JPS63120010A

JPS63120010A - スロ−アウエイ式カツタ−

Info

Publication number: JPS63120010A
Application number: JP61263346A
Authority: JP
Inventors: Osamu Tsujimura; 修辻村; Tatsuo Arai; 新井　辰夫
Original assignee: Mitsubishi Metal Corp
Current assignee: Mitsubishi Metal Corp
Priority date: 1986-11-05
Filing date: 1986-11-05
Publication date: 1988-05-24
Anticipated expiration: 2012-02-26
Also published as: JP2586465B2; KR950004668B1; KR880005990A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、カッター本体のびびりを防止することがで
きるスローアウェイ式カッターに関するらのである。

［従来の技術］一般に、正面フライスなどのようなスローアウェイ式カ
ッターを用いて切削加工を行う場合には、カッター本体
が一回転する毎に各スローアウェイチップが切削と非切
削を繰り返す断続切削となるため、カッター本体に衝撃
力が加わってびびりが生じ、スローアウェイチップが欠
損し易くなっている。したかって、びびりが生じにくく
、スローアウェイチップの欠損を防止し得るものである
ことが要望されている。

ところで、従来の正面フライスとしては、例えば第１１
図に示すような、いわゆる不等分割形の正面フライスが
知られている。この図に示す正面フライスは、軸線Ｏを
中心として回転せしめられろカッター本体ｌの先端部に
、周方向へ向って交互に０１なる角度とθ、なる角度を
もって離間した複数のスローアウェイチップ２・・・か
配置されてなる乙のであって、スローアウェイデツプ２
は、主切刃３と副切刃４とを有しており、副切刃３がカ
ッターの送り方向（図中矢印Ａで示す方向）に対して平
行に位置せしめられるとともに、各々の主切刃２に一定
のラジアルレーキ角、アキシャルレーキ角、コーナー角
が付された状態で、カッター本体ｌに着脱自在に装着さ
れている。

このように構成された正面フライスにおいては、スロー
アウェイチップ２の主切刃３によって荒切削加工を行う
一方、カッターの送り方向に対して平行になるように位
置せしめられた副切刃４によって仕上げ切削を行うよう
になっているので、切削加工面の面粗度を向上させるこ
とができる。さらに、複数のスローアウェイチップ２・
・・をカッター本体の周方向へ不等間隔をもって配置し
ているので、厚さの異なる切屑が交互に生成される。こ
のため、カッター本体が受ける衝撃力の周期と大きさが
不規則となるのでカッター本体が共振しにくくなり、そ
のびびりの防止に有効である等の利点がある。

［発明が解決しようとする問題点コしかしながら、上記のような正面フライスにおいては、
カッター本体のびびりを防止してスローアウェイデツプ
の欠損を防ぐという要望に対して充分には応じることが
できないという問題があった。すなわち、上記の正面フ
ライスにおいては、スローアウェイチップの主切刃のラ
ジアルレーキ角、アキシャルレーキ角およびコーナー角
が全て同一に設けられているので、各スローアウェイチ
ップ２の主切刃３が受ける衝撃力の大きさは、生成され
る切屑の厚さにより若干具なるものの、衝撃力の作用す
る方向は、各主切刃３・・・について全て同一となる。

このため、各スローアウェイデツプ２の主切刃３には、
常に同一方向へ向かう衝撃力が加わり、この衝撃力がカ
ッター本体Ｉに伝わる。

カッター本体ｌに伝わる衝撃力の方向が各スローアウェ
イデツプ２・・・について同一であるから、カッター本
体１が共振しやすくなってしまうのである。

［発明の目的］この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、カッタ
ー本体が共振してびびることがほとんどなく、シたがっ
て、スローアウェイチップの欠損を有効に防止すること
ができるスローアウェイ式カッターを提供することを目
的とする。

［問題点を解決するための手段］この発明のスローアウェイ式カッターは、カッター本体
の外周部に装着された複数のスローアウェイチップのう
ち、一部のスローアウェイチップを、その主切刃のアキ
シャルレーキ角が残りのスローアウェイチップの主切刃
のアキシャルレーキ角と異なるように配置し、かつ一部
のスローアウェイチップをそのラジアルレーキ角が残り
のスローアウェイチップのラジアルレーキ角と異なるよ
うに配置して構成したものである。

