JP3061529B2 - ローダフロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置 - Google Patents

ローダフロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置

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JP3061529B2
JP3061529B2 JP6101130A JP10113094A JP3061529B2 JP 3061529 B2 JP3061529 B2 JP 3061529B2 JP 6101130 A JP6101130 A JP 6101130A JP 10113094 A JP10113094 A JP 10113094A JP 3061529 B2 JP3061529 B2 JP 3061529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バケットが開閉可能な
構造に形成されたローダフロント付き油圧ショベルの油
圧駆動装置に係り、特に、切換弁群のセンタバイパス通
路上の最下流に設けた圧力発生手段で発生する圧力に基
づいて、可変容量油圧ポンプの吐出容量を制御する、い
わゆるネガコン制御を備えたローダフロント付き油圧シ
ョベルの油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は本発明の対象とするローダフロン
ト付き油圧ショベルの外観を示す側面図である。一般
に、ローダフロント付き油圧ショベルは、走行体40
と、この走行体40上に配置され、運転室が設けられる
旋回体41と、この旋回体41に回動可能に設けられる
ブーム42と、このブーム42に回動可能に連結される
アーム43と、このアーム43に回動可能に連結され、
しかも開閉可能に形成されたバケット44とを備えてい
る。上述したブーム42とアーム43とバケット44と
によってローダフロントが形成されている。
【0003】上述した走行体40を形成する左右の履帯
は2つの走行モータ、すなわち右走行モータと左走行モ
ータとにより駆動し、旋回体41は旋回モータにより走
行体40上で旋回する。ブーム42は、ブームシリンダ
45を伸長させるように駆動することにより上昇する方
向に回動し、ブームシリンダ45を収縮させるように駆
動することにより下降する方向に回動する。アーム43
も、例えば同図3に示す状態からアームシリンダ46を
伸長させるように駆動することにより上昇する方向に回
動し、アームシリンダ46を収縮させるように駆動する
ことにより下降する方向に回動する。バケット44も、
例えば同図3に示す状態からバケットシリンダ47を伸
長させるように駆動することにより上向きに回動(チル
ト動作)し、バケットシリンダ47を収縮させるように
駆動することによりする下向きに回動(ダンプ動作)す
る。さらに、このバケット44は、バケット開閉シリン
ダを収縮させるように駆動することにより分割されて開
状態となり、バケット開閉シリンダを伸長させるように
駆動することにより閉状態に復帰する。
【0004】このローダフロント付き油圧ショベルで
は、後に詳述するが、例えばバケット開閉シリンダを
させるように駆動してバケット44を閉状態にし、ブ
ーム42、アーム43、バケット44を適宜回動させる
ことにより、土砂の掘削がおこなわれ、バケット44上
に土砂が堆積する。そして、例えば旋回体41を旋回さ
せながらブーム42、アーム43を上昇させてバケット
44を図示しないトラックの荷台の上方に位置させ、こ
の状態でバケット開閉シリンダを収縮させるように駆動
すると、バケット44が開かれ、このバケット44に堆
積されていた土砂がトラックの荷台上に放土される。こ
のようにして土砂の掘削作業等をおこなうことができ
る。
【0005】図4は図3に示すようなローダフロント付
き油圧ショベルに備えられる従来の油圧駆動装置を示す
回路図である。
【0006】この従来技術は、複数の油圧ポンプ、例え
ば可変容量油圧ポンプ1と可変容量油圧ポンプ2を備え
ている。油圧ポンプ1の吐出容量は吐出容量制御手段3
で制御され、油圧ポンプ2の吐出容量は吐出容量制御手
段4で制御される。
【0007】油圧ポンプ1側には、最上流に、例えば上
述した右走行モータの駆動を制御する右走行用方向制御
弁5が配置され、その下流にはブームシリンダ45の駆
動を制御するブーム用方向制御弁6と、バケット44の
チルト動作時に、あるいはバケット44の開閉動作時に
選択的に活用される方向制御弁7と、アームシリンダ4
6の駆動を制御するアーム用方向制御弁8とがタンデム
接続されている。ブーム用方向制御弁6と方向制御弁7
とアーム用方向制御弁8とは、互いにパラレルに接続さ
れている。上述の右走行用方向制御弁5、ブーム用方向
制御弁6、方向制御弁7、及びアーム用方向制御弁8に
より、基本的に油圧ポンプ1からの圧油が供給される第
1の切換弁群が構成されている。
【0008】油圧ポンプ2側には、上述した旋回モータ
の駆動を制御する旋回用方向制御弁9と、アームシリン
ダ46の駆動を制御するアーム用方向制御弁10と、ブ
ームシリンダ45の駆動を制御するブーム用方向制御弁
11と、バケットシリンダ47を伸縮させるバケット用
方向制御弁12と、左走行モータの駆動を制御する左走
行用方向制御弁13が配置されている。これらの旋回用
方向制御弁9と、アーム用方向制御弁10と、ブーム用
方向制御弁11と、バケット用方向制御弁12と、左走
行用方向制御弁13とは互いにパラレルに接続されてお
り、また、これらの方向制御弁9,10,11,12,
