JPH11303814A - 圧油供給装置 - Google Patents

圧油供給装置

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JPH11303814A
JPH11303814A JP11185798A JP11185798A JPH11303814A JP H11303814 A JPH11303814 A JP H11303814A JP 11185798 A JP11185798 A JP 11185798A JP 11185798 A JP11185798 A JP 11185798A JP H11303814 A JPH11303814 A JP H11303814A
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JP
Japan
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meter
switching valve
pressure
opening area
hydraulic
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JP11185798A
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English (en)
Inventor
Nobusane Yoshida
伸実 吉田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧アクチュエータの供給流量と戻り圧油の
タンクへの流出流量を独立して変化して油圧アクチュエ
ータの動作を任意に設定できるようにする。 【解決手段】 油圧ポンプ1の吐出圧油をメータイン切
換弁3で油圧アクチュエータ10に供給し、その戻り圧
油をメータイン切換弁13でタンク14に流出するよう
にし、そのメータイン切換弁3とメータアウト切換弁1
3をコントローラ32の指令で独立して切換えてメータ
イン開口面積とメータアウト開口面積を独立して任意に
設定できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の油圧シ
ステム等に用いる油圧アクチュエータに油圧ポンプの吐
出した圧油を供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平6−41764号公報に示す圧油
供給装置が提案されている。この圧油供給装置は油圧ポ
ンプと切換弁と油圧アクチュエータと制御部を備え、制
御部に入力された操作指令値等に基づいて切換弁のメー
タイン開口面積を制御するものである。この圧油供給装
置であれば、油圧ポンプの吐出圧油を複数の油圧アクチ
ュエータに供給して負荷の異なる油圧アクチュエータを
同時に作動することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の圧油供給装置の
切換弁は、ポンプポートとタンクポートと第1アクチュ
エータポートと第2アクチュエータポートを備え、ポン
プポートと第1・第2アクチュエータポートの一方及び
タンクポートと第1・第2アクチュエータポートの他方
をそれぞれ連通する形状で、ポンプポートの圧油が第1
・第2アクチュエータポートの一方から油圧アクチュエ
ータに供給されると共に、油圧アクチュエータの戻り圧
油が第1・第2アクチュエータポートの他方からタンク
ポートに流出される。
【0004】このようであるから、ポンプポートと第1
・第2アクチュエータポートの一方の開口面積(メータ
イン開口面積)を制御するとタンクポートと第1・第2
アクチュエータポートの開口面積(メータアウト開口面
積)が一義的に決定されるから、油圧アクチュエータの
戻り圧油がタンクに流れる流量は油圧アクチュエータに
供給される圧油の流量に応じて決定される。
【0005】例えば、メータイン開口面積を大きくして
大流量を油圧アクチュエータに供給すれば、メータアウ
ト開口面積が大きく油圧アクチュエータの戻り圧油がタ
ンクに大流量流れる。メータイン開口面積を小さくして
小流量を油圧アクチュエータに供給すれば、メータアウ
ト開口面積が小さく油圧アクチュエータの戻り圧油がタ
ンクに小流量流れる。
