JPS6256416A - 固型化粧料 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は使用感及び化粧もちが共に優れた固型化粧料に
関するものである。
関するものである。
固型化粧料としては、代表的なものに口紅、リップクリ
ーム、ファンデーションスティック、チックなどの棒状
化粧料、アイブロウペンシル、アイライナーペンシルの
ようなペンシル型化粧料、ファンデーション、アイシャ
ドウ、頬紅などのプレストパウダー及び油性のケーキ状
化粧料がある。
ーム、ファンデーションスティック、チックなどの棒状
化粧料、アイブロウペンシル、アイライナーペンシルの
ようなペンシル型化粧料、ファンデーション、アイシャ
ドウ、頬紅などのプレストパウダー及び油性のケーキ状
化粧料がある。
これらのうち油性化粧料は従来力ルナラバワラスフ、キ
ャンデリラワックス、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス、硬化動植物脂、ミツロウなどの固体脂とヒマ
シ油、オリーブ油、ホホバ油、スクワラン、各種合成エ
ステル油、シリコーンオイル、流動パラフィン、ワセリ
ンなどの液体又は半液状油の混合系に粉体を分散せしめ
たものである。
ャンデリラワックス、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス、硬化動植物脂、ミツロウなどの固体脂とヒマ
シ油、オリーブ油、ホホバ油、スクワラン、各種合成エ
ステル油、シリコーンオイル、流動パラフィン、ワセリ
ンなどの液体又は半液状油の混合系に粉体を分散せしめ
たものである。
これらの従来使用されてきた油分を組み合わせて上述の
如き固型化粧料を製造しようとした場合、固体脂と液体
又は半液状油の割合を調節することにより、製品に必要
とされる性能である使用感及び化粧もちを満足させなけ
ればならない。しかし、この２つを同時に満足させるこ
とは困難である。
如き固型化粧料を製造しようとした場合、固体脂と液体
又は半液状油の割合を調節することにより、製品に必要
とされる性能である使用感及び化粧もちを満足させなけ
ればならない。しかし、この２つを同時に満足させるこ
とは困難である。
その理由としては次の如く考えられる。油性化粧料の組
織構造としては、固体脂の結晶が網目構造を形成し、そ
の網目の中を液体油が満たした組織構造が一般に考えら
れており、この網目構造の強度、柔軟性が化粧料の使用
感及び化粧もちに大きく関与している。即ち固体脂が多
い（液体油が少ない）場合は網目構造が緻密になり組織
が強固のため、化粧もちは良いが、のびが重く、タッチ
もハードになるといった如く使用感が悪い。反対に固体
脂が少ない（液体油が多い）場合は、網目構造が粗とな
り、組織が軟弱のため化粧もちは悪いが、のびは軽く、
タッチもソフトで使用感が良い。このように化粧料に要
求される性能を同時に満足させることは固体脂と液体油
の割合の調節だけでは困難であり、また油分の種類を変
化させても同様である。
織構造としては、固体脂の結晶が網目構造を形成し、そ
の網目の中を液体油が満たした組織構造が一般に考えら
れており、この網目構造の強度、柔軟性が化粧料の使用
感及び化粧もちに大きく関与している。即ち固体脂が多
い（液体油が少ない）場合は網目構造が緻密になり組織
が強固のため、化粧もちは良いが、のびが重く、タッチ
もハードになるといった如く使用感が悪い。反対に固体
脂が少ない（液体油が多い）場合は、網目構造が粗とな
り、組織が軟弱のため化粧もちは悪いが、のびは軽く、
タッチもソフトで使用感が良い。このように化粧料に要
求される性能を同時に満足させることは固体脂と液体油
の割合の調節だけでは困難であり、また油分の種類を変
化させても同様である。
例えば、口紅などの棒状化粧料や、アイライナーなどの
ペンシル型化粧料では、固体脂を減らす（液体油を増す
）と、のびが軽く、タッチもソフトで、使用感の良いも
のが得られるが、化粧もちについては、にじみやすい、
色落ちしやすい、色移りしやすいなどが認められる。反
対に固体脂を増す（液体油を減らず）と、のびが重い、
タッチがハード、ざらつくなどの使用感の劣化が起こる
が、化粧もちは良くなる。
ペンシル型化粧料では、固体脂を減らす（液体油を増す
