JPS63247430A - ロ−ダのダンプ制御用油圧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、農用トラクタ等の動力移動車に装着されて
、土砂や堆肥、牧草などの掬い上げ、運搬、ダンプ等の
種々の作業に通用されるローダで、詳しくは、リフトア
ーム先端部に装着されたバケソト等の先端アクソチメン
トを、横方向に並設した複数のダンプシリンダの伸長、
収縮作動を介してダンプ動作させるように構成したロー
ダのダンプ制？１１用油圧装置に関するものである。

（従来の技術） 第８図は、農用トラクタに装着したローダの構成を示す
側面図である。同図に於いて、１はトラクタ本体、２は
、トラクタ本体１に対して着脱自在なローダ取付枠、３
は取付枠２に上下揺動可能に枢支連結されたリフトアー
ムで、左右一対のリフトシリンダ４八、４Ｂを介して、
昇降駆動自在に構成されている。５はバケットなどの先
端アタッチメントで、前記リフトアーム３の先端部に４
連リンク６を介して揺動自在、即ちダンピング自在に枢
支連結されている。７八、７Ｂはダンプシリンダであっ
て、リフトアーム３の先端寄り上部位置に左右一対宛配
置され、それらのピストンロッドアＡａ、７Ｂｂの先端
が４浬リンクに枢支連結されている。

第９図は上記のような構成を有するローダのダンプ制御
用油圧装置の従来の油圧系統図である。

同図に於いて、８は一対のリフトシリンダ４Ａ、４Ｂへ
の油圧系路に介在させた昇降切替用バルブで、上昇ポー
ト８ａ１下降ボート８ｂ、中立ポート８ｎの３ボートを
有する。９は一対のダンプシリンダ録、７Ｂの伸縮切替
用バルブで、伸長ボート９ａ、収縮ポー）９ｂ、中立ポ
ート９ｎの３ポートを有する。図中１５はタンク、１６
はポンプである。

１０は上記切替用バルブ９と、一対のダンプシリンダ７
Ａ、７Ｂとの間に介在させた速度制御用バルブであって
、両ダンプシリンダ７Ａ、　７Ｂのフルボア側７ａ、７
ｂ側に同時に油圧を供給するとともに、アニニュラス７
ａ′、７ｂ′側から同時に油圧を解除する状態で、作動
速度を２段階に切替え可能な、互いに異なった２つのポ
ートｌｏａ　、　１０ｂを有する。つまり、１方のボー
ト１０ｂ側に於いて、還油路がシリンダ７Ａ、７Ｂへの
給油路に迂回接続されていて、このボート１０ｂ側に切
替えたとき、還油を給油路にバイパスさせて、他方のポ
ート１０ａの使用時よりもダンプシリンダ７八、７Ｂの
作動速度を高速にできるようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） 以上の如く構成された従来のローダのダンプ制御用油圧
装置に於いては、前記速度制御用バルブの切替えによっ
て、ダンプ作動速度を２段階に切替え可能であるものの
、高速側への切替え状態に於いても、両ダンプシリンダ
のアニユラス容積相当分の油量が必要であるから、ダン
プスピードの上昇も自ずと限界があった。

この発明は上記の実情に鑑みてなされたものであって、
簡単な構成改良によって、ダンプスピードを従来に比し
て約倍加できるローダのダンプ制御用油圧装置を提供す
る点に目的を有する。

（問題点を解決するための手段） この目的を達成するために、この発明に係るローダのダ
ンプ制御用油圧装置は、複数のダンプシリンダの油圧系
路に介在させた伸縮切替用バルブと、複数のダンプシリ
ンダとの間の油圧系路に、ダンプ作動時に於いて、少な
くとも１つのダンプシリンダを他のダンプシリンダに対
し独立させて、フリーの作動状態に切替え可能な増速用
バルブを介在させたことを特徴とする。

（作用） この発明によれば、ダンプ時に於いて、少なくとも１つ
のダンプシリンダが他のダンプシリンダに対して独立す
るように、必要に応じて任意に前記増速用バルブを操作
して、その独立したダンプシリンダをフリーの作動状態
に切替えることにより、ダンプ作動に必要な総油量を、
前記独立ダンプシリンダの作動必要油量分だけ減少する
ことが可能になる。これによって、他の駆動側ダンプシ
リンダの作動速度が上昇し、左右一対のダンプシリンダ
を使用する場合で、ダンプスピードを約２倍に上げるこ
とができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

