・・テー
プガイド手段、（８）・・・テープローディングカムギ
ア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、回転磁気ヘッドを備えたシリンダと、該シリンダを
   駆動する駆動手段と、記録再生位置に装着されたカセッ
   トより磁気テープを引出し前記シリンダ周囲に所定の巻
   付け角にわたつて斜めに巻きつけ、所定のテープ走行路
   を形成する複数組のテープガイド手段と、該テープガイ
   ド手段を駆動する駆動手段とを具備した磁気記録再生装
   置において、前記磁気テープを前記シリンダに所定の巻
   付け角にわたつて斜めに巻きつけた状態にて、前記磁気
   テープの早送り又は早戻しを行う際、前記磁気テープと
   前記シリンダとの摩擦を最小にするために、前記シリン
   ダを記録または再生時と同方向に回転させ、前記シリン
   ダと前記磁気テープとの間に空気層を介在させうる前記
   シリンダの周速度の範囲で、前記シリンダと前記磁気テ
   ープの相対速度が最小となるように、前記シリンダの回
   転速度を設定することを特徴とした磁気テープの早送り
   ／早戻し方法。