13により、油圧ポンプ2からの圧油が供給される第2
の切換弁群が構成されている。
【0009】上述した油圧ポンプ1側の第1の切換弁群
のセンタバイパス通路の最下流には、前述した吐出容量
制御手段3を駆動する圧力を発生させる圧力発生手段、
すなわち固定絞り15と、この固定絞り15で発生させ
る圧力の最大値を規定するリリーフ弁17が設けられて
いる。同様に油圧ポンプ2側の第2の切換弁群のセンタ
バイパス通路の最下流には、前述した吐出容量制御手段
4を駆動する圧力を発生させる圧力発生手段、すなわち
固定絞り16と、この固定絞り16で発生させる圧力の
最大値を規定するリリーフ弁18とを備えている。
【0010】上述した第1の切換弁群に属する方向制御
弁7の1つの流出ポートは、管路14aを介して第2の
切換弁群に属するバケツト用方向制御弁12の、バケッ
ト44のチルト動作時に圧油が流出される流出ポートに
接続してある。また、方向制御弁7の別の1つの流出ポ
ートは、管路14bを介して前述したバケット開閉シリ
ンダの駆動を制御するバケット開閉用方向制御弁31に
接続してある。
【0011】また、上述した第2の切換弁群に属するバ
ケット用方向制御弁12、及び方向制御弁7の切換え用
の操作レバー21Aと、この操作レバー21Aの操作方
向の違いにより、それぞれパイロットポンプ14の圧を
減圧してパイロット圧としてバケット用方向制御弁12
の制御室12a、あるいは制御室12bに出力するパイ
ロット弁19、あるいはパイロット弁20と、これらの
パイロット弁19,20で発生させたパイロット圧を選
択的に取り出すシャトル弁21Bとを備えている。この
シャトル弁21Bで取り出されたパイロット圧は、方向
制御弁7の片方の制御室7bにパイロット管路7dを介
して導かれる。
【0012】また、バケット開閉用方向制御弁31の切
換え用の操作レバー31Aと、この操作レバー31Aの
操作方向の違いにより、それぞれパイロットポンプ14
の圧を減圧してパイロット圧としてバケット開閉用方向
制御弁31の制御室31a、あるいは制御室31bに出
力するパイロット弁27、あるいはパイロット弁28
と、これらのパイロット弁27,28で発生させたパイ
ロット圧を選択的に取り出すシャトル弁31Bとを備え
ている。このシャトル弁31Bで取り出されたパイロッ
ト圧は、方向制御弁7の他の制御室7aにパイロット管
路7cを介して導かれるとともに、パイロット管路32
cを介して、上述のパイロット管路7d中に設けた切換
弁32の駆動部に導かれる。切換弁32は、同図4で示
す上段位置がパイロット管路7dを連通状態にする切換
位置になっており、下段位置がパイロット管路7dをタ
ンク32に接続する切換位置になっている。
【0013】なお、同図4では、第1の切換弁群に属す
る右走行用方向制御弁5、ブーム用方向制御弁6、アー
ム用方向制御弁8、及び第2の切換弁群に属する旋回用
方向制御弁9、アーム用方向制御弁10、ブーム用方向
制御弁11、左走行用方向制御弁13を切換える操作レ
バーを含む操作装置については、図示を省略してある。
【0014】この図4に示される従来技術における図3
に示すバケット44のチルト動作、ダンプ動作、及び開
閉動作について以下に説明する。今、例えばバケット開
閉用方向制御弁31が中立状態にあり、このときバケッ
ト44は閉じられているものとする。土砂の掘削に際し
ては、掘り起こし動作、すなわち前述した図3に例示す
るチルト動作が実施される。
【0015】この場合、図4に示す操作レバー21Aを
同図4の反時計方向に傾ける操作がおこなわれる。これ
により、パイロット弁19が作動し、発生したパイロッ
ト圧がバケット用方向制御弁12の制御室12aに与え
られ、このバケット用方向制御弁12は同図4の左位置
に切り換えられる。これと同時に、パイロット弁19で
発生したパイロット圧がシャトル弁21Bから取り出さ
れ、パイロット管路7dに導かれ、方向制御弁7の制御
室7bに与えられる。これにより、方向切換弁7は、同
図4の右位置に切り換えられる。
【0016】上述のように、バケット用方向制御弁12
が同図4の左位置に切り換えられるにつれて、油圧ポン
プ2に属する第2の切換弁群のセンタバイパス通路が徐
々に閉じられ、固定絞り16部分に発生する圧力の値が
小さくなり、これにより吐出容量制御手段4が油圧ポン
プ2の吐出容量を大きくするように作動し、第2の切換
弁群に供給される流量が増加する。この流量がバケット
用方向制御弁12の同図4の左位置を経てその流出ポー
トに供給される。同様に、上述した方向制御弁7の切換
動作に伴って第1の切換弁群のセンタバイパス通路が徐
々に閉じられ、固定絞り15部分に発生する圧力の値が
小さくなり、これにより吐出容量制御手段3が油圧ポン
プ1の吐出容量を大きくするように作動し、第1の切換
弁群に供給される流量が増加する。この流量が方向制御
弁7の同図4の右位置を経て、管路14aに供給され、
上述したバケット用方向制御弁12の流出ポートに合流
する。したがって、第2の油圧ポンプ2から吐出される
流量と第1の油圧ポンプ1から吐出される流量との合流
された圧油が、図3のバケットシリンダ47のヘッド側
に供給され、このバケットシリンダ47が伸長するよう
に作動し、所望のチルト動作が行なわれ、土砂が掘り起
こされ、バケツト44上に土砂が積まれる。
【0017】このような状態から図3に示すブーム4
2、アーム43、旋回体41、走行体40等を適宜選択
的に駆動し、バケット44を所定の放土位置まで移動さ
せる動作がおこなわれる。
【0018】所定の放土位置まで移動させたとき、バケ
ット44を放土するために、操作レバー31Aを同図4
の反時計方向に傾ける操作がおこなわれる。これにより
パイロット弁27が作動し、発生したパイロット圧がシ
