JPS62284168A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、野菜を新鮮な状態で長期保存する冷蔵庫に関
するものである。

従来の技術 従来、冷蔵庫の野菜容器は密閉性を向上させることによ
り野菜を長期保存させるようにしてきたが、野菜特に葉
菜類から蒸散する水分が野菜容器の内面や蓋体の内表面
に結露して、野菜が付着した水滴に接触したり、流下し
て野菜容器の底面に溜まった水に浸漬したシして損傷し
てしまう欠点があったため近年、野菜容器の上面開口部
に透湿膜により構成した蓋体を設け、野菜容器内の飽和
湿度以上の水分は透湿膜よシ透湿させて野菜容器内面へ
の結露を抑制しながら野菜の長期保存を図る技術が知ら
れるようになってきた。

以下この技術について、第２図から第４図に従い一例を
説明する。１は冷蔵庫本体で外箱２．内箱３及びこれら
両箱２，３間に充填された断熱材４によって構成されて
いる。６は区画壁で上部に冷凍室ｅ、下部に冷蔵室７を
区画形成している。

８は前記冷蔵室の下部に設けた野菜室で仕切板ｅによっ
て前記冷蔵室７と仕切られている。１０は前記野菜室８
に対向して設けられた扉である。１１はこの扉−１０に
着脱自在に保持される上面を開口した野菜容器であシ、
前記扉１０を引き出すことばよって同時に庫外へ外き出
され野菜の出し入れを行なわせるものである。１２は前
記野菜容器１１の上面開口部に密接して配設された蓋体
であり、多数の貫通孔を有する樹脂製の平板１３と、こ
の平板１３の片面に溶着された透湿膜１４と、前記平板
１３の外周辺に配設された塩化ビニル等のパツキン１６
により構成されている。ここで、前記透湿膜１４につい
て説明する。前記透湿膜１４は、シリコン薄膜１６と親
水性ナイロン繊維１７を積層したもので、前記シリコン
薄膜１６は約１０μ〜約５０μ程度の膜厚でほとんどア
モルファスの鎖状分子集合体から成り、これら鎖状の分
子の集合体が液体を完全に阻止し、１０〜１０３人の分
子間隔によって気体透過性を有するものである。即ち水
蒸気や空気、炭酸ガスが膜の内外で濃度差があれば透過
される性質のものである。また、前記親水性ナイロン繊
維１７を使用するのは結露を防止するためである。次に
、１８は前記冷蔵室７よりの冷気を取り入れる冷気取入
口で、前記仕切板９の奥端面と前記内箱３との間隙で形
成される。

又、１９は前記冷気取入口１８に連通して前記野菜容器
１１の外周に冷気を対流させる冷気対流通路で、２ｏは
この冷気対流通路１９に連通して前記仕切板９の前面に
設けられた冷気戻り口である。

かかる構成において、冷蔵室７よシ冷気取入口１８を介
して取り入れられた冷気は野菜容器１１内に直接流入す
ることなく、冷気対流通路１９を対流する際に外周よシ
野菜容器１１の内部を間接的に冷却した後冷気戻シロ２
０より冷蔵室７内に戻される。又、野菜容器１１内に貯
蔵した野菜から蒸散した水分により野菜容器１１内が高
湿状態になるが飽和湿度以上の水分は蓋体１２の透湿膜
１４を介して容器外へ徐々に透湿していく。こうして、
野菜容器１１内は野菜の保存に適しているといわれるＲ
Ｈ８０〜９５％の湿度に保たれ野菜保　の所期の目的が
達せられる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながらこのように野菜容器１１を外周から間接的
に冷却する構成では、特に冷気取入口１８から取シ入れ
たばかシの低温の冷気が作用する冷気対流通路１９の入
口近傍、即ち野菜容器１１の奥面の温度が他の部分に比
べて低くなる。このため野菜の貯蔵中、野菜容器１１内
の湿度が高湿に保たれている状態では、上面に設けた蓋
体１２の透湿膜１４の透湿作用による容器内面への結露
抑制効果で補い切れず、温度の低い容器奥面に局部的に
結露が生じる。そして、この付着した水滴に貯蔵した野
菜が触れたり、流下して野菜容器１１の底面に溜まった
水に野菜が浸漬したりすれば野菜が損傷してしまうとい
う問題点が透湿膜１４を使用しながらも尚残されていた
。又、これとは別に、仕切板９がよく冷却されており、
又、仕切板９と蓋体１２との間の空間には空気の積極的
な対流がないため、蓋体１２の透湿膜１４を透過した水
蒸気によって仕切板９の裏面に結露が生じ、多量になれ
ば蓋体１２の透湿膜１４の表面に流下して溜まり、透湿
膜１４の作用を大きく阻害してしまうという問題点も有
していた。

