JPS63259548A - 画像記録担体用カセツテ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は画像記録担体用カセツテに関し、一層詳細には
、例えば、蓄積性蛍光体シート等の画像記録担体を光密
に保持する筐体と前記筐体に対し開閉自在に設けられる
蓋体とを含み、画像読取装置内等で前記蓋体を開動作す
る際に、筐体内に配設された弾性体の弾発力を介して前
記画像記録担体を搬送系に臨入可能にするよう構成した
画像記録担体用カセツテに関する。

［発明の背景］ 最近、蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を用いて被写体の
放射線画像を得る放射線画像記録再生システムが注目さ
れている。ここで、蓄積性蛍光体とは放射線（Ｘ線、α
線、β線、γ線、電子線、紫外線等）を照射するとこの
放射線工ネルギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光
を照射すると、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光光
を生ずる蛍光体をいう。

前記の放射線画像記録再生システムはこの蓄積性蛍光体
を利用したもので、人体等の被写体の放射線画像情報を
一旦蓄積性蛍光体からなる層を有するシート（以下「蓄
積性蛍光体シート」または単に「シート」という）に蓄
積記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起
光で走査して輝尽発光光を生じさせ、前記輝尽発光光を
光電的に読み取って電気信号を得、この電気信号に基づ
き被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料ある
いはＣＲＴ等の表示装置に可視像として出力させるもの
である。

そこで、このような放射線画像記録再生システムにおい
て、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートか
らその放射線画像を読み取るために具体的には次のよう
な方法が採用されている。

すなわち、蓄積性蛍光体シート上をレーザビーム等の光
ビームで二次元的に走査し、これによって発光する輝尽
発光光をフォトマルチプライヤ等の光検出器で時系列的
に検出して画像情報を得る。そして、前記光ビームの二
次元的走査は、通常、蓄積性蛍光体シートを一方向に機
械的に搬送することにより副走査を行うと共に、−次元
的に前記シートの搬送方向と直交する方向に偏向された
光ビームを照射して主走査を行うことにより達成してい
る。

この場合、予め、蓄積性蛍光体シートはカセツテ内に収
納されており、前記カセツテを介して放射線が照射され
、該シートに被写体の放射線画像が蓄積記録されること
になる。そして、該シートはカセツテ内に収納された状
態で前述した画像読取装置内に装填され、カセツテを開
蓋した後吸着盤等を含む枚葉機構により前記カセツテか
ら取り出されて走査位置へと搬送される。

然しながら、前記枚葉機構では、吸着盤で蓄積性蛍光体
シートを吸着保持してカセツテから取り出すために、真
空発生器を有している。しかも、前記蓄積性蛍光体シー
トをカセツテから確実に送り出すためには前記吸着盤を
リンク等を介して所望の軌跡通りに変位させる必要があ
る。従って、枚葉機構自体が高価なものとなると共に、
相当に複雑化して大型なものとなってしまうという欠点
が指摘される。さらに、画像読取装置等の種々の装置に
このような枚葉機構を設けなければならず、前記装置全
体が大型化し且つその製造コストが高騰するという不都
合が生ずる。

また、従来のＸ線フィルムを用いて放射線画像を行うシ
ステムにおいても、放射線画像の露光記録が行われたＸ
線フィルムはカセツテ内に収納された状態で自動現像装
置等に装填され、その後カセツテより取り出される。結
果的に、このＸ線ブイルム用カセツテにおいても前述し
たカセツテと同様な欠点が露呈している。

［発明の目的］ 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、蓄積性蛍光体シート等の画像記録担体を収納す
る筐体に前記画像記録担体を光密に保持する開閉自在な
蓋体を装着すると共に、前記筐体内に画像記録担体を前
記蓋体側に押圧する弾性体を配設し、装置内で蓋体を開
動する際に前記弾性体の弾発力を介して画像記録担体を
搬送系に臨ませるべく押し出すよう構成することにより
、前記装置内に従来のように複雑な構造からなる枚葉機
構を設ける必要がなく、従って、装置自体の構造を筒素
化して低廉に製造することを可能にし、しかも前記装置
の小型化に適した画像記録担体用カセツテを提供するこ
とを目的とする。

