JPS6248380A - セフアロスポリンcアシラ−ゼの製造法 - Google Patents

セフアロスポリンcアシラ−ゼの製造法

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JPS6248380A
JPS6248380A JP60187327A JP18732785A JPS6248380A JP S6248380 A JPS6248380 A JP S6248380A JP 60187327 A JP60187327 A JP 60187327A JP 18732785 A JP18732785 A JP 18732785A JP S6248380 A JPS6248380 A JP S6248380A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、7−アミノセファロスポラン酸(以下、[7
−ACAJと略す)およびその誘導体の酵素的製造法に
利用される新規酵素の製造法に関するものである。
(従来の技術および発明が解決しようとする問題点) 発酵生産によって得られるセファロスポリンCは、7位
アミン基に結合したアシル基を除去する反応により、7
−ACAに−4され、これを出が合成され、医薬品とし
て実用に供されている。
セファロスポリンCのN−アシル基を除去する方法とし
て工業的に利用されている方法は、(1)化学的方法、
(2)中間体を経由する酵素的方法の二つに大別される
。これらの方法のうち、化学的方法は、例えば特公昭4
1−13862号あるいは特公昭45−40899号記
載の方法である。また、中間体を経由する酵素的方法は
、例えば特公昭55−12910号の方法によシセファ
ロスボリンCi7β−(5−カルボキシ−5−オキソペ
ンタンアミド)セファロスポラン酸に誘導し、ついで過
酸化水素を作用させて7β−(4−カルボキシブタンア
ミド)セファロスポラン酸(以下。
「GL−7ACAJと略す)に誘導し、さらに微生物酵
素、例えば、アグリカルチャー・アンド・バイオロジカ
ル・ケミストリー(Agricultureand B
iological chemistry ) 45巻
、1561頁(1981年)記載の酵素を作用させて7
− ACAを製造する方法である。これらの二つの7−
 ACA裂遣製造は、いずれも多段の反応工程を必要と
する点において共通している。
したがって、セファロスポリンCを7− ACAとD−
α−アミノアジピン酸に加水分解する酵素を利用して、
一段の反応工程でセファロスポリンCから7−ACAを
製造できれば、工業的に極めて有利であると予測されて
きた。
今日までに、微生物菌体またはその処理物の酵素作用を
利用して、セファロスポリンCから7−ACAを製造す
る方法としては、(1)米国特許5259594 (1
966)記載の方法、(2)特開昭52−145289
号記載の方法、(3)特開昭53−94093号記載の
方法および(4)%開開59−44592号記載の方法
の四つが知られている。
このうち、米国特許3259594の方法は、アクロモ
バクタ−属(Achromobacter )、ブレビ
バクテリウム属(Brevibacterium )、
あるいはフラボバクテリウム属(Flavobacte
rium )の細菌を用いる方法であるが、プリン著「
セファロスポラン酸・アンド・ペニシリンズj (E、
H,Flynn ;Cephalosporins a
nd Pen1cillins、 AcademicP
ress、、 New York、 1972年)の3
7頁に記載されている如く、本特許は追試不能であるこ
とが知られている。また、アルタナリア属(Alter
nariaεあるいはアスペルギルス属(Asperg
illus )の真菌を用いる特開昭52−14328
9号記載の方法、シュードモナス プチダ(Pseud
omonas putida)近縁の細菌BN−188