本発明は、上記した従来の問題点を解消するものであシ
、野菜容器内面への結露を防止し、且つ冷蔵室との仕切
板裏面への結露による透湿膜作用の劣下を未然に防止し
て野菜を最期保存させることを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、冷蔵室と野菜室
との間の仕切板と、野菜容器上面の開口部に設けた透湿
膜を使用した蓋体との間に冷気を積極的に対流させる冷
気対流通路を設けるものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、野菜容器の外周への冷
気対流量が抑えられ、その分野菜容器上面の蓋体の表面
に冷気が積極的に導かれて蓋体即ち透湿膜面が野菜容器
内面の他の部分よりよく冷却される。こうして野菜容器
内の水蒸気分は温度の低い上面の透湿膜面へ集中して吸
収される。又、同時に透湿膜を透過した水蒸気は冷気対
流によシ積極的に排出され、透過した空間内にはこもら
ない。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図に従い説明する。尚、
従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な
説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。

図において、２１は冷蔵室７からの冷気を野菜容器１１
の外周へ取り入れる第１の冷気取入口で、２２はこの第
１の冷気取入口に連通して野菜容器１１の外周に冷気を
対流させる第１の冷気対流通路である。２３は冷蔵室７
と野菜室８との間を仕切る仕切板で、奥面には第２の冷
気取入口２４゜前面には冷気戻シロ２５を設けている。

２６は、前記第２の冷気取入口２４と冷気戻り口２６に
連通した＠２の冷気対流通路で、前記仕切板２３と、野
菜容器１１の上面開口部に密接して設けた透湿膜１４を
使用した蓋体１２との間に形成される。

又、前記野菜容器１１の外周を対流する第１の冷気対流
通路２２の戻り口も前記冷気戻り口２６を共用する。

かかる構成において冷蔵室Ｔからの冷気は第１゜第２の
冷気取入口２１．２４よシ取り入れられるが、第２の冷
気対流通路２６の方が外周を対流する第１の冷気対流通
路２２より通路長が相当短かく通風抵抗が小さい。この
ため冷気対流量は第２の冷気対流通路２６の方が多くな
シ蓋体に即ち透湿膜１４がよく冷却される。一方、第１
の冷気対流通路２２の対流量は減少するため野菜容器の
奥面もあまり低温にはならず、相対的に蓋体１２の面が
最も低温の場所となり野菜容器内の野菜より生じた水蒸
気の余剰分は透湿膜１４の面に集中して吸収され透過さ
れる。その際野菜容器１１の他の内面には結露を生じな
い。次に透過膜１４を透過した水蒸気分は第２の冷気対
流通路２６内に出てくるが冷気の積極的な対流作用によ
り冷気戻り口２５を介して冷蔵室７内へ排出され、仕切
板２３の裏面にこもって結露を生じさせることがない。

発明の効果 以上の説明よシ明らかな様に、本発明によると次の様な
効果を得ることが出来る。

（１）野菜容器上面の蓋体の透湿膜面を積極的に冷却す
る第２の冷気対流通路を形成したため、野菜容器の他の
部分よりも相対的に透湿膜面が最も低温になり、野菜容
器内の野菜より発生した余剰分の水蒸気は他面に結論せ
ず透湿膜面に集中して吸収透過され、野菜容器内への水
分付着が溜水による野菜の損傷が防止出来る。

＠）形成した第２の冷気対流通路は蓋体の透湿膜面と仕
切板との間であるため透湿膜を透過してきた水蒸気はそ
の場にこもることなく冷気の対流作用で積極的に排出さ
れ、仕切板の裏面に結露が生じない。このため結露水の
流下溜水により透湿膜の作用が阻害されてしまう恐れが
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す冷蔵庫の要部断面図、
第２図は従来例を示す冷蔵庫の要部断面図、第３図は同
冷蔵庫の野菜容器の蓋体の斜視図、第４図は同蓋体の要
部拡大断面図である。 ７・・・・−・冷蔵室、８・・・・・・野菜室、１ｏ・
・・・・・扉、１１・・・・・・野菜容器、１２・・・
・・・蓋体、１４・・・・・・透湿膜、２２・・・・・
・第１の冷気対流通路、２３・・・・・・仕切板、２６
・・・・・・第２の冷気対流通路。 クー澄戯寛 ８−一野禾菫 ノ０　−Ｊ艮 第１図　　　　　　　／ｌ−野キじ４姦、ｔ２−監イ２
ト、 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 冷蔵室と、この冷蔵室の下部に設けた野菜室と、この野
   菜室に対向して取り付けられた扉と、この扉に着脱自在
   に保持される上面を開口した野菜容器と、この野菜容器
   の外周に形成した第１の冷気対流通路と、前記野菜容器
   の上方に位置し前記冷蔵室との間を仕切る仕切板と、前
   記野菜容器の上面開口部に密接して設けた透湿膜よりな
   る蓋体と、この蓋体と前記仕切板との間に形成した第２
   の冷気対流通路より成る冷蔵庫。