JPS63293110A - 高強度高靭性低降伏比厚鋼板の製造方法 - Google Patents

高強度高靭性低降伏比厚鋼板の製造方法

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JPS63293110A
JPS63293110A JP12688287A JP12688287A JPS63293110A JP S63293110 A JPS63293110 A JP S63293110A JP 12688287 A JP12688287 A JP 12688287A JP 12688287 A JP12688287 A JP 12688287A JP S63293110 A JPS63293110 A JP S63293110A
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Japan
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less
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steel
temperature
yield ratio
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JP12688287A
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English (en)
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Atsuhiko Yoshie
吉江 淳彦
Yasumitsu Onoe
尾上 泰光
Hirobumi Morikawa
博文 森川
Naoki Doi
直己 土井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 地震に遭遇した場合の建築物の耐震性を高めるためには
、高強度高靭性でかつ降伏比が低い鉄骨および厚鋼板を
構造部材として使用することが有効であることが近年間
らかにされてきた。本発明はこのような強度が高くかつ
降伏比が70%以下の鋼材の製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 建築物の耐震性を高めるためには、構造部材として使用
される鋼材が高強度、高靭性、低降伏比の3つの条件を
具備することが必要である。(溶接学会論文集第3巻(
1985)第3号P589佐藤他;鋼の降伏比が構造性
能におよぼす影響)従来高強度の鋼材を得ることを目的
として焼入れ焼き戻し法が広くおこなわれてきた。この
方法によると高強度、高靭性の鋼材を得ることは可能で
あるが、降伏比は一般に高くなる。これは焼入れによる
マルテンサイト変態に伴って鋼中に導入された転位が、
焼き戻しに伴って析出した炭化物の固着によりその動き
を抑制されるためである。
また焼入れままの鋼は比較的低い降伏比を示すがこの場
合の靭性は極めて低吟、値を示し実用に耐えない。
(発明が解決しようとする問題点) 以上述べたように、従来の厚鋼板の製造技術では高強度
、高靭性、低降伏比の3つの条件を具備する鋼材を得る
ことが不可能であった。
本発明は上記のような従来法の欠点を有利に排除しつる
高強度、高靭性、低降伏比の3つの条件を具備する鋼材
の製造法である。
(問題点を解決するだめの手段) 本発明の要旨は、重量%でC:0.03〜0.25%+
 Si : 0.01〜0.5%、 Mn : 0.6
〜1.8%。
At:0.005〜0.1%、N:O,OO1〜o、o
osチ、B:O,0O03〜0.002%を含有し、更
に必要によりNb:o、os%以下、Ti:0.05チ
以下、 Cu : 015%以下、 Ni : 1.5
%以下、 Mo :0.5チ以下、Cr:0.5%以下
、V:0.05%以下の1種または2種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼を、Ac3
点以上でかつ1200℃以下の温度にカロ熱し、Ar3
点+100℃以下でかつAr3点−20℃以上の温度域
で累積圧下率で30%以上の圧下を加え、引続きAr3
点−30゛C以下でかつAr3点−60℃以上の温度域
より、5℃/S以上でかつ30 ℃/ s以下の冷却速
度で、常温以上でかつ400℃以下まで冷却することを
特徴とする厚鋼板の製造方法であり、必要により、冷却
終了後450℃以上でかつ600℃以下の温度域で焼き
戻し処理を行う。
以下本発明について詳細に説明する。
まづ本発明鋼材の成分限定理由について説明する。
Cは鋼材を強化するために不可欠の元素であって、0.