［作用］上記構成のスローアウェイ式カッターにあっては、主切
刃の受ける衝撃力の方向が主切刃のアキシャルレーキ角
により異なるので、カッター本体に伝わる衝撃力の方向
がスローアウェイ、チップにより異なる。さらに、主切
刃の受ける衝撃力の方向は、そのラジアルレーキ角によ
っても異なるため、カッター本体に伝わる衝撃力の方向
が極めて無秩序となる。このため、カッター本体が共振
してびびることがほとんどない。

［実施例］以下、第１図ないし第７図を参照しながら本発明の一実
施例について説明する。第１図ないし第７図は実施例の
正面フライスを示す図である。

第１図において符号５はカッター本体であって、その先
端部外周には、互いに同形同大の６つのスローアウェイ
チップ６・・・（図中符号には、説明の便宜上λまたは
ｂの沿え字を付しである。）がそれぞれザボータ７を介
して楔部材８とクランプねじ９により着脱自在に装着さ
れている。これらスローアウェイデツプ６・・・は、そ
の主切刃の径方向に対応する位置におけるアキシャルレ
ーキ角がαａのものとαｂのもの（ここでαａ、αｂは
とらにポジティブでαａ〈αｂ）の２種類に区分されて
いる。

すなわち、一方のスローアウェイデツプ６ａの主切刃１
０ａ・・・のうち、カッター本体５の内周側に位置する
主切刃１０ａは、カッター本体５の外周を６等分する半
径線Ｌ　＋　、　Ｌ　ｚ・・・の１つり、から回転方向
後方へ寸法Ｘだけ離間し、かつ軸線０に対して平行な平
面Ｓ１上に位置せしめられている。

また、他方のスローアウェイチップ６ｂの主切刃ｆｏｂ
・・・のうち、カッター本体５の内周側に位置する主切
刃１０ｂは、半径線り、に対して図中βで示す角度で回
転方向後方へ向かって傾斜する半径線Ｌ３から回転方向
後方へ寸法Ｙ（ここでＹ＜Ｘ）だけ離間し、かつ軸線０
に対して平行な平面Ｓ。

上に位置せしめられている。ここで、寸法Ｘ、Ｙおよび
角度βは、各副切刃１１ａ、ｌｌｂ・・・がカッター本
体５の外周を６等分する半径線上に位置するように設定
されている。

そして、各スローアウェイチップ６　ａ、　６　ｂの主
切刃１０ａ・・・、１０ｂ・・・のうち、外周側に位置
する主切刃１０ａ、１０ｂは、第３図および第４図に示
すように、上記平面Ｓ＋、Ｓ−に対してともに図中γで
示す角度で傾斜し、かつ、第２図に示すように、平面Ｓ
１またはＳ、に直交する平面Ｓ３に対して図中δで示す
角度で軸線０側へ向かって傾斜するように位置せしめら
れている。これによって、主切刃１０ａ、１０ｂは、底
面視（第１図）において平面Ｓｔ、Ｓｔに対してともに
γ、なる角度を有している。ここで、角度γおよび角度
δは、副切刃ｌｌａ、ｌｌｂがカッターの送り方向（第
１図において矢印六方向）と平行となるように設定され
ている。

このような配置によって、上記主切刃１０ａのラジアル
レーキ角は、第６図に示すように、平面Ｓｌと主切刃１
０ａ上の任意の点Ｐａを通る半径線Ｌａとがなす角度λ
ａとなっている。また上記主切刃１０ｂのラジアルレー
キ角は、平面Ｓ、と主切刃１０ｂ上の任意の点Ｐｂを通
る半径線Ｌｂとのなす角度λｂとなっている（ここでλ
ａ、λｂはともにポジティブでλａ〉λｂ）。