［目的を達成するための手段］ 前記の目的を達成するために、本発明は画像記録担体を
収納する筐体と、前記画像記録担体を光密に保持する開
閉自在な蓋体とを含み、前記筐体内に画像記録担体を載
置する弾性体を配設し、装置内で前記蓋体を開動する際
に、前記弾性体の弾発力により画像記録担体を前記装置
内に設けられた搬送系に臨ませて導出するよう構成する
ことを特徴とする。

次に、本発明に係る画像記録担体用カセツテについて好
適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。

第１図において、参照符号１０は本実施態様に係る画像
記録担体用カセツテを示し、前記カセツテ１０は蓄積性
蛍光体シートＳを収納する室１２を画成する筐体１４と
前記蓄積性蛍光体シートＳを光密に保持する開閉自在な
蓋体１６とを含む。

筐体１４は矩形状に構成される底壁部１８と前記底壁部
１８の４つの側部に立設される側壁部２０ａ乃至２０ｄ
とからなる。この場合、−の側壁部２０ｃに前記蓋体１
６が揺動自在に係着されており、この側壁部２０ｃと直
交する夫々の側壁部２０ｂと２０ｄとに他の側壁部２０
ａに近接して凹部２２ａ、２２ｂが形成される。前記凹
部２２ａ、２２ｂには突起２４ａ、２４ｂが臨入してお
り、前記突起２４ａ、２４ｂに傾斜面２６ａ、２６ｂを
設けておく。なお、側壁部２０ａには夫々の凹部２２ａ
、２２ｂに連通する孔部２８ａ、２８ｂが穿設される。

次いで、厘体１４内に夫々の側壁部２０ｂ、２０ｄの内
面側に摺接するようにして板ばね３０が配設される。こ
の場合、蓄積性蛍光体シートＳの蛍光面側には板ばね３
０が当接した状態で底壁部１８側から放射線が照射され
るため、前記板ばね３０を放射線透過性の材料、例えば
、アルミニウムあるいは樹脂系材料で形成しておく。

板ばね３０の一端３２ａは側壁部２０ｃに近接して底壁
部■８に係着されると共に、その他端３２ｂを側壁部２
０ａから所定間隔離間して前記底壁部１８に摺動自在に
当接している。その際、前記板ばね３０は前記他端３２
ｂ側の端縁部が最も高くなるよう蓋体Ｉ６側に指向して
湾曲形成される。

一方、蓋体１６には筐体１４の凹部２２ａ、２２ｂに臨
入してこの蓋体１６を前記筐体１４に対し固定するため
のロック手段３４ａ、３４ｂが設けられる。

第２図に示すように、前記ロック手段３４ａは筐体部３
６ａを含み、前記筐体部３６ａは蓋体１６の内面部に筺
体１４の凹部２２ａ側に指向して膨出形成される。前記
筐体部３６ａ内にコイルスプリング３８ａが介装される
と共に、この筐体部３６ａに爪部材４０ａの一端部が臨
入する。前記爪部材４０ａの他端部は蓋体１６の端面よ
り外方に突出しており、この他端部に傾斜面４２ａが形
成される。

なお、他のロック手段３４ｂは前述したロック手段３４
ａと同様に構成されるものであり、同一の構成要素には
同一の参照数字にｂを付してその詳細な説明を省略する
。

当該カセツテ１０は基本的には以上のように構成される
ものであり、次に前記カセツテ１０を装填する放射線画
像情報読取装置について以下詳細に説明する。

第３図において、参照符号５０は放射線画像情報読取装
置を示し、前記読取装置５０の略中央部に当該カセツテ
１０を着脱自在に装着するためのカセツテ保持部５２が
設けられる。この場合、カセツテ保持部５２は蓋体１６
のロック手段３４ａ１３４ｂを解除するためのロック解
除手段５４と、前記蓋体１６を開閉するための吸着盤５
６を含む蓋開閉手段とから構成される。前記ロック解除
手段５４は保持体５８ａ、５８ｂと夫々の保持体５８ａ
、５８ｂに嵌合して図示しないアクチュエータの作用下
に摺動変位して筐体１４の孔部２８ａ、２Ｂｂ内に臨入
する押圧ビン６０ａ、６０ｂとからなる。