【0006】このために、従来の圧油供給装置では油圧
アクチュエータの動作はメータイン開口面積で決定さ
れ、油圧アクチュエータの動作を任意に設定できない。
一方、油圧アクチュエータの好ましい動作は駆動する被
駆動体の種類や被駆動体の使い方等によって異なる。例
えば、油圧ショベルの上部車体を旋回する油圧アクチュ
エータ(旋回用油圧モータ)の場合には戻り圧油のタン
クへの流出流量を少なくして背圧を生じさせることで上
部車体が停止する際に上部車体が慣性力で旋回しないよ
うにすることが好ましいし、油圧ショベルのブームを上
下揺動する油圧アクチュエータ(ブーム用シリンダ)の
場合に、ブームを無負荷で下方に揺動する際に戻り圧油
のタンクへの流出流量を少なくして背圧を生じさせてブ
ームが自重で下方に揺動しないようにすることが好まし
い。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした圧油供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】第1の発明
は、油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1の吐出回路に設
けられた油圧アクチュエータ10と、油圧ポンプ1と油
圧アクチュエータ10との間に設けられポンプ圧と負荷
圧の差圧に応じてメータイン流量を制御するメータイン
切換弁3を備えた圧油供給装置において、前記油圧アク
チュエータ10からタンク14への戻り回路に、前記メ
ータイン切換弁3とは独立のメータアウト流量を制御す
るメータアウト切換弁13を設けたことを特徴とする圧
油供給装置。
【0009】第1の発明によれば、メータイン開口面積
とメータアウト面積開口を独立してそれぞれ制御し油圧
アクチュエータ10への供給流量、タンク14に流出す
る戻り流量を任意に変えることができるので、油圧アク
チュエータ10の動作を任意に設定できる。例えば被駆
動体の種類や被駆動体の使い方等に適した動作をするよ
うに設定できる。
【0010】第2の発明は、油圧ポンプ1と、この油圧
ポンプ1の吐出回路に設けられ作業機を作動する油圧ア
クチュエータと、油圧ポンプ1と油圧アクチュエータと
の間に設けられメータイン流量を制御するメータイン切
換弁3と、前記油圧アクチュエータからタンク14への
戻り回路に設けられ前記メータイン切換弁3とは独立に
メータアウト流量を制御するメータアウト切換弁13を
備えた圧油供給装置において、前記メータイン切換弁3
のメータイン開口面積を、ポンプ圧と負荷圧の差圧及び
作業内容に応じて制御する手段と、前記メータアウト切
換弁13のメータアウト開口面積をメータイン切換弁3
とは独立に作業内容に応じて制御する手段を設けたこと
を特徴とする圧油供給装置である。
【0011】第2の発明によれば、メータイン切換弁3
の開口面積はポンプ圧と負荷圧の差圧及び作業内容に応
じて制御されるし、メータアウト切換弁13の開口面積
は作業内容に応じてメータイン切換弁3とは独立に制御
される。これによって、作業機の作業内容に応じたメー
タイン流量、メータアウト流量を独立して得られるか
ら、作業機の動作を作業内容に適したものにできる。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、前記
作業内容は、作業の種類、油圧アクチュエータを作動す
るための信号を出力する操作レバーの操作量、作業機の
姿勢、油圧アクチュエータの負荷圧等の少なくとも1つ
である圧油供給装置である。
【0013】第3の発明によれば、作業の種類、操作レ
バーの操作量、作業機の姿勢、油圧アクチュエータの負
荷圧に応じてメータイン流量、メータアウト流量を独立
に制御できるから、作業機の動作を作業の種類、操作レ
バーの操作量、作業機の姿勢、油圧アクチュエータの負
荷圧等に適したものにできる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示すように、油圧ポンプ1
の吐出路2にメータイン切換弁3が設けてある。このメ
ータイン切換弁3はポンプポート4と第1・第2アクチ
ュエータポート5,6を備え、各ポートを遮断する中立
位置Aにスプリング7で保持され、第1受圧部8に作用
する圧油で第1位置Bに切換え作動し、第2受圧部9に
