JPS6279875A - 防水施工法 - Google Patents

防水施工法

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JPS6279875A
JPS6279875A JP21802385A JP21802385A JPS6279875A JP S6279875 A JPS6279875 A JP S6279875A JP 21802385 A JP21802385 A JP 21802385A JP 21802385 A JP21802385 A JP 21802385A JP S6279875 A JPS6279875 A JP S6279875A
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伸 谷川
Kentaro Nagai
健太郎 永井
Takeshi Miyazawa
宮沢 健
Takashi Oguri
小栗 嵩
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 8)発明の目的 「産業上の利用分野」 本発明は鉄筋コンクリート造又はA L C造建築物の
屋根及び外壁面に塗膜を形成させ、該建築物に防水性を
持たせることに関するもので、広く建築業界で利用でき
るものである。
「従来の技術」 近年、建築物の表面に塗膜を形成させて、該建築物に防
水性を付与することが広く行われてきており、そこで用
いられる塗膜形成材としての塗膜防水剤も広範囲の物が
種々知られており、屋上や壁面に広(用いられている。
良く用いられている塗膜防水材には、腹状合成高分子物
の水分又は溶剤が揮発して塗膜を形成する、−成分系エ
マルジョン型防水材(アクリルゴム系、クロロプレンゴ
ム系、スチレン−ブタジェンゴム系、ゴムアスファルト
系、アクリル樹脂系等)又は−成分系溶液型防水材(ク
ロロプレンゴム等)と、液状合成生高分子化合物の主剤
と硬化剤とが反応硬化して成膜する二成分系防水材(ウ
レタンゴム系、エポキシ系等)とがある。
これら防水材は、建造物の表面に予めプライマーを塗布
し、その上に塗布して下地に完全に密着した形で用いら
れている。
このようにして得られた塗膜は、一般に一度下地に亀裂
が入ると、ゼロスパンテンションが起り、塗膜の限られ
た範囲にのみ急激に力が加わる為、容易に塗膜が破断し
、防水性能を低下せしめるという欠点を有している。
その理由は上記塗膜防水材の施工膜厚は一般的に1〜6
mである為、数mmのゼロスパンテンションで塗膜は破
断し、仮に3鶴のゼロスパンテンションに耐えたとして
も、そのままの状態で屋外に暴露された場合、必ずピン
ホール等を生じ、ついには破断するためである。
従来か〜る欠点に対する一般の対策としては、特に亀裂
の入りやすい目地部等に絶縁材を施したり(絶縁工法)
、メンシュや不織布を貼着する工法などが採用されてい
る。
絶縁工法では、下地にグリス等をあらかじめ塗布するの
であるが、このため下地より防水塗膜を浮かせてしまう
為に、塗膜が全体に剥離しやす(なったり、空隙に水が
まわったり、傷がつきやすくなる等の欠点が生じる。
更にメツシュ等を併用する工法については、メツシュは
本来、伸びがない為、亀裂発生時において防水塗膜の下
地への接着力が強い場合、下地との剪断剥離が起らすに
メツシュが切れて防水塗膜にゼロスパンテンションの形
で力が加わって亀裂幅数鵡で塗膜が破断したり、仮にう
ま(亀裂部周辺に剪断剥離を生じても、メツシュが伸び
ない為、防水塗膜中央部に力が集中し、亀裂部周辺への
力の分散が小さくなり、結局10■程度の亀裂に追従さ
せるのが限界である。
仮に10℃程度の亀裂に追従しても、そのままの状態で
暴露しておくと亀裂部の塗膜に力が集中している為、早
い時期にピンホール等を生じ、ついには破断してしまう
