JPS6239511A - 皮膚老化防止用化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は皮膚老化防止用化粧料（皮膚の老化防止に用い
る皮膚化粧料）に関する。更に詳しくは皮膚老化防止効
果（荒れ肌改善効果、角質改養効果、角質層のターンオ
ーバー速度を速（する効果、しわの減少等）の優れた皮
膚化粧料に関する。

（従来の技術） 老化した皮膚は柔軟性、弾力性を失い、皮膚のシワが増
大し、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質細胞剥離
現象が認められる。

α−リノレン酸、リノール酸を始めとする必須脂肪酸は
、人体内で生合成が行なわれず、外部から食事により摂
取する必要がある。この必須脂肪酸が欠乏した場合、発
育不全、皮膚の落屑化等が生じ、著しく皮膚の老化を促
進することが知られている。この対応策として、必須脂
肪酸あるいは必須脂肪酸を含有する植物油などを配合す
る事が提案されているが、皮膚老化防止効果はいまだ充
分ではなく、また酸敗、変色等が生じ易いという欠点が
ある。

一方、ビタミンＥの皮膚に対する作用としては性機能調
節作用があり、従来から月経不順に伴う皮膚病、更年期
における婦人の皮膚病に使用されるほか、血管拡張作用
があるので凍傷、浸出性紅斑、しもやけ等の治療に用い
られている。

しかしながら、ビタミンＥ単独では皮膚裔こ対して湿潤
作用や老化防止効果を与えたり、しわをなくし肌目を細
かにつやのある美しい肌にする所謂風の美化作用面の効
果は殆ど認められず、加熱、光、及び長期保存により容
易に変色しＡ気を発し、付番しても充分隠蔽できない等
の欠点がある。

（発明の開示） 本発明者らは、上記の問題点に鑑み、必須脂肪酸の安定
化、皮膚への浸透性、老化皮膚の改善効果（こついて長
年鋭意検討した結果１ビタミンＥ−ｒ−リノレン酸エス
テルを配合してなる皮膚化粧料が皮膚の老化防止効果に
極めて顕著な乍用効果を発揮することを見出し本発明を
完成するに至った。

（発明の目的） 本発明の目的は、使用時には良好な感触を与えながら身
体を美化し、魅力を増し、−皮膚をすこやかに保ち、皮
膚老化防止効果を発現、付与し得る優れた皮膚化粧料を
提供することにある。

（発明の構成） （構成の具体的な説明） 本発明にいうビタミンＥ−ｒ−リノレン酸エステルとは
、γ−リノレン酸（別名６，９．１２−オクタデカトリ
エン酸）と、α−トコフェロール（ｄｌ−α−トコフェ
ロール、ｄ−α−トコフェロール、ｅ−ａ−トコフェロ
ール）、β−トコフーロール、γ−トコフェロール、マ
たはと一トコフェロールとからなるエステルの単独、ま
たはこれらの混合物を指す。ビタミンＥ−γ−リノレン
酸エステルは、γ−リノレン酸（別名ら、９．１２−オ
クタデカトリエン酸）とトコフェロールとをＮ、Ｎ’−
ジシクロへキシルカルボシイ又ド等の縮合剤存在下に反
応させることにより得られる。

ビタミンＥ−７−リノレン浚エステルの化粧料への配合
量は、特に限定されず広範囲に選択することができるが
、組、吸物の全量重量に対して通常０．０１〜１０１量
チ、好ましくは゛０．０５〜８重量慢である。

本発明の化粧料は、ビタミンＥ−γ−リノレン酸エステ
ルを化粧料、例えば化粧クリーム、乳液に直接添加する
か、又はそれらの油相部分に予め溶解しておくか、或い
はアルコール類など溶剤（例えばエタノール）に予め溶
解したものを添加配合して乳化、混合、分散、溶解など
の処理を行うことによって辱られる。

尚、本発明の皮膚化粧料には上記の他に色素、香料、防
腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本発明の目的を
達成する範囲内で適宜配合することができる。

（発明の効果） 本発明の皮膚老化防止用化粧料は、皮膚機能を尤進し、
肌のしわを防止し、肌理（きめ）こまかなかつしっとり
とした皮膚にすると共に、荒れ肌改善効果、角質改善効
果に優れ、ターンオーバー速度を早める効果を奏し得る
。

本発明の如く、γ−リノレン酸のビタミンＥのエステル
とした場合にはγ−リノレン酸の必須脂肪酸としての皮
膚に対する効果とともに、ビタミンＥの有する血管拡張
作用、老化防止作用を同時に発現し、それらの効果は単
独使用時よりも遥かに浚れたものである。また、ビタミ
ンＥの持つ、抗酸化重用によりγ−リノレン酸骨格の不
飽和結合を安定化させる働きがある。史に、エステル誘
導体であるために、経皮浸透性が極めて良好である。