）と、のびが軽く、タッチもソフトで、使用感の良いも
のが得られるが、化粧もちについては、にじみやすい、
色落ちしやすい、色移りしやすいなどが認められる。反
対に固体脂を増す（液体油を減らず）と、のびが重い、
タッチがハード、ざらつくなどの使用感の劣化が起こる
が、化粧もちは良くなる。
またプレストパウダータイプの化粧料は粉体の比率が多
（、使用時の感触、調整及び成形時の結合又は保型を目
的として、前述の如き油成分が用いられている。この場
合、粉体粒子間の結合力が不充分であると、使用時にく
ずれたり、耐衝撃性が低く割れたり、ひび割れを生じた
りする。逆に粉末粒子間の結合力が強すぎるとバフやは
けの付きが悪く、適用が困難であったり、油性のテカリ
による外観の低下をきたす。こうした現象は固体脂と液
体油の割合の調節、油分の種類の変化及びプレス圧など
の成形条件を調節することだけでは解決することは困難
である。
（、使用時の感触、調整及び成形時の結合又は保型を目
的として、前述の如き油成分が用いられている。この場
合、粉体粒子間の結合力が不充分であると、使用時にく
ずれたり、耐衝撃性が低く割れたり、ひび割れを生じた
りする。逆に粉末粒子間の結合力が強すぎるとバフやは
けの付きが悪く、適用が困難であったり、油性のテカリ
による外観の低下をきたす。こうした現象は固体脂と液
体油の割合の調節、油分の種類の変化及びプレス圧など
の成形条件を調節することだけでは解決することは困難
である。
以上の如く、従来使用されてきた油分の組み合わせたけ
て、固型化粧料を製造しようとした場合、製品に必要な
性能である使用感及び化粧もち並びにその他の望ましい
性能を同時に満足させることは困難である。
て、固型化粧料を製造しようとした場合、製品に必要な
性能である使用感及び化粧もち並びにその他の望ましい
性能を同時に満足させることは困難である。
本発明はかかる従来技術の欠点を解決し、使用感及び化
粧もちの何れをも満足する固型化粧料を得んとするもの
である。
粧もちの何れをも満足する固型化粧料を得んとするもの
である。
本発明者等は先にその組成中に構成脂肪酸として炭素数
２０以上の飽和直鎖状脂肪酸及び炭素数１６〜２２の不
飽和脂肪酸を含有し、かつ炭素数２０以上の飽和脂肪酸
と炭素数１６〜２２の不飽和脂を 肪酸の混酸基トリグリセリドを主体とする可塑性油脂を
配合すれば優れた固型化粧料が得られることを見出した
が（特願昭６０−５０１２４号）、本発明者等は上記可
塑性油脂、即ち構成脂肪酸として炭素数２０以上の飽和
直鎖状脂肪酸を３０〜７０重量％、好ましくは４０〜６
５重量％、炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸を２０〜６
０重四％、好ましくは２５〜５０重量％含有し、かつ炭
素数２０以上の飽和脂肪酸と炭素数１６〜２２の不飽和
脂肪酸の混酸基トリグリセリドを主体とする可塑性油脂
に、式（１） （式中、Ｒは合計１１〜２３個の炭素原子を有し、カル
ボキシル結合位から主鎖の中心までに、少なくとも１つ
のアルキル置換基を有する飽和脂肪族炭化水素基である
。） で表わされる分岐脂肪酸コレステリルエステルを配合す
ることにより、上記欠点のない優れた固型化粧料が得ら
れることを見出した。
２０以上の飽和直鎖状脂肪酸及び炭素数１６〜２２の不
飽和脂肪酸を含有し、かつ炭素数２０以上の飽和脂肪酸
と炭素数１６〜２２の不飽和脂を 肪酸の混酸基トリグリセリドを主体とする可塑性油脂を
配合すれば優れた固型化粧料が得られることを見出した
が（特願昭６０−５０１２４号）、本発明者等は上記可
塑性油脂、即ち構成脂肪酸として炭素数２０以上の飽和
直鎖状脂肪酸を３０〜７０重量％、好ましくは４０〜６
５重量％、炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸を２０〜６
０重四％、好ましくは２５〜５０重量％含有し、かつ炭
素数２０以上の飽和脂肪酸と炭素数１６〜２２の不飽和
脂肪酸の混酸基トリグリセリドを主体とする可塑性油脂
に、式（１） （式中、Ｒは合計１１〜２３個の炭素原子を有し、カル
ボキシル結合位から主鎖の中心までに、少なくとも１つ
のアルキル置換基を有する飽和脂肪族炭化水素基である
。） で表わされる分岐脂肪酸コレステリルエステルを配合す