そして、主切刃１０ａのアキシャルレーキ角は、第７図
に示すように、半径線Ｌａ方向矢視において、軸線０と
半径線Ｌａとを通る平面Ｓａとスローアウェイチップ６
ａのすくい而１２ａとのなす角度であって、平面Ｓａと
直線Ｐａ−Ｑａとのなす角度αａとなっている。また、
主切刃１０ｂのアキシャルレーキ角は、半径線Ｌｂ方向
矢視において、軸線０と半径線Ｌｂとを通る平面ｓｂと
すくい面Ｉ２ｂとのなす角度であって、平面ｓｂと直線
Ｐｂ−Ｑｂとのなす角度αｂとなっている。そして、こ
れら２種類のスローアウェイチップ６　ａ、　６　ｂは
、カッター本体５の周方向へ向がって交互に配置されて
いる。

このようなスローアウェイ式カッターにおいては、スロ
ーアウェイチップ６ａの主切刃１０ａとスローアウェイ
デツプ６ｂの主切刃１０ｂとのアキシャルレーキ角が異
なっているので、スローアウェイチップ６ａにより切削
加工を行う場合と、スローアウェイチップ６ｂにより切
削加工を行う場合とで、主切刃１０ａ、１０ｂの受ける
衝撃力の方向が異なる。さらに、主切刃１０ａと主切刃
１０ｂとのラジアルレーキ角も異なっているから、カッ
ター本体５に伝わる衝撃力の方向が極めて無秩序となる
。このため、カッター本体５が共振してびびることがほ
とんどなく、スローアウェイチップ６ａ、６ｂの欠損を
有効に防止することができる。

また、主切刃１０ｂのアキシャルレーキ角αｂが他の主
切刃１０ａのアキシャルレーキ角αａよすしプラス方向
となっているので、切屑の排出性を向上させることがで
き、また、切削抵抗を軽減することができる。さらに、
各スローアウェイデツプ６ａ、６ｂ・・・は、基準とな
る平面Ｓ、、Ｓ、に対する相対位置が同一なので、第５
図に示すように、スローアウェイデツプ６　ａ、　６　
ｂを取り付けるための四部５ａの形状を全て同一とする
ことができ、カッター本体５の加工を容易にすることが
できろ。

なお、上記実施例では、主切刃１０ａ、ＩＯｂの平面Ｓ
　、、Ｓ　、に対する角度をそれぞれγとし、平面Ｓ３
に対する角度をそれぞれδとしているが、このような構
成に限るしのではなく、角度γと角度δとを主切刃１０
ａと主切刃ｌｏｂとで異なる角度にすることにより、ア
キシャルレーキ角とラジアルレーキ角とを変えてもよい
。また、周方向に隣接する２つのスローアウェイチップ
６ａ・６ａの間に２つのスローアウェイデツプ６ｂ・６
ｂを配置する等、その配置を適宜変えてもよい。さらに
、上記実施例では、各副切刃１１ａ、ｌｌｂ・・・がカ
ッター本体５の周方向へ等間隔をもって位置するように
寸法Ｘ、Ｙおよび角度βを設定しているが、不等間隔に
位置するようにしてもよい。またさらに、上記実施例で
は、スローアウェイチップ６ａ・・・６ｂ・・・を、そ
のアキシャルレーキ角がαａでラジアルレーキ角がλａ
のものと、アキシャルレーキ角がαｂでラジアルレーキ
角がλｂのものの２種類に区分しているが、もつと多種
類に区分してもよい。

次に、第８図ないし第１０図は本発明を片刃側フライス
に適用した例を示す図である。図において符号２０はカ
ッター本体である。カッター本体２０の外周部には、２
種類のチップ座２１ａ・・・。

２１ｂ・・・が円周方向へ等間隔をもって交互に形成さ
れている。これらチップ座２１ａ・・・、２１ｂ・・・
には、互いに同形同大のスローアウェイチップ２２が、
切刃（主切刃）２３ａ、２３ｂをカッター本体２０の外
周側と端面側へそれぞれ向けて着脱自在に装着されてい
る。一方のチップ座２１ａに装着されたスローアウェイ
デツプ２２は、チップ座２１ａの形状により、アキシャ
ルレーキ角がα１に設定され、ラジアルレーキ角がβ１
に設定されている。また、他方のチップ座２１ｂに装着
されたスローアウェイデツプ２２は、チップ座２１ｂの
形状により、アキシャルレーキ角がα、に設定され、ラ
ジアルレーキ角がβ、に設定されている。