欠点がある。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は上記下地亀裂により生ずるゼロスパンテンショ
ンを原因として発生する塗膜の破断という問題点を解決
し、下地との完全密着を保持させ、下地に対する優れた
追従性能を有する防水塗膜を求めるべ(してなされたも
のである。
(ロ)発明の構成 「問題点を解決するための手段」 本発明者等は特定の重合体からなり特定の機械強度を有
する塗膜を2層積層しかつ下層の厚さを限定することに
より上記問題点を解決し得ることを見出し、本発明を完
成した。
すなわち本発明は建造物の表面に、20℃に於ける伸び
率が500係以上で引張強さが10kjLf/i以下で
あり、アルキル基の炭素数が4以上のアクリル酸アルキ
ルエステルを構成成分として50.mt%以上含有する
重合体からなる膜厚100〜1000μの塗膜を形成さ
せ、さらに当該塗膜の表面に20℃に於ける引張強さが
10k)f/m以上であり、ガラス転移点が10℃以下
の重合体からなる塗膜を形成させる・ことを特徴とする
防水施工法?こ関するものである。
0下地塗膜 本発明において建造物の表面に最初に形成される塗膜(
以下「地塗膜という)は、上記のように20℃に於ける
伸び率が500%以上で引張強さが10にノf/d以下
、好ましくはそれぞれが700%以上、7kPf/−以
下のものであって、塗膜を形成する重合体がアルキル基
の炭素数が4以上のアクリル酸アルキルエステルを構成
成分として50Mt%以上、好ましくは7oMi量係以
上、特に好ましくは90重t%以上含有するものからな
るものである。
上記特定の機械的性能を有する塗膜によってはじめて本
発明の目的とする作用効果が奏されるのであって、上記
性能を有しない、例えば伸びが小さく強さの大きい下地
塗膜は、下地に亀裂が生じた際に、亀裂部周辺の塗膜全
体へカを分散させることができず、亀裂部分のみに力が
集中するために、小さな亀裂でも破断するようになり、
防水用の塗膜としての役割りを果たすことができないの
である。
上記の様な特定の機械的性能を有する下地塗膜は、下地
亀裂により発生する力を分散することができ、塗膜の破
断を発生させることが少な(、優れた防水塗膜を構成す
ることができるのである。
また下地塗膜を形成するための主材はアルキル基の炭素
数が4以上のアクリル酸アルキルエステルを構成成分5
0重tチ以上、好ましくは70重量%以上、特に好まし
くは90重量%以上含有する重合体である必要があり、
この条件を満たす重合体を主材として得すれた下地塗膜
は耐候性が良く、下地塗膜の上に形成される塗膜の如何
を問わず熱による劣化を受けに((、いつまでも柔軟性
を保ち、変質することがな(、下地塗膜として最適のも
のであり、他の重合体を使用したものでは全(真以ので
きないものである。
前記した問題点を解決するためには、下地塗膜の厚みを
制御することも重要で、その厚みを1DO〜1000μ
とすることによりはじめて本発明の効果が奏されるので
ある。
下地塗膜の厚みが100μ未満であると、その厚みが薄
いため、上層に形成される塗膜(以下防水塗膜という)
に下地亀裂に対する追従性効果を付与することが出来ず
、一方1000μを越えて厚(塗膜を形成させてもその
増加に応じた効果は認められず、部分的に形成させた下
地塗膜により浮き上がりが生じ、ミミズばれの様に閂立
ってしまい、美装に関しても問題点が生じ使用しえない
下地塗膜を形成するための主材となる重合体に用いられ
るアルキル基の炭素数が4以上のアクリル酸アルキルエ
ステルとは、具体的には、アクリル酸のn−ブチル、1
so−ブチル、5ec−ブチル、n−アミル、n−ヘキ
シル、n −−、ブチル、n−オクチル、2−エテルヘ
キシル、n−ノニル、イソノニル、n−fシルナトのエ
ステルである。
なお上記重合体には、上記アクリル酸アルキルエステル