ャトル弁31Bから取り出される。このパイロット圧
は、パイロット管路32cを介して切換弁32の駆動部
に与えられ、これに応じて切換弁32が同図4の下段位
置に切り換えられ、パイロット管路7dがタンク29に
連通する。また、上述のパイロット圧がパイロット管路
7cを介して方向制御弁7の制御室7aに与えられ、方
向制御弁7が同図4の左位置に切り換えられる。したが
って、この方向制御弁7の左位置の流出ポートが管路1
4bに連通する。また同時に、上述のようにパイロット
弁27で発生したパイロット圧が、バケット開閉用方向
制御弁31の制御室31aに供給され、このバケット開
閉用方向制御弁31が左位置に切り換えられる。
【0019】これにより、油圧ポンプ1からの圧油は、
方向制御弁7の左位置を経て、管路14bに導かれ、バ
ケット開閉用方向制御弁31を介して図示しないバケッ
ト開閉シリンダのロッド側に供給され、図示しないバケ
ツト開閉シリンダが収縮するように作動し、バケット4
4が開かれ、所望の放土がおこなわれる。
【0020】なお、このとき、同時にバケット44のチ
ルト動作、あるいはダンプ動作を実施する場合には、上
述の操作レバー31Aの操作とともに、操作レバー21
Aを操作すればよく、パイロット弁19の作動に伴って
発生するパイロット圧によりバケット用方向制御弁12
が左位置に切り換えられて前述のようなチルト動作がお
こなわれ、あるいは、パイロット弁20の作動に伴って
発生するパイロット圧によりバケット用方向制御弁12
が右位置に切り換えられてダンプ動作が同時におこなわ
れる。
【0021】また、上述のような放土が終了すると、操
作レバー31Aが同図4の時計方向に倒される操作がお
こなわれ、パイロット弁28が作動し、発生したパイロ
ット圧がシャトル弁31Bを介してパイロット管路32
c、パイロット管路7cに導かれ、上述したように切換
弁32が下段位置に、方向制御弁7が左位置に、それぞ
れ切り換えられた状態に保たれ、また同時にパイロット
圧がバケット開閉用方向制御弁31の制御室31bに与
えられ、このバケット開閉用方向制御弁31が同図4の
右位置に切り換えられる。これにより、油圧ポンプ1か
らの圧油は、方向制御弁7の左位置、管路14b、バケ
ット開閉用方向制御弁31の右位置を介して図示しない
バケット開閉シリンダのヘッド側に供給され、図示しな
いバケット開閉シリンダが伸長するように作動し、バケ
ット44が閉じられる。このようにバケット44が閉じ
られたとき、操作レバー31Aを中立に復帰させる操作
がおこなわれる。これにより、バケット開閉用方向制御
弁31及び方向制御弁7は中立位置に復帰する。切換弁
32も中立位置である上段位置に復帰し、パイロット管
路7dは連通状態となる。
【0022】このような状態から、図3に示すブーム4
2、アーム43、旋回体41、走行体40等を再び適宜
選択的に駆動し、バケット44を所定の掘削位置まで移
動させる動作がおこなわれる。このとき、バケット44
の姿勢が次の掘削動作に対して十分満足される待機姿勢
でないときには、バケット44のダンプ動作がおこなわ
れる。
【0023】バケット44のダンプ動作は上記でも若干
触れたように、操作レバー21Aを同図4の時計方向に
傾けることによりおこなわれる。これによりパイロット
弁20が作動し、発生したパイロット圧がバケット用方
向制御弁12の制御室12bに与えられ、このバケット
用方向制御弁12が同図4の右位置に切り換えられる。
これに伴い、油圧ポンプ2からの圧油がバケット用方向
制御弁12の右位置を介して図3に示すバケットシリン
ダ47のロッド側に供給され、このバケットシリンダ4
7が収縮し、所望のダンプ動作がおこなわれる。
【0024】なお、このとき、パイロット弁20の作動
に伴って発生したパイロット圧がパイロット管路7dに
導かれ、方向制御弁7が右位置に切り換えられて油圧ポ
ンプ1からの圧油が管路14aに導かれるものの、この
ときバケット用方向制御弁12が右位置に切り換えられ
ていることから管路14aはタンク29に連通し、した
がって油圧ポンプ1から吐出される圧油は油圧ポンプ2
からの圧油に合流されず、タンク29に戻される。
【0025】通常、バケットシリンダ47のヘッド側の
受圧面積は、ロッド側の受圧面積の2倍程度に設定して
ある。バケット44のチルト動作時には、油圧ポンプ1
と油圧ポンプ2の圧油を合流させてバケットシリンダ4
7のヘッド側に供給することにより、大きな掘り起こし
力が得られ、また、油圧ポンプ2の圧油をバケットシリ
ンダ47のロッド側に供給した場合と同等の比較的速い
作動速度を得ることができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に構成される従来のローダフロント付き油圧ショベルの
油圧駆動装置にあっては、図示しないバケット開閉シリ
ンダを駆動させるための複雑な回路構成、すなわち、バ
ケット開閉用方向制御弁31、シャトル弁31B、パイ
ロット管路7c,32c、管路14b、及び切換弁32
を要することから、部品点数が多くなって製作費が高く
なる問題があるとともに、これらの回路構成部品の配置
スペースが大きくなり、当該油圧駆動装置のコンパクト
化を実現できない問題がある。
【0027】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、バケットシリン
ダ及びバケット開閉シリンダを駆動させるための回路構
成を簡単にすることができ、しかも従来とほぼ同等の機
能を得ることができるローダフロント付き油圧ショベル
の油圧駆動装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、ブームシリンダ、