なお、各実施例ともにローダ自体の構成は、第８図で示
したものと同一であり、左右一対のダンプシリンダ７Ａ
、　７Ｂを使用した場合について述べる。

又、第９図で示す油圧系統図の構成と同一の符号を付し
て、それらの詳細な説明は省略する。

実施例１ 第１図で示す油圧系統図に於いて、１１は増速用バルブ
であって、前記速度調整用バルブ１０と一方ダンプシリ
ンダ７Ａとの間の油圧系路に介在されている。この増速
用バルブ１１は通常ポートｌｌａと、前記ダンプシリン
ダ７八自体のフルボア７ａ側とアニユラス７ａ’側との
間に、迂回回路を形成するポート１１ｂとを有し、前記
伸縮切替用バルブ９を伸長ポート９ａ側へ切替え操作し
たとき、センサスイッチ１２からの作動切替信号により
、ポート１１ｂ側へ自動的に切替わり、これと並行して
速度制御用バルブ１０もポート１０ｂ側へ自動的に切替
わるよう構成されている。

１３はバキューム防止用バルブであって、増速用パルプ
１１に対して並列に介在されている。このバキューム防
止用バルブ１３は、一対のダンプシリンダ７Ａ、７Ｂが
高速度で伸長作動しているとき、供給系路の油圧上昇に
ともなって自動的に開弁して、ダンプシリンダ７Ａのフ
ルボア７ａ側に油を送って、このフルボア７ａ内が真空
状態になることを防止するよう働くものである。

次ぎに、上記構成の動作について説明する。

伸縮用バルブ９を、第２図の如く、伸長ポート９ａ側、
即ち、ダンプ作動位置に操作し、センサスイッチ１２を
オンにすると、増速バルブ１０がポート１０ｂ側へ切替
わるとともに、増速用バルブ１１モボ−１−１１ｂ側へ
切り替わる。

これによって、一方のダンプシリンダ７八は、それ自体
のフルボア７ａ側とアニユラス７ａ’側とが、ポートｌ
ｌｂを介して迂回接続されてフリーの作動状態になると
ともに、ポンプ１６による総油量のすべてが他方のダン
プシリンダ７Ｂのフルボア７ｂ側へ送られることになる
。このとき、ダンプシリンダ７Ａ、７Ｂはともに伸長方
向であるから、その作動負荷は非常に少なく、他方のダ
ンプシリンダ７Ｂの作動力で十分に対抗できる。その結
果、一対のダンプシリンダ７Ａ、７Ｂは非常に高速度で
伸張し、能率のよいダンプ作用を行うことができる。

実施例２ 第３図で示すこの実施例の油圧系統図は、実施例１と全
く同一であり、実施例１との相違点は、センサスイッチ
１２を、速度制御用バルブ１０のみを切替え作動させる
スイッチ１２ａと、速度制御用バルブｌＯ及び増速用バ
ルブ１１の両方を、同時に切替え作動させるスイッチ１
２ｂとに分けて設けた点にある。

この実施例２によれば、スイッチ１２ａ　、　１２ｂと
もにオフの状態にした普通速度ダンプと、一方のスイッ
チ１２ａのみオンにした中速ダンプと、両スイッチ１２
ａ　、１２ｂともにオンした高速ダンプといった具合に
、ダンプスピードを３段階に選択することができて、い
っそう使いやすい利点がある。

実施例３ 第４図で示す実施例の油圧系統図に於いて、実施例１と
の相違点は、速度制御用バルブ１０と、増速用バルブ１
１とを一体化した可変速バルブ１４を使用した点にあり
、このバルブ１４は、通常速度用ポート１４ａ　と高速
用ポート１４ｂとの２ボートタイプである。

この実施例３によれば、速度変更のためのパル・プが１
つですみ、又バルブ作動用電気系統も単一化できるから
、全体構造を簡単で、かつ安価に構成しやすい利点を有
する。

実施例４ 第５図で示す実施例の油圧系統図に於いて実施例３との
相違点は、ダンプシリンダ７Ａのアニユラス７ａ’側を
、可変速バルブ１４の高速側への切替え状態で、可変速
バルブ１４内を経てタンク１５に接続させるよう構成し
た点にある。

