JPS6315395B2 - - Google Patents

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JPS6315395B2
JPS6315395B2 JP56029592A JP2959281A JPS6315395B2 JP S6315395 B2 JPS6315395 B2 JP S6315395B2 JP 56029592 A JP56029592 A JP 56029592A JP 2959281 A JP2959281 A JP 2959281A JP S6315395 B2 JPS6315395 B2 JP S6315395B2
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JP
Japan
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layer
synthetic resin
colored
strips
sheet
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JP56029592A
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Hiroshi Takaoka
Jinichi Tsurumi
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Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
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  • Floor Finish (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な装飾性を有する弾性床敷体及び
その製造方法に関するものであり、より詳細には
各種の着色合成樹脂細片をシート状に押固めた装
飾層と発泡シート層とを貼り合せた弾性床敷体で
装飾層の表面には着色合成樹脂細片の形状と一致
する凹凸絞模様を有する装飾性弾性床敷体及びそ
の製造方法に関するものである。
従来、発泡層を有する床敷体としては特公昭43
−28636号公報に代表される、所謂ケミカルエン
ボス法による床敷体が著名であるが、この方法に
よつて作られた床敷体は第4図に示すように透明
保護膜21の直下に発泡抑制剤入り印刷インキに
よる印刷模様22と通常の印刷インキによる印刷
模様23とがあり、発泡抑制剤入り印刷インキに
よる印刷模様部は発泡24が抑制されるをもつて
凹部25を形成し、通常の印刷インキによる印刷
模様部は正常な発泡が行われるので凸部26を形
成するので印刷模様と凹凸模様とが完全に一致同
調した美麗な床敷体となる。発泡層24は上記の
様に凹凸状に形成され、凸部は正常な発泡が行わ
れているので、それ相当のクツシヨン性を示すし
裏打層27としてクツシヨン性の高いアスベスト
シートが用いられているので床敷体全体として適
度の弾力性を発揮する。
しかし乍らこの方法による床敷体は透明保護層
が薄くなければならず(あまり厚いと凹凸模様の
現出が鈍化する)その結果、床敷体として最も重
要な耐摩耗性が著しく悪いという欠点が付随す
る。
この種の床敷体では透明保護層の寿命の長短が
床敷体としての寿命を左右する。また発泡層の凹
凸に応じて表面に凹凸模様が現出しているので靴
と接触する凸部の摩減が凹部に比して著しく早
く、その結果寿命が極めて短かくなるのである。
本発明はこれらの実状に鑑み、耐摩耗性耐久性
に優れ、しかも装飾性が高く、すぐれたクツシヨ
ン性を有する床敷体を提供せんとするもので、そ
の実施の一例を図面について説明すると表面層1
としてポリ塩化ビニル樹脂ペーストなどの熱可塑
性透明合成樹脂を用い、離型紙31上に塗布す
る。
離型紙31は通常は平滑な光沢のあるものが用
いられるが、表面の光らないダル仕上げの床敷体
が所望される場合は、細かい凹凸絞(例えば梨地
絞)のついた離型紙を用いても良い。ポリ塩化ビ
ニル樹脂ペースト1はコンマ字形のロールを用い
た固定ロール式塗布機32,33により0.15〜
0.20m/m厚程度に塗布され、電気ヒーター34
により加熱.ゲル化させた後、その上面にホツパ
ー35から装飾層2となる数種の二層構造を有す
る着色合成樹脂細片2′,2″,2…を落下さ