カセツテ保持部５２の近傍には矢印方向に進退自在な搬
送用ローラ対６２が配設され、前記ローラ対６２に近接
して搬送ベルト６４を含む第１の搬送手段６６が係着さ
れる。さらに、前記第１搬送手段６６の下方には蓄積性
蛍光体シートＳを１枚ずつ収容する複数のシート収容部
６８を有し、カセツテｌＯから取り出される蓄積性蛍光
体シートＳを一時的に収容するための第１のスタッカ７
０が設けられる。前記第１スタツカ７０は図示しないモ
ータ等の駆動作用下に矢印六方向に移動可能に構成され
ている。また、夫々のシート収容部６８に収納されてい
る蓄積性蛍光体シー＋−Ｓは図示しない底板上に載置さ
れており、前記底板を回動することにより、前記シート
Ｓは第１スタツカ７０の下方に設けられる第２の搬送手
段７２を構成する搬送ベルト７４等を介して搬送ベルト
７６側に送り出される。この場合、前記搬送ベルト７６
の端部に近接して読取部７８が設けられる。

前記読取部７８は蓄積性蛍光体シートＳを矢印Ｂ方向（
副走査方向）に搬送する第３の搬送手段８０と走査手段
８２とを含む。前記走査手段８２はレーザ光源８４を含
み、このレーザ光源８４のレーザ光導出側にはレーザ光
８６をシート上に走査するためのミラー８８およびガル
バノメータミラー９０と集光用反射ミラー９２が設けら
れている。さらに、レーザ光８６のシート上の走査位置
には主走査線に沿って光ガイド９４が配設され、前記光
ガイド９４の上部にフォトマルチプライヤ９６が装着さ
れている。

一方、第３搬送手段８０を構成する搬送ベルト９８の端
部には搬送ベル）　１００が設けられ、前記搬送ベルト
１００は一旦水平方向に延在して後大きく鉛直上方向に
延在すると共に、この鉛直上方向に延在する部分に他の
搬送ベル）　１０２が摺接して第４の搬送手段１０４を
形成する。前記搬送ベルト１００の上方には互いに摺接
する一組の搬送ベルト１０６ａ、１０６ｂが配設され、
前記搬送ベルト１０６ａ、　１０６ｂの上方にローラ対
１０８と１１０が所定間隔離間して設けられており、前
記ローラ対１０８と１１０の間には消去部１１２が配設
される。

前記消去部１１２にはナトリウムランプ、タングステン
ランプあるいはクセノンランプ等の消去用光源１１４が
複数個設けられており、読取部７８において放射線画像
を読み取られた蓄積性蛍光体シートＳに残存する放射線
画像を前記消去用光源１１４により消去するものである
。

ローラ対１１０の上方にはさらに第５の搬送手段１１６
を構成する搬送ベルｌ−１１８が設けられており、この
搬送ベル）１１８はその上部側において水平方向に延在
すると共に短尺な搬送ベルト１２０が摺接している。搬
送ベルト１１８の端部には搬送ベルト１２２を含む第６
の搬送手段１２４が設けられ、この第６搬送手段１２４
を介して進行方向を１８０°偏位される蓄積性蛍光体シ
ートＳは第２のスタッカ１２６に搬送されるよう構成さ
れる。

前記第２スタツカ１２６は前述した第１スタツカ７０と
同様に構成され、複数のシート収容部１２８を設けると
共に、図示しないモータ等の駆動作用下に矢印Ｃ方向に
移動自在に構成されている。そして、前記第２スタツカ
１２６の下方向にはローラ対１３０が配設されており、
前記ローラ対１３０に近接して第７の搬送手段１３２が
設けられる。この場合、前記第りｍ送手段１３２は第２
スタツカ１２６から供給される蓄積性蛍光体シートＳを
補助消去部１３４に搬送するものであり、前記補助消去
部１３４には消去用光源１３６が設けられている。さら
に、前記補助消去部１３４を通過する蓄積性蛍光体シー
トＳはローラ対６２を介してカセツテ１０内に収納され
る。

