JPS6261044B2 - - Google Patents

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JPS6261044B2
JPS6261044B2 JP7156080A JP7156080A JPS6261044B2 JP S6261044 B2 JPS6261044 B2 JP S6261044B2 JP 7156080 A JP7156080 A JP 7156080A JP 7156080 A JP7156080 A JP 7156080A JP S6261044 B2 JPS6261044 B2 JP S6261044B2
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rubbery polymer
rubber
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lactic acid
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Tateaki Tanaka
Gihei Watanabe
Yoshitomo Morita
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Toray Industries Inc
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴムラテツクスのゴム質重合体粒子を
凝集させる方法に関し、ゴム魂をほとんど生成さ
せる事なく、しかもゴム質重合体の濃度を著しく
低める事なしに、工業的に有用なゴムラテツクス
を得る方法を提供するものである。
従来ジエン系ゴムラテツクスに酸性物質を添加
してラテツクスのPHを低下させ、しかる後塩基性
物質を加える事によつて、凝集肥大化したゴム粒
子からなるゴムラテツクスを得る方法は良く知ら
れている。例えば特公昭42−3112号公報に記載の
方法では、ゴム質重合物濃度20%以上、PH8.0以
上のゴムラテツクスに酸性物質を加えて、ゴム質
ラテツクスのPHを8.0〜1.0、またゴム質重合物濃
度を20%以下とし、しかる後塩基性物質を加えて
このラテツクスのPHを8.0以上とする事によつて
ゴム質重合体粒子の粒径を肥大させる方法であ
る。しかしながらこの方法では一般にゴム粒子の
凝集を充分に行なわせ所定の粒径まで肥大化させ
るには、酸性物質を多量に添加して、ラテツクス
のPHを充分低下させねばならない。この結果ラテ
ツクスの機械的安定性が悪くなり、一部のゴム粒
子はゴム塊として、撹拌機及び槽壁に付着すると
いう問題があつた。ゴム塊が生成すると作業性が
悪化するばかりでなく、最終製品に混入すると製
品の外観を損なう。ゴム塊状物の生成を避けるに
は、ラテツクス濃度を下げたり、添加する酸性水
溶液の酸濃度を下げる必要があつた。そのためゴ
ム質重合体ラテツクス中のゴム濃度が低下し、生
産性を損なうという欠点を有していた。またこの
ようなゴム塊状物の生成を避ける手段として例え
ば、特公昭49−43266号公報に記載の方法があ
る。この方法ではゴムラテツクスのPHを常に中性
ないしアルカリ性に保ちつつ、酸性物質とアルカ
リ性物質を交互にまたは同時にラテツクスに添加
することによつて、ゴム塊をほとんど生成するこ
となしにゴムラテツクスの粒子を凝集肥大させる
というものである。しかしながらこの方法では凝
集時工業的にPHを所定の値に保つのは煩雑であ
り、また酸性物質、アルカリ性物質とも単独に加
える場合よりも大量に加えなければならなという
欠点があつた。本発明者等は、かかる問題に着目
し、鋭意検討した結果凝集効果が強くかつゴム塊
の生成しにくい凝集剤として乳酸が好ましい事を
見出し、さらにその凝集条件として乳酸を添加す
る場合のゴム質重合体ラテツクス温度、乳酸水溶
液を添加する際の温度、酸濃度、系の撹拌強さを
特定の条件で行なう事によつて、ゴム塊をほとん
ど生成せず、しかも効果よく、ゴム粒子の凝集肥
大を完結できる事を見出した。
すなわち本発明は、共役ジエン系ゴムラテツク
スに乳酸水溶液を加え、ラテツクスのPHを7より
低くしてラテツクスの粒子を凝集肥大させるにあ
たり系の温度を30℃以上に保持し、かつ乳酸水溶
液中の酸濃度を1.5〜15%に保ちながらラテツク
スに添加し、しかる後に塩基性物質を加える事を
特徴とするラテツクスの凝集方法である。
ゴム質重合体ラテツクスとしては、ポリ−1,
3−ブタジエンおよび1,3−ブタジエンを50重
量%以上含むブタジエンと他の共重合性単量体と
の共重合体を含むラテツクスであつて、この種の
重合体は周知の方法で製造する事ができる。1−
3−ブタジエンと共重合できる単量体としては、
スチレン、α−メチルスチレン等のビニル芳香族
化合物:アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のビニルシアン化合物:アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル等があげられる。これらの
重合体はゲルの含まないものでもよいし、ジビニ
ルベンゼン等の架橋剤を使用してゲル含量をさら
に高めたものでもよい。これらの重合体の製造に
使用する乳化剤としてはロジン酸カリウム、ロジ
ン酸ナトリウム、およびオレイン酸カリウム等一
般に用いられる乳化剤であればいずれでも使用で
きる。さらにゴム質重合体ラテツクスはPHが7.0
以上で、乳化剤が安定な状態にあるものが使用さ
れる。また異なつた方法で製造されたゴムを適当
な比率でブレンドしたものも使用できる。ゴム質
重合体粒子の平均粒子径は0.4μ以下が好まし
く、均一な粒子径分布をもつたもの、あるいは適
当な粒子径分布をもつたものでもよい。
本発明の目的を効果的に達成するためには、先
ず前記ゴム質重合体ラテツクスに乳酸を加えて、
ラテツクスのPHを7.0より低い値にして、ゴム質
重合体粒子を凝集肥大させる必要がある。添加す
る乳酸水溶液の酸濃度は、1.5〜15重量%、好ま
しくは2〜5重量%が使用される。
乳酸水溶液の酸濃度を1.5重量%以下にする
と、ゴム質重合体ラテツクス中の固形分が低下し
てしまい、本発明の目的である固形分濃度の高い
ゴム質重合体ラテツクスを得る事ができないし、
酸濃度を15重量%以上にするとゴム塊状物が生成
し易くなるので好ましくない。またこの凝集操作
を行なう時はゴム質重合体ラテツクスの温度を30
℃以上に保つ必要がある。ラテツクスの温度が30
℃以下であると、ゴム塊が発生し易くなり、安定
な凝集操作を行なう事ができない。添加する乳酸
水溶液の温度も同様に30℃以上、好ましくは40〜
80℃に保つ必要がある。
乳酸の添加方法は通常の連続添加が好ましい
が、凝集を行なわせる撹拌槽の上部から滴下させ
るよりは、インターナル管あるいは撹拌槽の底部
から供給してゴム質重合体ラテツクスに直接接触
させるようにするのが好ましい。これは撹拌槽の
上部から乳酸を滴下すると、ラテツクスの表面が
乱れてゴム塊状物の生成が起るのを防ぐためであ
る。
乳酸添加後のゴム質重合体ラテツクスのPHはゴ
ム質重合体の凝集状態に大きな影響を与えるの
で、重要な要因である。すなわちゴム質重合体ラ
テツクスのPHは7.0以下、好ましくは2.5〜6.0にす
る必要がある。ラテツクスのPHを2.5よりも低く
すると、ゴム塊が生成し易く、また6.0よりも高
くすると凝集肥大効果が弱く好ましくない。これ
はゴム質重合体ラテツクスに酸性物質を添加する
とゴム質重合体粒子に吸着され、静電気的に安定
化している界面活性剤が中和され、これらゴム質
重合体粒子の衝突融着が引き起されるためと考え
られる。更に安定な凝集操作を行なうためには、
ゴム質重合体ラテツクスにドデシルベンゼン・ス
ルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクルエ
ステルナトリウム塩等、比較的酸に対して安定な
アニオン系界面活性剤を分散安定剤として加える
事ができる。これらの分散安定剤は乳酸水溶液を
添加する前に一括加えても良いし、乳酸水溶液に
追加して同時に添加しても良い。このような分散
安定剤の添加量は、ゴム質重合体ラテツクスの固
形分に対して0.005〜0.2重量%程度が良い。この
量が0.2重量%以上の時は乳酸によるゴム質重合
体粒子の凝集効果が低下してしまうので好ましく
ない。
乳酸水溶液を添加する速度は広い範囲に取り得
るが、工業的には添加時間を3〜15分程度にする
のが好ましい。ゴム質重合体粒子の凝集肥大を行
なわせる容器はジヤケツト、撹拌機つきの反応容
器であればいずれでもよい。この反応容器を用い
てゴム質重合体粒子の凝集肥大を行なわせる際の
撹拌の強さは系の安定性に大きな影響を与えるの
で、適当な撹拌強さを選ぶ必要がある。撹拌強さ
は撹拌翼の直径及び回転数によつてきめられる
が、撹拌が強すぎるとゴム塊の生成が多くなり好
ましくなく、また撹拌が弱すぎるとゴム質重合体
ラテツクスの表面の流動が不十分となり、ゴム質
重合体ラテツクスの表面に膜状のゴム塊状物が発
生し易くなる。更に極端に弱いと乳酸とゴム質重
合体ラテツクスの接触が不十分となり、ゴム質重
合体粒子の凝集肥大が十分に行なわれなくなる。
通常の重合操作に用いられる撹拌翼を用いる時
は、下記に示す範囲内の撹拌強さが良い結果をも
たらす。
N3D2=5×103〜5×104 ここでD:撹拌翼の直径(単位m) N:撹拌翼の回転数(単位rpm) ただし、D=0.1(m)〜3.0(m)の範囲に限
られる。
また凝集肥大を行なわせる方法として、この反
応容器を用いて予めゴム質重合体ラテツクスを仕
込み、30℃以上に温度を保つた後乳酸水溶液を添
加して、ゴム質重合体粒子を凝集肥大させるいわ
ゆるバツチ法でも良いし、ゴム質重合体ラテツク
スと乳酸水溶液をそれぞれ連続的に反応容器に供
給し、容器上部から凝集肥大化したゴム質重合体
ラテツクスを連続的に得る方法でも良い。
上記のように乳酸水溶液を添加して凝集肥大化
したゴム質重合体ラテツクスはそののままでは極
めて不安定な状態であり、塩基性物質を加える必
要がある。加える塩基性物質としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等が
あるが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好
ましく用いられる。これらの塩基性物質の濃度は
2〜10重量%に希釈して添加するのが好ましい。
10重量%以上の濃度にして添加すると、ゴム塊が
発生し易く好ましくないし、あまり低濃度にする
と液量が多くなるので好ましくない。これらの塩
基性物質は乳酸水溶液の添加が終了後直ちに添加
する事が肝要であり、遅くとも30秒以内に添加す
る必要がある。乳酸水溶液の添加が終了してから
塩基性物質を添加する迄に30秒以上の間隔がある
と、ゴムラテツクスが不安定な状態のまま撹拌作
用を受ける事になり、撹拌機回りにゴム塊が付着
するので好ましくない。
以上のように塩基性物質を添加して安定したラ
テツクスを得るには最終的にPHを8〜12に保つの
が望ましい。本発明の方法で製造されたゴム質重
合体のラテツクスは、更にビニル芳香族単量体ま
たはビニル芳香族単量体と少なくとも1種の重合
性ビニル単量体との混合物を加えてグラフト重合
させ、耐衝撃性樹脂を得る事ができる。
以下に本発明方法を実施例により詳細に説明す
る。
実施例 1 直径0.36mの錨型撹拌翼とジヤケツトを備えた
200の反応容器に次のような特性を有するSBR
ラテツクス(日本合成ゴム(株)社製SLB)を
13.0Kg仕込んだ。
固形分 23.3% 結合スチレン 23% ムーニー粘度 ML1+4 ゲル分 なし 乳化剤 混酸系 このラテツクスを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、その平均粒径は0.05μであつた。この反応缶
の撹拌翼の回転数を50rpmとして撹拌しつつ、ラ
テツクスの温度が60℃になるまでスチームで昇温
した。一方、50%乳酸水溶液1.68Kg及び脱イオン
水6.72Kgからなる酸水溶液を温度が75℃になるま
で昇温しておいた。ラテツクスの温度が60℃に達
した時、この酸水溶液をインターナル管を通して
連続的に反応缶に供給した。供給時間は7分であ
つた。この時のラテツクスのPHは4.2であつた。
乳酸水溶液添加終了後時間をおかずに5重量%
濃度の水酸化ナトリウム水溶液7.2Kgを5分間で
添加した。このようにして得られたラテツクスは
