JPS6320334A - 透明ガスバリヤ性フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野−１ 本発明は、ガスバリヤ性の優れた透明なプラスチックフ
ィルムに関するものであり、さらに詳しくは、包装材料
等に使用されるガスバリヤ性に優れ、かつ、透明性にも
優れたプラスチックフィルムに関するものである。

１゛従米の技術−１ 食品、医薬品、化学薬品等の包装材料に使用されるプラ
スチックフィルムには、包装された内容物の変質を防ぐ
ために、水蒸気や酸素ガスなどのがス透過性の小さい材
質のものが使用されている。

そして、さらに高度のガスバリヤ性が必要な包装材料の
場合には、プラスチックフィルムにアルミニウム箔を貼
り合せたものや、プラスチックフィルムの表面にアルミ
ニウムを蒸着させたものが用いられてきた。

しかしながら、このような金属箔や蒸着膜を構成要素と
する包装材料は、水蒸気や酸素などに対するヴスバリャ
性には優れているものの、不透明であり、内容物を外か
ら見ることができないという欠点があって、包装材料と
しては適当でない面があった。

一方、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム
、ポリアミドフィルムに、ポリ塩化ビニリデンを主成分
とする樹脂のフィルムをラミネートしたマ）、ラミネー
トする代わりにポリ塩化ビニリデンを主成分とする！Ｊ
（脂のエマル７ョンまたは溶液を塗布したフィルムが、
ガスバリヤ性が要求される用途で使用されている。

しかしながら、上記ポリプロピレンフィルム、ポリエス
テルフィルム、ポリアミドフィルム等の従来のフィルム
は、フィルムの印ｉ工程、フィルムの積層、製袋、他物
質の塗布の各工程等のあと加工を逐行する際にフィルム
同士が付着しあうのを防止するために、原料ＰＡ虞の製
造工程および／またはフィルムの製造工程で、原料（ｊ
（脂を相溶性のない粒径が０　、１　”−５μのクレー
、タルク、炭酸カルシウム、シリカ等の無代系の微細粉
末を、１００〜１０，０００９ｐ論の範囲で添加し、フ
ィルム表面を粗くし、滑り性が改良されている。

上のような従来のフィルムでは、原料？Ｊｆ脂とフィル
ム表面粗面化剤として使用されるＷ、８！系のｍｓ＋粉
末とは相溶性がないために、樹脂と微細粉末との界面に
微小なボイドが生じ、フィルムを延伸した場合にはボイ
ドは拡大され、さらにはフィルム表面に微細な傷をっ（
る原因となり、これらボイドやフィルム表面に生じた傷
は、フィルムのガスバリヤ性低下の原因となっている。

［発明が解決しようとした問題点」 本発明の目的は、基体フィルム中に分散された無機系の
微細粉末に白米する欠陥、αが少なく、優れたガスバリ
ヤ性と優れた透明性を発揮するプラスチックフィルムを
提供することにある。

「問題点を解決するための手段」 しかして本発明の要旨とするところは、透明ガスバリヤ
性フィルムにおいて、フィルム中に分散された無機系の
微細粉末に白米する欠陥点の平均径が４μ以下で、かつ
、１平方メートル当りの個数が１０４個以下であること
を特徴とする透明ガスバリヤ性フィルムに存する（第１
発明）、。

そして第２発明は、上記＃Ｓ１発明に係るフィルムの少
なくとも片面に、池の透明なプラスチックフィルムが積
層されてなることを特徴とする透明ガスバリヤ性フィル
ムを要旨とする。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明に係る基体フィルムは、それ自体でガスバリヤ性
の優れたフィルムがよい。その具体例としては、ポリ塩
化ビニルフィルム、塩化ビニルを主成分とする共重合体
フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、塩化ビニリデ
ンを主７＆分とする共重合体のフィルム、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリテトラエチレンフィルム
、ポリカーボネートフィルム、ポリアミド類のフィルム
、エチレン−酢酸ビニル共重合体のフィルム等があげら
れる。

基体フィルムは、未延伸のものであってよいが、延伸さ
れているものが好ましい。延伸されたフィルムの場合に
は、少なくとも一袖方向に３倍以上に延伸されたものが
特に好ましい。延伸することによってフィルムのガスバ
リヤ性が向」−するからでｊ＞９、結晶性ｔＭ脂を原料
としたフィルムの場合には、延伸によるガスバリヤ性の
向−ヒ効果が顕著である。

本発明の目的を効果的に達成するためには、フィルム中
に分散された無機系の微細粉末に白米する欠陥点の平均
径が４μ以下で、かつ、１乎方メートル当りの個数が１
０４個以下でなければならな〜１゜ フィルムの表面を粗面化し、フィルムのあと加工を行な
う場合の作業性を改善する目的で、フィルム化前の原料
樹脂に、平均０．１−＆　５μ程度のクレー、炭酸カル
シウム、タルク、シリカ等が一汗通使用される。これら
微細粉末は、粒子が爪独でフィルム中に分散しているこ
とは少なく、数個の粒子が凝集した状態でフィルム中に
分散しているのが汗通である。従って、フィルム中に分
散している微細粉末の径は、もとの径の数倍に達するこ
とがあり、これがフィルムのボイドや傷などの欠陥点と
なり、フィルムのガスバリヤ性低下の原因となる。

