JPS6287315A

JPS6287315A - 中空成形品の成形方法及びそれに用いられる金型

Info

Publication number: JPS6287315A
Application number: JP60227761A
Authority: JP
Inventors: Shozo Nishida; 正三西田
Original assignee: Japan Steel Works Ltd
Current assignee: Japan Steel Works Ltd
Priority date: 1985-10-15
Filing date: 1985-10-15
Publication date: 1987-04-21
Also published as: JPH0238377B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、合成樹脂製の中空成形品を成形する方法とそ
れに用いられる金型に関するもので、特に、射出成形機
による中空成形品の成形方法及びその金型に関するもの
である。

（従来の技術）合成樹脂製の中空成形品を製造する方法としては、中空
成形機による成形方法と射出成形機による成形方法とが
ある。

このうち中空成形機による成形方法は、アキュムレータ
ヘッドにＪ：り溶融樹脂を円筒状のパリソンとして押し
出し成形し、そのパリソンを両側から金型によって挟み
付け、その内部に空気を吹き込むようにしたものである
ゆびん等の液体容器は、このような成形方法によって容
易に量産することができる。

しかしながら、この方法では、パリソンを金型によって
挟み付けるようにするために、製品の上下に比較的太き
なばりが残ることは避けられず、その除去作業に手間が
かかるという問題がある。また、内部に空気を吹き込む
ためのノズル孔が必ず製品に残ることになるので、完全
密封された中空成形品を１ｔすることはできない。

更に、均一な肉厚の成形品を得ることは困難であり、得
られる成形品の肉厚にも限界がある。

そこで、完全密封された中空成形品や厚内の中空成形品
、あるいは厚肉の部分と薄肉の部分とを有する複雑な形
状の中空成形品等を製造する場合には、射出成形機によ
る成形方法が用いられている。この方法では、まず、射
出成形機により、中空成形品を二つ割りした分割体をそ
れぞれ成形し、その分割体を金型から外して互いに突き
合わせる。そして、その突き合わせ面を、加熱するなど
により互いに溶着、あるいは接着剤により接着して、中
空成形品を得るようにする。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、このような成形方法では、二つ割りの分
割体を互いに溶着あるいは接着する工程が必要となるが
、そのような工程を自動化することは非常に難しい。そ
のために、この射出成形機による中空成形品の成形方法
は、量産化には適さないものとなっている。また、特に
その分割体を互いに接着するようにした場合には、得ら
れる中空成形品は、その接合部分の強度が弱いものとな
るなどの問題もある。

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その主な［１的は、厚肉で、しかも完全密封の中空
成形品であっても、任意の形状のものが量産できるよう
にすることである。

また、本発明の他の目的は、１台の射出成形機を用いる
だけで、中空成形品が連続的に成形されるようにするこ
とである。

（問題点を解決するための手段）この目的を達成するために、本発明では、−・方の金型
に中空成形品を二つ割りした分割体をそれぞれ成形する
雄型と雌型とが設けられ、他方の金型にその雄型と雌型
とに対向する雌型と雄型とが設けられた一組の金型を用
い、その金型によって各分割体を同時に射出成形した後
、一方の金型をスライドさせて、各雌型に残された分割
体を互いに対向させ、各金型を型合わせすることにより
その分割体を互いに突き合わせるようにしている。そし
て、その突き合わせ面の周縁に溶融樹脂を射出して、各
分割体を互いに溶着するようにしている。

また、その金型は、中−のスプルーを有する固定型と、
その固定型に沿って移動されるスライド型と、そのスラ
イド型に型合わせされる可動型とにより４＃成するよう
にしている。そのスライド型には、二つ割りの分割体の
一方を成形する雄型とその他方を成形する雌型とが設け
られている。また、可動型には、これら雄型及び雌型に
対応する雌型と雄型とが設けられている。スライド型は
、その雄型及び雌型が可動型の雌型及び雄型にそれぞれ
対向する位置と、その雌型が可動型の雌型に対向する位
置との二位置間で移動されるようになっている。そして
、スライド型には、その二位置において固定型のスプル
ーに連続するサブスプルーが設けられている。そのサブ
スプルーは、スライド型及び可動型の各雌型の端縁部に
連通するようにされている。更に、各雄型には、各分割
体の突き合わせ面周縁に溝を成形する突起が設けられて
いる。

