JPS6320006Y2 - - Google Patents

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JPS6320006Y2
JPS6320006Y2 JP1983138931U JP13893183U JPS6320006Y2 JP S6320006 Y2 JPS6320006 Y2 JP S6320006Y2 JP 1983138931 U JP1983138931 U JP 1983138931U JP 13893183 U JP13893183 U JP 13893183U JP S6320006 Y2 JPS6320006 Y2 JP S6320006Y2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general

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  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は新規な車輌用前照灯の光軸調整機構に
関する。詳しくは調整軸の基端部の球状部を受体
内部に容易に嵌合せしめることができると共に受
体をこれが支持される取付ブラケツトに対して受
体内部に調整軸の球状部を嵌合したままの状態で
簡単に取り付けることができ、さらに、ナツトに
調整軸の先端部が螺合された状態で車体や車体に
形成された固定側部材に取り付けることができる
ようにした新規な車輌用前照灯の光軸調整機構を
提供しようとするものである。
背景技術とその問題点 車輌用前照灯においては、前照灯の照射方向を
調整するために、車体に対する取付角度を変更さ
れる部材、即ち傾動部材が車体又は車体に対して
固定される部材、即ち固定側部材に対して光軸調
整機構(以下、単に「調整機構」という。)によ
り傾動自在に支持されている。この調整機構の一
部に、傾動部材(又は固定側部材)に取り付けら
れ、かつ、内部に凹球面状の支持面を有する凹部
が形成された受体を、固定側部材(又は傾動部
材)に取り付けられたナツトと、受体とナツトと
の間を両者間の距離を変更自在なるように連結す
る調整軸とから構成される機構が使用されること
がある。そして、調整軸は基端に球状の頭部が形
成され先端に螺溝が形成されており、この調整軸
の頭部が受体の凹部に回動自在に支持され、先端
がナツトに螺合される。これによつて受体とナツ
トとの間が連結される。そこで、調整軸をねじ込
み方向又はねじ戻し方向に回転すれば受体とナツ
トとの間の離間距離、即ち、傾動部材と固定側部
材との間の離間距離が変更され、これによつて前
照灯の車体に対する取付角度が変更されるので、
前照灯の照射方向が調整される。
ところで、このような前照灯等は、一般にラン
プメーカーによつて製造され、車体に対する取り
付けは車輌メーカーによつて行なわれる。即ち、
前記した前照灯及び調整機構の各部品がキツトと
して車輌メーカーに供給され、車輌メーカーにお
いて前照灯及び調整機構の組み付けが行なわれ
る。この場合、調整機構が前照灯に組み込まれて
いない状態で車輌メーカーに供給されると、車輌
メーカーにおいては前照灯に対する受体の取り付
け、固定側部材に対するナツトの取り付け、受体
とナツトとを連結する調整軸の取り付け等のあら
ゆる取り付け作業を行なわなければならない。し
かも、このような調整機構は1つの前照灯に2組
づつ備えられるものでもあるし、左右の前照灯が
それぞれ備えているものであるから、上記した取
り付け作業は極めて多くの工数を要するものとな
る。その上、ナツトに対する調整軸の螺合は非常
に長い範囲に亘つて行なわれるため上記した取り
付け作業は増々面倒なものとなる。また、このよ
うな前照灯キツトをバラの状態で供給しようとす
ると、ランプメーカーにおける部品の管理や梱包
作業も面倒なものとなる。
従つて、このような受体やナツトの所定の取付
部に対する取り付けはできるだけ簡単に行なわれ
るようにすることが必要であり、更には、調整機
構が前照灯に組み込まれた状態で供給され、車輌
メーカーにおいてはそのままの状態でナツトを固
定側部材に取り付けるだけの作業でランプの組み
付けが完了されるようにすることが要望される。
考案の目的 そこで、本考案は上記した問題点に鑑み為され
たもので、調整軸の球状部を受体内部に容易に嵌
合せしめることができると共に、受体をこれが支
