JPS63242761A

JPS63242761A - タンデム型マスタシリンダ

Info

Publication number: JPS63242761A
Application number: JP62076745A
Authority: JP
Inventors: Takayoshi Shinohara; 孝義篠原
Original assignee: Nissin Kogyo Co Ltd
Current assignee: Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date: 1987-03-30
Filing date: 1987-03-30
Publication date: 1988-10-07
Also published as: JPH0427059B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ａ１発明の目的ｆｉｌ　　産業上の利用分野本発明は、第１及び第２油溜を備えたシリンダ本体と、
このシリンダ本体のシリンダ孔に嵌装されたスリーブと
、このスリーブ内に摺合されてシリンダ孔の前端壁との
間に前部油圧室を画成する前部プランジャと、この前部
プランジャとの間に後部油圧室を画成すべ（スリーブ内
に摺合される後部プランジャと、前部プランジャを後退
方向へ付勢する前部戻しばねと、後部プランジャを後退
方向へ付勢する後部戻しばねと、シリンダ孔に装着され
て前部プランジャの外周面にリップを密接させる前部一
方向シール部材と、スリーブに装着されて後部プランジ
ャの外周面にリップを密接させる後部一方向シール部材
と、この後部一方向シール部材の後方で後部プランジャ
の外周面を摺動自在に支承すべくシリンダ本体に取付け
られた軸受とからなり、前部プランジャには、それが所
定の後退限にあるとき前部一方向シール部材の直後で第
１油溜及び前部油圧室間を連通ずる前部リリーフポート
を設け、また後部プランジャには、それが所定の後退限
にあるとき後部一方向シール部材の直後で第２油溜及び
後部油圧室間を連通ずる後部リリーフポートを設けたタ
ンデム型マスタシリンダの改良に関する。

（２）従来の技術この種マスタシリンダは、例えば特開昭５８−１、６９
５２号公報に開示されるように既に知られており、その
ものではスリーブをシリンダ本体に固定するために、ス
リーブの後端に当接する軸受をシリンダ本体に螺着して
いる。

（３）発明が解決しようとする問題点上記のようなマスタシリンダでは、シリンダ本体のシリ
ンダ孔に嵌装されるスリーブと、シリンダ本体に螺着さ
れる軸受との同軸性を確保することが加工精度上非常に
困難であって、この両者に亘り後部プランジャが摺動す
るとき、摺動抵抗が増大したり、摺動面にかじりを生し
たりする惧れがある。

本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、スリーブ
及び軸受の同軸性を容易に確保でき、これらによって後
部プランジャの摺動を常に円滑になし得るようにした前
記タンデム型マスタシリンダを提供することを目的とす
る。

Ｂ５発明の構成（１）　　問題点を解決するだめの手段上記目的を達成
するために、本発明は、スリーブの後端部に当接する軸
受をスリーブと共にシリンダ孔に嵌装し、これらスリー
ブ及び軸受を固定すべく軸受の後端に当接する環状の押
えねじを後部プランジャに接触させずにシリンダ本体に
螺着したことを特徴とする。

（２）作　用上記構成によれば、スリーブ及び軸受は共にシリンダ本
体のシリンダ孔に嵌装されるので、加工精度上、両者の
同軸性を容易に得ることができる。

しかも、軸受の後端を押える環状の押えねじは、後部プ
ランジャに触れることなくシリンダ本体に蝶着されるの
で、押えねじと軸受との同軸精度はネ■くても、後部プ
ランジャの円滑な）Ｈ動を何等妨げない。

（３）実施例以下、図面により本発明の一実施例について説明する。

Ｍは自・肋車の２系統式油圧ブレーキ用のタンデム型マ
スタシリンダで、そのシリンダ本体ｌは、図示しない車
体に支持される負圧ブースタＢのブ−メタシェル２前面
に後◇：ｉｉ部を固着される。

シリンダ本体１の上側には補助油溜筒３が一体に連設さ
れ、それに主油溜筒４が連結される。主油溜筒４は上端
にキャップ５を有し、また内部にはキャップ５に支持さ
れる公知の油面レベルセンサ６を備えている。