（作用）このような方法とすることにより、１台の射出成形機を
用い、一組の金型の型合わせ、溶融樹脂の射出、７Ｆ７
＋川き、及び一方の金型のスライドという一連の工程を
繰り返すだけで、まず、二つ割りの分割体が同時に成形
され、次いでそれらの分割体が突き合わせ溶着されて、
中空成形品が成形されるようになる。したがって、その
成形工程は容易に自動化することができ、に産化が可能
となる。そ１７て、その分割体は金型を用いて射出成形
されるので、任意の形状、任意の肉厚に成形することが
でき、その分割体を突き合わせ溶着することにより、完
全密封された中空成形品をも得ることができるようにな
る。また、その分割体の溶着は、その分割体と同じ材質
の溶融樹脂によってなされるので、１−分な大きさの溶
着強度をイそＩることができる。

更に、その金型を（―述のように構成することにより、
一組の金型だけで、各分割体の成形とその溶着とを行わ
せることができるようになる。しかも、スライド型がい
ずれの位置にあるときにも、そのサブスプルーが固定型
に設けられた単一・のスプルーに連続し、そのスプルー
から供給される溶融樹脂な各雌型に導くようにされてい
るので、溶融樹脂を射出する射出機は１台でよいことに
なる。

（実施例）以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。

図中、第１図は本発明による中空成形品の成形用金型の
一実施例を示す縦断面図であり、第２〜８図は、その金
型を用いた中空成形品の成形方法を説明するための、各
工程における金型の状態を示す縦断面図である。

第１図から明らかなように、この成形用金型１は、固定
型２、スライド型３、及び可動型４から構成されている
。固定型２は、射出成形機５のベッド６と一体の固定盤
７に固定されている。この固定型２の上面には、水平ア
ーム８ａを有する架台８が立設されている。そして、そ
の水平アーム８ａの下面には、油圧あるいは空気圧等に
よって作動されるスライド用シリンダ９が取り付けられ
ている。このシリンダ９のピストンロッド９ａは、スラ
イド型３の上面に連結されている。こうして、スライド
型３は、固定型２の面に密着した状態を保ちながら、シ
リンダ９が最も伸長した下方位置と、シリンダ９が最も
収縮したｌ三方位置との間で、上下にスライドされるよ
うになっている。

可動型４は、射出成形機５のベッド６１−に水平移動自
在に支持された可動ｌ１ｌｌＯに取り付けられている。

この可動＠１０は、図示されていない型開閉装置によっ
て、固定盤７に対して前後移動されるようになっている
。こうして、可動型４は、スライド型３に密着する型合
わせ位置と、スライド型３から離隔した型開き位置との
間で、前後に移動されるようになっている。

固定型２には、その中心に、固定盤７に取り付けられた
射出機１１から射Ｉｌｌされる溶融樹脂を導くスプルー
１２が設けられている。そして、スライド型３には、そ
れが下方位置にあるときにそのスプルー１２と連続する
中央のサブスプルー１３と、上方位置に移動したときに
そのスプルー１２と連続する下方のサブスプルー１４と
が設けられている。

また、スライド型３の型合わせ面には、中央のサブスプ
ルー１３のｈ下の対称位置に、雄型１５と雌型１６とが
設けられている。この雄型１５は、目標とする中空成形
品を二つ割りした分割体の一方の内面側を成形するもの
であり、雌型１６は、その他方の分割体の外面側を成形
するものである。一方、可動型４の型合わせ面には、ス
ライド型３が下方位置にあるときにその雄型１５及び雌
型１６にそれぞれ対向する雌型１７及び雄型１８が設け
られている。この雌型１７は一方の分割体の外面側を成
形するものであり１ＭＷ型１８は他方の分割体の内面側
を成形するものである。そして、この可動型４側の雌型
１７は、スライド型３が−Ｌ方位置にあるときには、ス
ライド型３側の雌型１６に対向するようにされている。

