JPS6319524Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6319524Y2 JPS6319524Y2 JP1983021327U JP2132783U JPS6319524Y2 JP S6319524 Y2 JPS6319524 Y2 JP S6319524Y2 JP 1983021327 U JP1983021327 U JP 1983021327U JP 2132783 U JP2132783 U JP 2132783U JP S6319524 Y2 JPS6319524 Y2 JP S6319524Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston pin
- oil supply
- supply hole
- boss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 19
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 6
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 5
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 28
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 3
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 3
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 1
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案はピストンピンボスとピストンピン間
の潤滑構造を改善したピストンに関するものであ
る。
の潤滑構造を改善したピストンに関するものであ
る。
従来、ピストンピンボスとピストンピン間を潤
滑させるピストンとして、たとえば実開昭55−
23476号公報記載のものが知られている。これを
示した第１図において、１はピストンで、ピスト
ンスカート２の内面には１対のピストンピンボス
３，３が向き合つて一体形成され、かつピストン
ピンボス３，３を貫通したピストンピン孔４，４
には、ピストンピン５が嵌合され、サークリツプ
６，６により抜け止めされている。７はピストン
ピンボス３，３間でピストンピン５に連結された
連接棒である。
滑させるピストンとして、たとえば実開昭55−
23476号公報記載のものが知られている。これを
示した第１図において、１はピストンで、ピスト
ンスカート２の内面には１対のピストンピンボス
３，３が向き合つて一体形成され、かつピストン
ピンボス３，３を貫通したピストンピン孔４，４
には、ピストンピン５が嵌合され、サークリツプ
６，６により抜け止めされている。７はピストン
ピンボス３，３間でピストンピン５に連結された
連接棒である。
上記各ピストンピンボス３には上下に貫通する
給油孔８が穿設され、またピストンピン５の外周
には第２図のように上記給油孔８が連通する環状
の油溜９が形成されている。
給油孔８が穿設され、またピストンピン５の外周
には第２図のように上記給油孔８が連通する環状
の油溜９が形成されている。
上記構成によれば、クランク室内の潤滑用オイ
ルＡが給油孔８から油溜９に侵入して、ピストン
ピンボス３とピストンピン５間の全周を潤滑でき
る効果が得られるが、それにはピストンピン５の
外周に環状の油溜９を、またピストンピンボス３
に給油孔８をそれぞれ形成しなければならないの
で、加工が面倒でコストアツプを招くほか、油溜
９によるピストンピン５の強度低下を避けるため
ピストンピン５の肉厚を増やす必要が生じる。ま
た、ピストン頂部１３とピストンピンボス３間を
つなぐ補強用リブが設けられている場合、上記ピ
ストン頂部１３の高熱が上記補強用リブを経てピ
ストンピンボス３の頂部に伝達される結果、ピス
トンピンボス３の頂部の高熱化が避けられず、ピ
ストンピンとピストンピンボス間の過熱を招く。
ルＡが給油孔８から油溜９に侵入して、ピストン
ピンボス３とピストンピン５間の全周を潤滑でき
る効果が得られるが、それにはピストンピン５の
外周に環状の油溜９を、またピストンピンボス３
に給油孔８をそれぞれ形成しなければならないの
で、加工が面倒でコストアツプを招くほか、油溜
９によるピストンピン５の強度低下を避けるため
ピストンピン５の肉厚を増やす必要が生じる。ま
た、ピストン頂部１３とピストンピンボス３間を
つなぐ補強用リブが設けられている場合、上記ピ
ストン頂部１３の高熱が上記補強用リブを経てピ
ストンピンボス３の頂部に伝達される結果、ピス
トンピンボス３の頂部の高熱化が避けられず、ピ
ストンピンとピストンピンボス間の過熱を招く。
なお、実開昭56−90409号公報には、各ピスト
ンボスに上下に貫通する２つの給油孔を設け、ピ
ストンピンの外周には油溜を設けない構成が開示
されているが、この構成は４サイクルエンジンを
前提としており、しかも、上記給油孔とピストン
ピン外周との位置関係が不明瞭であるために、ピ
ストンピンの潤滑効果が不明確であるうえに、上
記した補強用リブによるピストンピンボス頂部の
高熱化については何ら対処していない。
ンボスに上下に貫通する２つの給油孔を設け、ピ
ストンピンの外周には油溜を設けない構成が開示
されているが、この構成は４サイクルエンジンを
前提としており、しかも、上記給油孔とピストン
ピン外周との位置関係が不明瞭であるために、ピ
ストンピンの潤滑効果が不明確であるうえに、上
記した補強用リブによるピストンピンボス頂部の
高熱化については何ら対処していない。
この考案は上記従来の点に鑑みなされたもの