ることにより、上記欠点のない優れた固型化粧料が得ら
れることを見出した。
本発明によれば、使用感及び化粧もちを同時に満足させ
る固型化粧料が提供される。
る固型化粧料が提供される。
本発明に使用される可塑性油脂は、これを化粧料に配合
すると、皮膚塗布時ののびが非常に軽く、タッチもソフ
トになるなど顕著な使用感改良効果が認められる。又、
化粧もちも成る程度改良されるが、その改良効果は未だ
弱く不満足なものであることが見出された。
すると、皮膚塗布時ののびが非常に軽く、タッチもソフ
トになるなど顕著な使用感改良効果が認められる。又、
化粧もちも成る程度改良されるが、その改良効果は未だ
弱く不満足なものであることが見出された。
又、本発明に使用される分岐脂肪酸コレステリルエステ
ルの化粧料への利用については、既に特開昭５６−６５
８０９号公報及び特開昭５９−１４０７号公報に記載さ
れており、化粧料の肌へのなじみを改善することが示さ
れている。その他、化粧もちについても成る程度改良さ
れることを認めたが、その効果は弱く不満足なものであ
ることが見出された。
ルの化粧料への利用については、既に特開昭５６−６５
８０９号公報及び特開昭５９−１４０７号公報に記載さ
れており、化粧料の肌へのなじみを改善することが示さ
れている。その他、化粧もちについても成る程度改良さ
れることを認めたが、その効果は弱く不満足なものであ
ることが見出された。
しかるに本発明者等は上記可塑性油脂と共に分岐脂肪酸
コレステリルエステルを固型化粧料に配合したところ、
両者の間に顕著な相剰効果を発見した。
コレステリルエステルを固型化粧料に配合したところ、
両者の間に顕著な相剰効果を発見した。
即ち、これらの成分を個々に配合した場合に比較して、
使用感及び化粧もちが飛躍的に改善された固型化粧料が
得られることがわかった。その作用機構は未だ判明して
いないが、次の様に推測される。即ち、可塑性油脂と分
岐脂肪酸コレステリルエステルを共に添加することによ
り、フレキシブルな結晶の網目構造が形成されると考え
られる。そのため塗布時には網目構造が柔軟であるがゆ
えに適度に組織がこわれ、それによりのびは軽く、タッ
チもソフトで良い使用感が得られる。一方、柔軟な組織
であるため塗布後の構造の一部が破壊されずに残り、こ
の微小な組織の切片は柔軟であるため皮膚表面に付着し
やすく化粧もちが良いものと考える。
使用感及び化粧もちが飛躍的に改善された固型化粧料が
得られることがわかった。その作用機構は未だ判明して
いないが、次の様に推測される。即ち、可塑性油脂と分
岐脂肪酸コレステリルエステルを共に添加することによ
り、フレキシブルな結晶の網目構造が形成されると考え
られる。そのため塗布時には網目構造が柔軟であるがゆ
えに適度に組織がこわれ、それによりのびは軽く、タッ
チもソフトで良い使用感が得られる。一方、柔軟な組織
であるため塗布後の構造の一部が破壊されずに残り、こ
の微小な組織の切片は柔軟であるため皮膚表面に付着し
やすく化粧もちが良いものと考える。
本発明の固型化粧料に含有される可塑性油脂は主として
、分子中に２つの飽和直鎖状アシル基を持つ、二飽和−
不飽和型の混酸基トリグリセリドを主体とする。この混
酸基トリグリセリドの飽和直鎖状アシル基のうち少なく
とも１つは２０以上、好ましくは２０〜２６の炭素数を
有するものであり、他の飽和直鎖状アシル基は炭素数１
６以上、好ましくは１６〜２６であり、不飽和アシル基
は炭素数１６〜２２のものである。なかでも２つの飽和
直鎖状アシル基がいずれも炭素数２０〜２６であるもの
がより好ましい。可塑性油脂の残りの成分は炭素数８以
上の飽和直鎖状脂肪酸及び／又は炭素数８以上の不飽和
脂肪酸を構成脂肪酸とするトリグリセリドであり、さら
に、それら脂肪酸の炭素数は１６〜２４のものであるこ
とが好ましい。
、分子中に２つの飽和直鎖状アシル基を持つ、二飽和−
不飽和型の混酸基トリグリセリドを主体とする。この混
酸基トリグリセリドの飽和直鎖状アシル基のうち少なく
とも１つは２０以上、好ましくは２０〜２６の炭素数を
有するものであり、他の飽和直鎖状アシル基は炭素数１
６以上、好ましくは１６〜２６であり、不飽和アシル基
は炭素数１６〜２２のものである。なかでも２つの飽和
直鎖状アシル基がいずれも炭素数２０〜２６であるもの