持される取付ブラケツトに対して受体内部に調整
軸の球状部を嵌合したままの状態で簡単に取り付
けることができるようにすると共に、ナツトに調
整軸の先端部が螺合された状態で車体や車体に形
成された固定側部材に取り付けることができるよ
うにして、調整機構が前照灯に組み込まれた状態
で車輌メーカーに供給することができる新規な車
輌用前照灯の光軸調整機構を提供することを目的
とする。
考案の概要 本考案車輌用前照灯の光軸調整機構は、上記し
た目的を達成するために、調整軸と、受体と、ラ
ンプボデイに設けられた取付ブラケツトと、車体
に設けられるナツトとから成り、該受体は合成樹
脂から成り基部が略方形状に形成されると共に前
端には環状突部が一体に形成されており、軸方向
に貫通する孔を有し、該貫通孔の中間部には前記
調整軸の基端部に形成された球状部を支持する略
凹球面状の支持面が形成され、一端部において軸
方向と直交する方向に突出した取付片が一体に形
成され、一端面から他端面に向つて延び他端面の
手前で終わると共に外側面から前記貫通孔に達す
るスリツトを前記貫通孔の相対向する位置に形成
し、先端が一端側を向いた係止片を側面から外方
へ向けて突出形成されて、前記取付片と前記係止
片との間で取付ブラケツトの取付孔の開口縁を挾
持した状態で取付ブラケツトに取り付けられてお
り、前記ナツトは前記調整軸が螺合される孔を有
することを特徴とする。
実施例 以下に、本考案車輌用前照灯の光軸調整機構の
詳細を添附図面に示した実施例に従つて説明す
る。
1は合成樹脂製のランプボデイであり、前面が
大きく開口され、後部中央には図示しない挿通孔
が設けられており、該挿通孔に図示しない電球が
取着されている。2はレンズで、前方へ突出した
低い台形状を為しており、その後端縁がランプボ
デイ1の開口縁に設けられたレンズ据付溝3に載
置される。尚、レンズ2はこの状態においてクリ
ツプ部材等の適宜な固定手段によりランプボデイ
1の開口縁に固定される。4は車体又は車体に固
定される部材、即ち固定側部材である。そして、
ランプボデイ1は固定側部材4に3点で支持され
ている。即ち、正面から見て(第1図において)
右上の点aにおいて回動支点機構によつて、a点
から垂直に延びる線上の下端に近いb点において
第1の間隔調整機構によつて、また、a点から水
平に延びる線上のc点において第2の間隔調整機
構によつて、それぞれ支持されている。
a点における回動支点機構5はランプボデイ1
から突設された球状突起6と固定側部材4に取着
された支持体7とによつて構成される。8はロツ
ドでその一端に球状突起6が、他端に螺溝9が形
成され、該螺溝9がボデイ1に形成された取付片
10に螺着され、これによつてロツド8がボデイ
1に固定される。11は支持体7の内部に形成さ
れボデイ1の上記取付片10と対応する側に向け
て略ラツパ状に開口された球状凹部であり、この
球状凹部11に前記ロツド8の球状突起6が回動
自在に嵌合され、ここに球継手状の回動支点機構
5が構成される。
b点における間隔調整機構12とc点における
間隔調整機構13とは略同様な構成とされてい
る。従つて、b点における間隔調整機構12につ
いてのみ説明する。
間隔調整機構12はランプボデイ1に取着され
た受体14と、固定部材4に取着されたナツト1
5と、基端部が受体14に支持され先端部がナツ
トに螺合された調整軸16とから成る。尚、本考
案は上記受体14に適用されている。
調整軸16は円柱状の軸部17と該軸部17の
基端に形成された球状頭部18とから成り、該頭
部18の基端は軸方向と直交する方向に一部カツ
トされ、それによつて円形の基端面18′が形成
されている。そして、軸部17の略中央部から先
端に至る部分の外周面に螺溝19が形成されてい
る。
受体14(第4図乃至第7図参照)は合成樹脂
から成り、軸方向に貫通する孔を有し、かつ、軸
方向と直交する方向に略2つ割り状に形成されて
いる。(尚、説明の便宜上、第4図における上下
の方向を受体14の上下方向とし、左右の方向を
受体14の左右方向とし、また、第6図における
左側の方向を受体14の前側とし、同じく右側の
方向を受体14の後側とする。)20は受体14
の基部で略方形状に形成され、前端に環状突部2
1が一体に形成されている。そして、受体14の
軸心部には軸方向に貫通する孔22が形成されて
いる。即ち、23は上記基部20の前端部から環
状突部の前端に至つて形成された前部開口部であ