03%未満では所要の高強度が得られにくく、また0、
25%を超えると溶接部の靭性が損なわれるため0.0
3%以上0.25%以下に限定した。
Slは脱酸を促進しかつ強度をあげることで効果的な元
素であるので0.01%以上添加するが、重加しすぎる
と溶接性を劣化させるため0.5%以下にとどめる。
Mnは低温靭性を向上させる元素として有効であるので
0.6チ以上添加するが、1.8%超添加すると溶接割
れを促進させるおそれがあるので、1.8チ以下にとど
める。
Mは脱酸剤として有効であるので0.005%以上添加
するが、過量のMは材質にとって有害な介在物を生成す
るため上限を0.1%とした。
NはMとともに窒化物を生成し結晶粒の微細化に有効で
あるが、過量のNは溶接部の靭性を損なうためo、oo
1%以上o、oos%以下に限定した。
Bは焼入れ性向上のために必要であり、0.0003チ
以上添加するが、適量のBは材質にとって有害な析出物
を生成するため上限をo、oo2%とした。
Nb、Tiはいずれも微量の添加で結晶粒の微細化に有
効であるので、溶接部靭性を劣化させない程度の量を添
加しても良い。そのため添加量の上限はNb、Tiとも
0.05%とする。
、  Cu”、 Ni 、 Cr 、 Moはいずれも
焼入れ性を向上させる元素として知られており、本発明
鋼に添加した場合鋼の強度を上昇させることができるが
、過度の添加は溶接性を損なうことになるため、Cuは
o、5%以下、N1は1.5チ以下、Crは0.5%以
下、MOは0.5−以下に限定した。
Vは析出効果により強度の上昇に有効であるが、過度の
添加は靭性を損なうことになるため、上限を0.05%
とした。
次に本発明の根幹をなす技術思想について述べる。
通常a o Kg/−以上の強度を有する鋼材は、圧延
後の焼入れ焼き戻し処理によシ製造されている。
これはオーステナイト1相の高温状態から焼入れること
により、マルテンサイトまたは下部ベイナイト変態を生
ぜしめ、さらにそれをAc、点以下の温度で焼戻すこと
により、焼き戻しマルテンサイトまたは焼き戻し下部ベ
イナイトまたはそれらの混合した金属組織よりなる鋼材
を得る製造方法である。
しかしこのような焼入れ焼き戻し処理により製造された
鋼材は、高強度、高靭性を有しているものの降伏比は通
常80チ以上と極めて高い値をしめずことが特徴である
。この高降伏比の原因は、焼入れにより導入された転位
が焼戻し処理の際に、析出した炭化物または窒化物が固
着したことによりその動きを抑制されるためである。一
方、焼入れ後の焼戻し処理を省略した場合は、通常靭性
は大幅に劣化するため実用に耐えない。
しかるに本発明者らは、高降伏比の原因となる焼入れ後
の鋼の焼戻し処理を取除き、なおかつ実用に十分耐え得
る高い靭性を有する鋼の製造方法を見出だした。
すなわち上記の化学成分を有する鋼を、Ac3点以上で
かつ1200℃以下の温度に加熱し、Ar3点+100
℃以下でかつAr3点−20℃以上の温度域で、累積圧
下率で30チ以上でかつ99チ以下の圧下を加え、引続
きAr3点−30℃以下でかつM。
点−60℃以上の温度域より5℃/S以上でかつ30’
C/a以下の冷却速度で、常温以上でかつ400℃以下
まで冷却する厚鋼板の製造方法である。
このような製造方法により、焼入れ前に所定の量のフェ
ライト変態を生じせしめ、未変態部のオーステナイトに
十分にCが濃縮した状態より焼入れることにより、フェ
ライトとマルテンサイトおよび下部ベイナイトの混合組
織を得ることが可能となる。
このような混合組織よりなる鋼は高い強度と靭性を示す
のみならず、その降伏比を極めて低く抑えることが可能
である。
以下に製造方法の限定理由を詳細に述べる。
加熱温度は変態点以上であれば良いが、あまり高すぎる
とBの焼入れ効果を減少させるため上限を1200℃と
した。
また焼入れ前に生じるフェライト結晶粒を十分細粒とし
て靭性の向上をはかるため、Ar3点+100℃以下で
かつAr3点−20℃以上の温度域で圧下率で30チ以
上の圧下を加えるものとした。
これはAr3点+100℃以上の温度域での圧延では圧
延による変態後の7工ライト結晶粒の微細化に効果がな
く、Ar3点−20℃以下の温度域での圧延では変態後
の多量のフェライトを圧延してしまうため靭性が劣化す
るためである。
またAr、点+100℃以下でかつAr3点−20℃以
上の温度域での圧下率がso%以下では、圧延による変
態後のフェライト結晶粒の微細化に効果がないため、圧
下率は30%以上と限定した。また圧下率の上限は物理
的に圧下が可能な限界である99チとした。
水冷開始温度を圧延に引続いてAr3点−30℃以下で
かつAr3点−60℃以上の温度域としたのは、この温
度域まで放冷することにより、フェライトの生成量およ
びそれと連動してオーステナイト中に濃縮するC量との
バランスが最適となり、この温度域からの焼入れが焼入
れ後の鋼材の靭性を最良にすることを見出だしたからで
ある。
焼入れ時の冷却速度を5℃/S以上と限定したのは、こ
れ以下の冷却速度では十分なマルテンサイトおよび下部
ベイナイト変態を生じせしめることができないためでる
る。また30℃/8以上の冷却速度では、フェライト以
外の領域は全面マルテンサイト組織になってしまうため