がより好ましい。可塑性油脂の残りの成分は炭素数８以
上の飽和直鎖状脂肪酸及び／又は炭素数８以上の不飽和
脂肪酸を構成脂肪酸とするトリグリセリドであり、さら
に、それら脂肪酸の炭素数は１６〜２４のものであるこ
とが好ましい。
この時、構成脂肪酸の炭素数が８未満のものは、におい
が悪い他、加水分解を起こした場合、皮膚刺激の恐れが
ある。尚、本発明において、炭素数２０以上の飽和脂肪
酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基トリグリ
セリドを主体とするとはトリグリセリド中の最多量成分
であることを意味し、通常可塑性油脂中、上記二飽和−
不飽和型の混酸基トリグリセリドが３５％程度以上、好
ましくは４５％以上含有されていることをいう。
が悪い他、加水分解を起こした場合、皮膚刺激の恐れが
ある。尚、本発明において、炭素数２０以上の飽和脂肪
酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基トリグリ
セリドを主体とするとはトリグリセリド中の最多量成分
であることを意味し、通常可塑性油脂中、上記二飽和−
不飽和型の混酸基トリグリセリドが３５％程度以上、好
ましくは４５％以上含有されていることをいう。
上記可塑性混酸基トリグリセリドを構成する炭素数１６
〜２２の不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノール
酸、リルン酸等が挙げられ、その結合位置はα位、β位
いずれでも良いが、その混合物が好ましい。又、不飽和
脂肪酸中の不飽和結合の位置、及び数に制限はないが、
酸化安定性の面から、不飽和結合の数は１〜２個である
ことが好ましい。炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪酸と
しては、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられるが、炭素
数２０〜２６の範囲が特に好ましく、それ以外の場合、
柔軟性に若干欠けてくる。また炭素数が１８以下となる
と、明らかに結晶性が高くなり、もろくなるため、固型
化粧料に配合した際、前述の性能が発揮されない。
〜２２の不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノール
酸、リルン酸等が挙げられ、その結合位置はα位、β位
いずれでも良いが、その混合物が好ましい。又、不飽和
脂肪酸中の不飽和結合の位置、及び数に制限はないが、
酸化安定性の面から、不飽和結合の数は１〜２個である
ことが好ましい。炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪酸と
しては、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられるが、炭素
数２０〜２６の範囲が特に好ましく、それ以外の場合、
柔軟性に若干欠けてくる。また炭素数が１８以下となる
と、明らかに結晶性が高くなり、もろくなるため、固型
化粧料に配合した際、前述の性能が発揮されない。
本発明の固型化粧料中の上記可塑性油脂の含有量は化粧
料の剤型により異なるが、０．１〜８０重量％の範囲で
含有することができ、通常０．２〜５０重量％の範囲で
含有させるのが好ましい。この範囲以下では充分な効果
が得られず、又この範囲以上の高濃度では効果が飽和に
達し、経済的に不利であるばかりか、可塑性油脂自身の
物性が化粧料に発現し、のびが重くなるなど使用域が劣
化し、化粧料の性能が損なわれる。
料の剤型により異なるが、０．１〜８０重量％の範囲で
含有することができ、通常０．２〜５０重量％の範囲で
含有させるのが好ましい。この範囲以下では充分な効果
が得られず、又この範囲以上の高濃度では効果が飽和に
達し、経済的に不利であるばかりか、可塑性油脂自身の
物性が化粧料に発現し、のびが重くなるなど使用域が劣
化し、化粧料の性能が損なわれる。
尚、本発明に使用される可塑性油脂の製法は特に限定さ
れないが、例えば特開昭６０−５３５９８号公報に記載
の如き方法で得られる。
れないが、例えば特開昭６０−５３５９８号公報に記載
の如き方法で得られる。