り、その口径は先端に至るに従つて次第に大きく
され、略凹円錐面状に形成されている。24は基
部20の後部の軸心部を大きくくり抜くようにし
て形成された後部開口部であり、略方形の空間と
なつている。25は上記前部開口部23と後部開
口部24との間に形成され略凹球面状の支持面を
有する球状凹部であり、該球状凹部25の前後両
端面は上記前部開口部23及び後部開口部24に
向けてそれぞれ開口されている。しかして、受体
14の軸心部には前部開口部23と球状凹部25
と後部開口部24の各部分から成る貫通孔22が
形成される。
そして、基部20の前端面の左右両側縁は外側
に向けて稍張り出しており、その張り出された先
端縁から先端が受体14の後側を向いた取付片2
6,26が形成されている。即ち、取付片26,
26はそれぞれ外方へ向けて突出され、かつ、先
端に至るに従つて次第に受体14の後部に近づく
ように延びており、その肉厚は先端に至るに従つ
て次第に薄くなるように形成されている。しかし
て、取付片26,26は後側の側面を取付部の取
付面に圧接させることによつて先端部が弾性を有
して前方へ変位されるようにして変形することが
できる。
27,27は基部20の上記後部開口部24が
形成された部分の左右両側面を略コ字状に切欠い
て形成されたスリツトであり、該スリツト27,
27のそれぞれの内側の部分に係止片28,28
が形成されている。係止片28,28はスリツト
27,27が上記したように切り欠かれることに
よつて、その基端部が基部20の左右両側面の後
端部と一体に連結して形成されており、従つて、
係止片28,28は基部20と連結された部分を
支点として軸方向と直交する方向へ撓むことがで
きるようにされている。そして、係止片28,2
8の外側面は基部20の左右両側面から外へ向け
て略山形状に突出されている。即ち、係止片2
8,28の外側面は、基部20と連結された部分
から先端に行くに従つて外方へ向けて斜めに延び
る緩斜面29,29と該緩斜面29,29に続く
中間面30,30と該中間面30,30に続き、
かつ、先端に行くに従つて内方へ向けて斜めに延
びる急斜面31,31とから成り、該急斜面3
1,31の先端及び該先端から前方の部分は基部
20の左右両側面より内側に位置されている。
32,32は受体14の前端面から後端面に向
つて延び、かつ、後端面の手前で終わると共に、
上下両側面の各中央部から前記貫通孔22に達し
て形成されたスリツトである。従つて、前記貫通
孔22を構成する各部分、即ち、前部開口部2
3、球状凹部25及び後部開口部24はこのスリ
ツト32,32により左右に2分され、受体14
はその後端部を残してその大部分が左右に2分さ
れる。
しかして、調整軸16はその軸部17の先端か
ら受体14の貫通孔22に挿通され、球状頭部1
8が受体14の貫通孔22の中間部に形成された
球状凹部25に嵌合される。このとき、調整軸1
6の球状頭部18の径は受体14の前部開口部2
3の球状凹部25側の径より大きく形成されてい
るために該前部開口部23の傾斜面に衝合される
が、受体14はスリツト32,32の後端縁の部
分を中心として左右方向へ開くことができるた
め、頭部18を更に押し込んでやれば受体の前部
開口部23及び球状凹部25は左右方向へ開か
れ、これによつて頭部18を容易に球状凹部25
内に嵌合することができる。そして、このように
して調整軸16の球状頭部18が球状凹部25内
に嵌合された後は、受体16は自己の復元力によ
つて左右に開かれた状態から元の状態へ復元され
る。
しかして、受体14は、調整軸16の頭部側端
部が嵌合された状態で前記した前照灯のランプボ
デイ1のa点に突設された取付ブラケツト33に
取着される。34は取付ブラケツト33の中央部
に形成された受体取付孔で、該取付孔34の内周
形状は受体14の基部20の横断面形状と略同様
に形成されており、また、取付孔34の奥行きは
受体14の取付片26,26の後端面と係止片2
8,28の急斜面31,31の略中間部との間の
距離と略等しいかそれよりも僅かに長く形成され
ている。そこで、受体14をその後端部側から上
記ブラケツト33の取付孔34内に押し込めば、
受体14は取付片26,26と係止片28,28
とが取付孔34の前後の開口周縁部に圧接されて
ブラケツト33に取着される。即ち、受体を上記
したようにして取付孔34に押し込んでゆくと、
