JPS6318244Y2 - - Google Patents

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JPS6318244Y2
JPS6318244Y2 JP1983078354U JP7835483U JPS6318244Y2 JP S6318244 Y2 JPS6318244 Y2 JP S6318244Y2 JP 1983078354 U JP1983078354 U JP 1983078354U JP 7835483 U JP7835483 U JP 7835483U JP S6318244 Y2 JPS6318244 Y2 JP S6318244Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバス用暖房装置に関するもので、特に
大型バスを対象とし、その暖房効果の向上、省エ
ネルギーをはかると共に不時故障等の場合にも最
低限の暖房能力を持続させ得るようにすることを
目的とするものである。
バス用暖房装置は一般に第6図に示すように、
走行用エンジン3よりサーモスタツト3″を通つ
てラジエータ4′に至りそれより再びエンジン3
に至るエンジン3の冷却水冷却用の循環回路の、
上記サーモスタツト3″より上流側からエンジン
3冷却後の冷却水(温水)をウオータポンプ5′
にて取り出し、ボイラ34′にて加熱した上でヒ
ータコイル24′に導き、該ヒータコイル24′を
流通する空気を暖めて温風として車室内に吹き出
させ、該ヒータコイル24′を通過した温水はデ
フロスタ7を通つてエンジン3に還流するように
なつている(例えば実開昭54−79336号公報参
照)。
上記のような暖房システムの場合、暖房使用時
でもエンジン3の出口水温がサーモスタツト3″
の設定温度(通常75〜78℃)を越えるとサーモス
タツト3″が開き冷却水をラジエータ4′側に流す
ようになつているので、暖房用の循環回路の入口
水温は上記サーモスタツト3″の設定温度を越え
ることはなく、極寒時にはボイラ34′で温水を
加熱してヒータコイル24′に流通させ暖房温度
を上げるようになつているものである。
上記において、室温20℃としたとき、ボイラ3
4′を用いない場合のエンジン出口水温を75℃と
すると、室温との差温は55℃で10000Kcal/Hの
放熱量を有することになる。ボイラ34′を用い
て水温を75℃から95℃まで上昇させると、室温20
℃との差温は75℃となり放熱量の増加は差温に比
例するから75℃/55℃=1.36倍となり、放熱量は
13600Kcal/Hとなり3600Kcal/Hだけ増加する
ことになる。
ところが、上記のように75℃の温水を95℃まで
20℃だけ上昇させるためのボイラ34′の加熱量
Qは通常1時間当りの水流量は1200Kg/Hである
ので、Q=20℃×1200Kg/H×Cp(但しCpは水の
比熱で約1Kcal/Kg℃である)で約24000Kcal/
Hの追加加熱を行つてもその約15%の
3600Kcal/Hしか室内に供給できないことにな
る。
このことは、ボイラ34′で加熱した熱量は水
温上昇20℃であるが、前記ヒータコイル24′及
びデフロスタ7で13600Kcal/Hを放熱したとす
ると、水温降下量△Tは、 △T=13600/1200×Cp=11.3℃ であり、従つてボイラ34′の入口水温75℃より
もデフロスタ7の出口水温の方が20℃−113℃=
8.7℃だけ高くなることになり、エンジン3から
の熱の供給はマイナスとなつてしまうと共にサー
モスタツト3″が開いてラジエータ4′で放熱が行
われる。
このように従来のものではエンジンの熱を暖房
用として有効に利用し得ないばかりか、熱損失を
増加させ、省エネルギーの面から極めて不都合な
ことである。
本考案は上記のような従来の不都合をなくし、
エンジンの冷却熱を有効に利用すると共に、寒冷
時における暖房追加も効果的に行い得るエネルギ
ー消費の少ない暖房装置を提供しようとするもの
で、以下本考案を第1図乃至第5図の実施例を参
照して説明する。
本考案は、基本的には第5図に示すように、バ
スの走行用エンジン3の冷却熱を用いた第1の暖
房系統Aと、温水ボイラ34を備えた第2の暖房
系統Bとをそれぞれ独立させて装備し、通常時の
暖房は第1の暖房系統Aを用い極寒時は第1の暖
房系統Aと第2の暖房系統Bとを共に用いて暖房
効果の向上をはかるようにしたものである。
更に本考案を具体的に説明すると、第1図に示
すように、バスの走行用エンジン3は車体1の後
部に搭載され、該エンジン3よりサーモスタツト
3″を介してラジエータ4を通りエンジン3に還
流するエンジン冷却水の冷却用循環回路の、上記
サーモスタツト3″より上流部分より分岐し、エ
ンジン3の熱を奪つた冷却水(温水)をウオータ
ポンプ5により車体1内の一側部に沿つて前方に
送給した後、車体1内の他側部に沿つて後方に送
りエンジン3に還流させる温水通路14と、該温
水通路14に介装される複数の暖房用放熱器6−
1,6−2……6−6と、上記温水通路14の前
方部に介装されるデフロスタ7とにより第1の暖
房系統Aが構成される。
上記複数の暖房用放熱器6−1,6−2……6