せ、次いで展延装置36,37で所定の厚さに展
延する。展延装置におけるロール36はリバース
ロールで、ロール37との間に一定間隔の間隙が
設定されており、その間隙より、余分な着色合成
樹脂細片2,2′,2″…を掻きとり、所定の厚さ
に細片を展延する機構を持つている。
着色合成樹脂細片は主着色層aと他の層bの2
層構造よりなるもので、主着色層aは床敷体の色
彩上の基本色に着色されており、且つ加熱.圧縮
時にあまり変形.流動しないように他の層bより
も軟化温度が高い配合組成物で構成され、その他
の層bは主着色層aに較べて軟化温度が低い配合
組成物で構成されており且つ主着色層aと異なる
着色が施こされるか、無色透明あるいは有色透明
の層であつて、加熱.圧縮時に主着色層aよりも
軟化が著しく、圧縮時の押圧力による変形.流動
が大きいため細片同志の融着が容易且つ良好とな
り、更に細片間の空隙を埋める充填効果が高く、
緻密な床敷体が得られる。
着色合成樹脂細片2′,2″,2…の粒径は装
飾層2をどの様に設計するかによつて若干異なる
が、概ね0.5〜5.0mmのものが適している。細かい
粒径のものが多いと無地物に近い落ち着いた外観
の装飾層となるがそれだけに装飾性が乏しくな
る。粗い粒径のものが多い場合、細片ひとつひと
つの形状が模様を形成するので装飾性の高い装飾
層2が得られるが、緻密化がやや乏しくなる。し
たがつて0.5〜5.0mmあるいは2.5〜5.0mmの範囲の
粒径の細片を混合状態で用いると空隙の少ない緻
密な装飾層2が得られる。
展延装置による展延量も装飾層2の厚さの違い
で変つてくるが押圧後のシート厚で1.5〜1.8mm厚
にする場合、ロール37とロール36との隙間が
2.5〜3.0倍のクリアランスをとり3.75mm〜5.4mm位
に設定し、展延量は2〜3Kg/m2が適当してい
る。
この様にしてゲル化した表面層1上に着色合成
樹脂細片2′,2″…を展延した後、第一加熱炉3
8に入れて細片を加熱.軟化させる。第一加熱炉
は通常三室に分割され、室、室、室が夫々
独自に温度制御が出来るようになつている。本発
明の場合、第室が195℃、第室が200℃、第
室が205℃と5℃の間隔で次第に昇温されたもの
が適している。第一加熱炉38で加熱された細片
の展延層は直ちに圧縮装置39,40間で圧縮さ
れ、所定の1.5〜1.8mm厚のシートとなる。この緻
密化シートは離型紙31上に乗つた侭、冷却ロー
ル41,42で冷却された後、シート上にドクタ
ー刃式塗布機43,44により接着剤3が塗布さ
れる。ドクター刃43の代りに表面層1の塗布に
用いたコンマ字形の固定ロール方式でも良い。
接着剤3はポリ塩化ビニル樹脂ペースト、熱硬
化型アクリル系接着剤、反応型ポリウレタン系接
着剤など任意のものが用いられるが、若干感圧性
を有する初期接着性のすぐれた接着剤が適してい
る。接着剤3を塗布した後、必要ならば電気ヒー
ターにより加熱し半ゲル化又は溶剤を揮散させ、
次いで積層装置45,46により合成樹脂発泡シ
ート4を貼り合せる。この合成樹脂発泡シート4
は塩化ビニル樹脂系の軟質発泡シートなどで必要
に応じて裏打材6を積層したものを用いても良
い。また合成樹脂発泡シート4の表面又は表面層
中に粗目のガラス織布5を一体的に積層又は埋設
した構造のものを用いる場合もある。発泡シート
4に積層される粗目のガラス織布5は例えば表1
に示される様な物性のものが適しており、発泡シ
ート4の製造工程中で発泡シート表面に積層され
る。この工程を略述すれば、発泡性合成樹脂シー
トを発泡炉に導入し、加熱.発泡せしめ、発泡炉
から送出された直後、即ち合成樹脂発泡層がまた
充分溶融している状態の侭、積層装置に通し、押
圧金属ロール面にガラス織布を抱かせ乍ら発泡シ
ート面上に供給して積層する。
この際、押圧金属ロールとバツクアツプゴムロ
ールとの間隙を調節することによりガラス織布が
発泡シートの表面に載置された構造、及び発泡シ
ート層中にめり込んで埋設された構造のものが得
られる。
合成樹脂発泡シート4を貼り合せた後、第二加
熱炉(乾燥炉)47に通して加熱し、接着剤3を
硬化あるいはゲル化させて両層2,4の接着を完
成させると同時に着色合成樹脂細片2′,2″…の
圧縮歪を解放せしめる。
ここにおいて本発明の床敷体に用にられる熱可
塑性合成樹脂細片2′,2″…は主着色層aと他の
層bとの二層構造から成るものであることが重要
な意義を発揮する。
二層構造の重要な意義のひとつは前述の如く層