基部20の外周面は取付孔34の内周面と略摺接
しながら移動され、係止片28,28の緩斜面2
9,29が取付孔34の前側の開口縁によつて押
圧される。すると、係止片28,28は基端の基
部20と連結された部分を支点として内側に撓
み、このような状態で基部20が取付孔34内に
押し込まれてゆく。そして、係止片28,28の
急斜面31,31が取付孔34から後方へ抜け出
ようとする位置に来たとき、取付片26,26の
後側面の先端部が取付孔34の開口周縁部の外側
に当接される。そこで、更に、受体14を強く押
し込んでやれば、取付片26,26は先端部が前
方へ変位するようにして変形され、受体14は更
に取付孔34内に押し込まれ、この時点で係止片
28,28の急斜面31,31が取付孔34から
抜け出る。そして、急斜面31,31が取付孔3
4から抜け出ると係止片28,28はその弾性に
よつて内側へ撓まされた状態から元の状態へ戻
り、この結果、係止片28,28の急斜面31,
31が取付孔34の後側の開口周縁に圧接され
る。しかして、受体14は取付片26,26が取
付孔34の前側の開口周縁の外側に弾接され、か
つ、係止片28,28の急斜面31,31が取付
孔34の後側の開口周縁に圧接されることによつ
て取付孔34からの抜け止めが為され、この抜け
止めが為された状態が取付片26,26が変形さ
れることによつて生じた弾発力によつて保持され
る。そして、このようにして受体14が取付孔3
4に取着されると、受体14の基部20の左右両
側面は取付孔34の内面によつて保持された状態
とされるので、受体14は左右方向へ開くことを
阻止される。従つて、球状凹部25は左右方向へ
開くことができない状態とされるので、調整軸1
6の頭部18は球状凹部25内に嵌合された状態
を保持される。
次にナツト15について説明する(第8図乃至
第11図参照)。(尚、これも説明の便宜上、第8
図における上下の方向をナツト15の上下方向と
し、左右の方向をナツト15の左右方向とし、ま
た、第10図における左側をナツト15の前側と
し、同じく右側をナツト15の後側とする。)ナ
ツト15は合成樹脂により形成されており、前記
調整軸16の軸部17の先端部が螺合される螺合
部を備えている。即ち、35は略円筒状に形成さ
れた螺合部で、軸心部に軸方向に延びる貫通孔3
6が形成されている。37,37は後端が上記螺
合部35の後端部と一体に連結され、かつ、該螺
合部35の左右両側方に螺合部35と稍離間して
配置された支持片であり、螺合部35は、所定の
取付部に対してこの支持片37,37を介して取
着される。
38は螺合部35の後端部の外周面から外側へ
向けて突出するように形成され、かつ、後方から
見た形状で略正方形状とされた(第9図参照)連
結部であり、上記支持片37,37はこの連結部
38の左右両側端から前方へ延びるように形成さ
れている。尚39,39,……は螺合部35の左
右両側面に上下方に延びるように形成されたリブ
であり、該リブ39,39,……の後端は連結部
38と連接されている。
支持片37,37の先端部には外方へ向つて張
り出した取付片40,40が一体形成されてい
る。また、支持片37,37の先端部には内方へ
向つて張り出した屈曲部41,41が形成されて
おり、該屈曲部41,41の互いに対向し合う端
面42,42間の離間間隔は螺合部35の貫通孔
36の直径より小さくされている。そして、各支
持片37,37の先端面には螺合部35の軸心を
中心とする半環状突部43,43が形成されてい
る。44,44は上記屈曲部41,41の対向面
42,42に形成された円弧状の切欠部であり、
該円弧面は螺合部35の貫通孔36と同心にかつ
同径に形成されている。そして、切欠部44,4
4の前端縁から半環状突部43,43の前端に至
る部分には前端に行くに従つて次第に直径を大き
くされた半円錐状の開口部45,45が形成され
ている。
46,46は前記取付片40,40及び屈曲部
41,41の外周縁から外方へ向けて突出された
弾性片であり、該弾性片46,46は先端に行く
に従つて支持片37,37の後部に近ずくように
斜めに延びている。
そして、支持片37,37の外側面には先端面
が上記取付片40,40の後面と稍離間して配置
された係止突部47,47が形成されている。即
ち、支持片37,37の外側面は前記連接部38
と連接された部分から先端に行くに従つて次第に
螺合部35から遠くなるように斜めに延び、取付
