JPS6271607A - 合成樹脂含浸着色木材の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は木材の改質の一つであるＷＰＣに関する技術で
ある。

（背景技術Ｊ 木材を着色させる方法には従来技術として化学着色、染
色等がある。又合成樹脂含浸木材を着色する方法として
は、木材に注入する合成樹脂に染料、顔料等の着色剤を
添加し含浸させ合成樹脂含浸着色木材を得る方法がある
。

しかしながら上記した方法においては次の様な欠点があ
った。

■　化学着色、染色処理を行なっても、全体が同色調と
なり目的としている道管部のみが濃色とはしにくい。

■　着色合成樹脂を用いると道管部が濃色となるが、樹
脂に着色できる種類に制限が生じる。（合成樹脂を貯蔵
しておくタンクの数で着色の種類が決まる。）又、着色
合成樹脂を変更する場合には、減圧釜内部配管等の樹脂
を充分除去しておかないと前の色が混じる恐れもある。

即ちかかる方法は大量少品種向きではあっても少量多品
種の生産には、支障をきたす結果となっていた。

（発明の目的） 本発明はまず木材全体を反応性着色液にて目標とする色
調に着色処理を行なう。尚、着色処理には反応性着色液
に浸漬、あるいは塗布にて行なう。

次いで該着色木材に従来法の減圧、加圧法により　、・
′１・合成樹脂を注入、含浸するとともに熱風により合
成樹脂をセミ硬化させる。

次いで木材表面に染料、顔料等の着色剤を塗布し道管部
に着色剤を埋設させ、その後クリヤーの合成樹脂を塗布
、熱圧プレスで硬化させる。これにより広葉樹の道管部
が濃色化となった木目が強調された合成樹脂含浸着色木
材を得ようとするものである。

（発明の構成） 本発明の製造法について、工程の概略を示す。

原木よｐ、ロータリーレース、スライサー等で単板番得
る。単板の厚みは、最終の部品により異なるが、床材に
用いる場合にはＱ、３〜３藺とするのが好ましい。次い
で該単板を生材のまま若しくは乾燥を行なったのち、反
応性着色液に浸漬あるいはスプレー、ロールコータ等で
塗布するとともに常温中に放置して着色する。尚、この
際に用いる反応性着色液としては、硝酸、塩酸、硫酸等
の無機酸、炭酸ナトリウム、アンモニア、水酸化ナトリ
ウム、灰酸水素ナトリウム等のアルカリ類、塩化第二鉄
、硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸銅、硝酸コバルト等
の金属塩類、ジメチμアミン、トリ　エ　チ　ル　ア　
ミ　ン、　　ジ　エ　タ　ノ　−　ルア　ミ　ン　、ト
リ　　エ　タノールアミン等の脂肪酸アミン類、その他
ピリジン類、芳香族アミン化合物等が挙げられる。これ
らのうち−棧あるいは複数種を混合して使用すると良い
。

次いで、着色した該単板を熱風、高周波等により、含水
率を１０％以下まで乾燥し、減圧−加圧釜に入れ、減圧
−加圧法にて不飽和ポリエステル、メタク！ｊ／Ｌ／酸
メチル等の合成樹脂を単板に含浸させる。含浸終了後、
単板表面に付着している余分な合成樹脂を除去し、熱風
によりセミ硬化させる。

次いで、接着剤を塗布した台板上にセミ硬化単板を置き
、熱圧プレスにより台板に一体化固着する。

次いで、単板表面に着色剤をす７＜−スコールコータ、
フローコーター等で塗布する。使用する着色剤は水溶性
の染料、顔料が好ましい。

さらに、着色剤が乾燥しｆｃ後、道管部以外に付着した
余分な着色剤をサンダー、ハケ等により除失する。

最後に単板表面にクリヤーの合成樹脂を、フローコータ
ー等で塗布し、熱圧プレスを行ない、その他、表面仕上
げ、かつ加工を行なうことによって合成樹脂含浸着色木
材を得る。

次いで具体的実施例に基いて本発明の合成樹脂含浸着色
木材の製法を詳述する。

実施例１ノ 広葉樹、ナラのロータリー単板（厚み０．５［）の生単
板（含水率（イ）％以上）を炭酸ナトリウム１．０％水
溶液中に１，５ｈｒ浸漬する。なお、単板は１枚づつス
ペーサーではさみこんで処理を豆なう。