bによる空隙の充填効果による緻密化と細片同志
の強固な溶着を得る作用効果であるが、他の重要
な意義は主着色層aの挙動である。主着色層aは
他の層bよりも軟化溶融温度が高いので195〜205
℃の温度下で細片層を圧縮した際、層bのように
細片間の空隙を埋めるような変形.流動は示さな
いが層bの変形.流動に追随して(細片として一
体化されているため)若干の変形が強制され、そ
の結果として圧縮装置39,40を経て冷却され
時点では表面が平滑なシート状層となる。しかし
乍らこの圧縮装置で加えられた押圧力による圧縮
歪は大きく、再加熱によつて、元の細片形状に復
元しようとする潜在的な力を内在させている。
したがつて、乾燥炉による再加熱は接着剤3を
硬化又はゲル化させ接着を完成させると同時に、
この圧縮装置39,40で加えられた圧縮歪を解
放させ、元の細片形状に復元しようとする作用を
急激に発揮せしめる結果となる。
この結果、平滑だつたシート表面には細片形状
と一致した凹凸が発現され、床敷体として極めて
適した外観と装飾効果をもつたものとなる。
乾燥炉で接着が完成され、圧縮歪が解放された
シートは乾燥炉から送出された直後で冷風吹付装
置48,49によつて約15℃の冷風が吹付けら
れ、圧縮歪が解放された構造が固定され、その侭
冷却ロール50,51に送られ、冷却ロール面に
接触しても最早や変形(この場合、平滑表面にな
ることを意味する)ことはなく、細片形状に一致
した凹凸絞模様を持つたクツシヨン性に富んだ床
敷体が得られ、かくして床敷体52は離型紙31
から剥離され、夫々別々に巻取られる。
着色合成樹脂細片2′,2″…は前記の如く主着
色層a他の層bの2層構造のもので主着色層aは
層bよりも軟化溶融温度が高く、層bは主着色層
aよりも軟化溶融温度が低い配合組成物よりなる
ことが要求される。この様な表現はやや抽象的で
あるが、具体的な配合技術の点から定義すれば、
重合度1000程度のポリ塩化ビニル樹脂100重量部
に対し、DOP等の可塑剤を40部前後、重質炭酸
カルシウムの様な充填剤を100〜150部程度に配合
した組成物が主着色層aとして適しており、これ
に対して重合度が800程度で5%の酢酸ビニルを
含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
100重量部にDOP等の可塑剤を50部前後、重質炭
酸カルシウム等の充填剤を50部前後加えた配合組
成物が層bとして適している。軟化溶融温度が高
い、低いという表現は第一加熱炉における加熱温
度下での相対的な意味を含んでいるので数値的決
定は困難であり、また主成分の樹脂の種類、床敷
体に要求される柔軟性の度合などによつて主着色
層aと他の層bの相対的関係で決定されるべきで
ある。
表面層1に前述のポリ塩化ビニル樹脂ペースト
の他に、該ペーストにジアリルフタレート等の反
応性可塑剤を使用して耐シガレツト性を付与した
もの、あるいは反応硬化型ウレタンプレポリマー
の単独あるいはポリ塩化ビニル樹脂ペーストとの
混合物なども適している。
この表面層1の技術的要件は離型紙上に塗布
することが可能な形状、即ちペースト状、溶液、
あるいはオルガノゾルの形状のものであること、
透明もしくは装飾層2の装飾効果を阻害しない
程度の半透明性のものであること、適度の耐摩
耗性を有すること。などが挙げられる。
したがつてこの要件を満たすものであれば、更
に他の特性が加味されることはむしろ歓迎すべき
ことで、ジアリルフタレートを加えた塩ビペース
トの場合の耐シガレツト性の追加や、紫外線硬化
性塗料を用いる場合の耐ヒールマーク性及び耐シ
ガレツト性の両特性の追加される。
着色合成樹脂細片の主成分樹脂は上記の塩化ビ
ニル樹脂(懸濁重合品)ストレートポリマー)及
び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂の他に、
各種の所謂塩ビ系共重合体樹脂、EVA樹脂、塩
素化ポリエチレン、アクリル樹脂系改質剤、
ABS樹脂、MBS樹脂など各種の熱可塑性合成樹
脂の単独あるいは他の樹脂との混合物の形で使用
できるし、NBR、クロロプレン等の合成ゴムも
上記の各種熱可塑性合成樹脂に添加して使用する
ことができる。
2層構造細片の製造は比較的簡単で所定の配合
により各々主着色層aとなるべきシート、層bと
なるべきシートを圧延し、2枚のシートを積層し
た後、破砕機により破砕して所定の粒径のものあ