補助油溜筒３の内部は隔壁７により第１及び第２油溜８
．．８ｔに区画され、これら油溜８１゜８□はそれぞれ
主油溜筒４から作動油を補給される。

第１及び第２油溜８１．８□はそれぞれ通孔９０，９□
を介してシリンダ本体１のシリンダ孔１０と連通される
。シリンダ孔１０は、前端を閉じた第１孔１０ａ１この
第１孔１０ａより大径でその後端に連なる第２孔］、　
Ｏｂ、及びこの第２孔１０ｂより大径でその後端に連な
り且つ後端を開放した第３孔１０Ｃとからなっており、
第２孔１０ｂ及び第３孔１０Ｃ間の段部に隔壁カラー１
２が嵌装され、このカラー１２の後端部に印部嵌合する
スリーブ１３と、このスリーブ１３の後端に印部嵌合す
る軸受１４とが第３孔１０Ｃに嵌装され、そして軸受１
４の後面を押える環状の押えねじ１５が第３孔ｔＯＣの
後方開口部に螺着される。この押えねじ１５は後部プラ
ンジャ１６□を、その外周面に接することなく囲繞する
。

スリーブ１３は、その外周面により、前部通孔９、に連
なる前部環状油室１１．と、前記通孔９２に連なる後部
環状油室１１□とを第３孔１０Ｃに画成する。

スリーブ１３には前後一対のプランジャ１６８．１６□
が摺動され、前部プランジャ１６．と第１孔１０ａの前
端壁間に前部油圧室１７１が画成され、両プランジャ１
６．，１６□間に後部油圧室１７□が画成される。これ
ら油圧室１７．．１７□は、シリンダ本体ｌの前、後部
出力ボート１８、．１８□を介して２系統の各ブレーキ
油圧回路と連通される。

後部プランジャ１６□の後端は、及び軸受１４を貫通し
てシリンダ本体ｌの後方へ延び、さらにブースクシエル
２の前壁を貫通して負圧ブースタＢの出力杆１９と連接
する。

この後部プランジャ１６ｇが貫通するブースクシエル２
の透孔２０からその内部の負圧が漏洩するのを防止する
ために、後部プランジャ１６□の外周面にリップを密接
させるシール部材２１がシリンダ本体１及びブースクシ
エル２間に挟持される。

後部油圧室１７２及び後部出力ボート１８□間を連通ず
るために、スリーブ１３には、その内周面を前端から後
端に走る３条の軸方向溝２３、外周面を走る環状溝２５
、及び各軸方向溝２３と環状溝２５間を連通ずる横孔２
４が設けられる。

後部プランジャ１６ｇの前端面には、該プランジャ１６
□を後退方向に付勢する後部戻しばね３０□を受容する
有底のばね保持孔３１□が設けられる。また、後部プラ
ンジャ１６□には、ばね保持孔３１□の端壁から一定長
さ軸方向に突出する案内軸３２が螺着され、その先端に
は膨大頭部３２ａが形成されている。この案内軸３２に
は後部戻しばね３０□の前端を支承するハツト形のばね
保持筒３３が摺動自在に嵌装されており、このばね保持
筒３３が前記膨大頭部３２ａに当接することにより後部
戻しばね３０□の伸長限界が規制されるようになってい
る。

このばね保持筒３３には、半径方向外方に突出する３個
の突片３３ａが一体に形成され、これら突片３３ａが摺
動自在に係合する軸方向の３条の案内溝２８がスリーブ
１３の内周壁に前記軸方向溝２３と円周上交互に形成さ
れる。これら案内溝２８はスリーブ１３の前端から始ま
ってその中間部で終っており、その終端はスリーブ１３
と一体のストッパ璧２９で閉じられる。

上記案内溝２８は、突片３３ａの前後摺動に伴い案内溝
２Ｂ内の油が突片３３ａの前後に流通し得るように、突
片３３ａより充分大きな横断面形状が与えられ、また軸
方向溝２３は、これに突片３３ａが挿入されるような誤
組を防止するために、突片３３ａの挿入し得ない横断面
形状が与えられる。