−6は、第1図及び第2図示のように車体1内の
両側部の床11の上にそれぞれ対向するよう配設
されており、第1図実施例では各放熱器6−1,
6−2……6−6はフアン6′を内蔵した形式の
ものを用いた例を示しているが、フアンをもたな
い長い放熱ひれ付きの管で放熱器を構成しても良
い。
又車体1の床11の下部にはエアコンユニツト
2が搭載されている。
上記エアコンユニツト2は第3,4図に示すよ
うに、フレーム21上にエアコン専用のエンジン
17(以下サブエンジンと称す)、該サブエンジ
ン17によつて駆動されるコンプレツサ19、コ
ンデンサ20、ケース22内に内装されたエバポ
レータ23、送風機26、送風ダクト13及び受
液器、膨張弁(いずれも図示省略)等の冷房用の
冷媒回路構成機器を装着すると共に、前記第2の
暖房系統Bを構成する小容量の水タンク36、水
ポンプ35(いずれも第3図には図示省略)及び
温水加熱器34をフレーム21に装着し且つ前記
ケース22内に該温水ボイラ34にて加熱された
温水が流通するヒータコイル24を装着した構造
となつており、これらは一体的なユニツトとして
床11の下部にボルト等の結合部材により取りは
ずし可能に取付けられ、その取付状態では第4図
に示すようにケース22の空気吸入口22′が床
11に設けた開口部11′に連通すると共に前記
送風ダクト13の吹出口10,10が第2図に示
すように車体1両側部の立上りダクト12,12
に連通し、該吹出口10より吹き出した空気が立
上りダクト12,12内を通り、車体1の天井肩
部に前後方向に向けて設けられた冷房用吹出ダク
ト8,8の多数の吹出グリル9から車室内に吹き
出すよう構成されている。
前記エアコンユニツト2の送風機26は、プー
リ30,31、これに掛装されたVベルト、クラ
ツチ29、自在接手軸37等の動力伝達機構を介
してサブエンジン17により回転駆動されるよう
構成されると共に、クラツチ28付プーリ32、
プーリ33、これに掛装されたVベルトを介して
電動モータ27によつても回転駆動されるよう構
成されている。
尚第3図において18はコンデンサ20及びラ
ジエータ38の冷却用フアンである。
上記構成において、冷房時はエアコンユニツト
2のサブエンジン17の駆動により冷媒回路が作
動すると共に送風器26が回転し、吸入口22′
より吸入した車室内空気をエバポレータ23にて
冷却し、該冷風は吹出ダクト13、立上りダクト
12,12を通つて冷房用吹出ダクト8,8の吹
出グリル9より車室内に吹き出す。この冷房系統
の構成は従来より既に一般に用いられ公知となつ
ているものである。
冬期等における通常の暖房は、走行用エンジン
3の冷却水を用いた第1の暖房系統Aにより行
う。この場合、複数の放熱器6−1,6−2……
6−6は車体1内の両側に対向して設けられ且つ
直列配列となつており、各放熱器はそれぞれ放熱
によつてほぼ一定の水温降下を生じるので、相対
向している放熱器6−1と6−6,6−2と6−
5,6−3と6−4の放熱量の和は車両の前、
中、後部共ほぼ同一となり、車内の温度分布の均
一化をはかることができると共に、走行による温
水流量の差の影響をなくすことができる。
上記第1の暖房系統Aによる暖房のみでは暖房
効果が不足となる極寒時には、クラツチ29を断
としクラツチ28を接として電動モータ27を回
転駆動して第1の暖房系統Aに加え第2の暖房系
統Bを作動させる。
すると水ポンプ35により水タンク36より温
水加熱器34に送られた水が該温水加熱器34で
加熱されて温水となり、ヒータコイル24部に送
給された後水タンク36に循環する。上記ヒータ
コイル24が内装されているケース22内には電
動モータ27により回転する送風機26により吸
入口22′より車室内空気が吸入され、該吸入空
気は上記ヒータコイル24部を通過する間に暖め
られて温風となり、送風ダクト13より立上りダ
クト12,12を通り天井肩部に設けた冷房用吹
出ダクト8,8の吹出グリル9より車室内に吹き
出し、上記した第1の暖房系統Aによる暖房に冷
房用吹出ダクト8,8から温風を吹き出す第2の
暖房系統Bによる暖房が加わり、暖房効果の著し
い向上をはかり得る。
上記のように本考案によれば、バスの走行用エ
ンジンの冷却水を用いた第1の暖房系統と、温水
加熱器を用いた第2の暖房系統とをそれぞれ独立
して設け、該第2の暖房系統の温風吹き出しを、
もともと冷房時における冷風吹き出し用として天
井部に設けた冷房用吹出ダクトをそのまま利用し
て行うよう構成したことにより、バスの走行用エ
ンジンの冷却熱及び温水加熱器の加熱熱量を無駄
なく有効に暖房用熱として使用することができ、
第6図示のような従来の装置においてボイラで加
熱した加熱量の約15〜20%程度しか暖房用熱とし
て利用できなかつたことにくらべ、大幅な省エネ
ルギー及び暖房効果の著しい向上をはかり得るも
のである。
又第2の暖房系統は冷房ユニツトに組合せてエ
アコンユニツトとして床下に搭載した構成を採つ
ており、且つ該第2の暖房系統の温風吹き出しは
冷房用の冷風吹出しダクトを利用しているので、
第2暖房系統のための特別な設置スペース及び温
風吹出し構成を必要とせず、更に第2暖房系統の