作用する圧油で第2位置Cに切換え作動する。
【0015】メータイン切換弁3が第1位置Bの時には
ポンプポート4を第1アクチュエータポート5に連通
し、第2位置Cの時にはポンプポート4を第2アクチュ
エータポート6に連通する。この開口面積は第1・第2
受圧部8,9に作用する圧力に比例する。
【0016】前記第1・第2アクチュエータポート5,
6は油圧アクチュエータ10の第1室11、第2室12
にそれぞれ接続してある。この油圧アクチュエータ10
の第1・第2室11,12はメータアウト切換弁13で
タンク14に連通される。
【0017】前記メータアウト切換弁13は第1・第2
戻りポート15,16とタンクポート17を有し、スプ
リング18で各ポートを遮断する中立位置Aに保持さ
れ、第1受圧部19の圧油で第1位置B、第2受圧部2
0の圧油で第2位置Cとなる。
【0018】メータアウト切換弁13が第1位置のBの
時には第1戻りポート15をタンクポート17に連通
し、第2位置Cの時には第2戻りポート16をタンクポ
ート17に連通する。この開口面積は第1・第2受圧部
19,20に作用する圧力に比例する。
【0019】前記油圧ポンプ1の吐出圧油の圧力(以下
ポンプ圧という)を検出するポンプ圧力センサ21、第
1アクチュエータポート5の出力圧油の圧力を検出する
第1メータイン圧力センサ22、第2アクチュエータポ
ート6の出力圧油を検出する第2メータイン圧力センサ
23、タンクポート17の出力圧油の圧力を検出するメ
ータアウト圧力センサ24が設けてある。油圧ポンプ1
の吐出路2にはリリーフ弁25、ブリード弁26が設け
てある。
【0020】前記各受圧部には図2に示すように電磁比
例圧力制御弁30の出力圧油が供給れる。各電磁比例圧
力制御弁30はソレノイド31の通電量に比例した圧力
を出力する。この各ソレノイド31はコントローラ32
で通電コントロールされる。
【0021】操作レバー33の操作方向と操作ストロー
クがポテンショメータ34で検出され、その検出された
信号が前記コントローラ32に操作方向指令と操作量指
令値として入力される。前記コントローラ32には各圧
力センサの検出圧力が入力される。
【0022】前記コントローラ32はメータイン開口面
積制御部35とメータアウト開口面積制御部36を備え
ている。メータイン開口面積制御部35は操作量指令
値、各圧力センサの検出圧力、作業内容等に基づいて所
望のメータイン開口面積を演算し、そのメータイン開口
面積に見合う通電量を演算し、その演算した通電量を操
作方向指令に基づいてメータイン切換弁3の第1又は第
2受圧部8,9に圧力を供給する電磁比例圧力制御弁3
0のソレノイド31に通電する。
【0023】前記メータアウト開口面積制御部36は操
作方向指令に基づいてメータアウト切換弁13の第1・
第2受圧部19,20に圧油を出力する2つの電磁比例
圧力制御弁30のどちらに通電するかを判断し、操作量
指令値、作業内容などに応じたメータアウト開口面積を
演算し、その演算したメータアウト開口面積に見合う通
電量を演算し、その演算した通電量をソレノイド31に
通電する。
【0024】前記電磁比例圧力制御弁30の出力圧はソ
レノイド31の通電量に比例し、メータイン切換弁3、
メータアウト切換弁13の開口面積は受圧部の圧力に比
例するから、メータイン切換弁3、メータアウト切換弁
13の開口面積はソレノイド31の通電量に比例する。
【0025】前記メータイン開口面積制御部35は複数
の制御機能を有する。次に第1の制御機能を説明する。
まず、ポンプ圧力センサ21で検出したポンプ圧P
(メータイン上流側圧力)と第1又は第2メータイン
圧力センサ22,23で検出した油圧アクチュエータ1
0の負荷圧Pの差圧と設定した流量Qに応じてQ=c
A平方根(P−P)の式からメータイン開口面積A
を演算する。設定した流量Qはこの場合には油圧ポンプ
1の吐出量である。入力された操作量指令値が最大(操
作レバーフルストローク)の時には油圧ポンプ1の吐出
量で、操作量指令値が小さい程設定した流量を少なくす
る。
【0026】前述のようにして演算したメータイン開口
面積に見合う通電量を演算し、演算した通電量を第1・
第2受圧部8,9の一方に圧油を供給する電磁比例圧力
制御弁30のソレノイド31に通電する。