そこで、当該カセツテ１０を放射線画像情報読取装置５
０に装填する作業について説明する。

蓄積性蛍光体シートＳは図示しない画像撮影装置等によ
り所定の被写体の放射線画像情報を蓄積記録した状態で
当該かセッテｌＯ内に光密に保持収納されている。そし
て、この場合、蓄積性蛍光体シー）Ｓに当接する夫々の
板ばね３０は蓋体１６に押圧され、第４図中、二点鎖線
で示すように、他端３２ｂを側壁部２Ｏａ側に近接させ
てその高さを低くして筐体１４内に保持されている。

次いで、第３図に示すように、読取装置５０のカセツテ
保持部５２にカセツテ１０を装填して後、ロック解除手
段５４が駆動される。すなわち、第２図に示すように、
前記ロック解除手段５４の駆動作用下に押圧ピン６０ａ
、６０ｂがカセツテ１０内に変位すると、夫々の押圧ピ
ン６０ａ、６０ｂは筺体１４の孔部２８ａ、２８ｂ内に
進入して爪部材４０ａ、４０ｂに当接する。このため、
前記爪部材４０ａ、４０ｂはコイルスプリング３８ａ、
３８ｂの弾発力に抗して矢印方向に変位し、夫々の突部
２４ａ、２４ｂから離間してロック手段３４ａ、３４ｂ
、が解除される。従って、蓋開閉手段を構成する吸着盤
５６の駆動作用下に蓋体１６が開動作し、カセツテ１０
が読取装置５０内で開成するに至る。

その際、蓋体１６が筺体１４から離間する方向に揺動変
位するため、この蓋体１６に押圧保持されていた板ばね
３０は前記蓋体１６による保持作用から解除され、第４
図中、実線で示すように、上方に湾曲するように変位す
る。この場合、板ばね３０は他端３２ｂ側の端縁部が最
も高くなるように湾曲するため、前記板ばね３０に載置
されている蓄積性蛍光体シートＳは側壁部２Ｏａ側の端
部を上方に傾斜するようにして起き上がることになる。

次に、ローラ対６２を当該カセツテ１０側に変位させ、
前記ローラ対６２により蓄積性蛍光体シートＳの端部を
挟持すると共に、このローラ対６２を矢印方向に回転さ
せて前記蓄積性蛍光体シートＳを第１Ｂ送手段６６側へ
と送り出す。このため、蓄積性蛍光体シー＋−Ｓは前記
第１搬送手段６６を構成する搬送ベルト６４を介して鉛
直下方向に指向して搬送され、第１スタツカ７０を構成
するシート収納部６８内に供給される。そこで、前記搬
送されてきた蓄積性蛍光体シートＳ、あるいは他のシー
ト収容部６Ｂに収納されている蓄積性蛍光体シートＳは
第２搬送手段７２側に送り出され、前記第２搬送手段７
２並びに搬送ベルト７６を介して読取部７８に搬送され
る。

前記読取部７８に至った蓄積性蛍光体シー）Ｓは第３搬
送手段８０を構成する搬送ベルト９８を介して副走査方
向（矢印Ｂ方向）に搬送されると共に走査手段８２が駆
動される。すなわち、レーザ光源８４から導出されるレ
ーザ光８６をミラー８８で反射させてガルバノメータミ
ラー９０に到達せしめ、このガルバノメータミラー９０
の揺動作用下にレーザ光８６を前記シートＳ上でスキャ
ンさせる。これによって、シートＳから放出される輝尽
発光光を直接、あるいは反射ミラー９２で反射させて光
ガイド９４に入射させ、これをフォトマルチプライヤ９
６によって電気信号に変換して、例えば、画像記録装置
等に送給する。

このようにして、放射線画像の読み取りを終了した蓄積
性蛍光体シートＳは搬送ベル目００並びにこれに摺接す
る搬送ベルト１０２を含む第４搬送手段１０４および搬
送ベルト１０６ａ、　１０６ｂを介してローラ対１０８
側に搬送され、さらに前記ローラ対１０８を通過して消
去部１１２に至る。前記消去部１１２では複数個の消去
用光源１１４が点灯されており、その照射光は蓄積性蛍
光体シートＳに残存する放射線画像を完全に消去する。