で、ピストンピンボスに、ピストン作動方向にほ
ぼ等しく、かつピストンピン孔に接して直線的に
ピストンピンボスを貫通して、ピストンピンの外
周の一部が露出する給油孔を設け、この給油孔の
ピストン頂部側開口部を、補強用リブの側面に対
して交差する方向へ向けて設定することにより、
上記リブの側面に混合気を案内して、簡単な構造
でピストンピンの全周の潤滑を行なわせるととも
に、補強用リブの冷却も行なつて、特に大荷重を
受けるピストンピンボス頂部の放熱を充分に行な
わせるピストンを提供することを目的とする。
で、ピストンピンボスに、ピストン作動方向にほ
ぼ等しく、かつピストンピン孔に接して直線的に
ピストンピンボスを貫通して、ピストンピンの外
周の一部が露出する給油孔を設け、この給油孔の
ピストン頂部側開口部を、補強用リブの側面に対
して交差する方向へ向けて設定することにより、
上記リブの側面に混合気を案内して、簡単な構造
でピストンピンの全周の潤滑を行なわせるととも
に、補強用リブの冷却も行なつて、特に大荷重を
受けるピストンピンボス頂部の放熱を充分に行な
わせるピストンを提供することを目的とする。
以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
明する。
第３図において、第１図および第２図と同一部
分には同一符号を付してその詳しい説明を省略す
る。第３図の実施例において従来例と異なる点
は、まず、第４図および第５図に示すように、各
ピストンピンボス３に、ピストン作動方向Ｐに、
かつピストンピン孔４に接して直線的にピストン
ピンボス３を貫通して、ピストンピン５の外周の
一部１０が露出するように給油孔１１を設けてい
ることである。また、この給油孔１１は、そのピ
ストン頂部側開口部１２が、ピストンピンボス３
とピストン頂部１３間をつなぐ補強用リブ１４の
側面１４ａに対して交差する方向へ向けて設定さ
れており、補強用リブ１４の側面１４ａに混合気
Ｂを案内する。この給油孔１１は、各ピストンピ
ンボス３の左右２カ所に設けられている。なお、
ピストン１の内方に形成されてクランク室に連通
する空間Ｓには、上記給油孔１１のピストン頂部
側開口部１３およびピストン下部側開口部２０が
開口している。
分には同一符号を付してその詳しい説明を省略す
る。第３図の実施例において従来例と異なる点
は、まず、第４図および第５図に示すように、各
ピストンピンボス３に、ピストン作動方向Ｐに、
かつピストンピン孔４に接して直線的にピストン
ピンボス３を貫通して、ピストンピン５の外周の
一部１０が露出するように給油孔１１を設けてい
ることである。また、この給油孔１１は、そのピ
ストン頂部側開口部１２が、ピストンピンボス３
とピストン頂部１３間をつなぐ補強用リブ１４の
側面１４ａに対して交差する方向へ向けて設定さ
れており、補強用リブ１４の側面１４ａに混合気
Ｂを案内する。この給油孔１１は、各ピストンピ
ンボス３の左右２カ所に設けられている。なお、
ピストン１の内方に形成されてクランク室に連通
する空間Ｓには、上記給油孔１１のピストン頂部
側開口部１３およびピストン下部側開口部２０が
開口している。
上記構成において、給油孔１１はピストン作動
方向Ｐに貫通しているので、ピストン１の作動
時、オイルを含んだ燃料と空気の混合気Ｂは上記
給油孔１１を貫流する。このとき、上記給油孔１
１に露出したピストンピン５の外周の一部１０に
上記混合気中のオイル分が付着するとともに、連
接棒７の首振運動にともなうピストンピン５の回
転にて、上記オイル分がピストンピンボス３とピ
ストンピン５間に順次侵入し、この間の全周が充
分に潤滑される。したがつて、ピストンピンボス
３とピストンピン５間を潤滑するために、ピスト
ンピン５の外周に従来のように環状の油溜を形成
する必要はない。
方向Ｐに貫通しているので、ピストン１の作動
時、オイルを含んだ燃料と空気の混合気Ｂは上記
給油孔１１を貫流する。このとき、上記給油孔１
１に露出したピストンピン５の外周の一部１０に
上記混合気中のオイル分が付着するとともに、連
接棒７の首振運動にともなうピストンピン５の回
転にて、上記オイル分がピストンピンボス３とピ
ストンピン５間に順次侵入し、この間の全周が充
分に潤滑される。したがつて、ピストンピンボス
３とピストンピン５間を潤滑するために、ピスト
ンピン５の外周に従来のように環状の油溜を形成
する必要はない。
また、第５図の給油孔１１のピストン頂部側開
口部１２が、補強用リブ１４の側面１４ａと交差
する方向へ向いているから、上記開口部１２から
吹き出された混合気Ｂが、上記側面１４ａに当つ
て補強用リブ１４を冷却するとともに、ピストン
ピンボス３の左右の上部空間１５に滞溜しようと
する高温ガスを上記空間１５から強制的に排出す
る。その結果、補強用リブ１４の冷却が進んで、
ピストン頂部１３から補強用リブ１４を経てピス
トンピンボス３の頂部へ高熱が伝達されるのが阻
止されるばかりでなく、補強用リブ１４の側面１
４ａに高熱に起因するデポジツトが堆積しなくな
り、補強用リブ１４の放熱効果が向上し、特にエ
ンジンの爆発工程において大荷重を受けるピスト
ンピン５頂部の高熱が補強用リブ１４を経て充分
に放散されるので、ピストンピン５の過熱が極め
て有効に阻止される。
口部１２が、補強用リブ１４の側面１４ａと交差
する方向へ向いているから、上記開口部１２から
吹き出された混合気Ｂが、上記側面１４ａに当つ
て補強用リブ１４を冷却するとともに、ピストン
ピンボス３の左右の上部空間１５に滞溜しようと
する高温ガスを上記空間１５から強制的に排出す
る。その結果、補強用リブ１４の冷却が進んで、
ピストン頂部１３から補強用リブ１４を経てピス
トンピンボス３の頂部へ高熱が伝達されるのが阻
止されるばかりでなく、補強用リブ１４の側面１
４ａに高熱に起因するデポジツトが堆積しなくな
り、補強用リブ１４の放熱効果が向上し、特にエ