と共重合し得る各種のビニル系モノマーを併用すること
ができ、かかるビニル系モノマーの具体例としてはメタ
クリル酸アルキルエステル、エチレン、酢酸ビニル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、スチレ
ン、ブタジェン、上記以外のアクリル酸エステル、イタ
コン酸、クロトン酸などがあげられる。
上記重合体は公知の重合方法、すなわち溶液重合法、懸
濁重合法、乳化重合法等により製造され得るが、本発明
の下地塗膜を形成させるための組成物(以下下地塗膜材
組成物という)はエマルジョンであることが塗布性の面
で好ましいので、乳化重合法で製造し、当該重合体を含
有するエマルジョンを得、それをそのまま下地塗膜材組
成物に用いろことが好ましい、0下地塗膜材組成物 上記重合体を含有する下地塗膜材組成物には、必要に応
じて、骨材を配合することも可能であり、骨材としては
例えばカオリン、炭酸カルシウム、寒水砂、珪砂、タル
ク、マイカ、酸化チタン、酸性白土、ケイ礫土、石綿、
ポルトランドセメント、白セメント、アルミナセメント
等が用いられる。
ここで骨材の配合量は、重合体をエマルジョンとして使
用する場合、重合体ioo重量部(以下部と略す)に対
して、500部までであり、好ましくは50〜200部
である。ここで600部以上では、伸び率が500%以
上を保つのが難しくなり不適である1、 又、下地塗膜材組成物には更に重合体100部に対して
、5部程度までの界面活性剤、粘度安定剤、消泡剤など
を配合することも可能である。
下地塗膜材組成物は、建造物の表面たとえば屋上又は、
壁面の全面又は部分的に塗布又は吹付けられて下地塗膜
を形成するが、その時の作業性の面から組成物の粘度は
300 cps  以上(B型粘度計、3 Q rpm
、o −p No、2.20℃)特に好ましくは、i、
 o o o〜100,000cps程度になるように
調節するのがよい。
粘度が300 cps  未満では成膜時に亀裂が入り
やすくなり、垂直面でタレを生じたりして不良である。
又、高粘度の場合には厚塗りのできる利点があるが、高
粘度に過ぎるときは、塗工上難点がある。
0防水塗膜 本発明において下地塗膜の表面に形成される防水塗膜は
、前記のように、20℃に於ける引張強さが10kff
/etA以上の特性を有するものであり、塗膜を形成す
る重合体がそのガラス転移点(以下Tg点という)が1
0℃以下のものであることが必要である。
引張強さが10kyf/−未満の塗膜を防水塗膜とした
場合は、風や砂塵あるいは人の歩行などにより破損しや
すく防水塗膜として信頼性がな(使用し得ない。また引
張強さは大きい程好ましいが、余り太きいものを求める
と塗膜自体の柔軟性が失なわれるようになり、亀裂に対
する追従性が無くなる様になるので必然的に上限は40
kpf/cII程度に押えられる。
防水塗膜を形成させる重合体としてrg点が10℃以下
、好ましくは一10℃以下、特に好ましくは一20℃以
下の重合体を用いる理由は、一度に数百μ以上厚塗りし
てもひび割れ、亀裂等を生じさせない為である。
ここでTg点が10°Cを越える1合体を用いた場合、
数百71以上というような膜厚とすると、どうしても成
膜時に亀裂、ひび割れ等のトラブルを生じ易(、これら
の塗膜のひび、亀裂等から漏水が起り、厚塗りをしても
防水性能を十分に発揮することができない。
また第2の理由としては、下地亀裂に対する追従性を与
えることである。
即ち、建造物の動き等によって下地に数困の亀裂が発生
しても、その皮膜はピンホール等ヲ生ずることな(、よ
(追従し得るものであり、特に前記下地塗膜を併用した
場合には著じるしく大きな下地亀裂にも追従するもので
ある。
反対に、Tg点が10℃を越える重合体を用いると、亀
裂追従性がほとんどなく、本発明方法のように特定の下
地塗膜を併用しても、はとんど効果がない。