温水加熱器は従来に比し小容量で良く、全体構造
の簡略化及び低コスト化をはかり得るばかりか、
第1又は第2の暖房系統のいずれか一方が故障し
ても他方の暖房系統で当面の暖房をまかなうこと
ができ、故障に対する安全性の向上をはかること
ができ、又夏期に主として冷房を行つたエアコン
ユニツトを極寒時以外の時期に取りはずして冷房
装置の点検、整備を行うことができる等、実用上
多大の効果をもたらし得るものである。
尚第1及び第2の暖房系統の各種制御は、室内
温度を検知するサーモスタツトにより自動的に行
うことができることは言うまでもなく、又天井部
に設けた冷房用の吹出しダクトの吹出口にアイボ
ール型の吹出グリルを設け、第2の暖房系統の温
風を窓ガラス面に吹きつけるようにすることによ
り、窓ガラスの曇り防止やガラスの氷結等を防止
し乗客に快適な視界を与えることが可能である。
更に第2の暖房回路は寒冷時の始業時又はスタ
ート時に独立して作動させることにより室内の暖
気時間を早くすることができることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すもので車室内暖
房系統の平面説明図、第2図は第1図のX−X断
面説明図、第3図は第1図のエアコンユニツトの
一例を示す平面説明図、第4図は第3図のY−Y
断面図、第5図は本考案の基本的な暖房系統を示
す図、第6図は従来のバス用暖房装置の暖房系統
を示す図である。 A……第1の暖房系統、B……第2の暖房系
統、1……車体、2……エアコンユニツト、3…
…走行用エンジン、6……放熱器、7……デフロ
スタ、8……冷房用吹出しダクト、11……床、
17……サブエンジン、19……コンプレツサ、
20……コンデンサ、21……フレーム、22…
…ケース、23……エバポレータ、24……ヒー
タコイル、26……送風機、27……電動モー
タ、28,29……クラツチ、34……温水加熱
器、35……水ポンプ、36……水タンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バスの走行用エンジンを冷却した後の冷却水
    が、車室内の両側部に複数個所で互いに対向する
    よう設けられた複数の暖房用放熱器を、一側の複
    数の暖房用放熱器を順次流通した後他側の暖房用
    放熱器を順次直列に流通しその後上記走行用エン
    ジンに還流する第1の暖房系統と、バスの床下に
    搭載されサブエンジンを動力源とする冷房装置に
    組込まれた水タンク、水ポンプ、温水加熱器及び
    ヒータコイルよりなり冷房装置用送風機を電動モ
    ータにて回転駆動させることにより吸入した車室
    内空気を上記ヒータコイルにて加温した上で車体
    天井部に設けた冷房用吹出ダクトより車室内に吹
    き出させる第2の暖房系統とを備えたことを特徴
    とするバスの暖房装置。
JP7835483U 1983-05-25 1983-05-25 バスの暖房装置 Granted JPS60212U (ja)

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JP7835483U JPS60212U (ja) 1983-05-25 1983-05-25 バスの暖房装置

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JP7835483U JPS60212U (ja) 1983-05-25 1983-05-25 バスの暖房装置

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Publication Number Publication Date
JPS60212U JPS60212U (ja) 1985-01-05
JPS6318244Y2 true JPS6318244Y2 (ja) 1988-05-23

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ID=30208356

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JP7835483U Granted JPS60212U (ja) 1983-05-25 1983-05-25 バスの暖房装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5822713A (ja) * 1981-08-05 1983-02-10 Nippon Denso Co Ltd 車両用空調装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5822713A (ja) * 1981-08-05 1983-02-10 Nippon Denso Co Ltd 車両用空調装置

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JPS60212U (ja) 1985-01-05

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