JPS63251423A - 架橋重合体成型物の製造方法および反応性溶液の組合せ - Google Patents

架橋重合体成型物の製造方法および反応性溶液の組合せ

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JPS63251423A
JPS63251423A JP8484487A JP8484487A JPS63251423A JP S63251423 A JPS63251423 A JP S63251423A JP 8484487 A JP8484487 A JP 8484487A JP 8484487 A JP8484487 A JP 8484487A JP S63251423 A JPS63251423 A JP S63251423A
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、メタセンス重合によって得られる新規重合体
成型物、その製造方法および反応性溶液の組合せに関す
る。更に詳しくは、ノルボルネン構造とアリール置換基
を1分子中に有する多環メタセンス重合性モノマーを、
メタセンス重合触媒系を用いてバルク重合によって重合
と成型を同時に行って得られる重合体成型物、その製造
方法および反応性溶液の組合せに関するものである。
b、従来技術 環状オレフィンが、メタセンス重合触媒によって重合体
を与えることは公知である。ところで、ナフサクラッキ
ングの際のC5留分の主成分の1つであるシクロペンタ
ジェンは、熱力学的により安定な二量体のジシクロペン
タジェン(以下((DCP”と略する)として安価に分
離される。
従って、このDCPにメタセンス重合触媒系を適用し、
有用な重合体を得ようとする試みは古くから行われてき
たが、DCPは反応性の異なるメタセンス重合を行いう
る環を二つ有しているため、どうしても重合体に架橋が
起ってしまうために、熱可塑性としては有用なものは得
られなかった。
そこで、バルク状で重合を行ない液状のDCPをそのま
ま鋳型に流し込み、重合と成型を一段で行なうことによ
って架橋重合体成型物を一段で得る方法か提案された(
例えば、特開昭58−129013号公報参照)。
ところが、この方法で得られた架橋重合体成型物は、軟
化点が100’C以下であり、自動車用途などを含めた
広範な用途に用いるためには耐熱性のより高いものが望
ましいことがわかって来た。また、前記モノマーは重合
初期にゲル化が開始されるために成型の際の流動性の面
でも改良されることが望ましいことがわかって来た。
そこで本発明者は入手容易な原料を用いてより適用範囲
の広い重合体成型物を得るために鋭意研究した結果、本
発明に到達した。
C0発明の構成 すなわち、本発明者は、DCPの構造単位の中に存在し
、メタセンス重合し易い基であるノルボルネン構造に着
目し、かかるノルボルネン構造1個と、それに剛直な置
換基であるアリール(芳香族)環を1〜2個を分子中に
有する多環メタセンス重合性モノマーを少なくとも全部
もしくは一部として使用することによって優れた重合体
が得られることを見出した。
かかる多環メタセンス重合性モノマーは、芳香族基を有
する不飽和化合物例えばスチレンとシクロペンタジェン
とのDiels Alder付加反応によって容易に得
ることができるので、工業的に非常に利用し易い化合物
である。
本発明は、かかる知見に基いて到達されたものであって
下記発明を包含する。
(1)1分子中にノルボルネン構造を1個とアリール置
換基を1または2個有する多環メタセンス重合性モノマ
ーの少なくとも1種または該モノマーと他のメタセンス
重合性モノマーの少なくとも1種との混合物より実質的
になる原料単量体を、メタセンス重合触媒系の存在下バ
ルク重合せしめることによって得られた重合体成型物。
(2)メタセンス重合性モノマーをメタセンス重合触媒
系の存在下、バルク重合せしめて重合体成型物を得る方
法において、原料単量体として、1分子中にノルボルネ
ン構造を1個とアリール置換基を1または2個有する多
環メタセンス重合性モノマーの少なくとも1種または該
モノマーと他のメタセンス重合性モノマーの少なくとも
1種との混合物より実質的になる単量体を使用すること
を特徴とする重合体成型物の製造方法。