アームシリンダ、バケットシリンダ、バケット開閉シリ
ンダ、旋回モータ及び2つの走行モータを含む複数のア
クチュエータと、少なくとも1つの可変容量油圧ポンプ
を含む複数の油圧ポンプと、上記可変容量油圧ポンプか
らの圧油が供給されるとともに、上記2つの走行モータ
のうちの一方の駆動を制御し最上流に配置される走行用
方向制御弁と、この走行用方向制御弁の下流に配置され
複数の方向制御弁とをタンデム接続して成るととも
に、これらの方向制御弁がアーム用方向制御弁を含む
1の切換弁群と、上記可変容量油圧ポンプ以外の油圧ポ
ンプからの圧油が供給されるとともに、当該油圧ポンプ
に互いにパラレル接続される旋回用方向制御弁、アーム
用方向制御弁、及びバケット用方向制御弁を含む第2の
切換弁群と、上記第1の切換弁群に含まれる上記アーム
用方向制御弁の圧油供給通路上に設けた固定絞りと、
記第1の切換弁群のセンタバイパス通路の最下流に設け
た圧力発生手段と、この圧力発生手段で発生する圧力に
応じて上記可変容量油圧ポンプの吐出容量を制御する吐
出容量制御手段とを備えたローダフロント付き油圧ショ
ベルの油圧駆動装置において、上記第1の切換弁群の上
記センタバイパス通路上であって、上記圧力発生手段の
近傍の上流に設けられ、上記センタバイパス通路を開閉
制御可能な開閉制御弁と、上記第1の切換弁群内の上記
固定絞りの上流に位置する圧油供給通路上であって、上
記最上流に配置される走行用方向制御弁の下流からパラ
レル接続した圧油供給通路上の所定部分と、上記第2の
切換弁群に含まれるバケット用方向制御弁の圧油流入ポ
ートとを接続する接続通路と、この接続通路上に設けら
れ、上記第1の切換弁群から上記第2の切換弁群に向か
う方向への流れを許容するチェック弁と、上記第2の切
換弁群の上記バケット用方向制御弁の圧油供給通路上に
設けられ、上記バケット用方向制御弁以外の方向制御弁
への圧油供給通路に上記接続通路からの圧油が流入する
のを阻止するチェック弁と、上記開閉制御弁と上記バケ
ット用方向制御弁とを連動させる連動手段とを備えると
ともに、上記第1の切換弁群の最上流に配置される走行
用方向制御弁の下流に、上記バケット開閉シリンダの駆
動を制御するバケット開閉用方向制御弁を配置した構成
にしてある。
【0029】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明は、上記した構
成にしてあることから、例えばバケットのチルト動作を
おこなわせるときには、第2の切換弁群に属するバケッ
ト用方向制御弁を、バケットシリンダのヘッド側への圧
油の供給が可能な所定の切換位置に切り換えればよい。
これにより、連動手段を介して、第1の切換弁群のセン
タバイパス通路上に設けた開閉制御弁が、このセンタバ
イパス通路を閉じるように作動する。これに伴い、開閉
制御弁の下流に配置された圧力発生手段で発生する圧力
の値が小さくなり、吐出容量制御手段は、可変容量油圧
ポンプの吐出容量を大きくするように作動する。この可
変容量油圧ポンプからの流量が接続通路を介して第2の
切換弁群に属するバケット用方向制御弁に与えられ、第
1の切換弁群側の可変容量油圧ポンプからの圧油と第2
の切換弁群側の油圧ポンプからの圧油とが合流されてバ
ケット用方向制御弁に供給され、さらにバケットシリン
ダのヘッド側に供給され、これによりバケットシリンダ
が伸長して所望のチルト動作をおこなわせることができ
る。
【0030】また、ダンプ動作をおこなわせるときに
は、第2の切換弁群に属するバケット用方向制御弁を、
バケットシリンダのロッド側への圧油の供給が可能な異
なる切換位置に切り換えればよい。このときのバケット
用方向制御弁に、第1の切換弁群の可変容量油圧ポンプ
からの圧油と第2の切換弁群側の油圧ポンプからの圧油
とが合流されて供給されるまでの動作は、上述のチルト
動作時と同様である。このダンプ動作時では、バケット
用方向制御弁に供給された圧油は上述の異なる切換位置
を介してバケットシリンダのロッド側に与えられ、バケ
ットシリンダが収縮して所望のダンプ動作をおこなわせ
ることができる。
【0031】なおこの場合、接続通路に導かれた圧油の
バケット用方向制御弁への流入を阻止する阻止手段を設
けるように考慮すれば、このダンプ動作時には第2の切
換弁群側の油圧ポンプの圧油だけをバケットシリンダに
供給させることができ、チルト動作時とほぼ同等の作動
速度とすることができる。
【0032】また、上述のチルト動作等に際し、接続通
路を介して供給される可変容量油圧ポンプからの圧油
は、接続通路に設けたチェック弁と、バケット用方向制
御弁の圧油供給通路上に設けたチェック弁とによって、
バケット用方向制御弁以外の方向制御弁には流れないよ
うに規制され、これによりバケットシリンダ以外の他の
アクチュエータの作動に影響を及ぼさない。
【0033】そして例えば、バケットの開閉動作をおこ
なわせるときには、第1の切換弁群に属するバケット開
閉用方向制御弁を切り換えればよい。これにより、この
第1の切換弁群のセンタバイパス通路が閉じられ、圧力
発生手段で発生する圧力の値が小さくなり、吐出容量制
御手段は、可変容量油圧ポンプの吐出容量を大きくする
ように作動する。この可変容量油圧ポンプからの流量が
バケット開閉用方向制御弁を介してバケット開閉シリン
ダに供給され、所望のバケットの開閉動作をおこなわせ
ることができる。
【0034】また、このようなバケットの開閉動作時
に、バケットのダンプ動作あるいはチルト動作を同時に
おこなわせるときには、第1の切換弁群に属するバケッ
ト開閉用方向制御弁と第2の切換弁群に属するバケツト
用方向制御弁とを同時に切り換えればよい。一般にバケ