片40,40の後面と稍離間した位置までの間に
凹条が形成されて取付片40,40の後面と稍離
間して対向された係合面48,48が形成されて
いる。
しかして、ナツト15の螺合部35の貫通孔3
6に前記した調整軸16の軸部17の先端部、即
ち螺溝19が形成された部分が螺合される。即
ち、調整軸16の先端部はナツト15の先端面側
に形成された半円錐状の開口部45,45から切
欠部44,44によつて形成された円形状の空間
を通つて屈曲部41,41間を抜け、螺合部35
の貫通孔36の前端に圧入される。ところで、こ
の実施例におけるナツト15は、螺合部35の貫
通孔36の内周面に螺溝が形成されていない所謂
セルフタツプ型のナツトとされている。そこで、
調整軸16の先端が貫通孔36の前端部に圧入さ
れたところで、ドライバー等の工具を用いて調整
軸16を捩じ込み方向に回転させてやれば調整軸
16はその螺溝19によつて貫通孔36の内周面
に螺溝を形成しながら貫通孔36の後部に向けて
捩じ込まれてゆく。そして、調整軸16の螺溝1
9が形成された部分の先端が貫通孔36の後部開
口部から外方へ突出されるようになると、貫通孔
36の内周面にはその軸方向の全面において螺溝
が形成されると共に、調整軸16の先端部は貫通
孔36の内周面の全面と螺合される(第12図及
び第13図参照)。
そして、ナツト15は前記した固定側部材4に
形成されたナツト取付孔49に取着されるのであ
るが、このナツトを取付けるときの状態について
は少なくとも2つの状態が考えられる。即ち、1
つの状態は、上記したように、予めナツト15に
調整軸16の先端部を螺合した状態であり、もう
一つの状態は調整軸16を螺合していない状態で
ある。
先ず、調整軸16を螺合した状態でのナツト1
5の取り付けについて説明する。この取付けは、
ナツト取付孔49が開口周縁にある程度の可撓性
を与えて形成された場合に適しており、図面に示
した実施例における取付孔49の開口縁には可撓
性が与えられている。即ち、50,50,……
(第3図参照)はナツト取付孔49の開口縁の各
角部に切り込み状に形成された切欠部であり、各
隣接する切欠部50,50間には開口周縁から後
方へ向けて切り起し状に曲折して形成された案内
片51,51,……が配置されている。しかし
て、ナツト取付孔49の開口周縁及び案内片5
1,51,……は角部に切欠部50,50,……
が形成されていることによつてその開口形状を若
干大きくするように撓むことができる。そこで、
前記したように、調整軸16の先端部が螺合され
た状態でナツト15を取付孔49に対して嵌め込
むようにして押し込んでやれば、ナツト15は取
付孔49に容易に、かつ、確実に取着される。即
ち、ナツト15をその後部側から取付片49に挿
入すれば、後部側が取付孔49から後方へ突出さ
れたあたりで、支持片37,37の外側面の係止
部47,47に寄つた部分が取付孔49の開口周
縁の左右両側部に衝合される。そこで、なおもナ
ツト15を押し込むようにすると取付孔49の開
口周縁の左右両側部は支持片37,37の係止突
部47,47の外側面によつて押圧されることに
よりその口径を若干大きくするように撓まされ
る。また、これと共に、支持片37,37と螺合
部35との間の空間の存在によつて、支持片3
7,37はその中間部、即ち、係止部47,47
の辺りが内方へ、即ち、螺合部35の方へ向つて
撓むことができ、これによつて係止突部47,4
7が取付孔49の開口周縁を通り抜けることがで
きるので、ナツト15を更に取付孔49に押し込
むことができる。そして、取付孔49の開口周縁
を通り抜けた係止突部47,47はその外側面が
案内片51,51と弾接されながら移動する。そ
して、係止突部47,47の外側面が案内片5
1,51との当接を外れる手前のところで取付片
40,40の弾性片46,46の先端部が取付孔
49の開口周縁に当接される。そして、なおもナ
ツト15を押し込むと、弾性片46,46はその
先端部が前方へ変移されるようにして変形し、取
付片41,41の後面が取付孔49の開口周縁に
圧接され、かつ、係止突部47,47の係合面4
8,48が左右両側の案内片51,51の先端に
圧接された状態で係合される。即ち、係止突部4
7,47の外側面は左右両側の案内片51,51
との当接状態を外れた時点で該案内片51,51
は前記したように撓まされた状態から元の状態へ
戻ると共に支持片37,37もその中央部が内方