(3) a)メタセンス重合触媒系の触媒成分を少なく
とも含有するメタセンス重合性モノマーの反応性□溶液
(溶液A)および b)メタセンス重合触媒系の活性化剤成分を少なくとも
含有するメタセンス重合性モノマーの反応性溶液(溶液
B) より少なくともなる反応性溶液の組合せにおいて、前記
溶液Aおよび溶液B中のメタセンス重合性モノマーとし
て、両液を合せて、1分子中にノルボルネン構造を1個
とアリール置換基を1または2個有する多環メタセンス
重合性モノマーの少なくとも1種または該モノマーと他
のメタセンス重合性モノマーの少なくとも1種との、混
合物より実質的になる原料単量体を使用したことを特徴
とする反応性溶液の組合げ。
本発明において使用される多環メタセンス重合性モノマ
ーは、下記一般式(I)でその殆どのものを表わすこと
かできる。
かかる多環メタセンス重合モノマーは、一般に前記の如
く、シクロペンタジェンと非芳香族性の不飽和結合を有
する芳香族付加物とのDielsAlder反応によっ
て得ることができる。
本発明の重合体成型物を得るためには、液状で反応せし
める必要があり、モノマー混合物として、少なくとも8
0°C以下、好ましくは50°C以下で液状であること
が好ましい。
かかる多環メタセンス重合性モノマーの具体例として以
下のものをあげることが出来る。
5−フェニル−5−メチルノルボルネン5−フェニル−
6−メチルノルボルネン CH3 1,4−メタノ−1,la、4.4a−テ1〜ラヒドロ
フレオレン              Qオゴ〕6−
フェニル−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a。
5−(1−ナフチル)ノルボルネン 1.4,5.11−ジメタノ−1,la、4.4a、5
.5a、10.10a−オクタヒドロベンゾフルオレノ
ン これら多環メタセンス重合性モノマーは、同様なメタセ
ンス車合性を有する不純物は、多少存在しても差支えな
いが、それ以外は出来る限り含有しないものが好ましい
。特に極性の、メタセンス重合触媒の阻害剤となるもの
は出来るだけ含有量の少ないものが好ましい。
本発明においては、上記多環メタセンス重合性モノマー
に加えて、他のメタセンス重合性モノマーを共重合して
用いることも出来る。かかる他のメタセンス重合性モノ
マーは、メタセンス重合性を有し、かつ、上記多環メタ
センス重合性モノマーとモノマー溶液としてメタセンス
重合を支障なく行なうことが可能であってしかも混和性
を有していれば、いかなるものでも使用が可能ではある
このモノマーは一般には、重合体成型物をコスト的に安
価にするか、或いは性能を改善する目的で加えられる。
前者の目的としては、ジシクロペンタジェン(DCP>
が最も好適である。DCPは前述の如く、安価なモノマ
ーとして使用出来るので、上記多環メタセンス重合性モ
ノマーとの組合せによって、実用性に優れた重合体成型
物を得ることが出来る。
また、他のメタセンス重合性モノマーの例として、DC
P以外に下記のノルボルネン構造単位を有するものを具
体的に挙げることができる。
ジヒドロジシクロペンタジェン、シクロペンタジェン−
メチルシクロペンタジェン共二伍体。
、5−エチリデンノルボルネン、5−ビニルノルボルネ
ン、ノルボルネン、5−シクロへキセニルノルボルネン
、1,4−メタノ−1,4,4a、5゜6、7.8.8
a−オクタヒドロナフタレン、 1,4,5.3−ジメ
タノ−1,4,4a、 5.6.7.8.8a−オクタ
ヒドロナフタレン、6−エチリデン−1,4,5,8−
ジメタノ−1,4,4a、5,7,8.8a−ヘプタヒ
ドロナフタレン、 ?、4,5.8−ジメタノー1.4
,4a、5,8.8a−へキサヒドロナルタレン、トリ
シクロ、[8,2゜LOII〜リゾカー5,11−ジエ
ン、ノルボルナジェン、トリシクロペンタジェン 一方、酸素、窒素などの異種元素を有し、極性を持つ、
エーテル基、エステル基、シアノ基、N−置換イミド基
を持つメタセンス重合性モノマーはメタセンス重合反応
の開始速度を調節する作用を有しており、また、生成し
た重合体成型物中に極性基を導入しうる効果を有してお
り、それらの作用の必要な場合に添加することが出来る
かかる極性モノマーとしては、(5−ノルボルネニル)