（実施例） 以下、実施例について説明する。

なお、実施例に示す俤とは重量％を意味する。

実施例に記載の角質層のターンオーバー速度測定方法、
荒れ肌改善効果の測定試験法、角質改善効果の測定試験
法、官能効果は下記の通りである。

（１）角質層のターンオーバー速度測定方法蛍光色素の
ダンジルクロライドを白色ワセリン中に５重量俤配合し
た軟膏を乍り、被験者の前腕部の皮膚に２４時間閉塞貼
布し、角質層にダンジルクロライドを浸透結合させる。

その後同じ部位に１日２回（朝・夕）披検試料を塗布し
、毎日ダンジルクロライドの蛍光をしらべ、その蛍光が
消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバー速度
とした。なお、通常の皮膚角質層のターンオーバー速度
は１４〜１６日であるが、老化した皮膚においては１８
日前後にのびる。それに対して老化防止効果が現れると
１２日前後にまで短縮される。

（２）荒れ肌改善効果の測定試験法 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者２０名を対象として
４週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に１日２凹約１１の化粧料試料を塗布し、試験開始面
および終了後の皮膚の状態を第１表の基準により判定し
た。右側下脚は試料を塗布せず対照とした。

第１表　皮膚乾燥度の判定基準 −二正常 ±　：＠微乾燥、落屑なし ＋　：乾燥、落屑軽度 半＋　：乾燥、落屑中等度 ＋十＋：乾燥、落屑原著 試＊ｍ＊の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮
膚乾燥度が２段階以上改善された場合（例えば＋−一、
＋十−±）を「有効」、１段階改善された場合を「やや
有効」、変化がなかった場合を「無効」とした。尚、試
験期間中に皮膚の乾燥が進んだ例はなかった。

（３）　　角質細胞の剥離特性 皮膚にスコッチテープにチバンメンディングテーブ）を
貼付し、これを剥離して皮表の角質細胞をテープにけノ
ｅせしめた。火にこの角質細胞の状態を走査型電子顕微
鏡によって詳細に観察し、第２表に示す判定基準に基づ
いて、角質細胞の剥離特性を分類してその指数を求めた
。

第２表は４週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照部
位のそれとの差が２点以上の場合を「有効」、１点の場
合を［やや有効Ｊ、０点の場合を「無効」とした。

なお、この角質細胞の剥離特性は、角ａｍの構造特性を
判断する指標となるものであって、一般に乾燥皮膚、老
化皮膚に於ては、細胞間結合量が弱く、またその構造お
緻密性も低いことから指数が高くなることが確認されて
いる。

（４）官能効果のパネルテスト ８０名の中年（８０〜５０才）女子パネラ−の顔面ニ試
料を１日２回、４ケ月間連続塗布し・パネラ一本人が試
験開始前および終了後の皮膚の状態を、「しわ伸ばし効
果」、「はりに対する効果」「しっとり感に対する効果
」につきそれぞれ評価した。

実施例１、比較例１〜４（スキンクリーム）（１）　　
処方 ５１ｉ！＃ｌ　１幽贈１欣贈２幽か１８敗かｊ４−ル 上記処方にて常法により０／Ｗ型エマルジヨンのスキン
クリームを調製した。

（２）結果 辱られた各クリームの試験結果は後記第３表に示す。

（以下余白） 実施例２、比較例５〜８（スキンミルク）（１）処方 ′；ＭｗＡ１２　欣炒４１　ｍ１２　ｍＪ８　ｍＭ香　
料　　ａ量　適−ｉ　　ａｔ　　ＸＩ！！ｉｔ　　適−
ｉ上記処方（こて、常法によりＯ／Ｗ型エマルジッンの
スキンミルクをＡだ。

（２）結果 得られた各スキンミルクの試験結果は後記第４表に示し
た。

ｃ以下余白） １　・／ 実施例３、比較例９〜１２（口紅） （１）処方 下記に示す各成分の所要量を８０゛Ｃにて均一に混合溶
解した後、口紅の金型に流し込み、これを３０℃に冷却
して各口紅をとり出してケースにさしこみ製品とする。

各口紅試料を***のあれだ被試験者（２０〜４０才の女
性）２０人に１日２回（朝夕）連続３ケ月間用いた結果
を第５表に示した。

第゛５表 前記実施例１〜実施例８で使用したビタミンＥγ−リノ
レン酸エステルは、ＤＬ−α−トコフェロールオロチン
酸エステルであるが、他のα−トコフェロール（Ｄ−α
−トコフェロール、Ｌ−α−トコフェロール）、β−ト
コフェロール、δ−トコフェロール等のビタミンＥのｒ
−リノレン酸エステルも同様に優れた諸効果を有するも
のである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ビタミンＥ−γ−リノレン酸エステルを含有してなるこ
   とを特徴とする皮膚老化防止用化粧料。