へ撓んだ状態から元の状態へ戻るので、該案内片
51,51の先端は係止突部47,47の係合面
48,48と対向するように位置される。しかし
て、ナツト15は取付片41,41の後面が取付
孔49の開口周縁に当接され、係止突部47,4
7の係合面48,48が案内片51,51の先端
に係合されることにより取付孔49からの抜け止
めが為され、かつ、この状態が弾性片46,46
の弾力によつて保持される。
このようにして、ナツト15は調整軸16の先
端部が螺合された状態のままで所定のナツト取付
孔49に対して取付けることができる。
次に、調整軸16を螺合しない状態でのナツト
15の取付けについて説明する。この取付はナツ
ト取付孔がその開口周縁部に可撓性を与えなで形
成されている場合に適する。尚、この場合のナツ
ト取付孔については図示してないがその開口周縁
の形状はナツト15の支持片37,37の係止突
部47,47と取付辺40,40との間の凹条部
における横断面形状と略等しい形状とされてい
る。そこで、ナツト15をその後部側から取付孔
に挿入してやれば、ナツト15の略中間部から後
端までの部分が取付孔に挿入されたあたりまでく
ると支持片37,37の外側面の係止突部47,
47に近接した部分が取付孔の前側の開口周縁に
当接される。この状態から更にナツト15を押し
込むと、支持片37,37は外側面が取付孔の前
側の開口周縁によつて内側へ向けて押圧されるの
で、連結部38と連結された部分を支点として内
側へ向けて撓む。即ち、支持片37,37は螺合
部35と離間して配置され、また、屈曲部41,
41の対向面42,42も互いに離間して配置さ
れているので、支持片37,37は、屈曲部4
1,41の対向面を互いに近ずけるようにしなが
ら互いに内側に向けて撓むことができる。このよ
うにして支持片37,37が内側へ向けて撓まさ
れることにより、係止突部47,47は互いに内
側へ変位せしめられ、ナツト15を更に取付孔に
押し込むことができる。そして、係止突部47,
47の外側面が取付孔を抜け出ると支持片37,
37に対する外方からの押圧が解除されるので、
支持片37,37は前記したように互いに内側に
向けて撓まされた状態から元の状態へ戻る。これ
によつて、係止突部47,47の係合面48,4
8が取付孔の後側の開口縁に係合されると共に、
取付片41,41の後面が取付孔の前側の開口部
に当接され、この状態で弾接片46,46はその
先端部が前方へ変位されるようにして変形され
る。しかして、ナツト15は、前記した取付けの
場合と同様、取付片41,41と係止突部47,
47とによつて取付孔からの抜け止めが為され、
この状態が弾接片46,46の弾発力によつて保
持される。尚、このようにして取着されたナツト
15の螺合部36には、前記したようにして、調
整軸16の先端部が螺合される。しかして、この
ようになされた光軸調整機構12による前照灯照
射方向の調整は次にようにして行なわれる。即
ち、b点において調整軸16を捩じ込み方向に回
転すれば受体14は調整軸16の頭部18によつ
てナツト15側へ移動されるので、受体14とナ
ツト15との間の距離が短かくされる。従つて、
前照灯はa点とc点とを結ぶ線を軸にして下向き
方向に回動されるので、これによつて照射方向が
下向きに変更される。また、調整軸16を捩じ戻
し方向に回転すれば受体14は反ナツト15側へ
移動されるので、受体14とナツト15との間の
距離が長くされる。従つて、前照灯は上記した線
を軸として上向き方向に回動されるので、これに
よつて照射方向が上向きに変更される。尚、前述
した通り、c点における光軸調整機構13も前記
したb点における光軸調整機構12と同様に構成
されているので、その光軸調整機構13の調整軸
を捩じ込み方向又は捩じ戻し方向に回転すること
によつて、a点とb点とを結ぶ線を軸として前照
灯を左右方向に回動することができ、そうするこ
とにより前照灯の照射方向を右向きあるいは左向
きに変更することができる 考案の効果 以上に記載したところから明らかなように、本
考案車輌用前照灯の光軸調整機構は、調整軸と、
受体と、ランプボデイに設けられた取付ブラケツ
トと、車体に設けられるナツトとから成り、該受
体は合成樹脂から成り基部が略方形状に形成され
ると共に前端には環状突部が一体に形成されてお
り、軸方向に貫通する孔を有し、該貫通孔の中間
部には前記調整軸の基端部に形成された球状部を
支持する略凹球面状の支持面が形成され、一端部