Tg点が10℃以下の重合体を含む防水塗膜を形成する
組成物(以下防水塗膜材組成物とい5)は低温時におい
ての塗工性がよく、成膜性能にも優れており、上記塗膜
の性能とあいまって防水塗膜用に最適のものである。
本発明における防水塗膜に用いる重合体のTg点とは、
無定形重合体の各種性質が急変する温度で、この温度以
下では重合体の無定形部分の分子セグメントの運動が凍
結されるような温度である。
重合体の1゛g点を実際に測定するには、−例として種
々の温度での熱膨張を測定してそれぞれの温度に対して
比容積をプロットし、得られた曲線で屈曲している点の
温度を求める一般的な方法が用いられる1、 しかし、実際的には個々の単独モノマーより成る重合体
のTg点の値が知られているので共重合体のTg点の値
は、次の計算式によって求めろことができる。
CA;成分への重量分率 TgB : 成分B 単’am合体f)Tg  (ii
)ここでCA+CB=1である。
次に一例としてまず’l’ g点が10℃以下の主な単
独重合体をあげると(弧内は全て1’g点)、ポリニー
チルアクリレート(−22℃)、ポリn−ブチルアクリ
レート(−54℃)、ポリ2−エチルへキシルアクリレ
ート(−55℃)、ポリエチレン(−22℃)、ポリプ
ロピレン(−65℃)、ポリ−1,4−ブタジェン(−
120℃)、ポリ塩化ビニリデン(−180℃)等があ
るが、それらと共重合可能なモノマーかもなりTg点が
10℃以上になる重合体としては、ポリスチレン(87
℃)、ポリ酢酸ビニル(60℃)等がある。
次に共重合体のTg点の計算例を示すと、例えばエチレ
ン75部、酢酸ビニル25部の共重合体のTg点は(1
)式より一16℃となる。
又、アクリル酸2−エチルヘキシル90部、スチレン1
0部の共重合体のTg点は、同様に(1)式より求める
と一46°Cとなる。
さらに1,4−ブタジェン60部、スチレン409のス
チレン−ブタジェン共重合体のTg点は同様に+11式
より求めると一76°Cとなる。
又、現場硬化型のポリウレタンについては、2液硬化の
為、Tg点が求められないので、熱膨張率測定によりウ
レタン硬化した重合体のTg点を求める。
以上のようにして測定した本発明方法に於ける防水塗膜
に用いられる重合体のTg点は10℃以下、好ましくは
一10℃以下、特に好ましくは一20℃以下であるが、
かかる柔らかい重合体を使用することにより、厚塗りし
た時、皮膜時にひび割れ、亀裂等が生じることはない。
次に本発明において防水塗膜に用いられる重合体につい
て記せば、まず重合体として単一重合体を使用する場合
は、1゛g点が10℃以下の重合体を形成するモノマー
からなるものを用いる。
勿論かかるモノマーを2種以上共重合l−てTg点が1
0℃以下の重合体としたものを用いることができる。
それらの量的比率については単純には決められないが、
共重合で得られた共重合体のTg点が10℃以下である
ことが必要である為に、実際は上記式(1)よりモノマ
ー組成を算出する。
10℃以上の重合体を与えるモノマーとの共重合ではT
g点が10℃以下の重合体を与えるモノマーを併用する
ことが必要である。
さらに防水塗膜に用いられる1合体を構成する七ツマ−
を具体的圧水すと、重合体のTg点が10℃以下となる
モノマーとしてはエチレン、プロピレン、クロロブレン
、ブテン−1、ペンテン、インブチレン、1,4−ブタ
ジェン、1.2−ブタジェン、ジメチルブタジェン、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルメチルエーテル、ビニル−
n−ブチルエーテル、アクリル酸のアルキルエステルと
しては、アクリル酸エチル、n−プロビル、1so−プ
ロピル、n−ブチル、is。
−ブチル、5ec−ブチル、n−アばル、n−ヘキシル
、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、
