JPS631156Y2 - - Google Patents

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JPS631156Y2
JPS631156Y2 JP8618381U JP8618381U JPS631156Y2 JP S631156 Y2 JPS631156 Y2 JP S631156Y2 JP 8618381 U JP8618381 U JP 8618381U JP 8618381 U JP8618381 U JP 8618381U JP S631156 Y2 JPS631156 Y2 JP S631156Y2
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diaphragm
valve body
upper housing
metal
ring
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JP8618381U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカーエアコンその他の空調装置等に使
用される膨張弁に関するもので、特に、従来は金
属材料で製作されていたボデイ部分を、合成樹脂
材料による成形部品に代替すると共に、気密性を
高めることを目的とするものである。
従来のこの種の膨張弁の多くは、黄銅等の金属
材料を熱間鍛造或はダイカスト等で素材を作成し
た後、旋盤切削、ねじ切り、孔あけ作業等の多く
の機械加工工程を経て、第7図に示すようなバル
ブボデイ1を形成していた。そのため、一つの素
材に対し多くの機械加工工程数を必要とするので
著るしくコストアツプになり、又、当初の素材か
ら30〜40%もの切削くずを発生し、使用材料量の
無駄及び作業時間の多大なる消費はまぬがれず、
量産に適さなかつた。ここで、従来のこの種の膨
張弁について第8図により説明すると、金属製の
バルブボデイ1の上面に円形状の立上壁2を有し
た空室3を形成し、この空室の中央底面に操作用
の可動片4を位置させ、この可動片の上面に接す
るように空室内に収容したダイアフラム5の上方
に、中央部を上方に膨出させた上部蓋6の周縁を
立上壁2内に収容し、該立上壁2を中心方向にか
しめ付けて強度を維持し、外部に対しては該上部
蓋6とダイアフラム5とが接する該立上壁2の内
周部9をハンダ溶着し、之等と空室3とを密封し
ていた。
本考案はかかる従来の欠点を除去し、機械加工
工数を減少させるため、バルブボデイを合成樹脂
により射出成形、その他の成形法で作成すること
により、旋盤切削等の機械加工の大部分を排除
し、軽量化及び材料消費の減少をはかると共に、
上部蓋とダイアフラムとで形成する空洞及びバル
ブボデイの上部に設けた空室の気密性を高めるも
のである。しかし、ガス封入される空洞7に発生
する圧力に応動するダイアフラム5を合成樹脂製
のものにすると、封入ガスの浸透洩れを生ずるた
め、現段階に於いては金属製のダイアフラムを用
いなければならない。このダイアフラムの金属と
バルブボデイの樹脂との溶着信頼性(金属同志の
溶着に比べて)の低さを補う目的及び耐圧上とキ
ヤピラリーチユーブとの溶着強度のために使用す
る金属製の上部蓋とバルブボデイとの気密性を高
めるものである。
本考案の実施例を図面により説明すると、11
は熱膨張係数が低く、比較的硬度の高い合成樹脂
を用いて射出成形等により金型成形したバルブボ
デイである。12はこのバルブボデイ11の下方
から略上部内方に形成した第1室、13はバルブ
ボデイ11の一側に開口した第2室で、この第2
室の内部と第1室12の内部とをポート14で連
通し、且つ、このバルブボデイ11の上面周囲に
円形の立上部15を形成した凹部16を設ける。
この凹部16の底面中央に、円盤状の可動板17
を収容し、且つ、この凹部16と第1室12とを
複数の小孔18で連通すると共に、この小孔18
内に上下動可能に挿通した棒杆19,19の上端
は、前記可動板17の下面に当接させてあり、こ
の棒杆19,19の下部は、第1室12内に突出
させてある。20はこの第1室12の略中間周壁
に形成した螺条部で、この合螺条部20に螺動可
能に調整環21を螺合してある。22は上端に、
前記ポート14を開閉する球弁23を固着したス
プリングピン24を保持する可動体で、この可動
体22は前記調整環21との間に弾発したばね2
5により上方に押圧されている。可動体22の上
面は前記棒杆19の下端を係合し、且つ、この可
動体の中央上部に設けた球弁23を前記ポート1
4に接離させることにより、第1室12と第2室
13とは遮断又は連通する。又、バルブボデイ1
1の上面周縁に設けた立上部15と凹部16の底
面周縁との間に一段高く形成した係合段部26を
環状に形成し、この係合段部26にオーリング2
8を収容するための凹溝27を形成する。
第2図に於いて、30は金属性の薄いダイアフ
ラムで、略周縁部分に環状の伸縮部31を設け且
つ周縁部を上方に立上がらせた立上部32を設け
る。35は中央部を上方へ膨出させた金属製の上
部蓋で、この上部蓋35にキヤピラリーチユーブ
36の先端を貫通させて溶着し、次いでこの上部
蓋35をダイアフラムの立上部32内に収容し、
この上部蓋35と立上部32とをハンダ付、その
他の方法で円周状に溶接部37で固着し、内部に
空洞38を設けた上部ハウジングAを形成する。
上部ハウジングの他の実施例を第5,6図によ
り説明すると、略周縁部に伸縮部41を有した金
属製の円形をしたダイアフラム40と、ほぼ同形
をし、且つ中央部上方に膨出部を設けた金属製の
上部蓋45を重合させ、周縁部分をハンダ付、シ
ーム溶接、その他の方法により溶着固定し、内部
に気密な空洞48を有した上部ハウジングBを形
成する。尚、この上部蓋45にはキヤピラリーチ
ユーブ46の先端を貫通させて気密に固着させて
ある。
而して、先ず、凹溝27内にオーリング28を
収容し、次いで上部ハウジングAを立上部15内
に収容し、この上部ハウジングAを上方から環状
の押え用の樹脂リング50を立上部15内に収容
して、下部を該上部ハウジングAの上面周囲に当
接し、ダイアフラム30とオーリング28との接
触部分が充分圧接されて凹部16とダイアフラム
30との気密性を維持出来るように該樹脂リング
50を下方に押付けた状態で、この樹脂リングに
設けた突起51を立上部50の上部内側に設けた
傾斜面15aに超音波溶着するか、接着剤を塗布
するか、その他公知の方法で立上部15と樹脂リ
ング50とを溶着固定する。
この上部ハウジングAをバルブボデイ11の上
部に固着した後、キヤピラリーチユーブ36の他
端(図示せず)より真空ポンプで空洞38内の空
気を排除し、次いで、冷媒ガスやその他の物質を
所定量この空洞38内及びキヤピラリーチユーブ
36内に充填し、更に、キヤピラリーチユーブの
他端の充填口をロー付、その他の方法により密封
してこの封入ガスが永久的に外部に漏洩しないよ
うにし、次いで、この膨張弁を試験、調整装置に
セツトしてテストを実施しながら調整環21を調
整し、所定の膨張弁特性が得られるように調整す
る。
この場合、膨張弁の種々の機能の内、空洞38
内に充填封入した冷媒等は、数グラムと少量であ
り、短期日の間に漏洩させないようにしなければ
ならないが、従来の全金属製の膨張弁の場合、必
要個所の溶接等には、ロー付、アルゴン溶接、ハ
ンダ付等の種々の手段が比較的容易に採用でき問
題は少なかつた。しかし、本願の樹脂製のバルブ
ボデイを用いるにあたつて、前記した如く耐圧そ
の他の理由により上部ハウジングは金属部品を採
用しなければならず、樹脂部品と金属部品との接
合、溶着という形態では、これらの溶着部等から
の冷媒等の漏洩に対する信頼性が問題となる。更
に、膨張弁からの漏洩についてはバルブボデイ1
1内でのピンホール、キ裂等による壁面からの漏
洩、その他の部品からの同様な原因による漏洩も
皆無ではないが、その大部分は上部蓋35とダイ
アフラム30との溶接部、キヤピラリーチユーブ
36と上部蓋35との溶接部、キヤピラリーチユ
ーブの一端の溶接部(図示せず)、ダイアフラム
30と凹部16との接合部からの漏洩である。特
に、他の部分に比較して大きな円周面積を持つダ
イアフラム30と上部蓋35の接合部、ダイアフ
ラム30とバルブボデイ11との接合部が不利で
ある。このような不安要因を除去するため、樹脂
製の膨張弁の構成に、樹脂と金属の溶着をさけ、
ダイアフラム30が例えば燐青銅板製等の金属
で、上部蓋35が例えば黄銅板製等の金属の場合
には、ハンダ溶着で、ハンダ溶着が不可能な金属
材料の場合は、ロー付等の溶接で行う。従つて空
洞38内の冷媒は金属どうしの溶接が完全であれ
ば、漏洩はさけることが出来る。
次に、上部ハウジングAと凹部16とのシール
は、凹溝27内に収容したオーリング28により
行う。しかし、オーリング28はゴム材質のため
浸透漏れが存在するので、この部分からの微少漏
れはまぬがれないが、この部分は空洞38側とは
関係ない。凹部16とダイアフラム30との間に
設けた空室29から、棒杆19の周囲の間隔や均
圧用連通孔(図示せず)を通して第1室12に通
じる通路により、膨張弁を接続して使用する冷媒
システム内の冷媒漏れの要因となるのであるが、