軸受１４の前端には複数条の放射状溝３４□が設けられ
、この放射状溝３４ｔと前記後部環状油室１１ｚ間を連
通ずる複数条の軸方向溝４０がスリーブ１３の外周面に
設けられる。上記放射状溝３４ｚからスリーブ１３の軸
方向溝２３への油の涼５れを許容する後部一方向シール
部材３５．が、そのリップを後部プランジャ１６２の外
周面に密接させてスリーブ１３後端部に装着される。

またスリーブ１３の後端部には後部一方向シール部材３
５□の前端部を保持するリテーナ３６□と、後部一方向
シール部材３５□及び軸受１４間に挿入されるスペーサ
３７ｇ　とが装着される。

後部プランジャ１６ｚには、それが所定の後退限にある
とき、後部一方向シール部材３５□の１σ後で放射状溝
３４を及びばね保持孔３１間を連通する後部リリーフポ
ート３８□が穿設される。

また軸受１４の内周面に形成された環状溝４１には後部
プランジャ１６．の外周面にリップを密接させるシール
部材３９□が装着される。

一方、前部プランジャ１６．の前端は、隔壁カラー１２
を貫通して第１孔１０ａまで延びており、その前端面に
は、前部プランジャ１６．を後退方向に付勢する前部戻
しばね３０．を受容する有底のばね保持孔３１１が設け
ちれる。

隔壁カラー１２には、前部環状油室１１．に連なる放射
状溝３４＋が設けられており、この溝３４Ｉから前部油
圧室１７．への油の流れのみを許容する前部一方向シー
ル部材３５．が、そのリップを前部プランジャ１６＋　
の外周面に密接させて第２孔１０ｂに装着される。

第２孔ｔｏｂには、また、前部一方向シール部材３５．
の前端部を保持するリテーナ３６．と、該シール部材３
５１及び隔壁カラー１２間に挿入されるスペーサ３７．
が装着される。

前部プランジャ１６１には、それが所定の後退服にある
とき、放射状溝３４．及びばね保持孔３１、間を連通ず
る前部リリーフポート３８．が穿没される。

またスリーブ１３の前端部に形成された環状四部４２に
は、前部プランジャ１６１の外周面にリップを密接させ
るシール部材３９．が装着される。

次にこの実施例の作用を説明する。

いま、負圧ブースタＢを作動してその出力杆１９を前進
させれば、それに押圧されて両プランジャ１６．，１６
！がそれぞれ対応する戻しばね３０、．３０□を圧縮さ
せながら前進する。そして、前部プランジャ１６．のり
リーフボート３８．が前部一方向シール部材３５、の前
方に移行すると、前部プランジャ１６．の前進力に応じ
て前部油圧室１７．に油圧が発生し、また後部プランジ
ャ１６ｔのリリーフポート３８□が後部一方向シール部
材３５□の前方へ移行すると、後部プランジャ１６□の
前進力に応じて後部油圧室１７□に油圧が発生する。

こうして前部及び後部油圧室１７．．１７□に発生させ
た油圧は対応する出力ボート１８．．１８□から出力さ
れ１．２系統の油圧ブレーキを同時に作動させ、自動車
に制動をかけることができる。

制動を解除すべく、負圧ブースタＢを不作動状態に戻せ
ば、各プランジャ１６１．１６ｚは対応する戻しばね３
０＋、３０ｚの反発力によりそれぞれ所定の後退限に戻
されるが、その後退過程で各油圧室１７．，１７□が減
圧すれば、対応する一方向シール部材３５．，３５ｇの
リップが前後の圧力差によりそれぞれ油圧室１７．．１
７□側へ撓むため、第１油溜８１の作動油が、通孔９１
、前部環状油室１１１５放射状溝３４．及び前部一方向
シール部材３５．のリップの内側を通して前部油圧室１
７．に補給され、また第２油溜８□の作動油が１０通孔
９８、後部環状油室１１！、軸方溝４０、放射状溝３４
ｔ、後部一方向シール部材３５□のリップの内側及び軸
方向溝２３を通して後部油圧室１７□に補給される。

このとき、各油圧室１７．，１７！に作動油の過剰補給
が行われると、その過剰分は、各プランジャ１６．，１
６□が後退限に戻ったとき、各リリーフポート３８．，
３８□から油溜８Ｉ、８□側へ放出される。

