JPS6238815A - 内燃機関の消音装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動二輪車等に搭載される内燃機関の消音装置
に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に自動二輪車用内燃機関の消音装置は、グラスウー
ルなどの吸音材で吸音したり、あるいは共鳴室で共鳴さ
せたりすることにより、排気音を低減するように構成さ
れている。すなわち、グラスウールは、排気通路を形成
するパンチプレートの外側に充填され、パンチプレート
の孔を通過してくる排気音を吸収する。また、共鳴室は
、吸気通路のグラスウールが充填されない部位に形成さ
れており、排気音を共鳴減衰させる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来のこの種内燃機関の消音装置におい
ては、グラスウールを充填するための画成された充填室
および、排気音を共鳴させるための共鳴室をそれぞれ個
別に形成しなければならないため、構造が複雑になると
いう不具合があった。

ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、簡単な
構造で排気音を低減できる内燃機関の消音装置を提供す
るものである。本発明に係る内燃機関の消音装置は、排
気通路の一部の周壁を多孔質材で形成し、この外側に環
状の空気室を形成したものである。

〔作用〕

本発明においては、排気音を多孔質材で吸収すると共に
、空気室を共鳴室として機能させ排気音を共鳴減衰させ
る。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係る内燃機関の消音装置を示す一部断面
図、第２図は同じく要部を拡大して示す断面図で、これ
らの図において符号１で示すものは自動二輪車用の消音
装置を示し、この消音装置１は一端が図示しないエンジ
ンの排気口に接続された排気管２と、この排気管２の他
端に接続された消音器３となどから構成されている。排
気管２はエンジンの前側を下降して車体後方に向かって
水平方向に延在した後上方に向かうように形成されてい
る。消音器３は後部に向かって漸次大径となるメガホン
状を呈し、僅かに上方に向かうように接続されている。

消音器３の前部には前記排気管２の上方に向かう部分が
挿入されている。

また、図示しないが、消音器３の内部には、隔壁部材に
よって排気音を低減するための膨張室などが形成されて
いる。

５は排気通路の一部の周壁を形成する多孔質材で、実施
例では排気管２の中間部である水平方向に延在している
部分に設けられている。この多孔質材５は円筒状を呈し
、両端面を溶接部６，６で排気管２に溶接することによ
り、排気管２の途中に保持されている。ここで、多孔質
材５としてはアルミニウム粉末を焼結した多孔質アルミ
焼結材、金属繊維をはんだ等のバインダによって空隙が
ある状態に固体化した金属繊維フェルト、あるいは海綿
状金属などを使用することができる。

７は多孔質材５を覆い外側に環状の空気室８を形成する
外筒、９．９はこの外筒７の両端を閉塞する環状のＵ字
状断面を有する隔壁部材である。

すなわち、外筒７は多孔質材５よりも長く形成されてお
り、外筒７の両端部と排気管２との間に介装された隔壁
部材９，９によって排気管２と同軸状に保持されている
。１０は排気管２と隔壁部材９．９とを溶着する溶接部
、１１は隔壁部材９゜９と外筒７とを溶着する溶接部で
ある。これら溶接部１０．１１の溶接は、空気室８を多
孔質材５の空隙のみによって開口された気密な空間とす
るように全周に渡って連続して行われている。

このように構成された内燃機関の消音装置においては、
排気が通過する排気通路の周壁を多孔質材５で形成して
いるので、多孔質材５の多数の空隙によって音波のエネ
ルギ、すなわち排気音を吸収することができる。また、
多孔質材５の外側の環状の空気室８を気密な空洞とし、
多孔質材５の空隙をこの空洞の小さな開口とすることが
できるから、多孔質材５と空気室８とによってヘルムホ
ルツ形共鳴器を形成することができる。

したがって、空気室８を共鳴室として機能させることが
できるから、排気通路内に伝播された排気音を共鳴減衰
させることができる。すなわち、多孔質材５の空隙は共
鳴器の開口として利用され、そうでない部分は空洞とな
る空気室８を画成する隔壁部材として利用されている。

第３図は他の実施例を示す一部断面図、第４図は同じく
要部を拡大して示す断面図で、これらの図において第１
図および第２図に示すものと同一あるいは同等な部材に
は同一符号を付し、その説明は省略する。この実施例に
おいては、排気管２の消音器３内に挿入された部分の後
端部に多孔質材５が設けられている。そのため、外筒７
には多孔質材５の後端部を抱持する抱持部１５が設けら
れている。１６は多孔質材５の後端部を前記抱持部１５
に溶着する溶接部、１７は多孔質材５の前　゛端部を外
筒７に溶着する溶接部、１８は外筒７の前端部に設けた
取付部１９を排気管２に溶着する溶接部である。

したがって、この実施例においては、外筒７が外部に露
出されることがないので、外観を損ねることがない。

なお、上記実施例においては排気管２の周壁を多孔質材
５で形成した例について説明したが本発明はこれに限定
されるものではなく、消音器３内における排気通路の一
部の周壁を多孔質材５で形成するようにしてもよく、同
様な作用効果を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、排気通路の一部の
周壁を多孔質材で形成し、この外側に環状の空気室を形
成したから、排気音を多孔質材で。

吸収すると共に、空気室を共鳴室として機能させ排気音
を共鳴減衰させることができる。

したがって、排気音を吸収する多孔質材を利用して共鳴
室を形成することができるから、吸音材の充填室および
共鳴室を個別に形成する従来のものに比較して簡単な構
造で排気音を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る内燃機関の消音装置を示す一部断
面図、第２図は同じく要部を拡大して示す断面図で、第
３図は他の実施例を示す一部断面図、第４図は同じく要
部を拡大して示す断面図である。 ２・・・・排気管、３・・・・消音器、５・・・・多孔
質材、７・・・・外筒、８・・・・空気室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 排気通路の一部の周壁を多孔質材で形成し、この多孔質
   材の外側に環状の空気室を形成してなる内燃機関の消音
   装置。