るいは範囲に篩分ける。この場合主着色層aと他
の層bの厚さは任意に設定し得るが通常主着色層
aと他の層bの厚さの比は3:1〜5:1の範囲
が適し、積層後のシート厚さは装飾層の厚さとの
関連で1.0〜2.0mm程度が適している。2枚のシー
トの積層及び破砕は押出機による場合、シーテン
グ→積層→破砕の工程が一貫して行えるので合理
的といえる。
着色合成樹脂細片は主着色層aと他の層bの2
層構造を原則とするも、圧縮歪の効果的利用の点
でa,b,c、あるいはa,b,a,bの多層構
造のものが良い場合もあり、この組合せも本発明
の範囲を逸脱するものではない。
細片2′と細片2″とは着色の異なる細片で、更
に細片2は前2者の色と違つた着色細片である
ことを意味する。この様に単色から混合色まで多
種多様の色彩を有する装飾層を比較的簡単に、し
かも完全な形で提供し得る点は本発明のすぐれた
特徴と言えよう。
圧縮歪の解放に伴う表面の凹凸は床敷体の重要
な特性である防滑性を与えるし、凸部が摩耗して
も、単純なエンボス絞ではなく、細片自体の***
による凸部なので、常に同じ色彩、装飾性を保持
出来るし、また自然的な凹凸による粗面効果、即
ち過度の光沢がなく好ましい鈍い艶消効果をもた
し、それでいて土砂.泥.塵埃などの目詰りもな
く、掃除がし易いという利点を有する。
次に本発明の具体的態様を実施例により詳述す
る。
実施例 (1) 着色合成樹脂細片の製造 1 配合1:主着色層(a) 塩化ビニル樹脂(重合度=1000) 100重量部 DOP 40 〃 エポキシ化大豆油 2 〃 安定剤(粉末) 3 〃 重質炭酸カルシウム 150 〃 茶色顔料(チタン白.弁柄.カーボン黒)
適量 2 配合2:層(b) 塩ビ−酢ビ共重合体 100重量部 (重合度=800、酢ビ含有量5%) DOP 50 〃 エポキシ化大豆油 2 〃 安定剤(液状) 3 〃 重質炭酸カルシウム 50 〃 薄茶顔料(チタン白.弁柄) 適量 まず、配合2をインテンシブミキサーで混練
し、ミキシングロールで充分、熱入れ混練してゲ
ル化せしめた後、逆L型4本ロールカレンダーに
かけて、厚さ0.25mmのベージユ色の層bシートを
得る。
次いで配合1を直立2本ロールカレンダーにか
けて厚さ1.25mmの茶褐色の層aシートを圧延し、
同時に層bシートをテークオフ装置により熱間積
層した。
冷却後、該細片用の積層シートを40cm幅にスリ
ツトし破砕機にかけて破砕し、篩分けにより0.5
〜5.0mm範囲の細片を得た。
(2) 床敷体の製造 配合 3 ペースト用塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 50 〃 安定剤(液状) 4 〃 粘度調整剤 適量 配合3により表面層用の透明合成樹脂ペースト
(粘度5000cps)を調整し、梨地面を持つた離型紙
(厚さ0.20mm、幅1930mm、重量180g/m2)上に
0.15mm厚に塗布した後、電気ヒーターで加熱しゲ
ル化させる。
ゲル化ペースト塗膜上で(1)で得た着色合成樹脂
細片2′及び1と全く同様の方法で製造した薄グ
リーン(層a)と白色(層b)とによる細片2″
とを1:1の比で混合したものをホツパーから落
下させ、次いで展延リバースロール装置によりカ
サ厚4.5mmに細片層を展延した。
展延後、第室が195℃、第室及び第室が
200℃の第一加熱炉に導入して5分間加熱後、圧
縮装置により圧縮して緻密化せしめた。この場
合、表面層を含めた厚さが約1.8mmで、表面の60゜
光沢度が28〜31のグロスを有し、かなり平滑であ
つた。
冷却装置で約100℃まで冷却した後、この圧縮
シート面上に、配合3と同じペーストを0.1mm厚
に塗布し、直ちに厚さ1.5mmの塩ビ発泡シートを
貼り合せた。この塩ビ発泡シートの表面には予め
目開き5mm方形の粗目ガラス織布(カネボウ.ス
チーブンス社製.KS5305)を埋設させてあり、
裏面には粗目麻布(1インチ当り18本の糸本数の
もの)が裏打されたものを用いた。
次いで160℃に加熱された第二加熱炉(乾燥炉)
で3分間加熱し、接着剤をゲル化せしめ接着を完
成させると同時に圧縮歪を解放させる。
加熱炉から出た後、直ちに上下方向から約10℃
の冷風を吹きつけてシート層及び離型紙を冷却
し、冷却ロールでシート面を充分に冷却した後、
床敷体と離型紙とを剥離し夫々巻取る。
この様にして得られた床敷体は表面に細片模様
に同調した凹凸絞を有する極めて美麗なもので、
60゜光沢度は10〜15と鈍い光沢を持つた面を有し