メチル−フェニルエーテル、ビス[(5−ノルボルネニ
ル)メチル]エーテル、5−メトキシカルボニルノルボ
ルネン、5−メ1〜キシカルボニルー5−メチル−ノル
ボルネン、5[(2−エチルへキシロキシ〉カルボニル
]ノルボルネン。
エチレン−ビス(5−ノルボルネンカルポキシレ−1〜
)、5−シアノノルボルネン、6−ジアツー1.4,5
.8−ジメタノ−1,4,4a、 5.6.7.8.8
a−オクタヒドロナフタレン、N−プチルナデイク酸イ
ミド、5−(4−ピリジル)−ノルボルネンなどを挙げ
ることが出来る。
前記した如き共重合用メタセンス重合性モノマーも、メ
タセンス重合触媒を阻害する不純物の含有量は、極力少
ないものが好ましい。
かかる共重合上ツマ−の使用量は一般に0〜97モル%
の範囲が用いられる、即ち、本発明においては、上記多
環メタセンス重合性モノマーを主成分とした場合と、む
しろ、少量成分として用いる場合の両方を包含する。
前述した如く、本発明の多環メタセンス重合性モノマー
は、高いメタセンス重合性を有するノルボルネン環とと
もに、剛直なアリール置換基を有しており、生成する重
合体に剛直な置換基を存在せしめうろことを特長として
いる。
従って、他のメタセンス重合体の剛直性を調節して耐熱
性を向上せしめることに有効で、その場合は3モル%程
度の使用割合でも充分効果を有する場合がある。
例えば、ジシクロペンタジェン、エチリデンノルボルネ
ン、ノルボルネンなどの炭化水素系メタセンス重合性モ
ノマーと併用する場合、上記多環メタセンス重合性モノ
マーの使用割合は、全七ツマー中3〜50モル%、より
好ましくは10〜35モル= 13− %の範囲が実用上用いられる。
一方、極性共重合モノマーが前記した如き目的に用いら
れる場合には、一般に全モノマー中2〜30モル%の範
囲が一般に用いられる。使用割合は、前記の如くである
が、各々の好適な使用範囲については目的によって最適
点をテストによって定めていく必要がある。
本発明で重合体成型物を得るのに用いられるメタセンス
重合触媒系は、知られているように一般に触媒成分と活
性化剤成分の二成分からなる。
かかる触媒系をバルク重合に適用するには、モノマー中
に活性化剤成分をまず加え、次いで触媒成分を加え重合
が開始され、ゲル化が起きるまでに賦型し、その成型物
を得る方法やその逆に加える方法、さらに触媒成分と活
性化剤成分を同時に加え、同様に成型物を得る方法もと
ることは出来る。
しかしながら、メタセンス重合反応は、一般に発熱反応
であり、−共重合が開始されると、系がさらに加熱され
反応が早くなり、非常に高速で反応が完了するため、触
媒の調製に工夫をこらさない場合には、大型の成型品の
賦型が知しいことが多い。
そこで前述の如く、モノマーと触媒成分より主としてな
る溶液(溶液A)と、モノマーと活性化剤成分より主と
してなる溶液(溶液B)との二つの溶液を予め調製して
あき、衝突混合(RIM方式)やスタティックミキサー
などの手段によって急速混合し直ちに鋳型に注入し、賦
型した後、型内で硬化させる方法が好適に使用出来る。
その場合、モノマーの組成は、両液で同じであることは
必要でなく、モノマーの機能によって任意に変更するこ
とが出来る。例えば、上記極性共重合モノマーを共重合
して重合開始調節剤としての機能を用いる場合、溶液(
B)に多く添加する場合も可能である。
メタセンス重合触媒系における触媒成分としてはタング
ステン、レニウム、タンタル、モリブデン、等のハライ
ドなどの塩類が用いられるが、特にタングステン化合物
が好ましい。かかるタングステン化合物としては、タン
グステンハライド。
タングステンオキシハライドなどが好ましくより具体的
には、タングステンへキザクロライト、タングステンオ
キシクロライドなどが好ましい。また、有機アンモニウ
ムタングステン酸塩なども用いることが出来る。かかる
タングステン化合物は、直接上ツマ−に添加すると、直
ちにカチオン重合を開始することが判っており好ましく
ない。従ってかかるタングステン化合物は不活性溶媒例
えばベンゼン、トルエン、クロロベンゼン等に予め懸濁
し、少量のアルコール系化合物またはフェノール系化合
物を添加することによって可溶化させて使用するのが好
ましい。
ざらに、上)ホした如き、好ましくない重合を予防づる