ところで、ばね保持筒３３の突片３３ａは、スリーブ１
３の軸方向に延びる案内溝２８に摺動自在に係合してい
るので、前部プランジャ１６Ｉと共にばね保持筒３３が
前後動することを何等妨げない。

また、前、後部プランジャ１６１．１６ｔの後退時には
、ばね保持筒３３が案内軸３２の膨大頭部３２ａに当接
することにより後部戻しばね３０２の伸長限界、したが
って両プランジャ１６１゜１６□相互の間隔が決定され
る。これと同時に突片３３ａがスリーブ１３のストッパ
壁２９に受止められ、且つ案内軸３２の膨大頭部３２ａ
がばね保持筒３３に受止められることにより後部プラン
ジャ１６□の後退限が規制され、一方、前部プランジャ
１６．は、その後端を突片３３ａを介してストッパ壁２
９に受止められることにより後退限が規制される。

このようなりンデム型マスタシリンダＭにおいて、後部
プランジャ１６ｇが摺合するスリーブ１３及び軸受１４
は共にシリンダ本体１のシリンダ孔１０、特に同じ第３
孔１０ｃに嵌装されるので、加工精度上、両者１３．１
４の同軸性を容易に得ることができ、したがってその両
者１３．１４に亘り後部プランジャ１６．ｔは常に円滑
に摺動することができる。

し、かも、軸受１４の後端を押える環状の押えねｅ１５
は、後部プランジャ１６ｇに触れることなくシリンダ孔
１０の後方開口部に螺着されるので、押えねじ１５と軸
受１４との同軸精度は粗くても不都合はなく、後部プラ
ンジャ１６□の円滑な摺動を何等妨げない。

Ｃ６発明の効果以上のように本発明によ第１ば、スリー・ブの後端部に
当接する軸受をスリーブと共にシリンダ孔に嵌益し、こ
れらスリーブ及び軸受を固定すべく軸受の後端に当接す
る環状の押えねじを後部プランジャに接触させずにシリ
ンダ本体に螺着したので、スリーブ及び軸受の同軸性を
容易に確保して、両者に亘り後部プラ〉・ジャを常に円
滑に摺動させることができ、しかもその後部プランジャ
の摺動を妨げることなく押えねじによりスリーブ及び軸
受をシリンダ本体に固定することができ、したがって加
工が容易で量産性が高い。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図はマスタ
シリンダの縦断側面図、第２図は第１図のｕ−ｎ線断面
図、第３図は要部の分解斜視図である。Ｍ・・・タンデム型マスタシリンダ

Claims

【特許請求の範囲】

第１及び第２油溜を備えたシリンダ本体と、このシリン
ダ本体のシリンダ孔に嵌装されたスリーブと、このスリ
ーブ内に摺合されてシリンダ孔の前端壁との間に前部油
圧室を画成する前部プランジャと、この前部プランジャ
との間に後部油圧室を画成すべくスリーブ内に摺合され
る後部プランジャと、前部プランジャを後退方向へ付勢
する前部戻しばねと、後部プランジャを後退方向へ付勢
する後部戻しばねと、シリンダ孔に装着されて前部プラ
ンジャの外周面にリップを密接させる前部一方向シール
部材と、スリーブに装着されて後部プランジャの外周面
にリップを密接させる後部一方向シール部材と、この後
部一方向シール部材の後方で後部プランジャの外周面を
摺動自在に支承すべくシリンダ本体に取付けられた軸受
とからなり、前部プランジャには、それが所定の後退限
にあるとき前部一方向シール部材の直後で第１油溜及び
前部油圧室間を連通する前部リリーフポートを設け、ま
た後部プランジャには、それが所定の後退限にあるとき
後部一方向シール部材の直後で第２油溜及び後部油圧室
間を連通する後部リリーフポートを設けたタンデム型マ
スタシリンダにおいて、スリーブの後端部に当接する軸
受をスリーブと共にシリンダ孔に嵌装し、これらスリー
ブ及び軸受を固定すべく軸受の後端に当接する環状の押
えねじを後部プランジャに接触させずにシリンダ本体に
螺着したことを特徴とするタンデム型マスタシリンダ。