白濁し、全く透明感のないものであつた。このラ
テツクスを電子顕微鏡で観察するとゴム質重合体
粒子の平均粒径は0.43μであつた。凝集後のラテ
ツクス固形分濃度は20.8%であつた。凝集操作終
了後ラテツクスを反応缶から抜き出し反応缶の内
部を観察したところ、ゴム塊の付着は殆ど見られ
ず、内部を洗浄することなく、次のバツチ操作が
行なえる状態であつた。
比較例 1 実施例1において酸水溶液の添加終了後1.5分
間撹拌を続けてから水酸化ナトリウム水溶液を添
加し始めた以外は同例記載と同様の手順で操作を
行なつた。反応缶の底部からラテツクスを抜き出
し反応缶の内部を観察したところ、内壁、インタ
ーナル管、撹拌翼にゴム塊が少量付着していた。
なお、これらの付着したゴム塊を取り出し、乾
燥後の重量を測定したところ0.25Kg(全ゴム分に
対して0.8重量%)であつた。
実施例 2 ジヤケツトと直径12cmのパドル型の撹拌翼3枚
を取りつけた撹拌機を備えた5の第1反応缶と
同じくジヤケツト及びフアンタービン型の撹拌翼
を備えた2の反応缶を並列に設置した。第1反
応缶の底部には2本の供給ノズルがあり、その1
本のノズルから実施例1と同じゴム質重合体ラテ
ツクスをポンプを用いて500c.c./分の速度で供給
した。ジヤケツトからのスチーム加熱で、ゴムラ
テツクスの温度が60℃になるように調節した。予
め50%乳酸水溶液2.8Kg、脱イオン水11.2Kgから
なる酸水溶液を温度75℃に調節しておいた。ゴム
ラテツクスの供給を開始してから3分後にこの酸
水溶液をもう一方の供給ノズルから33c.c./分の速
度で供給を始めた。約10分後に第1反応缶からオ
ーバーフローが始まつた。このラテツクスは完全
に白濁した状態のものであつた。このラテツクス
を第2反応缶の底部の供給ノズルに導き、上部の
ノズルから5重量%、60℃に調整した荷性ソーダ
水溶液を13c.c./分の速度で供給を開始した。その
約4分後に第2反応缶の上部からオーバーフロー
が始まつた。
その後2時間同じ状態を保ち約65のラテツク
スを得た。このラテツクスの固形分濃度は22%で
PHは9.8であつた。このラテツクスを電子顕微鏡
で観察するとゴム質重合体粒子の平均粒子径は
0.40μであつた。
凝集操作終了後第1反応缶、第2反応缶の底部
からラテツクスを抜き出し、反応缶の内部を観察
したところゴム塊の生成が殆んどなく、更に長時
間の運転が可能である事がわかつた。
実施例 3 10撹拌器付ステンレス製オートクレーブに ブタジエン単量体 1300g ロジン酸カリウム 26g n−ドデシルメルカプタン 2.6g リン酸ナトリウム 0.65g 脱イオン水 1950g 過硫酸カリウム 2.6g を真空下に仕込み、温度50〜60℃の範囲で圧力降
下が認められなくなるまで重合反応を行なわせ、
未反応モノマーをスチームストリツピングで除去
して、重合収率96.5%、固形分40%の合成ゴムラ
テツクスを得た。得られたゴムラテツクスの特性
は通の通りであつた。
PH 11.3 ムーニー粘度 125 ゲル含有率 86 このラテツクス1,000gを直径8cmの錨型撹
拌翼を備えた2のジヤケツト付反応缶に仕込ん
だ。このラテツクスを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、その平均粒子径は0.22μであつた。この反応
缶の撹拌翼の回転数を120rpmに保ちながら撹拌
しつつ、ラテツクスの温度が50℃になるまで昇温
した。一方、 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.06g 50%乳酸水溶液 24g 脱イオン水 276g よりなる酸水溶液を温度が75℃になるまで昇温し
ておいた。ラテツクスの温度が50℃に達した時、
この酸水溶液をインターナル管を通して連続的に
反応缶に供給した。供給時間は10分であつた。こ
の時のラテツクスのPHは3.5であつた。この酸水
溶液添加終了後間をおかずに5重量%、温度50℃
に調整した荷性ソーダ水溶液103gを5分間で添
加した。得られたラテツクスを電子顕微鏡で観察
するとゴム質重合体粒子の平均粒子径は0.36μで
あつた。凝集後のラテツクスの固形分濃度は28.5
%であつた。凝集操作後反応缶からラテツクスを
抜き出し反応缶の内部を観察したところ、ゴム塊
の付着が殆んど見られず内部を洗浄することな
く、次のバツチ操作が行なえる状態であつた。
実施例 4 直径0.20mの錨型撹拌翼とジヤケツトを備えた
30の反応容器に実施例1で用いたSBRラテツク
スを6Kg、また実施例3で用いたポリブタジエン
ラテツクス6Kgをそれぞれ仕込んだ。撹拌翼の回
転数を80rpmとして撹拌し混合した。この時のラ
テツクス中の固形分は31.65%であつた。このラ
テツクスは平均粒子径が0.05μのゴム質重合体粒
子と平均粒子径が、0.22μのゴム質重合体粒子の
混合物であつた。このラテツクスの温度が60℃に
なるまでスチームで昇温した。一方、 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.38g 50%乳酸水溶液 190g 脱イオン水 1710g からなる酸水溶液を温度が75℃になるまで昇温し
ておいた。ラテツクスの温度が60℃に達した時、
この酸水溶液をインターナル管を通して連続的に
反応缶に供給した。供給時間は5分であつた。こ
の時のラテツクスのPHは4.6であつた。この酸水
溶液添加終了後間をおかずに5重量%濃度の水酸
化ナトリウム水溶液815gを5分間で添加した。
このようにして得られたラテツクスは白濁し、全
く透明感のないものであつた。このラテツクスに ぶどう糖 42g ピロリン酸ナトリウム 42g 硫酸第1鉄 0.4g 脱イオン水 1.05Kg からなる薬液を一括して仕込んだ。ラテツクスの
温度を60℃に保ちながら、一方単量体として スチレン 3376Kg アクリロニトリル 1.266Kg 3級ドデシルメルカプタン 17g からなる単量体を準備して4時間等速で連続的に
仕込んだ。また単量体仕込みと同時に クメン・ハイドロパーオキサイド 17g オレイン酸カリウム 170g 脱イオン水 4640g からなる重合開始剤と乳化剤の混合水溶液を5.5
時間等速で連続的に仕込んだ。これらの単量体混
合物及び重合開始剤と乳化剤の混合水溶液添加終
了後更に60℃で1時間グラフト反応を継続した。
得られた重合体ラテツクスに酸化防止剤を加え、
更に硫酸マグネシユムで凝固、過、水洗、乾燥
した。得られた重合体は白色粉末状を呈してい
た。グラフト重合体のゴム質重合体含有量は34.1
%であつた。得られたグラフト重合体粉末に別途
懸濁重合によつて得られた硬質樹脂ビーズ(スチ
レンとアクリロニトリルの重合組成が73%:27
%、極限粘度MEK30℃、〔η〕=0.50dl/gr)を
ブレンドし、ヘンシエルミキサーによつて混練
し、全組成物中のゴム質重合体の含有率が15重量
%の混合粉末とし、これを押し出し処理してペレ
ツトを得た。このペレツトを用いて射出成形法に
よつて試験片を作成しASTM法に準拠して諸物
性を評価した。アイゾツト衝撃強さ(1/2″×1/
2″)は25.5Kg・cm/cm(ノツチ付)、引張強さ
(降伏値)は455Kg/cm2であつた。
比較例 2 実施例4において凝集操作を行なわなかつた他
は同様のグラフト重合を行ない、得られたペレツ
トを用いて同様の方法で諸物性を測定したとこ
ろ、アイゾツト衝撃強さ(1/2″×1/2″)は7.5
Kg・cm/cm(ノツチ付)、引張強さ(降伏値)は
490Kg/cm2であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 共役ジエン系ゴムラテツクスに乳酸水溶液を
    加え、ラテツクスのPHを7より低くしてラテツク
    スの粒子を凝集肥大させるにあたり系の温度を30
    ℃以上に保持し、かつ乳酸水溶液中の酸濃度を
    1.5〜15%に保ちながらラテツクスに添加し、し
    かる後塩基性物質を加える事を特徴とするラテツ
    クスの凝集方法。
JP7156080A 1980-05-30 1980-05-30 Coagulation of rubber latex Granted JPS56167704A (en)

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