JPS63138975A - 包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は冷凍食品等の密封包装容器に関し、より詳細に
は、電子レンジ等によって加熱調理が容易な包装容器に
関する。

（従来の技術およびその問題点） 従来、一般の流通機構にのって流通される食品は衛生管
理上の目的のために包装容器内に収納し、密封して流通
される場合がほとんどである。また、最近では、家庭で
簡単に調理できるように調理済みの食品を冷凍して密封
包装し、食する場合は単に加熱処理するだけで済むもの
が販売されている。

これらの冷凍食品を、あらかじめ適温まで加熱調理する
際には、蒸し器、電子レンジ等を利用するが、最も簡便
には電子レンジが用いられる。

一般に電子レンジで食品を加熱する場合は、食品をラッ
プ等のシートで包んでレンジ内に入れ、加熱処理を行う
。これは、食品および電子レンジ内を清潔に保つととも
に、食品を加熱した際に食品の水分を外部に散逸させな
いようにするためである。

ところで、従来流通されているパック容器は、通常は外
気を遮断するように完全に密封されているので、容器ご
とそのまま電子レンジ等に入れて加熱すると食品から出
る水蒸気のために破裂してしまう。そこで、これらの食
品を電子レンジ等で加熱する際は、包装容器から取り出
すか、あらかじめはさみを入れて蒸気圧の逃げをつくっ
てから加熱するようにしなければならない。

上述したように、う・ノブ等のシートで包む場合は、食
品から発生した水蒸気はシートの隙間から逃げ、内圧を
緩和して破裂することはない。

しかしながら、上述したように冷凍食品等のパック食品
を加熱調理する際、容器の破裂を防止するため容器から
食品を取り出したり、はさみを入れる等しなければなら
ないのは煩雑であるばかりか、加熱調理の際の取り扱い
について注意を徹底することも容易ではない。したがっ
て、一般消費者向けには、包装容器ごと単に電子レンジ
等の加熱器具に入れるだけで済み、破裂等の心配がな（
、取り扱いの容易な包装容器が望まれている。

そこで、上記問題点を解消する容器として、従来、外装
袋にあらかじめ小孔を穿設した包装容器、あるいは小孔
にシールを貼った容器が提供されている。これらは、い
ずれも外装袋に設けた小孔から食品加熱時に発生する水
蒸気を逃がすことによって、容器の破裂を防止するもの
である。

前記包装袋にシールを貼ったものは、流通時に小孔をシ
ールにより封じておき、加熱処理の際にシールをはがし
て加熱処理するように構成されている。

しかしながら、冷凍食品等のパンク食品は取り扱いが簡
便であることを特徴とするものであるから、できれば、
上述したような、はさみを入れたりシールをはずす等の
操作をせずに加熱処理ができることが望ましく、また、
外装袋に小孔を常時あけておくことも流通時に異物等の
侵入を招くため衛生面からみて好ましいものではない。

そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり
、その目的とするところは、電子レンジ、蒸し器等の器
具に容器ごと入れて加熱処理をすることができ、かつ流
通時における密封性にも優れた包装容器を提供するにあ
る。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解消するため次の構成をそなえる
。

すなわち、冷凍食品等を収納する袋のシール部分に、食
品を加熱した際に発生する水蒸気等により、袋内の内圧
が上昇し、所定の内圧以上になった際、内圧によって破
壊されて前記袋内の水蒸気等を吐出させる弱シール部を
形成したことを特徴とする。

（実施例） 以下本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図は、本発明に係る包装容器の一実施例を示す平面
図である。

１０は食品を密封して包装する外装袋であり、合成樹脂
フィルムにより円筒状に形成される。

１２は前記外装袋１０内に収納されるトレーである。冷
凍食品はこのトレー１２上に載置され、外装袋１０によ
り密封される、このトレー１２は電子レンジ、蒸し器等
の加熱器具にそのまま入れて加熱処理ができる耐熱性の
素材により形成される。

１４は前記外装袋１０の一端部を帯状に全面にわたって
封止するシール部であり、このシール部１４は完全に内
部を密封するように強くシールされる。１６は前記外装
袋１０の他端部を封止するシール部であり、シール部１
４と同様に帯状に強くシールされる。