このような片刃側フライスにおいては、スローアウェイ
デツプ２２のアキシャルレーキ角が、チップ座２１ａの
ものとチップ座２１ｂのものとで異なっているので、切
削加工を行った場合にカッター本体２０の切刃２３ｂ・
・・が受ける衝撃力の方向がそれぞれ異なる。さらに、
ラジアルレーキ角もチップ座２１ａとチップ座２１ｂの
ものとで異なっているので、カッター本体２０に伝わる
衝撃力の方向が極めて無秩序となる。このため、カッタ
ー本体２０が共振してびびることがほとんどなく、スロ
ーアウェイチップ２２・・・の欠損を有効に防止するこ
とができる。

なお、上記実施例ではチップ座の形状を変えることによ
りスローアウェイチップに２種類のアキシャルレーキ角
とラジアルレーキ角とを設けているが、チップ座の形状
を全て同一形状とし、各チップ座に形状の異なるスロー
アウェイチップを交互に装着してもよい。

［発明の効果］以上説明したようにこの発明のスローアウェイ式カッタ
ーでは、カッター本体の外周部に装着された複数のスロ
ーアウェイチップのうち、一部のスローアウェイチップ
を、その主切刃のアキシャルレーキ角が残りのスローア
ウェイデツプの主切刃のアキシャルレーキ角と異なるよ
うに配置し、かつ、一部のスローアウェイチップを、そ
の主切刃のラジアルレーキ角が残りのスローアウェイチ
ップのラジアルレーキ角と異なるように配置して構成し
ているので、主切刃の受ける衝撃力の方向が主切刃のア
キシャルレーキ角により異なり、カッター本体に伝わる
衝撃力の方向がスローアウェイチップにより異なる。さ
らに、主切刃の受ける衝撃力の方向は、そのラジアルレ
ーキ角によってらら異なるため、カッター本体に伝わる
衝撃力の方向が極めて無秩序となる。このため、カッタ
ー本体が共振してびびることがほとんどなく、スローア
ウェイチップの欠損を有効に防止することができるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は正面フライスを示す底面図、第２図は第１
図の■−■線視線面断面図３図はスローアウェイデツプ
が配置された状態を示す第２図の■方向矢視図、第４図
はスローアウェイチップをアキシャルレーキ角およびラ
ジアルレーキ角を変えて配置した状態を示す第２図にお
ける■方向矢視図、第５図は第３図および第４図の■方
向矢視図、第６図は２種類のスローアウェイチップを比
較説明するための底面図、第７図は第６図におけるスロ
ーアウェイチップの■方向矢視図で、第８図ないし第１
Ｏ図は本発明の他の実施例を示す図であって、第８図は
片刃側フライスを示す底面図、第９図は第８図のＩＸ　
−ＩＩ線矢視図、第１０図は第８図のＸ−Ｘ線面断面図
、第１１図は従来の正面フライスの一例を示す底面図で
ある。ｌ・・・・・・スローアウェイチップ、２・・・・・・
主切刃、５・・・・・・カッター本体、６ａ、６ｂ・・
・・・・スローアウェイチップ、１０ａ、ＩＯｂ・・・
・・・主切刃、２０・・・・・・カッター本体、２２・・・・・・スローアウェイチップ、２３ａ、２３
ｂ・・・・・・切刃（主切刃）、０・・・・・・軸線、 αａ、αｂ・・・・・・アキシャルレーキ角、λａ、λ
ｂ・・・・・・ラジアルレーキ角、α１．α３．・・・
・・・アキシャルレーキ角β１．β、・・・・・・ラジ
アルレーキ角。

Claims

【特許請求の範囲】

軸線を中心として回転せしめられるカッター本体の外周
部に主切刃を有する複数のスローアウェイチップを着脱
自在に装着してなるスローアウェイ式カッターにおいて
、一部のスローアウェイチップを、その主切刃のアキシ
ャルレーキ角が残りのスローアウェイチップの主切刃の
アキシャルレーキ角と異なるように配置し、かつ一部の
スローアウェイチップを、その主切刃のラジアルレーキ
角が残りのスローアウェイチップの主切刃のラジアルレ
ーキ角と異なるように配置してなることを特徴とするス
ローアウェイ式カッター。