において軸方向と直交する方向に突出した取付片
が一体に形成され、一端面から他端面に向つて延
び他端面の手前で終わると共に外側面から前記貫
通孔に達するスリツトを前記貫通孔の相対向する
位置に形成し、先端が一端側を向いた係止片を側
面から外方へ向けて突出形成されて、前記取付片
と前記係止片との間で取付ブラケツトの取付孔の
開口縁を挟持した状態で取付ブラケツトに取り付
けられており、前記ナツトは前記調整軸が螺合さ
れる孔を有することを特徴とする。
従つて、受体は貫通孔に達して形成されたスリ
ツトによつて軸方向と直交する方向に聞くことが
できるため、貫通孔の中間部に形成された凹球面
状の支持面に調整軸の球状部を容易に嵌合するこ
とができる。そして、受体はこれが取着されるラ
ンプボデイの取付ブラケツトに押し込むだけの一
動作によつて取付片と係止片とにより取着させる
ことができる。
尚、前記した実施例においては、係止片を受体
の凹球面状の支持面が形成された部分と対応しな
い部分の側面に形成したが、このようにすること
によつて、受体の内部に球状体を嵌合したままの
状態で取付孔に取着することができる。
また、ナツトに調整軸の先端部が螺合された状
態のままで車体や車体に形成された固定側部材に
取り付けることができるので、前照灯に調整機構
を組み込んだままで車輌メーカーに供給すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案車輌用前照灯の光軸調整機構の実
施の一例を示し、第1図は前照灯の正面図、第2
図は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図は光
軸調整機構を分解して示す斜視図、第4図は受体
の正面図、第5図は受体の背面図、第6図は第4
図のB−B線に沿う断面図、第7図は第4図のC
−C線に沿う断面図、第8図はナツトの正面図、
第9図はナツトの背面図、第10図は第8図のD
−D線に沿う断面図、第11図は第8図のE−E
線に沿う断面図、第12図は第2図のF−F線に
沿う断面図、第13図は調整機構を第1図のA−
A線に沿つて切断した断面図である。 符号の説明、1……ランプボデイ、12,13
……光軸調整機構、14……受体、15……ナツ
ト、16……調整軸、18……球状部、20……
基部、21……環状突部、22……貫通孔、25
……凹球面状の支持面、26……取付片、28…
…係止片、32……スリツト、33……取付ブラ
ケツト、34……取付孔、36……孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 調整軸と、受体と、ランプボデイに設けられた
    取付ブラケツトと、車体に設けられるナツトとか
    ら成り、前記受体は合成樹脂から成り基部が略方
    形状に形成されると共に前端には環状突部が一体
    に形成されており、軸方向に貫通する孔を有し、
    該貫通孔の中間部には前記調整軸の基端部に形成
    された球状部を支持する略凹球面状の支持面が形
    成され、一端部において軸方向と直交する方向に
    突出した取付片が一体に形成され、一端面から他
    端面に向つて延び他端面の手前で終わると共に外
    側面から前記貫通孔に達するスリツトを前記貫通
    孔の相対向する位置に形成し、先端が一端側を向
    いた係止片を側面から外方へ向けて突出形成され
    て、前記取付片と前記係止片との間で取付ブラケ
    ツトの取付孔の開口縁を挟持した状態で取付ブラ
    ケツトに取り付けられており、前記ナツトは前記
    調整軸が螺合される孔を有することを特徴とする
    車輌用前照灯の光軸調整機構。
JP13893183U 1983-09-07 1983-09-07 車輌用前照灯の光軸調整機構 Granted JPS6045920U (ja)

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JP4508972B2 (ja) * 2005-07-29 2010-07-21 株式会社小糸製作所 クリップ、および、車両用灯具
JP5527103B2 (ja) * 2010-08-23 2014-06-18 市光工業株式会社 車両用回転装置

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