株を用いる特開昭53−94093号記載の方法、およ
びペシロミセス属(Paecilomyces )の真
菌を用いる特開昭59−44392号記載の方法に、い
ずれも微生物の酵素作用全利用した7−ACAの製造方
法であるが、該酵素作用を触媒する酵素の実体について
は記載されていない。
すなわち、これらの特許には、該酵素作用を触媒する酵
素の分画精製に関する記載がないため、該酵素作用が単
ムの酵素で触媒される一段反応か。
ま之は複数の酵素で触媒される多段反応か明らかでない
。従来、該多段反応系が微生物細胞内に存在することは
予測されていなかったが、本発明者らは、先に該多段反
応系を保有する微生物を発見した(%願昭59−141
475号)。まf?:、、こレラの特許においては、D
−α−アミノアジピン酸の生成が明らかにされていない
ため、該酵素作用がセファロスポリンCを7−ACAと
D−α−アミノアジピン酸に加水分解する酵素によるも
のか、または未知の酵素によるものか明確でない。
したがって、前記の特許において、セファロスポリンC
から7−ACA’i生成する酵素作用を利用しているこ
とは、セファロスポリンCを7− ACAとD−α−ア
ミノアジピン酸に加水分解する酵素を発見し、これを利
用していることを意味するとは限らない。
ペニシリン比合物の6位あるいはセファロスポリン比合
物の7位のアミド結合を加水分解して、それぞれの母核
である6−アミノペニシラン酸化合物あるいは7−AC
A化合物を生成する酵素は、アシラーゼと総称されてお
シ、基質特異性の異なる多数のものが知られている。し
かし、セファロスポリンCを7.−ACAとD−α−ア
ミノアジピン酸に加水分解するアシラーゼ(以下、セフ
ァロスポリンCアシラーゼと呼称しb  r’p?:ア
シラーゼ」と略す)は、多くの研究者の長年の努力にも
かかわらず、その存在が明らかにはされていなかったも
のである。
そこで、本発明者らは、Cpeアシラーゼの製造を目的
に生産菌の探索を行ってきた。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明者ら
は、先にシュードモナス エスピー(Pseudomo
nas sp、 ) S E −83(微工研菌寄第7
649号)がGL−7ACAを7−ACAとゲルタール
酸に加水分解する2種類のアシラーゼ(以下。
「アシラーゼI型」および[アシラーゼTI型J 、!
:呼称する)を産生じていること、およびこのうちのア
シラーゼ■型がcpcアシラーゼであることを見出し、
本菌の菌体あるいは菌体処理物を利用する7〜ACAの
酵素的製造法を発明した(特願昭59−141475号
)。ついで、本菌のcpcアシラーゼ産生遺伝情報を担
うDNA断片を大腸菌にクローニングし、その塩基配列
を明らかにした(特願昭59−274108号)。
さらに今回、本発明者らは、土壌から新たに分離された
細菌5E−495株がGL−7ACAfc7−ACAと
ゲルタール酸に加水分解する2種類のアシラーゼ(以下
、「アシラーゼI、]および「アシラーゼI(2)型」
と呼称する)を産生し、このうちのアシラーゼI(2)
型は、5E−83株の産生ずるcpcアシラーゼとは異
なる新規なcpcアシラーゼであることを発見した。
これらの発見に基づく本発明は、一般式(I)0OH (式中、 RFi−OCOCH,、−Hまたは一〇Hを
表わす。)で示される化合物を一般弐〇 (式中、Rは前記と同じ意味を有する。)で示される化
合物とD−α−アミノアジピン酸に加水分解するcpc
アシラーゼを産生ずる、土壌よシ分離されたシュードモ
ナス属に属する細菌を培養し、培養物から該酵素を採取
することを特徴としている。
先に発見された5E−85株は、分離学的研究o結果、
シュードモナス デミニュータ種(Pseudomon
as diminuta )に近縁ではあるが、クエン
酸資化性および栄養要求性がシュードモナスデミニュー
タ僅と異なっておシ、新種であると判定されている(特