n−シェル、n−デシルなどのエステルがある。
さらに塩化ビニリデン、クロロブレン、テトラフルオロ
エチレン、エチレンアシヘート、テトラメチレンセパケ
ート、2−7”テン−1,4−ジオールセバケート、2
−ブチン−1,4−ジオールセバケート、テトラメチレ
ンへキサメチレンウレタン、(シス、トランス)−2−
ブチンヘキサメチレンウレタン等がある。
上記構成モノマーの中で炭素数2〜10のアルキル基を
有するアクリル酸アルキルエステルが特に好ましく用い
られ、さらに好ましくは炭素数4〜10のアルキル基を
有するアクリル酸アルキルエステルである。
その使用量としては50重量%(以下係は重量%)以上
、好ましくは70〜99.5 % 、%に好ましくは9
0〜995%である。
さらに上記モノマーと共重合可能で重合体のTg点が1
0℃以上のモノゴーとしては、スチレン、アクリロニト
リル、酢酸ビニル、酪酸ビニル、ビニルアルコール、ア
クリル酸、メタクリル酸及びメタクリル酸のアルキルエ
ステルとしてメタクリル酸メチル、エチル、n−プロピ
ル、1so−プロピル、n−ブチル、1so−ブチル、
5ec−ブチルなどのエステルがあり、さらに塩化ビニ
ル等がある。
上に述べた反応硬化型ポリウレタンの具体例についてさ
らに詳しく述べれば、イソシアネートモノマーとしては
トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシ
アナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、キシレン
ジイソシアナート、リジンジイノシアナートメチルエス
テル、シンクロヘキシルジインシアナート、イソホロン
ジイソシアナート等があり、上記と反応硬化するポリオ
ールとしてはポリオキシプロピレングリコール、ポリオ
キシプロピレンポリオキシエチレングリコール、ポリオ
キシブチレングリコール、ポリオキシテトラメチルグリ
コール等がある。
本発明における防水塗膜に用いる重合体は、一般に公知
の方法により重合して得ることができる6主な重合法と
しては乳化重合法、溶液重合法、懸濁重合法等があり、
樹脂エマルジョンの場合は固形分濃度は通常50〜70
%であり、浴液重合体の場合は20〜60係である本発
明においては、そのようにして得られた樹脂エマルジョ
ンや溶液重合体を防水塗膜を形成させるための防水塗膜
材組成物として用いろことかで剖ろ。
0防水塗膜材組成物 上記重合体を含有する防水塗膜材組成物には、必要に応
じて骨材を配合する事が可能であり、骨材を配合すると
厚塗りしやすくなる等の効果があられれる為、1合体1
00部に対して、骨材を300部以下、好ましくは10
0部程度配合することが好ましい。
骨材の具体例としては例えばタルク、マイカ、酸性白土
、ケイ礫土、カオリン、石英、鉄粉、フライアッシュ、
サテンホワイト、酸化チタン、9エライト、リトポン、
バライタ、石綿、木粉、ジルコニア、カーボンブラック
、ホワイトカーボンなど及び各種ポルトランドセメント
、高炉セメント、アルミナセメントなどのセメント類の
1f!!又は2種以上が用いられろ。
尚、骨材としてセメントを配合する場合、その配合量は
600部程までがよい。
ここで骨材の量が600部以上では塗膜の接着性、伸び
及び防水機能を著じるしく損なう欠点が現われて(る。
又、更に必要に応じて重合体100部に対して5部程度
までの界面活性剤、粘度安定剤、消泡剤などを配合する
ことは勿論可能である。
本発明における防水塗膜材組成物は建造物の表面の前記
下地塗膜が形成された表面に塗布又は吹付けられて塗膜
を形成するが、組成物の粘度ハ300 cps以上(B
型粘度計、3[]rpm、ローター/i62.20℃)
特に好ましくは1.000〜50,0OOcps  程
度になるように調節するのがよい。
粘度が300 cps未満では成膜時に亀裂が入りやす