本発明者らの実験によれば、フィルム化前の原料樹脂に
無代系の微細粉末を配合する場合であっても、微細粉末
に白米する欠陥点の平均径を４μ以下とし、１平方メー
トル当りの欠陥点の数を１０４個以下に調節すると、フ
ィルムのガスバリヤ性は低下しないことが１号っな。

フィルムに配合した微細粉末に白米する欠陥点の平均径
、単位面積当ｌ）の個数を上の範囲にｉｉｓするには、
微細粉末の１須、直径、添加量、混練方法、混線条件を
選コζことにより可能である。例えば、平均粒径が１μ
以下の微細粉末をできるだけ１１１＠させ樹脂製造時に
少量配合してお（方法とか、平均粒径が１μ以下の微細
粉末を極めて少量配合するにとどめる方法、全く配合し
ない方法等があげられる。

Ｉ−記性質を備えたフィルムを製造するには、押出法、
溶液キャスト法、イン７レーシシン法等の公知の方法に
よることができる。

このフィルムを延伸するには、フィルム化工程で同時に
、またはフィルム化工程とは別工程で、もしくはフィル
ム化工程で一部延伸し次のフィルム化工程とは別の工程
で残りを延伸する、等いずれかのか法によればよい。フ
ィルムの延伸方法には特に制限がなく、テンター法、チ
ューブラ−法、ロール法などの従来から知られている方
法によればよい。

本発明の目的は、上記欠陥点が少なく、かつ、欠陥点の
個数も少ないフィルムを基体フィルムとし、その少なく
とも片面に、他の透明なプラスチックフィルムを積層し
た積層フィルムによっても効果的に達成される。

基体フィルムに積層できる他の透明なプラスチックフィ
ルムとしては、ポリエチレンフィルム、エチレンを主成
分とする共重合体のフィルム、ポリプロピレンフィルム
、プロピレンを主成分とする共ｆｆｉ　合体のフィルム
、ポリスチレンフィルム、そのほか基体フィルムになし
うる例としてあげられた前記各種フィルムがあげられる
。これらフィルムは、未延伸であっても延伸されたもの
であってもよい。

ｆｆｆ屑フィルムを製造するには、接着剤を使用して積
層接着する方法、共押出法等の公知の方法で５！造する
ことができる。接着剤を使用して積Ｈ４接着する場合に
おいて使用可能な接着剤としては、ウレタン系接着剤、
アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤等があげられ
る。これらは、有機溶媒に溝肩した形態で使用するのが
よく、基体フィルムの表面に、ロールコート法その他公
知の方法で接着剤を塗布し、溶媒を揮散させたのち、こ
の接着剤塗布面に、ロール状に巻いた積層用フィルムを
巻き戻しながら重ね、ロールで押圧して積層する。

本発明に係る透明ガスバリヤ性フィルムの表面には、一
方または双方に、フィルムのヒートシール性を向上させ
る物質を塗布しておくと、透明ガスバリヤ性フィルムか
ら機密袋を製造したり、透明ガスバリヤ性フィルムをｆ
ｉｆｆｉ容器の蓋として使用する際に、好適である。ヒ
ートシール性を向ヒさせる物質としては、低密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン、アイオノマー等があげられる。これらは、溶液に溝
肩してフィルム表面に塗布するか、薄いフィルム状にし
て積層するのがよい。

本発明に係る透明ガスバリヤ性フィルムの厚さは、ガス
バリヤ性、強度、柔軟性、経済性および用途等を勘案し
て５〜５００μの範囲で選ｊこのがよい。中でも好まし
いのは１Ｏ−ｕ２００μであり、さらに好ましいのは１
２〜１００μの厚さである。

透明ガスバリヤ性フィルムが積層フィルムである場合に
は、基体フィルムと他の透明なプラスチックフィルムと
を積層したものが、」−記の範囲となるように、適宜選
択すればよい。

「発明の効果」 本発明に係る透明ガスバリヤ性フィルムは、透明性に優
れ、かつ、ガスバリヤ性にも優れてす３す、柔軟性があ
って、強度および経済性の面でも優れたものである。従
って、食品、医薬品、化学薬品等の包装材料として、ま
たは、高度のガスバリヤ性が要求されるものの包装材料
として、広範囲の用途に用いることができ、その産業上
の利用価値は極めて大である。

「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて、また比較例と対照
させながら詳細に現明するが、本発明はその要詣を超乏
ない限り、以下の例に限定されるものではない。

なお、以下の例において、水蒸気透過率（透湿度）はＡ
ＳＴＭ　　Ｆ３７２にもとづいて、４０℃×９０％ＲＨ
の条件において測定したものであり、酸素透過率はモグ
ンコントロール社の０Ｘ−ＴＲＡＮｌｏｏを用いて、３
０℃×８０％ＲＨの条件下において測定したものである
。

