JPS63259A - 野菜貯蔵容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜を新鮮な状態で長期間保存する野菜貯蔵
容器に関するものである。

従来の技術 従来、野菜の保存については、外気環境下に於ける鮮度
の劣化（特に、乾燥による萎縮や高低温障害）を抑制し
て極力長期に保存させるために、冷蔵庫に備えられた野
菜容器に収容することが一般的に行なわれている。以下
この従来例を第５図に従い説明する。１は冷蔵庫本体で
、区画壁２により上方に冷凍室３、下方に冷蔵室４が区
画形成されている。６は前記冷蔵室４に相対して設けら
れた扉である。又、６は前記冷蔵室４の底部に備えられ
た野菜容器である。そして、前記野菜容器６の上部開口
面には、周辺にゴム製パツキンが配設されたガラス製蓋
体７が密接して設けられている。

かかる構成により、野菜容器６はガラス製蓋体７によっ
てほぼ密閉された状態となシ、貯蔵した野菜８が乾燥萎
縮するのは抑制し、且つ冷蔵室４内の冷却作用で野菜容
器６を適度の低温に維持して野菜８を極力長期保存出来
る様に工夫されていた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記の様な構成では、はとんど密閉構造で
あるために、野菜８から蒸散する水蒸気が、前記野菜容
器６の内表面や前記ガラス製蓋体７の内表面に結露して
付着した。これは、前記野菜容器６及び蓋体７の外表面
が前記冷蔵室４内を対流する冷気によって冷却され、−
方前記野菜容器６内は野菜８の呼吸熱の為温度が高く、
野菜容器６、蓋体７の表面に内外で温度差が生じるため
である。そして、前記野菜容器６、蓋体７の内面に付着
した水滴は、自然落下あるいは野菜容器６を着脱する時
の振動等により落下し、貯蔵している野菜８の表面や野
菜容器６の底面に溜まって野菜８が損傷し、ひどい場合
は腐敗に至るという問題点があり、実質的に野菜８が新
鮮な状態で保存される期間はそれほど長くはなかった＠
又へこれとは別に、前記野菜容器６はその蓋体７と合わ
せて冷蔵室４内の所定の位置に固定されて、且つ一般的
には野菜専用に使用されるものであるため、例えば野菜
を多量に貯蔵したい場合にも備え付けの野菜容器６の器
量を超えては貯蔵出来ないという問題点も有していた。

本発明は上記した従来の問題点を解消するものであり、
野菜容器や蓋体内面に付着する結露水を未然に防止し、
野菜を長期保存するとともに、例えば冷蔵庫内の任意の
場所に任意の容量を設定出来る野菜貯蔵容器を提供する
ことを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の野菜貯蔵容器は、
主として疎水性の樹脂薄膜で構成した透出する突起部を
設けたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、貯蔵した野菜から蒸散
作用或いは呼吸作用によって発生する水蒸気が、飽和湿
度分身上は蓋体の透湿膜より透過し、容器や蓋体の内面
に結露せず、容器内が適湿に維持されて野菜が長期保存
出来る。又、容器は蓋体とセットで持ち運びが自在であ
り収容場所が限定されず、容量も任意に選べる。そして
蓋体若しくは容器よシ上方若しくは下方に突出した突起
部によシ野菜貯蔵容器を複数積み重ねて使用しても蓋体
表面と容器底面との間に一定高さの通気路が出来て透湿
作用が損なわれない。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図から第４図に従い説明
する。尚、従来の同一構成については同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略する。

図において、９は野菜貯蔵容器であシ、上面を開口した
樹脂製の容器１０と、この容器１０の開口面を密閉する
蓋体１１で構成される。前記蓋体１１は、多数の貫通孔
を有する樹脂製の平板１２と、この平板１２の片面に溶
着された透湿膜１３と、前記平板１２の外周辺に接着さ
れた樹脂製の枠体１４及びこの枠体１４の四隅に一定の
高さをもって突出する突起部１５によシ構成されている
。

・そして前記容器１０の開口面上端部と、前記蓋体１１
の枠体１４の下端部とが係合して密閉状態が形成される
。ここで、前記透湿膜１３について説明する。前記透湿
膜１３は、シリコン薄膜１６と親水性ナイロン繊維１７
を積層したもので、前記シリコン薄膜１６は約１０’〜
約５０μ程度の膜厚でほとんどアモルファスの鎖状分子
集合体から成シ、これらの分子の集合体が液体を完全に
阻止し、１０〜１０　人の分子間隔によって気体透過性
を有するものである。即ち水蒸気や空気、炭酸ガスが膜
の内外で濃度差があれば透過される性質のものである。

また、親水性ナイロン繊維１７を使用するのは結露を防
止するためである。

又、第３図は前記野菜貯蔵容器９を冷蔵庫に収容した例
であり、野菜８を貯蔵した野菜貯蔵容器９を冷蔵室４内
の任意の位置に積み重ねて収容しており、前記蓋体１１
の四隅の突起部１６で上に積み重ねた容器１０を支持し
ている。そして１８は突起部１５によって形成された通
気路である。