１８はこの強くシールされたシール部１６の一部に形成
される弱シール部であり、容器内と袋の外端縁を通じる
ように細幅にシールされる、この弱シール部１６は前記
シール部１４．１６にくらべ接着度を弱（シールするも
ので、合成樹脂シートから成る外装袋を熱溶着等でシー
ルする際は、前記シール部１４および１６にくらべて溶
着温度を低くしてシールすることにより、弱くシールす
ることができる。

この弱シール部１８は電子レンジ等の加熱器具に外装袋
１０ごと収納して加熱した際、食品から発生する水蒸気
によって、容器内の内圧かたかまり、所定の内圧以上に
なったときに、シールが破壊されて容器内の水蒸気が外
部に吐出される程度の強度をもってシールするものであ
る。

前記弱シール部１８を形成するには、各種の方法が可能
であるが、たとえば、帯状の金属で上下方向から外装袋
１０の端縁部をおさえて溶着する際は、弱シール部１日
にあたる金属部分をテフロン等の熱伝導性の劣る材料で
構成しておき、熱伝導を抑えることにより、接着強度を
調整してシールすることができる。

また、前記弱シール部１８を形成する他の方法として、
前記外装袋１０のシール部１６を一部分析り重ねてシー
ルすることにより、この折り重ね部の熱伝導が弱まり弱
くシールされて前記弱シール部１８を形成することがで
きる。

第２図は前記包装容器の断面図である。

前記外装袋１０は中央部がトレー１２等に載置する食品
を収納するためにふくらみ、両端部のシール部１４．１
６でシールされてしぼられている。

前記外装袋１０上には印刷が可能であるので、流通過程
においては広告宣伝等の文字・図版を印刷した外装袋１
０により包装される。

上述した包装容器によれば、シール部１４．１６により
食品は完全に密封されているので、通常の流通過程にお
いては、外部から異物が侵入することがなく、食品の衛
生管理上の要請を完全に満たすことができる。また、完
全に密封されていることから、冷凍食品等を新鮮に保存
することができる。

また、食品が包装容器内に収納された状態で、外装袋１
０ごと電子レンジ等の加熱器具に入れて加熱すると、加
熱とともに食品から水蒸気が発生することにより外装袋
１０は内圧が上昇して膨らむが、内圧が一定程度以上に
なると前記弱シール部１８が破壊されて水蒸気が流出し
、外装袋１０が破裂されることを避けることができる。

また、このとき、弱シール部１８が破壊されて水蒸気が
吐出した状態を知ることにより、食品が適温にまで加熱
され食べごろになったことを知ることができる。

前記外装袋１０の端縁部に形成する弱シール部１８は、
加熱時に発生する水蒸気を逃がす目的のものであり、そ
の形成位置や形成数等は適宜選択することができるが、
たとえば、外装袋１０の端縁部の折り返し位置に弱シー
ル部１８を形成すると、弱いシールを形成しやすい等の
効果がある。

（発明の効果） 本発明によれば、上述したように、冷凍食品等を収納す
る袋のシール部分に、袋内の内圧が一定以上になったと
き、内圧によって破壊されて水蒸気等を吐出させる弱シ
ール部を形成するように構成したから、冷凍食品等を加
熱する際に、容器のまま電子レンジ等の加熱器具に入れ
て加熱処理をしても、容器を破裂させる危険がなく、取
り扱いが安全で、かつ、扱いが簡便な包装容器を提供す
ることができる。また、この包装容器によれば、通常の
流通時においては、食品が完全に密封されているから衛
生的であり、また、鮮度をおとすことがないという著効
を奏することができる。

以上、本発明について好適な実施例を挙げて種々説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多（の改変を施し得る
のはもちろんのことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例を示す平面図、第２図は
断面図である。 １０・・・外装袋、 １２・・　・トレー、 １４．１６・・・シール部、 １８・・・弱シール部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、冷凍食品等を収納する袋のシール部分に、食品を加
   熱した際に発生する水蒸気等により、袋内の内圧が上昇
   し、所定の内圧以上になった際、内圧によって破壊され
   て前記袋内の水蒸気等を吐出させる弱シール部を形成し
   たことを特徴とする包装容器。