願昭59−141475号)。
今回、新たに発見され1sE−495株は、山口系の土
壌よシ分離され友細菌であって、その菌学的性質は以下
のとおシである。
5E−495株の菌学的性質 (I)  形態的性質 肉汁寒天上で培養しfcMB胞は、1.Q〜1.2×1
.9〜2.1ミクロンの桿菌であシ、他生性のペン毛で
運動する。胞子は作らず、多形性も示さない。
ダラム染色性は陰性である。
■ 培養的性質 (1)肉汁寒天培養:菌体は黄白色を呈して増殖する。
拡散性色素の生産は認められない。粘調性、遊走性とも
に示さない。
(2)肉汁液体培養:培地全体がかすかに濁る。菌膜の
形成は認められない。
(3)ゼラチン液化穿刺培養:ゼラチンの液化は認めら
れない(25C114日間)。
(4)リドマスミルク培養:カゼインの液化は認められ
ない。
(11D  生理学的性質 (1)硝酸塩の還元:陽性 (2)脱窒反応:陰性 (31M Rテスト:陰性 +41VPテスト:陽性 (5)インドールの生成:陰性 (6)硫fヒ水素の生成:陰性 (カデンブンの加水分解:陰性 (8)クエン酸の利用:陰性 (9)無機窒素源の利用ニアンモニウム塩を唯一のN源
として利用する。
QO)色素の生成:色素の生成は認められない。
0υオキシダーゼ:陽性 (12+カタラーゼ:陽性 03)生育の範囲:25C〜30Cで良く生育する。
37C以上では生育しない。
0滲酸素に対する態度:嫌気下での増殖は認められない
(+5)OFテスト(ヒューレイフソン法):fijl
bパラフィンの有無に関係なく酸生成は認められない。
(16)炭素源の利用性 (1)利用する炭素源:グルタミン酸、アスパラギン酸 (11)利用しない炭素源ニゲルコース、アラビノース
、キシロース、マンノース、ガ ラクトース、イノジット、マルトース、シュークロース
、グリセリンソルビッ ト、マンニット ση栄養要求性:パントテン酸要求 αQアルギニンの分解:陰性 C1911Jジンの脱炭酸反応:陰性 (20)オルニチンの脱炭酸反応:陰性Qυエスクリン
の分解:陰性 以上の菌学的性質をバーシーズ・マニュ7k・オプ・デ
ターミネイティブ・バクテリオロジー(Bergey 
’ s Manual of Determinati
veBacteriolgy)第8版(1974年)、
マニュアル・オブ・クリニカル・マイクロバイオロジー
(Manual of C11nical Micro
biology )第3版(1q a 0年)、 オヨ
びバーシーズ・マニュアル・オプ・システマチック・バ
クテリオロジー(Bergey’s Manual o
f Systematic Bacteriology
)(1984年〕の記載と比較し、次の結論を得た。
ダラム陰性桿菌で胞子を作らず、他生によって運動する
という形態的性質を有し、絶対好気性でグルコース発酵
能を持たないことから、本菌株はシュードモナス属に所
属すると同定できる。また、グルコース酸化陰性および
オキシダーゼ陽性の性質から、シュードモナス アルカ
リゲネス(Pseudomonas alcalige
nes )、シュードモナスシュードアルカリゲネス 
(Pseudomonaspseudoalcalig
enes )、シュードモナス テストステロニイ(P
seudomonas testosteroni )
、シュードモナス デミニュータおよびシュードモナス
 ペシキュラリス(Pseudomonas vesi
cularis)に限定される。さらに、単極毛、フラ
クトース酸化陰性、エスクリン分解陰性、硝酸塩還元陰
性であり、栄養要求性を示すことから、本菌株はシュー
ドモナス デミニュータ種に近縁であると判定できる。
以上の結果から、5E−83株および5E−495株は
シュードモナス属の近縁の種に属していると結論される
。なお、5E−495株は工業技術院微生物工業技術研
究所に、シュードモナス エスピー(Pseudomo
nas sp、 ) S E −495(微工研菌寄F