処理終了後単板を取シ出し、高周波乾燥を行ない含水率
を７〜８％以下とする。この乾燥した単板を減圧−加圧
釜に入れ、減圧する。１０）−／Ｌ’以下に到達後、１
　ｈｒ以上排気をし、合成樹脂を釜中に投入し、単板を
含浸させる。合成轡脂の配合は不飽和ホリエステ／Ｉ／
１００部、ヌチレンモノマー加部、ＢＰＯ４部とする。

約１　ｈｒ減圧状態で放置した後、常圧まで　もどし、
さらに４時間以上放置し、単板に合成樹脂を含浸させる
。

次いで合成樹脂含浸単板の表面に付着している余分な合
成樹脂を除去後、一旦１２０〜１４０°Ｃの熱風乾燥機
中で＃’７２０分間放置し、合成樹脂をセミ硬化させる
。接着剤を塗布した合板上に、このセミ硬化させた合成
樹脂含浸単板を置き、１４０〜１５０℃、１０　ＮＬｌ
！ψ積　（面圧う、３分間、熱圧プレスを行なう。

次いで合成樹脂含浸単板の表面に、ボルノクヌブラウン
ＰＭ　−３ＢＲ５部、水１００部をＩ〜００ψπ塗布し
乾燥する。塗布はリノ（−スロールコータニよる。乾燥
後、該単板の表面を研若し、道管部以外の着色剤を除去
する。さらに、単板表面に合成樹脂（含浸時に使用した
ものと同様ンを、フローコータで塗布（５０−６０μＵ
し道管部を埋め、ｎ↑■述と同条性で、熱圧プレスを行
ない、単板表面に塗布した合成樹脂を硬化させる。最後
に、製品としての加工、及び仕上げを行な°、う。

実施例２） ナラの１．０ｆＪ厚、生単板を水酸化ナトリウム０．０
５％の水溶液中に刃分間浸漬、放置する。

これ以降は、実施例１）と同様とする。

実施例３） ナラの０．５Ｍ厚、生単板に硫酸銅１．０％水溶液をス
プレーで１５０±２０　’ｌ／ｎ？　（両面）塗布し、
単板を積層する。これに、シートで被覆し一思夜放置す
る。

乾燥〜合成樹脂注入・含浸〜セミ硬化〜台板貼付けは、
実施例１）と同様。

単板表面には、スミノール、ミリング、ブラウン３Ｇの
５％水溶液を塗布、乾燥して、余分な染料を除去する。

以下は、実施例１）と同様。

実施例４） 単板ｙｕ色〜単板表面着色剤塗布、除去まで、実施例１
）と同様。

単板表面に塗布する合成樹脂はメタクリル酸メチ／ｌ／
１００部、メタクリｌｖ酸メ千ρ七ツマーω部、ＢＰＯ
２ンＦｉＳ　’（５Ｏ−ｂＱ枚令市するものとする。

実施例５） ナラ０．５）ｔｌＪＷＬ単板（含水率１０〜１５　！％
；　）を硝［０，５％水溶液中に１　ｈｒ浸漬し着色す
る。合成樹脂の含浸、セミ硬化、台板貼υ等は、実施例
υと同様とする。

（発明の効果） 本発明の合成樹脂含浸着色木材の製法は上記の如く構成
されているので次の如き効果を賽することが出来る。

■　道管部に、着色剤を沈着させる事で、木目を強刺し
た合成樹脂含浸着色木材が得られる。

■　注入合成樹脂に着色しない為、多種類の着色が可能
である。すなわち少量多品種の生産が可能となる。

■　クリヤーの合成樹脂を塗布して硬化させる為、単板
表面が平滑となり、建築用板、特に床材の表面化粧層と
して使用するのに適している。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）木材に反応性着色薬液を含浸するとともに着色さ
   せた後、合成樹脂を含浸し、次いで熱風によりセミ硬化
   させる。次いで該合成樹脂含浸木材の表面に着色剤を塗
   布し、熱硬化させて、広葉樹の道管部が濃色となり、木
   目部を強調したことを特徴とする合成樹脂含浸着色木材
   の製法。