ためにタングステン化合物1モルに対し、約1〜5モル
のルイス塩基またはキレ−1〜化剤を添加することか好
ましい。かかる添加剤としてはアセチルアセ1〜ン、ア
セト酢酸アルキルエステル類、テトラヒドロフラン、ベ
ンゾニ1〜リルなどを挙げることができる。本発明で用
いられる共重合同極性モノマーは、前述の如く、そのも
のがルイス塩基である場合があり、上記の如き化合物を
特に加えなくてもその作用を有している場合もおる。
かくして、触媒成分を含むモノマー溶液(溶液A)は、
実用上充分な安定性を有り−ることになる。
一方メタセンス重合触媒系における活性化剤成分は、周
期律表第T〜第■族の金属のアルキル化物を中心とする
有機金属化合物、特にテトラアルキルスズ、アルキルア
ルミニウム化合物、アルキルアルミニウムハライド化合
物が好ましく、具体的には、塩化ジエチルアルミニウム
、ジ塩化エチルアルミニウム、1〜リオクチルアルミニ
ウム、ジオクチルアルミニウムアイオタイド、テ1〜ラ
ブチル錫などを挙げることができる。これら活性化剤成
分としての有機金属化合物を、原料単量体に溶解するこ
とにより、もう一方の溶液(溶液Bに相当する)が形成
される。
本発明においては、基本的に前記溶液Aおよび溶液Bを
混合することによって、架橋重合体成型物を得ることが
できるが、上記組成のままでは、重合反応が非常に速く
開始されるので、成形用鋳型に充分流れ込まない間に硬
化が起ることがあり、度々問題となる場合が多く、その
ために活性調節剤を用いることが好ましい。
かかる調節剤としては、ルイス塩基類が一般に用いられ
、就中エーテル類、エステル類、ニトリル類などが用い
られる。具体例としては安息香酸エチル、ブチルエーテ
ル、ジグライムなどを挙げることが出来る。かかる調節
剤は一般的に、有機金属化合物の活性化剤の成分の溶液
の側に添加して用いられる。前述と同様にルイスペース
基を有する共重合モノマーを使用する場合には、それに
調節剤の役目をかねさせることが出来る。
メタセンス重合触媒系の使用量は例えば触媒成分として
タングステン化合物を用いる場合は、上記原料単量体に
対するタングステン化合物の比率は、モル基準で、約1
000対1〜15000対1、好ましくは2000対1
の付近でありまた、活性化剤成分はアルキルアルミニウ
ム類を用いる場合には、上記原料単量体に対するアルミ
ニウム化合物の比率は、モル基準で約100対1〜約2
000対1、好ましくは約200対1〜約500対1の
付近が用いられる。
更に上述した如き、マスク剤や調節剤については、実験
によって上記触媒系の使用量に応じて、適宜、調節して
用いることが出来る。
本発明による架橋重合体成型物には、実用に当って、そ
の特性を改良または維持するために、各種添加剤を配合
lることができる。かかる添加剤としては、充填材、顔
料、酸化防止剤、光安定剤。
難燃化剤、高分子改良剤などがある。このような添加剤
は、本発明の架橋重合体が形成されて後は添加すること
が不可能であるから、添加する場合には予め前記した原
料溶液に添加しておく必要がある。
その最も容易な方法としては、前記溶液Aおよび溶液B
のいずれか又は両方に前もって添加しておく方法をあげ
ることが出来るが、その場合、その液中の反応性の強い
触媒成分や、活性化剤成分と実用上さしつかえある程度
には反応せず、かつ重合を阻害しないものでなくてはな
らない。どうしても、その反応がさけえないか共存して
も、重合は実質的に阻害しないものの場合は、単量体と
混合して、第三液を調整し、重合直前に、混合使用する
ことも出来る。また、固体の充填剤の場合であって、両
成分が混合されて、重合反応を開始する直前あるいは重
合をしながら、その空隙を充分にうずめ得る形状のもの
については、成型用モールド中に、充填しておくことも
、可能である。
添加剤としての補強材または充填剤は、曲げモジュラス
を向上するのに効果がおる。かかるものとしてはガラス
繊維、雲母、カーボンブラック。
ウオラストナイ1〜等をあげることが出来る。これらを
、いわゆるシランガプラーなどによって表面処理したも
のも好適に使用できる。
また、本発明の架橋重合体成型物は、酸化防止剤を添加
しておくことが好ましく、そのためフェノール系または