こうして、スライド型３が下方位置にあり、可動型４が
これに型合わせされているときには、そのスライド型３
とｉ■動型４との間に、老雄型１５，１８と各雌型１７
，１６とによってそれぞれ囲まれる　一対のキャビティ
１９．２０が形成されるようになっている。このとき、
各雌型１７，１６の端縁部には、すなわちこれらキャビ
ティ１９．２０には、可動型４に形成されたランチ２１
及びゲート２２．２３を通して、スライド４Ｉ！３の中
央のサブスプルー１３が連通ずるようになっている。ま
た、スライド型３が−１一方位置にあり、可動型４がこ
れに型合わせされているときには、そのスライド型３及
び可動型４の各雌型１６，１７が！ｆいに突き合わされ
、その雌型１６，１７の端縁部に、ｉｉ（動型４のラン
ナ２１及びゲート２２を通して、下方のサブスプルー１
４が連通ずるようにされている。

各雄型１５．１８の周縁部には、各雌型１７゜１６の周
端縁部にはめ合わされる小さな突起２４．２５が設けら
れている。

このような金型ｌを用いて中空成形品を成形するときに
は、まず、シリンダ９を伸長させてスライド型３を下方
位置に位置させる。そして、射出成形機５の可動盤ＩＯ
を固定盤７側に移動させて、スライド型３に可動型４を
型合わせする。この状態では、第１図に示されているよ
うに、スライド型３の中央のサブスプルーイド型３と可
動型４との間には一対のキャビティ１９．２０が形成さ
れ６゜そこで、固定ａ１７に取り付けられた射出機１１から溶
融樹脂を射出する。すると、この溶融樹脂は、固定型２
のスプルー１２及びスライド型３の中央のサブスプルー
１３を通って、ランナ２１及びゲー）２２，２３から両
方のキャビティ１９．２０に導かれ、第２図に示されて
いるようにそのキャビティ１９．２０内に充填される。

こうして、各キャビティ１９．２０において、中空成形
品の二つ割り分割体３１゜３２がそれぞれ成形される。

分割体３１．３２の冷却固化後、型開閉装置によって、
第３図に示されているように可動型４をスライド型！３
から離隔させる。すると、各雄型１５，１８がその分割
体３１．３２から離脱し、各分割体３１．３２はそれぞ
れ雌型！７゜１６側に残る。この型開き時、金型ｌのス
プルー１２、サブスプルー１３及びランチ２１内等で固
化した樹脂スプルーランナ部３３は、金型ｌから突き出
され、そのゲー）２２．２３に対応する部分で分離され
て落ドする。このようにして得られた分割体３１．３２
は、・その各端面が、互いに突き合わＸれる突き合わせ
面３１ａ、３２ａとなる。そして、その突き合わせ面３
１ａ、３２ａの周縁には、雄型１５゜１８の突起２４．
２５によって溝３１ｂ、３２ｂが成形されている。

次いで、第４図に示されているように、シリンダ９を収
縮させ、スライド型３を−１一方位置に移動させる。す
ると、スライド型３の雌型１６と可動型４の雌型１７と
が対向し、その雌型１６．１７に残ｙれた各分割体３２
．３１が互いに対向する状態となる。そして、このとき
には、スライド型３の下方のサブスプルー１４が固定型
２のスプルー１２に連続するようになる。