ERM BP−818)として寄託されている。
次に、本発明に係るシュードモナス属の細菌を用いて、
本発明のcpcアシラーゼを製造する方法について説明
する。培養は公知の方法に準じて行うことができる。培
地としては、一般微生物の栄養源として公知のものが使
用され、例えば、炭素源として種々の有機酸類、窒素源
として大豆粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、コーン
ステイープリカー、酵母エキス等を使用しうる。その他
必要に応じてマグネシウム塩、リン酸塩、カルシウム塩
などの塩類のほか、菌の生育と活性発現に必要な添加物
を適宜組合せて使用することができる。
培養方法としては、好気的な液体培養法が適している。
培養温度は25〜32Cの範囲で選べばよく、培養時間
は培養条件によって異なるが、通常2〜4日を要する。
本発明のcpcアシラーゼは、得られた培養物から公知
の精製方法全適宜組合せて製造される。すなわち、cp
cアシラーゼは、通常は大部分が細胞内に存在するので
、まず、上記の培養物から遠心分離などの手段で菌体を
集め、ついで、超音波処理などの物理的処理あるいは酵
素処理を加えて細胞を破砕する。さらに、遠心分離など
の手段で固彫物を除去した後、塩析、イオン交換クロマ
トグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ハ
イドaフオビツククロマトグラフイーあるいはゲル濾過
などの精製手段と透析、限外濾過、遠心分離、濃縮ある
いは凍結乾燥などの手段を適宜組合せて製造される。
なお、5E−83株のアシラーゼ■型と5E−495株
のアシラーゼ■(2)型は、上記の精製工程において若
干異なった挙動をするため、同一物質ではなバことがわ
かる。例えば、DEAEセファデックスカラムクロマト
グラフィーにおいて、上記の二つのcpcアシラーゼが
溶離される塩濃度は異なっている。すなわち、o、1M
’!Jン酸緩衝液(pH8,0)で平衡fヒし、7’c
DEAEセファデックスA−50(ファルマシア社M)
を充填し之カラムにcpcアシラーゼを吸着させ、つい
で、食塩濃度勾配芯出法で溶出する場合、アシ2−ゼ■
型は約0.17Mの食塩濃度で溶出されるが、アシラー
ゼI(2)型は約0.12Mの食塩濃度で溶出される。
本発明法によシ製造されるcpcアシラーゼの性質およ
び酵素活性測定法は、次のとおシである。
(I)性 質 (1)作 用 cpcアシラーゼはペニシリン アミドハイドロラーゼ
(B、C,3,5,1,11)の一つであり、化合物(
I) ’!&化合物(至)とD−α−アミノアジピン酸
に加水分解する点に特徴がある。
本酵素が化合物(I)を加水分解して化合物σDとD−
α−アミノアジピン酸を生成することは、前記の方法で
精製された酵素標品について証明されている。すなわち
、化合物刊は後述の高速液体クロマトグラフィーを用い
る方法で、また、D−α−アミノアジピン酸はアミノ酸
分析計を用いて、それぞれ同定および定量が行われてい
る。なお、α−アミノアジピン酸の光学活性はL−およ
びD −アミノ酸酸化酵素を用いた実験に基づき決定さ
れている。
(2)基質特異性 5E−85株および5E−495株のcpcアシラーゼ
は、上記の作用に加えて、GL−7ACA。
7β−(5−カルボキシペンタンアミド)セファロスポ
ラン酸および7β−(3−カルボキシプロパンアミド)
セファロスポラン酸全7−ACAとジカルボン酸に加水
分解する。一方、セファロスポリンCのN−アセチル比
合物および7β−(フェニルアセトアミド)セファロス
ポラン酸は加水分解しない。なお、いずれの菌株におい
ても、該酵素のCL−7ACA加水分解活性は、セファ
ロスポリンC加水分解活性の15〜25倍の範囲にある
(3)至適pH 該酵素の至適pHは、いずれも約9にある。例として、
 5E−85株のcpcアシラーゼの反応速度へのpH
