JPS624206A - 衣料用防虫剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベーパスリンあるいはベーパスリンにピペロ
ニルプトキサイド又はサイネビリン５００等の共力剤を
配合してなる組成物を部分的に印刷をほどこした発色紙
に含浸させて発色せしめ、使用のエンドポイントを全体
の発色の消失と印刷部の残色により容易に確認しうるよ
うにした防虫マットを、プラスチックケースあるいはラ
ミネート加工した紙又は不織布の内装紙に包納してなる
衣料用防虫紙に関する。

従来、衣料用防虫剤としては、バラジクロールベンゼン
、ナフタリンおよびショクツクが固形状として一般に使
用されてきた。これら３種類の衣料用防虫剤については
、完全に満足しえるものでなく、例えば臭いの問題、使
用量の多いこと、３〜４ケ月ごとに新しいものを入れ替
えなければならないこと、殺虫効力がなく防虫効果も弱
いこと等、種々の欠点があった。発明者らは、上記衣料
防虫剤の欠点と、更に近年発生の増大しているノミ、シ
ラミ、ダニ、シバンムシ、アリガタバチ、更にハエ、蚊
、ゴキブリ等の害虫対策にも使用できる薬剤の研究を行
った結果、揮散性薬剤としてベーパスリンを使用した衣
料用防虫剤が１．市販のバラジクロールベンゼン、ナフ
タリンやショクツク製剤のと異なり、衣料害虫に対する
防虫効果のみならず殺虫力をも兼備していること、又、
バラジクロールベンゼン、ナフタリンやショクツク製剤
のような防虫剤特有の強い臭いや刺激をもたないことか
ら目的に適合することを見い出した。

更に１ベーバスリンの揮散量を調節し、長期間防虫効果
を発揮させるためや、薬剤成分の衣料へのしみ出しを抑
えるために、ベーパスリン含有の防虫マットをプラスチ
ックケースあるいはラミネート加工した紙又は不織布の
内装紙忙包納する方法が極めて有効であることを発見し
、特許ｙ昭和５９年１５９４０号として出願した。しか
しながら、ベーバスリンは液体であり、これを含浸させ
た防虫マットにおいては、バラジクロールベンゼンやナ
フタリンの結晶が消失する如くに１使用のエンドポイン
トを見きわめることがむずかしいという欠点があった。

そこで本発明者らは、水筆用紙の原理を応用し、鋭意研
究を続けた結果、従来のパルプ製マットに替えて、部分
的に印刷をほどこした発色紙を用い、ベーバスリンある
いはベーバスリンにビペロニルプトキサイド又はサイネ
ピリン５００等の共力剤を配合してなる組成物を含浸さ
せて発色せしめ、防虫マットとして使用した時、一定期
間経過後、全体の発色の消失と印刷部の残色により使用
のエンドポイントが容易に確認されうろことを発見して
本発明を完成した。

本発明で使用される発色紙は、パルプあるいはリンター
製基紙屑、該基紙層と表面に設けられた任意の色相の着
色層ならびに該着色層の上に設けられた低屈折率顔料を
含み適当な耐油性及び油透過性を有し、かつ表面に印刷
がほどこされた地色層から成っており、べ−ハスリンア
ルいハヘーパスリンにビペロニルプトキサイド又はサイ
ネピリン５００等の共力剤を配合してなる組成物を塗布
すると、屈折率の変化により着色層の色相が発色する。

薬剤の揮散によって発色紙中、特に地色層の濃度が減少
するに伴ない、全体の発色は徐々に退色し、やがては地
色層の色相に復元するが印刷部は残色する性質を有して
いる。すなわち、あらかじめ着色層と同系統の色相でも
って部分的に地色層の表面に印刷をほどこしておくこと
により、この残色効果が可能となったが印刷のさい使用
されるインキ、印刷方法の選定にあたっては、薬剤との
相溶性、経時変化、あるいは着色層との色調のかねあい
など種々の７アクターが考慮されなければ々もず、従来
の知見からは容易に想到し得ないものである。本発明に
より防虫マットのファツション性、商品価値が高められ
る実用的メリットは非常に大きく、また、防虫マット使
用後、種々の文字、キャラクタ−１模様などが浮かび上
ってくるのけ非常に楽しいものである。

本発明でピレスロイド用共力剤の例として用いられるピ
ペロニルグトキサイドならびにサイネピリンＳＯＯ等は
、家庭用、農業用途に広く使用されている化合物であり
、また、電気蚊取マット処方にあっては有効成分すなわ
ちピレスロイドの揮散調整剤としての役割も果たしてい
る。

