JPS6286050A - ポリアリ−レンスルフイド樹脂の充填もしくは補強材用処理液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリアリーレンスルフィド樹脂の充填もしくは
補強材用処理液に関する。さらに詳しくは優れた機械的
性能および高い熱変形温度を示すポリアリーレンスルフ
ィド樹脂組成物を与える、核樹脂の充填もしくは補強材
用処理液に関する。

〔従来の技術〕

従来、シランカップリング剤をガラス繊維の処理剤トし
て用いたポリアリーレンスルフィド樹脂組成物として、
特公昭５７−１３５８５号公報では、ビニルアルコキシ
シラン又はビニルハロシランでガラス繊維を表面処理し
、これをポリアリーレンスルフィド樹脂と配合するか、
またはビニルアルコキシシラン又はビニルハロシラン、
ガラス繊維およびポリアリーレンスルフィド樹脂全均密
に混合する、ことによって型造した組成物が知らレテイ
る。同公告公報には、ビニルアルコキシシラン又はビニ
ルハロシランではなしに、これらに代えてγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、メタクリレートクロミック
クロリド、β−（３゜４−エポキシシクロヘキシル）エ
チル）　ＩＪメトキシシラン、ｒ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリコシドオキシプロピ
ルトリメトキシシラン又はｒ−メルカブトグロビルトリ
メトキシシランを用いた場合には、いずれも引張強度、
引張初期モジュラス、アイゾツト衝撃強度が小さくまた
熱変形温度が低いポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
を与えることが比較例として記載されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、本発明者らの研究によれば、上記シラン
化合物の中でもメタクリレートクロミッククロリド、ｒ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、あるい
はその他に従来公知のマレイドシラン、クロロプロピル
トリメトキシシランの如き化合物では２種以上併用して
も併用効果は得られないが、ｒ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、ｒ　　（β−アミノエチル）アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、β−（３，４−エポキシシク
ロヘキシル）エチルトリメトキシシラン、γ−グリコシ
ドオキシブロピルトリメトキシシランあるいはγ−メル
カプトプロピルトリメトキシシランの如き化合物では２
種又は３種の化合物をポリアリーレンスルフィド樹脂の
ガラス繊維用処理剤として使用することによって、機械
的強度の優れた熱変形温度の高いポリアリーレンスルフ
ィド樹脂組成物を製造しつることを究明し本発明に到達
した。

本発明の目的は、ポリアリーレンスルフィド樹脂の充填
もしくは補強材用処理液を提供することにある。

本発明の他の目的は、特定のシランカップリング剤のｚ
ｆ４又は３種を併用するが、それらで直接充填もしくは
補強材を処理するのではなく、それらを加水分解に付し
たのち充填もしくは補強材の処理に使用する処理液を提
供することにある。

本発明のさらに他の目的は、シランカップリング剤成分
の他に接着剤および／または潤滑剤成分を含有するポリ
アリーレンスルフィド樹脂の充填もしくは補強材用処理
液を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、単独で使用した場合よシも
優れた機械的強度と高い熱変形温度を有するポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物を与える該樹脂の充填もしく
は補強材用処理液を提供することにある。

本発明のさらに他の目的および目的は以下の説明から明
らかになろう。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明によ
れば、本発明のかかる目的および利点は、アミノアルキ
ルトリ低級アルコキシシラン、エポキシアルキル低級ト
リアルコキシシランおよびメルカプトアルキルトリ低級
アルコキシシランよシ成る群から選らばれる少くとも２
種の化合物をシランカップリング剤成分として用いた、
ポリアリーレンスルフィド樹脂の充填もしくは補強材用
処理液によって達成される。

本発明では、上記のとおり、シランカップリング剤成分
として、アミノアルキルトリ低級アルコキシシラン、エ
ポキシアルキルトリ低級アルコキシシランおよびメルカ
プトアルキルトリ低級アルコキシシランの２種又は３種
が組合せて使用される。すなわち、組合せは、アミノア
ルキルトリ低級アルコキシシランとエポキシアルキルト
リ低級アルコキシシランの組合せ、アミノアルキルトリ
低Ｒアルコキシシシンとメルカプトアルキルトリ低級ア
ルコキシシランの組合せ、エポキシアルキルトリ低級ア
ルコキシシランとメルカプトアルキルトリ低級アルコキ
シシランの組合せ、およびアミノアルキルトリ低級アル
コキシシラン、エポキシアルキルトリ低級アルコキシシ
ラン及びメルカプトアルキルトリ低級アルコキシシラン
の組合せのいずれかである。