の影響を、GL−7ACA全基質としてI11定した結
果を第1図に示す。使用した緩衝液は、pH5〜6はク
エン酸緩衝液、pH6〜8はリン酸緩衝液、およびpH
8〜10はグリシン緩衝液である。
(4)安定pH範囲 該酵素はジチオスレイトール存在下では、pH7〜10
の範囲でいずれも安定である。例として、5E−85株
のcpcアシラーゼをジチオスレイトール0.5mM存
在下、50Cで2時間処理後の残存活性を第2図に示し
た。使用し次緩衝液は、上記(3)で使用したものと同
様である。
(5)阻害剤 該酵素はいずれもp−クロロマーキュリ−ベンゾエート
によシ阻害され、フェニルメチルスルホニルフルオライ
ドでは阻害されなho (6)等電点 ファルマンア社のポリバッファー2用いるクロマトフオ
ーカシング法によシ求めた該酵素の等1点は、いずれも
pH4〜4.5の範囲にちる。
以上の結果から、5E−83株と5E−495株のcp
cアシラーゼは別物質ではあるが、酵素化学的性質はよ
く類似して−ることがわかる。
■酵素活性測定法 (1)セファロスポリンC加水分解活性測定法セファロ
スポリンC50mMを含む0.1Mリン酸緩衝液(+)
H8,0)1−およびジチオスレイトール2mMを含む
酵素溶液(pH8,0’)1−を混合し、37C,10
分間反応させる。67%酢酸水溶液(p H2,0) 
0.4−を加えて反応を止め、遠心分離およびメンプラ
ン濾過により固型物を除去した後、生成した7−ACA
を高速液体クロマトグラフィーで定量し、酵素活性を求
める。高速液体クロマトグラフィー条件は、次のとおり
である。
カラム二マイクロボンダバツク(μmBondapac
k )Ctaカラム(ウォーターズ社製) 移動相:5%酢酸アンモニウム98容とアセトニトリル
2容の混合液 検出波長: 260 nm 121セフアロスポリンC以外の化合物(I)の加水分
解活性測定法 化合物(I)を基質として、上記(I)の方法と同様に
酵素反応を行い、生成した化合物■は、以下の方法でN
−フェニルアセチル化合物を誘導して、高速液体クロマ
トグラフィーを用いて定量する。
すなわち、化合物0を含む一定量の水溶液に重曹を加え
アルカリ性に保つ、これに1710容のアセトンと、化
合物面の推定量の約5倍モルのフェニルアセチルクロラ
イドを添加し、室温で反応させる。30分後、%容のエ
ーテルで抽出し、過剰のフェニルアセチルクロライドを
除去する。水層をpH2に調節し、等容の酢酸エチルで
2回抽出し、酢酸エチル層を合せて減圧乾固する。残渣
を一定量のメタノールに溶解し、生成したN−フェニル
アセチル化物を高速液体クロマトグラムで分析し、標品
と比較定量する。カラムはマイクロボンダパックCI8
を用い、移動相としては0.05Mリン酸緩衝液(pH
7,0)とメタノールの混合液を適宜用いる。検出は2
60 nmで行い、生成したN−フェニルアセチル化物
の定量値、および既知濃度の化合物を用いた対照実験で
得られた回収率から生成物の量を求め、酵素活性を計算
する。
+31 G L −7A CAの加水分解活性測定法G
L−7ACAを基質として、前記(11の方法と同様に
酵素反応を行い、生成し7’(7−ACAは、p−ジメ
チルアミノベンズアルデヒドを用いる比色定量法で定量
する。すなわち、酵素反応液2−に67係酢酸水溶液(
p H2,0) 0.4−を加えて反応を停止させる。
ついで、p−ジメチルアミノベンズアルデヒドのメタノ
ール溶液(5f/l)を0.4−加え攪拌する。遠心分
離により固形物を除去した後、生成する化合物の黄色を
波長400nmで定量し、あらかじめ作成した検量線か
ら7−ACA生成量を求め、さらに、酵素活性を計算す
る。酵素活性の表示は、上記の酵素反応条件下で1分間
に1マイクロモル(μmol )の7−ACAを生成す
る酵素量を1単位とする。
(実施例) 次に、本発明を実施例をもって説明する。
実施例1 肉エキス0.2%、酵母エキス0.2%、ペプトン0.