ット開閉シリンダの負荷圧はバケットシリンダの負荷圧
に比べて小さく、したがって、このような同時操作時に
は接続通路を介してバケットシリンダには第1の切換弁
群側の可変容量油圧ポンプの圧油は供給されず、第1の
切換弁群側の可変容量油圧ポンプの圧油はバケット開閉
用方向制御弁に供給され、これに応じてバケット開閉シ
リンダを作動させることができ、一方、第2の切換弁群
側の油圧ポンプの圧油はバケット用方向制御弁に供給さ
れ、これに応じてバケットシリンダを作動させることが
でき、所望の複合操作をおこなわせることができる。
【0035】このように本発明の請求項1に記載の発明
では、従来の2つの方向制御弁、すなわちバケット開閉
用方向制御弁と、バケットのチルト動作及び開閉動作に
活用される方向制御弁の代りに、1つのバケット開閉用
方向制御弁を設けるだけで済み、これに伴ってパイロッ
ト管路等も少なくすることができ、バケットシリンダ及
びバケット開閉シリンダを駆動させるための回路構成を
簡単にできる。
【0036】
【実施例】以下、本発明のローダフロント付き油圧ショ
ベルの油圧駆動装置の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の請求項1,2,3に対応するローダフロ
ント付き油圧ショベルの油圧駆動装置の第1の実施例を
示す回路図である。この第1の実施例は、前述した図3
に示すようなローダフロント付き油圧ショベルに備えら
れる。また、図1は前述した図4に対応させて描いてあ
り、図4に示したものと同等のものは同じ符号で示して
ある。
【0037】すなわち、図1に示す第1の実施例にあっ
ても、複数の油圧ポンプ、例えば可変容量油圧ポンプ1
と可変容量油圧ポンプ2を備えている。油圧ポンプ1の
吐出容量は吐出容量制御手段3で制御され、油圧ポンプ
2の吐出容量は吐出容量制御手段4で制御される。
【0038】油圧ポンプ1側には、最上流に、例えば右
走行モータの駆動を制御する右走行用方向制御弁5が配
置され、その下流には図3に示すブームシリンダ45の
駆動を制御するブーム用方向制御弁6と、バケット開閉
シリンダの駆動を制御するバケット開閉用方向制御弁7
Aと、アームシリンダ46の駆動を制御するアーム用方
向制御弁8とがタンデム接続されている。ブーム用方向
制御弁6とバケット開閉用方向制御弁7Aとアーム用方
向制御弁8とは、互いにパラレルに接続されている。上
述の右走行用方向制御弁5、ブーム用方向制御弁6、バ
ケット開閉用方向制御弁7A、及びアーム用方向制御弁
8により、油圧ポンプ1からの圧油が供給される第1の
切換弁群が構成されている。
【0039】油圧ポンプ2側には、旋回モータの駆動を
制御する旋回用方向制御弁9と、図3に示すアームシリ
ンダ46の駆動を制御するアーム用方向制御弁10と、
ブームシリンダ45の駆動を制御するブーム用方向制御
弁11と、バケットシリンダ47を伸縮させるバケット
用方向制御弁12と、左走行モータの駆動を制御する左
走行用方向制御弁13が配置されている。これらの旋回
用方向制御弁9と、アーム用方向制御弁10と、ブーム
用方向制御弁11と、バケット用方向制御弁12と、左
走行用方向制御弁13とは互いにパラレルに接続されて
おり、また、これらの方向制御弁9,10,11,1
2,13により、油圧ポンプ2からの圧油が供給される
第2の切換弁群が構成されている。
【0040】上述した油圧ポンプ1側の第1の切換弁群
のセンタバイパス通路の最下流には、吐出容量制御手段
3を駆動する圧力を発生させる圧力発生手段、すなわち
固定絞り15と、この固定絞り15で発生させる圧力の
最大値を規定するリリーフ弁17が設けられている。同
様に油圧ポンプ2側の第2の切換弁群のセンタバイパス
通路の最下流には、前述した吐出容量制御手段4を駆動
する圧力を発生させる圧力発生手段、すなわち固定絞り
16と、この固定絞り16で発生させる圧力の最大値を
規定するリリーフ弁18とを備えている。
【0041】また、上述した第2の切換弁群に属するバ
ケット用方向制御弁12の切換え用の操作レバー21A
と、この操作レバー21Aの操作方向の違いにより、そ
れぞれパイロットポンプ14の圧を減圧してパイロット
圧としてバケット用方向制御弁12の制御室に出力する
パイロット弁19、あるいはパイロット弁20と、これ
らのパイロット弁19,20で発生させたパイロット圧
を選択的に取り出すシャトル弁21Bとを備えている。
【0042】また、第1の切換弁群のセンタバイパス通
路の最下流に設けた固定絞り15の近傍の上流には、こ
のセンタバイパス通路を開閉制御可能な開閉制御弁22
を設けてある。この開閉制御弁22は中立時にはセンタ
バイパス通路を連通状態に保つとともに、上述のシャト
ル弁21Bで取り出されパイロット管路21Cで導かれ
るパイロット圧によって駆動し、センタバイパス通路を
閉じるように作動する。 上述したシャトル弁21B及
びパイロット管路21Cは、開閉制御弁22とバケット
用方向制御弁12とを連動させる連動手段を構成してい
る。
【0043】また、上述した第1の切換弁群の圧油供給
通路上であって、最上流に配置される右走行用方向制御
弁5の下流からパラレル接続した圧油供給通路上の所定
部分と、第2の切換弁群に含まれるバケット用方向制御
弁12の圧油流入ポートとを接続する接続通路23と、
この接続通路23上に設けられ、第1の切換弁群から第
2の切換弁群に向かう方向への流れを許容し、第2の切
換弁群から第1の切換弁群に向かう方向の逆流を阻止す
るチェック弁24と、第2の切換弁群の圧油供給通路上
に設けられ、バケット用方向制御弁12以外の方向制御
弁への圧油供給通路に接続通路23からの圧油が流入す
るのを阻止するチェック弁25,26を備えている。