くなり、又高粘度の場合には、厚塗りのできる利点があ
るが、高粘度に過ぎるときは、塗工上難点がある。
尚、塗布するに際し、成膜後の膜厚が500部以上、特
に好ましくは1. OOO〜20.000μとなるよう
に塗布することがよい。
膜厚が薄過ぎるときは、下地亀裂などに対する追従性が
低下し漏水の原因となり、又膜厚を増せば上記追従性を
向上し、亀裂、ひび割れがなくなるが、厚過ぎてもそれ
に対応した効果の向上は認められないので、前記500
部以上、特に1. OOO〜20.000μが好ましく
・。
0施工方法 本発明は建造物の表面に、必要に応じて一般的なプライ
マーもしくはシーラーを塗布した後に、上記下地塗膜材
組成物、防水塗膜材組成物をl1lt1に公知のローラ
ーまたは吹付機を用(、・た塗布方法により施こすこと
によりなされるものであって、建造物の状況、材質、表
面状態等に応じて従来知られている種々の施工方法のう
ち、最適なものを選択して適用すればよい。
下地塗膜材組成物を、既に亀裂の発生した箇所及び目地
部等の発生しやすい箇所にのみ、部分的に施こし、本発
明方法?部分的に実施し本発明の効果をあげろことも出
来るが、全面に下地塗膜材組成物を塗布し、その表面に
防水塗膜材組成物を塗布することもよ(、この場合下地
のいかなる箇所に大きく亀裂が発生しても防水塗膜は破
断しない。
また、下地塗膜材組成物塗膜時に構造物の目地部やひび
割れ部には、シーリング材やモルタル及ヒエマルジ田ン
を混入したセメント混合物等であらかじめ埋めておいて
から1ぐ発明工法を実施するとよい。
「作 用」 本発明方法によって建造物の表面に施された特定の機械
的性能を有する下地塗膜と防水塗膜とからなる二層の塗
膜は、下地躯体に生じた亀裂によって発生するゼロスパ
ンテンションに耐え、亀裂の拡大に伴って、少しづつ伸
び、有スパン化することにより電熱に対する追従中を大
きくし、亀裂によって塗膜が破断することな(防水性能
を維持することが可能で、従来の防水塗膜より優れた性
能を有するものである。
「実施例、比較例」 次に本発明の詳細を実施例を用いて説明する。
実施例中の部及び俤は重量部及び重!t%である。
また実施例における試験法は次の通りである。
1)下地塗膜の引張物性と外観JIS A−6021屋
根防水用塗膜材に準する。
塗膜の引張物性は試験温度20℃で破断時における伸び
チ、及び強さkyf/c1dをそれぞれ求めた。
外観は、塗膜表面の亀裂、ひび割れの有無を目視で観察
した。
材を150困幅に刷毛で塗布し、1日間標準状態(20
’C160チRH)で乾燥させた後、防水塗膜材をスプ
レーガンな用いて2 kp / m’の量を吹き付け、
標準状態で10日間乾燥させた。
Φ5IQliiOΦツユ・引張試験はスレート板中央に
亀裂を発生させて5 w / m i n  の速度で
引張って、下地スレート板に対する引張り追従性を測定
した。塗膜にピンホール又は破断を生じはじめた時の亀
裂幅を読み取った。
見 上記と同様に作製した試験体に10mの亀裂幅を与えて
固定し、屋外、南面に45℃の角度で暴露して、1ケ年
後に塗膜外観及び伸張部の塗膜にピンホール発生の有無
又は破断しているかどうかを観察した。
(実施例〜1) アクリル酸2工チルヘキシル90部、メタクリル酸メチ
ル10部、  ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2部
、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル2部、
過硫酸アンモ70.6部、水100部より成る組成物を
70℃の温度で5時間、常法により乗合し、固形分濃度
49チの樹脂エマルジョンを製造した後、アンモニア水
を加えてp H7,0に調節した。
上記エマルジョンの重合体100部あたり花王アトラス
■社製のノニオン性界面活性剤エマルゲン910.0.