本発明に使用される分岐脂肪酸コレステリルエステルの
製造に用いられる分岐脂肪酸（ＲＣＯＯＦ［）は、炭素
数１２〜２４（Ｒとしての炭素数として１１〜２３）の
ものが使用できるが、炭素数１４〜２０（Ｒとしての炭
素数１３〜１９）のものが好ましい。
製造に用いられる分岐脂肪酸（ＲＣＯＯＦ［）は、炭素
数１２〜２４（Ｒとしての炭素数として１１〜２３）の
ものが使用できるが、炭素数１４〜２０（Ｒとしての炭
素数１３〜１９）のものが好ましい。
分岐脂肪酸は、カルボキシル基結合位から主鎖の中央ま
でに少なくとも１つのアルキル置換基を有する飽和分岐
脂肪酸である。このような飽和分岐脂肪酸は、石油化学
工業原料又は油脂化学工業原料より容易に得られる。
でに少なくとも１つのアルキル置換基を有する飽和分岐
脂肪酸である。このような飽和分岐脂肪酸は、石油化学
工業原料又は油脂化学工業原料より容易に得られる。
石油化学Ｉ業原料より得られるこのような分岐脂肪酸の
例としては、α位に側鎖を有する分岐脂肪酸があり、次
式で表わされる。
例としては、α位に側鎖を有する分岐脂肪酸があり、次
式で表わされる。
Ｒ１−ＣＩｌ−ＣＯＯＨ
Ｒ。
（式中、Ｌ及びＲ２はそれぞれ直鎖又は分岐鎖の飽和脂
肪族炭化水素基であり、Ｒ８及びＲ２の炭素原子数の和
は１２〜１８である） α位に側鎖を有する飽和分岐脂肪酸の好ましい具体例と
しては、５，７．７−ドリメチルー２− （Ｃ３，３−
トリメチルブチル）−オクタン酸、２−ヘプチルウンデ
カン酸、２−へキシルデカン酸、２−オクチルドデカン
酸、２−ペンチルノナン酸等がある。
肪族炭化水素基であり、Ｒ８及びＲ２の炭素原子数の和
は１２〜１８である） α位に側鎖を有する飽和分岐脂肪酸の好ましい具体例と
しては、５，７．７−ドリメチルー２− （Ｃ３，３−
トリメチルブチル）−オクタン酸、２−ヘプチルウンデ
カン酸、２−へキシルデカン酸、２−オクチルドデカン
酸、２−ペンチルノナン酸等がある。
油脂化学工業原料より得られる飽和分岐脂肪酸の例とし
ては、次の式で表わされるメチル分岐鎖を有する脂肪酸
がある。
ては、次の式で表わされるメチル分岐鎖を有する脂肪酸
がある。
ＣＩｌ３ （ＣＩｌ２） −ＣＨ（Ｃ１１２） −Ｃ０
０Ｉ＋（式中、ｍとｎの和は１４であり、ｍ＝ｎ＝７を
中心とする分布を存する） このようなメチル分岐鎖脂肪酸は、例えばオレイン酸の
ダイマー製造時の副産物として得られるメチル分岐イソ
ステアリン酸であって、例えばそのイソプロピルエステ
ルとして市販されている（米国エメリー社など）。
０Ｉ＋（式中、ｍとｎの和は１４であり、ｍ＝ｎ＝７を
中心とする分布を存する） このようなメチル分岐鎖脂肪酸は、例えばオレイン酸の
ダイマー製造時の副産物として得られるメチル分岐イソ
ステアリン酸であって、例えばそのイソプロピルエステ
ルとして市販されている（米国エメリー社など）。
本発明の固型化粧料に含有される分岐脂肪酸コレステリ
ルエステルは、上記の分岐脂肪酸又はその誘導体とコレ
ステロールから通常のエステルを製造する方法によって
製造される。
ルエステルは、上記の分岐脂肪酸又はその誘導体とコレ
ステロールから通常のエステルを製造する方法によって
製造される。
本発明の固型化粧料中の上記分岐脂肪酸コレステリルエ
ステルの含有量は化粧品の剤型により異なるが、０．０
１〜５０重量％の範囲で含有することができ、通常０．
０３〜３０重量％の範囲で含有させるのが好ましい。こ
の範囲以下の低濃度では充分な効果が得られず、又この
範囲以上の高濃度を配合しても、効果が既に飽和に達し
ており、経済的な面からも不利であり、また分岐脂肪酸
コレステリルエステル自身の物性が発現し、べたつきが
目立つなどの問題が起こりやすくなる。
ステルの含有量は化粧品の剤型により異なるが、０．０
１〜５０重量％の範囲で含有することができ、通常０．
０３〜３０重量％の範囲で含有させるのが好ましい。こ
の範囲以下の低濃度では充分な効果が得られず、又この
範囲以上の高濃度を配合しても、効果が既に飽和に達し
ており、経済的な面からも不利であり、また分岐脂肪酸
コレステリルエステル自身の物性が発現し、べたつきが
目立つなどの問題が起こりやすくなる。
尚、本発明における分岐脂肪酸コレステリルエステルの
製法については、特開昭５６−６５９００号公報に記載