【0027】このように、第1の制御機能はメータイン
切換弁3のメータイン開口面積をポンプ圧と負荷圧の差
圧に応じて制御すると共に、操作レバー33の操作量に
よって制御する。この第1の制御機能は操作レバー33
を単独で操作した時に選択する。
【0028】前記メータアウト開口面積制御部36も複
数の制御機能を有し、メータイン開口面積制御部35が
第1の制御機能を選択している時には第1の制御機能を
選択する。このメータアウト開口面積制御部36の第1
の制御機能は、図3の実線で示すように操作量指令値に
比例した通電量を電磁比例圧力制御弁30のソレノイド
31に通電し、メータアウト開口面積を操作量指令値に
見合う大きさとする。
【0029】次に、メータイン開口面積制御部35、メ
ータアウト開口面積制御部36の第2の制御機能につい
て説明する。例えば、油圧アクチュエータ10が油圧シ
ョベルのブーム用シリンダであり、メータイン切換弁3
を第1位置Bとして第1室11に圧油を供給しブーム用
シリンダを縮み作動してブームを下降する際には、第1
メータイン圧力センサ22の検出圧力(ブーム用シリン
ダの負荷圧)が設定圧力よりも低いか高いかを判断し、
低い場合にはメータイン開口面積制御部35が第2の制
御機能を選択し、メータアウト開口面積制御部36が第
2の制御機能を選択する。高い場合にはそれぞれ前述の
第1の制御機能を選択する。
【0030】メータアウト開口面積制御部36の第2の
制御機能は次のようである。操作レバー33をフルスト
ローク操作して最大操作量指令値が入力された時の最大
通電量を図3に点線で示すように少なくし、メータアウ
ト開口面積を小さくする。メータイン開口面積制御部3
5の第2の制御機能は次のようである。操作レバー33
をフルストローク操作して最大操作量指令値が入力され
た時の設定流量を少なくし、メータイン開口面積を小さ
くする。
【0031】このようであるから、ブーム用シリンダを
縮小する室(第1室11)の圧力が設定圧力よりも低い
時、つまり無負荷状態でブームを下方に揺動する時にメ
ータアウト開口面積が小さくなり、ブーム用シリンダを
伸長する室(第2室12)に背圧が生じるので、その縮
小する室に真空が発生することを防止できる。
【0032】また、ブーム用シリンダを縮小する室(第
1室11)の圧力が設定圧力よりも高い時、つまりバケ
ットを地面に押しつけて掘削する状態でブームを下方に
揺動する時にはメータイン開口面積とメータアウト開口
面積がそれぞれ大きくなり、ブーム用シリンダを伸長す
る室(第2室12)の圧油がスムーズにタンクに流出
し、その室に背圧が生じないので、その縮小する室に供
給された圧油の圧力に見合う力でブームを下方に揺動す
るから、掘削力が大きい。
【0033】以上のようであるから、メータイン切換弁
3のメータイン開口面積とメータアウト切換弁13のメ
ータアウト開口面積はそれぞれ独立して制御されるの
で、油圧アクチュエータに供給する流量とタンク14に
流れる戻り圧油の流量を任意にそれぞれ独立して設定で
き、油圧アクチュエータの動作を任意に設定できる。
【0034】次にメータイン開口面積制御部35、メー
タアウト開口面積制御部36の他の制御機能を油圧ショ
ベルの油圧システムに適用した場合を例として説明す
る。図4に示すように、左右の走行体40を備えた下部
車体41に上部車体42が旋回用油圧モータ43で旋回
自在に取付けてあり、この上部車体42にブーム44が
ブーム用シリンダ45で上下揺動自在に取付けてある。
このブーム44にアーム46がアーム用シリンダ47で
上下揺動自在に取付けてあり、このアーム46にバケッ
ト48がバケット用シリンダ49で上下首振り自在に取
付けてある。前記左右の走行体40は左右走行用油圧モ
ータ50,51で走行する。
【0035】前記上部車体42の旋回角は旋回角センサ
52で検出され、ブーム44の角度はブーム角センサ5
3で検出され、アーム46の角度はアーム角センサ54
で検出され、バケット48の角度はバケット角センサ5
5で検出される。
【0036】図5に示すように、ブーム用切換弁56、
アーム用切換弁57、バケット用切換58、旋回用切換
弁59、左走行用切換弁60、右走行用切換弁61はメ
ータイン切換弁3とメータアウト切換弁13でそれぞれ
形成され、この各メータイン切換弁3、メータアウト切