、焼き戻し処理を省略すると高い靭性が得られないため
冷却速度の上限を30℃/8とした。
また水冷停止温度を常温以上でかつ400℃以下とした
のは、400℃以上では十分なマルテンサイトおよび下
部ベイナイト変態を生じせしめることができないためで
ある。また通常の水冷では常温以下までの冷却は困−で
ある。
またこの製造方法により製造された鋼材は、焼戻し処理
をしても従来の製造方法で製造された鋼材のように高い
降伏比を示すことがないため、焼入れ後に焼戻し処理を
してもさしつかえない。
この場合の焼戻し処理は靭性の向上を目的とするもので
はなく、鋼中水素の軽減、残留応力の除去等が目的であ
る。この目的を達成するために焼戻し温度の下限は45
0℃とした。また焼戻し温度が高くなりすぎると降伏比
が低下する傾向があるため上限温度を600℃とした。
この様な製造方法により製造された鋼は高い強度と靭性
を示すのみならず、その降伏比を極めて低く抑えること
が可能であるため、本発明により耐震性の高い建築構造
物用部材として、きわめて有効な鋼材の製造が可能であ
る。
(実施例) 第1表に示す代表的な成分の鋼について、第2表に示す
本発明方法および比較方法を適用した場合、第3表に示
した強度、靭性および降伏比となシ、明らかに本発明鋼
は優れた特性を示した。
(発明の効果) この発明は、以上述べたように構成したから、高い水準
の強度、靭性を有しかつ降伏比の低い、耐震性に優れた
建築物の構造部材を、簡潔なプロセスで製造し得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で C:0.03〜0.25% Si:0.01〜0.5% Mn:0.6〜1.8% Al:0.005〜0.1% N:0.001〜0.008% B:0.0003〜0.002% 残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼を、AC_
    3点以上でかつ1200℃以下の温度に加熱し、Ar_
    3点+100℃以下でかつAr_3点−20℃以上の温
    度域で、累積圧下率で30%以上でかつ99%以下の圧
    下を加え、引続きAr_3点−30℃以下でかつAr_
    3点−60℃以上の温度域より、6℃/s以上でかつ3
    0℃/s以下の冷却速度で、常温以上でかつ400℃以
    下まで冷却することを特徴とする厚鋼板の製造方法。
  2. (2)冷却終了後450℃以上でかつ600℃以下の温
    度域で焼き戻し処理を行う特許請求の範囲第1項記載の
    厚鋼板の製造方法。
  3. (3)重量%で C:0.03〜0.25% Si:0.01〜0.5% Mn:0.6〜1.8% M:0.005〜0.1% N:0.001〜0.008% B:0.0003〜0.002% 更に Nb:0.05%以下 Ti:0.05%以下 Cu:0.5%以下 Ni:1.5%以下 Mo:0.5%以下 Cr:0.5%以下 v:0.05%以下 の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可
    避的不純物よりなる鋼を、Ac_3点以上でかつ120
    0℃以下の温度に加熱し、 Ar_3点+100℃以下でかつAr_3点−20℃以
    上の温度域で、累積圧下率で30%以上でかつ99%以
    下の圧下を加え、引続きAr_3点−30℃以下でかつ
    Ar_3点−60℃以上の温度域より、5℃/s以上で
    かつ30℃/s以下の冷却速度で、常温以上でかつ40
    0℃以下まで冷却することを特徴とする厚鋼板の製造方
    法。
  4. (4)冷却終了後450℃以上でかつ600℃以下の温
    度域で焼き戻し処理を行う特許請求の範囲第3項記載の
    厚鋼板の製造方法。
JP12688287A 1987-05-26 1987-05-26 高強度高靭性低降伏比厚鋼板の製造方法 Pending JPS63293110A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5454883A (en) * 1993-02-02 1995-10-03 Nippon Steel Corporation High toughness low yield ratio, high fatigue strength steel plate and process of producing same
KR100496563B1 (ko) * 2000-12-23 2005-06-23 주식회사 포스코 연속식 열간압연에 의한 저항복비형 고인성 후물강판 제조방법
KR100554756B1 (ko) * 2001-12-27 2006-02-24 주식회사 포스코 세립형 페라이트 고강도 구조용강의 제조방법

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KR100496563B1 (ko) * 2000-12-23 2005-06-23 주식회사 포스코 연속식 열간압연에 의한 저항복비형 고인성 후물강판 제조방법
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