5%、グルタミン酸ソーダ0.5%、硫酸マグネシウム
o、o o s%の組成からなる培地(pH7,0)1
51ft501容量ジャーファーメンタ−に仕込み、1
20C,30分殺菌後、予め同培地で前培養シタシュー
ドモナス・エスピー 5E−83を2%になるように植
菌した。25Cで48時間培養後、菌体を遠心分離によ
り集め湿菌体52fを得た。本菌体に含まれる2種類の
アシラーゼ(アシラーゼ■型およびアシラーゼ■型)に
よって触媒されるGL−7ACA加水分解活性は、約0
.86単位/2−湿菌体であった。この湿菌体527を
0.1Mリン酸緩衝液(p)(8,0)200ゴに懸濁
し、5Cで超音波細胞破砕処理後、固型物を除去し酵素
液を調製した。ついで、本酵素液に5C冷却下で硫酸ア
ンモニウムを30%飽和濃度まで攪拌しながら徐々に添
加し、生成した沈でん物を除去した。上清両分に硫酸ア
ンモニウムを60係飽和濃度まで添加し、1時間攪拌後
、沈殿画分を集め、0.1Mリン酸緩衝液(pH18,
0)100−に溶かした。この酵素液を、同緩衝液に対
し5Cで−晩透析した後、あらかじめ同緩衝液で平衡化
したDEAEセファデックスA−50(ファルマシア社
H)60 a7!を充填したカラムに通すと、活性は吸
着された。活性の溶出は、溶出液としてカラム容量の5
倍量の0.1MIJン酸緩衝液(pH8,0)を使用し
、食塩濃度を最終濃度0.3Mまで直線的に上昇させる
食塩濃度勾配溶出液によった。その結果、アシラーゼ■
型は食塩濃度0.05 M付近で溶出され、cpcアシ
ラーゼ(アシラーゼ■型)は食塩濃度0.17M付近で
溶出されることがわかった。また、アシラーゼI型とc
pcアシラーゼは、はソ等量存在することがわかった。
第3図にDEAEセファデックスカラムクロマトグラフ
ィーの溶出パターンを示す。ついで、cpcアシラーゼ
画分を集めたところ、18単位のG L −7ACA加
水分解活性が回収された。この画分を、再度同一条件で
DEAEセファデックスカラムクロマトグラフィーにか
け、精製酵素標品を得た。この標品中の蛋白量は45■
であり、酵素活性はGL−7ACA加水分解活性で示せ
ば約9単位、また、セファロスポリンC加水分解活性で
示せば約0.5単位であった。なお、蛋白量はロー’J
 −(Lowry )法により、牛血清アルブミンを標
準と゛して測定した。
実施例2 実施例1と同様の方法でシュードモナス エスピー5E
−495を培養し、菌体を遠心分離により集めたところ
、湿菌体50?を得た。本菌体に含まれる2種類のアシ
ラーゼ(アシラーゼ■型およびアシラーゼI(2)型)
によって触媒されるGL−7ACA加水分解活性は、約
0.52単位/2−湿菌体であった。この湿菌体50ノ
を、実施例1と同様な方法で超音波処理、硫安分画およ
びDEAセファデックスカラムクロマトグラフィー精製
に供した。その結果、アシラーゼ■型は食塩濃度0.0
5M付近で溶出され、cpcアシラーゼ(アシラーゼ■
(21型)は食塩濃度0.12M付近で溶出されること
がわかった。また、アシラーゼ■型とcpcアシラーゼ
は、はy等量存在することがわかった。第4図にDEA
Eセファデックスカラムクロマトグラフィーの塵出パタ
ーンを示す。
ついで、cpCアシラーゼ画分を集めたところ、10単
位のGL−7A CA加水分解活性が回収された。この
画分を、再度同一条件でDEAEセファデックスカラム
クロマトグラフィーにかけ、精製酵素標品を得た。得ら
れた標品中の蛋白量は40ffl?であり、酵素量はG
L−7A CA加水分解活性で示せば約4.8単位であ
り、また、セファロスポリンC加水分解活性で示せば約
0.24単位であった。
(発明の効果) 本発明者らは、化合物(I)を化合物面とD−α−アミ
ノアジピン酸て加水分解する酵素(cpcアシラーゼ)
を産生ずる微生物を探索し、シュードモナス エスピー
5E−85およびシュードモナス エスピー5E−49
5を発見した。これらの発見に基づき、実施例に示す如
く、化合物■の酵素的製造に用いられるcpcアシラー
ゼの製造方法が確立された。
【図面の簡単な説明】 第1図はcpcアシラーゼの至適pHを示すグラフ、第
2図はcpcアシラーゼのpH安定曲線、第3図はシュ
ードモナス エスピー 5E−asのcpcアシラーゼ
のDEAEセファデックスカラムクロマトグラフィーに
おける溶出パターンを示すグラフ、第4図はシュードモ
ナス エスピー5E−495のcpcアシラーゼのDE