5部を添加し、カオリン粘土55部を混合して下地塗膜
材を得た。
同様に、アクリル酸n−ブチル70部、スチレン30部
を上記同様に重合して重合体エマルジョンを製造した後
、アンモニア水でpH7,0に調節した。得られた重合
体のTg点は一11℃であった。
さらに上記エマルジョンの重合体100部あたり花王ア
トラス■社裂のノニオン性界面活性剤エマルゲン910
.0.5部を添加し、カオリン粘土50部、炭酸カルシ
ウム20部、セメント5部を混合して防水塗膜材を得た
従性試験及びゼロスパンテンション状態でのm外暴露試
験は、上記試験法2)  K従って下地塗膜材を形成後
の膜厚が0.50となるように塗布した後、前記防水塗
膜材を吹付けて試験体を作製し、上記試験法に従って性
能を評価した結果は表〜1に示すように下地亀裂に対し
て防水塗膜の追従性を著じるしく高めることがわかり良
好であった。
(実施例2〜4) 下地塗膜材として表〜1に示すようなアルキル基の炭素
数が4以上のアクリル酸アルキルエステルを主体とした
モノマー組成と、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2
部、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル2部
、過硫酸アンモン0.3部、水100部を混合し、75
℃で5時間通常の方法で重合し、重合体エマルジョンを
製造した後、アンモニア水でpH7,0に調節した。実
施例2及び6については表〜1に示すように骨材を添加
した。
防水塗膜材は表〜1に示すような種々の共重合モノマー
組成で上広と同様にして、重合体エマルジョンを製造し
た後、アンモニア水でpH7,0に調節した。得られた
重合体のガラス転移点は、それぞれ−75℃、−65℃
、−15℃であった。
下地亀裂追従性能は、表〜1に示す下地塗膜材と防水塗
膜材を用いて上記試験法に従って下地塗膜の膜厚がそれ
ぞれ1.0m、[]、55m0.ろnとなるように塗布
し、性能を測定した結果は表〜1に示すように良好であ
った。
(実施例〜5) 防水塗膜材として、トリレンジイソシアナート30部と
プロピレングリコール70部とを室温でよくかき混ぜて
直後に、表〜1に示す組成で上注と同様に製造した下地
塗膜材な膜厚が0.7flとなるように塗布しである試
験体に塗布した。
上記試験法に従って性能を測定した結果は表〜1に示す
ように良好であった。
(比較例1〜4) 表〜2に示すように、防水塗膜単独の場合(比較例〜1
)、骨材の添加量を600部以上とした伸び率が250
%と柔軟性の乏しい下地塗膜な使用した場合(比較例〜
2)、アルキル基の炭素数が4以下のアクリル酸メチル
を50%以上含む重合体より成る伸び率が100%、強
さが25kyf/−の硬(て強靭な塗膜を用いた場合(
比較例〜5)防水塗膜としてTg点が10℃以上の重合
体を含むものを用いた場合(比較例〜4)、下地塗膜と
して、アクリル酸アルキルエステル以外の耐候性、耐熱
性不良な成分から成る重合体を用いた場合(比較例〜5
)、についてそれぞれ同様に上記試験方法に従って性能
を測定した結果は表〜2に示すように下地亀裂追従性に
乏しかったり、防水塗膜に亀裂又は黄変、変色等の異常
を生じたりして倒れも不良であった。
(ハ)発明の効果 本発明によって防水塗膜の下地亀裂に対する追従性を著
しく増大させることができ従来の防水塗膜が有していた
コンクリート亀裂発生部で破断して雨漏りがしたり、美
観が悪い等の問題を解決し防水塗膜の信頼性を高めるも
のである。
又、下地塗膜材の施工性が良好で作業能率を低下させな
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、建造物の表面に、20℃に於ける伸び率が500%
    以上で引張強さが10kgf/cm^2以下であり、ア
    ルキル基の炭素数が4以上のアクリル酸アルキルエステ
    ルを構成成分として50重量%以上含有する重合体から
    なる膜厚100〜1000μの塗膜を形成させ、さらに
    当該塗膜の表面に20℃に於ける引張強さが10kfg
    /cm^2以上であり、ガラス転移点が10℃以下の重
    合体からなる塗膜を形成させることを特徴とする防水施
    工法。
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