換弁13は図1に示すものと同様である。
【0037】各メータイン切換弁3のポンプポート4は
油圧ポンプ1の吐出路2に並列に接続され、各メータア
ウト切換弁13のタンクポート17はタンク14に並列
に接続してある。これらの各メータアウト切換弁3、メ
ータアウト切換弁13の各受圧部には図2に示すと同様
に電磁比例圧力制御弁30の出力圧が供給される。
【0038】図6に示すように、ブーム用操作レバー7
0、アーム用操作レバー71、バケット用操作レバー7
2、旋回用操作レバー73、左走行用操作レバー74、
右走行用操作レバー75を操作するとポテンショメータ
34から操作方向指令と操作量指令値がコントローラ3
2に入力される。このコントローラ32には複数の異な
るモードスイッチ76,77,78から複数の作業モー
ドが入力される。
【0039】作業モードとしては45度積込み、90度
積込み、135度積込み、180度積込み、深溝積込み
等である。45度積込みとはブーム44、アーム46、
バケット46を上下揺動してバケットで掘削した後にブ
ーム44を上方に揺動しながら上部車体42を45度旋
回してダンプトラックの荷台等の積込み位置とし、バケ
ット内の土砂を排出してダンプトラックの荷台に積込ん
だ後に再び上部車体42を前述と反対方向に45度旋回
すると共にブーム44を下方に揺動して掘削位置とする
作業モードである。90度積込み、135度積込み、1
80度積込みとは前述と同様にブーム44を上下揺動し
ながら上部車体42を90度、135度、180度旋回
する作業モードである。
【0040】45度積込み作業モードがコントローラ3
2に入力された状態で、ブーム用操作レバー70から上
げ信号、旋回用操作レバー73から旋回信号がコントロ
ーラ32にそれぞれ入力されたら、メータイン開口面積
制御部35が第3の制御機能を選択する。この第3の制
御機能は次のようである。ブーム用切換弁56のメータ
イン切換弁3に圧油を出力する電磁比例圧力制御弁30
のソレノイド31への最大通電量(操作レバーをフルス
トローク操作した時の通電量)I−1を図7に示すよう
に多く、旋回用切換弁59のメータイン切換弁3に圧油
を出力する電磁比例圧力制御弁30のソレノイド31へ
の最大通電量(操作レバーをフルストローク操作した時
の通電量)I−2を図8に示すように少なくする。つま
り、ブーム用シリンダ45への供給流量Qと旋回用油
圧モータ43への供給流量Qの比(Q/Q)、す
なわち流量分配比を小さくする。
【0041】メータアウト開口面積制御部36は第1の
制御機能と第2の制御機能を選択し、ブーム用切換弁5
6のメータアウト切換弁13を第1の制御機能で制御
し、旋回用切換弁59のメータアウト切換弁13を第2
の制御機能で制御する。
【0042】これにより、ブーム用切換弁56のメータ
イン開口面積が旋回用切換弁59のメータイン開口面積
よりも大きくなり、ブーム用シリンダ45に多量に圧油
が供給され、旋回用油圧モータ43への供給流量は少な
くなるので、ブーム上昇速度が速く、旋回速度が遅くな
る。
【0043】したがって、上部車体42が90度旋回す
る間にブーム44が所定高さまで上昇する。
【0044】旋回用切換弁59のメータアウト切換弁1
3に圧油を出力する電磁比例制御弁30のソレノイド3
1の通電量が少なく、メータアウト開口面積が小さい。
これによって、旋回用油圧モータ43の戻り圧油がメー
タアウト切換弁13で絞られて背圧が生じ、旋回用操作
レバー73を中立位置に戻した時に旋回用油圧モータ4
3が直ちに停止し、慣性力で旋回することがない。バケ
ット48内の土砂をダンプトラックの荷台に積込み、ブ
ーム用操作レバー70、旋回用操作レバー73を前述と
は反対方向に操作すると、コントローラ32にブーム下
げ信号、旋回信号が入力される。これによりメータイン
開口面積制御部35は前述と同様に第3の制御機能を選
択し、前述と同様にして通電量をコントロールしてブー
ム下降速度を速く、旋回速度を遅くする。
【0045】メータアウト制御部は第1の制御機能を選
択する。つまり、この場合には、バケット48内に土砂
がなく旋回体の重量が軽く慣性が小さいから、旋回用切
換弁59のメータアウト開口面積を大きくするように電
磁比例減圧弁30のソレノイド31の通電量を多くす
る。