これらのうち、特に最後の３者の組合せが好ましい。

上記アミノアルキルトリ低級アルコキシシランとしては
、例えば、下記式（１） ％式％（１） ここで、Ｒ１は水素原子、炭素数１〜３のアルキル基、
フェニル基、β−アミノエチル基又はβ−（β−アミノ
エチル）アミノエチル基であり、そしてＲ２は炭素数１
〜３のアルキル基である、 で表わされる化合物が好ましく用いられる。

かかる化合物としては、例えばｒ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、ｒ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリブロボキシシラン、γ−（
β−アミノエチル）アミノプロピルトリメトキシシラン
、ｒ−（β−アミノエチル）アミノプロピルトリエトキ
シシラン、ｒ−〔β−（β−アミノエチル）アミノエチ
ルコアミノプロピルトリメトキシシラン、ｒ−〔β−（
β−アミノエチル）アミノエチルコアミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−メチルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−エチルアミノプロピルトリエトキシシラ
ン、ｒ−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン等
をあげることができる。

また、上記エポキシアルキルトリ低級アルコキシシラン
としては、例えば、下記式（２）％式％（２） ここで、Ｒ２の定義は上記式（１）に同じであ）、そし
てＲ１はグリシジルオキシプロピル基又はβ−（３，４
−エポキシシクロヘキシル）エチル基である。

で表わされる化合物が好ましく用いられる。

かかる化合物としては、例えばｒ−（グリシジルオキシ
）プロピルトリメトキシシラン、ｒ−（グリシジルオキ
シ）プロピルトリエトキシシラン、ｒ−（グリシジルオ
キシ）プロピルトリプロポキシシラン、β−（３，４−
エポキシシクロヘキシル）エチルトリメトキシシラン、
β−（３、４−エポキシシクロヘキシル）エチルトリエ
トキシシラン、β−（３，４−エポキシシクロヘキシル
）エチルトリプロポキシシラン等を挙げることができる
。

さらに、上記メルカプトアルキル）　ＩＪ低級アルコキ
シシランとしては、例えば、下記式（３）％式％（３） ここで、Ｒ２の定義は上記式（１）に同じである、 で表わされる化合物が好ましく用いられる。

かかる化合物としては、例えば、ｒ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、ｒ−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン又はγ−メルカプトプロピルトリプロポキ
シシランを挙げることができる。

本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂の充填もしくは
補強材用処理液において、上記シランカップリング剤成
分は通常加水分解を受けている。

また、該処理液には、好捷しくはさらに接着剤となる重
合体樹脂および潤滑剤が含有される。

好ましい処理液の組成は、有効成分換算で表示［７て、
例えばアミノアルキルトリ低級アルコキシシラン、エポ
キシアルキルトリ低級アルコキシシランおよびメルカプ
トアルキルトリ低級アルコキシシランよ）なる群から選
らばれる少くとも２種の化合物０．１〜３重量％（さら
に好ましくは１．５〜２．５重量％）、接着剤としての
重合体樹脂例えばポリウレタン、ポリ酢酸ビニルあるい
はエポキシ樹脂２〜１２重量％（さらに好ましくは４〜
１０重量％）、潤滑剤例えばポリオキシアルキレン、脂
肪酸アミド、シリコンオイル、パラフィンワックスある
いは金属石けん０．０２〜１重量％（さらに好ましくは
０．１〜０．５重量％）、および水残余の割合から成る
。

本発明の処理液は、充填もしくは補強材に、ポリアリー
レンスルフィド樹脂と混合する前に、予め施して用いる
のが好ましい。

対象となる充填もしくは補強材は有機あるいは無機物の
いずれであってもよく、またその形態の如何を問わない
が、好ましくはケイ酸質のものである。例えば、ガラス
繊維アスベスト、ケイ酸カルシウム繊維（ウオラストナ
イト）の如き繊維状物、ガラスｕ！１．維、マイカの如
き平板状物あるいはガラスパウダー、シリカ、タルク、
クレー、ガラスピーズ、シラスバルーンの如き粉末ない
し粒状物をあげることができる。

本発明の処理液による充填もしくは補強材の処理は、例
えば処理液に充填もしくは補強材を浸漬し、分離し、乾
燥するか、処理液を充填もしくは補強材に雲霧し、必要
によシ乾燥するかあるいはガラス繊維等にあってはその
製造時に糸道に処理液を設置しそれを付着せしめること
によってなすこともできる。

〔発明の効果〕

本発明の処理液を施された充填もしくは補強材は、これ
をポリアリーレンスルフィド樹脂例えばポリフェニレン
スルフィド樹脂に配合することにヨリ、ポリアリーレン
スルフィド樹脂の機械的性質、例えば強度、弾性率、ア
イゾツト衝撃値あるいは熱変形温度を著しく高めること
ができる。上記充填もしくは補強材のポリアリーレンス
ルフィド樹脂への配合は通常の溶融押出機を用いて行な
うことができろ。