アミン系の酸化防止剤を予め溶液中に加えておくことが
望ましい。これら酸化防止剤の具体例としては、2.6
−t−ブチル−p−クレゾール、N、N’−ジフェニル
−p−フェニレンジアミン、テトラキス[メチレン(3
,5−ジーを一ブチルー4−ヒドロキシシンナメート)
]メタンなどが必げられる。
また、本発明による重合体成型物は、他の重合体を単量
体溶液状態の時に添加しておくことが出来る。かかる重
合体添加剤としてはエラストマーの添加が成型物の耐衝
撃性を強めることおよび溶液の粘度を調節する上で効果
がある。かかる目的に用いられるエラストマーとしては
、スチレン−ブタジェン−スチレン1〜リブロツクゴム
、スチレン−イソプレン−スチレン1〜リブロツクゴム
、ポリブタジェン、ポリイソプレン、ブチルゴム、エチ
レンプロピレン−ジェンターポリマー、ニトリルゴムな
ど広範なエラストマーをあげることが出来る。
本発明の重合体成型物は、前期下如く、重合と成型とを
同時に行なうことによって製造される。
かかる成型法としては前述の如く、触媒系とモノマー混
合物を前もって、混合したプレミックスを型の中に流入
せしめるレジンインジェクション 21一 方式、触媒系を2つに分けた溶液Aと溶液Bをヘット部
で衝突混合せしめてそのまま型に流し込むRIM方式を
とることが出来る。いずれの場合も異型(モールド)へ
の注入圧力は比較的低圧であることができ、従って安価
な鋳型を使用することか可能である。
また、型内の重合反応が開始されると反応熱によって型
内の温度は急速に上昇し、短時間に重合反応が終了する
。ポリウレタン−RIMの場合と異なり、モールドから
離脱は容易であり、特別の離型剤を必要としない場合が
多い。
成型物は、表面に酸化層が出来ることかつシアン基の極
性によってエポキシやポリウレタン等の一般に使用され
る塗料への付着性は良好である。
かくして得られた成型物は、自動車等を含めた各種運搬
機器の部材、電気、電子機器のハウジングなど、大型の
成型物を中心に広範な用途に使用出来る。
以下に実施例を掲げて本発明を詳述する。なお実施例は
説明のためであってそれに限定するものてはない。
実施例1〜10および比較例 [原料単量体の調製] 市販のDCPを減圧下、窒素気流中で蒸留′I^製し、
凝固点33,4°Cを示ず精製ジシクロペンタジェンを
得た。ガスクロマ1〜グラフによる純度測定では99%
以上の純度を示した。
一方市販ジシクロペンタジェンを熱解離させシクロペン
タジェンを得、これにスチレンを反応せしめる方法によ
り5−フェニルノルボルネン(PNB)を、スチルベン
を反応せしめる方法により5.6−ジフェニルノルボル
ネン(DPNB>を合成した。
これらの化合物は蒸留精製してガスクロマトグラフによ
る純度測定では同様に99%以上の純度を示した。
さらに、アリルフェニルエーテルとシクロペンタジェン
との反応によって、(5−ノルボルネニル)メチルフェ
ニルエーテル(NMPE)を得た。
[触媒成分溶液の調製] 六塩化タングステン20gを乾燥1〜ルエン70威に窒
素気流中下で添加し、次いてノニルフェノール21qお
よび1〜ル工ン16m1よりなる溶液を添加して0.5
Hのタングスデン含有触媒溶液を調製し、この溶液に対
し、窒素ガスを一晩パージして、六塩化タングステンと
ノニルフェノールとの反応によって精製された塩化水素
ガスを除去して、重合用触媒とした。
かかる溶液1(7,アセチルアセ1〜ンi、om1単鉛
体混合物5001Blを混合し、タングステン含量(>
、 001M溶液A溶液製した。
[活性化剤成分溶液の調製] 1〜リオクチルアルミニウム85.ジオクチルアルミニ
ウムアイオダイド15.ジグライム300の割合で調製
し、混合単量体500 (7を混合してアルミニウム分
として、0.0038の溶液Bを調製した。
かかる溶液中の単量体混合物中のDCP、エチリデンノ
ルボルネン、シクロペンタジェン−メチルシクロペンタ
ジェン共二吊体、5−フェニルノルボルネン、5,6−
ジフェニルノルボルネンの使用モル比は以下の通りであ
った。
かかる上記の溶液を触媒成分溶液(溶液へ〉10威、活
性化剤成分溶液(溶液B)io威を所定の温度としだ後
充分窒素でおきかえたシリンジ内に取り出した。かかる
シリンジから液を一定速度で両方を同時に攪拌機付きガ