【0046】90度積込み作業モードがコントローラ3
2に入力されたらメータイン開口面積制御部35は第4
の制御機能を選択し、ブーム用切換弁56のメータイン
切換弁3に圧油を出力する電磁比例圧力制御弁30のソ
レノイド31への最大通電量I−1を図9に示すように
若干小さくしてメータイン開口面積を若干小さくし、旋
回用切換弁59のメータイン切換弁3に圧油を出力する
電磁比例圧力制御弁30のソレノイド31への最大通電
量I−2を図10に示すように若干大きくしてメータイ
ン開口面積を若干大きくする。つまり、前述の流量分配
比を若干大きくする。これによりブーム上昇速度が若干
遅く、旋回速度が若干速くなる。
【0047】135度積込み作業モードがコントローラ
32に入力されたらメータイン開口面積制御部35は第
5の制御機能を選択し、両方の電磁比例圧力制御弁30
のソレノイド31への最大通電量を同一として前述の流
量分配比を1とする。これによってブーム上げ速度を中
速で旋回速度を中速とするように各電磁比例圧力制御弁
30のソレノイド31の通電量が決定される。
【0048】180度積込み作業モードがコントローラ
32に入力された状態で、ブーム用操作レバー70から
上げ信号、旋回用操作レバー73から旋回信号がコント
ローラ32にそれぞれ入力されたら、メータイン開口面
積制御部35は第6の制御機能を選択し、ブーム用切換
弁56のメータイン切換弁3に圧油を出力する電磁比例
圧力制御弁30のソレノイド31の最大通電量I−1を
図11に示すように少なく、旋回用切換弁59のメータ
イン切換弁3に圧油を出力する電磁比例圧力制御弁30
のソレノイド31への最大通電量I−2を図12に示す
ように多くする。
【0049】これにより、旋回用切換弁59のメータイ
ン開口面積がブーム用切換弁56のメータイン開口面積
よりも大きくなり、ブーム用シリンダ45に少量の圧油
が供給され、旋回用油圧モータ43への供給流量が多く
なるので、ブーム上昇速度が遅く、旋回速度が速くな
る。
【0050】したがって、上部車体42が短時間に18
0度旋回するし、その旋回する間にブーム44が所定高
さまで上昇する。なお、反対方向に旋回する場合も同様
とする。
【0051】深溝積込み作業は、ブーム44、アーム4
6を下方に揺動して走行体40の接地面よりも下方部分
をバケット48で掘削した後にブーム44、アーム46
を上方に揺動しながら上部車体42を旋回して前述の積
込み位置までバケット48を移動する作業モードであ
り、この場合にはメータイン開口面積制御部35は第7
の制御機能を選択し、次のようにする。つまりこの作業
の場合にはブーム44、アーム46の上昇、下降距離が
長いのでブーム用切換弁56、アーム用切換弁57のメ
ータイン切換弁3に圧油を供給する電磁比例圧力制御弁
30のソレノイド31への最大通電量を大きくし、それ
らのメータイン開口面積を大きくしてブーム用シリンダ
45、アームシリンダ47を速く伸縮作動させると共
に、旋回用切換弁59のメータイン切換弁3に圧油を供
給する電磁比例圧力制御弁30のソレノイド31への最
大通電量を小さくし、そのメータイン開口面積を小さく
して旋回用油圧モータ43の回転速度を遅くする。つま
り、ブーム用シリンダ45への供給流量Q+アーム用
シリンダ47への供給流量Qと旋回用油圧モータ43
への供給流量Qの流量分配比(Q+Q)/Q
大きくする。
【0052】具体的には、ブーム角センサ53、アーム
角センサ54の検出角度でブーム44、アーム46の下
方への揺動角よりブーム、アーム、バケット等の作業機
の姿勢、つまりバケット48の掘削位置(溝の深さ)を
演算し、溝の深さに応じて前述の流量分配比(Q+Q
)/Qを選択してブーム用切換弁56、アーム用切
換弁57、旋回用切換59のメータイン開口面積を設定
する。
【0053】以上の説明において、油圧ポンプ1の容量
(1回転当り吐出量)は各油圧アクチュエータの負荷圧
における最も高い負荷圧に基づいて制御しても良い。各
操作レバーの操作量を合計し、その合計した操作量に基
づいて制御しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図2】コントローラの説明図である。
【図3】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図表