ていた。
本発明による床敷体は次の様な特徴を有する、
即ち第一の特徴は装飾層が着色合成樹脂細片を圧
縮して押固めた緻密化シート層であるので、摩耗
が生じても常にその装飾効果が全く変らない点に
ある。第二の特徴は装飾層が軟化温度の異なる2
層構造の細片を用いていることから、空隙のない
緻密構造のシートとなり、細片同志の密着が完全
に行われているため耐摩耗性がすぐれた床敷体と
なる。
第三の特徴は、発泡合成樹脂シートとしてガラ
ス織布を積層したものを用いる場合、床敷体とし
てガラス織布をサンドイツチ的に中間に介在させ
た構造であることから、床敷体の加工時及び建物
への施工時に無用有害な延伸作用が発生せず、し
たがつて施工後の収縮が極めて小さくなり、また
ガラス織布が介在していることによる収縮防止効
果が加味されるので、施工後の収縮が通常の発泡
床敷体に比し著しく小さい。第四の特徴は細片層
を圧縮した際に圧縮細片に貯えられた圧縮歪を再
加熱により解放させた装飾層表面に細片形状と一
致した自然の凹凸絞を発現させたことで、この事
により床敷体として好適な防滑性と適度の光沢を
与えることが出来、極めてユニークな床敷体が得
られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明実施の一例を示すもので第1図は
床敷体の断面図、第2図は着色合成樹脂細片の断
面図、第3図は製造工程の説明図、第4図は従来
の床敷体の断面図であり、図中1は表面層、2は
装飾層2′,2″,2…は合成樹脂細片、3は接
着剤、4は合成樹脂発泡シート、5はガラス織布
である。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面層を透明合成樹脂層で形成すると共に、
    二層構造を有する着色合成樹脂細片を加熱、圧縮
    して押し固めたシート状層を装飾層とし、その裏
    面に接着剤を介して合成樹脂発泡シートを貼り合
    せ、乾燥炉中で加熱して該接着を完成させると同
    時に前記着色合成樹脂細片の圧縮歪を解放して細
    片形状と一致した凹凸絞模様を形成せしめてなる
    ことを特徴とする凹凸絞模様を有する装飾性弾性
    床敷体。 2 合成樹脂発泡シートが接着剤と接着するその
    表面又は表面層中にガラス織布を一体的に積層又
    は埋設せしめたものであることを特徴とする前記
    第1項記載の凹凸絞模様を有する装飾性弾性床敷
    体。 3 次の各工程によることを特徴とする凹凸絞模
    様を有する装飾性弾性床敷体の製造方法。 第一工程:離型紙の離型性表面に透明合成樹脂
    溶液あるいは透明合成樹脂ペーストを塗布
    し、乾燥あるいはゲル化せしめる工程 第二工程:二層構造を有する着色合成樹脂細片
    をゲル化塗膜上に展延せしめる工程 第三工程:次いで第一加熱炉に供給して前記着
    色合成樹脂細片を加熱、軟化せしめ、加熱
    炉から送出された直後に圧縮ロール間に通
    して軟化した細片を圧縮して押し固め、シ
    ート状にする工程 第四工程:細片シートの上面に接着剤を塗布し
    発泡合成樹脂シートを貼り合せる工程 第五工程:第四工程により得られた積層体を第
    二加熱炉に入れて接着剤を乾燥又はゲル化
    させ、同時に着色合成樹脂細片を加熱せし
    め、圧縮歪を解放せしめる工程 第六工程:これら積層体を押圧ロールを通すこ
    となく、その侭冷却装置で冷却した後、離
    型紙を剥離し、夫々巻取る工程 4 二層構造の着色合成樹脂細片が、一方の層を
    主着色層とし、他の層よりも軟化溶融温度が高
    く、かつ該他の層を主着色層とは異なる着色層又
    は透明層であるとともに主着色層よりも軟化温度
    が低く、加熱、圧縮時に主着色層よりも著しく軟
    化し溶湯に変形、流動する性質を有する層である
    前記第3項記載の凹凸絞模様を有する装飾性弾性
    床敷体の製造方法。
JP56029592A 1981-03-02 1981-03-02 Decorative elastic floor carpet having membossed pattern and production thereof Granted JPS57143059A (en)

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