されているが、本発明の固型化粧料に使用される分岐脂
肪酸コレステリルエステルの製法はこれに制限されるも
のではない。
製法については、特開昭５６−６５９００号公報に記載
されているが、本発明の固型化粧料に使用される分岐脂
肪酸コレステリルエステルの製法はこれに制限されるも
のではない。
本発明の固型化粧料（棒状化粧料）の製造は、当該化粧
料組成中に上記各成分を夫々の配合量で含有させる以外
は常法に従い行われる。即ち、上記量の可塑性油脂及び
分岐脂肪酸コレステリルエステルと油脂類、ワックス、
ロウ等の油性基剤を加熱溶融し、これに必要に応じた色
素、香料、薬剤成分等の任意成分を加え均一となるまで
混合し、更に得られた混合物を型に流し込み、冷却、固
化させ、棒状に成型することにより製造される。
料組成中に上記各成分を夫々の配合量で含有させる以外
は常法に従い行われる。即ち、上記量の可塑性油脂及び
分岐脂肪酸コレステリルエステルと油脂類、ワックス、
ロウ等の油性基剤を加熱溶融し、これに必要に応じた色
素、香料、薬剤成分等の任意成分を加え均一となるまで
混合し、更に得られた混合物を型に流し込み、冷却、固
化させ、棒状に成型することにより製造される。
本発明で使用される油性基剤としては、カルナウバワッ
クス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モクロ
ウ、ミツロウ、セレシンワックス、ミクロクリスタリン
ワックスパラフィンワックス、硬化牛脂、硬化ヒマシ油
、硬化ホホバ油、ラノリン、ワセリン等の固体乃至準固
体油性基剤の他に流動パラフィン、スクワラン、オリー
ブ油、ヒマシ油、ホホバ油、シリコーン油、合成エステ
ル油等の液体油基剤が挙げられる。
クス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モクロ
ウ、ミツロウ、セレシンワックス、ミクロクリスタリン
ワックスパラフィンワックス、硬化牛脂、硬化ヒマシ油
、硬化ホホバ油、ラノリン、ワセリン等の固体乃至準固
体油性基剤の他に流動パラフィン、スクワラン、オリー
ブ油、ヒマシ油、ホホバ油、シリコーン油、合成エステ
ル油等の液体油基剤が挙げられる。
また、任意成分としては何ら制約はないがその典型的な
ものとしては、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料、レー
キ顔料等の色素；酸化防止剤、消炎剤、ビタミン類、抗
菌剤等の各種油性薬剤成分；タルク、カオリン、金属石
鹸、マイカパウダー、セリサイト、ナイロンパウダー等
が挙げられる。
ものとしては、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料、レー
キ顔料等の色素；酸化防止剤、消炎剤、ビタミン類、抗
菌剤等の各種油性薬剤成分；タルク、カオリン、金属石
鹸、マイカパウダー、セリサイト、ナイロンパウダー等
が挙げられる。
斯くして得られた化粧料には、棒状で固体又は半固体の
化粧料のすべてが包含されるものであり、例えばスティ
ック状口紅、リップクリーム、ステインク状アイシャド
ウ、化粧ペンシル及び千ツク等が含まれる。
化粧料のすべてが包含されるものであり、例えばスティ
ック状口紅、リップクリーム、ステインク状アイシャド
ウ、化粧ペンシル及び千ツク等が含まれる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に制服されるものではない。尚、
例中の部は重量基準である。
発明はこれらの実施例に制服されるものではない。尚、
例中の部は重量基準である。
実施例１ （口紅）
第１表に示した各成分を８０°Ｃに加熱して均一に混合
し、成型用型に流し込み、冷却固化、 し口紅を製造
し、専門パネラ−１０名による性能評価を行った。
し、成型用型に流し込み、冷却固化、 し口紅を製造
し、専門パネラ−１０名による性能評価を行った。
結果を第２表に示す。
（注）＊ｌ 以下に示す合成法により得られた可塑性油
脂。
脂。
ベヘン酸トリグリセ９１５０重量％、サフラワー油５０
重量％の混合油を、油脂に対して０．１重量％のナトリ
ウムメチラートを触媒とし、８０℃で３０分間反応を行
いエステル交換油を得た。このエステル交換油を１ｇ当
り４１１１のｎ−へキサンに溶解し攪拌下４０℃から２