AEセファデックスカラムクロマトグラフィーにおける
溶出パターンを示すグラフである。 第1図 第2図 蛋白Cm9/ml> (Δ−−−−Δ)食塩濃度(M)
  (−−−−) 蛋白閂たl)(Δ−−−Δ) 食塩j1度(M)  (−−−−) 手 続 補 正 !+方式) %式% 1 事件の表示 特願昭60−187327号 2 発明の名称 セファロスポリンCアシラーゼの製造法3 補正をする
者 事件との関係・特許出願人 (003) 旭化成工業株式会社 4代理人 東京都港区虎ノ門−丁目2番29号虎ノ門産業ビル51
者(6823)    弁理士  清  水     
 猛°゛・5 補正命令の日付 昭和60年11月26日 6 補正の対象 明細書の特許請求の範囲の欄 発明の詳細な説明の欄 7 補正の内容 明細書の記e1.ヲ次のとおり補正する。 Hl  特許請求の範囲を別紙のとおり補正する。 (21第8頁11行の一般式(I)を下記のとおり補正
する。 「 」 (31第8頁下から2行の一般式(II)を下記のとお
り補正する。 [ 特許請求の範囲            別 紙+11
 一般式(I) 0OH (式中、Rは一0COCHい−Hまたは−OHを表わす
。)で示される化合物を一般式(II) 0OH (式中、Rは一0COCHい−Hまたは一〇Hを表わす
。)で示される化合物とD−α−アミノアジピン酸に加
水分解するセファロスポリンCアシラーゼを産生ずるシ
ュードモナス属(Pseudomonas )の細菌を
培養し、培養物から該酵素を採取することを特徴とする
発酵法によるセファロスポリンCアシラーゼの製造法。 (21シュードモナス属の細菌がシュードモナスエスピ
ー(Pseudomonas sp、 ) S E −
83(倣工研菌寄第7649号、FERM BP−81
7)である特許請求の範囲第1項記載の方法。 (31シュードモナス属の細菌がシュードモナスエスピ
ー(Pseudomonas sp、) S E −4
95(微工研菌寄FERM  BP−818)である特
許請求の範囲第1項記載の方法。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rは−OCOCH_3、−Hまたは−OHを表
    わす。)で示される化合物を一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Rは−OCOCH_3、−Hまたは−OHを表
    わす。)で示される化合物とD−α−アミノアジピン酸
    に加水分解するセフアロスポリンCアシラーゼを産生す
    るシユードモナス属(Pseudomonas)の細菌
    を培養し、培養物から該酵素を採取することを特徴とす
    る発酵法によるセフアロスポリンCアシラーゼの製造法
  2. (2)シユードモナス属の細菌がシユードモナスエスピ
    ー(Pseudomonas sp.)SE−83(微
    工研菌寄第7649号、FERM BP−817)であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)シユードモナス属の細菌がシユードモナスエスピ
    ー(Pseudomonas sp.)SE−495(
    微工研菌寄FERM BP−818)である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
JP60187327A 1985-08-28 1985-08-28 セフアロスポリンcアシラ−ゼの製造法 Granted JPS6248380A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0568004A2 (de) * 1992-04-29 1993-11-03 Lonza Ag Mikorbioologisches Verfahren zur Herstellung von Malonyl-7-Aminocephalosporansäure-Derivaten
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CN102321721A (zh) * 2011-10-25 2012-01-18 石药集团河北中润制药有限公司 一种制备3-去乙酰基-7-氨基头孢烷酸的工艺

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