である。
【図4】油圧ショベルの側面図である。
【図5】油圧ショベルの油圧回路図である。
【図6】コントローラの説明図である。
【図7】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図表
である。
【図8】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図表
である。
【図9】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図表
である。
【図10】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図
表である。
【図11】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図
表である。
【図12】操作レバーの操作量と通電量の関係を示す図
表である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ 3…メータイン切換弁 4…ポンプポート 5…第1アクチュエータポート 6…第2アクチュエータポート 10…油圧アクチュエータ 13…メータアウト切換弁 15…第1戻りポート 16…第2戻りポート 17…タンクポート 30…電磁比例圧力制御弁 31…ソレノイド 32…コントローラ 33…操作レバー 34…ポテンショメータ 35…メータイン開口面積制御部 36…メータアウト開口面積制御部 42…上部車体 43…旋回用油圧モータ 44…ブーム 45…ブーム用シリンダ 46…アーム 47…アーム用シリンダ 48…バケット 49…バケット用シリンダ 50…左走行用油圧モータ 51…右走行用油圧モータ 52…旋回角センサ 53…ブーム角センサ 54…アーム角センサ 55…バケット角センサ 56…ブーム用切換弁 57…アーム用切換弁 58…バケット用切換弁 59…旋回用切換弁 60…左走行用切換弁 61…右走行用切換弁 70…ブーム用操作レバー 71…アーム用操作レバー 72…バケット用操作レバー 73…旋回用操作レバー 74…左走行用操作レバー 75…右走行用操作レバー 76…モードスイッチ 77…モードスイッチ 78…モードスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ(1)と、この油圧ポンプ
    (1)の吐出回路に設けられた油圧アクチュエータ(1
    0)と、油圧ポンプ(1)と油圧アクチュエータ(1
    0)との間に設けられポンプ圧と負荷圧の差圧に応じて
    メータイン流量を制御するメータイン切換弁(3)を備
    えた圧油供給装置において、 前記油圧アクチュエータ(10)からタンク(14)へ
    の戻り回路に、前記メータイン切換弁(3)とは独立の
    メータアウト流量を制御するメータアウト切換弁(1
    3)を設けたことを特徴とする圧油供給装置。
  2. 【請求項2】 油圧ポンプ(1)と、この油圧ポンプ
    (1)の吐出回路に設けられ作業機を作動する油圧アク
    チュエータと、油圧ポンプ(1)と油圧アクチュエータ
    との間に設けられメータイン流量を制御するメータイン
    切換弁(3)と、前記油圧アクチュエータからタンク
    (14)への戻り回路に設けられ前記メータイン切換弁
    (3)とは独立にメータアウト流量を制御するメータア
    ウト切換弁(13)を備えた圧油供給装置において、 前記メータイン切換弁(3)のメータイン開口面積を、
    ポンプ圧と負荷圧の差圧及び作業内容に応じて制御する
    手段と、前記メータアウト切換弁(13)のメータアウ
    ト開口面積をメータイン切換弁(3)とは独立に作業内
    容に応じて制御する手段を設けたことを特徴とする圧油
    供給装置。
  3. 【請求項3】 前記作業内容は、作業の種類、油圧アク
    チュエータを作動するための信号を出力する操作レバー
    の操作量、作業機の姿勢、油圧アクチュエータの負荷圧
    等の少なくとも1つである請求項2記載の圧油供給装
    置。
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