以下、実施例により本発明をさらに詳述する。

〔実施例〕

実施例１〜４ （１）第１表に示した如く、Ｎ−β−（アミノエタル）
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロビルトリメトキシシランおよびγ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシランから選らばれる２種又は
３種のシランカップリング剤を所定量の水で加水分解し
、次いでこれにウレタンエマルジョン（固形分４０重量
％）およびポリオキシアルキレン（潤滑剤）を加え、攪
拌してポリアリーレンスルフィド樹脂の充填材又は補強
材用処理液を調製した。

（２）　　この処理液を、ガラス溶融ポットから高速で
引出されるガラス繊維に塗布し、次いで３ｕ長に切断し
、加熱乾燥し、ポリアリーレンスルフィド樹脂用補強材
を調製した。

（３）ホリフエニレンスルフイドｍ脂（フィリップ社製
、ライドンＭＲ−６）ペレットと上記（２）で調製した
補強材とを、前者対後表の重量比が６０対４０となる割
合で、プレングー中で乾式混合した。この乾式混合物を
単軸押出機（スクリュー径５０ｍφ、シリンダ一温度３
５０℃）に仕込み、カラス繊維補強ポリフェニレンスル
フィド樹脂ペレットを製造した。このペレットを１２０
℃で３時間予備乾燥したのち、インラインスクリュ一式
射出成形機（スクリュー径３５ｍφ、シリンダ一温度３
２０℃）で、引張：曲げ等の試験用テストピースを成形
した。このテストピースを１８０℃で４時間、アンニー
リングしたのち、各試験に供した。結果を第１表に示し
た。

比較例１゜ 実施例１においてシランカップリング剤をビニルトリメ
トキシシランに代える他は実施例１と同様にして補強材
用処理液を調製した。結果を第１表に示した。

比較例Ｚ 実施例１において処理液を水に代える他は実施例１と全
く同様に処理した。結果をＮＸ１表に示した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、アミノアルキルトリ低級アルコキシシラン、エポキ
   シアルキルトリ低級アルコキシシランおよびメルカプト
   アルキルトリ低級アルコキシシランより成る群から選ら
   ばれる少くとも２種の化合物をシランカップリング剤成
   分として用いた、ポリアリーレンスルフィド樹脂の充填
   もしくは補強材用処理液。 ２、上記シランカップリング剤成分として、アミノアル
   キルトリ低級アルコキシシランとエポキシアルキルトリ
   低級アルコキシシランを使用する特許請求の範囲第１項
   に記載の処理液。 ３、上記シランカップリング剤成分として、アミノアル
   キルトリ低級アルコキシシランとメルカプトアルキルト
   リ低級アルコキシシランを使用する特許請求の範囲第１
   項に記載の処理液。 ４、上記シランカップリング剤成分として、エポキシア
   ルキルトリ低級アルコキシシランとメルカプトアルキル
   トリ低級アルコキシシランを使用する特許請求の範囲第
   １項に記載の処理液。 ５、上記シランカップリング剤成分として、アミノアル
   キルトリ低級アルコキシシラン、エポキシアルキルトリ
   低級アルコキシシランおよびメルカプトアルキルトリ低
   級アルコキシシランを使用する特許請求の範囲第１項に
   記載の処理液。 ６、上記アミノアルキルトリ低級アルコキシシランが下
   記式（１） Ｒ＾１ＮＨ−（ＣＨ＿２）−＿３−Ｓｉ（ＯＲ＾２）＿
   ３・・・（１）ここで、Ｒ＾１は水素原子、炭素数１〜
   ３のアルキル基、フェニル基、β−アミノエチ ル基、又はβ−（β−アミノエチル）アミ ノエチル基であり、そしてＲ＾２は炭素数１〜３のアル
   キル基である、 で表わされる化合物である特許請求の範囲第１〜３及び
   ５項のいずれかに記載の処理液。 ７、上記エポキシアルキルトリ低級アルコキシシランが
   下記式（２） Ｒ＾３−Ｓｉ（ＯＲ＾２）＿３・・・（２）ここで、Ｒ
   ＾２の定義は上記式（１）に同じであり、そしてＲ＾３
   はグリシジルオキシプロピル基又はβ−（３，４−エポ
   キシシクロヘ キシル）エチル基である、 で表わされる化合物である特許請求の範囲第１、２、４
   および５項のいずれかに記載の処理液。 ８、上記メルカプトアルキルトリ低級アルコキシシラン
   が下記式（３） ＨＳ−（ＣＨ＿２）−＿３Ｓｉ（ＯＲ＾２）＿３・・・
   （３）ここでＲ＾２の定義は上記式（１）に同じである
   、で表わされる化合物である特許請求の範囲第１および
   ３〜５項のいずれかに記載の処理液。