８℃まで冷却して析出した三飽和トリグリセリドを主体
とした高融点部（収率：エステル交換油に対して１４％
）を濾別した。濾液を常法により溶剤留去した後、残留
部を１ｇ当り５＋１１１のアセトンに溶解し、攪拌下３
０℃から１０℃まで冷却して析出した目的とする区分を
採取した。
重量％の混合油を、油脂に対して０．１重量％のナトリ
ウムメチラートを触媒とし、８０℃で３０分間反応を行
いエステル交換油を得た。このエステル交換油を１ｇ当
り４１１１のｎ−へキサンに溶解し攪拌下４０℃から２
８℃まで冷却して析出した三飽和トリグリセリドを主体
とした高融点部（収率：エステル交換油に対して１４％
）を濾別した。濾液を常法により溶剤留去した後、残留
部を１ｇ当り５＋１１１のアセトンに溶解し、攪拌下３
０℃から１０℃まで冷却して析出した目的とする区分を
採取した。
この区分は溶剤を留去した後、常法に
より脱臭して可塑性油脂を得た。
本２ 米国エメリー社のＥｍｅｒｙ ８７５イソステア
リン酸とコレステロールから合成した分岐脂肪酸コレス
テリルエステル。
リン酸とコレステロールから合成した分岐脂肪酸コレス
テリルエステル。
第 ２ 表
◎：１０名中８老中８名以上と評価した。
Ｏ；１０名８ｓ名以上が良好と評価した。
△：１０名中４８以上が良好と評価した。
×：１０名８ｓ名以下が良好と評価した。
この結果から本発明品は、使用感（のび、つき、なめら
かさ）、化粧もち（色落ち、にじみにくさ）に於いて優
れていることがわかる。
かさ）、化粧もち（色落ち、にじみにくさ）に於いて優
れていることがわかる。
実 施 例 ２ （アイブロウペンシル）第３表に示
した配合組成のアイブロウペンシルを下記製法により製
造し、専門パネラ−１０名により性能評価を行った。
した配合組成のアイブロウペンシルを下記製法により製
造し、専門パネラ−１０名により性能評価を行った。
結果を第４表に示す。
（製 法）
各成分を８０°Ｃに加熱し、ロールミルで練合を繰り返
す。これを室温まで冷却し、圧搾射出機によってノズル
から芯を押し出して成型する。芯を、芯型の溝を有する
木部に装着し、接着、抱合、切削により、鉛筆型に成型
し、製品とする。
す。これを室温まで冷却し、圧搾射出機によってノズル
から芯を押し出して成型する。芯を、芯型の溝を有する
木部に装着し、接着、抱合、切削により、鉛筆型に成型
し、製品とする。
第 ４ 表
◎：１０名中８名取上が良好と評価した。
○：ｌＯ名中６名取上が良好と評価した。
△；１０名中４老中４名以上と評価した。
×；１０名名中名以下が良好と評価した。
この結果から本発明品は、使用感（書きやすさ、柔らか
さ、なめらかさ）、化粧もち（化粧くずれしない）に於
いて（ＪＥれていることがわかる。
さ、なめらかさ）、化粧もち（化粧くずれしない）に於
いて（ＪＥれていることがわかる。
実 施 例 ３ （固型パウダーアイシャドウ）第５表
に示した組成の固型パウダーアイシャドウを下記製法に
より製造し、耐衝撃性評価及び専門パネラ−１０名によ
り性能評価を行った。
に示した組成の固型パウダーアイシャドウを下記製法に
より製造し、耐衝撃性評価及び専門パネラ−１０名によ
り性能評価を行った。
結果を第６表に示す。
（製 法）
粉末部をブレンダーで攪拌混合し、これに加熱均一溶解
した油相部を吹きつけ、更に攪拌する。その後粉砕して
、成型機で圧１Ｂ 成型し、固型パウダーアイシャドウ
を得る。
した油相部を吹きつけ、更に攪拌する。その後粉砕して
、成型機で圧１Ｂ 成型し、固型パウダーアイシャドウ
を得る。
第 ６ 表
◎：１酩中８名以上が良好と評価した。
○：１０名中６老中６名以上と評価した。
△：１０名中４名取上が良好と評価した。
×：１０名中２名以下が良好と評価した。
この結果から本発明品は、使用感（伸ばしやすさ、つき
）、化粧もち（よれ、とれ）に於いて優れていることが
わかる。
）、化粧もち（よれ、とれ）に於いて優れていることが
わかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 構成脂肪酸として炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪
酸を３０〜７０重量％、炭素数１６〜２２の不飽和脂肪
酸を２０〜６０重量％含有し、かつ炭素数２０以上の飽