前記消去部１１２を通過して放射線画像を消去された蓄
積性蛍光体シートＳは第５搬送手段１１６を構成する搬
送ベルト１１８並びに１２０を介して鉛直方向上方に搬
送されて後、その搬送方向を水平方向に偏位させて第６
搬送手段１２４に至る。

前記第６搬送手段１２４によりその搬送方向を１８０°
偏位した蓄積性蛍光体シートＳは第２スタツカ１２６の
所望のシート収容部１２Ｂ内に収納される。

一方、カセツテ１０から蓄積性蛍光体シートＳが取り出
された後、シート収容部１２８に予め収納されている蓄
積性蛍光体シートＳをローラ対１３０から第７搬送手段
１３２に送り出せば、この蓄積性蛍光体シー＋−Ｓは補
助消去部１３４の消去用光源１３６を介して二次消去が
行われ、ローラ対６２側に送り出される。

そこで、ローラ対６２は前記とは逆方向に回転し、これ
に挟持される蓄積性蛍光体シートＳを筐体１４に対し搬
送する。その際、ローラ対６２を当該カセツテ１０側へ
変位させれば、これに挟持されている蓄積性蛍光体シー
トＳを確実にカセツテ１０内に送り込むことが可能とな
る。

このようにして、カセツテ１０内に蓄積性蛍光体シート
Ｓを収納して後、ローラ対６２をこのカセツテ１０から
離間させると共に、吸着盤５６の揺動作用下に蓋体１６
を閉動する。このため、ロック手段３４ａ、３４ｂを構
成する爪部材４０ａ、４０ｂの傾斜面４２ａ、４２ｂが
夫々の突起２４ａ、２４ｂに形成された傾斜面２６ａ、
２６ｂに係合し、前記爪部材４０ａ、４０ｂはコイルス
プリング３８ａ、３８ｂの弾発力に抗して、第２図中、
矢印方向に変位する。そして、蓋体１６が筐体１４の室
１２を閉塞する際に、夫々の爪部材４０ａ、４０ｂは側
壁部２Ｏａ側に変位して前記蓋体１６はロック手段３４
ａ、３４ｂにより固定されるに至る。従って、カセツテ
１０をカセツテ保持部５２から取り外し、再度放射線画
像撮影装置で所定の放射線画像をこの画像消去済みの蓄
積性蛍光体シートＳに蓄積記録すればよい。

この場合、本実施態様によれば、筐体１４内に蓄積性蛍
光体シートＳに当接する板ばね３０を配設するため、当
該カセツテ１０を装填する読取装置５０には複雑な構成
からなるシート枚葉機構を設ける必要がない。

すなわち、前述したように、吸着盤５６を介して蓋体１
６を開動することにより、この蓋体１６による板ばね３
０への押圧保持作用が解除され、前記板ばね３０がその
弾発力を介して上方に湾曲するように変位する。このた
め、仮ばね３０に載置されている蓄積性蛍光体シートＳ
は側壁部２０ａ側の端部を上方に傾斜するようにして変
位することになる。従って、ローラ対６２を蓄積性蛍光
体シートＳ側へ変位させれば、この蓄積性蛍光体シート
Ｓの端部が筐体１４の上方に突出しているため、前記ロ
ーラ対６２を介して容易に挟持することが出来、このロ
ーラ対６２の回転作用下に蓄積性蛍光体シートＳは第１
搬送手段６６側へと送り出されることになる。

結果的に、従来のように、吸着盤等で蓄積性蛍光体シー
トを吸着保持し、この吸着盤をリンク機構等を介して所
望の軌道上に変位させる枚葉機構を設ける必要がない。

このように、大型で且つ高価な枚葉機構を設けなくてよ
いため、読取装置５０の製造コストを廉価に抑えること
が可能となると共に、前記読取装置５０を効果的に小型
化することが出来るという効果が得られる。

さらにまた、本発明に係るカセツテの他の実施態様を第
５図に示す。なお、第１図に示す第１の実施態様と同一
の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明
は省略する。

この場合、第２の実施態様に係るカセツテ１４０では、
前述した板ばね３０に代替して軟質なスポンジゴム１４
２を採用している。前記スポンジゴム１４２は略三角柱
状を呈しており、側壁部２Ｏａ側に近接し且つ前記側壁
部２０ａと平行に延在して底壁部１８に固着されている
。なお、スポンジゴム１４２の形状並びに大きさ等は種
々選択可能であることは勿論であり、例えば、第５図中
、一点鎖線で示すように、夫々の側壁部２０ａ、２０ｂ
に近接して幅狭なスポンジゴム１４２ａ、１４２ｂを設
けてもよい。

このように構成されるカセツテ１４０は、前述したカセ
ツテ１０と同様な作用並びに効果を呈する。

すなわち、蓋体１６をロック手段３４ａ、３４ｂを介し
て筺体１４に固定する際には、この蓋体１６を介してス
ポンジゴム１４２が筐体１４の室１２内に押圧保持され
ている。そこで、読取装置５０内で前記蓋体１４を開動
すると、スポンジゴム１４２は外力が作用しない本来の
形状に復元してこれに載置される蓄積性蛍光体シートＳ
の端部を上方に傾斜させる。従って、ローラ対６２をこ
のカセツテ１４０側に変位させて前記上方に傾斜してい
る蓄積性蛍光体シートＳの端部を前記ローラ対６２で挟
持し、このシートＳを第１搬送手段６Ｇ側へと容易に送
り出すことが可能となる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明社よれば、蓄積性蛍光体シート等
の画像記録担体を収納する筐体に蓋体を開閉自在に装着
すると共に、前記筐体内に前記画像記録担体を載置する
弾性体を配設している。このため、画像読取装置等に当
該カセツテを装填し、蓋体を開動するだけで前記弾性体
の弾発力を介して画像記録担体を搬送系に臨ませること
が出来る。従って、従来のように、複雑な動作を必要と
する大型で且つ高価な枚葉機構を設けることなく、画像
記録担体を自動的に且つ容易に搬送系へと送り出すこと
が可能となる。結局、当該カセツテを装填する装置を経
済的に製造することが出来ると共に、前記装置全体を効
果的に小型化することが可能となる効果が得られる。

以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
例えば、従来のＸ線フィルムを現像装置に装填するため
のＸ線フィルム用カセツテにも使用することが出来る等
、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並
びに設計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る画像記録担体用カセツテの斜視図
、 第２図は第１図に示すカセツテの一部縦断面図、 第３図は本発明に係るカセツテを装填する放射線画像読
取装置の概略構成図、 第４図は本発明に係るカセツテからシートを取り出す際
の説明図、 第５図は本発明の他の実施態様に係るカセツテの斜視図
である。 １０・・・カセツテ　　　　Ｉ２・・・室１４・・・筐
体　　　　　　１６・・・蓋体１８・・・底壁部　　　
　　２０ａ〜２０ｄ・・・側壁部３０・・・板ばね　　
　　　３２ａ・・・一端３２ｂ・・・他端　　　　　３
４ａ、３４ｂ・・・ロック手段５０・・・読取装置　　
　　５２・・・カセツテ保持部６２・・・ローラ対　　
　　７０・・・スタッカ７８・・・読取部　　　　　８
２・・・走査手段１１２・・・消去部　　　　１２６・
・・スタッカ１４２・・・スポンジゴム

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）画像記録担体を収納する筐体と、前記画像記録担
   体を光密に保持する開閉自在な蓋体とを含み、前記筐体
   内に画像記録担体を載置する弾性体を配設し、装置内で
   前記蓋体を開動する際に、前記弾性体の弾発力により画
   像記録担体を前記装置内に設けられた搬送系に臨ませて
   導出するよう構成することを特徴とする画像記録担体用
   カセッテ。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載のカセッテにおいて、
   弾性体は実質的には板ばねからなり、前記板ばねは蓋体
   側に湾曲あるいは屈曲してなる画像記録担体用カセッテ
   。
3. （３）特許請求の範囲第２項記載のカセッテにおいて、
   板ばねの湾曲部あるいは屈曲部は画像記録担体の導出側
   に近接して設けられてなる画像記録担体用カセッテ。
4. （４）特許請求の範囲第１項記載のカセッテにおいて、
   弾性体は実質的にはスポンジゴムからなる画像記録担体
   用カセッテ。