そこで、この状態で可動型４をスライド型３側に移動さ
せ、第５図に示されているようにこれらを型合わせする
。すると、各分割体３１゜３２の突き合わせ面３１ａ、
３２ａが互いに突き合わされる。そして、その突き合わ
せ部の周囲には、溝３１ｂ、３２ｂによる空間が形成さ
れる。この空間は、ゲート２２及びランナ２１を介して
サブスプルー１４に連通している。

したがって、この状態で射出機１１から溶融樹脂を射出
すると、その溶融樹脂は、固定型２のスプルー１２．　
スライド型３の下方のサブスプルー１４、ランナ２１及
びゲート２２を通して、第６図に示されているように、
各分割体３１．３２の突き合わせ周縁部に充填される。

そして、その周縁部樹脂３４によって、各分割体３１，
３２がＩ！−いに溶着される。

周縁部樹脂３４の冷却固化後、第７図に示されているよ
うに、再び型開閉装置によってスライド型３と可動型４
との型開きをする。そして、各分割体３１．３２が突き
合わせ溶着され、一つの完全蜜月成形品として完成され
た中空成形品３０を金型１から舛して取り出す。このと
き、金型ｌのスプルー１２、サブスプルー１４及びラン
チ２１内等で固化した樹脂スプルーランナ部３５は、そ
のゲー）２２．２３に対応する部分から分離される。

このようにして、中空成形品３０を取り外した後、第８
図に４（されているように、再びシリンダ９を伸長さけ
、スライド型３を下方位置に位置させる。そして、＋１
ｒｖＪ型４をスライド型３に型合わせする。すると、再
び第１図の状態に戻る。こうして、次の成形品の成形工
程へと移行する。

このような−１ｄｉの成形工程を繰り返すことにより、
中空成形品３０は連続的に成形されるようになる。しか
も、その成形工程は、スライド型３の上下スライド、可
動型４の前後移動による型合わせ及び型開き、溶融樹脂
の射出、という単純な工程によって構成されるので、そ
の余工程の自動化も容易に行うことができる。したがっ
て、中空成形品３０の献産化が可能となる。

そして、二つ割りの分割体３１．３２をそれぞれ射出成
形し、それを突き合わせ溶着するようにするものである
ので、成形品３０の肉厚や形状の自由度は大きく、完全
密封されたものであっても成形することができる。また
、ばりの除去作業もほとんど不要となる。しかも、その
分割体３１．３２の溶着は、その成形用の金型ｌ及び射
出機１１を用いて行われるので、その工程が簡素化され
るとともに、十分な溶着強度を得ることができる。

なお、−ｈ記実施例においては、スライド型３と可動型
４とによって一対のキャビティ１９゜２０が形成され、
それによって１（ｌｌの中空成形品３０が？！）られる
ものとしているが、このキャビティ１９．２０が多数対
形成され、それによって同時に多数の中空成形品３０が
得られるようにすることもできる。

また、上記実施例においては、スライド型３が固定型２
に沿って上下にスライドされるものとしているが、各雄
型１５，１Ｂを分離あるいは後退させ得るようにしてお
けば、そのスライド型３を、中央のサブスプルー１３を
中心として固定型２に沿って回転スライドするものとす
ることも可能となる。そのようにすれば、スライド型３
に設けられるサブスプルーは、その中央のもののみでよ
いことになる。

（発明の効果）以上の説明から明らかなように、本発明によれば、一組
の金型により、中空成形品を二つ割りした分割体を同時
に射出成形した後、その一方の金型をスライドさせて各
分割体をＩＩ″いに対向させ、次いで、型合わせしてそ
の分割体を突き合わせ、その突き合わせ面周縁に溶融樹
脂を射出することにより各分割体を溶着するようにして
いるので、金型の移動と溶融樹脂の射出とによって一連
の成形工程がすべて行われるようになり、その工程が容
易に自動化されるようになる。したがって、中空成形品
が容易に、しかも安価なシステムによって量産されるよ
うになる。また、各分割体が射出成形によって成形され
るので、複雑な形状の中空成形品や完全密封された中空
成形品、あるいは厚肉の中空成形品や部分的に肉厚の異
なる中空成形品等、種々の中空成形品を得ることができ
る。