和脂肪酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基ト
リグリセリドを主体とする可塑性油脂と、式（１） ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （式中、Ｒは合計１１〜２３個の炭素原子を含有し、カ
ルボキシル結合位から主鎖の中心までに、少なくとも１
つのアルキル置換基を有する飽和脂肪族炭化水素基であ
る。） で表わされる分岐脂肪酸コレステリルエステルを含有す
ることを特徴とする固型化粧料。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19697485A JPS6256416A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 固型化粧料 |
| ES552946A ES8800125A1 (es) | 1985-03-13 | 1986-03-12 | Un procedimiento para la preparacion de trigliceridos de acidos mixtos. |
| DE8686301827T DE3673669D1 (de) | 1985-03-13 | 1986-03-13 | Festes kosmetisches praeparat. |
| EP86301827A EP0194887B1 (en) | 1985-03-13 | 1986-03-13 | Solid cosmetic preparation |
| MYPI87000624A MY101733A (en) | 1985-03-13 | 1987-05-11 | Solid cosmetic preparation. |
| US07/208,792 US5011680A (en) | 1985-03-13 | 1988-06-15 | Solid cosmetic preparation |
| HK49/91A HK4991A (en) | 1985-03-13 | 1991-01-10 | Solid cosmetic preparation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19697485A JPS6256416A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 固型化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6256416A true JPS6256416A (ja) | 1987-03-12 |
| JPH0144165B2 JPH0144165B2 (ja) | 1989-09-26 |
Family
ID=16366736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19697485A Granted JPS6256416A (ja) | 1985-03-13 | 1985-09-06 | 固型化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6256416A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003204753A (ja) * | 2001-11-06 | 2003-07-22 | Kao Corp | トリグリセリド組成物 |
-
1985
- 1985-09-06 JP JP19697485A patent/JPS6256416A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003204753A (ja) * | 2001-11-06 | 2003-07-22 | Kao Corp | トリグリセリド組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0144165B2 (ja) | 1989-09-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |