JPS6288313A - 同心コイルを有する変圧器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、巻回スペースを規定する第１フランジと第２
フランジとが夫々位置する第１の端と第２の端を有し、
少なくとも第１フランジに径方向に延在するエツジスロ
ットがそなえられたボビンを設け、導線より形成された
第１コイルを巻回スペースに巻回してその端を少なくと
も１つのエツジスロットを経て導出し、この第１コイル
上に絶縁箔を設け、この絶縁箔」−に少なくとも１つの
第２コイルを巻回する工程より成る同心コイルを有する
変圧器の製造方法に関するものである。

この種の変圧器は、例えば米国特許第４．４４９．１１
１号より知られている。フランジ近くで第１コイルと第
２コイルの導線が余りに近接するようにならないことを
保証するために特別な手段が必要である、というのは、
この場合第１コイルと第２コイル間のクリープ路が許容
以上に短くなるか、更には第２コイルの導線が箔の縁を
すべって第１コイルと接触するようになる危険が生じる
からである。

このような手段は、例えば、第２コイルに２つに分ケた
コイルボビンを用い、このコイルボビンを第１コイルの
周囲に配するか、または箔にひだをつけた縁を用い、こ
れをフランジの側と反対に巻回スペースに向けて折り重
ね、これにより第１コイルと第２コイル間に最小限の距
離を保証することである。けれども、これ等の解決法は
比較的高価につき、例えば第２コイルの数を変えること
による変圧器の設計変更に対する範囲が小さい。

本発明の目的は、冒頭に記載した種類の方法を、僅かな
コストで第１と第２コイル間の距離を確保することがで
きる一方設計の変更が比較的容易に行えるように改良す
ることにある。

この目的を達成するために本発明は次のようにしたこと
を特徴とするものである、すなわち、第２コイルの巻回
前に、絶縁材料より成るＵ字状スペーサを、第１フラン
ジ近くに径方向の第１突起と第２フランジ近くに径方向
の第２突起が設けられた部材が巻回スペース内に軸方向
に延在するように、絶縁箔」−に設け、前記の突起によ
り第２コイルの端と第１および第２フランジとの間の最
小限距離を夫々規定することを特徴とする。

スペーサは、例えば押出成形によって適当なプラスチッ
クから低コストでつくることのできる簡単な構成要素で
ある。若し変圧器に１つ以」−の第２コイルを設けるこ
とが望まれるならば、少なくとも２つの第２コイルを巻
回し、スペーサの各部材に少なくとも１つの径方向の第
３突起を設け、この第３突起は前記の各部材の相当する
軸方向位置にあって第２コイルを軸方向に互いに分離す
るようにすることができる。

以下に本発明を図面によって更に詳しく説明する。

図の変圧器は、絶縁材料例えばプラスチックのコイルボ
ビン１を有する。このコイルボビンは円形又は多角形の
横断面の中空筒の形を有し、必要ならばこの中に強磁性
鉄心（図示せず）を入れてもよい。若し鉄心が入れられ
ないならば、このコイルボビンはソリッドの形でつくる
こともできる。

前記のコイルボビンｌは、第１フランジ３が設けられた
く第１図および第２図の底部に）第１の端部と、第２フ
ランジ５が設けられた（第１図および第２図の頂部に）
第２の端部とを有する。コイルボビン１とフランジ３．
５は例えば押出成形によって全体を一体に形成するのが
好ましい。フランジ３，５間のコイルボビンｌ上には巻
回スペースがある。第１７ランジ３には導電用のコネク
タピン７が固定されるが、これは例えば印刷配線板（図
示せず）にはんだづけしてもよい。巻回スペースには、
例えば変圧器の１次コイルを形成する第１コイル９が巻
回される。この第１コイル９は多数の導線のターンより
成り、この導線の端１１は、第１フランジ３の径方向に
延在するエツジスロットを経て第１図の左側に導出され
る。導線の各端はコネクタピン７の１つに例えば一端を
これに数回巻付けてからはんだで固定することによって
電気的および機械的に連結される。

第１コイル９のまわりには絶縁箔１３が設けられ、この
絶縁箔のまわりには例えば変圧器の２次コイルを形成す
る２つの第２コイル１５．１７が前記の第１コイルと同
心的に巻回される。この第２コイルも多数の導線のター
ンより成り、それ等の端１９と２１は夫々第２のエツジ
スロット２２（第２図）を経て第１図の右側でコネクタ
ピン７に導出され、これに固定される。第２コイル１５
．１７の右同前に、絶縁材料例えばプラスチックより成
るスペーサ２３が絶縁箔１３」二に取付けられる。この
スペーサは、第２フランジ５の外側に位置する半円状の
ベース部分２５と、巻線スペースにおいて軸方向に延在
する２つの部材２７とを有するＵ字形である。前記のベ
ース部分２５は、部材２７が絶縁箔にクランプされるよ
うに幾らか弾性を有する。部材２７の夫々には、第１フ
ランジ３近くに径方向の第１突起２９と第２フランジ５
近くに径方向の第２突起３１とが設けられる。第１突起
２９は、下方の第２コイル１５と第１フランジ３間の軸
方向の最小限距離を規定し、第２突起３１は、」二方の
第２コイル１７と第２フランジ５間の軸方向の最小限距
離を規定する。したかって第２コイル１５．１．７は、
フランジ３，５およびこれ等フランジ迄延在している絶
縁箔１３の縁から常に特定の距離で終端している。この
ことは、第１コイル９と第２コイル５．１７間に常に所
定の距離すなわち良好な電気的分離が存することを保証
する。２つのコイル１５と１７間にも良好な電気的分離
を保証するために、スペーサ２３の各部材２７には更に
径方向の第３突起３３が設けられ、この第３突起は第１
突起２９と第２突起３１間の相当した軸方向位置に設け
られる。前記の第３突起３３は、２つの第２コイル１５
と１７との間の軸方向の最小限距離を規定する。若し変
圧器が２つ以上の第２コイルを有するならば、１部材２
７には言う迄もなくそれ以上の第３突起３３を設けるこ
とができる。この場合変圧器の設計は、異なる数の第３
突起３３を有するスペーサを選ぶことによって簡単に変
えることができる。このスペーサは押出成形によって極
めて簡単につくることができる。この製造コストは、特
に多量生産では極めて安い。若し所望ならば、必要とさ
れる最大数の第３突起（例えば最大で４つの第２コイル
が取付けられる場合には３対）を有する単一スペー勺を
つくり、それよりも少ない第２コイルを有する変圧器を
つくるべき場合には１対またはそれ以」―の対の第３突
起を切り取ることも可能である。この場合には１つの押
出ダイしか必要とせず、製造コストが更に安くなる。

上方の第２コイル１７の端２１は下方の第２コイル１５
に沿ってコネクタピン７に導かねばならないのが普通で
ある。言う迄もなく、これ等のコイル端２１も下方の第
２コイルより所定の距離残存せねばならない。このため
に、第３突起３３には径方向のピン３５が設けられ、こ
のピンをめぐってコイル端２１が下方の第２コイル１５
からコネクタピン７迄成る距離導かれる。前記のピン３
５には、コイル端２１がピンから滑るのを防ぐた必に拡
大部３５が設けられる。

前に述べたように、スペーサ２３の部材２７はベース部
分２５の弾力によって絶縁箔１３に押付けられるので、
スペーサが絶縁箔より落ちるこきはない。

スペーサ２５を変圧器により強固にとめる一方法は、図
の実施例に示したように、２つの突起３１近くでスペー
サに位置する弾性ラグ３７を部材２７に設けることであ
る。スペーサが取付けられると、これ等のラグは第２フ
ランジ５の内側に弾性的に係合する。部材２７の自由端
は第１フランジ３の内側に接しているので、部材は２つ
のフランジ間で弾力によってクランプされる。部材また
はスペースの長さのすべての公差は弾性ラグ３７によっ
て吸収される。

第１コイル９と第２コイル１５．１７のコイル端は夫々
、既に述べたように、第１フランジ３のエツジスロット
２２を経て接続ピン７に導かれろ。エツジスロットの数
を制限し、しかもコイル端間の電気的な分離を維持する
ために、部材２７には、第１突起２９の近くに、第１フ
ランジ３のエツジスロットに位置する径方向のス）　Ｉ
Ｊツブ３９が設けられる。

このストリップ３９はスロット２２を２つの平行なスロ
ットに分け、これ等スロットの夫々を経て２次コイル１
５および１７の一方のコイル端１９．２１　の対が通る
ことができ、この場合これ等のコイル端はストリップに
よ−って互に絶縁される。ストリップ４０は第１コイル
９の２つのコイル端を互に分離する。

第２７ランジ５も同様に径方向に延在するエツジスロッ
ト４１を有し、このスロットを経て、スペーサ２３の一
方の部材２７（第１図の右側の部材）とベース部分２５
すの間の真直ぐな連結部分４３が通る。

第２フランジ５の直径」二これと反対の縁にはスロット
は設けられない。ここでは部材２７（第１図の左側の部
材）は、フランジをまわって把持し且つその部分がこの
フランジの両側にあるＵ字状の連結部分４５を経てベー
ス部分２５と連結されている。

両部材２７を、両方共真直ぐな連結部材を経て或いはま
た両方共Ｕ字状の連結部分４５を経て同じ様にベース部
分２５と連結することも可能なことは言う迄もない。第
２コイル１５．１７の巻回の後、所望に応じて、連結部
分４３．４５を切断することによりベース部分２５を取
り除くこともできる。ベース部分２５の除去は変圧器の
寸法を低減し、強磁性鉄心をコイルボビン１の中心孔に
入れるのを容易にする。

完成後、鉄心を有する変圧器を所望に応じて適当なプラ
スチック成形品内にカプセル封じすることができる。

以上説明した変圧器は特に自動巻線に適している。コイ
ル端１９．２０または第２コイル１５．１７は必ずしも
コネクタピン７に固定される必要はない。

成る種の用途に対しては、これ等のコイル端を回路の他
の素子に直接に接続するのが望ましいこともある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法によってつくられた変圧器の縦断
面図、 第２図は第１図の変圧器の側面図である。 １・・・コイルボビン　　　３・・・第１フランジ５・
・・第２フランジ　　　７・・・コネクタピン９・・・
第１コイル　　　　１１・・・第１コイル端１３・・・
絶縁箔　　　　　　１５．１７・・・第２コイル１９．
２１・・・第２コイル端 ２２、４１・・・エツジスロット ２３・・・スペーサ　　　　　２５・・・ベース部分２
７・・・部材　　　　　　　２９・・・第１突起３１・
・・第２突起　　　　　３３・・・第３突起３５・・・
ピン　　　　　　　３６・・・拡大部３７・・・弾性ラ
グ　　　　　３９・・・ストリップ４３、４５・・・連
結部 特許出願人　　エヌ・ベー・フィリップス・フルーイラ
ンペンファブリケン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、巻回スペースを規定する第１フランジと第２フラン
   ジとが夫々位置する第１の端と第２の端を有し、少なく
   とも第１フランジに径方向に延在するエッジスロットが
   そなえられたボビンを設け、導線より形成された第１コ
   イルを巻回スペースに巻回してその端を少なくとも１つ
   のエッジスロットを経て導出し、この第１コイル上に絶
   縁箔を設け、この絶縁箔上に少なくとも１つの第２コイ
   ルを巻回する工程より成る同心コイルを有する変圧器の
   製造方法において、第２コイルの巻回前に、絶縁材料よ
   り成るＵ字スペーサを、第１フランジ近くに径方向の第
   １突起と第２フランジ近くに径方向の第２突起が夫々設
   けられたその部材が巻回スペース内に軸方向に延在する
   ように、絶縁箔上に設け、前記の突起により第２コイル
   の端と第１および第２フランジとの間の最小限距離を夫
   々規定することを特徴とする同心コイルを有する変圧器
   の製造方法。 ２、少なくとも２つの第２コイルを巻回し、スペーサの
   各部材に少なくとも１つの径方向の第３突起を設け、こ
   の第３突起は前記の各部材の相当する軸方向位置にあっ
   て第２コイルを軸方向に互いに分離する特許請求の範囲
   第１項記載の同心コイルを有する変圧器の製造方法。 ３、径方向の第３突起の少なくとも１つに径方向のピン
   を設け、このピンをめぐって少なくとも第２コイルの１
   つのコイル端をコネクタピンに導く特許請求の範囲第２
   項記載の同心コイルを有する変圧器の製造方法。 ４、スペーサの部材には、このスペーサを巻回スペース
   に取付けた時にフランジと弾性的に係合するラグを設け
   た特許請求の範囲第１項、第２項または第３項記載の同
   心コイルを有する変圧器の製造方法。 ５、スペーサの部材には径方向の突起近くに径方向のス
   トリップを設け、このストリップは、同じエッジスロッ
   トを通して導出される２つのコイル端間を電気的に分離
   するように第１フランジのエッジスロット内に取付けら
   れた特許請求の範囲第１項から第４項の何れかの１項記
   載の同心コイルを有する変圧器の製造方法。 ６、スペーサの部材の少なくとも１つを、第２フランジ
   の径方向のエッジスロットを通過する真直ぐな連結部分
   を経てスペーサのベース部分と連結した特許請求の範囲
   第１項から第５項の何れかの１項記載の同心コイルを有
   する変圧器の製造方法。 ７、スペーサの部材の少なくとも１つを、その部分が第
   ２フランジの対向する側にあるＵ字形の連結部分を経て
   スペーサのベース部分と連結した特許請求の範囲第１項
   から第６項の何れかの１項記載の同心コイルを有する変
   圧器の製造方法。 ８、第２コイルの巻回後、スペーサのベース部分を除去
   し、部材だけを変圧器に残す特許請求の範囲第１項から
   第７項の何れかの１項記載の同心コイルを有する変圧器
   の製造方法。