そして、その金型を、単一のスプルーを有する固定型と
、その固定型に沿って二位置間で移動されるスライド型
と、そのスライド型に型合わせされる可動型とにより構
成し、そのスライド型に、その二位置において固定型の
スプルーに連続するサブスプルーを設けるようにしてい
るので、各分割体の成形時及びその分割体の溶着時の溶
融樹脂の射出は、１台の射出機によって行うことができ
るようになる。また、スライド型及び可動型に設けられ
る雄型に、各分割体の突き合わせ面周縁に溝を成形する
突起を設けるようにしているので、各分割体を突き合わ
せたとき、その周縁部に、溶着用の樹脂が充填ｙれる空
間が形成されるようになり、その溶着が確実になされる
ようになるとともに、ばりが形成されることも少なくな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による中空成形品の成形用金型の一実
施例を、射出成形機の要部とともに示す縦断側面図、第２〜８図は、本発明による中空成形品の成形方法を説
明するためのもので、その各成形工程における金型及び
樹脂の状態を示す縦断側面図である。　　。！・・・金型　　　　　　　　２・・・固定型３・・・
スライド型　　　　　４・・・可動型５・・・射出成形
機９・・・スライド用シリンダ１１・・・射出機　　　　　　１２・・・スプルー１３
．１４・・・サブスプルー１５・・・雄型　　　　　　　１６，１７・・・雌型１
８・・・雄型１９．２０・・・キャビティ２４．２５・・・突起　　　　３０・・・中空成形品３
１．３２・・・分割体３１ａ、３２ａ・・・突き合わせ面３１ｂ、３２ｂ・・・溝３４・・・周縁部樹脂特許出願人　株式会社日本製鋼所代　理　人　　弁理士　森　下　端　侑第１図第２図第７図第８図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一方の金型３に、中空成形品３０を二つ割りした
分割体３１、３２をそれぞれ成形する雄型１５と雌型１
６とが設けられ、他方の金型４に、それら雄型１５及び
雌型１６にそれぞれ対向する雌型１７と雄型１８とが設
けられた、一組の金型１を用い、それら互いに対向する雄型１５、１８と雌型１７、１６
との間に形成される一対のキャビティ１９、２０内に溶
融樹脂を注入して、各分割体３１、３２を成形し、次いで、一方の金型３をスライドさせて、各雌型１７、
１６に残された各分割体３１、３２を互いに対向させ、各金型３、４を型合わせすることにより、これら各分割
体３１、３２を互いに突き合わせた後、その突き合わせ面３１ａ、３２ａの周縁に溶融樹脂を射
出して、各分割体３１、３２を互いに溶着するようにし
た、中空成形品の成形方法。
（２）単一のスプルー１２を有する固定型２と、その固
定型２に沿って二位置間で移動されるスライド型３と、そのスライド型３に型合わせされる可動型４と、からなり、前記スライド型３には、中空成形品３０を二つ割りした
分割体３１、３２をそれぞれ成形する雄型１５と雌型１
６とが設けられているとともに、前記二位置において前
記固定型２のスプルー１２に連続するサブスプルー１３
、１４が設けられており、前記可動型４には、前記スライド型３が一方の位置にあ
るときにその雄型１５及び雌型１６にそれぞれ対向する
雌型１７と雄型１８とが設けられ、その雌型１７が、前
記スライド型３が他方の位置に移動したときにそのスラ
イド型３の雌型１６に対向するようにされており、前記サブスプルー１３、１４が、前記固定型２のスプル
ー１２に連続した状態にあるときに、これら雌型１６、
１７の端縁部に連通するようにされているとともに、前記各雄型１５、１８に、前記分割体３１、３２の各突
き合わせ面３１ａ、３２ａ周縁に溝３１ｂ、３２ｂを成
形する突起２４、２５が設けられている、中空成形品の成形用金型。