ンジンの爆発工程において大荷重を受けるピスト
ンピン５頂部の高熱が補強用リブ１４を経て充分
に放散されるので、ピストンピン５の過熱が極め
て有効に阻止される。
第５図に示された補強用リブ１４はほぼＶ字状
であるが、たとえば第６図に示すように、Ｉ字状
の補強用リブ１４を採用することもできる。この
場合には、給油孔１１をピストン作動方向Ｐに対
して若干傾斜させることにより、給油孔１１のピ
ストン頂部側開口部１２を、補強用リブ１４の側
面１４ａに対して交差する方向へ向ける。
であるが、たとえば第６図に示すように、Ｉ字状
の補強用リブ１４を採用することもできる。この
場合には、給油孔１１をピストン作動方向Ｐに対
して若干傾斜させることにより、給油孔１１のピ
ストン頂部側開口部１２を、補強用リブ１４の側
面１４ａに対して交差する方向へ向ける。
以上の説明から解るように、この考案によれ
ば、簡単な構造でピストンピンの全周の潤滑を充
分行なわせるとともに、特に大荷重を受けるピス
トンピンボス頂部の放熱を充分行なわせて、ピス
トンピンの過熱を有効に防止することができる。
ば、簡単な構造でピストンピンの全周の潤滑を充
分行なわせるとともに、特に大荷重を受けるピス
トンピンボス頂部の放熱を充分行なわせて、ピス
トンピンの過熱を有効に防止することができる。
第１図は従来のピストンの縦断側面図、第２図
は第１図の−線断面図、第３図はこの考案の
一実施例にかかるピストンの縦断側面図、第４図
は第３図の−線矢視図、第５図は第３図の
−線断面図、第６図はこの考案の他の実施例に
かかるピストンの縦断面図である。 ３……ピストンピンボス、５……ピストンピ
ン、１０……外周一部、１１……給油孔、１２…
…ピストン頂部側開口部、１３……ピストン頂
部、１４……補強用リブ、２０……ピストン下部
側開口部、Ｂ……混合気、Ｐ……ピストン作動方
向、Ｓ……空間。
は第１図の−線断面図、第３図はこの考案の
一実施例にかかるピストンの縦断側面図、第４図
は第３図の−線矢視図、第５図は第３図の
−線断面図、第６図はこの考案の他の実施例に
かかるピストンの縦断面図である。 ３……ピストンピンボス、５……ピストンピ
ン、１０……外周一部、１１……給油孔、１２…
…ピストン頂部側開口部、１３……ピストン頂
部、１４……補強用リブ、２０……ピストン下部
側開口部、Ｂ……混合気、Ｐ……ピストン作動方
向、Ｓ……空間。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ピストンピンが嵌合されるピストンピン孔を有
するピストンピンボスに、ピストン作動方向にほ
ぼ等しく、かつピストンピン孔に接して直線的に
ピストンピンボスを貫通して、ピストンピンの外
周の一部を露出させる給油孔が設けられ、 ピストンの内方に形成されてクランク室に連通
する空間に、上記給油孔のピストン頂部側開口部
およびピストン下部側開口部が開口しており、 この給油孔のピストン頂部側開口部は、ピスト
ンピンボスとピストン頂部間をつなぐ補強用リブ
の側面に混合気を案内するように、上記側面に対
して交差する方向へ向いて設定されているピスト
ン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2132783U JPS59126404U (ja) | 1983-02-15 | 1983-02-15 | ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2132783U JPS59126404U (ja) | 1983-02-15 | 1983-02-15 | ピストン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59126404U JPS59126404U (ja) | 1984-08-25 |
| JPS6319524Y2 true JPS6319524Y2 (ja) | 1988-06-01 |
Family
ID=30152453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2132783U Granted JPS59126404U (ja) | 1983-02-15 | 1983-02-15 | ピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59126404U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2525687Y2 (ja) * | 1989-09-12 | 1997-02-12 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関用ピストン |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5523476B2 (ja) * | 1975-12-16 | 1980-06-23 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5523476U (ja) * | 1978-08-03 | 1980-02-15 |
-
1983
- 1983-02-15 JP JP2132783U patent/JPS59126404U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5523476B2 (ja) * | 1975-12-16 | 1980-06-23 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59126404U (ja) | 1984-08-25 |
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