ラスフラスコ内に急速攪拌下に押し出し、急速混合した
後攪拌機をあげ熱電対を押入し、液のシリンジからの注
入が終わった時点から100°C似到達した時間を測定
した。
さらに、固化した架橋樹脂を取り出し切片を切り出し窒
素気流中、T I’vI A法−針侵入モードで軟化点
を測定した。また膨潤率を別の1ノ”ンプルで測定した
。結果を表2にまとめた。
PNBが、10〜30モル%、DCPに共重合したもの
が、耐熱性が改良されバランスのとれた性能の重合体が
得られている。PNBの多い部分では鎖状性かすぐれた
重合体が得られているのが判る。
また、実施例10の如くエーテル基の如く極性基を有す
るノルボルネン誘導体を共重合モノマーを用いることに
より、重合反応の開始をあくらせて、プレミックスを経
由する成型を可能にすることが判る。
実施例1〜9の組成の液については、液をA。
B各々シリンジ内に取り出し、それを機械的に一定速度
で押し出しノズル内に導き、そこで衝突混合して型内に
流し込める超小型RIM機にかけて成型した所、褐色の
丈夫な板状物が成型出来た。
次いて実施例10の組成の液を5dづつとって、窒素気
流下で攪拌し、プレミックスを作成しこれを90℃に保
持した型内に流し込んだ所、同様に丈夫な褐色の板を得
た。
実施例11〜23 インデンとシクロペンタジェンの反応によって、1.4
−メタン−1,la、4,4a−テトラヒドロフレオレ
ン(MHI−IF>と、さらにシクロペンタジェンが付
加した1、4−5.11−ジメタノ−1,la、4.4
a、5゜5a、 10.10a−オクタヒドロベンゾフ
レオレン(DMBF)を合成した。
これらの化合物は蒸留精製の後、表3の如き単量体混合
物を調製し、実施例1と同様に触媒成分溶液と活性化剤
成分溶液を調製し同様に重合し、架橋成型物を得た。重
合速度および架橋成型物の軟化点、膨潤率についての測
定結果を表4に示した。
MTHF、DMBFからの重合体はすぐれた耐熱性をし
めすこと、しかもそれがDCPを共重合しても落ちず、
非常に広い範囲で高い耐熱性を有することが判る。
実施例15の組成の液を実施例1の場合と同じく、△、
B両液を衝突混合出来る超小型RIM機によって成型し
、褐色の丈夫な板状の架橋重合体成型物が得られた。
手続補正書 昭和63年3月7日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1分子中にノルボルネン構造を1個とアリール置
    換基を1または2個有する多環メタセンス重合性モノマ
    ーの少なくとも1種または該モノマーと他のメタセンス
    重合性モノマーの少なくとも1種との混合物より実質的
    になる原料単量体を、メタセンス重合触媒系の存在下バ
    ルク重合せしめることによって得られた重合体成型物。
  2. (2)メタセンス重合性モノマーをメタセンス重合触媒
    系の存在下、バルク重合せしめて重合体成型物を得る方
    法において、原料単量体として、1分子中にノルボルネ
    ン構造を1個とアリール置換基を1または2個有する多
    環メタセンス重合性モノマーの少なくとも1種または該
    モノマーと他のメタセンス重合性モノマーの少なくとも
    1種との混合物より実質的になる単量体を使用すること
    を特徴とする重合体成型物の製造方法。
  3. (3)a)メタセンス重合触媒系の触媒成分を少なくと
    も含有するメタセンス重合性モノマーの反応性溶液(溶
    液A)および b)メタセンス重合触媒系の活性化剤成分を少なくとも
    含有するメタセンス重合性モノマーの反応性溶液(溶液
    B) より少なくともなる反応性溶液の組合せにおいて、前記
    溶液Aおよび溶液B中のメタセンス重合性モノマーとし
    て、両液を合せて、1分子中にノルボルネン構造を1個
    とアリール置換基を1または2個有する多環メタセンス
    重合性モノマーの少なくとも1種または該モノマーと他
    のメタセンス重合性モノマーの少なくとも1種との混合
    物より実質的になる原料単量体を使用したことを特徴と
    する反応性溶液の組合せ。
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