実施例１ ポリエチレンテレフタレートｉｏｏｆｆｉｚｇに対して
、平均粒子径０．３μのクレーを１０ｐｐｍ秤量し、プ
レングーで混合したのち、押出機で溶融し、Ｔ−グイか
らフィルム状に押出し、厚さ２０μの無延伸フィルムを
得た。

このフィルムの２０ケ所をランダムに定めて、欠陥点の
平均径、欠陥、αの数を、顕微鏡によって観察した。こ
の測定値を統計処理した結果を、第１表に示すに のフィルムについて、水蒸気透過率と酸素透過率を測定
した結果を、ｍ１表に示す。

実施例２ 実施例１に記載の例において、原料ポリエチレンテレフ
タレートに配合、混合したクレーの量を１１０００ｐｐ
に代えたほかは、同例におけると同様の手順で厚さ２０
μの無延伸フィルムを得た。

このフィルムについて、欠陥点、水蒸気透過率、酸素透
過率を同例におけると同様に測定した。結果を、ｍ１表
に示す。

実施例３ 実施例２に記載の例において、原料ポリエチレンテレフ
タレートに配合、混合したものを、平均粒径１μのクレ
ーに代えたほかは、同例におけると同様の手順で厚さ２
０μの無延伸フィルムを得た。

このフィルムについて、欠陥点、水蒸気透過率、酸素透
過率を同様に測定した。結果を、第１表に示す。

実施例４ 実施例３に記載の方法で無延伸フィルムを製造し、この
フィルムを１００℃の条件下テンター法で３Ｘ３倍に二
軸に延伸し、１８０″Ｃで１０分間熱固定し、厚さ２０
μの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得
た。

このフィルムについて、欠陥点、水蒸気透過率、酸素透
過率をそれぞれ測定した。結果を、第１表に示す。

実施例５ ポリ−ε−カブロック　ム１００重＠部に灯して、平均
粒子径１μのクレーを１１０００ｐｐを秤量し、ブレン
グーで混合したのち、押出機で溶融し、Ｔ−グイからフ
ィルム状に押出し、キャストロールで冷却した。続いて
このフィルムラ、約５５゛Ｃの温度で、ロール式縦延伸
機で縦方向に３倍、約８５℃の温度でテンターによって
横方向に３倍延伸し、１８０℃で１分間熱固定し、厚さ
２０μの二〇１！！延伸ポリーε−カプロラクタムフィ
ルムを得た。　このフィルムについて、欠陥点、水蒸気
透過率、酸素透過率をそれぞれ測定した。結果を、第１
表に示す。

比較例１ 実施例１で用いたのと同種のポリエチレンテレ７タレー
）１００ｇ（１都に対して、平均粒子径１μのクレーを
１１０００ｐｐ秤量し、ブレングーで混合したのち、押
出機で溶融し、Ｔ−グイからフィルム状に押出し、厚さ
２０μの無延伸フィルムを得た。

このフィルムについての諸性質測定結果を、第１表に示
す。

比較例２ 比較例１に記載の例において、原料（３４脂に配合、混
合したクレーの量を１００，０００ｐｐｍに代えたほか
は、同例におけると同様の手順で厚さ２０μの無延伸フ
ィルムを得た。

このフィルムについての諸性質測定結果を、第１−＆に
示す。

比較例３ 実施例５に記載の例において、クレーの量を１００ｙ０
００ｐｐ＋＊に代えたほがは、同例におけると同様の手
順で厚さ２０μの二軸延伸フィルムを得た。

このフィルムについての諸性質測定結果を、第１表に示
す。

第１表より、次のことが明らかである。

（１）本発明に係るフィルムは、水蒸気透過率が１００
ｇｒ／ｍ”　２４ｈｒｓ・２０μ以下であり、かつ酸素
透過率が１２０ｃｃ／ｍ２・２４ｈｒｓ・２０μと低い
水準にあり、ガスバリヤ性が優れているといえる。

（２）これに対して比較例のフィルムは、水蒸気透過率
か酸素透過率のいずれかが大きいか（比較例１．２）、
双方とも大きく（比較例３）、ガスバリヤ性が優れてい
るとはいえない。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明ガスバリヤ性フィルムにおいて、フィルム中
   に分散された無機系の微細粉末に由来する欠陥点の平均
   径が４μ以下で、かつ、１平方メートル当りの個数が１
   ０＾４個以下であることを特徴とする透明ガスバリヤ性
   フィルム。
2. （２）透明ガスバリヤ性フィルムが、少なくとも一軸方
   向に３倍以上延伸されてなることを特徴とする、特許請
   求の範囲第（１）項記載の透明ガスバリヤ性フィルム。
3. （３）透明ガスバリヤ性フィルムにおいて、フィルム中
   に分散された無機系の微細粉末に由来する欠陥点の平均
   径が４μ以下であり、かつ、１平方メートル当りの個数
   が１０＾４個以下である基体フィルムの少なくとも片面
   に、他の透明なプラスチックフィルムが積層されてなる
   ことを特徴とする透明ガスバリヤ性フィルム。
4. （４）基体フィルムが、少なくとも一軸方向に３倍以上
   延伸されてなることを特徴とする、特許請求の範囲第（
   ３）項記載の透明ガスバリヤ性フィルム。