かかる構成において、第３図例についてみると、前記野
菜貯蔵容器９は密閉構造となって容器１０内への冷気の
直接の侵入がなく、貯蔵した野菜８から蒸散した水分に
よシ容器１ｏ内は高湿に保たれる。そして飽和湿度以上
の水分は、蓋体１１の表面の前記透湿膜１３を介して低
湿度である冷蔵室４側へ徐々に透湿していく。従って、
容器１０や゛蓋体１１の内面に結露が生じることがなく
、水滴の落下や水との接触による野菜８の損傷がおこら
ない。こうして、野菜８は乾燥萎縮することなく長期間
に渡って鮮度が維持される。

又、野菜貯蔵容器９は容器１ｏと透湿膜１３を備えた蓋
体１１がセットで持ち運び自在に構成されておシ、冷蔵
室４内の任意の位置に収容して同様の保鮮効果を得るこ
とが出来、専用の野菜容器６が備わっていない冷蔵庫に
ついても任意の容量の野菜貯蔵容器９を収容することで
野菜の長期保鮮機能が付加される。又、既に専用の野菜
容器６が備わった冷蔵庫であっても必要に応じて野菜貯
蔵容器９を追加収容すれば野菜の貯蔵量は任意に増やせ
る。

そして、複数の野菜貯蔵容器９を積み重ねて使用しても
蓋体１１の四隅に設けた突起部１６で上段の容器１ｏを
支持する構造となっているため、蓋体１１の透湿膜１３
の表面と上段の容器１ｏの底面との間には一定の間隔の
通気路１８が形成され、透湿膜１３の透湿作用は損なわ
れず保鮮能力が発揮出来る。

尚、上記例は野菜貯蔵容器９を冷蔵庫に収容したものに
ついて述べたが、冷暗所を選べば冷蔵庫以外でも相当に
野菜の保鮮貯蔵が可能であり、積み重ね設置により大容
量貯蔵にも対応出来る。又、例えば野菜の流通段階や、
近年増加している産地直送販売等の流通手段として適宜
容器の容量を設定すれば、鮮度を落とさずに野菜を流通
させることも可能である。

次に第４図は本発明の野菜貯蔵容器の他の実施例を示す
ものであり、野菜貯蔵容器９′は底部の四隅に一定の高
さを有する突起部１９を設けた容器１０’と、平板１２
′と透湿膜１３及び枠体１４′で構成された蓋体１１′
とよシなシ、複数個積み重ねた場合、蓋体１１′の透湿
膜１３の表面と上段の容器１０′の底面との間には突起
部１９により一定の間隔が生じ、その作用効果ともに前
記実施例と全く同様である。

発明の効果 以上の説明よシ明らかな様に、本発明によると代表例と
して次のような効果を得ることができる。

（１）透湿膜を備えた蓋体で容器を密閉しているため、
容器内は野菜の蒸散作用による水蒸気で高湿状態となり
、余剰水分は透湿膜面より透湿されて容器内に結露が発
生せず、野菜は乾燥萎縮や水滴による損傷なしに長期保
存出来る。

＜２）　　野菜貯蔵容器は複数段積み重ねても蓋体の透
湿膜面の通気路は確保される構造であるためその保鮮能
力が損なわれることがない。

（３）野菜貯蔵容器を任意の数量、冷蔵庫内の任意の場
所に収容することにより野菜保鮮機能を新たに提供、或
いは補充させることが極めて容易に行なえる。

（４）冷蔵庫以外の適当な冷暗所を選定して配置するこ
とにより、相当の野菜保鮮能力を有した広範囲、且つ大
容量の野菜貯蔵の場を実現出来る。

（５）流通手段として利用することにより、流通段階で
の野菜の鮮度劣化を抑制出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す野菜貯蔵容器の斜視図
、第２図は同第１図の野菜貯蔵容器の部分拡大断面図、
第３図は同第１図の野菜貯蔵容器を収容した冷蔵庫の要
部断面図、第４図は本発明の他の実施例を示す野菜貯蔵
容器の斜視図、第５図は従来例を示す冷蔵庫の要部断面
図である。 ９．９′・・・・・・野菜貯蔵容器、１０　、１０’・
・・・・・容器、１１．１１’・・・・・・蓋体、１３
・・・・・・透湿膜、１５゜１９・・・・・・突起部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名９−
−一野呆欝武容呑 １０−−−ｇ　　馬、 ９′−−一野呆巣先Ｖ逆艮 ／σ−−−ｇ呑 ／ｌ′−−−互本 第　４　　図　　　　　　　　　　　　　　　　”−−
包予号二ミ】で１２ｖ女し／９−一一文だ都 ／２’　　９’

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一面を開口した容器と、この容器の開口面を密閉する疎
   水性樹脂膜で構成した透湿膜よりなる蓋体と、前記容器
   若しくは蓋体の一部に、上方若ししは下方に突出する一
   定高さの突起部を設けた野菜貯蔵容器。