【0044】また、アーム用方向制御弁8の圧油供給通
路上には、アーム43とバケット44との複合操作を実
現させるための固定絞り8Aを設けてある。上述した接
続通路23は、同図1に示すように固定絞り8Aの上流
に位置する圧油供給通路に接続されている。
【0045】なお、同図1に示す第1の実施例にあって
も、第1の切換弁群に属する右走行用方向制御弁5、ブ
ーム用方向制御弁6、アーム用方向制御弁8、及び第2
の切換弁群に属する旋回用方向制御弁9、アーム用方向
制御弁10、ブーム用方向制御弁11、左走行用方向制
御弁13を切換える操作レバーを含む操作装置について
は、図示を省略してある。また、同図1中、29はタン
クである。
【0046】この第1の実施例におけるバケット44の
チルト動作、ダンプ動作、及び開閉動作について以下に
説明する。
【0047】例えばバケット44のチルト動作をおこな
わせるときには、操作レバー21Aを同図1の反時計方
向に傾けるように操作させてパイロット弁19を作動さ
せ、第2の切換弁群に属するバケット用方向制御弁12
をバケットシリンダ47のヘッド側への圧油の供給が可
能な同図1の左位置に切り換えればよい。これにより、
油圧ポンプ2側の第2の切換弁群のセンタバイパス通路
が閉じられ、固定絞り16で発生する圧力の値が小さく
なり、吐出容量制御手段4は油圧ポンプ2の吐出容量を
大きくするように作動し、このように増加した流量がバ
ケット用方向制御弁12に与えられる。また、このとき
同時にパイロット弁19の作動に伴って発生したパイロ
ット圧がシャトル弁21Bから取り出され、パイロット
管路21Cに導かれ、切換弁22の駆動部に与えられ
る。これによって、切換弁22は右位置すなわち閉位置
となるように切換えられる。これに伴い、油圧ポンプ1
側の第1の切換弁群のセンタバイパス通路が閉じられ、
固定絞り15で発生する圧力の値が小さくなり、吐出容
量制御手段3は油圧ポンプ1の吐出容量を大きくするよ
うに作動する。このようにして増加した油圧ポンプ1の
流量が、接続通路23、チェック弁24を経て第2の切
換弁群のバケット用方向制御弁12の流入ポートに与え
られる。すなわち、油圧ポンプ1と油圧ポンプ2の合流
した圧油がバケット用方向制御弁12に与えられ、さら
にバケットシリンダ47のヘッド側に供給され、このバ
ケットシリンダ47が伸長して所望のチルト動作をおこ
なわせることができる。
【0048】また例えば、バケット44のダンプ動作を
おこなわせるときには、操作レバー21Aを同図1の時
計方向に傾けるように操作させてパイロット弁20を作
動させ、第2の切換弁群に属するバケット用方向制御弁
12をバケットシリンダ47のロッド側への圧油の供給
が可能な同図1の右位置に切り換えればよい。これによ
り、油圧ポンプ2側の第2の切換弁群のセンタバイパス
通路が閉じられ、上述のように固定絞り16で発生する
圧力の値が小さくなって吐出容量制御手段4は油圧ポン
プ2の吐出容量を大きくするように作動し、増加した流
量がバケット用方向制御弁12に与えられる。このとき
同時にパイロット弁20の作動に伴って発生したパイロ
ット圧がシャトル弁21Bから取り出され、パイロット
管路21Cに導かれ、切換弁22が閉位置となるように
切換えられる。これに伴い、油圧ポンプ1側の第1の切
換弁群のセンタバイパス通路が閉じられ、固定絞り15
で発生する圧力の値が小さくなって吐出容量制御手段3
は油圧ポンプ1の吐出容量を大きくするように作動す
る。増加した油圧ポンプ1の流量が、接続通路23、チ
ェック弁24を経て第2の切換弁群のバケット用方向制
御弁12の流入ポートに与えられ、油圧ポンプ2からの
圧油に合流する。この合流した圧油がバケット用方向制
御弁12に与えられ、さらにバケットシリンダ47のロ
ッド側に供給され、このバケットシリンダ47が収縮し
て所望のダンプ動作をおこなわせることができる。
【0049】上述したチルト動作、ダンプ動作に際し、
接続通路23を介して供給される油圧ポンプ1からの圧
油は、接続通路23に設けたチェック弁24と、バケッ
ト用方向制御弁12の圧油供給通路上に設けたチェック
弁25,26とによって、バケット用方向制御弁以外の
方向制御弁には流れないように規制され、これによりバ
ケットシリンダ47以外の他のアクチュエータに影響を
及ぼさない。
【0050】また例えば、バケット44の開閉動作をお
こなわせるときには、第1の切換弁群に属するバケット
開閉用方向制御弁7Aを切り換えればよい。これによ
り、この第1の切換弁群のセンタバイパス通路が閉じら
れ、固定絞り15で発生する圧力の値が小さくなり、吐
出容量制御手段3は、油圧ポンプ1の吐出容量を大きく
するように作動する。この油圧ポンプ1からの流量がバ
ケット開閉用方向制御弁7Aを介して図示しないバケッ
ト開閉シリンダに供給され、所望のバケット44の開閉
動作をおこなわせることができる。
【0051】また、このようなバケット44の開閉動作
時に、バケット44のダンプ動作あるいはチルト動作を
同時におこなわせるときには、第1の切換弁群に属する
バケット開閉用方向制御弁7Aと第2の切換弁群に属す
るバケット用方向制御弁12とを同時に切り換えればよ
い。一般にバケット開閉シリンダの負荷圧はバケットシ
リンダ47の負荷圧に比べて小さく、したがって、この
ような同時操作時には接続通路23を介してバケットシ
リンダ47には第1の切換弁群側の油圧ポンプ1の圧油
は供給されず、第1の切換弁群側の油圧ポンプ1の圧油
はバケット開閉用方向制御弁7Aに供給され、これに応
じてバケット開閉シリンダを作動させることができ、一
方、第2の切換弁群側の油圧ポンプ2の圧油はバケット
用方向制御弁12に供給され、これに応じてバケットシ