この実施例４によれば、高速ダンプ時に於いてフリー状
態にある一方のダンプシリンダ７へのアニユラス７ａ′
側の油を、タンク１５へ直接戻すため、各実施例１〜３
の如く、アニユラス７ａ′側とフルボア７ａ側とを接続
して迂回回路を形成する場合に比べて、管内圧損が小さ
くなり、それだけダンプスピードをより上昇させること
ができる利点を有する。

実施例５ 第６図で示すこの実施例の油圧系統図に於いて、前記実
施例１との相違点は、速度制御用バルブ１０を省略して
、増速用バルブ１１のみを介在させた点にある。

実施例６ 第７図で示す実施例は、実施例１、実施例２、又は実施
例５と同様に機能動作するもので、増速バルブ１１の配
置を変更しただけのものである。

以上の各実施例に於いては、左右一対の２つのダンプシ
リンダを使用する場合について説明したが、３つ以上の
ダンプシリンダを使用し、そのうちの１つ又は２つのを
他のダンプシリンダと独立させてフリーの作動状態に切
替え可能に構成することもできる。

（効果） 以上説明したように、この発明によるときは、ダンプ作
動時に複数のダンプシリンダのうち少なくとも１つを他
のものと独立させて、フリーの作動状態に切替えること
により、一定のポンプ容量のもとでの駆動側シリンダへ
の単位時間当たりの送油量を増大して、ダンプスピード
を従来に比し約２倍に上昇させることができる。

したがって、バルブの取り替え又は付加といった簡単な
改造により、ダンプ作業能率を著しく向上させる効果を
奏する。

とくに、増速装置をすでに装備しているものに付加すれ
ば、いっそうの高速ダンプを可能にできるとともに、ダ
ンプスピードの段階的な制御も可能で、ローダ作業範囲
の拡大に寄与する効果がある。

なお、上記ダンプ制御のみの実施に限られるものではな
く、空荷時のリフトアーム持上げ速度アップにも、又、
フォークリフトなどにも実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はこの発明に係るローダのダンプ制御用
油圧装置の一実施例を示す油圧系統図である。 第３図ないし第７図は他の実施例を示す油圧系統図、第
８図はローダの構成を示す側面図、第９図は従来の油圧
系統図である。 ３・・・・リフトアーム ５・・・・先端アタッチメント ７八、　７Ｂ ・・・・ダンプシリンダ ７へａ　、　７Ｂｂ ・・・・ピストンロッド アａ、　７ｂ ・・・・フルボア ７ａ’、７ｂ’ ・・・・アニユラス ９・・・・伸縮切替用バルブ １１・・・・増速用バルブ 代理人　弁理士　山　上　正　晴 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）リフトアームの先端部に装着された先端アタッチ
   メントの上部に、横方向に並設した複数のダンプシリン
   ダのピストンロッドの先端を枢支連結し、前記複数のダ
   ンプシリンダの油圧系路に、これらダンプシリンダのフ
   ルボア側に同時に油圧を供給するとともに、アニュラス
   側から同時に油圧を解除する伸長作動状態と、アニュラ
   ス側に同時に油圧を供給するとともに、フルボア側から
   同時に油圧を解除する収縮作動状態とに切替え可能なバ
   ルブを介在してなるローダのダンプ制御用油圧装置に於
   いて、 前記伸縮切替用バルブと複数のダンプシリンダとの間の
   油圧系路に、ダンプ作動時に前記複数のダンプシリンダ
   のうち少なくとも１つを他のダンプシリンダに対して独
   立させて、フリーの作動状態に切替え可能な増速用バル
   ブを介在させたことを特徴とするローダのダンプ制御用
   油圧装置。
2. （２）前記増速用バルブが、他のダンプシリンダに対し
   て独立する少なくとも１つのダンプシリンダ自体のアニ
   ュラス側とフルボア側との間に、迂回回路を形成するも
   のである特許請求の範囲第１項記載のローダのダンプ制
   御用油圧装置。
3. （３）前記増速用バルブが、他のダンプシリンダに対し
   て独立する少なくとも１つのダンプシリンダのアニュラ
   ス側を直接タンクに接続するものである特許請求の範囲
   第１項記載のローダのダンプ制御用油圧装置。