本発明に実施にあたっては、防虫イツトの使用条件、効
力持続条件にあわせて、使用するベーバスリン、ビペロ
ニルプトキサイド又はサイネピリン５００などの共力剤
の種類、塗布量あるいはベーバスリンとの配合比率を適
宜決定することが好ましい。この場合、ビペロニルプト
キサイド又はサイネピリン５００等の共力剤の屈折率に
よる発色度、揮散性等が考慮され、例えば揮散性の低い
ピペロニルプトキサイド又はサイネビリン５００を発色
最低必要量塗布し、これにベーバスリンをオンする方法
は特に有用である。従って本発明は、ベーバスリンに比
べて非常に安価な配合剤を使用し、防虫剤使用のエンド
ポイントをより確実に、しかもユニークに指示する方法
を提供する点で極めて有用かつ実用的な発明である。尚
、ベーパスリン含有防虫マットとは別に、小片の発色紙
に薬液を含浸させたインディケータ−を備える方法もあ
るが、本発明の衣料用防虫剤は、全体力５発色する点で
わかりやすく、また、防虫マットと発色紙間の揮散性の
差を考慮する必要がない長所がある。

本発明の防虫マットに含浸されるベーパスリンは蒸気圧
の高いピレスロイド化合物で人畜に対する毒性が極めて
低く、又、バラジクロールベンゼン、ナフタリンやショ
クツク製剤のような臭いや刺激がないことから家庭にお
いて安全に使用することができる。なお薬剤の安定化を
計るため、これらにＢＨＴ、ＤＢＨ，ＢＨＡ等の酸化防
止剤を添加したシ芳香性を加味するために香料を添加す
ることも有用である。

また、防虫マットを包納するプラスチックブースや、内
装紙に適用されるラミネート加工、アルいはベーバスリ
ン例ビペロニルプトキサイド又はサイネピリン５００等
を加えた組成物の発色紙への印刷、塗布方法は、従来公
知の樹脂加工、ラミネート加工、薬剤処理方法に基づく
もので、何等新しい設備を必要とせず、従来の設備が多
目的に使用できる点で有益である。

次に本発明を実施例で詳細に説明する。

実施例１゜ 面積４８ｃｄ（６Ｘ８ｃｍ）の発色紙の中央あたりに「
エンド」という文字を印刷に種々の薬剤を含浸させて防
虫マットを得、これをプラスチックケース中に包納して
タンスの中につるした。８ケ月後に防虫マット中の薬剤
残存量とインディグ−クー発色度を調べたところ以下の
如くであった。

本試験においてインディケータ−発色の最低必要量はベ
ーパスリン、ピペロニルプトキサイド、サイネビリン５
００のいずれにおいても３　ｍｙ　／　ｔｙｉ、程度で
あった。

試験１（ベーパスリン単独の場合）および試験３．５（
ビペロニルグトキサイドあるいはサイネピリン５００を
発色最低必要量配合し、これにベーパスリン適当量をオ
ンする方法）においてはいずれも８ケ月後に全体の発色
が消失し、印刷部の「エンド」という文字が浮かび上が
ってくる程度に揮散がフントロールされていた。

更に、試験２，４との比較から、共力剤を配合する方法
は高価なベーパスリン量を低減できることから実用上、
有利であることが認められた。

実施例＆ 面積１１ｃｉ（２，２Ｘ　５．Ｏｃｍ）、厚さ０．３　
ｍｍのパルプリンター製発色紙に星マークを印刷したも
のに下表の薬剤及びＤＢＨ３１ｎｇ、香料１１！ｔｇを
含浸させて防虫マットを得、これをＰＰ２０声のラミネ
ート加工をほどこした内装紙に包納した。約５０１の引
き出しいっばいに５枚のモスリン布を重ねて収納し、そ
の間に本発明衣料防虫剤５個をそれぞれ置いた。試験開
始直後及び８ケ月経過後、インディケータ−発色度を調
べるとともに、底から３枚目及び５枚目のモスリン布の
上にイガ幼虫６０匹を故意し、経時的に致死数を観察し
た。致死率は３枚目と５枚目の平均で示す。

試験の結果、本発明衣料防虫剤（防虫マット１〜４）は
８ケ月経過後においても効果は十分で、インディケータ
−全体の発色が消失し、星マークが鮮度よく残色する程
度にコントロールされていた。なお、ラミネート加工の
フィルムの材質は問わず１５〜６０戸の例えばＰＥ　、
ＰＰの片面、両面加工で同様の結果が得られた。また、
タンス、衣装箱、更に台所の調味料等の収納庫等におい
ても、イガ、コイガ、ヒメカツオプシムシ等の衣料害虫
、あるいはノミ、シラミ、ダニ等の衛生害虫等の防除に
効果的であった。

手続補正書（自発） 昭和６０年９月６日 １、事件の表示 昭和６０年特許願第１４３５２３号 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 Ｂ、補正の対象 願書及び明細書全文 乙補正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベーバスリンあるいはベーバスリンにピペロニルブトキ
   サイド又はサイネピリン５００等の共力剤を配合してな
   る組成物を部分的に印刷をほどこした発色紙に含浸させ
   て発色せしめ、使用のエンドポイントを全体の発色の消
   失と印刷部の残色により容易に確認しうるようにした防
   虫マットを、プラスチックケースあるいはラミネート加
   工した紙又は不織布の内装紙に包納してなる衣料用防虫
   剤。