リンダ47を作動させることができ、所望の複合操作を
おこなわせることができる。
【0052】なお、比較的頻度の高いアーム43とバケ
ット44との複合操作に際しては、アーム43の負荷圧
がバケット44の負荷圧に比べて小さくなることがある
が、このような場合、油圧ポンプ2からの圧油が第2の
切換弁群に属するアーム用方向制御弁10に供給され、
油圧ポンプ1からの圧油は固定絞り8Aを設けたことに
より接続通路23に流れ、この油圧ポンプ1の圧油が第
2の切換弁群に属するバケット用方向制御弁12に供給
され、これらにより所望のアーム43とバケット44と
の複合操作を実現させることができる。
【0053】また、比較的頻度の高い旋回モータとバケ
ット開閉シリンダとの複合操作に際しては、旋回モータ
の駆動を制御する旋回用方向制御弁9を油圧ポンプ2側
の第2の切換弁群に含ませ、バケット開閉シリンダの駆
動を制御するバケット開閉用方向制御弁7Aを油圧ポン
プ1側の第1の切換弁群に含ませてあることから、旋回
モータには油圧ポンプ2の圧油を供給して駆動でき、バ
ケット開閉シリンダには油圧ポンプ1の圧油を供給して
駆動でき、これらにより所望の旋回モータとバケット開
閉シリンダとの複合操作を実現させることができる。
【0054】このように構成した第1の実施例では、図
4に示した従来の2つの方向制御弁、すなわちバケット
開閉用方向制御弁31と、バケット44のチルト動作及
び開閉動作に活用される方向制御弁7の代りに、1つの
バケット開閉用方向制御弁7Aを設けるだけで済み、こ
れに伴って管路等も少なくすることができ、バケットシ
リンダ47及びバケット開閉シリンダを駆動させるため
の回路構成を簡単にすることができる。これにより製作
費を安くすることができるとともに、上記の回路構成部
品の配置に要するスペースが小さくて済み、当該油圧駆
動装置のコンパクト化を実現できる。
【0055】図2は本発明の請求項4,5に対応する第
2の実施例を示す回路図である。この第2の実施例で
は、バケット44のダンプ動作時に、接続通路23を介
して導かれる油圧ポンプ1からの圧油のバケットシリン
ダ47への合流を阻止する阻止手段を設けてある。この
阻止手段は、バケット用方向制御弁12Aの切換位置構
造より成る。すなわち、この第2の実施例ではバケット
用方向制御弁12のポートを4ポートにしてあり、同図
2の右位置が油圧ポンプ1からの圧油の合流を阻止する
切換位置であり、バケット44のダンプ動作時の切換位
置になっている。なお、同図2の左位置は油圧ポンプ1
からの圧油の合流を許容する切換位置であり、バケット
44のチルト動作時の切換位置になっている。その他の
構成は前述した図1に示す第1の実施例と同等である。
【0056】このように構成した第2の実施例では、チ
ルト動作時には、バケットシリンダ47のヘッド側に油
圧ポンプ1と油圧ポンプ2の合流した圧油を供給し、ダ
ンプ動作時には、バケットシリンダ47の上述のヘッド
側に比べて受圧面積がほぼ1/2のロッド側に油圧ポン
プ2だけの圧油を供給することから、チルト動作時とダ
ンプ動作時の作動速度をほぼ同じにすることができる。
その他の作用効果は、前述した第1の実施例と同等であ
る。
【0057】なお、上記各実施例では、油圧ポンプ1,
2の吐出容量を制御する吐出容量制御手段3,4が、固
定絞り15,16で発生した圧力に応じて作動する油圧
駆動式の吐出容量制御手段から成っているが、本発明は
これに限られない。例えば、固定絞り15,16で発生
させた差圧を検出する差圧センサをそれぞれ設けるとと
もに、吐出容量制御手段3,4を電気駆動式の吐出容量
制御手段によって構成し、上述の差圧センサから出力さ
れる信号に応じて該当する吐出容量制御手段を駆動する
構成にしてもよい。
【0058】また、上記実施例では、バケット用方向制
御弁12,12Aの操作装置として操作レバー21Aの
操作に応じてパイロット弁19あるいはパイロット弁2
0が作動しパイロット圧を発生させる油圧式操作装置を
備え、この油圧式操作装置から出力されるパイロット圧
に応じて開閉制御弁22を切り換える構成にしてある
が、本発明はこのように構成することには限られない。
すなわち、上述の操作装置を電気レバーを備えた電気式
操作装置によって構成し、開閉制御弁22を電磁弁によ
って構成し、電気式操作装置から出力される信号に応じ
て開閉制御弁22が切り換えられる構成にしてもよい。
また、上述の操作装置を電気レバーを備えた電気式操作
装置によって構成し、開閉制御弁22を油圧駆動式の開
閉制御弁に構成し、電気式操作装置と開閉制御弁22と
の間に、電気信号を油圧信号に変換する電磁比例減圧弁
等の電気・油圧変換手段を設け、開閉制御弁22は電気
・油圧変換手段から出力される油圧的出力によって駆動
する構成にしてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明は以上の
構成にしてあることから、従来の2つの方向制御弁、す
なわちバケット開閉用方向制御弁と、バケットのチルト
動作及び開閉動作に活用される方向制御弁の代りに、1
つのバケット開閉用方向制御弁を設けるだけで済み、こ
れに伴って管路等も少なくすることができ、バケットシ
リンダ及びバケット開閉シリンダを駆動させるための回
路構成を簡単にすることができ、これにより製作費を安
くすることができるとともに、回路構成部品の配置に要
するスペースが小さくて済み、当該油圧駆動装置のコン
パクト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローダフロント付き油圧ショベルの油
圧駆動装置の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の対象とするローダフロント付き油圧シ
ョベルの外観を示す側面図である。
【図4】従来のローダフロント付き油圧ショベルの油圧
駆動装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2 可変容量油圧ポンプ 3 吐出容量制御手段 4 吐出容量制御手段 5 右走行用方向制御弁(第1の切換弁群) 6 ブーム用方向制御弁(第1の切換弁群) 7A バケット開閉用方向制御弁(第1の切換弁群) 8 アーム用方向制御弁(第1の切換弁群) 8A 固定絞り 9 旋回用方向制御弁(第2の切換弁群) 10 アーム用方向制御弁(第2の切換弁群) 11 ブーム用方向制御弁(第2の切換弁群) 12 バケット用方向制御弁(第2の切換弁群) 12A バケット用方向制御弁(第2の切換弁群) 13 左走行用方向制御弁(第2の切換弁群) 15 固定絞り(圧力発生手段) 16 固定絞り(圧力発生手段) 17 リリーフ弁 18 リリーフ弁 19 パイロット弁 20 パイロット弁 21A 操作レバー 21B シャトル弁(連動手段) 21C パイロット管路(連動手段) 22 開閉制御弁 23 接続通路 24 チェック弁 25 チェック弁 26 チェック弁 29 タンク 40 走行体 41 旋回体 42 ブーム(ローダフロント) 43 アーム(ローダフロント) 44 バケット(ローダフロント) 45 ブームシリンダ 46 アームシリンダ 47 バケットシリンダ
フロントページの続き (72)発明者 安田 知彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平4−312630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームシリンダ、アームシリンダ、バケ
    ットシリンダ、バケット開閉シリンダ、旋回モータ及び
    2つの走行モータを含む複数のアクチュエータと、 少なくとも1つの可変容量油圧ポンプを含む複数の油圧
    ポンプと、 上記可変容量油圧ポンプからの圧油が供給されるととも
    に、上記2つの走行モータのうちの一方の駆動を制御し
    最上流に配置される走行用方向制御弁と、この走行用方
    向制御弁の下流に配置される複数の方向制御弁とをタン
    デム接続して成るとともに、これらの方向制御弁がアー
    ム用方向制御弁を含む第1の切換弁群と、 上記可変容量油圧ポンプ以外の油圧ポンプからの圧油が
    供給されるとともに、当該油圧ポンプに互いにパラレル
    接続される旋回用方向制御弁、アーム用方向制御弁、及
    びバケット用方向制御弁を含む第2の切換弁群と、上記第1の切換弁群に含まれる上記アーム用方向制御弁
    の圧油供給通路上に設けた固定絞りと、 上記第1の切換弁群のセンタバイパス通路の最下流に設
    けた圧力発生手段と、 この圧力発生手段で発生する圧力に応じて上記可変容量
    油圧ポンプの吐出容量を制御する吐出容量制御手段とを
    備えたローダフロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置
    において、 上記第1の切換弁群の上記センタバイパス通路上であっ
    て、上記圧力発生手段の近傍の上流に設けられ、上記セ
    ンタバイパス通路を開閉制御可能な開閉制御弁と、 上記第1の切換弁群内の上記固定絞りの上流に位置する
    圧油供給通路上であって、上記最上流に配置される走行
    用方向制御弁の下流からパラレル接続した圧油供給通路
    上の所定部分と、上記第2の切換弁群に含まれるバケッ
    ト用方向制御弁の圧油流入ポートとを接続する接続通路
    と、 この接続通路上に設けられ、上記第1の切換弁群から上
    記第2の切換弁群に向かう方向への流れを許容するチェ
    ック弁と、 上記第2の切換弁群の上記バケット用方向制御弁の圧油
    供給通路上に設けられ、上記バケット用方向制御弁以外
    の方向制御弁への圧油供給通路に上記接続通路からの圧
    油が流入するのを阻止するチェック弁と、 上記開閉制御弁と上記バケット用方向制御弁とを連動さ
    せる連動手段とを備えるとともに、 上記第1の切換弁群の最上流に配置される走行用方向制
    御弁の下流に、上記バケット開閉シリンダの駆動を制御
    するバケット開閉用方向制御弁を配置したことを特徴と
    するローダフロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記圧力発生手段が固定絞りであること
    を特徴とする請求項1記載のローダフロント付き油圧シ
    ョベルの油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 バケットのダンプ動作時に、上記接続通
    路を介して導かれる上記可変容量油圧ポンプからの圧油
    の上記バケットシリンダへの合流を阻止する阻止手段を
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載のローダ
    フロント付き油圧ショベルの油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記阻止手段が、上記バケット用方向制
    御弁に形成され、上記可変容量油圧ポンプからの圧油の
    合流を阻止する切換位置構造であることを特徴とする請
    求項に記載のローダフロント付き油圧ショベルの油圧
    駆動装置。
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