システム内の冷媒充填量は例えば400g以上と比
較的大量であり、オーリング28のシール部から
の洩れが0.5g/年程度の浸透漏れであれば、実
用上問題とならないため、或る限度を設定して許
容している。又、空室29に加わる圧力により上
部ハウジングAが持上げられる力(圧力×ダイア
フラム受圧面積)は、樹脂リング50をバルブボ
デイの立上部15の上部に超音波溶着するか、他
の溶着法により固着することによつて支持され
る。
尚、樹脂製部品の採用はバルブボデイ11に留
まらず、可動片17、棒杆19、可動体22、調
整環21等多くの部品を該バルブボデイと同一の
樹脂材料を採用することにより、機械加工コスト
の排除がはかれ、且つ同一材料を使用することに
より、同一膨張係数にすることによつて、寸法精
度、性能等の点で良い効果が発生するが、これは
バルブボデイを樹脂とすることにより相乗的に現
われてくる効果である。
本考案に係る膨張弁は合成樹脂で成形加工する
と共に上部周囲に立上部15を有した凹部16を
設け、この凹部16の周縁部の底面にオーリング
収容用の凹溝27を設けたバルブボデイ11と、
金属製のダイアフラム30の周縁部とギヤピラリ
ーチユーブ36の先端を貫入して気密に固着させ
た金属製の上部蓋35の周縁部とを気密に固着し
て内部に空洞38を有した上部ハウジングAとか
らなり、前記立上部15内に収容した上部ハウジ
ングAのダイアフラム30と前記凹溝27内に収
容したオーリング28とを接触させ、且つ、該上
部ハウジングの上方に位置させた樹脂リング50
を、前記上部ハウジングAを介して立上部15に
固着させたことを特徴とする構成であるから以下
のような効果を有する。
樹脂の射出成形により、膨張弁の重量の大部
分を占めるバルブボデイを形成したことにより
重量が著るしく軽量になり、その上、機械加工
工程を著るしく省略出来る結果、量産に適し大
巾なコストダウンが実現出来る。
金属上部蓋と金属ダイアフラム及びバルブボ
デイの上部体と樹脂リングの如く、金属どうし
及び樹脂どうしの溶着、接着等の手段により固
着させることにより、樹脂と金属を接合溶着す
る場合のように、金属と樹脂との温度膨張の違
いや、長期にわたつて加わる圧力等によつて生
ずる応力による該接合溶着部分での樹脂のクリ
ープ問題、その他の経時変化による障害をさけ
ることができ、之等不安定要素が排除され、信
頼性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の第1実施例を示したもので、第
1図は全体の断面図、第2図はダイアフラムの断
面図、第3図は上部ハウジングの一部欠截断面
図、第4図は同平面図、第5,6図は第2実施例
を示したもので、第5図はダイアフラムの断面
図、第6図は上部ハウジングの一部欠截断面図、
第7,8図は従来の膨張弁を示したもので、第7
図は金属製のバルブボデイの断面図、第8図は一
部破断した全体の正面図である。 11は樹脂製のバルブボデイ、15は立上部、
16は凹部、27は凹溝、28はオーリング、3
0は金属製のダイアフラム、35は金属製の上部
蓋、36はキヤピラリチユーブ、38は空洞、5
0は樹脂リング、Aは上部ハウジング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂で成形加工すると共に、上部周囲に立
    上部を有した凹部を設け、この凹部の周縁部の底
    面にオーリング収容用の凹溝を設けたバルブボデ
    イと、金属製のダイアフラムの周縁部とキヤピラ
    リーチユーブの先端を貫入して気密に固着させた
    金属製の上部蓋の周縁部とを気密に固着して内部
    に空洞を有した上部ハウジングとからなり、前記
    立上部内に収容した上部ハウジングのダイアフラ
    ムと前記凹溝内に収容したオーリングとを接触さ
    せ、且つ、該上部ハウジングの上方に位置させた
    樹脂リングを、前記上部ハウジングを介して前記
    立上部に固着させて成る膨張弁。
JP8618381U 1981-06-13 1981-06-13 Expired JPS631156Y2 (ja)

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JPH11270929A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Saginomiya Seisakusho Inc 温度式膨張弁とその組立て方法

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